JPH09112993A - 浴室用換気扇 - Google Patents

浴室用換気扇

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JPH09112993A
JPH09112993A JP26547295A JP26547295A JPH09112993A JP H09112993 A JPH09112993 A JP H09112993A JP 26547295 A JP26547295 A JP 26547295A JP 26547295 A JP26547295 A JP 26547295A JP H09112993 A JPH09112993 A JP H09112993A
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JP
Japan
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humidity
bathroom
state
air
fan
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JP26547295A
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Ko Minazuki
航 皆月
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室を早く乾燥させるために、浴室内の高湿
度の空気を室外に排出する排気状態と、浴室内で空気を
循環させる循環状態との間での切り換えをそれぞれ最適
なタイミングで行う。 【解決手段】 排気状態では、浴室内の高湿空気の排出
に伴って低湿度の室外空気が浴室内に流入するので、高
湿空気がほぼ完全に排出されて浴室内の空気が外部から
流入した空気により占められると、湿度センサの検出湿
度はほぼ一定の安定状態となり、このとき排気状態から
循環状態に切り換わる。循環状態では、低湿度の空気が
浴室内を循環して壁面に付着している水滴を蒸発させ
る。そして、循環空気がそれ以上水滴を蒸発させ得ない
程高湿度となると、循環空気の湿度はそれ以上高くなら
ないので、湿度センサの検出湿度はほぼ一定の安定状態
となり、そのとき循環状態から排気状態に切り換わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室内の空気を室外
に排出する排気状態と浴室内に戻す循環状態とに交互に
切り換えながら送風運転を行う浴室用換気扇に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の浴室用換気扇として、特開平3
−140734号公報に示されたものがある。これは、
ファンの送風運転中、そのファンにより吸引された浴室
内の空気を排気路を介して室外に排出する排気状態と、
循環路を介して浴室内に戻す循環状態とをそれぞれ所定
時間ずつ交互に行うように構成されており、この構成に
よれば、排気状態と循環状態とで浴室内での空気の流れ
の経路が変化するので、浴室内に高湿空気が残ることが
ないというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように排気状態と
循環状態とを交互に行うと、浴室内での空気の流れの経
路が異なることによる高湿空気の残留防止効果の他、排
気状態で浴室内の高湿空気が室外に排出されることに伴
って浴室内に自然換気口や窓等の隙間から低湿度の外気
が流入してくるので、次の循環状態で浴室の壁面に付着
している水滴が低湿空気によって蒸発し、この蒸発によ
って高湿となった空気が次の排気状態で室外に排出され
る、という動作が繰り返し行われるので、短い時間で浴
室内を乾かすことができるという効果が得られる。
【0004】しかしながら、上記構成の浴室用換気扇で
は、排気状態と循環状態とは、それぞれタイマーによっ
て一定時間ずつ行うように制御されるので、排気状態か
ら循環状態への切り換えが高湿空気の未排出のうちに行
われたり、浴室内に流入した空気が未だ低湿度のうちに
循環状態から排気状態に切り換えられてしまったりする
等、排気状態と循環状態との間での切り換えを最適なタ
イミングで行うことができず、浴室を乾かすための時間
が長くなってしまう。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、排気状態と循環状態との間での切り換
えをそれぞれ最適なタイミングで行うことができ、浴室
を乾かすために要する時間を短くすることができる浴室
用換気扇を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、モータにより駆動されて送風運転を行
い、浴室内の空気を吸引して送風するファンを備えた本
体と、前記ファンからの送風空気を室外に排出する排気
路および前記浴室内に戻す循環路と、前記ファンからの
送風空気を前記排気路に送る排気状態と前記循環路に送
る循環状態とに切り換える送風路切換手段と、前記浴室
内の湿度を検出する湿度センサと、運転制御手段とを具
備し、前記運転制御手段は、前記ファンの送風運転中、
前記送風路切換手段を排気状態と循環状態とに交互に切
り換えると共に、その切り換えを、前記湿度センサの検
出湿度がほぼ一定の安定状態になったことに基づき行う
構成としたものである。
【0007】この構成の本発明によれば、排気状態で
は、浴室内の高湿空気の排出に伴って外部から浴室内に
低湿度の空気が流入してくるので、湿度センサの検出湿
度は高湿度から低湿度に向かって変化する。そして、浴
室内から高湿空気がほぼ完全に排出されると、浴室内は
外部から侵入した空気により占められることとなるの
で、湿度センサの検出湿度はほぼ一定の安定状態とな
り、この安定状態となったことに基づき排気状態から循
環状態への切り換えが行われる。
【0008】循環状態では、低湿度の空気が浴室内を循
環し、その循環する空気により浴室の壁面に付着してい
る水滴が次第に蒸発するので、湿度センサの検出湿度は
低湿度から高湿度に向かって変化する。そして、循環空
気がそれ以上水滴を蒸発させ得ない程高湿度となると、
循環空気の湿度はそれ以上高くならないので、湿度セン
サの検出湿度はほぼ一定の安定状態となり、この安定状
態となったことに基づき循環状態から排気状態への切り
換えが行われる。
【0009】従って、本発明によれば、浴室内の高湿空
気がほぼ完全に排出されたときに排気状態から循環状態
に切り換えられ、その後、浴室内の空気が未だ乾燥能力
を有しているうち間は浴室の壁面に沿って空気が流れ易
い循環状態に維持され、空気が乾燥能力を失ったときに
循環状態から排気状態に切り換えられる等、排気状態と
循環状態との間での切り換えをそれぞれ最適のタイミン
グで行うことができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により具体
的に説明する。まず、本発明の第1実施例を図1〜図7
により説明する。図3に示すように、浴室11の天井部
には浴室用換気扇の本体12が取り付けられている。こ
の本体12内にはファンケーシング13が配設されてお
り、このファンケーシング13内にモータ14によって
回転駆動される遠心型のファン15が設けられている。
【0011】上記ファンケーシング13は、下向きに開
口する吸入口部16と横向きに開口する吐出口部17と
を有しており、吸入口部16の下面の吸気口18は本体
12の下部に着脱可能に装着された化粧枠19のベルマ
ウス20を介して浴室11内に連通されている。従っ
て、ファン15はモータ14によって回転駆動される送
風運転時に、浴室11内の空気を吸引して吐出口部17
に向けて送風する。
【0012】さて、この浴室用換気扇はファン15から
送風される空気を室外に排出する場合と浴室11内に戻
す場合とに切り換えることができるようになっている。
すなわち、ファンケーシング13の吐出口部17は先端
の開口部を排気口21とすると共に、下面部に形成され
た開口部を循環口22としている。そのうち、排気口2
1は本体12の外側面に設けられた継手筒23に接続さ
れ、その継手筒23には室外(屋外)に連通された排気
路たるダクト24が連結されている。また、循環口22
は本体12と化粧枠18との間に形成された循環路25
に連通され、この循環路25は化粧枠18の側面部に形
成された空気出口26により浴室11内に連通されてい
る。
【0013】そして、吐出口部17内には送風路切換手
段たるダンパ27が上下方向に回動可能に支持されてお
り、このダンパ27はその回動動作によって排気口21
および循環口22を選択的に開閉する。なお、ダンパ2
7は電磁石或いはモータを駆動源とする電動式のもので
ある。
【0014】従って、ダンパ27が下方に回動動作して
図3に示すように循環口22を閉鎖する状態になると、
ファン15からの送風空気がダクト24を介して室外に
排出される排気状態となり、ダンパ27が上方に回動動
作して図4に示すように排気口21を閉鎖する状態にな
ると、ファン15からの送風空気が循環路25を介して
浴室11内に戻される循環状態となる。
【0015】さて、化粧枠18のベルマウス20の内側
には湿度センサ28が装着されている。この湿度センサ
28は浴室11内の湿度を検出するもので、その検出信
号は図5に示すように湿度検出回路29を介して運転制
御手段としての運転制御回路30に入力されるように構
成されている。この運転制御回路30はマイクロコンピ
ュータを主体とするもので、湿度検出回路29を介して
入力される湿度センサ28の検出信号(以下、検出湿
度)および予め記憶されたプログラムに基づいてモータ
駆動回路31およびダンパ駆動回路32を介してモータ
14およびダンパ27を制御する。
【0016】以下に運転制御回路30の制御内容を図1
に示すフローチャートおよび図2に示すタイムチャート
をも参照しながら説明する。なお、ファン15の送風運
転中、ダンパ27は循環口22を閉鎖する排気状態と排
気口21を閉鎖する循環状態とに交互に切り換えられる
が、その切り換えのタイミングは以下の制御内容の説明
で明らかになる。
【0017】電源投入状態では、運転制御回路30は湿
度センサ28の検出湿度が所定の高湿度、例えば90%
以上であるか否かを常時監視する状態になつており、湿
度センサ28の検出湿度が90%未満のとき、送風運転
を停止(モータ14停止)させたままとする(以上、ス
テップS1およびステップS10の繰り返し実行)。
【0018】さて、湿度センサ28の検出湿度が90%
以上になると、運転制御回路30はモータ駆動回路31
に駆動信号を出力し、モータ14を起動させて送風運転
を開始させると共に(ステップS2)、ダンパ駆動回路
32に排気セット信号を出力し、ダンパ27を下方に回
動動作させて図3に示すように循環口22を閉鎖し排気
口21を開放した状態にする(ステップS3)。なお、
この送風運転開始時点を図2にStで示す。
【0019】従って、送風運転は排気口21がダクト2
7に連通された排気状態で開始されることとなる。そし
て、運転制御回路30はダンパ27を排気状態に切り換
えた後、湿度センサ28の検出湿度が安定状態になった
か否かを常時監視する状態となる(ステップS4,3の
繰り返し実行)。
【0020】さて、送風運転が開始されると、ファン1
5は図6に矢印Aで示すように浴室11内の高湿空気を
ファンケーシング13内に吸引してこれを排気口21か
らダクト27を介して室外に排出する。この高湿空気の
室外排出に伴い、浴室11内には図示しない自然換気
口、ドアや窓の隙間などから外気が侵入して浴室11内
の高湿空気に混じり込むようになり、最終的には、浴室
11内から高湿空気がほぼ完全に排出され、これに代わ
って浴室11内が外部から侵入した低湿度の空気によっ
て占められた状態になる。
【0021】従って、排気状態では、当初、湿度センサ
28の検出湿度は高湿度から低湿度に向かって変化する
が、最終的には、外部から浴室11内に侵入した外気の
湿度を検出するようになるため、その検出湿度はほとん
ど変化することのないほぼ一定の安定状態を呈するよう
になる。
【0022】すると、運転制御回路30はステップS4
で「YES」となってその安定状態のときの湿度センサ
28の検出湿度Mを図示しないメモリに記憶する(ステ
ップS5)。ここで、湿度センサ28の検出湿度が安定
状態か否かの判断は、原理的には前回の検出湿度と今回
の検出湿度とを比較して両者に差があるか否かによって
行い、両者が同じになったとき安定状態になったと判断
するものであるが、この実施例では、前回の検出湿度と
今回の検出湿度とが同じとなる回数が所定回続いたと
き、安定状態になったと判断するように構成されてい
る。なお、安定状態になったと判断されたときの時点を
図2にT1 で示す。
【0023】次に、運転制御回路30はダンパ駆動回路
32に循環セット信号を出力し、ダンパ27を上方に回
動動作させて図4に示すように排気口21を閉鎖し循環
口22を開放した循環状態にし(ステップS6)、湿度
センサ28の検出湿度が安定状態になったか否かを常時
監視する状態となる(ステップS6,7の繰り返し実
行)。なお、この排気状態から循環状態への切り換わり
時点を図2にT2 で示す。そして、上記のようにダンパ
27が循環状態に切り換えられると、ファン15からの
送風空気は図7に矢印Bで示すように循環路25を介し
て浴室11内に戻され、再びファン15に吸引されると
いうように浴室11内を循環するようになる。
【0024】このように循環する空気は排気状態の場合
とは流れの経路が異なり、浴室11の壁面に沿って流れ
る傾向が強くなるから、浴室11の壁面に付着している
水滴の蒸発が効率良く行われるようになる。そして、こ
の水滴の蒸発によって浴室11内の空気の湿度が次第に
高くなり、遂にはそれ以上水滴を蒸発させ得ない高湿度
状態(飽和状態)となる。従って、湿度センサ28の検
出湿度は当初の低湿度から高湿度に向かって変化し、最
終的には飽和状態となった空気の湿度を検出するように
なるので、その検出湿度はほとんど変化のないほぼ一定
の安定状態を呈するようになる。
【0025】すると、運転制御回路30はステップS7
で「YES」となってその安定状態のときの湿度Nを図
示しないメモリに記憶する(ステップS8)。この後、
運転制御回路30はメモリに記憶した排気状態終了時の
湿度Mと循環状態終了時の湿度Nとの差を演算し、その
差が所定湿度例えば3%以下か否かを判断する(ステッ
プS9)。
【0026】このステップS9で「NO」と判断した場
合、運転制御回路30は再び前記ステップS3に戻って
ダンパ27を排気状態にし、この排気状態で湿度センサ
28の検出湿度が安定状態になると(ステップS4で
「YES」)、その時の検出湿度Mをメモリに記憶し
(ステップS5)、その後、ダンパ27を循環状態にし
(ステップS6)、浴室11の壁面に付着している水滴
を蒸発させる。
【0027】この循環状態で湿度センサ28の検出湿度
が安定状態になると(ステップS7で{YES」)、運
転制御回路30はその時の湿度Nをメモリに記憶し(ス
テップS8)、MとNとの差が3%以下か否かを判断す
る(ステップS9)。そして、MとNとの差が3%を越
えているときは(ステップS9で「NO」)、ステップ
S3に戻ってダンパ27を排気状態とし、以後、MとN
との差が3%以下となるまで、上述したような動作を繰
り返し実行する。
【0028】そして、排気状態と換気状態とを繰り返し
行うことにより、浴室11の壁面に付着している水滴が
ほぼ完全に蒸発すると、排気状態で浴室11内に侵入し
た外気の湿度は次の循環状態においても上昇することが
なくなるので、湿度センサ28の検出湿度が安定状態に
なったときの湿度は排気状態と循環状態とでほとんど差
のない状態となる。
【0029】このようになると、MとNとの差が3%以
下か否かを判断するステップS9で「YES」となるの
で、運転制御回路30はモータ駆動回路31に停止信号
を出力してモータ14の運転を停止させ、送風運転を停
止させる(ステップS10)。この後、運転制御回路3
0は湿度センサ28の検出湿度が90%以上であるか否
かを常時監視する状態となり、湿度センサ28の検出湿
度が90%以上になると、上述のような送風運転を開始
させる。
【0030】このように本実施例によれば、湿度センサ
28の検出湿度が安定状態となったとき、排気状態から
循環状態、或るいは循環状態から排気状態へと切り換え
るので、排気状態において浴室11内の空気が未だ高湿
度にあるうちに循環状態に切り換えられたり、循環状態
において浴室11内の空気が未だ低湿度のうちに排気状
態に切り換えられたりすることがなく、排気状態から循
環状態への切り換えは浴室11内の高湿空気が低湿度の
外気に十分置き変わったときに行なわれ、循環状態から
排気状態への切り換えは浴室11内の空気が飽和状態に
なったときに行なわれるようになる。従って、排気状態
と循環状態との間での切り換えはそれぞれ最適のタイミ
ングで行なわれるようになり、水滴を蒸発させて浴室1
1内を乾燥状態にするまでに要する時間を短縮すること
ができる。
【0031】また、ステップS9で行っている判断、す
なわち排気状態で湿度センサ28の検出湿度が安定状態
になったときの検出湿度Mと循環状態で湿度センサ28
の検出湿度が安定状態になったときの検出湿度Nとの差
が3%以下であるか否かの判断は、以上の説明から明ら
かなように浴室11の壁面に水滴が残っているか否かを
判断していることとなる。このため、特別な装置を設け
なくても壁面の水滴残留の有無を検出できることとな
る。
【0032】図8は本発明の第2実施例を示すもので、
上記第1実施例と異なるところは、湿度センサ28を循
環路25の空気出口26に設けたところにある。このよ
うに湿度センサ28を空気出口26に設けると、浴室1
1内の湿度を外気の影響を受けることなくより正確に検
出することができる。
【0033】すなわち、上述の第1実施例のように湿度
センサ28をベルマウス20の内側に設けた場合には、
特に排気状態において、浴室11内の高湿空気の排出に
伴って浴室11内に取り入れられた外気に湿度センサ2
8が晒され易いため、該湿度センサ28の検出湿度は外
気の湿度の影響を受け易くなる。しかしながら、本実施
例では、湿度センサ28を外気に晒され難い循環路25
の空気出口26に設けたので、湿度センサ28の検出湿
度は外気湿度の影響を受け難くなり、浴室11内の湿度
をより正確に検出したものとすることができるのであ
る。
【0034】ところで、排気状態では、浴室11内の高
湿空気の室外排出に伴って浴室11内には外気が侵入し
てくるが、図示しない自然換気口、窓やドアの隙間など
から侵入する外気は図6に矢印Cで示すようにその侵入
箇所から直接的にベルマウス20に向かって流れ勝ち
で、壁面に沿って流れ難いものである。このため、排気
状態において湿度センサ28の検出湿度が安定状態にな
った後、直ちに循環状態に切り換えると、浴室11の壁
面近くや隅角部に高湿度の空気が残ったままになってい
るおそれがある。
【0035】このような問題は図9に示す本発明の第3
実施例のようにすることにより解消することができる。
この第3実施例は、運転制御回路30の制御内容を前記
第1実施例のものと一部異ならせたもので、具体的に
は、排気状態において湿度センサ28の検出湿度が安定
状態になった時点で(ステップS4で「YES」)、直
ぐにステップS5に移行して循環状態に切り換えるので
はなく、ステップS4−1で示すように排気状態で例え
ば5分間の遅延時間をもった遅延運転を行った後に循環
状態に切り換えるようにしたものである。
【0036】このように排気状態での遅延運転を設けれ
ば、その遅延運転中に浴室11内に侵入する外気が浴室
11の隅角部分や壁面近くを流れる機会が増すので、そ
のような箇所に残留している高湿度の空気をより確実に
室外に排出することができ、その後の循環状態での水滴
の蒸発が効率良く行われるようになる。
【0037】図10〜図12は本発明の第4実施例を示
すもので、この実施例が前述の第1実施例と異なるとこ
ろは、湿度センサ28を循環路25の空気出口26に設
けると共に(前記第2実施例と同じ)、ベルマウス20
の内側に運転開始制御用の結露センサ33を設けたとこ
ろにある。そして、運転開始制御用の結露センサ33の
検出出力は結露検出回路34を介して運転制御回路30
に与えられるようになっている。
【0038】また、運転制御回路30の制御内容は、前
記第3実施例と基本的には同じであるが、ステップS1
で湿度センサ28が90%以上の湿度を検出したときに
送風運転を開始することに代えて、運転制御回路30は
運転開始制御用の結露センサ33が結露を検出した時点
でファン15の送風運転を開始させるように構成したと
ころで異なる。
【0039】このように構成すると次のような効果があ
る。すなわち、湿度センサ28が90%以上を検出した
ときに送風運転を開始するように構成した場合には、外
気の湿度が高い梅雨時などでは、その外気の湿度を検出
して送風運転を開始してしまうおそれがある。しかしな
がら、運転開始制御用の結露センサ33が結露を検出し
た時点で送風運転を開始させるように構成すると、風呂
桶の湯から立ち上ぼる湯気が浴室11の壁面に触れて結
露するような場合の他は運転開始制御用の結露センサ3
3に結露を生ずることがないので、外気の湿度が高い場
合に送風運転を開始するおそれがなく、浴室11内の乾
燥を本当に必要とする場合にだけ送風運転を行わせるこ
とができる。
【0040】図13〜図15は本発明の第5実施例を示
す。この実施例は上記した第4実施例のものに運転停止
制御用の結露センサ34を付加したものであり、その運
転停止制御用の結露センサ34は浴室11の壁面に設置
されている。なお、運転停止制御用の結露センサ34は
循環風が流れ難い部位に設置することが好ましい。
【0041】この運転停止制御用の結露センサ35の検
出信号は結露検出回路34を介して運転制御回路30に
与えられるようになっている。そして、運転制御回路3
0は送風運転の開始については、上記した第4実施例と
同様に運転開始制御用の結露センサ33が結露を検出し
た時点で行うようになっている。また、送風運転の停止
については、排気状態および循環状態で湿度センサ28
の検出湿度が安定状態になったときの湿度MおよびNの
差が3%以下になった後、運転停止制御用の結露センサ
35が結露を検出してるか否かの判断を行い(ステップ
S9−1)、結露を検出しているとき(ステップS9−
1で「YES」)にはステップS2に戻し、結露を検出
しなくなったとき(ステップS9−1で「NO」)送風
運転を停止させるようにしている。
【0042】このように構成した本実施例では、浴室1
1の壁面に水滴が残っているか否かをステップS9とス
テップS9−1とで二重チェックすることとなり、送風
運転の停止を一層確実に水滴の蒸発後に行わせることが
できる。
【0043】すなわち、ステップS9がなく運転停止制
御用の結露センサ35の結露検出の有無だけで送風運転
の継続停止を判断すると、例えば運転停止制御用の結露
センサ35を循環空気の流れ易い箇所に設置したような
場合には、浴室11の壁面に未だ水滴が残っているにも
かかわらず、送風運転が停止されてしまう。また、ステ
ップS9−1がなくMとNとの差が3%以下になってい
るか否かだけで送風運転の停止継続を判断すると、例え
ば外気湿度が高い梅雨時では、水滴の蒸発が遅いことか
ら、浴室11の壁面の水滴が残っていても、MとNの差
が3%以下になって送風運転が停止されてしまうことが
ある。しかしながら、本実施例ではこのような不具合を
生ずるおそれがないものである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。請求項1の発明で
は、送風運転中における排気状態と循環状態との間での
切り換えをそれぞれにとって最適なタイミングで行うこ
とができるので、浴室内を乾かすのに要する時間を短く
することができる。
【0045】請求項2の発明では、循環路の空気出口は
浴室内に侵入する外気に晒され難い箇所であるので、湿
度センサによって浴室内の空気の湿度をより正確に検出
できる。請求項3の発明では、排気状態および循環状態
において湿度センサの検出湿度が安定状態になったとき
の湿度の差が所定値以下となったとき、送風運転を停止
させるので、浴室の壁面に水滴が残ったまま送風運転が
終了してしまうことを極力防止できる。
【0046】請求項4の発明では、排気状態の遅延運転
により、浴室の隅角部や壁面近くに残っている高湿の空
気を室外に排出できる。請求項5の発明では、運転開始
制御用結露センサが結露を検出したとき、送風運転を開
始させるので、外気の湿度が高い梅雨時などに外気湿度
を検出して送風運転を開始してしまうおそれがない。請
求項6の発明では、運転停止制御用の結露センサが結露
を検出している間は送風運転を継続させるので、室壁に
水滴が残ったまま送風運転を停止してしまうことがな
い。
【0047】請求項7の発明では、運転停止制御用の結
露センサが結露を検出しなくなっても、浴室の壁面に水
滴が残っている場合には、排気状態での湿度と循環状態
での湿度との差が所定値以上になって送風運転が継続さ
れるので、より確実に水滴を蒸発乾燥させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すフローチャート
【図2】送風運転の経過に伴う浴室内の湿度変化を示す
タイムチャート
【図3】浴室用換気扇を排気状態で示す縦断面図
【図4】循環状態で示す図3相当図
【図5】電気的構成を示すブロック図
【図6】排気状態での浴室内の空気の流れを示す該略図
【図7】循環状態で示す図5相当図
【図8】本発明の第2実施例を示す図3相当図
【図9】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【図10】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図11】図3相当図
【図12】図5相当図
【図13】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図14】結露センサの取り付け位置を示す浴室の概略
【図15】図5相当図
【符号の説明】
図中、11は浴室、12は本体、14はモータ、15は
ファン、18は化粧枠、21は排気口、22は循環口、
24はダクト(排気路)、25は循環路、26は空気出
口、27はダンパ(送風路切換手段)、28は湿度セン
サ、30は運転制御回路(運転制御手段)、33は運転
開始制御用の結露センサ、35は運転停止制御用の結露
センサである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより駆動されて送風運転を行
    い、浴室内の空気を吸引して送風するファンを備えた本
    体と、 前記ファンからの送風空気を室外に排出する排気路およ
    び前記浴室内に戻す循環路と、 前記ファンからの送風空気を前記排気路に送る排気状態
    と前記循環路に送る循環状態とに切り換える送風路切換
    手段と、 前記浴室内の湿度を検出する湿度センサと、 運転制御手段とを具備し、 前記運転制御手段は、前記ファンの送風運転中、前記送
    風路切換手段を排気状態と循環状態とに交互に切り換え
    ると共に、その切り換えを、前記湿度センサの検出湿度
    がほぼ一定の安定状態になったことに基づき行う構成で
    あることを特徴とする浴室用換気扇。
  2. 【請求項2】 湿度センサは、循環路のうち浴室内への
    空気出口に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の浴室用換気扇。
  3. 【請求項3】 運転制御手段は、排気状態および循環状
    態で湿度センサの検出湿度がほぼ一定の安定状態となっ
    たときの湿度差が所定値以下になったとき、ファンの送
    風運転を停止させる構成であることを特徴とする請求項
    1記載の浴室用換気扇。
  4. 【請求項4】 運転制御手段は、排気状態から循環状態
    への切り換えを、湿度センサの検出湿度がほぼ一定の安
    定状態になったときから遅延時間の経過後に行う構成で
    あることを特徴とする請求項1記載の浴室用換気扇。
  5. 【請求項5】 浴室内に臨む運転開始制御用の結露セン
    サを設け、運転制御手段は、前記結露センサが結露を検
    出したとき、ファンの送風運転を開始させるように構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の浴室用換気
    扇。
  6. 【請求項6】 浴室の壁面に運転停止制御用の結露セン
    サを設け、運転制御手段は、運転停止制御用の結露セン
    サが結露を検出しなくなったことに基づき、ファンの送
    風運転を停止させる構成であることを特徴とする請求項
    5記載の浴室用換気扇。
  7. 【請求項7】 運転制御手段は、排気状態および循環状
    態での湿度センサの検出湿度がほぼ一定の安定状態とな
    ったときの湿度差が所定値以下になったとき、運転停止
    制御用の結露センサが結露を検出しなくなったことに基
    づき、ファンの送風運転を停止させる構成であることを
    特徴とする請求項6記載の浴室用換気扇。
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