JPH09115123A - 回転磁気ヘッド装置用のトラッキング装置 - Google Patents

回転磁気ヘッド装置用のトラッキング装置

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JPH09115123A
JPH09115123A JP29782195A JP29782195A JPH09115123A JP H09115123 A JPH09115123 A JP H09115123A JP 29782195 A JP29782195 A JP 29782195A JP 29782195 A JP29782195 A JP 29782195A JP H09115123 A JPH09115123 A JP H09115123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
fixed
tracking device
drum
height position
Prior art date
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Pending
Application number
JP29782195A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yasukochi
裕之 安河内
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH09115123A publication Critical patent/JPH09115123A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミックトラッキング装置のヘッドの高
さ調整を簡単に行うことができる回転磁気ヘッド装置用
のトラッキング装置を提供すること。 【解決手段】 固定ドラムとこの固定ドラムに対して回
転可能な回転ドラムを備え、回転ドラムにはテープ状記
録媒体の情報を再生するためのヘッドHを有する回転磁
気ヘッド装置に設けられて、圧電素子2を用いてヘッド
Hを動かしてテープ状記録媒体の情報を可変速再生する
ようになっているトラッキング装置であり、固定部材5
と、一方端2aにはヘッドHが固定され、他方端2bが
固定部材5に固定された圧電素子2と、圧電素子2の一
方端2aを固定部材5に対して移動させることで、回転
ドラム10に対するヘッドHの高さ位置を調整してヘッ
ドHの高さ位置を固定するためのヘッド高さ位置調整手
段1とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダのような情報機器に用いられる回転磁気ヘッド装置
に設けられて、圧電素子を用いてヘッドを動かしてテー
プ状記録媒体の情報のノイズのない可変速再生をヘッド
にさせるようになっているトラッキング装置の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】テープ状記録媒体を用いる情報機器、た
とえばビデオテープレコーダ(VTR)は、テープ状記
録媒体であるビデオテープに記録されている情報を再生
したり、あるいはビデオテープに対して情報を記録する
ために回転磁気ヘッド装置を有している。この種の回転
磁気ヘッド装置は、固定ドラムと、この固定ドラムに対
して回転可能な回転ドラムを備えている。そして回転ド
ラムはビデオヘッドを備えている。このビデオヘッドが
ビデオテープのデータトラックに沿ってヘリカルスキャ
ンをすることによりビデオテープの情報を再生すること
ができる。ビデオテープレコーダの中には、ビデオテー
プの情報のノイズのない可変速再生を行うために、ビデ
オヘッドの高さをトラックパターンに合せて変化させる
方式のものがある。この方式を実現する装置は、ダイナ
ミックトラッキング(DT)装置あるいはオートマチッ
クスキャントラッキング(AST)装置等と呼ばれてい
る。
【0003】この種のダイナミックトラッキング装置に
は、圧電バイモルフ素子を用いたものがある。圧電バイ
モルフ素子に電圧を加えることにより、圧電バイモルフ
素子の自由端側に取り付けられたヘッドの高さを回転ド
ラムに対して変えることができるようになっている。こ
のようにビデオヘッドの高さをトラックパターンに合せ
て変化させる必要があるのは、次の理由からである。つ
まり、回転ドラムおよび固定ドラムの加工精度や、回転
ドラムや固定ドラム周りでのビデオテープの張力のムラ
等によって、ビデオテープのビデオトラックのトラック
パターンは、ビデオテープ上では直線ではなく、一般に
ほぼS字状に曲がることが知られている。そこで、ビデ
オヘッドは、ビデオトラックの曲がりに沿って再生時に
トラック幅方向に動かしながら自動的にビデオトラック
をトラッキングすることが要求されているからである。
そしてこの種のダイナミックトラッキング装置には、ビ
デオヘッドの高さを変化させた時にビデオテープとビデ
オヘッドの接触角の変化を防ぐためにリンク機構を設け
たものがある。この種のリンク機構を有するダイナミッ
クトラッキング装置は、ヘッドの高さを自由に変えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転ド
ラムに対するビデオヘッドの初期位置(初期高さ)が大
きく設定値から外れていると、ビデオヘッドが所定のビ
デオトラックをトレースできなくなる。そこで、ビデオ
ヘッドの初期位置(初期高さ)は、通常トラックピッチ
より充分狭い範囲に位置決めされなければならない。と
ころが、これまでのダイナミックトラッキング装置で
は、ビデオヘッドの高さ調整は困難であり、ダイナミッ
クトラッキング装置のビデオヘッドは、固定ヘッドのよ
うに回転ドラムに取り付けた後に押しねじで調整してビ
デオヘッドの初期位置を設定する方法が採用できない。
そこで従来では、ビデオヘッドの初期位置の調整は、ダ
イナミックトラッキング装置と回転ドラムの間に適当な
厚さのスペーサを入れることにより行っていた。しか
し、このような調整の方式ではスペーサの種類(厚さの
種類)が多く、なかなかビデオヘッドの初期位置が設定
範囲内に入らず、異なる種類のスペーサの交換率が高い
等の問題があった。従ってダイナミックトラッキング装
置におけるビデオヘッドの高さ調整作業が大変面倒であ
り時間がかかるという問題がある。
【0005】そこで本発明は上記課題を解消するために
なされたものであり、ダイナミックトラッキング装置の
ヘッドの高さ調整を簡単に行うことができる回転磁気ヘ
ッド装置用のトラッキング装置を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、固定ドラムと
この固定ドラムに対して回転可能な回転ドラムを備え、
回転ドラムにはテープ状記録媒体の情報を再生するため
のヘッドを有する回転磁気ヘッド装置に設けられて、圧
電素子を用いてヘッドを動かしてテープ状記録媒体の情
報を可変速再生するようになっているトラッキング装置
であり、回転ドラムに取付けられる固定部材と、一方端
にはヘッドが固定され、他方端が固定部材に固定された
圧電素子と、圧電素子の一方端を固定部材に対して移動
させることで、回転ドラムに対するヘッドの高さ位置を
調整してヘッドの高さ位置を固定するためのヘッド高さ
位置調整手段と、を備える回転磁気ヘッド装置用のトラ
ッキング装置により、達成される。本発明では、圧電装
置の一方端にはヘッドが固定されていて、圧電装置の他
方端が固定部材に固定されている状態である。そしてヘ
ッド高さ位置調整手段は、圧電素子の一方端を固定部材
に対して移動させることで回転ドラムに対するヘッドの
高さの位置を調整するようになっている。これにより、
単にヘッド高さ位置調整手段を操作して圧電素子の一方
端を固定部材に対して移動させるだけで、スペーサ等を
用いずに回転ドラムに対するヘッドの高さの調整をして
ヘッドの高さ位置をトラック位置の範囲内で固定するこ
とができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0008】図1は、本発明の回転磁気ヘッド装置用の
トラッキング装置の好ましい実施の形態を備えた回転磁
気ヘッド装置を示している。図1において、回転磁気ヘ
ッド装置20は、回転ドラム10、固定ドラム13、ダ
イナミックトラッキング装置14、ヘッドH等を備えて
いる。回転ドラム10は、軸16の上端部に固定されて
いる。この軸16は、固定ドラム13の軸受け17,1
7により回転可能に支持されている。軸16はモータ1
8に接続されていて、モータ18を作動すると、回転ド
ラム10および軸16は、固定ドラム13に対して軸受
け17,17を介して回転方向Rに沿って連続回転する
ことができるようになっている。
【0009】回転ドラム10はロータコア19を備え、
固定ドラム13はステータコア20を有している。ロー
タコア19とステータコア20はそれぞれにコイルが配
置されていて、ロータコア19のコイルはヘッドHに対
して電気的に接続されている。またステータコア20の
コイルは外部の制御部(図示せず)に接続されている。
たとえばヘッドHがビデオテープの記録トラックに記録
されている情報を再生すると、ロータコア19のコイル
からステータコア20のコイルに対して非接触でその信
号を伝達して制御部に送ることができるようになってい
る。回転ドラム10の内面側にはダイナミックトラッキ
ング装置14が配置されている。このダイナミックトラ
ッキング装置14は、必要とする再生ヘッドHに対応し
た数だけ配置されている。つまり各ダイナミックトラッ
キング装置14はビデオヘッドHを必ず備えている。
【0010】ダイナミックトラッキング装置14は、図
2に示すように固定部材(ベースともいう)5、圧電素
子2、ビデオヘッドH、ヘッド高さ位置調整手段1等を
有している。固定部材5は、図2と図1に示すように断
面がほぼ横L字型を有している板であり、図1に示すよ
うにこの固定部材5は回転ドラム10の内底面10aに
止めねじ12により固定されている。圧電素子2の一方
端(自由端)2aにはビデオヘッドHが固定されてい
る。圧電素子2の他方端2bは固定部材5の固定板6に
対して固定されている。圧電素子2は、たとえば2枚の
圧電素子部2d,2dが1枚の電極2eをサンドイッチ
状に挟んだ構造の、いわゆる圧電バイモルフ素子であ
る。この圧電素子2に対して電圧を加えると、伸びたり
縮んだりするので、回転ドラム10と固定ドラム13の
加工精度や回転ドラム10および固定ドラム13の周り
でのビデオテープTの張力のムラ等によってビデオトラ
ックがビデオテープ上で直線でない場合であってもその
ビデオトラックの曲がりに沿ってビデオヘッドHが再生
時にトラック幅方向に動くことにより自動的にトラッキ
ングをとってビデオトラックを追従できるようになって
いる。
【0011】つまり圧電素子2は、ビデオヘッドHを電
圧を加えることによってビデオトラックの幅方向に動か
すことができる。たとえばビデオヘッドの矢印S方向の
移動の大きさが加えた電圧に比例するように構成してお
けば、ビデオテープTの情報を再生する時には、ビデオ
ヘッドHのトラック外れ量を検出して、これに比例した
電圧を取り出してこの圧電素子2に対して電圧を加える
ことでトラッキングサーボをかけることができる。
【0012】この圧電素子2は、固定部材5の長手方向
に沿って平行に配置されている。ヘッド高さ位置調整手
段1は、図2に示すようにほぼ圧電素子2に平行に配置
されている。ヘッド高さ位置調整手段1は、支え板3、
チップベース7およびねじ4等を有している。チップベ
ース7の上端部はビデオヘッドH側に固定されており、
チップベース7の下端部は支え板3の一方端に固定され
ている。支え板3は、図3に示すように板状の弾性部材
であって、たとえばステンレス板やカーボンファイバー
によりつくられている。支え板3の他方端はねじ4によ
り固定板6に対して着脱可能に固定できるようになって
いる。ただし支え板3には長溝3aが形成されていて、
支え板3は図4に示すように矢印X方向にねじ4に対し
て多少移動できるようになっている。支え板3の中央寄
りの付近には穴9が形成されている。この穴9は、調整
棒8を差し込んで調整棒8を矢印X方向に移動させるこ
とで、支え板3を強制的に弾性的に変形させる。この結
果ビデオヘッドHは、矢印X方向とは直角の方向である
Z方向に対して高さの変化量Wを設定することができ
る。そして設定後にはねじ4を固定板6に対してねじ込
むことにより、移動変形した状態の支え板3を固定部材
5に対して固定する。
【0013】次に、上述した回転磁気ヘッド装置用のト
ラッキング装置の作用について説明する。ビデオヘッド
Hの回転ドラム10に対する高さの調整をする場合に
は、図4に示すように調整棒8を穴9に挿入して、図4
の矢印X方向に引っ張りそしてビデオヘッドHの上面の
高さが所定の高さ位置になったらねじ4を回して支え板
3の長穴3a付近を固定部材5に対してしっかりと固定
する。これにより、支え板3は弾性変形した状態で保持
されるので、ビデオヘッドHの位置は必要な高さ変化量
W分変わり、正しいビデオヘッドHの位置に調整するこ
とができる。
【0014】このような調整作業は、ダイナミックトラ
ッキング装置14を図1のように回転ドラム10に対し
て固定した状態であっても、あるいはそうでなくてダイ
ナミックトラッキング装置14単体においても行うこと
ができる。この調整方式を採用することにより、従来必
要であった厚みの異なる数種類のスペーサを用意して、
そのスペーサを用いてビデオヘッドの高さ位置の調整を
するという作業を行う必要がなくなる。上述したように
ダイナミックトラッキング装置14単独の状態でビデオ
ヘッドHの高さ位置を調整する方式の場合には、ダイナ
ミックトラッキング装置14単独でおおよそのビデオヘ
ッドHの高さの調整を行って、そして回転ドラム10に
対してダイナミックトラッキング装置14を取り付けた
後にさらにビデオヘッドHの回転ドラム10に対する高
さ位置の微調整を行うようにすれば良い。高さ調整をし
たダイナミックトラッキング装置14を含む回転ドラム
10が回転して、圧電素子2に所定の方式で電圧が印加
されると、圧電素子2はヘッドHを動かしてビデオテー
プTの情報をノイズのない可変速再生する。
【0015】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。たとえばリンク機構を構成している
支え板3に対して調整用の穴9を設けているが、これに
代えて切り欠き穴やあるいは工具を取り付けるための突
起であっても勿論構わず、その形状に特に限定されるも
のではない。また、ヘッド高さ位置調整手段1は、支え
板3だけではなく、圧電素子2側を調整棒等の工具を入
れて調整するようにしてもよい。さらに、上述した実施
例ではビデオテープレコーダの回転磁気ヘッド装置に用
いられるトラッキング装置について説明しているが、回
転磁気ヘッド装置は、ビデオテープレコーダに限らずデ
ジタルオーディオテープレコーダやデータストリーマ等
その他の種類の情報機器に対しても勿論適用することが
できる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ダイナミックトラッキング装置のヘッドの高さ調整を簡
単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転磁気ヘッド装置用のトラッキング
装置の好ましい実施例を備える回転磁気ヘッド装置を示
す図。
【図2】図1の回転磁気ヘッド装置に取り付けられてい
るダイナミックトラッキング装置の一例を示す図。
【図3】図2のダイナミックトラッキング装置を裏側か
ら見た斜視図。
【図4】ダイナミックトラッキング装置の支え板を調整
して、ビデオヘッドHの高さ位置を調整している状態を
示す図。
【符号の説明】
1 ヘッド高さ位置調整手段 2 圧電素子 2a 圧電素子の一方端 2b 圧電素子の他方端 5 固定部材 H ビデオヘッド(ヘッド)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ドラムとこの固定ドラムに対して回
    転可能な回転ドラムを備え、回転ドラムにはテープ状記
    録媒体の情報を再生するためのヘッドを有する回転磁気
    ヘッド装置に設けられて、圧電素子を用いてヘッドを動
    かしてテープ状記録媒体の情報を可変速再生するように
    なっているトラッキング装置であり、 回転ドラムに取付けられる固定部材と、 一方端にはヘッドが固定され、他方端が固定部材に固定
    された圧電素子と、 圧電素子の一方端を固定部材に対して移動させること
    で、回転ドラムに対するヘッドの高さ位置を調整してヘ
    ッドの高さ位置を固定するためのヘッド高さ位置調整手
    段と、を備えることを特徴とする回転磁気ヘッド装置用
    のトラッキング装置。
  2. 【請求項2】 ヘッド高さ位置調整手段は、平板状の部
    材であり、 ヘッド高さ位置調整手段の一方端が圧電素子の一方端に
    固定され、ヘッド高さ位置調整手段に弾性変形を与えて
    回転ドラムに対するヘッドの高さ位置を調整した後、ヘ
    ッド高さ位置調整手段の他方端は、固定部材に対して着
    脱可能に固定されるようになっている請求項1に記載の
    回転磁気ヘッド装置用のトラッキング装置。
  3. 【請求項3】 ヘッド高さ位置調整手段は、弾性変形を
    与えて回転ドラムに対するヘッドの高さ位置を調整する
    ための工具を挿入する穴を備えている請求項2に記載の
    回転磁気ヘッド装置用のトラッキング装置。
  4. 【請求項4】 圧電素子は圧電バイモルフ素子である請
    求項1に記載の回転磁気ヘッド装置用のトラッキング装
    置。
JP29782195A 1995-10-20 1995-10-20 回転磁気ヘッド装置用のトラッキング装置 Pending JPH09115123A (ja)

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