JPH09117072A - 二次電池の保護回路 - Google Patents

二次電池の保護回路

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JPH09117072A
JPH09117072A JP7268586A JP26858695A JPH09117072A JP H09117072 A JPH09117072 A JP H09117072A JP 7268586 A JP7268586 A JP 7268586A JP 26858695 A JP26858695 A JP 26858695A JP H09117072 A JPH09117072 A JP H09117072A
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voltage
secondary battery
protection circuit
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JP7268586A
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Nobuo Shiojima
信雄 塩島
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FDK Twicell Co Ltd
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Toshiba Battery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】セルバンクにスポット外れが生じた場合に二次
電池を過充電や過放電から保護できる二次電池の保護回
路を提供する。 【解決手段】並列接続された複数個の二次電池からなる
複数のセルバンクB1〜B3を直列接続した二次電池群
1における各セルバンク間の電圧のばらつき度合いを示
す電圧差をスイッチ回路8および差動増幅器9を介して
マイクロコントローラ10により検出するとともに、こ
の電圧差が所定値を越えたか否かを判定する判定し、電
圧差が所定値を越えたと判定されたときFET3または
FET4を遮断して二次電池群1への電流を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池の保護回
路に係り、特に1個または並列接続された複数個の二次
電池からなるセルバンクを複数個直列接続した二次電池
群に適用される保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、リチウム二次電池などの非水溶媒
系二次電池や鉛蓄電池は、放電や放置で電池電圧が低下
し過ぎたり、あるいは逆には充電中に電池電圧が高くな
り過ぎると、電池性能が劣化したり、安全性が損なわれ
ることがある。特にリチウム二次電池の場合、例えば電
池電圧が2V以下となると、負極に使われている集電体
の銅が電解液内に溶解し始めて電池性能が劣化し、また
電池電圧が4.5V以上になると、電解液の分解により
ガスが発生する結果、電池内部の圧力が上昇して安全弁
が作動し、漏液が生じることがある。このため、電池電
圧を監視して、電池電圧が所定範囲内となるように充電
や放電を制御して使用する必要がある。
【0003】そこで、リチウム二次電池を使用する場
合、電池電圧が低下して予め設定した放電禁止電圧に達
すると放電電流を遮断し、電池電圧が上昇して充電禁止
電圧に達すると充電電流を遮断する機能を有する保護回
路を介して充放電を行う方法が一般的にとられている。
ここで、放電禁止電圧は負極の銅が溶解し始める電圧2
Vより若干高い電圧、例えば2.3Vに設定され、充電
禁止電圧は電解液の分解が始まる電圧より若干低い電
圧、例えば4.35Vに設定される。
【0004】この保護回路は、保護対象の電池から駆動
電力の供給を受けて動作することから、できるだけ消費
電力を小さくするために、回路の消費電流が極力小さく
なるように設計され、かつ、電池電圧を測定するための
入力端子のインピーダンスを非常に高くしている。
【0005】一方、二次電池を実際に使用する場合、使
用機器の要求に応じて複数個の二次電池を並列接続して
放電容量を増すことによって一回の充電で使用できる時
間を増加させたり、複数個の二次電池を直列接続して放
電電圧を高くしたり、さらには並列接続された複数個の
二次電池からなるセルバンクを複数個直列接続して放電
電圧を高くし、かつ放電容量を増して、一回の充電で使
用できる時間を増加させたりする方法がとられる。
【0006】このような複数個の二次電池を並列接続し
たセルバンクを複数個直列接続して使用する場合、従来
ではセルバンク毎に電圧を検知し、この電圧が放電禁止
電圧以下に達すると放電電流を遮断し、充電禁止電圧以
上に達すると充電電流を遮断することによって、二次電
池を保護していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したセルバンクで
は、二次電池を並列接続するのに例えばニッケルで作ら
れた導電性リード板を二次電池の同極どうしをスポット
溶接しているが、スポット溶接の不良により一部の電池
が接続されていなかったり、あるいは溶接強度が弱い場
合に、落下や振動によりスポット溶接部が外れてしまう
ことがあった。このようなスポット溶接の不良やスポッ
ト溶接部の外れを総称してスポット外れという。
【0008】こうしたスポット外れがセルバンクの並列
接続部に発生すると、スポット外れが発生した二次電池
には電流が流れなくなり、その分同一セルバンク内の他
の二次電池に電流が多く流れるようになる。このような
場合、充電時においてはスポット外れが生じたセルバン
クの電圧が充電禁止電圧に達せず、長時間にわたって二
次電池が許容できる最大充電電流を越えて充電される
と、二次電池が異常発熱したり、あるいは電解液が漏液
したり、さらには破裂を引き起こすことがある。一方、
放電時においては長時間にわたって二次電池が許容でき
る最大放電電流を越えて放電されると、二次電池が異常
発熱したり、電解液が漏液したりするという問題があっ
た。
【0009】また設計上、保護回路が接続されている場
合でも、各セルバンクの電圧を測定するためのリード板
のスポット溶接が外れると、保護回路のスポット外れが
生じた入力端子は、保護回路の入力インピーダンスが非
常に高いために0ボルトにならず中点電位が発生する。
このような場合、保護回路は充電電流や放電電流の遮断
出力を発生しないために充電や放電が進行してしまい、
上記と同様に二次電池に異常が発生するという問題があ
った。
【0010】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、セルバンクにスポット外れが生じ
た場合に二次電池を過充電や過放電から保護できる二次
電池の保護回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明に係る二次電池の保護回路は、1個また
は並列接続された複数個の二次電池からなるセルバンク
を複数個直列接続した二次電池群における複数個のセル
バンク間の電圧のばらつき度合いを示す電圧差を検出す
る電圧差検出手段と、この電圧差検出手段により検出さ
れた電圧差が所定値を越えたか否かを判定する判定手段
と、この判定手段により前記電圧差が所定値を越えたと
判定されたとき二次電池群への電流を遮断する電流遮断
手段とを具備することを特徴とする。
【0012】このように構成された保護回路では、二次
電池群を構成するセルバンクのスポット外れによって、
一部の二次電池に異常に大きな充電電流あるいは放電電
流が流れた場合、セルバンク間の電圧のばらつき度合い
を示す電圧差が所定値以上に大きくなり、これに基づい
てただちに二次電池の電流、すなわち充放電電流を遮断
できるため、二次電池が発熱や漏液やさらには破裂・発
火に到る事態を防止して、二次電池の確実な保護が可能
となる。
【0013】また、第2の発明に係る二次電池の保護回
路は、1個または並列接続された複数個の二次電池から
なるセルバンクを複数個直列接続した二次電池群におけ
る複数個のセルバンク間の電圧のばらつき度合いを示す
電圧差を検出する電圧差検出手段と、この電圧差検出手
段により検出された電圧差が所定値を越えたか否かを判
定する第1の判定手段と、二次電池群の個々の電池電圧
が所定値を越えたか否かを判定する第2の判定手段と、
第1の判定手段により前記電圧差が所定値を越えたと判
定され、かつ第2の判定手段により二次電池群の個々の
電池電圧が所定値を越えたと判定されたとき二次電池群
への電流を遮断する電流遮断手段とを具備することを特
徴とする。
【0014】このように構成された保護回路では、第1
の発明に係る保護回路と同様にセルバンクのスポット外
れに対して二次電池の確実な保護が可能となる上、個々
の電池電圧が所定値を越えた時点からセルバンク間の電
圧差を監視して、この電圧差が所定値を越えたとき二次
電池群への電流を遮断することにより、充電開始時に各
セルバンクの電圧がばらついたり充電初期の電池電圧変
化が乱れた場合でも誤動作することがなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る二次電池の保護回路を示すブロック図である。保護
対象である二次電池群1は、二次電池C11とC12と
を並列接続したセルバンクB1と、二次電池C21とC
22とを並列接続したセルバンクB2と、二次電池C3
1とC32とを並列接続したセルバンクB3とで構成さ
れ、これら3個のセルバンクB1,B2,B3は直列に
接続されている。
【0016】保護制御回路2は二次電池群1を過充電や
過放電から保護する制御を行う回路であり、第1〜第4
のFET3〜6とともに保護回路を構成している。この
保護制御回路2の基準電位端子GNDはセルバンクB1
のマイナス端子であるノードP0に、第1の入力端子V
1はセルバンクB1のプラス端子とセルバンクB2のマ
イナス端子との接続点であるノードP1に、第2の入力
端子V2はセルバンクB2のプラス端子とセルバンクB
3のマイナス端子との接続点であるノードP2に、第3
の入力端子V3はセルバンクB3のプラス端子であるノ
ードP3にそれぞれ接続されている。
【0017】二次電池群1のマイナス端子、すなわちセ
ルバンクB1のマイナス端子であるノードP0は、第1
のFET3のソースに接続されている。第1のFET3
のドレインは第2のFET4のドレインに接続され、第
2のFET4のソースは電池パックのマイナス端子
(−)に接続されている。第2のFET4のゲートは第
3のFET5と第4のFET6のドレインに接続される
とともに、プルアップ抵抗7を介して電源V+ に接続さ
れ、第3のFET5と第4のFET6のソースは電池パ
ックのマイナス端子(−)にそれぞれ接続されている。
【0018】保護制御回路2の出力端子DO,CO1
は、それぞれ放電遮断信号および第1の充電遮断信号を
発生する端子であり、出力端子DOは第1のFET3の
ゲートに接続され、出力端子CO1は第3のFET5の
ゲートに接続されている。
【0019】保護制御回路2は、入力端子V1,V2,
V3を介してセルバンクB1,B2,B3の電圧を監視
し、いずれかのセルバンクB1,B2,B3の電圧が充
電禁止電圧に達すると、出力端子CO1が高レベルとな
る。出力端子CO1が高レベルになると、第3のFET
5が導通状態となり、第2のFET4のゲート・ソース
間の電圧が略0ボルトとなるため、第2のFET4は遮
断状態となる。従って、二次電池群1の充電は停止さ
れ、二次電池が過充電から保護される。
【0020】また、いずれかのセルバンクB1,B2,
B3の電圧が放電禁止電圧に達すると、保護制御回路2
の出力端子DOが低レベルとなる。出力端子DO1が低
レベルになると、第1のFET3が遮断状態となるた
め、二次電池群1の放電が禁止され、二次電池が過放電
から保護される。
【0021】スイッチ回路8、差動増幅器9およびマイ
クロコントローラ10は、セルバンクB1,B2,B3
間の電圧のばらつき度合いを示す電圧差を検出する電圧
差検出回路を構成している。また、マイクロコントロー
ラ10は検出したセルバンクB1,B2,B3間の電圧
差を判定する電圧判定機能も有するものとする。
【0022】スイッチ回路8は、6個のノーマリオフタ
イプのスイッチSW1〜SW6からなり、スイッチSW
1の一方の接点は二次電池群1のノードPOに、スイッ
チSW2とSW3の一方の接点は二次電池群1のノード
P1に、スイッチSW4とSW5の一方の接点は二次電
池群のノードP2に、スイッチSW6の一方の接点は二
次電池群1のノードP3にそれぞれ接続されている。
【0023】スイッチSW1,SW3,SW5の他方の
接点は差動増幅器9の反転入力端子に共通に接続され、
スイッチSW2,SW4,SW6の他方の接点は差動増
幅器9の非反転入力端子に共通に接続されている。この
差動増幅器9は非反転入力端子と反転入力端子間の電圧
差に相当する出力を発生する増幅器であり、以降説明を
簡単にするため差動増幅器9の増幅度を1とする。
【0024】マイクロコントローラ10は、スイッチ回
路8の各スイッチSW1〜SW6のオン・オフを制御す
ると共に、そのオン・オフのタイミングに対応してマイ
クロコントローラ10の内部にある図示しないA/Dコ
ンバータを介して差動増幅器9の出力を読み込み、二次
電池群1が異常であると判定したとき充電を禁止する第
2の充電禁止信号を出力端子CO2を介して第4のFE
T6のゲートに供給するものである。
【0025】次に、本実施形態の二次電池の保護回路の
動作を図2に示すフローチャートおよび図3に示す充電
特性図を参照して説明する。保護回路が動作を開始する
と、マイクロコントローラ10はN=1とする(ステッ
プS1)。Nはスイッチ回路8のスイッチSW1〜SW
6のうちのオンにするスイッチの番号を指定する値であ
り、N番目とN+1番目のスイッチをオンにするものと
する。この場合、N=1であるからSW1とSW2のス
イッチがオンとなる(ステップS2)。このとき、差動
増幅器9の非反転入力端子はスイッチSW2を介して二
次電池群1のノードP1に、反転入力端子はスイッチS
W1を介してノードP0にそれぞれ接続され、差動増幅
器9の出力にはセルバンクB1の電圧が検出される。こ
のセルバンクB1の電圧をマイクロコントローラ10内
でA/Dコンバータによりディジタル値に変換し、V
(1)として記憶する(ステップS3)。
【0026】次に、マイクロコントローラ10はN=N
+2とし(ステップS4)、次いでN=7か否かを判断
する(ステップS5)が、この時点ではN=3であるた
め、ステップS2に戻る(ステップS5でNO)。ま
た、N=3であるからスイッチSW3とSW4がオンと
なり(ステップS2)、N=1の場合と同様の動作によ
りマイクロコントローラ10は今度はセルバンクB2の
電圧をディジタル値に変換し、V(2)として記憶する
(ステップS3)。
【0027】N=N+2を実行すると、次にN=5とな
り(ステップS4)、ステップS5でNOとなって、再
びステップS2に戻る。N=5であるから、スイッチS
W5とSW6がオンとなり、N=1の場合と同様の動作
によりマイクロコントローラ10は今度はセルバンクB
3の電圧をディジタル値に変換し、V(3)として記憶
する(ステップS3)。また、N=5であるからN=N
+2を実行とするとN=7となり(ステップS4)、ス
テップS5でYESとなって、ステップS6へ進む。
【0028】ステップS6では、マイクロコントローラ
10は上記のようにして記憶された各セルバンクB1,
B2,B3の電圧V(1),V(2),V(3)のうち
の最大値をV(MAX)として記憶する。
【0029】また、次のステップS7では各セルバンク
B1,B2,B3の電圧V(1),V(2),V(3)
のうちの最小値をV(MIN)として記憶する。次に、
V(MAX)とV(MIN)との差と予め設定した値A
(例えば200mV)と比較する(ステップS8)。
【0030】通常はセルバンクB1,B2,B3の電圧
差はほとんど無く、V(MAX)−V(MIN)<Aで
あるため、ステップS8でNOとなり、出力端子CO2
は低レベルとなる(ステップS9)。従って第4のFE
T6はオフ状態となるため、第2のFET4のゲートは
高レベルとなり、FET4は導通状態を維持し、再びス
テップS1に戻って同様の動作を繰り返す。
【0031】ところで、あるセルバンクにスポット外れ
が生じ、例えばセルバンクB1を構成する二次電池C1
1のプラス側のスポット溶接が何らかの原因で外れる
と、セルバンクB1は二次電池C12だけがノードP1
とノードP0間に接続されることになる。この場合、図
3に示すように充電時には二次電池C12は他の電池の
2倍の電流値で充電されるため、セルバンク1の電圧が
他のセルバンクより高くなり、その差は定電流充電領域
で次第に拡大し、定電圧領域に移行した後しばらくして
から一定の差を保つようになる。このような場合、図2
のステップS6でV(MAX)としてはセルバンクB1
の電圧V(1)が記憶され、ステップS7でセルバンク
B2またはセルバンクB3の電圧V(2),V(3)の
いずれか低い方の電圧が記憶される。
【0032】充電が進むとV(MAX)−V(MIN)
の値が大きくなり、t=t1の時点でV(MAX)−V
(MIN)の値がAに達してステップS8でYESとな
り、出力端子CO2が高レベルとなる。従って、第4の
FET6が導通状態となり、第2のFET4のゲート・
ソース間の電圧が略0ボルトとなるため、第2のFET
4は遮断状態となり、充電を停止する。
【0033】なお、二次電池C11のプラス端子のスポ
ット外れに伴い、保護制御回路2の入力端子V1も二次
電池群1のノードP1から外れた場合は、保護回路の保
護機能はセルバンクB1に対しては全く働かない。一
方、二次電池C11のプラス端子のスポット外れが生じ
ても、保護制御回路2の入力端子V1が二次電池群1の
ノードP1に接続されている場合は、保護回路の保護機
能はセルバンクB1に対しては働くが、セルバンクB1
(すなわち二次電池C12)の電圧が充電禁止電圧(例
えば4.35V)に達してはじめて充電停止となる。
【0034】この場合、図3に示すように充電開始して
も直ちには充電禁止電圧に達せず、t=t2まで充電さ
れてはじめて充電停止となり、その間大電流で充電が続
行してしまうことになる。しかし、本実施形態によれば
t=t2より短時間であるt=t1の時点で充電電流を
遮断することができ、二次電池を確実に保護することが
可能となる。
【0035】このように本発明によると、セルバンクに
おいて電池を並列に接続するためのスポット溶接が外れ
ても、充放電電流を遮断することにより電池を確実にす
ることが保護できる。
【0036】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係る二次電池の保護回路を示すブロック図
であり、図1に示した第1の実施形態の構成に加えて、
放電回路11が追加された構成となっている。放電回路
11は各セルバンクB1,B2,B3の両端に直列に接
続されたスイッチおよび放電抵抗により構成され、マイ
クロコントローラ10によって制御される。
【0037】本実施形態では、二次電池群1の個々の電
池電圧を検出する機能、具体的にはスイッチ回路8、差
動増幅器9およびマイクロコントローラ10内のA/D
コンバータ等を用いて、個々の電池電圧を検出し、さら
にその電池電圧が所定値(例えば充電禁止電圧)を越え
たか否かをマイクロコントローラ10で判定し、個々の
電池電圧が所定値を越えた場合には、電池電圧が所定値
を越えた二次電池が属するセルバンクに接続された放電
回路11内のスイッチをマイクロコントローラ10の出
力でオン状態として放電させ、その二次電池の電池電圧
を下げるようにしている。このようにすると、セルバン
クB1,B2,B3間の電圧バランスがとれるので、電
池寿命が延びるばかりでなく、安全性も向上するという
利点がある。
【0038】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、次のように種々変形して実施することができ
る。 (1)上記実施形態では、二次電池が2個並列接続され
たセルバンクを3個直列接続した場合について説明した
が、セルバンクにおける二次電池の並列接続数とセルバ
ンクの直列接続数はこれ以外の組み合わせでも良い。
【0039】(2)上記実施形態では、複数個の二次電
池を並列接続したセルバンクを複数個直列接続した例で
説明したが、セルバンクが1個の二次電池で構成されて
もよい。この場合、直列接続された複数個の単電池(す
なわちセルバンク)のうち、他の単電池より異常に電圧
が高かったり、低かったりした単電池は異常状態となっ
ている可能性があるが、本発明によるとこのような場合
にも電池を保護することができる。
【0040】(3)上記実施形態では、保護回路を保護
制御回路2とこれとは別に設けられたスイッチ回路8、
差動増幅器9およびマイクロコントローラ10で構成し
た例で説明したが、他の構成法でもよい。また、保護制
御回路の内部にスイッチ回路8、差動増幅器9およびマ
イクロコントローラ10の機能を含ませてIC化しても
よい。
【0041】(4)上記実施形態では、充電中のセルバ
ンク間の電圧差を常時監視しているが、電池電圧が所定
値を越えた時点から監視するようにしてもよいし、充電
開始から所定時間経過した時点から監視するようにして
もよい。すなわち、二次電池群1の個々の電池電圧を検
出する機能、具体的にはスイッチ回路8、差動増幅器9
およびマイクロコントローラ10内のA/Dコンバータ
等を用いて、個々の電池電圧を検出し、さらにその電池
電圧が所定値(例えば充電禁止電圧)を越えたか否かを
マイクロコントローラ10で判定し、個々の電池電圧が
所定値を越え、かつセルバンク間の電圧のばらつき度合
いを示す電圧差が所定値を越えたと判定されたとき、二
次電池群1への電流を遮断するようにしてもよい。この
ようにすると、充電開始時に各セルバンクの電圧がばら
ついたり、充電初期の電圧変化が乱れたりしても、誤動
作することがない。
【0042】(5)上記実施形態では、充電中のセルバ
ンク間の電圧差を監視しているが、放電あるいは保管時
(充電も放電もしていない場合)のセルバンク間の電圧
差を監視してもよい。この場合、直ちに充電も放電も遮
断するようにしてもよく、また放電は可能にしてその後
の充電を行わないようにしてもよい。これらの場合、回
路やプログラムを適宜変更すれば良い。
【0043】(6)上記実施形態では、充電中のセルバ
ンク間の電圧差を監視しているが、充電を開始してから
所定時間経過した時点から充電停止動作を開始するよう
にしてもよく、また放電開始時も所定時間経過した時点
から放電停止動作を開始すねようにしてもよい。
【0044】(7)上記実施形態では、スイッチ回路8
をマイクロコントローラ10で制御してセルバンクの切
り替えを行い、差動増幅器9で各セルバンクの電圧を検
出してマイクロコントローラ10内のA/Dコンバータ
で読み取り、ソフトウェア処理で判定したが、各セルバ
ンクの電圧の最大値と最小値の差などのばらつき度合い
を示す電圧差をハードウェアで検出し判定してもよい。
【0045】(8)上記実施形態では、各セルバンク間
の電圧のばらつき度合いを示す電圧差として、セルバン
クの電圧の最大値と最小値の差を検出したが、各セルバ
ンクの電圧の平均値を求め、この平均値からの各セルバ
ンクの電圧の差の絶対値の最大値、あるいはセルバンク
の電圧の標準偏差をばらつき度合いを示す電圧差として
検出してもよい。 その他、本発明は要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば各
セルバンク間の電圧のばらつき度合いを示す電圧差を検
出し、この電圧差が所定値を越えたとき充電を停止させ
ることにより、セルバンクのスポット溶接が不良で一部
の二次電池が異常な大電流で充電され、二次電池が発熱
や漏液や破裂・発火に至るような事態を防止することが
できる。
【0047】また、本発明によれば個々の電池電圧が所
定値を越えた時点からセルバンク間の電圧差を監視し
て、この電圧差が所定値を越えたとき二次電池群への電
流を遮断することにより、充電開始時に各セルバンクの
電圧がばらついたり充電初期の電池電圧変化が乱れた場
合の誤動作を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る二次電池の保護回路
の構成を示すブロック図
【図2】同実施形態の動作を説明するためのフローチャ
ート
【図3】同実施形態の動作を説明するための充電特性図
【図4】本発明の他の実施形態に係る二次電池の保護回
路の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1…二次電池群 2…保護制御回路 3,4,5,6…FET 8…スイッチ回路 9…差動増幅器 10…マイクロコントローラ 11…放電回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02J 1/00 304 H02J 1/00 304H 7/10 7/10 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1個または並列接続された複数個の二次電
    池からなるセルバンクを複数個直列接続した二次電池群
    のための保護回路において、 前記複数個のセルバンク間の電圧のばらつき度合いを示
    す電圧差を検出する電圧差検出手段と、 前記電圧差検出手段により検出された電圧差が所定値を
    越えたか否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により前記電圧差が所定値を越えたと判定
    されたとき前記二次電池群への電流を遮断する電流遮断
    手段とを具備することを特徴とする二次電池の保護回
    路。
  2. 【請求項2】1個または並列接続された複数個の二次電
    池からなるセルバンクを複数個直列接続した二次電池群
    のための保護回路において、 前記複数個のセルバンク間の電圧のばらつき度合いを示
    す電圧差を検出する電圧差検出手段と、 前記電圧差検出手段により検出された電圧差が所定値を
    越えたか否かを判定する第1の判定手段と、 前記二次電池群の個々の電池電圧が所定値を越えたか否
    かを判定する第2の判定手段と、 前記第1の判定手段により前記電圧差が所定値を越えた
    と判定され、かつ前記第2の判定手段により前記二次電
    池群の個々の電池電圧が所定値を越えたと判定されたと
    き前記二次電池群への電流を遮断する電流遮断手段とを
    具備することを特徴とする二次電池の保護回路。
  3. 【請求項3】前記電圧差検出手段は、前記複数個のセル
    バンクの電圧の最大値と最小値との差を前記電圧差とし
    て検出することを特徴とする請求項1または2に記載の
    二次電池の保護回路。
  4. 【請求項4】前記電圧差検出手段は、前記複数個のセル
    バンクの電圧の平均値を算出し、この平均値からの各々
    のセルバンクの電圧の差の絶対値の最大値を前記電圧差
    として検出することを特徴とする請求項1または2に記
    載の二次電池の保護回路。
  5. 【請求項5】前記電圧差検出手段は、前記複数個のセル
    バンクの電圧の標準偏差を算出し、この標準偏差を前記
    電圧差として検出することを特徴とする請求項1または
    2に記載の二次電池の保護回路。
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