JPH09115753A - 変流器 - Google Patents
変流器Info
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- JPH09115753A JPH09115753A JP7299259A JP29925995A JPH09115753A JP H09115753 A JPH09115753 A JP H09115753A JP 7299259 A JP7299259 A JP 7299259A JP 29925995 A JP29925995 A JP 29925995A JP H09115753 A JPH09115753 A JP H09115753A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R15/00—Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
- G01R15/14—Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks
- G01R15/18—Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using inductive devices, e.g. transformers
- G01R15/186—Adaptations providing voltage or current isolation, e.g. for high-voltage or high-current networks using inductive devices, e.g. transformers using current transformers with a core consisting of two or more parts, e.g. clamp-on type
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Abstract
(57)【要約】
【課題】屋外用の分割形変成器は、製造時においては、
鉄心及びコイルの固定、位置出しや正確な組立等が困難
であり、構造も複雑で高価なものとなる。また、現地で
は、調整が必要となる場合があり、更に、鉄心分割部の
密閉も困難であった。 【解決手段】 第1分割体11及び第2分割体12を絶
縁樹脂13、14で構成し、その表面に絶縁性のゴム皮
膜15、16を被覆している。第1分割体11の鉄心2
7の端面は、ゴム皮膜15に形成された孔部28を貫通
して対向面25aから若干下方に突出しており、第2分
割体12の鉄心29の端面は、ゴム皮膜16に形成され
た孔部30を貫通して対向面25bから若干上方に突出
している。また、孔部30の周囲には、鉄心29の端面
よりも若干高い筒状突起31が立設され、その上端部は
対向面25aに圧接されている。
鉄心及びコイルの固定、位置出しや正確な組立等が困難
であり、構造も複雑で高価なものとなる。また、現地で
は、調整が必要となる場合があり、更に、鉄心分割部の
密閉も困難であった。 【解決手段】 第1分割体11及び第2分割体12を絶
縁樹脂13、14で構成し、その表面に絶縁性のゴム皮
膜15、16を被覆している。第1分割体11の鉄心2
7の端面は、ゴム皮膜15に形成された孔部28を貫通
して対向面25aから若干下方に突出しており、第2分
割体12の鉄心29の端面は、ゴム皮膜16に形成され
た孔部30を貫通して対向面25bから若干上方に突出
している。また、孔部30の周囲には、鉄心29の端面
よりも若干高い筒状突起31が立設され、その上端部は
対向面25aに圧接されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次コイルを施し
た変流器の鉄心窓に母線を挿入して使用する屋外用分割
形の変流器に関する。
た変流器の鉄心窓に母線を挿入して使用する屋外用分割
形の変流器に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の変流器の外形を表す正面図
で、図6は図5の側面図である。図5において、変流器
1は、内部に図示しない2次コイルと環状の鉄心を収納
した上部の金属ケース2及び下部の金属ケース3、4
(図6)を備えている。
で、図6は図5の側面図である。図5において、変流器
1は、内部に図示しない2次コイルと環状の鉄心を収納
した上部の金属ケース2及び下部の金属ケース3、4
(図6)を備えている。
【0003】金属ケース2は、略逆U字状で上部及び左
右の部分に平坦なフランジ部2aを有し、このフランジ
部2aを取付ボルト5及びナット6(図6)によって締
結することにより、2つの金属ケース2を一体化してい
る。金属ケース3は、内部に2次コイルを納める空間を
有している。従って、図5における金属ケース2の幅と
金属ケース3の幅は等しいが、厚みの寸法は図6のよう
に金属ケース3の方が大きくなっている。金属ケース4
は、金属ケース3とほぼ同一の形状であるが、2次ケー
ブル7を引き出す貫通孔(図示省略)を有している点が
異なっている。
右の部分に平坦なフランジ部2aを有し、このフランジ
部2aを取付ボルト5及びナット6(図6)によって締
結することにより、2つの金属ケース2を一体化してい
る。金属ケース3は、内部に2次コイルを納める空間を
有している。従って、図5における金属ケース2の幅と
金属ケース3の幅は等しいが、厚みの寸法は図6のよう
に金属ケース3の方が大きくなっている。金属ケース4
は、金属ケース3とほぼ同一の形状であるが、2次ケー
ブル7を引き出す貫通孔(図示省略)を有している点が
異なっている。
【0004】また、金属ケース2と金属ケース3、4と
は、固定ボルト8を、金属ケース2に設けられた図示し
ない貫通孔を介して、金属ケース3、4に設けられた雌
ねじ(図示省略)に螺合させて一体に構成されている。
これにより、変流器1のほぼ中央部にはアーチ形の空間
部分である母線挿入用の鉄心窓9が形成されている。
は、固定ボルト8を、金属ケース2に設けられた図示し
ない貫通孔を介して、金属ケース3、4に設けられた雌
ねじ(図示省略)に螺合させて一体に構成されている。
これにより、変流器1のほぼ中央部にはアーチ形の空間
部分である母線挿入用の鉄心窓9が形成されている。
【0005】この他の従来技術としては、鉄心及び2次
コイルを金属ケース2及び3、4で覆ってその内部空間
に樹脂を注入するものや、鉄心及び2次コイルを耐候性
の良い絶縁性ゴムでモールドするもの等がある。
コイルを金属ケース2及び3、4で覆ってその内部空間
に樹脂を注入するものや、鉄心及び2次コイルを耐候性
の良い絶縁性ゴムでモールドするもの等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように金属ケースを用いた変流器には、次のような問題
点があった。 1. 鉄心及びコイルの固定、位置出し等が困難であ
り、かつ1ターン形成の防止対策(金属ケース自体で1
ターンのコイルを形成しないように絶縁製のスペーサを
挿入する等、構造を工夫すること)を行うため、構造も
複雑で高価なものとなる。 2. 製造時において、上下(または左右)に分割され
た変流器のケースは、ボルト締めで一体に構成させるの
で、部品のわずかな寸法誤差やケース内への取付誤差が
あると、鉄心合わせ面に隙間や局部当接が生じ、不良品
となることがある。 3. 更に、現地で母線を介して組み付ける場合でも、
鉄心合わせ面の適正な当接ができず組み付け調整が必要
となる場合があり、変流器としてきわめて不安定な製品
であった。
ように金属ケースを用いた変流器には、次のような問題
点があった。 1. 鉄心及びコイルの固定、位置出し等が困難であ
り、かつ1ターン形成の防止対策(金属ケース自体で1
ターンのコイルを形成しないように絶縁製のスペーサを
挿入する等、構造を工夫すること)を行うため、構造も
複雑で高価なものとなる。 2. 製造時において、上下(または左右)に分割され
た変流器のケースは、ボルト締めで一体に構成させるの
で、部品のわずかな寸法誤差やケース内への取付誤差が
あると、鉄心合わせ面に隙間や局部当接が生じ、不良品
となることがある。 3. 更に、現地で母線を介して組み付ける場合でも、
鉄心合わせ面の適正な当接ができず組み付け調整が必要
となる場合があり、変流器としてきわめて不安定な製品
であった。
【0007】その上、金属ケース使用による変流器の大
型化という問題があった。また、鉄心分割部の密閉も難
しく、密閉は分割面のガスケットによる密閉となり、現
地取付作業に依存していた。
型化という問題があった。また、鉄心分割部の密閉も難
しく、密閉は分割面のガスケットによる密閉となり、現
地取付作業に依存していた。
【0008】また、ケースの材質が全てゴムである場合
(ゴムモールド分割形変流器)は上述した1ターン形成
の問題はなくなるが、この製造には、鋳型を使用し圧力
をかけてゴムの注入を行うため製造時のゴム注入圧力が
鉄心に機械的応力として働き、鉄心特性が悪化する。ま
た、分割された変流器のゴムケースを合体させる場合、
フランジ部の硬度が不十分で、締め付け力が不足して鉄
心合わせ面の適正な当接が行えないことや、変形が大き
くなるので、ゴムケースが破損したり、寿命が低くなる
といった不都合が生じる。一方、耐紫外線、吸湿、汚損
等に強い屋外用樹脂は、国内では、碍子やブッシングで
わずかに使用実績があるだけで、変流器(分割形に限ら
ず)では未だ実用化に至っていない。
(ゴムモールド分割形変流器)は上述した1ターン形成
の問題はなくなるが、この製造には、鋳型を使用し圧力
をかけてゴムの注入を行うため製造時のゴム注入圧力が
鉄心に機械的応力として働き、鉄心特性が悪化する。ま
た、分割された変流器のゴムケースを合体させる場合、
フランジ部の硬度が不十分で、締め付け力が不足して鉄
心合わせ面の適正な当接が行えないことや、変形が大き
くなるので、ゴムケースが破損したり、寿命が低くなる
といった不都合が生じる。一方、耐紫外線、吸湿、汚損
等に強い屋外用樹脂は、国内では、碍子やブッシングで
わずかに使用実績があるだけで、変流器(分割形に限ら
ず)では未だ実用化に至っていない。
【0009】そこで本発明は、金属ケースを用いた変流
器や絶縁性ゴムでモールドする変流器の製造上、特性上
の問題点を解消し、かつ小型軽量、低コストで取り扱い
易い変流器を提供するものである。具体的には、樹脂に
て主要構造を形成して、製作時の鉄心特性劣化を防止
し、組付け時の十分な締め付け力を確保すると共に、樹
脂の全外表面を絶縁皮膜で覆い、鉄心露出部は周辺を突
起で囲い、合体時に圧縮密着して防湿、防水、防塵構造
とする。
器や絶縁性ゴムでモールドする変流器の製造上、特性上
の問題点を解消し、かつ小型軽量、低コストで取り扱い
易い変流器を提供するものである。具体的には、樹脂に
て主要構造を形成して、製作時の鉄心特性劣化を防止
し、組付け時の十分な締め付け力を確保すると共に、樹
脂の全外表面を絶縁皮膜で覆い、鉄心露出部は周辺を突
起で囲い、合体時に圧縮密着して防湿、防水、防塵構造
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、鉄心を有する第1分割体と、鉄心及びこ
れに巻装された2次コイルを有する第2分割体とを備
え、前記各鉄心の端面を突き合わせた状態で第1分割体
及び第2分割体を一体的に締結することにより母線挿通
用の鉄心窓が形成される変流器において、第1分割体及
び第2分割体は、鉄心の端面付近を除く他の部分を覆う
絶縁樹脂と、この絶縁樹脂の表面を覆う弾性体からなる
絶縁皮膜とを各々備え、鉄心相互の突き合わせ部を包囲
して外部から密閉する筒状突起を、前記絶縁皮膜により
形成したことを特徴とする。
め、本発明は、鉄心を有する第1分割体と、鉄心及びこ
れに巻装された2次コイルを有する第2分割体とを備
え、前記各鉄心の端面を突き合わせた状態で第1分割体
及び第2分割体を一体的に締結することにより母線挿通
用の鉄心窓が形成される変流器において、第1分割体及
び第2分割体は、鉄心の端面付近を除く他の部分を覆う
絶縁樹脂と、この絶縁樹脂の表面を覆う弾性体からなる
絶縁皮膜とを各々備え、鉄心相互の突き合わせ部を包囲
して外部から密閉する筒状突起を、前記絶縁皮膜により
形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は本実施形態の変流器の正面図で、
図2は図1の側面図である。
態を説明する。図1は本実施形態の変流器の正面図で、
図2は図1の側面図である。
【0012】図1において、変流器10は、上部に位置
する第1分割体11及び下部に位置する第2分割体12
を2本の固定ボルト17によって着脱自在に連結して成
るものである。第1分割体11は、略半円形状のアーチ
形をした湾曲部18とその両端に水平に張り出した2つ
のフランジ部19を有している。湾曲部18と第2分割
体12とで囲まれた空間部分は、母線(図示省略)を通
す鉄心窓20となる。フランジ部19の各々には固定ボ
ルト17を挿入するための円管32(図3参照)が一つ
ずつ設けられ、フランジ部19に対応する第2分割体1
2のフランジ部21に一体となって設けられている雌ね
じ22を有する円管23(図3参照)に螺合できるよう
に構成されている。
する第1分割体11及び下部に位置する第2分割体12
を2本の固定ボルト17によって着脱自在に連結して成
るものである。第1分割体11は、略半円形状のアーチ
形をした湾曲部18とその両端に水平に張り出した2つ
のフランジ部19を有している。湾曲部18と第2分割
体12とで囲まれた空間部分は、母線(図示省略)を通
す鉄心窓20となる。フランジ部19の各々には固定ボ
ルト17を挿入するための円管32(図3参照)が一つ
ずつ設けられ、フランジ部19に対応する第2分割体1
2のフランジ部21に一体となって設けられている雌ね
じ22を有する円管23(図3参照)に螺合できるよう
に構成されている。
【0013】図2において、第2分割体12は、略箱体
形状を成し、内部に後述する2次コイル24を内蔵して
いるため、第1分割体11よりも厚み方向の寸法を大き
く形成している。なお、第1分割体11及び第2分割体
12の対向面25a、25bは平坦面となっている。ま
た、第2分割体12の背面下方からは、2次コイル24
の端部に接続された2次ケーブル26が引き出されてい
る。
形状を成し、内部に後述する2次コイル24を内蔵して
いるため、第1分割体11よりも厚み方向の寸法を大き
く形成している。なお、第1分割体11及び第2分割体
12の対向面25a、25bは平坦面となっている。ま
た、第2分割体12の背面下方からは、2次コイル24
の端部に接続された2次ケーブル26が引き出されてい
る。
【0014】図3は図2のIII-III線断面図である。第
1分割体11は、略馬蹄形の鉄心27の両端面付近を除
いてプラスチック等の絶縁樹脂13で覆い、更にその表
面に、弾性体からなる絶縁皮膜としてのゴム皮膜15を
形成して構成される。なお、フランジ部19には一対の
円管32が配置されている。また、第2分割体12は、
2次コイル24を巻装した略コ字形の鉄心29の両端面
付近を除いて前期同様に絶縁樹脂14で覆い、更にその
表面にゴム皮膜15を形成して構成される。なお、フラ
ンジ部21には一対の円管23が配置されている。
1分割体11は、略馬蹄形の鉄心27の両端面付近を除
いてプラスチック等の絶縁樹脂13で覆い、更にその表
面に、弾性体からなる絶縁皮膜としてのゴム皮膜15を
形成して構成される。なお、フランジ部19には一対の
円管32が配置されている。また、第2分割体12は、
2次コイル24を巻装した略コ字形の鉄心29の両端面
付近を除いて前期同様に絶縁樹脂14で覆い、更にその
表面にゴム皮膜15を形成して構成される。なお、フラ
ンジ部21には一対の円管23が配置されている。
【0015】第1分割体11及び第2分割体12は、鉄
心窓20内に母線を配置して各々の鉄心27,29の両
端面を突き合わせた状態で固定ボルト17により一体的
に締結され、使用される。すなわち、使用時には、鉄心
27,29が一体化されて環状鉄心を構成し、母線に流
れる電流に応じた電圧が2次コイル24に誘起され、こ
の誘起電圧により流れる電流と変流比に基づいて母線の
電流が求められる。
心窓20内に母線を配置して各々の鉄心27,29の両
端面を突き合わせた状態で固定ボルト17により一体的
に締結され、使用される。すなわち、使用時には、鉄心
27,29が一体化されて環状鉄心を構成し、母線に流
れる電流に応じた電圧が2次コイル24に誘起され、こ
の誘起電圧により流れる電流と変流比に基づいて母線の
電流が求められる。
【0016】次に、図3におけるA部の詳細な構造を図
4を参照しつつ説明する。図4に示すように、第1分割
体11の鉄心27の端面は、ゴム皮膜15に形成された
孔部28を貫通して対向面25aから若干下方に突出し
ており、第2分割体12の鉄心29の端面は、ゴム皮膜
16に形成された孔部30を貫通して対向面25bから
若干上方に突出している。また、孔部30の周囲には、
鉄心29の端面よりも若干高い筒状突起31が立設さ
れ、その上端部は対向面25aに圧接されている。
4を参照しつつ説明する。図4に示すように、第1分割
体11の鉄心27の端面は、ゴム皮膜15に形成された
孔部28を貫通して対向面25aから若干下方に突出し
ており、第2分割体12の鉄心29の端面は、ゴム皮膜
16に形成された孔部30を貫通して対向面25bから
若干上方に突出している。また、孔部30の周囲には、
鉄心29の端面よりも若干高い筒状突起31が立設さ
れ、その上端部は対向面25aに圧接されている。
【0017】この実施形態においては、従来のように金
属ケースを使用しないため、絶縁性のスペーサを挿入す
る等の方法により1ターン形成の対策をとる必要がな
く、また、締結用のボルト数も少なくなって構造の簡略
化、小型軽量化、部品数の減少が可能である。更に、鉄
心27,29は絶縁樹脂13,14により強固に保持さ
れているので、分割体11,12を一体的に締結する際
の鉄心27,29の突き合わせが容易である。また、固
定ボルト17による締め付け力は主に鉄心27,29の
突き合わせ面に作用して他の部分に逃げないため、他の
部分の変形や破損等を防止することができる。
属ケースを使用しないため、絶縁性のスペーサを挿入す
る等の方法により1ターン形成の対策をとる必要がな
く、また、締結用のボルト数も少なくなって構造の簡略
化、小型軽量化、部品数の減少が可能である。更に、鉄
心27,29は絶縁樹脂13,14により強固に保持さ
れているので、分割体11,12を一体的に締結する際
の鉄心27,29の突き合わせが容易である。また、固
定ボルト17による締め付け力は主に鉄心27,29の
突き合わせ面に作用して他の部分に逃げないため、他の
部分の変形や破損等を防止することができる。
【0018】加えて、分割体11,12を一体的に締結
した後は、鉄心27,29の突き合わせ部が筒状突起3
1により外部から密閉されているので、耐湿性、耐腐食
性に優れた変流器を提供することができる。なお、筒状
突起31は第1分割体11のゴム皮膜15に形成しても
良い。
した後は、鉄心27,29の突き合わせ部が筒状突起3
1により外部から密閉されているので、耐湿性、耐腐食
性に優れた変流器を提供することができる。なお、筒状
突起31は第1分割体11のゴム皮膜15に形成しても
良い。
【0019】
【発明の効果】本発明における第1及び第2分割体は鉄
心を非金属材料で覆っているので、1ターン形成の防止
のための構造を考慮する必要がなく、構造の簡略化、小
型化等が可能であると共に、材料コストと製造コストの
低減によって、低コストで取り扱いの容易な分割形変流
器を構成できる。
心を非金属材料で覆っているので、1ターン形成の防止
のための構造を考慮する必要がなく、構造の簡略化、小
型化等が可能であると共に、材料コストと製造コストの
低減によって、低コストで取り扱いの容易な分割形変流
器を構成できる。
【0020】更に、絶縁樹脂の表面を絶縁性の弾性皮膜
で被覆したので、ゴムモールド形の変流器と異なり、鉄
心に悪影響を与えるほどの圧力をかける成形を必要とせ
ず、鉄心特性や変流器特性の劣化が防止できる。また、
弾性皮膜から成る筒状突起により鉄心の突き合わせ部を
包囲したので、組み付け固定時に、十分な締め付け力を
確保しつつ、防滴、防湿及び防塵構造とすることができ
る。
で被覆したので、ゴムモールド形の変流器と異なり、鉄
心に悪影響を与えるほどの圧力をかける成形を必要とせ
ず、鉄心特性や変流器特性の劣化が防止できる。また、
弾性皮膜から成る筒状突起により鉄心の突き合わせ部を
包囲したので、組み付け固定時に、十分な締め付け力を
確保しつつ、防滴、防湿及び防塵構造とすることができ
る。
【図1】本発明の実施形態の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図3のA部拡大図である。
【図5】従来の屋外用分割形変流器の外形を示す正面図
である。
である。
【図6】図5の側面図である。
10 変流器 11 第1分割体 12 第2分割体 13、14 絶縁樹脂 15、16 ゴム皮膜 17 固定ボルト 18 湾曲部 19、21 フランジ部 20 鉄心窓 22 雌ねじ 23、32 円管 24 2次コイル 25a、25b 対向面 26 2次ケーブル 27、29 鉄心 28、30 孔部 31 筒状突起
Claims (1)
- 【請求項1】 鉄心を有する第1分割体と、鉄心及びこ
れに巻装された2次コイルを有する第2分割体とを備
え、前記各鉄心の端面を突き合わせた状態で第1分割体
及び第2分割体を一体的に締結することにより母線挿通
用の鉄心窓が形成される変流器において、 第1分割体及び第2分割体は、鉄心の端面付近を除く他
の部分を覆う絶縁樹脂と、この絶縁樹脂の表面を覆う弾
性体からなる絶縁皮膜とを各々備え、 鉄心相互の突き合わせ部を包囲して外部から密閉する筒
状突起を、前記絶縁皮膜により形成したことを特徴とす
る変流器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7299259A JPH09115753A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 変流器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7299259A JPH09115753A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 変流器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115753A true JPH09115753A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17870227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7299259A Pending JPH09115753A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 変流器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH09115753A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004022847A (ja) * | 2002-06-18 | 2004-01-22 | Hitachi Ltd | 変流器,電源装置及びセンサシステム |
CN108680781A (zh) * | 2018-07-09 | 2018-10-19 | 广东电网有限责任公司 | 电流互感器及钳表 |
CN114446639A (zh) * | 2022-03-17 | 2022-05-06 | 中山展晖电子设备有限公司 | 一种线圈胶壳供料装置 |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP7299259A patent/JPH09115753A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004022847A (ja) * | 2002-06-18 | 2004-01-22 | Hitachi Ltd | 変流器,電源装置及びセンサシステム |
CN108680781A (zh) * | 2018-07-09 | 2018-10-19 | 广东电网有限责任公司 | 电流互感器及钳表 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010424 |