JPH09112228A - 内燃エンジンのロータリ弁装置 - Google Patents

内燃エンジンのロータリ弁装置

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JPH09112228A
JPH09112228A JP33243495A JP33243495A JPH09112228A JP H09112228 A JPH09112228 A JP H09112228A JP 33243495 A JP33243495 A JP 33243495A JP 33243495 A JP33243495 A JP 33243495A JP H09112228 A JPH09112228 A JP H09112228A
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JP
Japan
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valve
seal
rotary
rotary valve
cylinder head
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JP33243495A
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Shuichi Kitamura
修一 北村
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポペット弁と異り高速域でも弁の作動が確実
なロータリ弁装置を提供すること。 【解決手段】 互いに向かい合う状態に配置された回転
剛性面を有するロータリ弁8をシリンダーヘッド4に備
える。回転剛性面9(10)とこれに近接するシリンダ
ーヘッド4側の固定対置壁面11(12)との内のいず
れか一方の面、例えば回転剛性面9(10)に注目する
と、回転剛性面9(10)に開口する弁内連通路13
(14)、15(16)の開口部の内側と外側にシール
リング17、18を溝内に備えると共にシールリング1
7の所定部からシールリング18の所定部まで延びる棧
シール19(19′)を溝内に前記開口部を挟む如く備
え、かつシールリング17,18、及び棧シール19
(19′)を固定対置壁面11(12)に密着させて燃
焼室内圧力をシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃エンジンのロータリ
弁装置に係わり、往復運動部分を廃して各部の運動を純
粋な回転運動としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃エンジンの弁装置としてはポ
ペット弁が用いられ、弁はカムにより開かれると共にバ
ネにより閉じられる様になっている。従って、弁等の往
復慣性力がバネの反発力を上廻る事は許されない。又、
高温の燃焼ガスと接する弁の熱膨張による作動不良を避
ける為、弁とこれを駆動する部分(ロッカーアーム、タ
ペットなど)との間には若干の弁クリアランスが与えら
れている。従来はこの様な構造の為、高速域では弁のジ
ャンプやバウンス等の不具合を起し易く、騒音や振動が
大きく、弁座が磨耗すると弁クルアランスの再調整が必
要となるなどの欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、従
来のカムやロッカーアーム、バネ等を廃し、ポペット弁
などの往復運動部を除去して、騒音や振動を減らすと共
に弁クリアランスの再調整等の手間を省き、高速域でも
弁作動が確実なロータリ弁装置を提供する事にある。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】本発明は従来の欠点を解
決する為、互いに向かい合う状態に配置された回転剛性
面を有するロータリ弁を備え、回転剛性面とこれに近接
するシリンダーヘッド側の固定対置壁面の内のいずれか
一方の面に注目し、同面に開口する開口部の内側と外側
にシールリングを溝内に備えると共に内側のシールリン
グの所定部と外側のシールリングの所定部とを結ぶ棧シ
ールを溝内に前記開口部を挾む如く備え、かつシールリ
ング及び棧シールを同面に近接する他方の面に密着させ
てシールし、エンジンの主軸と同期して回転するロータ
リ弁の回転に従って回転剛性面に開口する弁内連通路が
燃焼室に連絡する事によって動作流体を移動させ、以っ
てシリンダー内の動作流体を圧縮の後に燃焼・膨張させ
る様に構成したのである。
【0005】
【実施例】図1(イ)は本発明による内燃エンジンのロ
ータリ弁装置の一実施例で、シリンダーヘッド4に備え
られたロータリ弁8は互いに向かい合う状態に配置され
た回転剛性面9、10を有しており、エンジンの主軸
(クランク軸)により例えばチェーン、スプロケット5
を介して同期的に駆動される(1/2又は1/4に減速
して駆動。図では前者)。6、7はロータリ弁8を支持
する軸受で、オイルシールを備え、ロータリ弁8の組み
付けの関係上、シリンダーヘッド4はA−A′線で上下
に分割されている。ロータリ弁8には図1(ロ)の如く
弁内連通路13(14)、15(16)の回転剛性面9
(10)に開口する開口部の内側にシールリング17、
18が回転剛性面に形成された溝内に備えられ、かつ内
側のシールリング17の所定部から外側のシールリング
18の所定部まで延びる棧シール19が回転剛性面に形
成された溝内に弁内連通路13(14)、15(16)
の回転剛性面9(10)に開口する開口部を挟む如く備
えられている。シールリング17、18、及び棧シール
19(19′)はこれらが嵌り込む溝との間には間隙が
あるが、選択嵌合などにより出来る限り微小ギャップと
する(但し、溝の底との間にはバネの為の十分な間隙が
ある)。棧シール19(19′)の長手方向の間隙も熱
膨張を考慮しつつ出来る限り微小として、圧力を有効に
シールする構成とする。棧シール19′はシール性向上
の為に備えたが、効果は僅少であるから、なくても良
い。シールリング17、18、棧シール19(19′)
は回転剛性面9(10)に近接するシリンダーヘッド4
側の固定対置壁面11(12)にバネにより押圧をされ
ている。以上により燃焼室内圧力をシールする事ができ
る。尚、固定対置壁面11(12)は摺動面となるか
ら、厳密な平面度が求められ、シリンダーヘッド4を上
下に分割する合わせ面を図示しないノックピンにより正
しく合わせた後に一体的に加工(硬質クロムメッキ等の
加工も含む)する事が望ましい。この場合、軸受ブロッ
ク6′、7′を取り外して加工する。又、図1(ハ)の
如くロータリ弁8の回転方向を左回転として斜線の部分
Sを極めて僅かに低くなる程度に(5〜10μ位)形成
しておけば、棧シール19(19′)の通過がスムーズ
になる(棧シールを中心から偏心して備える事も効果が
ある)。次に、ロータリ弁8に形成された弁内連通路1
3、14が燃焼室3に連絡すると弁内連通路13、14
を介して吸気がシリンダー1内に導入され、ロータリ弁
8に形成された弁内連通路15、16が燃焼室3に連絡
するとシリンダー1内の排気が弁内連通路15、16を
介して排出される様になっている。いずれの弁内連通路
も回転剛性面に開口している。弁内連通路13、14に
は例えば気化器からの燃料と空気との混合気が供給され
る(この混合気中に混入された油によりロータリ弁8の
潤滑を行なうのが良い)。弁内連通路15、16は図示
しないシリンダーヘッド4に形成された排気通路へ連絡
しており、かくして吸気・圧縮・膨張・排気の各行程を
行なう。燃焼室内圧力をシールするに当り、シールリン
グ17、18、及び棧シール19を回転剛性面9(1
0)側に備えていたが、図1(ニ)の如く固定対置壁面
11(12)側に備えても良い。この場合、棧シール1
9は燃焼室3の固定対置壁面11(12)に開口する開
口部を挾む如く備える事は当然であるが、回転剛性面9
(10)がシールリング17、18、及び棧シール19
の摺動面となるから、硬質クロムメッキ(多孔質)など
の表面処理を行なう様にする。20はシール板で、固定
対置壁面11(12)に同じ形状に形成された溝に嵌め
込まれ、バネにより回転剛性面9(10)に押圧されて
おり、弁内連通路13(14)と15(16)との相互
間の連絡を断ち、燃料の素通りを防止する。シールリン
グ17、18を嵌め込む溝は段差はあってはならず、従
ってシリンダーヘッド4を上下に分割する合わせ面を図
示しないノックピンにより正しく合わせた後に一体的に
加工するのが良い。尚、図1(ホ)の如く左側のロータ
リ弁8を嵌め込み式とし、ナット21で締め付け、固定
する様にすれば、シリンダーヘッド4を分割式としなく
ても組み付けに支障はない。シールリング17、18、
及び棧シール19(19′)のシール性を高めるには図
2(イ)の如く穴22を形成し、この穴22に精密嵌合
する栓シール23(図2(ハ)参照)をバネによりシー
ルリング17、18、及び棧シール19(19′)の各
底面に密着させる様にするのが良く(図はこれらのシー
ル類が嵌合していない図である)、これによりシールリ
ング17、18の底を通って円周方向に流れる漏洩を防
止できる。又、図2(ロ)の如く段付合い口型棧シール
19(分割式)を使用すれば、ガス圧により各棧シール
はシールリング17、18に共に接触するから、漏洩は
更に減少する。次に図3(イ)は図1(イ)で弁内連通
路15を除去したものに相当し、排気は弁内連通路16
のみを介して為されるから、十分な通過断面積を持つ様
にする。又、図3(ロ)は図3(イ)で弁内連通路14
を除去したものに相当し、同様に十分な通過断面積を持
つ様にする。更に図3(ハ)は図3(ロ)で回転剛性面
9、10を球面状としたものに相当し、逆に言えば図3
(イ)、図1(イ)の回転剛性面9、10を球面状とす
る事もできる。但し、回転剛性面9、10を軸心に対し
て垂直として平面状とした方がロータリ弁8にラジアル
荷重が働かず、有利である。図3(ニ)、(ホ)は2サ
イクルエンジンに本発明を実施したもので、先ず図3
(ニ)ではロータリ弁8を掃気用としており(図ではエ
ンジンの主軸の1/2に減速して駆動)、ロータリ弁8
に形成された弁内連通路26、27が燃焼室3に連絡す
ると掃気通路25から弁内連通路26、27を介して新
気が流入し、シリンダー1内を掃気して既燃ガスを排気
口24から追い出す。ピストン2が上昇して排気口24
が閉鎖されると(弁内連通路26、27と燃焼室3との
連通も遮断)、シリンダー1内の新気は圧縮され、上死
点付近で点火されて燃焼し、ピストン2を押し下げ、毎
回転爆発力が得られる。図3(ホ)はロータリ弁8を排
気用としたもので、ピストン2の下降に従って弁内連通
路28、29と燃焼室3との連通が開始するとシリンダ
ー1内の既燃ガスは弁内連通路28、29を介して排出
され、続いてピストン2により掃気口30が開かれると
新気がシリンダー1内に流入し、既燃ガスを更に追い出
し、掃気過程が終了する様になっている。図3(ニ)、
(ホ)では従来はロータリ弁8の代りにポペット弁を使
用する事が考えられていた。図3(ヘ)は図3(ロ)の
吸気系と排気系を逆としたもので、排気は弁内連通路1
6を通って軸方向に流出する軸流式となっている。以
上、図3では燃焼室内圧力をシールする為、図1、で詳
述した様にシールリング17、18、及び図では描かれ
ていないが棧シール19を使用している事は言うまでも
ない。
【0006】
【発明の効果】従来のものはポペット弁等の往復運動部
品を有する弁装置であり、ポペット弁の熱膨張による作
動不良を避ける弁クリアランスが必要であった。本発明
ではロータリ弁装置全体が純粋な回転運動を行なう為、
高速域でも弁の作動が確実で、高速回転が可能であり、
弁クリアランスに相当するものがない為、その再調整な
どの手間が省けて保守が容易であり、騒音・振動も小さ
くなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃エンジンのロータリ弁装置の
図である。
【図2】燃焼室内圧力をシールする装置を示す図であ
る。
【図3】本発明による内燃エンジンのロータリ弁装置の
各種実施態様の図である。
【符号の説明】
1はシリンダー、2はピストン、3は燃焼室、4はシリ
ンダーヘッド、5はスプロケット、6・7は軸受、8は
ロータリ弁、9・10は回転剛性面、11・12は固定
対置壁面、13・14・15・16・26・27・28
・29は弁内連通路、17・18はシールリング、19
・19′は棧シール、20はシール板、21はナット、
22は穴、23は栓シール、24は排気口、25は掃気
通路、30は掃気口、6′・7′は軸受ブロックであ
る。Sは極めて僅か低く形成された部分である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに向かい合う状態に配置された回転剛
    性面を有するロータリ弁をシリンダーヘッドに備え、前
    記回転剛性面とこれに近接するシリンダーヘッド側の固
    定対置壁面との内のいずれか一方の面に注目し、同面に
    開口する開口部の内側と外側にシールリングを同面に形
    成された溝内に備えると共に前記内側のシールリングの
    所定部からの外側のシールリングの所定部まで延びる棧
    シールを同面に形成された溝内に前記開口部を挟む如く
    備え、かつ前記シールリング及び棧シールを同面に近接
    する他方の面に密着させて燃焼室内圧力をシールし、エ
    ンジンの主軸と同期して回転するロータリ弁の回転に従
    って前記回転剛性面に開口するロータリ弁の弁内連通路
    が燃焼室に連絡する事によって前記弁内連通路を介して
    動作流体を移動させ、以ってシリンダー内の動作流体を
    圧縮した後に燃焼・膨張させる様にした事を特徴とする
    内燃エンジンのロータリ弁装置。
JP33243495A 1995-10-13 1995-10-13 内燃エンジンのロータリ弁装置 Withdrawn JPH09112228A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107