JPH09117039A - グロメット及びワイヤハーネスへのグロメットの装着構造 - Google Patents

グロメット及びワイヤハーネスへのグロメットの装着構造

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JPH09117039A
JPH09117039A JP7268724A JP26872495A JPH09117039A JP H09117039 A JPH09117039 A JP H09117039A JP 7268724 A JP7268724 A JP 7268724A JP 26872495 A JP26872495 A JP 26872495A JP H09117039 A JPH09117039 A JP H09117039A
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JP
Japan
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grommet
wire harness
small
diameter tubular
diameter
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JP7268724A
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Inventor
Hirotaka Baba
裕隆 馬場
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体パネルの車室外側の貫通穴の近傍に部品
が存在して空間が少ない場合にも、貫通穴にグロメット
を取付けることができるようにすること。 【解決手段】 車体パネル2に穿設した貫通穴2aに挿
通するワイヤハーネスに装着し、貫通穴に取付けるグロ
メットである。ゴムまたはエラストマーを一体成形して
なる。ワイヤハーネスW/Hを密着させて挿通する小径
筒部17の基端部17aを径方向外向きに拡径すると共
に、拡径部の先端側を上記小径筒部の先端部側に折り返
して小径筒部を環状に取り囲む大径筒部18を設ける。
大径筒部に貫通穴の内周縁を係止する環状の係止凹部1
9を設ける。上記小径筒部の基端部から小径筒部と軸心
方向反対向きに突出し、基端部と反対側を開口部21a
とした充填剤配置部21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体パネルに穿設
した貫通穴に挿通するワイヤハーネスに装着し、貫通穴
に取付けるグロメット及びワイヤハーネスへのグロメッ
トの装着構造に関するものであり、特に、車室外側の上
記車体パネルの貫通穴の近傍に、ヒューズ・ボックス等
の部品が存在する場合にも、貫通穴にグロメットを取付
けることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用ワイヤハーネスを車
体パネルに設けた貫通穴に挿通して配索する場合には、
弾性材料からなるグロメットをワイヤハーネスの所要箇
所に装着し、このグロメットを貫通穴に取付けることに
より、防水を図っている。
【0003】図7は、この種のグロメットの一例を示し
ている。(特開平7−221468号公報参照) このグロメット1は、弾性材料を一体成形してなり、ワ
イヤハーネスW/Hを密着させて挿通する小径筒部1a
を備え、この小径筒部1aの基端側に大径筒部1bを連
続して設けている。この大径筒部1bの外周には、車体
パネル2に穿設した貫通穴2aの内周縁を係止するため
の係止凹部1cを環状に設けており、ワイヤハーネスW
/Hを遊挿状態で挿入するようになっている。また、小
径筒部1aの大径筒部1bとの接続部分の近傍には、小
径筒部1aの一部分を拡径してなる充填剤配置部1dを
設けている。この充填剤配置部1d内には、スペーサ4
を配置して、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線5,
5…間に隙間を形成すると共に、充填剤6を注入、硬化
させて防水性の向上を図っている。
【0004】この種の従来のグロメット1は、図8に示
すように、小径筒部1aの先端側がワイヤハーネスW/
Hの車室外Aに配置される側に位置し、大径筒部1bの
開口部1eがワイヤハーネスW/Hの車室内Bに位置さ
れる側に位置するような向きでワイヤハーネスW/Hに
装着される。そして、図8中、矢印Xで示すように、車
室外A側から車室内B側へ向けて大径筒部1bを貫通穴
2aに挿入し、係止凹部1cに貫通穴2aの内周縁を嵌
め込むことによりグロメット1を車体パネル2に取付け
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
小径筒部1aの基端側に大径筒部1bを設け、この小径
筒部1aと大径筒部1bとの接続部分またはその近傍に
充填剤配置部1dを設けた構造のグロメットであって、
かつ、このグロメット1を小径筒部1aの先端側がワイ
ヤハーネスW/Hの車室外A側に位置するような向きで
ワイヤハーネスW/Hに装着する場合、取付上の問題を
生じることがある。
【0006】すなわち、上記のようにワイヤハーネスW
/Hを装着して貫通穴2aに取付けた状態では、車体パ
ネル2から車室外A側に、大径筒部1bと小径筒部1a
が突出しており、この突出部分の寸法L1が大きい。よ
って、上記車体パネル2に設けた貫通穴2aの近傍の車
室外A側に部品7が存在する場合、ワイヤハーネスW/
Hに装着したグロメット1を貫通穴2aに取付けようと
しても、大径筒部1bや充填剤配置部1dが上記部品7
と干渉してしまい、グロメット1を取付けることができ
ない場合がある。特に、上記車体パネル2がエンジンル
ームと車室内を仕切るダッシュパネルである場合、貫通
穴2aの近傍の車室外A側(エンジンルーム側)には、
ヒューズ・ボックス等の部品7が存在することが多いた
め、上記グロメット1とこれらの部品7との干渉によ
り、グロメット1の取付けができないという問題が生じ
やすい。
【0007】本発明は、上記のような従来のグロメット
における問題を解決するためになされたものであり、車
体パネルの車室外側の貫通穴の近傍に部品が存在する場
合にも、貫通穴にグロメットを取付けることができるよ
うにすることを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、請求項1は、車
体パネルに穿設した貫通穴に挿通するワイヤハーネスに
装着し、該貫通穴に取付けるグロメットであって、ゴム
またはエラストマーを一体成形してなり、ワイヤハーネ
スを密着させて挿通する小径筒部の基端部を径方向外向
きに拡径すると共に、該拡径部の先端側を上記小径筒部
の先端部側に折り返して小径筒部を環状に取り囲む大径
筒部を設け、該大径筒部に上記貫通穴の内周縁を係止す
る環状の係止凹部を設けたことを特徴とするグロメット
を提供するものである。
【0009】請求項1のグロメットでは、小径筒部を環
状に取り囲むように、環状の係止凹部を備える大径筒部
を設けているため、小径筒部の先端側がワイヤハーネス
の車室外に配索される側を向くようにワイヤハーネスに
装着すれば、貫通孔に取付けたときの車体パネルから車
室外側へのグロメットの突出部分の寸法が小さいため、
車体パネルの車室外側の貫通穴の近傍にヒューズ・ボッ
クス等の部品が配置され、残された空間が狭い場合に
も、グロメットとこれらの部品が干渉することがなく、
確実にグロメットを貫通穴に取付けることができる。
【0010】請求項2は、請求項1のグロメットを、車
体パネルに穿設した貫通穴に挿通して車室外側と車室内
側との間を配索するワイヤハーネスに装着するものにお
いて、上記小径筒部の先端側が上記ワイヤハーネスの車
室外に配索される側を向くように上記グロメットをワイ
ヤハーネスに装着していることを特徴とするワイヤハー
ネスへのグロメットの装着構造を提供するものである。
【0011】請求項2に係るワイヤハーネスへのグロメ
ットの装着構造では、上記のように小径筒部を環状に取
り囲むように、環状の係止凹部を備える大径筒部を設け
た請求項1に係るグロメットを、小径筒部の先端側がワ
イヤハーネスの車室外に配索される側を向くようにワイ
ヤハーネスに装着するため、このグロメットを貫通孔に
取付けたときの、車体パネルから車室外側へのグロメッ
トの突出部分の寸法が小さく、車体パネルの車室外側の
貫通穴の近傍にヒューズ・ボックス等の部品が配置さ
れ、残された空間が狭い場合にも、グロメットとこれら
の部品が干渉することがなく、確実にグロメットを貫通
穴に取付けることができる。
【0012】請求項3は、車体パネルに穿設した貫通穴
に挿通するワイヤハーネスに装着し、該貫通穴に取付け
るグロメットであって、ゴムまたはエラストマーを一体
成形してなり、ワイヤハーネスを密着させて挿通する小
径筒部の基端部を径方向外向きに拡径すると共に、該拡
径部の先端側を上記小径筒部の先端部側に折り返して小
径筒部を環状に取り囲む大径筒部を設け、該大径筒部に
上記貫通穴の内周縁を係止する環状の係止凹部を設ける
一方、上記小径筒部の基端部から小径筒部と軸心方向反
対向きに突出し、基端部と反対側を開口部とした充填剤
配置部を設けたことを特徴とするグロメットを提供する
ものである。
【0013】請求項3のグロメットでは、上記請求項1
のグロメットと同様に、小径筒部を環状に取り囲むよう
に、環状の係止凹部を備える大径筒部を設けているた
め、小径筒部の先端側がワイヤハーネスの車室外に配索
される側を向くようにワイヤハーネスに装着すれば、こ
のグロメットを貫通孔に取付けたときの、車体パネルか
ら車室外側へのグロメットの突出部分の寸法が小さく、
車体パネルの車室外側の貫通穴の近傍にヒューズ・ボッ
クス等の部品が配置されており残された空間が狭い場合
にも、グロメットとこれらの部品が干渉することがな
く、確実にグロメットを貫通穴に取付けることができ
る。また、請求項3のグロメットでは、小径筒部の基端
部から小径筒部と軸心方向反対向きに突出し、基端部と
反対側を開口部とした充填剤配置部を備えるため、貫通
穴に取付けたときに、充填材配置部の開口部が車体パネ
ルの車室内側に位置し、高い防水性が得られる。
【0014】請求項4は、ゴムまたはエラストマーを一
体成形してなり、ワイヤハーネスを密着して挿通する小
径筒部と、該小径筒部の基端部に連続して設けられ、車
体パネルに穿設した貫通孔の内周縁を係止する環状の係
止凹部を外周に設けた大径筒部とを備えるグロメット
を、上記車体パネルに穿設した貫通穴に挿通して車室外
側と車室内側との間を配索するワイヤハーネスに装着す
るものにおいて、上記小径筒部の先端側が上記ワイヤハ
ーネスの車室内に配索される側に位置し、上記大径筒部
側が上記ワイヤハーネスの車室外に配索される側に位置
するような向きで上記グロメットを上記ワイヤハーネス
に装着することを特徴とするワイヤハーネスへのグロメ
ットの装着構造を提供するものである。
【0015】請求項5は、ゴムまたはエラストマーを一
体成形してなり、ワイヤハーネスを密着して挿通する小
径筒部と、該小径筒部の基端部に連続して設けられ、車
体パネルに穿設した貫通孔の内周縁を係止する環状の係
止凹部を外周に設けた大径筒部と、上記小径筒部と大径
筒部の接続部分またはその近傍に設けた充填剤配置部と
を備えるグロメットを、上記車体パネルに穿設した貫通
穴に挿通して車室外側と車室内側との間を配索するワイ
ヤハーネスに装着するものにおいて、上記小径筒部の先
端側が上記ワイヤハーネスの車室内に配索される側に位
置し、上記大径筒部側が上記ワイヤハーネスの車室外に
配索される側に位置するような向きで上記グロメットを
上記ワイヤハーネスに装着することを特徴とするワイヤ
ハーネスへのグロメットの装着構造を提供するものであ
る。
【0016】請求項4または請求項5に係るワイヤハー
ネスへのグロメットの装着構造では、小径筒部の基端部
と連続して大径筒部を備え、この大径筒部の貫通穴の内
周縁を係止する係止凹部を設けたグロメットを、小径筒
部の先端側がワイヤハーネスの車室内に配索される側に
位置し、大径筒部側がワイヤハーネスの車室外に配索さ
れる側に位置するような向きでグロメットをワイヤハー
ネスに装着しているため、この装着されたグロメットを
車体パネルの貫通穴に取付けると、車体パネルから車室
外側に突出しているのは、大径筒部の一部分だけであ
り、車体パネルから車室外側へのグロメットの突出部分
の寸法が小さい。よって、車体パネルの車室外側の貫通
穴の近傍にヒューズ・ボックス等の部品が配置され、残
された空間が狭い場合にも、グロメットを部品と干渉さ
せることなく確実に取付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1から図5は、本発明の
第1実施形態を示している。図1に示すように、自動車
のエンジンルームからなる車室外Aと車室内Bとを仕切
るダッシュパネルからなる車体パネル2に貫通穴2aが
穿設されている。
【0018】上記貫通穴2aに挿通するワイヤハーネス
W/Hは、車室内Bに配置されるワイヤハーネスW/H
の幹線10から分岐した分岐線11である。なお、幹線
10の一端には、運転席側のワイヤハーネスと接続する
コネクタ12を設け、他端にコネクタ・ベース13を設
けている。
【0019】図2(A),(B),(C)に詳細に示す
第1実施形態に係るグロメット16は、ゴムを一体成形
なり、ワイヤハーネスW/Hを密着させて挿通する薄肉
円筒状の小径筒部17を備えている。この小径筒部17
は基端部17a側を徐々に小径となる円錐筒状とする一
方、先端部17b側を径を一定とした円筒状としてい
る。また、この小径筒部17の先端部17b側の端部を
径方向外向きにわずかに拡径して、環状のテープ係止部
17cを設けている。
【0020】上記小径筒部17の基端部17aを径方向
外向きに拡径して中空円盤状の拡径部18aを設けてい
る。また、この拡径部18aの外周縁部を上記小径筒部
17の先端部17b側に折り返して円筒状部18bを設
けており、これら拡径部18aと円筒状部18bが、上
記小径筒部17を環状に取り囲む大径筒部18を構成し
ている。
【0021】小径筒部17の先端部17a側は、大径筒
部18の円筒状部18bの先端部18cから外部に突出
している。ただし、小径筒部17の長さを短く設定し、
小径筒部17と大径筒部18の先端部17b,18c
が、ほぼ同一平面上に位置するようにしてもよい。
【0022】上記大径筒部18の円筒状部18cの外周
には、上記車体パネル2に穿設した貫通穴2aの内周縁
を嵌合するための係止凹部19を環状に設けている。こ
の係止凹部19の断面形状は、開口19a側を狭幅、底
部19b側を広幅とした台形状であり、側壁19c,1
9dの開口19a側の先端部を折り返して、第1及び第
2リップ部19e,19fを設けている。また、係止凹
部19の底壁19bには、環状の突起からなる第3リッ
プ部19gを設けている。
【0023】上記小径筒部17の基端部17aより、小
径筒部17と軸心方向反対向きに突出するように充填剤
配置部21を設けている。この充填剤配置部21は、径
がほぼ一定の円筒状であり、上記基端部17aとの接続
部分と反対側の先端部を、円形の開口部21aとしてい
る。また、充填剤配置部18は、内径をワイヤハーネス
W/Hを遊挿状態で挿入できる程度の寸法に設定してい
る。さらに、充填剤配置部18の内周面には、充填剤の
位置ずれを防止するための3個のリブ18b,18c,
18dを設けている。これらのリブ18b,18c,1
8dは、先端部分が基端部17a側に屈曲した円弧状で
あって、充填剤配置部21の内周に等間隔に設けてい
る。
【0024】また、充填剤配置部21には、図3に示す
ような、スペーサ部材23を配置して、ワイヤハーネス
W/Hを構成する電線25,25…間に隙間を成形する
ようにしている。このスペーサ部材23は、樹脂製の短
円筒状の部材であって、周壁部に断面円形の複数の溝2
3a,23a…を設けている。さらに、充填剤配置部2
1には、防水用の充填剤26を充填している。
【0025】次に、上記第1実施形態に係るグロメット
16をワイヤハーネスW/Hに装着して、車体パネル2
の貫通穴2aに取付ける作業について説明する。まず、
ワイヤハーネスW/Hを組み立てた後、小径筒部17を
治具(図示せず。)により拡径して、図4(A)に示す
ように、グロメット16にワイヤハーネスW/Hを挿通
する。この際、上記小径筒部17の先端側がワイヤハー
ネスW/Hの車室外Aに配索される側に位置し、上記充
填剤配置部21の開口部21a側がワイヤハーネスW/
Hの車室内Bに配索される側に位置するような向きで、
グロメット16をワイヤハーネスW/Hに装着する。ま
た、この際、ワイヤハーネスW/Hの所要位置にスペー
サ部材23を配置して電線25,25…間に隙間を形成
する。
【0026】次に、図4(B)に示すように、上記小径
筒部17及びこの小径筒部17から突出するワイヤハー
ネスW/Hの外周に粘着テープ28を巻き付けて、グロ
メット16をワイヤハーネスW/Hの所要位置に固定す
る。この際、幅方向の寸法の半分程度が重なり合うよう
な巻き方(ハーフラップ巻き)で粘着テープ28を巻き
付ける。一方、上記充填剤配置部21の開口部21a側
から突出したワイヤハーネスW/Hの外周にも粘着テー
プ28を巻き付けてワイヤハーネスW/Hを結束する。
この際、粘着テープ28が互いに重なり合わず、巻き付
けた粘着テープ28の間に隙間が形成されるような巻き
方(荒巻き)で粘着テープ28を巻き付ける。
【0027】次に、図4(C)に示すように、上記充填
剤配置部の開口21aから充填剤26を注入し、10分
から60分程度放置して硬化させる。
【0028】充填剤26が硬化した後、図5中矢印Xで
示すように、車室内A側から上記大径筒部18を車体パ
ネル2の貫通穴2aに挿入し、係止凹部19に貫通穴2
aの内周縁を嵌め込む。上記のように第1実施形態のグ
ロメット16では、小径筒部17を環状に取り囲むよう
に大径筒部18を設けているため、車体パネル2から車
室外B側に突出する部分の寸法L2が図7に示した従来
のグロメット1を使用した場合の突出部分の寸法L1よ
りも小さい。よって、車体パネル2の車室外A側の貫通
穴2aの近傍にヒューズ・ボックス等の部品30が配置
され、残された空間が狭い場合にも、グロメット16を
部品30と干渉させることなく確実に取付けることがで
きる。
【0029】次に、上記ワイヤハーネスW/Hの本線1
0の一端に設けたコネクタベース13を車体にねじ止め
する一方、コネクタ12を運転席側のワイヤハーネスに
設けたコネクタ31に接続する。この際、上記のように
グロメット16の充填剤配置部21側から突出する部分
のワイヤハーネスW/Hには荒巻きで粘着テープ28を
巻き付けているため、ワイヤハーネスW/Hのこの部分
は十分な柔軟性を有し、コネクタベース13のねじ止め
作業及びコネクタ13の接続作業を容易に行うことがで
きる。
【0030】次に、図6に示す本発明の第2実施形態に
ついて説明する。上記第1実施形態では、グロメット自
体の構造により、車体パネルの車室外側に配置された部
品とグロメットの干渉を防止しているが、この第2実施
形態では、従来のものと同様のグロメットをワイヤハー
ネスに装着する構造により、上記グロメットと部品の干
渉をなくすようにしている。
【0031】すなわち、図6に示すように、第2実施形
態におけるグロメット32は、ゴムまたはエラストマー
を一体成形してなり、ワイヤハーネスW/Hを密着して
挿通する小径筒部33を備え、この小径筒部33の基端
部33aにワイヤハーネスW/Hを遊挿状態で挿入する
大径筒部34を設けている。この大径筒部34の外周に
は、車体パネル2に穿設した貫通孔2aの内周縁を係止
する環状の係止凹部35を設けている。また、上記小径
筒部33の大径筒部34との接続部分には、内径を拡径
した充填剤配置部36を設けている。さらに、充填材配
置部36には、スペーサ部材37を配置すると共に、充
填剤38を充填している。
【0032】第2実施形態では、上記従来と同様の構造
のグロメット32を、車体パネル2の貫通穴2を挿通し
て車室外A側から車室内B側に配索するワイヤハーネス
W/Hに対して、上記図7に示した従来例と反対向きに
グロメット32を装着している。すなわち、第2実施形
態では、グロメット32の小径筒部33の先端部33b
側が上記ワイヤハーネスW/Hの車室内Bに配索される
側に位置し、上記大径筒部34側が上記ワイヤハーネス
W/Hの車室外Aに配索される側に位置するような向き
で上記グロメット32をワイヤハーネスW/Hに装着し
ている。
【0033】次に、第2実施形態におけるグロメット3
2をワイヤハーネスW/Hに装着して、車体パネル2の
貫通穴2aに取付ける作業について説明する。まず、小
径筒部33を治具(図示せず。)により拡径して、グロ
メット32にワイヤハーネスW/Hを挿通する。この
際、上記したように、小径筒部33の先端部33b側が
上記ワイヤハーネスW/Hの車室内Bに配索される側に
位置し、大径筒部34側が上記ワイヤハーネスW/Hの
車室外Aに配索される側に位置するような向きで、グロ
メット32をワイヤハーネスW/Hに装着する。また、
ワイヤハーネスW/Hの所要位置にスペーサ部材37を
配置して電線25,25…間に隙間を形成する。
【0034】次に、上記小径筒部33及びこの小径筒部
33から突出するワイヤハーネスW/Hの外周に粘着テ
ープ28を巻き付けて、グロメット32をワイヤハーネ
スW/Hの所要位置に固定する。この際、粘着テープ2
8は、荒巻きとする。一方、上記大径筒部34の開口部
34a側から突出したワイヤハーネスW/Hの外周にも
粘着テープ28を巻き付けてワイヤハーネスW/Hを結
束する。この際、粘着テープ28はハーフラップ巻きと
する。さらに、上記大径筒部34の開口部34aから充
填剤38を注入、硬化させる。
【0035】充填剤が硬化した後、図6中、矢印Xで示
すように、車室内B側から上記大径筒部34を車体パネ
ル2の貫通穴2aに挿入し、係止凹部35に貫通穴2a
の内周縁を嵌め込む。第2実施形態では、グロメット3
2の小径筒部33の先端部33b側が上記ワイヤハーネ
スW/Hの車室内Bに配索される側に位置し、上記大径
筒部34側が上記ワイヤハーネスW/Hの車室外Aに配
索される側に位置するような向きでグロメット32をワ
イヤハーネスW/Hに装着しているため、上記車体パネ
ル2から車室外A側に突出しているのは、大径筒部34
の係止凹部34よりも図中右側の部分だけであり、グロ
メット32の車体パネル2からの突出する部分の寸法L
3は、上記図7に示す従来の取付構造の場合の突出量L
3と比較して大幅に小さい。よって、車体パネル2の車
室外A側の貫通穴2aの近傍にヒューズ・ボックス等の
部品30が配置され、残された空間が狭い場合にも、部
品30と干渉させることなく確実にグロメット32を取
付けることができる。
【0036】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。まず、上記
第1及び第2実施形態とも車体パネルはエンジンルーム
と車室内側を仕切るダッシュパネルであるが、本発明
は、ダッシュパネルに限らず、車室外と車室内を仕切る
車体パネルであれば、どのような箇所にも適用すること
ができる。また、第1実施形態、第2実施形態ともグロ
メットの材質は、ゴムに限定されず、例えば、エラスト
マーで一体成形してもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1のグロメットでは、小径筒部を
環状に取り囲むように、環状に係止凹部を備える大径筒
部を設けているため、小径筒部の先端側がワイヤハーネ
スの車室外に配索される側を向くようにワイヤハーネス
に装着すれば、このグロメットを貫通孔に取付けたとき
の、車体パネルから車室外側へのグロメットの突出部分
の寸法が小さい。よって、請求項1のグロメットでは、
車体パネルの車室外側の貫通穴の近傍にヒューズ・ボッ
クス等の部品が配置され、残された空間が狭い場合に
も、グロメットとこれらの部品が干渉することがなく、
確実にグロメットを貫通穴に取付けることができる。
【0038】請求項2に係るワイヤハーネスへのグロメ
ットの装着構造では、上記のように小径筒部を環状に取
り囲むように、環状に係止凹部を備える大径筒部を設け
た請求項1に係るグロメットを、小径筒部の先端側がワ
イヤハーネスの車室外に配索される側を向くようにワイ
ヤハーネスに装着するため、このグロメットを貫通孔に
取付けたときの、車体パネルから車室外側へのグロメッ
トの突出部分の寸法が小さい。よって、車体パネルの車
室外側の貫通穴の近傍にヒューズ・ボックス等の部品が
配置されており残された空間が狭い場合にも、グロメッ
トとこれらの部品が干渉することがなく、確実にグロメ
ットを貫通穴に取付けることができる。
【0039】請求項3のグロメットでは、小径筒部を環
状に取り囲むように、環状に係止凹部を備える大径筒部
を設けているため、小径筒部の先端側がワイヤハーネス
の車室外に配索される側を向くようにワイヤハーネスに
装着すれば、このグロメットを貫通孔に取付けたとき
の、車体パネルから車室外側へのグロメットの突出部分
の寸法が小さい。よって、車体パネルの車室外側の貫通
穴の近傍にヒューズ・ボックス等の部品が配置されてお
り残された空間が狭い場合にも、グロメットとこれらの
部品が干渉することがなく、確実にグロメットを貫通穴
に取付けることができる。また、請求項3のグロメット
では、小径筒部の基端部から小径筒部と軸心方向反対向
きに突出し、基端部と反対側を開口部とした充填剤配置
部を備えるため、貫通穴に取付けたときに、充填材配置
部の開口部が車体パネルの車室内側に位置するため、高
い防水性を得ることができる。
【0040】請求項4または請求項5に係るワイヤハー
ネスへのグロメットの装着構造では、小径筒部の基端部
と連続して大径筒部を備え、この大径筒部の貫通穴の内
周縁を係止する係止凹部を設けたグロメットを、小径筒
部の先端側がワイヤハーネスの車室内に配索される側に
位置し、大径筒部側がワイヤハーネスの車室外に配索さ
れる側に位置するような向きでグロメットをワイヤハー
ネスに装着しているため、この装着されたグロメットを
車体パネルの貫通穴に取付けると、車体パネルから車室
外側に突出しているのは、大径筒部の一部分だけであ
り、グロメットの車体パネルから車室外側への突出する
部分の寸法が小さい。よって、車体パネルの車室外側の
貫通穴の近傍にヒューズ・ボックス等の部品が配置さ
れ、残された空間が狭い場合にも、グロメットを部品と
干渉させることなく確実に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るグロメットをワ
イヤハーネスに装着して貫通穴に取付けた状態を示す断
面図である。
【図2】 第1実施形態に係るグロメットを示し、
(A)は断面図、(B)は正面図、(C)は斜視図であ
る。
【図3】 スペーサを示す斜視図である。
【図4】 (A),(B),(C)は、グロメットのワ
イヤハーネスへの装着作業を示す断面図である。
【図5】 第1実施形態のグロメットを貫通穴に取付け
る作業を示す断面図である。
【図6】 本発明の第2実施形態に係るワイヤハーネス
へのグロメットの装着構造を示す断面図である。
【図7】 従来のグロメットを貫通穴に取付けた状態を
示す断面図である。
【図8】 ワイヤハーネスに装着した従来のグロメット
を貫通穴に取付ける作業を示す断面図である。
【符号の説明】
16,32 グロメット 17,33 小径筒部 18,34 大径筒部 19,35 係止凹部 21,36 充填材配置部 23,37 スペーサ部材 26,38 充填剤 28 粘着テープ W/H ワイヤハーネス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルに穿設した貫通穴に挿通する
    ワイヤハーネスに装着し、該貫通穴に取付けるグロメッ
    トであって、 ゴムまたはエラストマーを一体成形してなり、ワイヤハ
    ーネスを密着させて挿通する小径筒部の基端部を径方向
    外向きに拡径すると共に、該拡径部の先端側を上記小径
    筒部の先端部側に折り返して小径筒部を環状に取り囲む
    大径筒部を設け、該大径筒部に上記貫通穴の内周縁を係
    止する環状の係止凹部を設けたことを特徴とするグロメ
    ット。
  2. 【請求項2】 請求項1のグロメットを、車体パネルに
    穿設した貫通穴に挿通して車室外側と車室内側との間を
    配索するワイヤハーネスに装着するものにおいて、 上記小径筒部の先端側が上記ワイヤハーネスの車室外に
    配索される側を向くように上記グロメットをワイヤハー
    ネスに装着していることを特徴とするワイヤハーネスへ
    のグロメットの装着構造。
  3. 【請求項3】 車体パネルに穿設した貫通穴に挿通する
    ワイヤハーネスに装着し、該貫通穴に取付けるグロメッ
    トであって、 ゴムまたはエラストマーを一体成形してなり、ワイヤハ
    ーネスを密着させて挿通する小径筒部の基端部を径方向
    外向きに拡径すると共に、該拡径部の先端側を上記小径
    筒部の先端部側に折り返して小径筒部を環状に取り囲む
    大径筒部を設け、該大径筒部に上記貫通穴の内周縁を係
    止する環状の係止凹部を設ける一方、上記小径筒部の基
    端部から小径筒部と軸心方向反対向きに突出し、基端部
    と反対側を開口部とした充填剤配置部を設けたことを特
    徴とするグロメット。
  4. 【請求項4】 ゴムまたはエラストマーを一体成形して
    なり、ワイヤハーネスを密着して挿通する小径筒部と、
    該小径筒部の基端部に連続して設けられ、車体パネルに
    穿設した貫通孔の内周縁を係止する環状の係止凹部を外
    周に設けた大径筒部とを備えるグロメットを、上記車体
    パネルに穿設した貫通穴に挿通して車室外側と車室内側
    との間を配索するワイヤハーネスに装着するものにおい
    て、 上記小径筒部の先端側が上記ワイヤハーネスの車室内に
    配索される側に位置し、上記大径筒部側が上記ワイヤハ
    ーネスの車室外に配索される側に位置するような向きで
    上記グロメットを上記ワイヤハーネスに装着することを
    特徴とするワイヤハーネスへのグロメットの装着構造。
  5. 【請求項5】 ゴムまたはエラストマーを一体成形して
    なり、ワイヤハーネスを密着して挿通する小径筒部と、
    該小径筒部の基端部に連続して設けられ、車体パネルに
    穿設した貫通孔の内周縁を係止する環状の係止凹部を外
    周に設けた大径筒部と、上記小径筒部と大径筒部の接続
    部分またはその近傍に設けた充填剤配置部とを備えるグ
    ロメットを、上記車体パネルに穿設した貫通穴に挿通し
    て車室外側と車室内側との間を配索するワイヤハーネス
    に装着するものにおいて、 上記小径筒部の先端側が上記ワイヤハーネスの車室内に
    配索される側に位置し、上記大径筒部側が上記ワイヤハ
    ーネスの車室外に配索される側に位置するような向きで
    上記グロメットを上記ワイヤハーネスに装着することを
    特徴とするワイヤハーネスへのグロメットの装着構造。
JP7268724A 1995-10-17 1995-10-17 グロメット及びワイヤハーネスへのグロメットの装着構造 Withdrawn JPH09117039A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737583B2 (en) 2000-05-25 2004-05-18 Yazaki Corporation Grommet and method of producing the same
JP2010251063A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Caterpillar Sarl グロメット

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US6737583B2 (en) 2000-05-25 2004-05-18 Yazaki Corporation Grommet and method of producing the same
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