JPH0161032B2 - - Google Patents
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- JPH0161032B2 JPH0161032B2 JP57076014A JP7601482A JPH0161032B2 JP H0161032 B2 JPH0161032 B2 JP H0161032B2 JP 57076014 A JP57076014 A JP 57076014A JP 7601482 A JP7601482 A JP 7601482A JP H0161032 B2 JPH0161032 B2 JP H0161032B2
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- Japan
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- filter circuit
- circuit
- output
- voltage
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P6/00—Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
- H02P6/14—Electronic commutators
- H02P6/16—Circuit arrangements for detecting position
- H02P6/18—Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
- H02P6/182—Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using back-emf in windings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、ブラシレスモータの運転装置に係
り、特にブラシレスモータの電機子巻線に発生す
る逆起電圧によつて回転子位置を検出し、これを
元に得られた位置検出信号に基づいて運転する形
式のブラシレスモータの運転装置に関するもので
ある。
り、特にブラシレスモータの電機子巻線に発生す
る逆起電圧によつて回転子位置を検出し、これを
元に得られた位置検出信号に基づいて運転する形
式のブラシレスモータの運転装置に関するもので
ある。
一般に、ブラシレスモータは、光や磁気を利用
して回転子の位置を無接触で検出し、この位置検
出信号に基づいてトランジスタを点弧し運転する
ようになつている。
して回転子の位置を無接触で検出し、この位置検
出信号に基づいてトランジスタを点弧し運転する
ようになつている。
しかし、起動トルクが小さく、かつ位置センサ
の取付けが困難な場合には、回転子における電機
子巻線に発生する逆起電圧を利用して位置検出す
る方法が採られる。
の取付けが困難な場合には、回転子における電機
子巻線に発生する逆起電圧を利用して位置検出す
る方法が採られる。
この逆起電圧を利用して位置を検出し、ブラシ
レスモータを運転する構成について、第1図に示
す回路により説明する。
レスモータを運転する構成について、第1図に示
す回路により説明する。
図において、1はインバータ主回路、2はブラ
シレスモータの電機子巻線(以下、モータ巻線と
いう)であり、3は逆起電圧による位置検出回路
で、これは、各C1、R1、C2、R2からなる各相の
1次遅れフイルタ回路4、R、R、Rからなる中
性点電位用の抵抗ブリツジ5、比較回路6から構
成されている。
シレスモータの電機子巻線(以下、モータ巻線と
いう)であり、3は逆起電圧による位置検出回路
で、これは、各C1、R1、C2、R2からなる各相の
1次遅れフイルタ回路4、R、R、Rからなる中
性点電位用の抵抗ブリツジ5、比較回路6から構
成されている。
第2図は第1図の回路でブラシレスモータを高
速にした時の各部の波形図である。
速にした時の各部の波形図である。
すなわち、モータ巻線2のA相巻線Aと、B相
巻線Bと、C相巻線Cの各相のモータ巻線A,
B,Cと中性点N間の、逆起電圧信号となる端子
電圧(実線)は、図のような台形状であり、一
次遅れフイルタ4を通過後、3角波状のフイルタ
出力(2VP)(鎖線)となる。
巻線Bと、C相巻線Cの各相のモータ巻線A,
B,Cと中性点N間の、逆起電圧信号となる端子
電圧(実線)は、図のような台形状であり、一
次遅れフイルタ4を通過後、3角波状のフイルタ
出力(2VP)(鎖線)となる。
さらに、これを3倍の周波数で脈動する中性点
電位と比較することにより、回転子位置検出信
号となる位置検出信号を作成するものであり、
図示のものはB相についてのものである。
電位と比較することにより、回転子位置検出信
号となる位置検出信号を作成するものであり、
図示のものはB相についてのものである。
ここで、逆起電圧による位置検出の原理から、
C相の巻線Cの端子電圧からは90度位相の異なる
B相の位置検出信号を作成するものである。
C相の巻線Cの端子電圧からは90度位相の異なる
B相の位置検出信号を作成するものである。
このフイルタ出力の電圧に関するVPは、電
圧の端子電圧が台形状であるとの仮定のもとで
は、概略、次式で得られる。
圧の端子電圧が台形状であるとの仮定のもとで
は、概略、次式で得られる。
VP=0.09(Ed/M)(1/C2R2) ……(1)
Ed…直流電圧M
…周波数(後述する第3図の周期Tにおける
1/T) C2、R2…フイルタの回路定数(C1、R1は直流分
カツトによるフイルタ回路の定数) 以上は、高速運転で、特にPWM(パルスウイ
ドスモジユレーシヨン)制御を行わない場合の例
であるが、PWM制御運転を行う低速領域では、
第3図(後半60度区間のPWM制御の例)で示す
ように、フイルタ出力は、そのフイルタによ
り、端子電圧の周期Tの3倍の周波数で脈動す
る。
1/T) C2、R2…フイルタの回路定数(C1、R1は直流分
カツトによるフイルタ回路の定数) 以上は、高速運転で、特にPWM(パルスウイ
ドスモジユレーシヨン)制御を行わない場合の例
であるが、PWM制御運転を行う低速領域では、
第3図(後半60度区間のPWM制御の例)で示す
ように、フイルタ出力は、そのフイルタによ
り、端子電圧の周期Tの3倍の周波数で脈動す
る。
この場合、中性点電位(図示せず)も3倍で脈
動し、位置検出信号は第2図のと同様に発生す
る。
動し、位置検出信号は第2図のと同様に発生す
る。
しかして、この場合におけるフイルタ出力の
ピーク値は、次式で示される。
ピーク値は、次式で示される。
VP=1/2(Ed/C2R2)・t ……(2)
この値は、低周波数域では、tが大きいため、
さきの(1)式より、はるかに大きい値となる。
さきの(1)式より、はるかに大きい値となる。
一方、この種モータの運転は、始動回転数N1
から逆起電圧位置検出信号が確立される一定回転
数N2に到るまでは、外部同期信号に基づく転流
制御信号によつて駆動する低周波同期運転領域
と、逆起電圧位置検出信号による通常の運転領域
とで構成されるものである。
から逆起電圧位置検出信号が確立される一定回転
数N2に到るまでは、外部同期信号に基づく転流
制御信号によつて駆動する低周波同期運転領域
と、逆起電圧位置検出信号による通常の運転領域
とで構成されるものである。
この場合の第1の問題点は、始動回転数N1で
フイルタ出力が制御電源電圧以内になるようにフ
イルタ定数を選定すると、高速回転数では(1)式に
よつて求まるフイルタ出力は小さくなり、わずか
なノイズで誤動作を起す点である。第2の問題点
は、低周波数同期運転領域に一次遅れフイルタ回
路に現われる過渡直流分が、切替回転数である上
記回転数N2に到るまで減衰せず、したがつて、
低周波同期運転領域から逆起電圧信号から回転子
位置検出信号による通常の運転領域への切換えの
失敗を生ずることである。
フイルタ出力が制御電源電圧以内になるようにフ
イルタ定数を選定すると、高速回転数では(1)式に
よつて求まるフイルタ出力は小さくなり、わずか
なノイズで誤動作を起す点である。第2の問題点
は、低周波数同期運転領域に一次遅れフイルタ回
路に現われる過渡直流分が、切替回転数である上
記回転数N2に到るまで減衰せず、したがつて、
低周波同期運転領域から逆起電圧信号から回転子
位置検出信号による通常の運転領域への切換えの
失敗を生ずることである。
特に、運転範囲を拡大するために、さきのフイ
ルタ時定数C2R2を大きくした場合、この影響が
大きい。
ルタ時定数C2R2を大きくした場合、この影響が
大きい。
第4図は、低周波同期運転領域から上記切換え
回転数に至るまでの1次遅れフイルタ回路の過渡
現象を示すものである。d,e,fが各相のフイ
ルタ出力、a,b,cが、逆起電圧信号からの回
転子位置検出信号である。
回転数に至るまでの1次遅れフイルタ回路の過渡
現象を示すものである。d,e,fが各相のフイ
ルタ出力、a,b,cが、逆起電圧信号からの回
転子位置検出信号である。
この図で明らかなように、d,e,fのフイル
タ出力には直流分が重畳しており、これにより、
切替回転数近くのa,b,cの回転子位置検出信
号の“High”と“Low”の時間間隔が不平等と
なり、かつ120度ずつの位相のずれを十分確保す
ることが困難である。このため、切換え点におい
て切換え失敗を起す例が多かつた。つまり、1次
遅れフイルタ回路の過渡直流分が、切換え回転数
に至るまで十分減衰しないため、切換えが不安定
になるものである。
タ出力には直流分が重畳しており、これにより、
切替回転数近くのa,b,cの回転子位置検出信
号の“High”と“Low”の時間間隔が不平等と
なり、かつ120度ずつの位相のずれを十分確保す
ることが困難である。このため、切換え点におい
て切換え失敗を起す例が多かつた。つまり、1次
遅れフイルタ回路の過渡直流分が、切換え回転数
に至るまで十分減衰しないため、切換えが不安定
になるものである。
本発明は、この種モータにおいて、低周波数同
期運転領域における1次遅れフイルタ回路の過渡
現象、特に、その直流分を除去し、速やかに安定
な切換えを可能にすることにより、切換え回転数
の低下の達成、すなわち運転領域の拡大を図るよ
うにし、なお、さらにフイルタ出力を大きく選定
することによつてノイズによる誤動作を小さくす
るようにしたブラシレスモータの運転装置を提供
することを、その目的とするものである。
期運転領域における1次遅れフイルタ回路の過渡
現象、特に、その直流分を除去し、速やかに安定
な切換えを可能にすることにより、切換え回転数
の低下の達成、すなわち運転領域の拡大を図るよ
うにし、なお、さらにフイルタ出力を大きく選定
することによつてノイズによる誤動作を小さくす
るようにしたブラシレスモータの運転装置を提供
することを、その目的とするものである。
この目的を達成するために、本発明は、直流電
源よりインバータ回路を介してモータ巻線に電力
を供給する装置であつて、モータの各相巻線の端
子電圧を一次遅れフイルタ回路を通し、該フイル
タ回路の出力と各相のフイルタ回路の出力値の合
成量とを比較する比較回路を通して前記インバー
タ回路のスイツチ素子の開閉を制御する信号を作
成してブラシレスモータとして運転する運転領域
と、前記位置検出信号が確立されるまでを外部信
号に基づく転流制御信号によつてインバータ回路
のスイツチ素子の開閉を制御して駆動する低周波
同期運転領域を有するブラシレスモータの運転装
置において、上記の位置検出用1次遅れフイルタ
回路の出力側に一定電圧クランプ手段を設け、そ
の一定電圧クランプ手段における一定電圧の値
V1、外部信号に基づく転流制御信号によつて駆
動する運転領域の始動回転数におけるフイルタ回
路の出力最大電圧の値をV2、両運転領域の切り
替え回転数におけるフイルタ回路の出力最大電圧
の値をV3とした時、V3<V1<V2の関係を満足す
るように、一定電圧クランプ電圧の値と1次遅れ
フイルタ回路のフイルタ定数を選定したブラシレ
スモータの運転装置にある。
源よりインバータ回路を介してモータ巻線に電力
を供給する装置であつて、モータの各相巻線の端
子電圧を一次遅れフイルタ回路を通し、該フイル
タ回路の出力と各相のフイルタ回路の出力値の合
成量とを比較する比較回路を通して前記インバー
タ回路のスイツチ素子の開閉を制御する信号を作
成してブラシレスモータとして運転する運転領域
と、前記位置検出信号が確立されるまでを外部信
号に基づく転流制御信号によつてインバータ回路
のスイツチ素子の開閉を制御して駆動する低周波
同期運転領域を有するブラシレスモータの運転装
置において、上記の位置検出用1次遅れフイルタ
回路の出力側に一定電圧クランプ手段を設け、そ
の一定電圧クランプ手段における一定電圧の値
V1、外部信号に基づく転流制御信号によつて駆
動する運転領域の始動回転数におけるフイルタ回
路の出力最大電圧の値をV2、両運転領域の切り
替え回転数におけるフイルタ回路の出力最大電圧
の値をV3とした時、V3<V1<V2の関係を満足す
るように、一定電圧クランプ電圧の値と1次遅れ
フイルタ回路のフイルタ定数を選定したブラシレ
スモータの運転装置にある。
次に本発明の一実施例構成を図面に基づいて説
明する。
明する。
ここで、まず、第5図は回路構成図、第6図は
その始動回転数から切替回転数に至る動作波形
図、および第8図は動作説明のためのタイムチヤ
ートである。
その始動回転数から切替回転数に至る動作波形
図、および第8図は動作説明のためのタイムチヤ
ートである。
そして、第1図と同一符号のものは同等の部品
を示し、3Aは位置検出回路、Dは一定電圧クラ
ンプ手段7に係る両方向性のツエナーダイオード
である。
を示し、3Aは位置検出回路、Dは一定電圧クラ
ンプ手段7に係る両方向性のツエナーダイオード
である。
すなわち、本実施例においては、1次遅れフイ
ルタ回路4の出力端に両方向性のツエナーダイオ
ードDを接続するようにしたものである。
ルタ回路4の出力端に両方向性のツエナーダイオ
ードDを接続するようにしたものである。
そして、さらに、この両方向性のツエナーダイ
オードDの一定電圧クランプ電圧V1は、低周波
同期運転領域の始動回転数N1における1次遅れ
フイルタ回路4のフイルタ出力最大電圧V2と、
低周波同期運転領域から逆起電圧による位置検出
への切換え回転数である一定回転数における、1
次遅れフイルタ回路4のフイルタ出力最大電圧
V3との間になるように選定したものである。こ
のことは、逆に、両方向性のツエナーダイオード
Dのクランプ電圧V1を決定し、V3<V1<V2なる
ように、1次遅れフイルタ回路4の定数C2、R2
を(1)、(2)式より選定したものである。
オードDの一定電圧クランプ電圧V1は、低周波
同期運転領域の始動回転数N1における1次遅れ
フイルタ回路4のフイルタ出力最大電圧V2と、
低周波同期運転領域から逆起電圧による位置検出
への切換え回転数である一定回転数における、1
次遅れフイルタ回路4のフイルタ出力最大電圧
V3との間になるように選定したものである。こ
のことは、逆に、両方向性のツエナーダイオード
Dのクランプ電圧V1を決定し、V3<V1<V2なる
ように、1次遅れフイルタ回路4の定数C2、R2
を(1)、(2)式より選定したものである。
第8図に本発明の動作原理説明図を示す。d,
e,fは外部同期信号によつて運転されるモード
(低周波同期運転領域)におけるインバータ主回
路の中性点N(第5図参照)と、A、B、C相の
電機子巻線との間の電圧を示す。各相の巻線A,
B,Cは電気角でそれぞれ120度の位相差を有し、
PWM制御によつて図示の波形となる。この区間
におけるドライブ信号は、それぞれa′,b′,c′に
示す信号で、それぞれ120度の位相差を持つ。こ
こで信号の+側は上アーム、−側は下アームのト
ランジスタが点弧することを示している。
e,fは外部同期信号によつて運転されるモード
(低周波同期運転領域)におけるインバータ主回
路の中性点N(第5図参照)と、A、B、C相の
電機子巻線との間の電圧を示す。各相の巻線A,
B,Cは電気角でそれぞれ120度の位相差を有し、
PWM制御によつて図示の波形となる。この区間
におけるドライブ信号は、それぞれa′,b′,c′に
示す信号で、それぞれ120度の位相差を持つ。こ
こで信号の+側は上アーム、−側は下アームのト
ランジスタが点弧することを示している。
gは、一定電圧クランプ手段を有しない従来構
成でのA相のフイルタ回路の出力を示すもので、
A相の端子電圧dの積分値を示す。a,b,c
は、それぞれA、B、C相の位置検出信号を示
す。これはA、B、C相のフイルタ出力と、3つ
のフイルタ出力の合成値との比較によつて作られ
る信号で低周波同期運転領域にあつてはこの信号
を制御に使わない。つまり切換え後のブラシレス
モータの運転時に使用するための準備期間であ
る。低周波数同期運転領域においては、このため
位置検出信号a,b,cと外部同期信号のドライ
ブ信号a′,b′,c′との位相は必ずしも一致しない。
以下、動作について説明する。
成でのA相のフイルタ回路の出力を示すもので、
A相の端子電圧dの積分値を示す。a,b,c
は、それぞれA、B、C相の位置検出信号を示
す。これはA、B、C相のフイルタ出力と、3つ
のフイルタ出力の合成値との比較によつて作られ
る信号で低周波同期運転領域にあつてはこの信号
を制御に使わない。つまり切換え後のブラシレス
モータの運転時に使用するための準備期間であ
る。低周波数同期運転領域においては、このため
位置検出信号a,b,cと外部同期信号のドライ
ブ信号a′,b′,c′との位相は必ずしも一致しない。
以下、動作について説明する。
図において、従来例のフイルタ出力gは第1図
で示すコンデンサC1の初期充電電圧が直流電圧
Edの1/2に充電されていることからマイナス方向
に充電が開始される。電気角で60度が経過すると
今度は逆にプラス方向に充電を開始する。この充
電の傾きは各相とも同じ方向になるが、そのフイ
ルタ回路の出力の差によつて磁極位置検出信号は
a,b,cのように作られる。以上の動作の繰返
しによつてフイルタ回路の出力gが図のように発
生する。この場合、スタート位置が外部同期信号
の60度の切換え時点の近くの場合では図示の破線
の如く直流分が最も大きく存在することになる。
この直流分は前述の如く各相間の素子のばらつき
によつて、磁極位置検出信号に悪影響をおよぼ
し、かつ、切換え時点まで残つて最悪の場合には
切換えの失敗を生じる。
で示すコンデンサC1の初期充電電圧が直流電圧
Edの1/2に充電されていることからマイナス方向
に充電が開始される。電気角で60度が経過すると
今度は逆にプラス方向に充電を開始する。この充
電の傾きは各相とも同じ方向になるが、そのフイ
ルタ回路の出力の差によつて磁極位置検出信号は
a,b,cのように作られる。以上の動作の繰返
しによつてフイルタ回路の出力gが図のように発
生する。この場合、スタート位置が外部同期信号
の60度の切換え時点の近くの場合では図示の破線
の如く直流分が最も大きく存在することになる。
この直流分は前述の如く各相間の素子のばらつき
によつて、磁極位置検出信号に悪影響をおよぼ
し、かつ、切換え時点まで残つて最悪の場合には
切換えの失敗を生じる。
第8図hにフイルタ回路の出力を一定電圧クラ
ンプ手段によつてクランプした例を示す。起動時
には従来例と同じくマイナス方向にフイルタ回路
の出力は充電されるが、一定電圧クランプ手段7
によつてクランプ電圧V1にクランプされる。さ
らに、電気角60度を経過するとその位置よりフイ
ルタ回路の出力はプラス方向に充電を開始し、
V1のクランプ電圧まで充電され、一定になる。
この繰返しの後、フイルタ回路の出力はクランプ
電圧の範囲内に入る。直流分は以上の結果、図示
の破線の如く小さくすることができ、切り替え時
では従来例に比較して直流分の影響を十分小さく
することができる。
ンプ手段によつてクランプした例を示す。起動時
には従来例と同じくマイナス方向にフイルタ回路
の出力は充電されるが、一定電圧クランプ手段7
によつてクランプ電圧V1にクランプされる。さ
らに、電気角60度を経過するとその位置よりフイ
ルタ回路の出力はプラス方向に充電を開始し、
V1のクランプ電圧まで充電され、一定になる。
この繰返しの後、フイルタ回路の出力はクランプ
電圧の範囲内に入る。直流分は以上の結果、図示
の破線の如く小さくすることができ、切り替え時
では従来例に比較して直流分の影響を十分小さく
することができる。
第6図は、上記第5図のように回路を構成し、
前記のようにフイルタ定数を選定したときの低周
波同期始動時(運転領域)から切換え回転数に至
る、1次遅れフイルタ回路4の過渡現象を示すも
のである。
前記のようにフイルタ定数を選定したときの低周
波同期始動時(運転領域)から切換え回転数に至
る、1次遅れフイルタ回路4の過渡現象を示すも
のである。
1次遅れフイルタ回路4のフイルタ出力d,
e,fが、始動回転数時におけるV2となる値で
あるが、両方向性のツエナーダイオードDのクラ
ンプ電圧V1によつて抑制されるものである。こ
の両方向性のツエナーダイオードDによるクラン
プ効果は、始動回転数と切換え回転数の中間Mぐ
らいまで現われる。そこで、この区間に現われる
過渡直流分は、このクランプ効果で除かれ、切換
え回転数近くの逆起電圧信号よりの回転子位置検
出信号a,b,cの波形は“High”と“Low”
の時間間隔、120度の位相差が第6図のようにM
以降確保され、安定な切換えが可能になるもので
ある。
e,fが、始動回転数時におけるV2となる値で
あるが、両方向性のツエナーダイオードDのクラ
ンプ電圧V1によつて抑制されるものである。こ
の両方向性のツエナーダイオードDによるクラン
プ効果は、始動回転数と切換え回転数の中間Mぐ
らいまで現われる。そこで、この区間に現われる
過渡直流分は、このクランプ効果で除かれ、切換
え回転数近くの逆起電圧信号よりの回転子位置検
出信号a,b,cの波形は“High”と“Low”
の時間間隔、120度の位相差が第6図のようにM
以降確保され、安定な切換えが可能になるもので
ある。
また、この場合、両方向性のツエナーダイオー
ドDのクランプ電圧V1を、別途の回路制御用の
制御電源電圧近くに選定すれば、始動回転数時に
おけるフイルタ出力を電源電圧(ツエナー電圧)
以上に取ることができる。これによつて、従来の
ものに比較し、各回転数におけるフイルタ出力を
大きく選定でき、ノイズなどによる誤動作などが
少なくなるものである。
ドDのクランプ電圧V1を、別途の回路制御用の
制御電源電圧近くに選定すれば、始動回転数時に
おけるフイルタ出力を電源電圧(ツエナー電圧)
以上に取ることができる。これによつて、従来の
ものに比較し、各回転数におけるフイルタ出力を
大きく選定でき、ノイズなどによる誤動作などが
少なくなるものである。
次に、第7図は、他の実施例のブラシレスモー
タの位置検出回路図である。
タの位置検出回路図である。
同図において、さきの第5図と同一符号のもの
は同等機能をもつ部品を示し、3Bは位置検出回
路、D1,D2は、一定電圧クランプ手段7を構成
するダイオードである。
は同等機能をもつ部品を示し、3Bは位置検出回
路、D1,D2は、一定電圧クランプ手段7を構成
するダイオードである。
すなわち、第7図は、一定電圧クランプ手段7
としてダイオードD1,D2を使用した例である。
ここで、ダイオードD1は−側電源に、また、D2
は+側電源に接続されると、フイルタ出力は、さ
きに述べた制御電源の電圧とダイオードの電圧降
下値とでクランプされ、第5図の実施例における
両方向性のツエナーダイオードDでの場合と同じ
効果が発揮されるものである。
としてダイオードD1,D2を使用した例である。
ここで、ダイオードD1は−側電源に、また、D2
は+側電源に接続されると、フイルタ出力は、さ
きに述べた制御電源の電圧とダイオードの電圧降
下値とでクランプされ、第5図の実施例における
両方向性のツエナーダイオードDでの場合と同じ
効果が発揮されるものである。
以上述べたように本発明は、直流電源よりイン
バータ回路を介してモータ巻線に電力を供給する
装置であつて、モータの各相巻線の端子電圧を一
次遅れフイルタ回路を通し、該フイルタ回路の出
力と各相のフイルタ回路の出力値の合成量とを比
較する比較回路を通して前記インバータ回路のス
イツチ素子の開閉を制御する信号を作成してブラ
シレスモータとして運転する運転領域と、前記位
置検出信号が確立されるまでを外部信号に基づく
転流制御信号によつてインバータ回路のスイツチ
素子の開閉を制御して駆動する低周波同期運転領
域を有するブラシレスモータの運転装置におい
て、上記の位置検出用1次遅れフイルタ回路の出
力側に一定電圧クランプ手段を設け、その一定電
圧クランプ手段における一定電圧の値をV1、外
部信号に基づく転流制御信号によつて駆動する信
号領域の始動回転数におけるフイルタ回路の出力
最大電圧の値をV2、両運転領域の切り替え回転
数におけるフイルタ回路の出力最大電圧の値を
V3とした時、V3<V1<V2の関係を満足するよう
に、一定電圧クランプ電圧の値と1次遅れフイル
タ回路のフイルタ定数を選定したので、低周波同
期運転領域から逆起電圧位置検出への安定な切換
えができ、なお、かつ全回転数でフイルタ出力を
大きく取ることができるため、ノイズなどによる
誤動作が少なくなるものである。
バータ回路を介してモータ巻線に電力を供給する
装置であつて、モータの各相巻線の端子電圧を一
次遅れフイルタ回路を通し、該フイルタ回路の出
力と各相のフイルタ回路の出力値の合成量とを比
較する比較回路を通して前記インバータ回路のス
イツチ素子の開閉を制御する信号を作成してブラ
シレスモータとして運転する運転領域と、前記位
置検出信号が確立されるまでを外部信号に基づく
転流制御信号によつてインバータ回路のスイツチ
素子の開閉を制御して駆動する低周波同期運転領
域を有するブラシレスモータの運転装置におい
て、上記の位置検出用1次遅れフイルタ回路の出
力側に一定電圧クランプ手段を設け、その一定電
圧クランプ手段における一定電圧の値をV1、外
部信号に基づく転流制御信号によつて駆動する信
号領域の始動回転数におけるフイルタ回路の出力
最大電圧の値をV2、両運転領域の切り替え回転
数におけるフイルタ回路の出力最大電圧の値を
V3とした時、V3<V1<V2の関係を満足するよう
に、一定電圧クランプ電圧の値と1次遅れフイル
タ回路のフイルタ定数を選定したので、低周波同
期運転領域から逆起電圧位置検出への安定な切換
えができ、なお、かつ全回転数でフイルタ出力を
大きく取ることができるため、ノイズなどによる
誤動作が少なくなるものである。
第1図は既開発のブラシレスモータの運転回路
構成図、第2図はその高速回転時の各部波形図、
第3図はその低速回転時の各部波形図、第4図は
従来の始動回転数から切換え回転数に至る動作波
形図、第5図は本発明の一実施例を示すブラシレ
スモータ運転装置の回路構成図、第6図はその始
動回転数から切換え回転数に至る動作波形図、第
7図は本発明の他の実施例に係るブラシレスモー
タの位置検出回路に係る回路構成図で、第8図は
本発明の動作を示すタイムチヤートである。 1……インバータ主回路、2……ブラシレスモ
ータの電機子巻線、3A,3B……位置検出回
路、4……1次遅れフイルタ回路、5……中性点
電位用の抵抗ブリツジ、6……比較回路、7……
一定電圧クランプ手段、D……両方向性のツエナ
ーダイオード、D1,D2……ダイオード。
構成図、第2図はその高速回転時の各部波形図、
第3図はその低速回転時の各部波形図、第4図は
従来の始動回転数から切換え回転数に至る動作波
形図、第5図は本発明の一実施例を示すブラシレ
スモータ運転装置の回路構成図、第6図はその始
動回転数から切換え回転数に至る動作波形図、第
7図は本発明の他の実施例に係るブラシレスモー
タの位置検出回路に係る回路構成図で、第8図は
本発明の動作を示すタイムチヤートである。 1……インバータ主回路、2……ブラシレスモ
ータの電機子巻線、3A,3B……位置検出回
路、4……1次遅れフイルタ回路、5……中性点
電位用の抵抗ブリツジ、6……比較回路、7……
一定電圧クランプ手段、D……両方向性のツエナ
ーダイオード、D1,D2……ダイオード。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 直流電源よりインバータ回路を介してモータ
巻線に電力を供給する装置であつて、モータの各
相巻線の端子電圧を一次遅れフイルタ回路を通
し、該フイルタ回路の出力と各相のフイルタ回路
の出力値の合成量とを比較する比較回路を通して
前記インバータ回路のスイツチ素子の開閉を制御
する信号を作成してブラシレスモータとして運転
する運転領域と、前記位置検出信号が確立される
までを外部信号に基づく転流制御信号によつてイ
ンバータ回路のスイツチ素子の開閉を制御して駆
動する低周波同期運転領域を有するブラシレスモ
ータの運転装置において、上記の位置検出用1次
遅れフイルタ回路の出力側に一定電圧クランプ手
段を設け、その一定電圧クランプ手段における一
定電圧の値V1、外部信号に基づく転流制御信号
によつて駆動する運転領域の始動回転数における
フイルタ回路の出力最大電圧の値をV2、両運転
領域の切り替え回転数におけるフイルタ回路の出
力最大電圧の値をV3とした時、V3<V1<V2の関
係を満足するように、一定電圧クランプ電圧の値
と1次遅れフイルタ回路のフイルタ定数を選定し
たことを特徴とするブラシレスモータの運転装
置。 2 前記特許請求範囲の第1項記載のものにおい
て、一定電圧クランプ手段として両方向性のツエ
ナーダイオードを接続するようにしたものである
ブラシレスモータの運転装置。 3 前記特許請求の範囲第1項記載のものにおい
て、一定電圧クランプ手段としてダイオードを使
用し、かつ制御電源の+電源と−電源にそれぞれ
接続してフイルタ回路出力をクランプさせたこと
を特徴とするブラシレスモータの運転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57076014A JPS58195490A (ja) | 1982-05-08 | 1982-05-08 | ブラシレスモータの運転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57076014A JPS58195490A (ja) | 1982-05-08 | 1982-05-08 | ブラシレスモータの運転装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58195490A JPS58195490A (ja) | 1983-11-14 |
JPH0161032B2 true JPH0161032B2 (ja) | 1989-12-26 |
Family
ID=13592961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57076014A Granted JPS58195490A (ja) | 1982-05-08 | 1982-05-08 | ブラシレスモータの運転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58195490A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60216786A (ja) * | 1984-04-11 | 1985-10-30 | Secoh Giken Inc | Y型接続された3相半導体電動機 |
DE3602227A1 (de) * | 1986-01-25 | 1987-07-30 | Philips Patentverwaltung | Kommutierungsschaltung fuer einen kollektorlosen gleichstrommotor |
JP2738109B2 (ja) * | 1990-02-14 | 1998-04-08 | 松下電器産業株式会社 | ブラシレスモータの運転装置 |
JP2722750B2 (ja) * | 1990-02-14 | 1998-03-09 | 松下電器産業株式会社 | ブラシレスモータの駆動装置 |
-
1982
- 1982-05-08 JP JP57076014A patent/JPS58195490A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58195490A (ja) | 1983-11-14 |
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