JPH09114769A - システム構成定義情報動的一括切り替えシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】システムの機器構成変更に伴うシステム構成定
義情報の切り替えは、構成定義情報を有する各システム
部（主記憶装置部、システム管理装置部、システム運転
支援装置部等）ごとにおこなっていた、将来のシステム
構成定義情報作成、現行と将来のシステム構成定義情報
の差分情報からなる構成情報切替ファイルの作成、構成
切替ファイルの更新によるシステム構成定義情報の切り
替えといった作業を、全システム部一括して行う。 【解決手段】図１の１，２，３，４，５のデータを入力
とし、６より操作を行い、７，８，９の作成を行い、そ
の作成した７，８，９から３，４，５に対して必要な構
成切替情報を取り出し、それぞれ３，４，５を更新する
動的システム機器構成定義情報変更方式。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータシス
テムにおけるＩ／Ｏ機器の増設・撤去等のシステム構成
変更時のシステム構成定義情報の変更に適用される。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータシステムのＩ／Ｏ機
器構成を動的に変更する方式として、例えば特開平０５
−６１８０号公報に記載されているように、現行のシス
テムＩ／Ｏ構成と将来のＩ／Ｏ構成を定義するファイル
を作成しこの２つのファイルを比較させ、構成変更のブ
ロックを作成し、現行のシステムＩ／Ｏ構成定義に対
し、構成変更ブロックを更新することにより、システム
Ｉ／Ｏ構成定義情報を動的に変更する方式が知られてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、シ
ステムの機器構成変更時、システム構成定義情報を動的
（コンピュータシステム稼働中）に切り替えるには、大
きく分けて、 イ）将来のシステム構成定義ファイルの作成 ロ）現行と将来のシステム構成定義ファイルの比較によ
る差分情報の作成 ハ）現行のシステム構成定義に対し、差分情報を更新す
ることにより、システム構成定義情報の切り替えを動的
に行う という三つの作業を、システム構成定義情報をもつ各シ
ステム部（主記憶装置部、システム管理装置部、システ
ム運転支援装置部等）ごとに行っていた。

【０００４】これに対し、上記作業を各システム部ごと
に行うのではなく、一括してまとめて行えば、大幅な作
業工数の削減、及び、人手による作業の減少による作業
ミス発生頻度の低減ができる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】システム機器構成変更に
伴うシステム構成定義情報の変更は、 イ）将来のシステム構成定義ファイルを作成し、 ロ）現行のシステム構成定義ファイルとを比較させ、構
成情報の差分情報を作成し、 ハ）現行のシステム構成定義に対し差分情報を更新する
ことにより、システム構成情報を動的に変更する といった一連の作業を、同じ手順で各システム部（主記
憶装置部、システム管理装置部、システム運転支援装置
部等）ごとに行っていた。

【０００６】しかし、各システム部のシステム構成定義
情報は、そのインタフェース情報、構成パラメタの形成
等は違うものの、定義する機器に関する情報は、大部分
が同じである。このことを利用し、各システム部ごとに
作成していたシステム構成定義パラメタを一つの総合シ
ステム定義パラメタとして作成することにより、上記一
連の作業（イ、ロ、ハの作業）を各システム部の数だけ
複数回繰り返して行わず、一回の一連の作業で各システ
ム部のシステム構成定義情報の変更を行う方式を発明し
た。

【０００７】まず、各システム部で共通するパラメタか
らなる共通パラメタ部及び、共通しないパラメタからな
る各システムパラメタ部の二つのパラメタ部をまとめて
一つのパラメタ群とする総合システム構成定義パラメタ
を作成する。

【０００８】次に、現行のシステム構成定義情報と将来
の構成である総合システム構成定義情報とを比較させ、
差分情報をもとに、切替ファイルを作成する。

【０００９】次に、切替ファイルの差分情報を、各種シ
ステム部のシステム構成定義情報へ展開させるのに必要
な情報であるインタフェースファイルを作成し、各種シ
ステム部の、現行のシステム構成定義情報に対し一括し
て差分情報を更新することにより、各部のシステム構成
定義情報を一括して動的に変更させる。

【００１０】この方法により、各システム部ごとに行っ
ていたシステム構成定義情報を動的に変更するといった
一連の作業（上記イ、ロ、ハの作業）が一回の一連作業
だけですみ、作業工数の削減、又、それによる作業ミス
の発生頻度低減を計ることができる。

【００１１】システムのＩ／Ｏ機器構成変更に伴うシス
テム構成定義情報の変更のために、構成定義パラメタを
各システム部ごとに作成していたが、共通パラメタ部
（各システム部共通の情報であるパラメタからなる部
分）と各部パラメタ部（各システム部のみに必要なパラ
メタからなる部分）の二つのパラメタ部からなる総合シ
ステム構成定義パラメタとして一括作成することによ
り、システム構成定義情報変更作業を、各システム構成
定義情報ごとに行わずにすむようになり、大幅な作業工
数の削減、及び、人手による作業の減少より、作業ミス
発生頻度の低減を計ることができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図面に
より説明する。

【００１３】図１は、本発明の一実施例のシステム構成
及び、データ構成図であり、１は各システム部（主記憶
装置部、システム制御装置部、システム運転装置部等）
において各々作成していた将来のシステム構成定義情報
を一つにまとめた総合システム構成定義パラメタ、２は
システム構成定義ファイル１，２，３のインタフェース
情報、及びファイル情報からなるインタフェースファイ
ル、３は主記憶装置部のシステム構成定義情報、４はシ
ステム管理装置部のシステム構成定義情報、５はシステ
ム運転支援装置部のシステム構成定義情報、６はシステ
ム構成定義情報の変更操作を行う端末、７，８，９は各
システム構成定義情報の変更箇所（ブロック）、変更内
容を格納するファィル、１０は本システムを制御する処
理装置を示す。

【００１４】図２は、各システム部（主記憶装置部、シ
ステム制御装置部、システム運転装置部等）において各
々作成していた将来のシステム構成定義情報を一つにま
とめた総合システム構成定義パラメタの格納テーブルの
一例であって、将来のＩ／Ｏ機器構成の全構成情報が格
納されている。

【００１５】図３は、システム構成定義ファイル１、シ
ステム構成定義ファイル２、システム構成定義ファイル
３のそれぞれを構成するマクロ、オペランドの種類、及
びインタフェース情報の一例であり、この情報をもと
に、各システム構成定義情報の作成に必要な情報を、総
合システム構成定義パラメタより拾いだす。

【００１６】図４は、主記憶装置がもつシステム構成定
義情報のテーブルの一例である。

【００１７】図５は、システム管理装置部がもつシステ
ム構成定義情報のテーブルの一例である。

【００１８】図６は、システム運転支援装置部がもつシ
ステム構成定義情報のテーブルの一例である。

【００１９】図７は、主記憶装置部の現行システム構成
定義情報に対する切り替え情報を格納したテーブルの一
例である。本例では、現行のシステム構成定義情報の変
更対象となるブロックＮo(データ位置）と変更種別、変
更内容が格納されている総合システム構成定義パラメタ
のブロックＮo(データ位置）とからなる。

【００２０】図８はシステム管理装置部の現行システム
構成定義情報に対する切り替え情報を格納したテーブル
の一例である。

【００２１】図９はシステム運転支援装置部の現行シス
テム構成定義情報に対する切り替え情報を格納したテー
ブルの一例である。

【００２２】以下に、システム構成定義情報の動的一括
切り替え方法について図１０、図１１のフローチャート
に基づいて説明する。

【００２３】まず総合システム構成定義パラメタ、イン
タフェースファイルを読み込み（ステップ１００）、そ
の２つのデータを比較し、総合システム構成定義パラメ
タの各情報が、Ｉ／Ｏ構成定義情報、システム管理定義
情報、システム運転支援定義情報を作成するのに必要な
情報かチェックを行う（ステップ１０１，１０２，１０
３）。

【００２４】チェックの結果、各構成定義情報作成に必
要なデータならば現行の各構成定義情報との比較を行い
（２００，２０２，２０４）、その結果を各切替ファイ
ルに書き込む（ステップ２０１，２０３，２０５）。

【００２５】同様にして、総合システム構成定義パラメ
タの全てのレコードに対して処理を繰り返す（ステップ
１０４）。

【００２６】次に前処理にて作成された、切替ファイル
の情報を読み込み（ステップ１０５，１０８，１１
１）、対象ブロックをキーにして、現行の各システム構
成情報に対し書き込みを行う（ステップ１０６，１０
９，１１２）。

【００２７】このようにして、各構成定義情報のパラメ
タを一括した総合システム構成定義パラメタを基に、各
構成定義情報の切替を行う。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が期待でき
る。

【００２９】(１)システムの機器構成変更に伴う、シス
テム構成定義情報の変更作業（パラメタの作成、切替情
報の作成、構成定義情報の切り替え等）は、システム構
成定義情報でもつ各システム部（主記憶装置部、システ
ム管理装置部、システム運転支援装置部等）ごとに行っ
ていたが、一括して行うため作業工数が大幅に削減され
る。

【００３０】(２)人手による作業手数が削減されるた
め、作業ミスの発生頻度の低減が計れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるシステム構成及び、
データ構成図。

【図２】本発明の一実施例における、将来の各システム
構成定義情報を作成するのに必要なシステム構成定義パ
ラメタの内容を示す図。

【図３】本発明の一実施例における、総合システム構成
定義パラメタと各システム構成定義情報とのインタフェ
ース情報の内容を示す図。

【図４】本発明の一実施例における、主記憶装置部がも
つシステム構成定義情報のテーブルの内容を示す図。

【図５】本発明の一実施例における、システム管理装置
がもつシステム構成定義情報のテーブルの内容を示す
図。

【図６】本発明の一実施例における、システム運転支援
装置部がもつシステム構成定義情報のテーブルの内容を
示す図。

【図７】本発明の一実施例における、現行の主記憶装置
部のシステム構成定義情報の切替情報を示す図。

【図８】本発明の一実施例における、現行のシステム管
理装置部のシステム構成定義情報の切替情報を示す図。

【図９】本発明の一実施例における、現行のシステム運
転支援装置部のシステム構成定義情報の切替情報を示す
図。

【図１０】本発明の一実施例における、システム構成定
義情報の切替手段を示すフローチャート。

【図１１】本発明の一実施例における、システム構成定
義情報の切替手段を示すフローチャート。

【符号の説明】

１…総合システム構成定義パラメタ、２…インタフェー
スファイル、３…システム構成定義情報１（主記憶装置
部がもつシステム構成定義情報）、４…システム構成定
義情報２（システム制御装置部がもつシステム構成定義
情報）、５…システム構成定義情報３（システム運転支
援装置部がもつシステム構成定義情報）、６…操作端
末、７…切替ファイル１（システム構成定義情報１の切
替情報）、８…切替ファイル２（システム構成定義情報
２の切替情報)、 ９…切替ファイル３（システム構成
定義情報３の切替情報）、１０…処理装置。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コンピュータシステムにおける、Ｉ／Ｏ機
   器構成変更に伴う各システム（システム構成定義情報を
   もつシステム部の事をいい、主記憶装置部、システム管
   理装置部、システム運転支援装置部等）がもっているシ
   ステム構成定義情報の変更を、システム稼働中に一括し
   て行う定義情報変更方式。
2. 【請求項２】システム構成定義情報をもつ各システム部
   （主記憶装置部、システム管理装置部、システム運転支
   援装置部等）ごとに作成していたシステム構成定義パラ
   メタを、一つのパラメタ群として、一括して作成するパ
   ラメタ作成方式。