JPH09112668A - 自動変速機の変速操作装置 - Google Patents

自動変速機の変速操作装置

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JPH09112668A
JPH09112668A JP26723795A JP26723795A JPH09112668A JP H09112668 A JPH09112668 A JP H09112668A JP 26723795 A JP26723795 A JP 26723795A JP 26723795 A JP26723795 A JP 26723795A JP H09112668 A JPH09112668 A JP H09112668A
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JP
Japan
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shift
shift lever
lever
path
spring
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Withdrawn
Application number
JP26723795A
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English (en)
Inventor
Satoshi Teramae
聡 寺前
Masataka Notani
雅孝 野谷
Hideo Koto
秀雄 古東
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Publication of JPH09112668A publication Critical patent/JPH09112668A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/0204Selector apparatus for automatic transmissions with means for range selection and manual shifting, e.g. range selector with tiptronic

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、自動変速モードと手動変速モードの
切換えに伴う十分な節度感、十分な操作耐久性の両者を
確保できる変速操作装置を提供する。 【解決手段】本発明は、シフトレバー5の揺動軸中心か
ら離れたレバー部分に第1係合部12aを有し、シフト
レバー5が自動変速モードのシフト路4a,手動変速モ
ードのシフト路4bを移動するときは同シフトレバー5
と一体に揺動する支持ステー13に、シフトレバー5が
なす扇形内で、かつシフトレバ−5の揺動軸までの距離
が第1係合部12aより短い位置に第2係合部12bを
有し、第1係合部12aと第2係合部12bとの間に、
本体部分14aがシフトレバー5の側方に配置されるよ
うにしてターンスプリング14を介装したディテント機
構10を採用して、シフトレバー5の制約を受けずに、
スプリングで、十分な節度感、十分な操作耐久性を確保
するのを可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マニュアル操作と
同様の操作で、変速段を所望にシフトアップ、シフトダ
ウンさせる機能が付いた自動変速機の変速操作装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】乗用車(車両)に搭載されている電子制
御式の自動変速機には、予め設定された変速モードに応
じた自動変速を行うだけでなく、雪道の走行、エンジン
ブレーキなどのためにマニュアル操作で特定の変速段を
ホールドすることを可能にした変速操作装置が付けられ
ているものがある。
【0003】また近時では、こうした変速段のホールド
でなく、マニュアル式変速機で行われるマニュアル操作
に近い変速を可能とする変速操作装置が付いた自動変速
機が乗用車に搭載されている。
【0004】この種の変速操作装置は、図6に示される
ようにP(パーキング)、R(リバース)、N(ニュー
トラ)、D(ドライブ)などといった複数の選択位置が
車体の前後方向に一直線上に設定された自動変速モード
用のシフト路aと、このシフト路aと平行な手動変速モ
ード用のシフト路bと、このシフト路bの中間部分とシ
フト路aのDポジションとの間を連結するシフト路cと
を有している。
【0005】これらシフト路a〜c内には、各シフト路
a〜cの方向に揺動自在に支持されたシフトレバーdが
移動自在に貫通している。この変速操作装置によると、
シフトレバーdをシフト路aから、シフト路cを通じシ
フト路bに移してから、中間位置にあるシフトレバーd
を前後方向に定めてあるシフトアップ側あるいはシフト
ダウン側へ回動することにより、マニュアル操作式のシ
フトレバーと同様の感覚で、変速段を所望に選択できる
ようにしてある。
【0006】ところで、このような変速操作装置では、
シフトレバーdの位置を自動変速モード側あるいは手動
変速モード側に保持させたり、自動変速モードと手動変
速モードとの切換操作時において節度感を得るために、
ディテント機構eが採用されている。
【0007】こうしたディテント機構eには、図6およ
び図7に示されるようにスプリング全体をシフトレバー
dに内蔵させた構造が用いられている。具体的には、シ
フトレバーdの本体mは、シフト路a,bおよびシフト
路cの各方向に揺動自在な上部分hと、シフト路a,b
の方向にだけ揺動自在な下部分iとに分割してある。
【0008】これら向き合う上部分hの下面と下部分i
の上面とには、それぞれシフト路a,bの方向に延びる
V字状の溝部j,kが形成されている。これら溝部j,
k間には、スプリング、例えばC字状のスプリングfが
同溝部j,kで挟み付けられるように収容されている。
【0009】これにより、C字状のスプリングfは、シ
フトレバーdがシフト路bに回動操作されると、図7中
の二点鎖線で示されるように下側の溝部kを中心に傾動
変位する。
【0010】そして、このときのスプリングfの圧縮変
形と復帰したときの差を利用して、シフト路aあるいは
シフト路bにあるときのシフトレバーdを弾性的に保持
させたり、シフト路aからシフト路bへ、逆にシフト路
bからシフト路aへ切換えるときに節度感を発生させる
ようにしてある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、変速操作装
置のディテント機構eには、十分な節度感が得られるこ
と、十分な耐久性があることが望まれる。このために
は、大きなスプリング荷重が設定できること、使用する
頻度の高い自動変速と手動変速の切換えに耐えるような
スプリング長が確保できることが必要となる。
【0012】ところが、上述したような本体部分を含め
スプリング全体をシフトレバーdの内部に収容する構造
だと、収容できるスプリングは、限られたシフトレバー
dの範囲内に収まる大きさ、形状にしか設定できず、か
なり制約を受ける。
【0013】このため、スプリング内蔵式の変速操作装
置は、十分な節度感を得るのに必要とされるスプリング
荷重を設定するのが困難であったり、十分な操作耐久性
を得るのに必要とされるスプリング長を確保するのが困
難なことが指摘されていた。
【0014】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、自動変速モードと手動変
速モードの切換えに係わる節度感、操作耐久性を十分に
確保することが可能な自動変速機の変速操作装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した発明は、自動変速用の第1シフト
路、この第1シフト路と並行に配置された手動変速用の
第2シフト路、第1のシフト路と前記第2シフト路とを
連結する第3シフト路、揺動自在に支持されて各シフト
路内に移動操作可能に設けられたシフトレバーの構成に
加え、シフトレバーが前記第3シフト路内を移動すると
きには所定位置に配置され、シフトレバーが第1シフト
路および第2シフト路内を移動するときにはシフトレバ
ーと一体に揺動するように支持された支持部材と、シフ
トレバーの揺動軸中心から離れたレバー部分に設けられ
た第1係合部と、支持部材に、シフトレバーが第3シフ
ト路を揺動するとき、同シフトレバーの揺動軸を中心と
してシフトレバーがなす扇形内で、かつシフトレバ−の
揺動軸までの距離が第1係合部より短い位置に設けられ
た第2係合部と、第1係合部と第2係合部との間に、本
体部分がシフトレバーの側方に配置されるようにして介
装され、常時前記第1係合部および第2係合部を互いに
離れる方向に押圧する弾性部材とを設けたことにある。
【0016】好ましくは、上記第2係合部が、シフトレ
バーの手動変速モードと自動変速モードの中間位置近傍
に設けられてあればよい。請求項1に記載の発明による
と、シフトレバーから離れた地点に、本体部分を配置し
た弾性部材で、自動変速モードと手動変速モードとの切
換えに伴うシフトレバーの弾性保持が行われる。また弾
性部材の変形と復帰との差にて、同操作時における節度
感も得られる。
【0017】ここで、弾性部材の本体部分はシフトレバ
ー外に配置されているから、大きさ、外形共、十分な節
度感を確保するのに適した設定、さらには十分な操作耐
久性を確保するのに適した設定にすることが可能とな
る。
【0018】これにより、節度感の面、操作耐久性の面
の双方共、優れた性能が発揮されるようになる。請求項
2に記載した発明は、上記目的に加え、さらにコンパク
トでありながら、線形、スプリング長などの設定の自由
度の向上が図れるために、請求項1に記載の弾性部材に
ターンスプリングを用いたことにある。
【0019】請求項3に記載した発明は、上記目的に加
え、さらに自動変速モードの位置と手動変速モードの位
置とで、対称に押圧力が作用するように、請求項2に記
載のターンスプリングを、軸心が第3シフト路を含む平
面と平行に向に向くよう配置したことにある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1ないし図5に
示す一実施形態にもとづいて説明する。図1は、本発明
を適用した自動変速機の変速操作装置が示されている。
同変速操作装置は、自動変速と、マニュアル操作式のシ
フトレバーの如く手首を前後方向に回動するといった操
作で変速が可能な手動変速との2つの変速モードを有し
ている。
【0021】この変速操作装置について説明すれば、図
中1は例えば車体の前後方向に沿って延びた、両側に壁
部1aを有する下部フレーム、2はこの下部フレーム1
の上方に横向き配置されたプレート部、3はプレート部
2を上方から覆うように設けたインジケータパネルであ
る。
【0022】下部フレーム1の前後部(図示しない)と
プレート部2の前後部とは、下部フレーム1の前後部か
ら立ち上がるアーム部(図示せず)を介して連結され、
変速操作装置の本体フレームをなしている。
【0023】プレート部2の右側には、車体前後方向に
延びる自動変速モード用のシフト路4a(第1シフト路
に相当)が設けられている。このシフト路4aは、例え
ばPポジション、Rポジション、Nポジション、Dポジ
ションといった各ポジション(選択位置)が設定された
長孔で形成してある。
【0024】またプレート部2の左側には、Dポジショ
ンとなる長孔の部位から分かれたシフト路4c(第3シ
フト路に相当)とつながる、手動変速モード用のシフト
路4b(第2シフト路に相当)が設けられている。
【0025】このシフト路4bは、シフト路4cとの連
結位置から、車体前後方向へ均等に延びる、シフト路4
aと平行な長孔から構成してある。そして、この長孔の
車体前方端をシフトアップ位置(+)とし、後方端をシ
フトダウン位置(−)としてある。
【0026】なお、インジケータパネル3には、各シフ
ト路4a〜4cに対応した形状のゲート3aが形成して
ある。こうしたシフト路4a〜4c内、ゲート3a内に
は、シフトレバー5が摺動自在に貫通している。
【0027】このシフトレバー5の基部となる下端部
は、例えば十字状に交差させた一対のパイプ6a,6b
を取着して下部フレーム1に揺動自在に支持されている
ジョイント6に支持されている。
【0028】具体的には、ジョイント6の下側に在る車
幅方向に向くパイプ6bは、下部フレーム1の壁部1
a,1a間に掛け渡したボルト7に回動自在に挿通させ
て支持してある。またジョイント6の上側に在る車体前
後方向に向くパイプ6aは、両端にシフトレバー5のフ
ォークエンド部9を介装してボルト8が挿通され、シフ
トレバー5を回動自在に支持している。なお、9aはフ
ォークエンド部9の端壁を示す。
【0029】これにより、シフトレバー全体を、シフト
路4a,4b内の方向、具体的には図1中で示してある
シフト方向と、シフト路4c内の方向、具体的には図1
中で示してあるセレクト方向とに揺動できるようにして
いる。
【0030】一方、10はセレクト方向のディテント機
構である。このデイテント機構10を説明すると、11
は図3にも示されるように揺動軸となるボルト8からシ
フトノブ側へ離れたシフトレバー5のレバー部分に突設
された係合部である。
【0031】係合部11は、図2にも示されるように例
えばシフトレバー5から車体後方側へ逆L字形に突き出
る爪板12から構成されている。この爪板12の下側に
向く端部には、第1係合部となる溝部12aが形成して
ある。
【0032】13は、例えば略帯板から構成された支持
ステー(支持プレートに相当)である。この支持ステー
13は、例えば下端がパイプ6aの車体後方側の端部外
周に取着され、上端が爪板12へ向かい上方に延びてい
る。そして、支持ステー13の先端部は爪板12の端部
に所定の間隙をおいて向き合っている。
【0033】支持ステー13は、パイプ6aへの取着に
て、図3に示されるようにシフトレバー5がシフト路4
a,4bを移動するときにだけ、シフトレバー5と一体
に揺動するようにしてある。なお、支持ステー13は、
パイプ6aへの取着でなく、他の部材への取着で、同様
な動きをもたせるようにしてよい。
【0034】この支持ステー13の先端部には、図2に
も示されるように上記溝部12aと対となる、第2係合
部としての溝部12bが形成されている。つまり、溝部
12bは、シフトレバー5の揺動軸Aまでの距離が、溝
部12aよりも短い部位に配置されている。
【0035】また溝部12bは、図3(b)に示される
ようにシフトレバー5がシフト路4c内を揺動すると
き、ボルト8(揺動軸)を中心とし溝部12bの移動軌
跡を円弧とするシフトレバー5がなす扇形内となる部位
に配置されている(軸方向から見て)。さらに述べれ
ば、溝部12bは手動変速モードと自動変速モードの中
間位置近傍となる、シフト路4cの中間部位に配置して
ある。
【0036】これにより、溝部12aと溝部12bとの
関係としては、シフトレバー5が手動変速モードと自動
変速モードの中間に位置すると両者間の距離が最も小、
同中間位置から自動変速モード、手動変速モードへ向か
うにしたがいその距離が大きく変化する挙動を示すよう
になる。
【0037】これら溝部12aと溝部12bとの間に
は、弾性部材、例えばターンスプリング14が介装され
ている。すなわち、ターンスプリング14は、図2に示
されるようにコイルスプリング14aの端部から導出す
る支持端14b,14cのうち、一方の支持端14cを
Uターンさせて、他方の端部14bと並行になるように
延出させた構造をいう。両支持端14b,14cは、い
ずれもターンスプリング14の軸心(コイルスプリング
14aの軸心)と直角方向に折れ曲がっている。
【0038】ターンスプリング14は、各支持端14
b,14cをそれぞれ溝部12a,12bに回動自在に
係合させて取り付けてある。そして、本体部分となるコ
イルスプリング14aをシフトレバー5の側方に配置さ
せている。
【0039】これにより、ターンスプリング14の全体
を溝部12aと溝部12bとの間に装着してある。そし
て、このターンスプリング14で発生する捩じり力によ
り、溝部12a,12b間を互いに離れる方向に押圧
し、シフトレバー5がシフト路4c内を移動するとき
(自動変速モードと手動変速モードを切換えるとき)、
コイルスプリング14aの変形と復帰との差を利用して
節度感を発生させるようにしてある。むろん、同タ−ン
スプリング14の捩じり力を利用して、シフトレバー5
は自動変速モード側あるいは手動変速モード側において
弾性的に保持されるようになっている。
【0040】また本体部分となるコイルスプリング14
aは、軸心がシフトレバー5がシフト路4cに位置する
ときにシフトレバー5が占める平面と平行に向くように
配置されていて、自動変速モード側と手動変速モード側
との双方で、対称的な方向に押圧力を作用させるように
してある。
【0041】他方、ジョイント6と隣り合うボルト7の
右側部分には、自動変速機(図示しない)を操作するた
めのケーブルレバー16が支持されている。具体的に
は、ケーブルレバー16は、ボルト7でシフトレバー5
と共に、車体前後方向に揺動自在に支持されてなり、シ
フトレバー5が自動変速モードに位置すると、同シフト
レバー5と係合して、シフト路4a内のレバー操作に連
動して揺動する機能を有する。
【0042】自動変速機から延びているシフトケーブル
(いずれも図示しない)は、このケーブルレバー16に
接続され、シフト路4a内を移動するシフトレバー5の
動きに連動して自動変速機を操作するようにしてある。
【0043】またジョイント6と隣り合うボルト7の左
側部分には、シフト路4b内のシフトレバー5を中立位
置に保持する中立付勢機構20が設けられている。この
中立付勢機構20には、シフトレバー5の揺動方向(シ
フト路4b内での揺動)と平行な平面内のみに反力を作
用させる構造が採用されている。
【0044】この中立付勢機構20について説明すれ
ば、21は、ボルト7にてシフト路4bと同方向に回動
自在に支持された板金製の中立板である。この中立板2
1は、例えばシフト路4bに沿って延びる略扇板状を呈
している。この中立板21の上端の左側には、シフトレ
バー5の反対側に向かって突き出るように折れ曲がった
レバー状の突起22が形成されている。また上端の右側
には凹部23が形成してある。
【0045】この中立板21へ向かい、プレート部2の
左側部からは、帯板形のばね座24が突き出ている。ば
ね座24の外面には、単一部材で形成された弾性部材、
例えば巻ばね25が、ボルト26などの固定具で、軸心
が、シフト路4b内を揺動するシフトレバー5がなす平
面に対して略垂直となる向きで支持してある。
【0046】これにて、巻ばね25を中立板21の揺動
軸(ボルト7)からシフトノブ側へ離れた位置に据え付
けている。この巻ばね25の両端部からは、下方へ向か
って支持端25a,25bが突き出ている。
【0047】これら支持端25a,25b間の根元側に
は、ばね座24の下端から突き出たレバー状のストッパ
ー部27が挟み付けられている。またこのストッパー部
27にて所定の間隙が保たれる支持端25a,25bの
先端部間には、中立板21の突起22が介在されてい
る。
【0048】この突起22は、ストッパー部27と同
様、巻ばね25の支持端25a,25bで挟み付けら
れ、この挟み付けにより中立板21の全体を中立位置に
弾性的に保持させている。
【0049】中立板21は、シフトレバー5が自動変速
モードから手動変速モードに移動したとき、すなわちシ
フトレバー5がシフト路4bに位置するときに、シフト
レバー5と係合する構造となっている。
【0050】具体的には、シフト路4bの中間部位と対
応する中立板21の板面部分には、例えば四角の開口で
形成された係合孔29が設けられている。この係合孔2
9と対応するシフトレバー5の部位には、中立板21側
へ向かって突起30が突設されている。
【0051】この突起30は、係合孔29と挿脱自在な
形状ならびに大きさに設定されている。また突起30の
長さは、シフトレバー5がシフト路4bに位置したと
き、係合孔29内に挿入される寸法に設定されている。
【0052】これにより、シフトレバー5が手動変速モ
ードに切換わると、突起30が係合孔29内へ嵌挿さ
れ、シフトレバー5を巻ばね25の弾性力にて、シフト
4bの中立位置で保持させるようにしてある。
【0053】またシフトレバー5が、シフト路4bのシ
フトアップ位置,シフトダウン位置へ揺動されると、そ
のシフトレバー5に連動して中立板21がシフト路4b
に沿いに揺動するようにしてある。
【0054】またこのときの巻ばね25が捩じられると
いう挙動を利用して、操作反力を発生させるようにして
いる。具体的には、シフトレバー5がシフトアップ位置
あるいはシフトダウン位置へ揺動すると、巻ばね25
は、前方側の支持端25aあるいは後方側の支持端25
bが突起22で押圧されて捩じれ変形を起こす。このと
きの反力が中立板21に与えられて、シフトレバー5の
操作反力となる。
【0055】また中立板21には、中立位置での節度感
を発生させる節度機構31が配置されている。節度機構
31には、例えば筒形の本体32の下端に突没可能なボ
ール32aを有し、内部にばね(図示しない)で同ボー
ル32aを突出する方向に付勢するスライダー(図示し
ない)を設けて構成されるボール押圧機構が採用されて
いる。
【0056】このボール押圧機構は、例えばプレート部
2に支持される。そして、先端のボール32aは、中立
状態で弾性保持されている中立板21の凹部23に弾性
的に係合していて、ボール32aが凹部23を出るとき
の抵抗を利用して、シフトレバー5の操作(揺動)開始
時に、節度感となる操作反力を与えるようにしてある。
【0057】つぎに、このように構成された変速操作装
置について説明する。例えば自動車の走行中、ドライバ
ーが、シフトレバー5を自動変速モードから手動変速モ
ードへ切換えるとする。
【0058】このときには、Dポジションで弾性保持
(ターンスプリング14の捩じり力による)されていた
シフトレバー5を、シフト路4c沿いにシフト路4bへ
向かって揺動する。
【0059】このシフト路4aとシフト路4bとの間を
シフトレバー5が移動する際、ドライバーには節度感が
与えられる。すなわち、ディテント機構10の溝部12
aと溝部12bとの間にはターンスプリング14が介装
され、このターンスプリング14による反力はシフトレ
バー5がシフト路4aまたはシフト路4b内にあると
き、溝部12aと溝部12bとを結ぶ直線上に互いを引
き離す方向に作用している。このときシフトレバー5の
軸線と前記反力の作用線はある角度を持って交差してお
り、従って溝部12aに作用する力によりシフトレバー
5をシフト路4bとは逆方向に押し付ける分力が発生
し、これがレバー保持力となってシフトレバー5はシフ
ト路4aまたはシフト路4bに弾性保持される。
【0060】シフトレバー5がシフト路4aからシフト
路4bへ移動するとき、ターンスプリングによる反力の
作用線とシフトレバー5とのなす角度は徐々に小さくな
り、従って前記保持力は減少し、シフト路4cの中間位
置ではシフトレバー5とターンスプリング反力との作用
線のなす角度およびレバー保持力はゼロとなる。
【0061】さらに、中間位置をすぎるとこれまでとは
逆方向に角度がつき、従って逆方向の分力が発生してシ
フトレバー5をシフト路4側に押し付ける力が発生す
る。この力の変化が自動変速モードと手動変速モードと
の切換えに伴う手応え、つまり節度感となる。
【0062】なお、シフト路4bからシフト路4aへ移
動するときにも同様の節度感が得られる。この切換操作
に伴い、シフトレバー5は、ケーブルレバー16から離
脱する。
【0063】そして、今度はシフトレバー5の突起30
が、中立状態にある中立板21の係合孔29に挿入され
る。これにより、シフトレバー5と中立板21との相互
は係合される。
【0064】またシフトレバー5は、中立板21を保持
している巻ばね25の付勢力によって、中立位置に保持
される。ついで、ドライバーは、シフトアップ操作であ
れば、シフトレバー5をシフト路4bのシフトアップ位
置へ、シフトダウン操作であれば、シフトレバー5をシ
フト路4bのシフトダウン位置へ、揺動操作する。
【0065】すると、この揺動操作を受けて、中立板2
1はシフト路4bに沿って揺動していく。この際、節度
機構31のボール32aは凹部23を乗り越える。
【0066】このときの抵抗が、シフト操作開始時の手
応え、すなわち節度感となる。そして、このシフトアッ
プ操作、シフトダウン操作に伴い、シフトアップ検知用
スイッチ、シフトダウン検知用スイッチが操作され、自
動変速機の変速段をシフトアップ側、シフトダウン側へ
操作していく。
【0067】こうした自動変速モードと手動変速モード
との切換えは、使用する頻度が高く、セレクト方向のデ
ィテント機構10の弾性部材には多くの負担が強いられ
る。ここで、ディテント機構10の構造として、シフト
レバー5の溝部12aと支持ステー12bとの溝部12
bとの間に、コイルスプリング14a(本体部分)をシ
フトレバー5の側方に配置して、ターンスプリング14
を装着する構造、すなわち本体部分をシフトレバー外へ
配置し、弾性部材の支持部分だけをシフトレバー5と支
持ステー12bとの間に装着する構造を採用すると、弾
性部材を内蔵する構造とは異なり、弾性部材だけをシフ
トレバー5の制約を受けずに変えられる。
【0068】これにより、ターンスプリング14の本体
部分は、シフトレバー5の側方の広い空間を用いて、外
形、さらには大きさ、スプリング長といった各要素共、
十分な操作耐久性を確保するのに適した設定にすること
が可能となる。
【0069】しかも、スプリング荷重も、十分な節度感
を確保するのに十分な設定が可能である。それ故、セレ
クト方向のディテント機構10は、節度感の面、操作耐
久性の面の双方共、優れた性能が発揮されるようにな
る。
【0070】特に、支持ステー13の溝部12bを自動
変速モードと手動変速モードとの中間位置近傍に設ける
ようにすると、自動変速モード、手動変速モード共、手
応えは対称的になるので、良好な節度感が確保される。
【0071】しかも、弾性部材にターンスプリング14
を採用すると、コンパクトな外形でありながら、線形、
スプリング長などは広範囲で自由に設定することが可能
である。
【0072】そのうえ、ターンスプリング14を、軸心
がシフト路4cを含む平面と平行に向くように配置する
と、自動変速モードの位置と手動変速モードの位置とに
おいて、対称に押圧力を発生させられる。
【0073】この点をトグルばねと対比して説明する
と、図5(b)に示されるようにトグルばね35をシフ
トレバー5側の溝部12aと支持ステー13側の溝部1
2bに介装した構造であるとすると、スプリング荷重の
作用方向は、トグルばね35の接線方向であるから、シ
フトレバー5が自動変速モードの位置αにあるときと手
動変速モードの位置βにあるときとでは、矢印x,yの
ように作用方向が異なる。
【0074】これでは、シフトレバー5を自動変速モー
ドの位置αから手動変速モードの位置βに切換えるとき
と、手動変速モードの位置βから自動変速モードの位置
αに切換えるときとでは、発生荷重の差異により、節度
感が違い、セレクト操作に違和感を与えるようになる。
【0075】これに対し、軸心がシフト路4cを含む平
面と平行に向くようにターンスプリング14を配置する
構造だと、図5(a)に示されるようにスプリング荷重
の作用方向は、単純に径方向になるから、シフトレバー
5が自動変速モードの位置αにあるときと手動変速モー
ドの位置βにあるときとは、矢印X,Yのように中間を
境とした同じ方向、すなわち対称的な方向に作用する。
【0076】これにより、各モード位置における発生荷
重は均一になり、良好なセレクト操作をもたらす。な
お、一実施形態では支持ステーを用いた構造で、本体部
分がシフトレバーの側方に配置されるよう、弾性部材を
装着した例を挙げたが、これに限らず、他の構造で、同
様に弾性部材を装着してもよい。例えば図6に示される
ような上下二分割として、下部側の部材を支持ステーに
代る部材とした構造のシフトレバーでも適用できる。ま
た一実施形態では、特に好ましい実施形態として、ター
ンスプリングを用いた例を挙げたが、これに限らず、同
様の機能を有する弾性部材であればよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、シフトレバー内蔵式とは異なり、シフトレ
バーに押圧力を与える弾性部材は、大きさ、外形共、十
分な節度感を確保するのに適した設定、さらには十分な
操作耐久性を確保するのに適した設定にすることがで
き、節度感の面、操作耐久性の面の双方共、優れた性能
を発揮させることができる。
【0078】この結果、自動変速モードと手動変速モー
ドの切換えに際し、十分な節度感、十分な操作耐久性を
確保することができる。請求項2に記載の発明によれ
ば、請求項1の発明の効果に加え、コンパクトな外形で
ありながら、さらに線形、スプリング長、スプリング荷
重などを広範囲に渡り自由に設定することができ、設定
の自由度が図れるという効果を奏する。
【0079】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の発明の効果に加え、自動変速モードの位置と手動変速
モードの位置とにおいて、対称に押圧力を発生させて、
良好なセレクト操作をもたらすという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の変速操作装置の構成を説
明するための斜視図。
【図2】同変速操作装置におけるターンスプリングの取
付構造を説明するための斜視図。
【図3】同変速操作装置の自動変速モードと手動変速モ
ードとの切換えに伴うディテント機構の挙動を説明する
ための斜視図。
【図4】同手動変速モードに切換えたときのターンスプ
リングの状態を説明するための図。
【図5】同自動変速モードと手動変速モードとの切換え
の際のターンスプリングの挙動を、トグルばねと対比し
て説明する図。
【図6】従来の自動変速モードと手動変速モードとを有
する変速操作装置に採用されているセレクト方向のシフ
トレバー内蔵式のディテント機構の構造を説明するため
の斜視図。
【図7】同ディテント機構の切換えに伴う挙動を説明す
るための図。
【符号の説明】
4a…シフト路(第1シフト路) 4b…シフト路(第2シフト路) 4c…シフト路(第3シフト路) 5…シフトレバー 10…ディント機構 12a…溝部(第1係合部) 12b…溝部(第2係合部) 13…支持ステー(支持部材) 14…ターンスプリング(弾性部材) 14a…コイルスプリング(本体部分)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速用の第1シフト路と、 この第1シフト路と並行に配置された手動変速用の第2
    シフト路と、 前記第1のシフト路と前記第2シフト路とを連結する第
    3シフト路と、 各シフト路内に移動操作可能に設けられたシフトレバー
    と、 前記シフトレバーを前記第3シフト路内を移動しうるよ
    うに揺動自在に支持するとともに、このシフトレバーが
    前記第3シフト路内を移動するときには所定位置に配置
    され、シフトレバーが前記第1シフト路および第2シフ
    ト路内を移動するときには前記シフトレバーと一体に揺
    動するように車体に支持された支持部材と、 前記シフトレバーの揺動軸中心から離れたレバー部分に
    設けられた第1係合部と、 前記支持部材に、前記シフトレバーが前記第3シフト路
    を揺動するとき、同シフトレバーの揺動軸を中心として
    シフトレバーがなす扇形内で、かつ前記シフトレバ−の
    揺動軸までの距離が前記第1係合部より短い位置に設け
    られた第2係合部と、 前記第1係合部と前記第2係合部との間に、本体部分が
    前記シフトレバーの側方に配置されるようにして介装さ
    れ、常時前記第1係合部および第2係合部を互いに離れ
    る方向に押圧する弾性部材と、を具備したことを特徴と
    する自動変速機の変速操作装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は、ターンスプリングであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の変速
    操作装置。
  3. 【請求項3】 前記ターンスプリングの軸心は、前記第
    3シフト路に位置するシフトレバーが占める平面と平行
    に向いて配置されていることを特徴とする請求項2に記
    載の自動変速機の変速操作装置。
JP26723795A 1995-10-16 1995-10-16 自動変速機の変速操作装置 Withdrawn JPH09112668A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109185442A (zh) * 2018-11-14 2019-01-11 合肥威艾尔智能技术有限公司 一种驾驶模拟器的手自一体换挡装置

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