JPH09109650A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH09109650A
JPH09109650A JP26723995A JP26723995A JPH09109650A JP H09109650 A JPH09109650 A JP H09109650A JP 26723995 A JP26723995 A JP 26723995A JP 26723995 A JP26723995 A JP 26723995A JP H09109650 A JPH09109650 A JP H09109650A
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JP
Japan
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temperature
air
mode
outside air
solar radiation
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Application number
JP26723995A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Sakurai
義彦 桜井
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日射時の過渡期及び安定時の吹出モードの切
替の適正化を図る。 【解決手段】 マイクロコンピュータに構成されたコン
トロールユニット20が外気温度、内気温度、設定温度
及び日射量を読み込み、設定温度を重み付け加算した総
合信号Tで空調ユニットの吹出温度及び風量を自動制御
する一方、設定温度と内気温度との温度偏差を求め、温
度偏差と外気温度とより予め設定された制御ルールによ
り日射量にかかる重み付けをファジィ推論すると共に、
その重み付けの重心K’sを求め、その重心K’sによ
り吹出モード総合信号Tmを求め、その吹出モード総合
信号Tmから吹出モードを決定し、その吹出モードに対
応する信号を空調ユニットの吹出ドアアクチュエータに
出力して、吹出ドア13,14を自動制御することによ
り、外気輻射の影響や内気温度の変化などを考慮した過
渡時及び安定時における適切な吹出モード制御を実現で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用空調装置
で、とりわけ、吹出モードの自動制御に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用空調装置の中には、例えば特公昭
63−244号公報、特開昭61−211117号公
報、特開昭63−312217号公報、特開平3−90
429号公報、特開平4−169321号公報、特開平
5−618号公報、特開平5−32119号公報に示さ
れたように、日射時の吹出モード切替点を変更し、乗員
の足元に向けて空調風を吹き出すヒート吹出モード時
に、乗員の上半身及び足元に向けて空調風を吹き出すバ
イレベル吹出モード、或いは乗員の上半身に向けて空調
風を吹き出すベント吹出モードに切り替え易くする、つ
まり、予め決められた吹出温度で吹出モードを切り替え
る方式で、日射時は低めの吹出温度で吹出モードを切り
替えるようにすることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車室内における乗員が
望む吹出モードは、ガラス面輻射、車体温度、外気温度
及び内気温度などの熱環境の変化によって、時々刻々と
変わるのが一般的である。しかしながら、上記従来の車
両用空調装置では、日射時は低めの吹出温度で吹出モー
ドを切り替えることから、冬期日射で起動制御時のよう
な過渡期には、乗員が上半身は暑くなく足元が寒いと感
じているにも拘わらず、ヒート吹出モードからバイレベ
ル吹出モードに切り替わってしまい、足元の暖房感が不
足するという不具合がある。
【0004】そこで、この発明は、日射時の過渡期及び
安定時の吹出モードの切り替えの適正化を図り、高品
質、高信頼の車両用空調装置を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の車両用
空調装置は、空調ユニットを外気温度、内気温度、日射
量及び設定温度から演算された制御目標値としての総合
信号で制御する車両用空調装置において、第1総合信号
演算部と偏差演算部と推論部と日射ゲイン演算部と第2
総合信号演算部とを備え、第1総合信号演算部が空調ユ
ニットの吹出温度及び風量を制御する総合信号を演算
し、偏差演算部が設定温度と内気温度との温度偏差を演
算し、推論部が偏差演算部で演算された温度偏差と検出
された外気温度とを前件部とし日射量にかかる重み付け
を後件部とした推論を行い、日射ゲイン演算部が推論部
の後件部で推論された日射量にかかる重み付けの重心を
演算し、第2総合信号演算部が日射ゲイン演算部で重心
として求められた日射量にかかる重み付けから空調ユニ
ットの吹出モードを制御する吹出モード総合信号を演算
することを特徴としている。
【0006】この請求項1の発明によれば、外気温度、
内気温度、日射量及び設定温度を読み込み、設定温度を
重み付け加算した総合信号で空調ユニットの吹出温度及
び風量を制御する一方、設定温度と内気温度との温度偏
差を求め、温度偏差と外気温度とより予め設定された制
御ルールにより日射量にかかる重み付けを推論すると共
に、その重み付けの重心を求め、その重心により吹出モ
ード総合信号を求め、その吹出モード総合信号から吹出
モードを決定し、その吹出モードに対応する信号を空調
ユニットの吹出ドアアクチュエータに出力して、吹出ド
アを自動制御することにより、外気輻射の影響や内気温
度の変化などを考慮した過渡時及び安定時における適切
な吹出モード制御を実現することができる乗員に快適感
を与えることができる。
【0007】請求項2の発明の車両用空調装置は、請求
項1に記載の推論部をファジィ推論部としたことを特徴
としている。
【0008】この請求項2の発明によれば、ファジィ推
論により、簡単なルールと簡単な関数演算で日射量にか
かる重み付け推論することができる。
【0009】また、ファジィ推論部を2入力1出力から
なる推論構成にすれば、車両用空調装置のコントロール
ユニットに用いられた既存のマイクロコンピュータのメ
モリ容量で対応可能となり、コストアップを招くことな
く、容易に実施することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図8は実施形態の車両用空調装置
の機構部を示している。この図8において、1は車室内
を空調するための空調ユニットで、これは、ダクト2の
上流端に内気導入口3及び外気導入口4を有し、ダクト
2の下流端にベント吹出口5、デフロスト吹出口6及び
ヒート吹出口7を有し、ダクト2の内部にインテークド
ア8、ブロアファン9、エバポレータ10、エアミック
スドア11、ヒーターコア12、複数の吹出ドア13,
14を上流側から下流側へと順に配置し、インテークド
ア8をモータのようなインテークドアアクチュエータ1
5で、例えば、内気導入口3を開放すると共に外気導入
口4を閉鎖してダクト2の内部に導入される空気の全量
を内気とする「内気導入」、内気導入口3を閉鎖すると
共に外気導入口4を開放してダクト2の内部に導入され
る空気の全量を外気とする「外気導入」のいずれか一つ
を選択するように開閉し、ブロアファン9をブロアモー
タ16で回転することにより、空気をインテークドア8
の開閉状態により、内気導入口3及び外気導入口4の一
方からダクト2の内部に導入してエバポレータ10に通
過させ、このエバポレータ10への通過にて冷気となっ
た空気を、モータのようなエアミックスドアアクチュエ
ータ17によるエアミックスドア11の開度状態に応
じ、ヒーターコア12を迂回する空気と、ヒーターコア
12を通過する空気とに振り分け、このヒーターコア1
2を迂回した冷気とヒーターコア12を通過した暖気と
をヒーターコア12の下流側で混合して適切な空調風に
生成し、この空調風をモータのような吹出ドアアクチュ
エータ18による吹出ドア13,14の開閉状態に応
じ、ベント吹出口5、デフロスト吹出口6、ヒート吹出
口7のいずれか一つ又は複数から車室内に吹き出す。
【0011】図1はこの実施形態の制御部を中心に示し
ている。この図1において、20は制御装置を構成する
コントロールユニットで、これは図示を省略した車両の
イグニションキーのオン動作で起動し、予め設定された
プログラムにしたがって、空調ユニット1を制御するマ
イクロコンピュータにより構成されている。
【0012】この実施形態の場合、コントロールユニッ
ト20は偏差演算部20a、ファジィ推論部20b、日
射ゲイン演算部20c、第1総合信号演算部20d、第
2総合信号演算部20e、ミックスドア制御部20f、
ブロア制御部20g、吹出モード制御部20hを備えて
いる。
【0013】偏差演算部20aは、外気温度センサ21
が検出した車室外の外気温度Tad、内気温度センサ2
2が検出した車室内の内気温度Tr、乗員が希望する温
度として温度設定器24に設定された設定温度Tset
のそれぞれを受け取り、その設定温度Tsetを外気温
度Tadの高低に応じて補正された設定温度T’set
を求め、この外気補正された設定温度T’setと内気
温度Trとの温度偏差T’set−Trを演算してファ
ジィ推論部20bに出力する(図6のステップ601〜
602参照)。
【0014】ファジィ推論部20bは、偏差演算部20
aから受け取った温度偏差T’set−Trと、外気温
度センサ22から受け取った外気温度Tadとより、予
め設定された図2に示す制御ルールのルール毎に適合度
Wiを算出し、図5に示す出力側メンバーシップ関数に
より各ルールの適合度Wi毎に吹出モード用日射量セン
サゲインK’siを算出することで、日射量Qsの重み
付けの集合としての吹出モード用日射量センサゲイン
K’siをファジィ推論して日射ゲイン演算部20cに
出力する(図6のステップ603〜604参照)。
【0015】日射ゲイン演算部20cは、ファジィ推論
部20bから受け取った各ルールの適合度Wi毎の吹出
モード用日射量センサゲインK’siの重心を算出する
ことにより、日射量Qsの重み付けとしての吹出モード
用日射量センサゲインK’sを求めて第2総合信号演算
部20eに出力する(K’s=ΣWi・ΔKs図6のス
テップ605参照)。
【0016】第1総合信号演算部20dは、予め設定さ
れた吹出モードの制御目標値としての吹出モード総合信
号Tの演算式、T=(Tr−25)+Ka(Tad−2
5)+Ks・Qs−Kset(T’set−25)+C
に、外気温度センサ21、内気温度センサ22、日射量
センサ23のそれぞれから受け取った外気温度Tad、
内気温度Tr、日射量Qs、また、温度設定器24から
受け取った設定温度Tsetを外気温度Tadの高低に
応じて補正された設定温度T’set、さらに、予め設
定された外気温度センサゲインKa、日射量センサゲイ
ンKs、設定温度ゲインKset、係数Cを代入して、
総合信号Tを演算し、この総合信号Tやエバ温度Te及
びヒータ温度コントロール特性定数G,Fからエアミッ
クスドア開度目標値を求め、また、総合信号Tを予め設
定されたファンモータ印加電圧マップに照合してファン
モータ印加電圧目標値を求め、それらのエアミックスド
ア開度目標値及びファンモータ印加電圧目標値をミック
スドア制御部20f及びブロア制御部20gに個別に出
力する。
【0017】第2総合信号演算部20eは、予め設定さ
れた吹出モードの制御目標値としての吹出モード総合信
号Tmの演算式、Tm=(Tr−25)+Ka(Tad
−25)+K’s・Qs−Kset(T’set−2
5)+Cに、外気温度センサ21、内気温度センサ2
2、日射量センサ23、日射ゲイン演算部20cのそれ
ぞれから受け取った外気温度Tad、内気温度Tr、日
射量Qs、吹出モード用日射量センサゲインK’s、ま
た、温度設定器24から受け取った設定温度Tsetを
外気温度Tadの高低に応じて補正された設定温度T’
set、さらに、予め設定された外気温度センサゲイン
Ka、設定温度ゲインKset、係数Cを代入して、吹
出モード総合信号Tmを演算し、この吹出モード総合信
号Tmを予め設定された吹出モードマップに照合して吹
出モード目標値を求め、その吹出モード目標値を吹出モ
ード制御部20fに出力する。
【0018】ミックスドア制御部20fは、第1総合信
号演算部20dからのエアミックスドア開度目標値と、
空調ユニット1のエアミックスドア11の開度位置を検
出する図外のミックスポテンショから受け取ったエアミ
ックスドア実開度との差を演算し、その差の絶対値の大
きさに相当する信号をエアミックスドアアクチュエータ
17に出力して、エアミックスドア11の開度を自動制
御して、空調ユニット1から適切な温度に調整された空
調風を車室内に吹き出させる。
【0019】ブロア制御部20gは、第1総合信号演算
部20dからのファンモータ印加電圧目標値に相当する
信号をブロアモータ16に出力して、ブロアファン9の
回転を自動制御して、空調ユニット1に導入される空気
量及び空調ユニット1から車室内に吹き出される空調風
量を制御する。
【0020】吹出モード制御部20hは、第2総合信号
演算部20eからの吹出モード目標値と、空調ユニット
1の吹出ドア13,14の開度位置を検出する図外の吹
出ポテンショから受け取った吹出ドア実開度との差を演
算し、その差の絶対値の大きさに相当する信号を吹出ド
アアクチュエータ18に出力して、吹出ドア13,14
の開閉を自動制御して、空調ユニット1のヒート吹出口
7から乗員の足元に向けて空調風を吹き出すヒート吹出
モード、ベント吹出口5及びヒート吹出口7の双方から
乗員の上半身及び足元に向けて空調風を吹き出すバイレ
ベル吹出モード、或いは、ベント吹出口5から乗員の上
半身に向けて空調風を吹き出すベント吹出モードのうち
の1つの吹出モードを設定する。
【0021】図2は、コントロールユニット20に予め
設定された制御ルールを示している。この図2におい
て、外気温度Tadを表すE1は、NL=外気温度が低
い値、NS=外気温度が少し低い値、ZR=外気温度が
中間値、PS=外気温度が少し高い値、PL=外気温度
が高い値を示す5つのファジィ集合に分けられている。
温度偏差T’set−Trを表すE2は、NL=温度偏
差がマイナスで大きい値、NM=温度偏差がマイナスで
中間値、NS=温度偏差がマイナスで小さい値、ZR=
温度偏差がゼロ、PS=温度偏差がプラスで小さい値、
PM=温度偏差がプラスで中間値、PL=温度偏差がプ
ラスで大きい値を示す7つのファジィ集合に分けられて
いる。E1のファジィ集合中のZRとE2の7つのファ
ジィ集合との交わる箇所、E2のファジィ集合中のZR
とE1の5つのファジィ集合との交わる箇所のそれぞれ
には、PL=吹出モード用日射量センサゲインがプラス
で大きい値、PM=吹出モード用日射量センサゲインが
プラスで少し大きい値、PS=吹出モード用日射量セン
サゲインがプラスで少し小さい値、ZR=吹出モード用
日射量センサゲインがプラスで小さい値を示す4つのフ
ァジィ集合が設定されている。この制御ルールは、E1
とE2とを前件部変数とし、吹出モード用日射量センサ
ゲインK’sを後件部変数とする2入力1出力のIF−
THENルールで、この実施形態では4つのルールを有
し、言語表現すれば、次のように表される。
【0022】ルール1;外気温度Tadが中間で温度偏
差T’set−Trがマイナスで大きければ、又は、外
気温度Tadが中間で温度偏差T’set−Trがマイ
ナスで中間ならば、又は、外気温度Tadが中間で温度
偏差T’set−Trがマイナスで小さければ、又は、
外気温度Tadが中間で温度偏差T’set−Trがゼ
ロでならば、又は、温度偏差T’set−Trがゼロで
外気温度Tadが外気温度が少し高ければ、或いは、温
度偏差T’set−Trがゼロで外気温度Tadが高け
れば、吹出モード用日射量センサゲインK’sをプラス
で大きい値PLにする。
【0023】ルール2;外気温度Tadが中間で温度偏
差T’set−Trがプラスで小さければ、又は、温度
偏差T’set−Trがゼロで外気温度Tadが少し低
ければ、吹出モード用日射量センサゲインK’sをプラ
スで少し大きい値PMにする。
【0024】ルール3;外気温度Tadが中間で温度偏
差T’set−Trがプラスで中間なられば、又は、温
度偏差T’set−Trがゼロで外気温度Tadが低け
れば、吹出モード用日射量センサゲインK’sをプラス
で少し小さい値PSにする。
【0025】ルール4;外気温度Tadが中間で温度偏
差T’set−Trがプラスで大きければ、吹出モード
用日射量センサゲインK’sをプラスで小さい値ZRに
する。
【0026】図3はコントロールユニット20に予め設
定された入力側E1に対するファジィ集合NL,NS,
ZR,PS,PLのメンバーシップ関数を示し、図4は
コントロールユニット20に予め設定された入力側E2
に対するファジィ集合NL,,NM,NS,ZR,P
S,PM,PLのメンバーシップ関数を示し、図5はコ
ントロールユニット20に予め設定された出力側吹出モ
ード用日射量センサゲインK’sに対するファジィ集合
PL,PM,PS,ZRのメンバーシップ関数を示して
いる。
【0027】したがって、この実施形態によれば、乗員
が図外のイグニションキーをオン動作して、自動車のエ
ンジンが駆動すると、コントロールユニット20が起動
して総合信号T及び吹出モード総合信号Tmを演算し、
乗員で操作された図外のエアコンスイッチからのオン信
号を受信すると、総合信号T及び吹出モード総合信号T
mに応じて空調ユニット1や図外の冷房サイクル及び図
外の暖房サイクルを自動制御して、空調ユニット1から
空調風を車室内に吹き出させる。
【0028】特に、この実施形態では、図6のフローチ
ャートに示すように、コントロールユニット20が外気
温度Tadや内気温度Tr及び設定温度Tsetを読み
込むと共に、外気補正された設定温度T’set及び温
度偏差T’set−Trを求め、この温度偏差T’se
t−Tr及び外気温度Tadより制御ルールに基づいて
ルール毎に適合度Wiを算出すると共に、出力側メンバ
ーシップ関数に基づいて各ルールの適合度Wi毎に吹出
モード用日射量センサゲインK’siを算出しすること
で、吹出モード用日射量センサゲインK’siをファジ
ィ推論する。そして、吹出モード用日射量センサゲイン
K’siの重心を算出することにより、吹出モード用日
射量センサゲインK’sを算出し、その吹出モード用日
射量センサゲインK’sにより吹出モード総合信号Tm
を求め、その吹出モード総合信号Tmを予め設定した吹
出モードマップに照合して吹出モードを決定し、その吹
出モードに対応する信号を吹出ドアアクチュエータ18
に出力し、吹出ドア13,14を自動制御するので、外
気輻射の影響や内気温度の変化などを考慮した過渡時及
び安定時における適切な吹出モード制御を実現すること
ができる。
【0029】この実施形態での外気温度Tad及び温度
偏差T’set−Trを前件部変数とし、吹出モード用
日射量センサゲインK’siを後件部変数とするファジ
ィ推論による吹出モード用総合信号Tmは、図7に示す
ように、単位面積単位時間あたりの日射量Qs(Kca
l/m2h)に対するK’s・Qsの割合から表すと、
総合信号Tを示す特性線L1と、従来用いられた演算式
Tm=(Tr−25)+Ka(Tad−25)+K’s
・Qs−Kset(T’set−25)+Cより求めら
れた吹出モード総合信号T’mを示す特性線L2との間
で、斜線を施した領域Pに位置することになる。この図
7を考察すると、この実施形態では、低外気日射時での
起動制御時のような過渡期には足元フィーリングを重視
し、安定時には日射に応じた吹出口制御を行って、乗員
に快適感を与えることができる。
【0030】また、この実施形態によれば、ファジィ推
論部20dが外気温度Tad及び温度偏差T’set−
Trを前件部変数とし、吹出モード用日射量センサゲイ
ンK’siを後件部変数とする2入力1出力の簡単なル
ールと簡単な関数演算で構成されており、車両用空調装
置のコントロールユニットに用いられた既存のマイクロ
コンピュータのメモリ容量で対応できるため、コストア
ップを招くことなく、実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の車両用空調装置の制御を中心とし
て示す構成図。
【図2】 同実施形態の制御ルールを示す図。
【図3】 同実施形態の入力側E1に対するメンバーシ
ップ関数を示す図。
【図4】 同実施形態の入力側E2に対するメンバーシ
ップ関数を示す図。
【図5】 同実施形態の出力側K’sに対するメンバー
シップ関数を示す図。
【図6】 同実施形態のファジィ推論を示すフローチャ
ート。
【図7】 同実施形態の吹出モード総合信号の特性を示
す図。
【図8】 同実施形態の車両用空調装置の機構部を示す
構成図。
【符号の説明】
1 空調ユニット 20 コントロールユニット 20a 偏差演算部 20b ファジィ推論部 20c 日射ゲイン演算部 20d 第1総合信号演算部 20e 第2総合信号演算部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ユニットを検出された外気温度、内
    気温度、日射量、及び乗員による設定温度から制御目標
    値として演算された総合信号で制御する車両用空調装置
    において、 空調ユニットの吹出温度及び風量を制御する総合信号を
    演算する第1総合信号演算部と、 設定温度と内気温度との温度偏差を演算する偏差演算部
    と、 この偏差演算部で演算された温度偏差と検出された外気
    温度とを前件部とし日射量にかかる重み付けを後件部と
    した推論部と、 この推論部の後件部で推論された日射量にかかる重み付
    けの重心を演算する日射ゲイン演算部と、 この日射ゲイン演算部で重心として求められた日射量に
    かかる重み付けから空調ユニットの吹出モードを制御す
    る吹出モード総合信号を演算する第2総合信号演算部と
    を備えたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 推論部をファジィ推論部としたことを特
    徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
JP26723995A 1995-10-16 1995-10-16 車両用空調装置 Pending JPH09109650A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103542493A (zh) * 2013-09-25 2014-01-29 浙江吉利控股集团有限公司 一种基于模糊控制的车载空调的智能控制系统及方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103542493A (zh) * 2013-09-25 2014-01-29 浙江吉利控股集团有限公司 一种基于模糊控制的车载空调的智能控制系统及方法

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