JPH09112985A - 調理用排気装置及びその設置方法 - Google Patents

調理用排気装置及びその設置方法

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JPH09112985A
JPH09112985A JP7263933A JP26393395A JPH09112985A JP H09112985 A JPH09112985 A JP H09112985A JP 7263933 A JP7263933 A JP 7263933A JP 26393395 A JP26393395 A JP 26393395A JP H09112985 A JPH09112985 A JP H09112985A
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cooking
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Nobukatsu Kawasaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は高層住宅又は戸建住宅における調理
用排気装置の排気効率を向上することを目的とする。 【解決手段】 床面1に調理台2を設け、調理台2のレ
ンジ3直上に集煙フード4を設け、該フード4に空函5
を介して排気ブロワー6を該フード4の上方に接続して
なり、かつ空函5の下端吸引口5’が上記フード4の頂
部排出口4’に接続し、空函5の上端排出口5”が排気
ブロワー6の吸引口6’に接続してなり、空函5の内径
が下端吸引口5’及び上端排出口5”の内径より大であ
り、かつ上記排気ブロワー6により上記レンジ3による
調理煙を屋外に排出するよう形成してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は調理用排気装置及び
その設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高層住宅における調理用排気装置
では調理台のガスレンジの直上に集煙フードが設けら
れ、集煙フードの内部に排気ブロワーを設けたため、排
気はフードの下縁の全面積から排気ブロワーに吸引し難
いという問題があった。
【0003】これを解消するためには排気ブロワーの容
量を大とする必要があり、又は排気ブロワーの吸引口下
のフード内を煙が対流するような装置を施すことによっ
てフード下縁の吸引窓全面から均等に調理煙を吸引する
必要があった。
【0004】そのため排気ブロワーの吸引力は減殺され
煙を充分吸引することができないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は高層住宅又は
戸建住宅における調理室(台所)用排気装置の集煙性が
高く安全性の高い調理用排気装置を得ることを目的とす
る。
【0006】又既設の調理用排気装置を上記の排気装置
に簡便迅速に取替えることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は調理台のレンジ直上に設けられる集煙フード
と、該フードに空函を介して排気ブロワーを該フードの
上方に接続してなり、かつ空函の下端吸引口が上記フー
ドの頂部排出口に接続し、空函の上端排出口が排気ブロ
ワーの吸引口に接続してなり、空函の内径が下端吸引口
及び上端排出口の内径より大であり、かつ上記排気ブロ
ワーにより上記レンジによる調理煙を屋外に排出するよ
う形成した調理用排気装置 床面に調理台を設け、調理台のレンジ直上に集煙フード
を設けた上記発明記載の調理用排気装置 集煙フードの内部に上昇煙整流案内板を並設した上記第
1又は第2発明記載の調理用排気装置 空函が円筒形又は方形であって、下端吸引口と上記フー
ドの頂部排出口との接続筒の上端縁を空函内に突出さ
せ、該突出部と空函内面との間に油溜りを形成してなる
上記第1〜第3発明のいずれかに記載の調理用排気装置 上記接続筒の上端開口部を防焔網で覆ってなる上記第1
〜第4発明のいずれかに記載の調理用排気装置 上記第1〜第5発明のいずれかに記載の調理用排気装置
を既設の調理用排気装置と取替える際、既設の天井裏排
気管に排気ブロワーの吐出口を接続する調理用排気装置
の設置方法によって構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】調理室の床面に設けられた調理台
上のレンジに点火し、五徳を介して鍋、焼網等によって
調理を行うと水蒸気、油粒子、焼物の煙等(以下総称し
て煙という)を発生する。
【0009】上記調理作業前に排気ブロワーを始動する
と該ブロワーの下向吸引口から空室(空函)内の空気を
吸引して空室(空函)内を減圧し、これを天井裏配気管
から屋外に排出することができる。
【0010】空函の内径は空函の下端吸引口及び上端排
出口の内径より大であるため、空函の内周部分の空気は
下端吸引口から上端排出口に向う空気流に誘導されて真
空状態となり、かつ上端排出口に接続されている排気ブ
ロワーからの吸引によって空函内周部分の真空又は減圧
が保持され下端吸引口の吸引力は著しく増加する。
【0011】又集煙フードの内部に設けた上昇煙整流案
内板のため上記吸引力による上昇煙は附勢される。
【0012】そして調理煙又は火焔は上昇煙整流案内板
に触れて熱が奪われて熱の蓄積がなく又は火焔が消滅す
る。又防焔網22を通過する際にも熱が奪われて残留火
焔は消滅し熱の蓄積はなくなり、飛散上昇油粒子は油溜
りa内に下降し、流下又は上昇が阻止される。
【0013】又既設高層住宅における各戸における調理
室に設けられている既設調理用排気装置を本発明の調理
用排気装置と取替えることができる。その際は既設の天
井裏排気管に本発明の排気ブロワーの吐出口を接続する
ものである。
【0014】
【実施例】高層住宅又は戸建住宅における調理室(台
所)の床面1には調理台2が壁9に接して設けられてい
る。この調理台2の上面にはガス又は電気レンジ3が設
けられ、その直上に集煙フード4が設けられ、該フード
4の左右両側には吊り戸棚が設けられる。そのため上記
フード4の手前には吊り戸棚と同一直立平面内に直立被
覆板10が設けられ台所の体裁を整える(図1〜図
6)。
【0015】集煙フード4は異形截頭角錐筒体であって
頂部排出口4’に向かう上昇煙整流案内板7を左右方向
に対称的に並列し、中央の金属製整流案内板7の高さが
最も高く左右に行くにつれて低くなっていてステンレス
製であって吸熱作用を有する。頂部排出口4’には内径
大な円筒形又は方形の空函5の下端吸引口5’を嵌合接
続し、空函5の上端排出口5”には排気ブロワー6の吸
引口6’を嵌合接続する(図1、図3〜図9)。図2に
示すように連管10aを介在させて上記吸引口6’と上
記上端排出口5”を接続し、連管10aには伸縮自在嵌
合管又はベローズ管を用いることができる。これは排気
ブロワー6を上階との境界スラブ11と吊り天井12と
の間に排気ブロワー6を若干持上げ、排気ブロワー6と
天井裏排気管8とを直線接続するためである。
【0016】このようにした排気ブロワー6にはシロッ
コファン等が用いられ、その吐出口6”を新設又は既設
の天井裏排気管8に直線的に接続し(図2)、又はベロ
ーズ管13によって屈曲して接続する(図1、図3〜図
5)。戸建調理室では図6に示すように、既設又は新設
換気窓14に上記吐出口6”を開口する。
【0017】集煙フード4の頂部排出口4’及び空函5
の下端吸引口5’とを方形となし(図7、図8)、該下
端吸引口5’の上面円孔に短円筒形接続筒5aを接続
し、該接続筒5aを空函5の下面円孔に挿入し、該接続
筒5aの上端縁5’aを空函5内に突出させて空函5と
接続筒5aを1体となし、突出した上端縁5’aと空函
5の下部内周面及び空函5の下板上面とに囲繞されるド
ーナツ状油溜りaを形成する。
【0018】又上記上端縁5’aの外面にドーム状金属
製防焔網22の下端縁を嵌合するものである。
【0019】尚図中15で示すものは排気ブロワー6の
モータ、16はシロッコ回転羽根、17は外壁、18は
天井裏排気管8の外壁開口部、19は外壁開口部18の
カバー、20は吊具、21は煙誘導板である。
【0020】
【発明の効果】本発明は上述のように調理台直上の集煙
フードと該調理台直上の排気ブロワーとの間に空函を介
在させ、空函の内径が空函の上下端の接続部分の内径よ
り大であるため、空函内には減圧作用が働き、フードの
吸引力を強化し得る効果がある。
【0021】又上記フード内部には上昇煙整流案内板を
並設したため上昇煙が附勢され調理煙はフードの下縁か
ら中央部に集合し易くレンジ上の排煙を良好に行い得る
ばかりでなく調理煙又は不慮の火焔の熱を奪い消焔し得
る効果がある。
【0022】さらに上昇油粒子が油溜り内に捕捉され、
上記ブロワー及び排気管を清潔に保持することができ、
かつ防焔網がさらに調理煙又は上昇火焔の熱を奪い消焔
を充分行うことができる。
【0023】又既設の調理用排気装置を本発明の調理用
排気装置に更新する際、既設の天井裏排気管を利用し得
て迅速に工事を終了し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理用排気装置を示す側面図である。
【図2】天井裏排気管との直線接続状態の側面図であ
る。
【図3】S形接続状態の側面図である。
【図4】図3の正面図である。
【図5】図4A−A線による縦断面図である。
【図6】戸建住宅に設置した状態の側面図である。
【図7】円形空函による排気装置の斜視図である。
【図8】上記装置の分解斜視図である。
【図9】図7の縦断面図である。
【符号の説明】
1 床面 2 調理台 3 レンジ 4 集煙フード 4’ 頂部排出口 5 空函 5’ 下端吸引口 5” 上端排出口 5a 接続筒 5’a 上端縁 a 油溜り 6 排気ブロワー 6’ 吸引口 6” 吐出口 7 上昇煙整流案内板 8 天井裏排気管 22 防焔網
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は調理台のレンジ直上に設けられる集煙フード
と、該フードに空函を介して排気ブロワーを接続してな
り、かつ空函の下端吸引口が上記フードの頂部排出口に
接続し、空函の上端排出口が排気ブロワーの吸引口に接
続してなり、空函の内径が下端吸引口及び上端排出口の
内径より大であり、かつ上記排気ブロワーにより上記レ
ンジによる調理煙を屋外に排出するよう形成した調理用
排気装置 床面に調理台を設け、調理台のレンジ直上に集煙フード
を設けた上記発明記載の調理用排気装置 集煙フードの内部に上昇煙整流案内板を並設した上記第
1又は第2発明記載の調理用排気装置 空函が円筒形又は方形であって、下端吸引口と上記フー
ドの頂部排出口との接続筒の上端縁を空函内に突出さ
せ、該突出部と空函内面との間に油溜りを形成してなる
上記第1〜第3発明のいずれかに記載の調理用排気装置 上記接続筒の上端開口部を防焔網で覆ってなる上記第1
〜第4発明のいずれかに記載の調理用排気装置 上記第1〜第5発明のいずれかに記載の調理用排気装置
を既設の調理用排気装置と取替える際、既設の天井裏排
気管に排気ブロワーの吐出口を接続する調理用排気装置
の設置方法によって構成される。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理台のレンジ直上に設けられる集煙フ
    ードと、該フードに空函を介して排気ブロワーを該フー
    ドの上方に接続してなり、かつ空函の下端吸引口が上記
    フードの頂部排出口に接続し、空函の上端排出口が排気
    ブロワーの吸引口に接続してなり、空函の内径が下端吸
    引口及び上端排出口の内径より大であり、かつ上記排気
    ブロワーにより上記レンジによる調理煙を屋外に排出す
    るよう形成した調理用排気装置。
  2. 【請求項2】 床面に調理台を設け、調理台のレンジ直
    上に集煙フードを設けた請求項(1) 記載の調理用排気装
    置。
  3. 【請求項3】 集煙フードの内部に上昇煙整流案内板を
    並設した請求項(1)又は(2) 記載の調理用排気装置。
  4. 【請求項4】 空函が円筒形又は方形であって、下端吸
    引口と上記フードの頂部排出口との接続筒の上端縁を空
    函内に突出させ、該突出部と空函内面との間に油溜りを
    形成してなる請求項(1) 〜(3) のいずれかに記載の調理
    用排気装置。
  5. 【請求項5】 上記接続筒の上端開口部を防焔網で覆っ
    てなる請求項(1) 〜(4) のいずれかに記載の調理用排気
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項(1) 〜(5) のいずれかに記載の調
    理用排気装置を既設の調理用排気装置と取替える際、既
    設の天井裏排気管に排気ブロワーの吐出口を接続する調
    理用排気装置の設置方法。
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