JPH09115380A - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JPH09115380A
JPH09115380A JP26873995A JP26873995A JPH09115380A JP H09115380 A JPH09115380 A JP H09115380A JP 26873995 A JP26873995 A JP 26873995A JP 26873995 A JP26873995 A JP 26873995A JP H09115380 A JPH09115380 A JP H09115380A
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Katsuhiro Ashina
勝弘 芦名
Yoshimi Goto
義美 後藤
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反転カム面部の耐摩耗性を向上させ、長期間
の使用を可能にするスイッチ装置を提供する。 【構成】 固定接点21aを有する固定端子21と、該
固定接点21aと離接する可動接点23aを一端部に設
けた導体板23と、該導体板23を揺動自在に支持する
中央端子30と、固定端子21、中央端子30を設けた
ケース11と、このケース11にスライド自在に組み込
まれ、スライドさせることによって導体板23を揺動さ
せて導体板23の可動接点23チを固定接点21aに離
接するスライド13と、導体板23の揺動軸付近に取付
けたねじりコイルバネ24と、中央端子30と対向して
配設され、ねじりコイルバネ24のコイル部24aの外
周面を圧接させて導体板23をオンもしくはオフ状態に
反転保持させる反転カム面部30cとを備え、接続端子
30a及び端縁段部30bと反転カム面部30cを連結
片部30dを介して中央端子30として一体に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スライド部材を押圧操
作し、バネ部材の反転動作を利用して固定接点と可動接
点との接離操作を行うスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スライド部材の押圧操作に関連して接点
の接離を行うスイッチ装置は、電源スイッチ等に広く使
用されている。このようなスイッチ装置として、例えば
本出願人が出願し、実公平4−55388号として公告
された考案がある。
【0003】この従来例に係る考案を図16から図18
により説明する。図16は従来例のスイッチ装置を分解
して示す分解斜視図、図17はこのスイッチ装置のオフ
時における縦断面図、図18はこのスイッチ装置のオン
時における縦断面図である。
【0004】このスイッチ装置は、上面が開口したケー
ス1と、このケース1の下面に植設され、上面に固定接
点2aを備えた固定端子2と、この固定端子2に隣接し
て同じくケース1の下面に植設される中央端子3と、固
定接点2aに対向しかつ接離可能な可動接点4aを備
え、支持板5を介して中央端子3に係止される導体板4
と、この導体板4をケース1の下面に対し上下方向に駆
動するための駆動力を自身の屈伸動作により与える板バ
ネ6と、ケース1の上面を摺動して導体板4を駆動方向
に操作するスライド7と、このスライド7をケース1の
上面にスライド自在に保持する枠体8とから主に構成さ
れている。
【0005】固定端子2は上面の導体板4の可動接点4
aと対向する位置に、オン時にこの可動接点4aと接触
して導通する固定接点2aと、ケース1の下面に植設さ
れ、外部に突出する接続端子2bとを備えている。
【0006】中央端子3は、下方に突設する接続端子3
aと、上方に突設され、支持板5と板バネ6とがそれぞ
れ係止可能な突起3bと3c、そして突起3bよりもス
ライド7の押圧方向後部に形成された導体板4の受け部
3dとを備えている。突起3bには支持板5の後部係止
部5aが係止されるV溝3eが、突起3cには板バネ6
の係止部6aが係止されるV溝3fが形成されている。
受け部3dには板バネ6の末端が当接しないように逃げ
溝3gが形成されている。
【0007】導体板4は、固定接点2aに対向する位置
に設けられた可動接点4aと、中央端子3の突起3bと
3cとが遊嵌される開口4bとを備えている。開口4b
には支持板5の前部係止部5cに形成された2段の係止
溝が係止される2段の係止縁4cと、板バネ6と支持板
5とが係止される2段の係止縁4dがそれぞれ形成され
ている。
【0008】支持板5は、突起3bのV溝3eに係止さ
れる後部係止部5aと、突起3bと3cとが遊嵌される
中央部に形成された開口5bと、導体板4の係止縁4c
に係止される2段の係止溝が形成された前部係止部5c
とが形成されている。後部係止部5aの両側縁部には、
突起5dがそれぞれ形成されている。
【0009】板バネ6は、断面略V字形に形成され、そ
の一端に中央端子3のV溝3fに係止される係止部6a
を備え、他端には導体板4の係止縁4dに係合し、揺動
自在に支持される係合手段としての係合突起6bが形成
されている。また、略V字形の頂点部より係止部6a寄
りには、スライド7に形成された駆動溝7mに嵌入して
スライド7の往復動に導体板4を駆動する作動突起6c
が設けられている。
【0010】スライド7は、ケース1内に収納され、後
部両縁部から側方に突出した突部7aがケース1の上面
後部側に形成された摺動溝1aに係合しながら摺動する
もので、タンピン7bの一端が遊嵌される長孔7cと、
タンピン7bの他端が遊嵌される上面側に形成されたハ
ート型のカム溝7dと、前面側に突出した操作部7e
と、後部側下面に突出した作動突起7fとを備えてい
る。作動突起7fの下面には、板バネ6の作動突起6c
が嵌入する駆動溝7gが切溝され、板バネ6をスライド
7の往復動作により駆動できるようになっている。ま
た、操作部7e側の下面には、凹部7hが形成され、圧
縮バネ7iが装着されている。
【0011】ケース1は、上面と前端側に開口部を備
え、箱形に一体成形されており、上面後部側に摺動溝1
aが形成され、前端側にタンピン7bの一端が嵌植され
るタンピン受け1bと、このタンピン受け1bの上方に
設けられタンピン押え板7jの両端が嵌装される受溝1
cとを備えている。
【0012】上述のように構成されたスイッチ装置は、
図17に示すように、スライド7の下面により若干押え
られ、導体板4はケース1の下面と略平行な位置に規制
される。そして、導体板4の可動接点4a側には図にお
いて上向きの力が作用し、固定端子2の固定接点2aと
導体板4の可動接点4aとは離間している。
【0013】この状態から、スライド7の操作部7eを
矢印B方向に押すと、スライド7の駆動溝7gに嵌入し
ている板バネ6の作動突起6cを図17において時計方
向に回転させる。板バネ6が中央端子3のV溝3fを中
心にして時計方向に回転すると、導体板4は導体板4の
先端とスライド7の下面との当接点Iを中心として同様
に時計方向に回転する。そして、板バネ6が最大限圧縮
された死点位置である反転ポイントまで達すると、導体
板4は自走して固定端子2の固定接点2aに導体板4の
可動接点4aが当接し、ロック状態となり、図18に示
すように、回路はオンになる。この時、導体板4は固定
端子2の固定接点2aと中央端子3の受け部3dとの間
で保持され、スライド7もカム溝7dに係合するタンピ
ン7bの作用によりロック状態となる。
【0014】このスライド7のロック状態から、さらに
スライド7の操作部7eを矢印B方向に押し込むと、カ
ム溝7dとタンピン7bのロックが解除され、圧縮バネ
7iの作用によりスライド7が矢印A方向に戻る。この
復帰過程において、今度は駆動溝7gの図18において
右側の垂直部が板バネ6の作動突起6cに当接し、これ
を図18において反時計方向へ引き起こす。そして、ス
ライド7がオフに戻るまで板バネ6を引き戻すように作
用する。これにより、この板バネ6の位置に応じて、導
体板4も図18に示す位置から板バネ6の反転ポイント
を越えて図17に示す位置まで復帰し、この復帰により
固定接点2aと可動接点4aが離れてオフ状態に戻る。
【0015】このように、スライド7に形成した駆動溝
7gにより板バネ6を直接押圧したり、引き戻したりし
て導体板4を駆動するように構成しているので、スライ
ド7への押圧力を略そのまま、あるいは増幅して導体板
4を作動させることができ、操作性を向上させることが
できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、可動接点4aを揺動自在に支持するために
は、支持板5の前部係止部5cの係止溝を導体板4の係
止縁4c側に係止するとともに、支持板5の突起5dを
反対側の係止縁4d側に係止させるように導体板4の開
口部4bに支持板5を上方から装着し、次いで、板バネ
6の係合突起6bを導体板4の係止縁4d側に係止さ
せ、板バネ6の他端の係止部6aを支持板5の可動接点
4a側の内面に当接させ、これにより板バネ6が導体板
4の縁部と支持板5の当該当接部間で、両者を互いに離
反する向きに弾発した状態で、導体板4と支持板5そし
て板バネ6の三者を一体化し、これを中央端子3に装着
するというように構造が複雑で組立作業も熟練を要して
いた。更に、可動接点4aの揺動に伴い発生する中央端
子3のバウンスを抑えるために支持板5が必須の構成要
件になっており、小型化し難いという欠点がある。
【0017】本発明の第1の目的は、反転カム面部の耐
摩耗性を向上させ、長期間の使用を可能にするスイッチ
装置を提供することである。
【0018】本発明の第2の目的は、ねじりコイルバネ
のコイル部の弾性力を中央端子で受けることになって壁
部に該弾性力がかからず、壁部の薄肉化、ひいては装置
の小型・軽量化を図ることができるスイッチ装置を提供
することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、固定
接点を有する固定端子と、該固定接点と離接する可動接
点を一端部に設けた導体板と、該導体板を揺動自在に支
持する中央端子と、前記固定端子、前記中央端子を設け
たケースと、このケースにスライド自在に組み込まれ、
スライドさせることによって前記導体板を揺動させて前
記導体板の可動接点を前記固定接点に離接するスライド
と、前記導体板の揺動軸付近に取付けたねじりコイルバ
ネと、、前記中央端子と対向して配設され、前記ねじり
コイルバネのコイル部の外周面を圧接させて前記導体板
をオンもしくはオフ状態に反転保持させる反転カム面部
とを備え、前記中央端子と前記反転カム面部を連結片部
を介して一体に形成した第1の手段により達成される。
【0020】上記第2の目的は、第1の手段において、
前記中央端子は全体としてほぼコ字状に屈曲形成され
て、前記反転カム面部上を摺動する前記導体板のねじり
コイルバネのコイル部により発生する弾性力を、前記中
央端子で吸収するようにした第2の手段により達成され
る。
【0021】
【作用】上記第1の手段においては、ねじりコイルバネ
のコイル部は中央端子と一体の反転カム面部に当接して
いるので、耐摩耗性を向上させ、長期間の使用を可能に
する。
【0022】上記第2の手段においては、反転カム面部
上を摺動する導体板のねじりコイルバネのコイル部によ
り発生する弾性力を、中央端子で吸収するようにしたの
で、ねじりコイルバネのコイル部の弾性力を中央端子で
受けることになって壁部に該弾性力がかからず、壁部の
薄肉化、ひいては装置の小型・軽量化を図ることができ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例について説
明する。まず、本発明の前提となる技術について図1〜
図13を参照して説明する。図1は本発明の前提となる
技術に係るスイッチ装置を分解して示す分解斜視図、図
2はこのスイッチ装置のオフ時における水平断面図、図
3はその縦断面図、図4はこのスイッチ装置のオン時に
おける水平断面図、図5は中央端子、導体板、及び受け
面との関係を示す斜視図、図6及び図7はこのスイッチ
装置のケースの平面図及び縦断面図、図8及び図9はこ
のスイッチ装置のスライドの底面図及び縦断面図、図1
0及び図11はこのスイッチ装置の導体板の平面図及び
正面図、図12(a),(b)はこのスイッチ装置の中
央端子の平面図及び正面図、図13(a),(b)はこ
のスイッチ装置の固定端子の正面図及び右側面図であ
る。
【0024】このスイッチ装置は、上面が開口したケー
ス11と、このケース11内に収納された2組の接点機
構12と、ケース11内に摺動自在に収納されて接点機
構12,12を操作するスライド13と、このスライド
13を収納するようにケース11の上面に覆われて取付
けられた枠体14とから主に構成されている。
【0025】ケース11は絶縁性の合成樹脂材により成
形され、図6及び図7に示すように、底部11aと、前
面部11bと、後面部11c及び左右の側面部11d,
11dを有し、その上面は開口した箱形に一体成形され
ている。前面部11bにも開口部11kが切り欠かれて
形成されている。ケース11の底部11aには、その前
後方向に間隔をおき側面部11d方向に延在する2つの
壁部11e,11fが独立した形で立設されており、後
方の壁部11fと後面部11cには壁部11fから壁部
11eと11fとの間隔と同じ距離をおいてスライド規
制部11gが立設されている。壁部11eの壁部11f
側及び壁部11fのスライド規制部11g側の側面下部
にはそれぞれ略山形の反転カム面11hが形成されてい
る。前面部11bの開口部11kには受け突起11jが
形成され、受け突起11jの上面には後述するタンピン
26の一端を受ける軸受用孔11iが形成されている。
この反転カム面11hは、山形の頂部11h3と、頂部1
1h3から両側に傾斜した第1のカム面11h1と第2のカ
ム面11h2とから構成されている。
【0026】2組の接点機構12はその構成及び動作は
全く同じであるので、一方の接点機構12について説明
し、他方の接点機構12は同一参照番号を付してその詳
細な説明は省略する。接点機構12は、ケース1の底部
11aに植設され、かつ壁部11eの反転カム面11h
に併設され、側面に固定接点21aを備えた固定端子2
1と、反転カム面11hに対向してケース1の底部11
aに植設された中央端子22と、中央端子22に揺動自
在に支持されて固定接点21aに接離可能な可動接点2
3aを一端側面に設けた導体板23と、この導体板23
上面の揺動中心付近に、コイルの芯方向と揺動軸芯方向
を平行にして取付けられ、コイルの外周面を反転カム面
11hに弾接させたねじりコイルバネ24とを有してい
る。
【0027】固定端子21は、図2及び図3及び図13
(a),(b)に示すように、その一端部の、導体板2
3の可動接点23aと対向する位置に、オン時にこの可
動接点23aと接触して導通する固定接点21aと、ケ
ース11の底部11aに植設され、外部に突出する接続
端子21bとが備えられている。
【0028】中央端子22は、図2及び図3及び図12
(a),(b)に示すように、ケース11の底部11a
に植設され、外部に突出する接続端子22aと、上方に
突設し導体板23の回動支点を受ける端縁段部22bと
を備えている。
【0029】導体板23は、図2及び図3及び図10及
び図11に示すように、固定端子21の面と対向する上
面23bと、この上面23bの略中央部両縁部を互いに
対向するように折り曲げて形成された一対の側板部23
c,23cとを有し、上面23bの一端部に可動接点2
3aが取付けられている。各側板部23cの下端略中央
部には回動支点となる切欠き部23dがそれぞれ形成さ
れ、この切欠き部23dが中央端子22の端縁段部22
bと係合され、固定接点21aに対して可動接点23a
が離接するように導体板23は揺動自在に支持されてい
る。また、上面23bの略中央部、つまり、側板部23
c,23c間には開口23eが形成されており、この側
板部23c,23c間にねじりコイルバネ24のコイル
部24aが圧縮されて嵌め込まれている。23fはねじ
りコイルバネ24の端部24bが掛け止めされる凹溝部
である。
【0030】ねじりコイルバネ24は、図1及び図2に
示すように、導体板23の開口23eに挿入可能な大き
さのコイル部24aが両端部24b,24b間に形成さ
れており、コイル部24aの両端を挾むようにして圧縮
しながら開口23e内に嵌入され、両端部24bが導体
板23の凹溝部23fに係止されている。コイル部24
aの外周面はケース1の壁部11eの反転カム面11h
に弾接されている。また、導体板23の他端部はスライ
ド13の突起部13c1,13c2に当接する当接片部23
gとされている。
【0031】スライド13は、絶縁性の合成樹脂材によ
り作られ、図2及び図3及び図8及び図9に示すよう
に、ケース11内にスライド自在に収納させる下面が開
口された角箱状のガイド枠部13aと、このガイド枠部
13aの前端部に一体的に設けられた操作部13bとを
備えている。ガイド枠部13aは前述したように底部が
開口した天板と外周側板部とからなる箱形をしており、
ケース1内に収納された時、導体板23の当接片部23
g側に位置するガイド枠部13aの内壁面には、ガイド
枠部13aのスライド移動により当接片部23gと係合
して、導体板23を揺動させる一対の突起部13c1,1
3c2が当接片部23gを間にして隙間を介して形成され
ている。操作部13bには上下方向に開口する凹部13
dが形成され、この凹部13d内にはケース11の受け
突起11jが収納され、このケース11の受け突起11
jとスライド13の凹部13dの間に圧縮バネ13eが
その両端をそれぞれ突起に嵌合保持されて装着されてい
る。スライド13の凹部13dの後方(図9で右方)に
はカム溝13fが形成されており、このカム溝13fと
受け突起11jの軸受用孔11i間には略コ字状に折り
曲げられたタンピン26が取付けられている。カム溝1
3fには、図2及び図4に示すように、一端を軸受用孔
11iに挿入されて回動自在に支持されたタンピン26
の他端が延設されて摺動される。このカム溝13fは、
操作部13bが押圧されず圧縮バネ13eの弾性により
前方に突出している時にタンピン26の一端が当接して
僅かに傾いた形で保持するための第1傾斜カム面13h
と、操作部13bが圧縮バネ13eの弾性に抗して後方
に押圧された時にタンピン26の一端が当接する第2傾
斜カム面13iと、この第2傾斜カム面13iにタンピ
ン26の一端が位置した時に操作部13bの押圧を解除
し、圧縮バネ13eの復帰力によりスライド13が戻ろ
とする時、タンピン26の一端と当接し、操作部13b
の押圧状態を保持するための係止カム突起13jとを有
している。これら圧縮バネ13eとカム溝13fそして
タンピン26との協同により操作部13bを押圧した時
にはスライド13はその押し込み状態を保持され、この
押し込み状態から再度操作部13bを押圧すれば押し込
み状態が解除されて圧縮バネ13eのバネ力によりスラ
イド13はケース11から突出する。
【0032】枠体14は絶縁性の金属板で作られ、図1
〜図3に示すように、ケース11の上面全体を覆いスラ
イド13がケース11から離脱することなくスライド自
在に保持する上面部14aと、その間から操作部13b
を突出させるようにケース11の前面部11bに当接す
る2本の前方押え脚部14b,14bと、後面部11c
の上端部に係合する後方係合部14cとを備えている。
【0033】次に、前記スイッチ装置の組立方法につい
て説明する。上述した諸要素をケース11に組み込む際
には、ケース11の底部11aに穿設された2組の接点
機構12の固定端子21と中央端子22の取付け孔(図
示しない)にこれら端子の接続端子21bと接続端子2
2aを挿入し、ねじりコイルバネ24を取り付けた導体
板23を装着する。すなわち、ねじりコイルバネ24の
コイル部24aを導体板23の開口23e内に位置さ
せ、両端部24bを導体板23の上面23bに当接する
ようにして、ねじりコイルバネ24を導体板23に装着
し、これらをねじりコイルバネ24のコイル部24aが
ケース11の反転カム面11hに当接させ、導体板23
の切欠き部23dが固定端子21の端縁段部22bに係
合するようにしながら上方から挿入する。次に、ケース
11にスライド13のガイド枠部13aを挿入する。こ
れにより、ガイド枠部13a内の突起部13c1,13c2
は導体板23の当接片部23gと係合可能に位置する。
ここで、カム溝13fと受け突起11jの軸受用孔11
iにタンピン26の両端を挿入し、かつ凹部13d内に
位置した受け突起11jと凹部13dの前方内面との間
に圧縮バネ13eを介在させる。最後に、枠体14の前
方押え脚部14bを前面部11bに当接させ、後方係合
部14cを後面部11cの上端部に係合するようにして
枠体14を取り付けることで組み込みは終了する。この
ように、この前提となる技術に係るスイッチ装置におい
ては、上方から部品を挿入するいわゆる落し蓋方式で組
み込むことができる。
【0034】次に、上述のように構成されたスイッチ装
置の動作について説明する。スイッチ装置は、操作部1
3bが突出したオフの時は、図2及び図3に示すよう
に、固定端子21の固定接点21aと導体板23の可動
接点23aとは離間している。この状態では、導体板2
3のねじりコイルバネ24のコイル部24aの外周面
は、反転カム面11hの第2のカム面11h2に弾接され
て、この状態を維持する方向に付勢されている。また、
この状態では、導体板23の当接片部23gはスライド
13の突起部13c1,13c2のどちらにも接触していな
い。この図2の状態から、スライド13を圧縮バネ13
eのバネ力に抗してケース11内に押し込むと、スライ
ド13の突起部13c1は導体板23の当接片部23gと
係合して、導体板23はその切欠き部23dと端縁段部
22bの当接部を回動支点として図2において反時計方
向に回動させられる。そして、導体板23の回動に際し
ては、第2のカム面11h2とコイル部24aとによる付
勢力にも抗して回動させられもので、コイル部24aの
外周面が第2のカム面11h2上を摺動して頂部11h3に
達する。コイル部24aの外周面が中立点である頂部1
1h3を乗り越えて第1のカム面11h1上に達すると、第
1のカム面11h1とコイル部24aの外周面との協同に
より導体板23には図2で反時計方向の付勢力が作用し
て該付勢力により導体板23はスライド13の突部13
c1から離れて自ら反時計方向に回動し、図4に示すよう
に、この導体板23の可動接点23aは固定端子21の
固定接点21aと接触して保持されるので、スイッチは
オン状態となる。
【0035】なお、スライド13は前述したタンピン2
6とカム溝13fとの協同により押し込み位置でロック
されている。すなわち、この図4のオン状態において、
スライド13の押し込みを解除すると、スライド13は
圧縮バネ13eのバネ力により復帰しようとするが、こ
の時、タンピン26の一端は係止カム突起13jに係合
し、スライド13を押し込んだ状態に保持する。
【0036】そして、図4のロック状態から、スライド
13を再度押し込むことにより、タンピン26の一端と
係止カム突起13jとの係合が解かれ、タンピン26の
一端は第1傾斜カム面13hから第2傾斜カム面13i
へと移動することにより解かれる。スライド13は圧縮
バネ13eのバネ力により復帰可能となる。そして、ス
ライド13の図4において左方のスライド移動に伴い、
スライド13の突起部13c2が導体板23の当接片部2
3gと係合して、導体板23を時計方向に回動させ、前
述と逆にねじりコイルバネ24のコイル部24aの外周
面は第1のカム面11h1から頂部11h3を経て第2のカ
ム面に達して、元の図2に示す状態となって、導体板2
3の可動接点23aは固定端子21の固定接点21aか
ら離れて保持されるので、スイッチはオフ状態となる。
【0037】このように構成された前記実施例にあって
は、固定接点21aを有する固定端子21と、該固定接
点21aと離接する可動接点23aを一端部に設けた導
体板23と、該導体板23を揺動自在に支持する中央端
子22と、固定端子21、中央端子22,30を設けた
ケース11と、このケース11にスライド自在に組み込
まれ、スライドさせることによって導体板23を揺動さ
せて導体板23の可動接点23aを固定接点21aに離
接するスライド13と、導体板23の揺動軸付近に取付
けたねじりコイルバネ24と、ケース11に設け、ねじ
りコイルバネ24のコイル部24aの外周面を圧接させ
て導体板23をオンもしくはオフ状態に反転保持させる
反転カム面部11hとを備えたため、オンオフの切換え
はスライド13の移動方向と同方向に導体板23を回動
させて行っているので、スイッチ装置全体の高さ方向の
厚みを減少させて小型化を可能にし、可動接点23aの
支持機構の構造も簡単になり、かつ組立ても容易に行う
ことができる。
【0038】次に、本発明の特徴部分について図14及
び図15に示す実施例を参照して説明する。図14は本
発明のスイッチ装置の実施例の要部を示す説明図、図1
5は本発明のスイッチ装置の実施例の中央端子の斜視図
である。なお、前記前提技術と同一部分には同一符号を
付して詳細な説明は省略する。この実施例では、中央端
子と反転カム面に特徴があるもので、以下その要部を説
明する。
【0039】この実施例における中央端子30は金属製
で、図14及び図15に示すように、ケース11の底部
11aに植設され、外部に突出する接続端子30aと、
上方に突設し導体板23の回動支点を受ける端縁段部3
0bと、反転カム面部30cと、端縁段部30bから導
体板23そしてねじりコイルバネ24の下面を通って反
転カム面部30cを連結する連結片部30dが備えられ
ている。この反転カム面部30cはケース11の壁部1
1e(もしくは11f)の側面に一体化されて設けら
れ、前記前提の技術(図1〜図13)と同様に反転カム
面部30cは、山形の頂部30c3と、頂部30c3から両
側に傾斜した第1のカム面30c1と第2のカム面30c2
とから構成されている。そして、これらの第1のカム面
30c1と第2のカム面30c2並びに頂部30c3上を導体
板23のねじりコイルバネ24のコイル部24aの外周
面が弾接しながら摺動される。したがって、ねじりバネ
24のコイル部24aが当接する反転カム面部30cは
金属製であるので、長期間コイル部24aが当接しなが
ら移動しても摩耗することはない。また、反転カム面部
30cは壁部11e(もしくは11f)の側面に一体化
されているので、ガイド辺22cがガタ付いたり、変形
することはない。また、上面から見てほぼコ字状とした
中央端子30内で、導体板23を揺動させているので、
ねじりバネ24のコイル部24aの弾性力を中央端子3
0で受けることになって壁部11e,11fに該弾性力
がかからず、壁部11e,11fの薄肉化、ひいては装
置の小型・軽量化を図ることができる。なお、前記実施
例の説明において特に説明していない構成、動作、作用
は前記前提の技術(図1〜図13)と同様である。
【0040】このように構成された前記実施例にあって
は、固定接点21aを有する固定端子21と、該固定接
点21aと離接する可動接点23aを一端部に設けた導
体板23と、該導体板23を揺動自在に支持する中央端
子30と、固定端子21、中央端子30を設けたケース
11と、このケース11にスライド自在に組み込まれ、
スライドさせることによって導体板23を揺動させて導
体板23の可動接点23チを固定接点21aに離接する
スライド13と、導体板23の揺動軸付近に取付けたね
じりコイルバネ24と、中央端子30と対向して配設さ
れ、ねじりコイルバネ24のコイル部24aの外周面を
圧接させて導体板23をオンもしくはオフ状態に反転保
持させる反転カム面部30cとを備え、接続端子30a
及び端縁段部30bと反転カム面部30cを連結片部3
0dを介して中央端子30として一体に形成したため、
ねじりコイルバネ24のコイル部24aは中央端子30
と一体の反転カム面部30cに当接しているので、耐摩
耗性を向上させ、長期間の使用を可能にする。
【0041】また、前記実施例にあっては、中央端子3
0は全体としてほぼコ字状に屈曲形成されて、反転カム
面部30c上を摺動する導体板23のねじりコイルバネ
24のコイル部24aにより発生する弾性力を、中央端
子30で吸収するようにしたので、ねじりバネ24のコ
イル部24aの弾性力を中央端子30で受けることにな
って壁部11e,11fに該弾性力がかからず、壁部1
1e,11fの薄肉化、ひいては装置の小型・軽量化を
図ることができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ねじり
コイルバネのコイル部は中央端子と一体の反転カム面部
に当接しているので、耐摩耗性を向上させ、長期間の使
用を可能にする。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、反転カム
面部上を摺動する導体板のねじりコイルバネのコイル部
により発生する弾性力を、中央端子で吸収するようにし
たので、ねじりコイルバネのコイル部の弾性力を中央端
子で受けることになって壁部に該弾性力がかからず、壁
部の薄肉化、ひいては装置の小型・軽量化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提技術に係るスイッチ装置を分解し
て示す分解斜視図である。
【図2】このスイッチ装置のオフ時における水平断面図
である。
【図3】その縦断面図である。
【図4】このスイッチ装置のオン時における水平断面図
である。
【図5】中央端子、導体板、及び反転カム面との関係を
示す斜視図である。
【図6】このスイッチ装置のケースの平面図である。
【図7】このスイッチ装置のケースの縦断面図である。
【図8】このスイッチ装置のスライドの底面図である。
【図9】このスイッチ装置のスライドの縦断面図であ
る。
【図10】このスイッチ装置の導体板の平面図である。
【図11】このスイッチ装置の導体板の正面図である。
【図12】(a),(b)はこのスイッチ装置の中央端
子の平面図及び正面図である。
【図13】(a),(b)はこのスイッチ装置の固定接
点の正面図及び右側面図である。
【図14】本発明のスイッチ装置の実施例の要部を示す
説明図である。
【図15】本発明のスイッチ装置の実施例の中央端子の
斜視図である。
【図16】従来のスイッチ装置の一例を分解して示す分
解斜視図である。
【図17】この従来のスイッチ装置のオフ時における縦
断面図である。
【図18】この従来のスイッチ装置のオン時における縦
断面図である。
【符号の説明】
11 ケース 12 接点機構 13 スライド 21 固定端子 21a 固定接点 22b 端縁段部 23 導体板 23a 可動接点 24 ねじりコイルバネ 24a コイル部 30 中央端子 30d 連結片部 30c 反転カム面部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点を有する固定端子と、 該固定接点と離接する可動接点を一端部に設けた導体板
    と、 該導体板を揺動自在に支持する中央端子と、 前記固定端子、前記中央端子を設けたケースと、 このケースにスライド自在に組み込まれ、スライドさせ
    ることによって前記導体板を揺動させて前記導体板の可
    動接点を前記固定接点に離接するスライドと、 前記導体板の揺動軸付近に取付けたねじりコイルバネ
    と、、 前記中央端子と対向して配設され、前記ねじりコイルバ
    ネのコイル部の外周面を圧接させて前記導体板をオンも
    しくはオフ状態に反転保持させる反転カム面部とを備
    え、 前記中央端子と前記反転カム面部を連結片部を介して一
    体に形成したことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記中央端子は全体としてほぼコ字状に
    屈曲形成されて、前記反転カム面部上を摺動する前記導
    体板のねじりコイルバネのコイル部により発生する弾性
    力を、前記中央端子で吸収するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のスイッチ装置。
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