JPH09113255A - 測定装置における信号処理回路 - Google Patents
測定装置における信号処理回路Info
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- JPH09113255A JPH09113255A JP29057295A JP29057295A JPH09113255A JP H09113255 A JPH09113255 A JP H09113255A JP 29057295 A JP29057295 A JP 29057295A JP 29057295 A JP29057295 A JP 29057295A JP H09113255 A JPH09113255 A JP H09113255A
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Abstract
かつ安価に生成する。 【解決手段】 スケールには偏位量測定用のINC用刻
線(ピッチP)とUVW信号生成用の刻線(ピッチP±
N)が設けられている。変調回路21においてINC用
刻線からのsinθ、cosθにより搬送波を変調し、
sin(ωt+θ)を出力する。変調回路24および2
7において、UVW用刻線からのsinα、cosαに
より搬送波を変調し、24からsin(ωt+α)、2
7からcos(ωt+α)をそれぞれ出力する。これら
の出力を復調回路25および28において、それぞれ、
前記変調回路21から出力されるsin(ωt+θ)を
用いて復調し、LPF26および29により高調波を除
去して、cos(θ−α)およびsin(θ−α)を出
力する。この出力はピッチP×Nの刻線からのA相B相
出力と同じである。
Description
動量あるいは回転角度などの偏位量を測定する測定装置
に用いられる信号処理回路に関し、特にリニアモータ用
スケールに適用して好適なものである。
る工具の移動量を正確に測定することは、精密加工を行
う上できわめて重要であり、このための測定装置が種々
製品化されている。そのひとつとして、光学格子を2枚
重ね合わせることにより得られるモアレ縞を利用したス
ケールが従来から知られている。この光学式スケール1
00は、図5および図6に示すように、ガラスの一面に
透光部と非透光部が所定のピッチで配列するよう格子が
設けられたメインスケール101と、ガラスの一面に透
光部と非透光部が所定のピッチで配列するよう格子が設
けられたインデックススケール103を微小間隔をもっ
て対向させるとともに、メインスケール101の格子に
対し微小角度傾けてインデックススケール103の格子
を配置している。
ックススケール103に設けられた格子は、ガラスの一
面にクロム(Cr)を真空蒸着し、エッチングすることに
より形成された同一ピッチPの刻線により形成されてい
る。なお、この刻線のピッチPは通常数10μm、例え
ば40μmピッチとされている。このようにメインスケ
ール101およびインデックススケール103を微小間
隔をもって対向配置するとともに、相対的に移動可能な
構成とすると、移動に伴い図7に示すようなモアレ縞1
04が発生する。このモアレ縞104の周期はWとな
り、周期W毎に暗い部分あるいは明るい部分が発生す
る。この暗い部分あるいは明るい部分は、メインスケー
ル101に対しインデックススケール103が相対的に
左右に移動する方向に応じて、上から下、あるいは下か
ら上に移動していく。
ンデックススケール103の格子のピッチをP、相互の
傾斜角をθ[rad]とすると、モアレ縞104の周期
Wは、W=P・cos(θ/2)/sinθ となり、
θが十分に小さいときは、近似的に W=P/θ と表わすことができる。すなわち、モアレ縞104の周
期Wは、光学的に格子ピッチPを1/θ倍に拡大した周
期となる。このため、格子がPだけ移動するとモアレ縞
104はWだけ移動することとなり、このように拡大さ
れたWの変化を読み取ることにより格子の移動量を精密
に測定することが可能となる。
4の変化を検出するために、光源105と光電変換素子
(受光素子)113をインデックススケール103が設
けられたコの字型ホルダー106に備えるようにする。
すなわち、メインスケール101の反対側に光源105
を設け、モアレ縞104を透過した光源105からの光
を光電変換素子113で受光するようにして、モアレ縞
104の変化を検出するようにしている。
ンデックススケール103を相対的に移動させながら、
光電変換素子113に流れる電流の変化を読み取ると該
電流は正弦波状に変化する。そこで、図7に示すよう
に、90゜(あるいは1周期Wと90゜)ずらせて2つ
の光電変換素子107および108を設けると、該光電
変換素子107と108には90゜位相の異なる電流が
流れ、図8に示すように、例えば光電変換素子107か
らはsin波、光電変換素子108からはcos波の信
号が出力される。このように90゜位相の異なる2つの
信号をA相信号およびB相信号と呼ぶ。このA相信号お
よびB相信号は、メインスケールとインデックススケー
ルの相対移動量(偏位量)をx、振幅をeとして、それ
ぞれ、次のようになる。 A=e・sin(2π・x/P) B=e・cos(2π・x/P)
ックススケール103との相対的な移動の方向に応じ
て、A相の光電変換素子107に流れる電流に対するB
相の光電変換素子108に流れる電流の位相は、90゜
進相あるいは90゜遅相となるため、90゜ずらせて配
置した2つの光電変換素子107および108の出力間
の位相差を検出することにより前記相対的な移動の方向
を検出することができる。
の一周期Pは、格子のピッチPだけインデックススケー
ル102が移動したことに相当しており、A相信号およ
びB相信号を波形整形してカウンタで計数することによ
り、インデックススケール102の移動距離を測定する
ことができる。また、内挿回路を用いることによりさら
に分解能の高い測定値を得ることができる(特開昭62
−132104号公報参照)。
物に対する工具の移動をリニアモータで行うものがある
が、この場合には、リニアモータの位置を示す信号とし
て3相のモータ磁極センサ信号が必要とされる。なお、
このように120゜位相の異なる3つの信号をU相信
号、V相信号およびW相信号と呼ぶ。通常、この3相の
UVW信号は、90゜位相の異なる2相の信号(A相、
B相信号)から演算により生成されている。この場合に
おける従来の測長装置の構成の一例を図9に示す。この
図に示すスケール200において、原点刻線201は、
前述したモアレ縞の検出は基本的にインクレメンタルと
されており、測定を継続的に行わない場合には座標が変
化するようになるため、原点を検出して元の座標系を再
現するために設けられている刻線である。
を測定するための偏位量測定用刻線(INC用刻線)で
あり、前述したメインスケール101に相当する。20
3および204はモータ磁極センサ信号である3相のU
VW信号を生成するためのUVW用刻線である。一般
に、UVW信号のピッチは数10mm程度(例えば、4
0mm)であるため、INC刻線の場合のようにインデ
ックススケールを用いてA相、B相信号を生成しようと
する場合にはインデックススケールの大きさが非常に大
きなものとなってしまう。したがって、UVW生成用の
A相、B相信号それぞれに直接対応する刻線が設けられ
た2つのトラック203および204が設けられてい
る。また、205はセンサであり、前記INC用刻線2
02から前述したようにインクレメンタルのA相、B相
信号を出力し、また、前記UVW用刻線203および2
04からUVW信号生成用のA相およびB相信号を出力
するものである。このような構成において、センサ20
5からUVW用刻線203および204に対応して出力
されるUVW生成用のA相およびB相信号に対して所定
の処理を施すことにより、3相のUVW信号が生成され
るものである。
く、スケール回路から出力されるインクレメンタルなA
相、B相信号の計数出力をバッテリバックアップするこ
とによりアブソリュートな位置信号とし、該計数出力を
デコードすることによりUVW信号を生成することも提
案されている(特願平7−49280号)。すなわち、
図10に示すように、波形整形したインクレメンタルな
A相、B相信号をバッテリバックアップされたカウンタ
で計数し、該計数値(a,b,c・・・)をデコードし
てU相、V相、W相の各信号を、それぞれ、立ち上げあ
るいは立ち下げることにより、UVW信号を生成するも
のである。
よればモータ磁極センサ信号である3相のUVW信号を
得ることができるが、この方法は、UVW信号生成用の
刻線202および203を必要とし、スケール200お
よびセンサの外形が大きくなるという欠点を有してい
る。また、前述した図10の方法は、UVW信号生成用
の刻線を設けることなく、3相のUVW信号を得ること
ができるものであるが、電子回路が複雑となり、製造コ
ストが上昇するという問題点を有している。
ならず、かつ、安価に、UVW信号を生成することがで
きる測定装置における信号処理回路を提供することを目
的としている。
に、本発明の測定装置における信号処理回路は、第1の
ピッチ(P)を有する偏位量測定用の刻線から出力され
る90゜位相の異なる二つの信号(sinθ、cos
θ)により搬送波信号(sinωt、cosωt)を変
調して第1の変調信号sin(ωt+θ)を出力する第
1の変調回路と、第2のピッチ(P±P/N)(Nは整
数)を有する副刻線から出力される90゜位相の異なる
二つの信号(sinα、cosα)により前記搬送波信
号を変調して第2の変調信号sin(ωt+α)を出力
する第2の変調回路と、前記第2のピッチ(P±P/
N)を有する副刻線から出力される90゜位相の異なる
二つの信号(sinα、cosα)により前記搬送波信
号を変調して第3の変調信号cos(ωt+α)を出力
する第3の変調回路と、前記第2の変調回路から出力さ
れる第2の変調信号を前記第1の変調回路から出力され
る第1の変調信号を用いて復調して第1の復調信号co
s(θ−α)を出力する第1の復調回路と、前記第3の
変調回路から出力される第3の変調信号を前記第1の変
調回路から出力される第1の変調信号を用いて復調して
第2の復調信号sin(θ−α)を出力する第2の復調
回路とを有する信号処理回路である。
適用されるスケール10の一構成例を示す。この図にお
いて、スケール10には、原点刻線11、インクレメン
タルな偏位量測定用の刻線(INC用刻線)12、UV
W信号生成用の副刻線13が形成されている。この原点
刻線11は、前述した図9における原点刻線201と同
様に原点を検出して元の座標系を再現するために設けら
れているものである。また、INC用刻線12は、前述
した図9におけるINC用刻線202と同様の偏位量測
定用の刻線であり、そのピッチPは例えば40μmとさ
れている。そして、副刻線13は、UVW信号を生成す
るために設けられた刻線であり、そのピッチはP±P/
N(Nは整数)とされており、例えば、N=1000と
して、(40+40/1000)[μm]=40.04
[μm]とされている。
た、モアレ縞を検出する受光素子からなるセンサであ
り、前記INC用刻線12からINC用のA相、B相信
号(sinθ、cosθ)を出力するとともに前記UV
W生成用副刻線13からUVW生成用のA相、B相信号
(sinα、cosα)を出力するものである。このよ
うに構成されたスケールから出力されるINC用のA
相、B相信号(sinθ、cosθ)およびUVW生成
用のA相、B相信号(sinα、cosα)は、信号処
理回路に入力される。
理回路のブロック図を示す。この図において、21は平
衡変調加算回路であり、図示しない搬送波発生部から供
給される高い周波数(例えば、100〜数100Kh
z)の搬送波信号(sinωt、cosωt)を前述し
たスケール10から入力されるINC用のA相、B相信
号(sinθ、cosθ)により平衡変調して、得られ
た2つの変調信号を加算する回路である。22は前記平
衡変調加算回路21の出力信号から基本波成分のsin
(ωt+θ)成分(A)を抽出するローパスフィルタ
(LPF)である。23はLPF22から出力されるs
in(ωt+θ)信号(A)を後の処理のためにパルス
信号に波形整形する波形整形回路である。
t、cosωt)を前述したスケール10から入力され
るUVW生成用のA相、B相信号(sinα、cos
α)により平衡変調して、得られた2つの変調信号を加
算する平衡変調加算回路、25は前記平衡変調加算回路
24の出力信号Bを前記波形整形回路23の出力を用い
て復調する復調回路、26は前記復調回路25からの出
力信号からcos(θ−α)成分を抽出するためのロー
パスフィルタ(LPF)である。さらに、27は、前記
平衡変調加算回路24と同様に、前記搬送波信号(si
nωt、cosωt)を前述したスケール10から入力
されるUVW生成用のA相、B相信号(sinα、co
sα)により平衡変調して、得られた2つの変調信号を
加算する平衡変調加算回路、28は前記平衡変調加算回
路27の出力信号を前記波形整形回路23の出力を用い
て復調する復調回路、29は前記復調回路28からの出
力信号からsin(θ−α)成分を抽出するためのロー
パスフィルタ(LPF)である。
について説明する。平衡変調加算回路21において、前
記センサ14から入力されたINC用A相信号sinθ
は図示しない搬送波発生部から供給される搬送波cos
ωtと乗算され、同様に、INC用B相信号cosθは
搬送波sinωtと乗算される。そして、それぞれの乗
算結果の2つの信号が加算されて出力される。すなわ
ち、平衡変調加算回路21において、次式の演算が行わ
れる。 sinθ・cosωt+cosθ・sinωt=sin
(ωt+θ) ただし、この平衡変調加算回路21においては後述する
ようにデジタル的に演算が行われているため、上式にお
けるsin(ωt+θ)成分のほかに高調波成分もその
出力に含まれている。
LPF22が設けられており、このLPF22からの出
力信号Aは、sin(ωt+θ)となる。この信号は波
形整形回路23に入力され、該波形整形回路23におい
てパルス波形に整形される。この整形後の信号は、基本
波であるsin(ωt+θ)とその奇数次高調波成分と
からなる信号である。なお、この出力信号は後述する復
調回路25および28に供給されるとともに、図示しな
い内挿回路に供給される。
ンサ14から入力されたUVW生成用のA相信号sin
αが前記搬送波cosωtと、また、UVW生成用B相
信号cosαが前記搬送波sinωtと、それぞれ、乗
算され、それらの結果が加算されて出力される。すなわ
ち、この平衡変調加算回路24においては、 sinα・cosωt+cosα・sinωt=sin
(ωt+α) という演算が行われ、出力信号Bはsin(ωt+α)
となる。
前記波形整形回路23の出力を用いて復調され、該復調
回路25から出力信号Dが出力される。すなわち、この
復調回路25において、 sin(ωt+α)・sin(ωt+θ)=(1/2)
・{cos(θ−α)−cos(2ωt+α+θ)} の演算が行われる。実際には、波形整形回路23の出力
は前述したように多くの高調波を含むパルス波形であ
り、また、前記平衡変調加算回路24はデジタル的に演
算を行うものであるので、この出力信号Dには多くの高
調波が含まれている。この出力信号DはLPF26にお
いて前記高調波成分が除去され、該LPF26からはc
os(θ−α)成分Fが出力される。
前記センサ14から入力されたUVW生成用のA相信号
sinαが前記搬送波sinωtの逆相の信号である−
sinωtと、また、UVW用のB相信号cosαが前
記搬送波cosωtと、それぞれ、乗算され、それらの
結果が加算されて出力される。すなわち、この平衡変調
加算回路27においては、 −sinα・sinωt+cosα・cosωt=co
s(ωt+α) という演算が行われ、出力信号Cはcos(ωt+α)
となる。
前記波形整形回路23の出力を用いて復調され、該復調
回路28から出力信号Eが出力される。すなわち、この
復調回路28において、 cos(ωt+α)・sin(ωt+θ)=(1/2)
・{sin(θ−α)+sin(2ωt+α+θ)} の演算が行われる。前述したように、この出力信号Eに
も多くの高調波が含まれており、LPF29においてこ
の高調波成分が除去され、該LPF29からはsin
(θ−α)成分Gが出力される。このようにして、LP
F26および29から、それぞれ、cos(θ−α)お
よびsin(θ−α)を得ることができる。
は、次のように表される。 INC用のA相信号:sinθ=sin(2π・x/
P) INC用のB相信号:cosθ=cos(2π・x/
P) UVW用のA相信号:sinα=sin{2π・x/
(P+P/N)} UVW用のB相信号:cosα=cos{2π・x/
(P+P/N)} したがって、 θ=2π・x/P α=2π・x/(P+P/N) であるから、 θ−α=2π・{x/P−x/(P+P/N)} =2π・x/{P・(N+1)} となる。
(θ−α)およびLPF29の出力信号sin(θ−
α)Gは、ピッチがP(N+1)≒PN(N>>1)の
刻線から得られるA相信号およびB相信号と等しい信号
となる。したがって、ピッチの大きな刻線を直接設ける
ことなく、それと等価のA相、B相信号を得ることがで
き、例えば、P=40μmである場合に、N=1000
としてピッチ=40+(40/1000)μmのUVW
生成用刻線を設けることにより、P×N=40×100
0[μm]=40[mm]ピッチのUVW信号生成用の
出力を得ることが可能となる。
線のピッチがP+P/Nの場合について説明したが、U
VW用刻線のピッチをP−P/Nとしても、全く同様に
構成することができる。
例を示す。なお、この回路は前記特開昭62−1321
04号公報に記載されているものと同様のものである。
この図に示した平衡変調加算回路において、sinθは
オペアンプOP1を介して正相のまま抵抗回路網RTに
供給されるとともに、オペアンプOP2により反転され
て抵抗回路網RTに供給される。また、cosθはオペ
アンプOP3を介して正相のまま抵抗回路網RTに供給
されるとともに、オペアンプOP4により反転されて抵
抗回路網RTに供給される。抵抗回路網RTにおいて、
前記オペアンプOP1〜OP4から供給される±sin
θ、±cosθの各信号が混合され、8種類の信号が生
成される。この生成された8種類の信号は変調回路AM
の入力端子(0)〜(7)にそれぞれ供給されている。
に供給される各信号を選択入力端子C1〜C3に印加さ
れる選択信号により選択して出力端子toに出力するも
のであり、例えばアナログマルチプレクサにより構成さ
れている。図3の(a)は搬送波信号sinωtを示し
ており、(b)、(c)および(d)は、それぞれ、周
期4ωt、2ωtおよびωtのパルスを示している。こ
の図3の(b)、(c)、(d)に示す2進の重み付け
がされた信号を、前記変調回路AMの入力端子C1、C
2、C3にそれぞれ供給することにより、搬送波sin
ωtの1周期を8等分した時間間隔で、前記変調回路A
Mの出力を切り替えることができる。
搬送波信号の1周期内における各時点のsinωtおよ
びcosωtの値を係数としてsinθおよびcosθ
を結合した値とすることにより、前記変調回路AMから
所望の出力を得ることができる。具体的には、抵抗回路
網RTの各出力を、sinθ、(1/√2)sinθ+
(1/√2)cosθ、cosθ、(−1/√2)si
nθ+(1/√2)cosθ、−sinθ、(−1/√
2)sinθ+(−1/√2)cosθ、−cosθお
よび(1/√2)sinθ+(−1/√2)cosθと
することにより、前記変調回路AMからsinθ・co
sωt+cosθ・sinωt=sin(ωt+θ)が
出力される。
よび復調回路25、28の構成例を図4に示す。なお、
平衡変調回路24および復調回路25と、平衡変調回路
27および復調回路28は、同様に構成することができ
る。図4において、31および32は前述したものと同
様のアナログマルチプレクサなどからなる変調回路であ
り、この例においては、4つの入力端子(0)〜(3)
を有し、選択信号入力端子C1およびC2に供給される
2ビットの信号により、そのいずれかを選択して出力端
子toに出力するものである。33および34は印加さ
れる制御信号により導通、非導通が制御されるアナログ
トランスミッションゲートなどのスイッチ回路、35は
反転回路、36は前記LPF26と同一のローパスフィ
ルタ(LPF)である。
回路31の4つの入力端子(0)〜(3)には図示する
ように、sinα、cosα、−sinα、−cosα
が入力されている。これらの信号は、前述した図3の場
合のように、オペアンプを用いて生成することができ
る。この変調回路31の選択入力端子C1およびC2に
は、図示するように周期ωtのパルスと周期2ωtのパ
ルスとが入力されている。これにより、搬送波sinω
tの1周期の4倍の周期の入力選択信号が順次変調回路
31に供給され、入力端子(0)〜(3)に印加されて
いるsinα、cosα、−sinα、−cosαが順
次出力端子toから出力される。これにより、変調回路
31からsinα・cosωt+cosα・sinωt
=sin(ωt+α)の信号が出力されることとなる。
1、0、−1、0と変化するパルス信号で近似し、搬送
波sinωt信号を1周期内で0、1、0、−1と変化
するパルス信号で近似して、この近似した搬送波信号を
入力されるsinα信号およびcosα信号に乗算した
信号を変調回路31に入力信号として供給しておき、こ
れらを順次出力することにより、近似的にsinα・c
osωt+cosα・sinωt=sin(ωt+α)
の演算を行っているのである。
(0)〜(3)には、前記変調回路31の入力信号の逆
相の入力信号、−sinα、−cosα、sinαおよ
びcosαがそれぞれ入力されており、その選択入力端
子C1およびC2には前記変調回路31と同様の選択信
号が入力されている。したがって、この変調回路32か
らは、前記変調回路31の場合と同様に、−sinα・
cosωt−cosα・sinωt=−sin(ωt+
α)が出力されることとなる。
れ出力されるsin(ωt+α)および−sin(ωt
+α)は、それぞれ、スイッチ回路33および34に印
加される。スイッチ回路33には、前記波形整形回路2
3(図2)からのsin(ωt+θ)をパルス信号に整
形した信号が制御信号として印加されており、一方、ス
イッチ回路34には前記波形整形回路23からの出力信
号を反転回路35において反転した信号が制御信号とし
て印加されている。したがって、該制御信号が正のとき
にはスイッチ回路33が導通して、変調回路31からの
出力sin(ωt+α)がLPF36に入力され、該制
御信号が負のときはスイッチ回路34が導通されて変調
回路32の出力−sin(ωt+α)がLPF36に入
力される。
(ωt+θ)をその1周期内で1、−1に変化する信号
として近似した信号とsin(ωt+α)との積、すな
わち、その基本波成分だけに注目すれば、sin(ωt
+θ)×sin(ωt+α)=(1/2)・{cos
(θ−α)−cos(2ωt+α+θ)}が印加される
こととなる。なお、実際には前述したように多数の高調
波成分も含まれている。そこで、この高調波成分をLP
F36により除去して、該LPF36からcos(θ−
α)成分が出力される。
図4に示した回路構成により実現することができる。こ
の場合には、変調回路31および32に図4中のカッコ
内に示した入力信号を印加すればよい。このような信号
を変調回路31および32に入力することにより、変調
回路31からはcosα・cosωt−sinα・si
nωt=cos(ωt+α)が出力され、変調回路32
からは−cos(ωt+α)が出力されることとなる。
そして、LPF36からは前述した場合と同様にしてs
in(θ−α)が出力される。
ルな信号処理により変調、復調処理を行うことができ、
アナログ処理の場合と比較して、微妙な調整が不要であ
り、かつ正確な処理を行わせることができる。
ッチPを有する偏位量測定用の刻線のほかにピッチP±
P/Nを有する刻線を設けるのみで、ピッチがP×(N
+1)の刻線から得られるものと同一のA相、B相信号
を得ることができる。したがって、大きな取り付けスペ
ースを必要とせず、安価にUVW信号を生成することが
可能となる。
構成を説明するための図である。
ック図である。
一構成例を示す図である。
よび復調回路の一構成例を示す図である。
めの図である。
位置と出力電流の変化の関係を示す図である。
示す図である。
説明するための図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 第1のピッチ(P)を有する偏位量測定
用の刻線から出力される90゜位相の異なる二つの信号
(sinθ、cosθ)により搬送波信号(sinω
t、cosωt)を変調して第1の変調信号sin(ω
t+θ)を出力する第1の変調回路と、 第2のピッチ(P±P/N)(Nは整数)を有する副刻
線から出力される90゜位相の異なる二つの信号(si
nα、cosα)により前記搬送波信号を変調して第2
の変調信号sin(ωt+α)を出力する第2の変調回
路と、 前記第2のピッチ(P±P/N)を有する副刻線から出
力される90゜位相の異なる二つの信号(sinα、c
osα)により前記搬送波信号を変調して第3の変調信
号cos(ωt+α)を出力する第3の変調回路と、 前記第2の変調回路から出力される第2の変調信号を前
記第1の変調回路から出力される第1の変調信号を用い
て復調して第1の復調信号cos(θ−α)を出力する
第1の復調回路と、 前記第3の変調回路から出力される第3の変調信号を前
記第1の変調回路から出力される第1の変調信号を用い
て復調して第2の復調信号sin(θ−α)を出力する
第2の復調回路とを有することを特徴とする測定装置に
おける信号処理回路。
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---|---|---|---|
JP29057295A JP3564831B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 測定装置における信号処理回路 |
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JPH09113255A true JPH09113255A (ja) | 1997-05-02 |
JP3564831B2 JP3564831B2 (ja) | 2004-09-15 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP29057295A Expired - Fee Related JP3564831B2 (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 測定装置における信号処理回路 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3564831B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102021105880A1 (de) | 2021-03-11 | 2022-09-15 | Infineon Technologies Ag | Drehwinkelsensorvorrichtung und Verfahren zum Bestimmen eines Drehwinkels sowie Steuervorrichtung für einen Elektromotor |
-
1995
- 1995-10-13 JP JP29057295A patent/JP3564831B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102021105880A1 (de) | 2021-03-11 | 2022-09-15 | Infineon Technologies Ag | Drehwinkelsensorvorrichtung und Verfahren zum Bestimmen eines Drehwinkels sowie Steuervorrichtung für einen Elektromotor |
US12050103B2 (en) | 2021-03-11 | 2024-07-30 | Infineon Technologies Ag | Rotational angle sensor device and method for determining a rotational angle, and control device for an electric motor |
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