JPH0910673A - ダンピング構造体及びダンピング被膜形成方法 - Google Patents

ダンピング構造体及びダンピング被膜形成方法

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JPH0910673A
JPH0910673A JP8027867A JP2786796A JPH0910673A JP H0910673 A JPH0910673 A JP H0910673A JP 8027867 A JP8027867 A JP 8027867A JP 2786796 A JP2786796 A JP 2786796A JP H0910673 A JPH0910673 A JP H0910673A
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damping
vibration
damped
coating
forming
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JP8027867A
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Tatsuzou Kannou
立三 観音
Shunichi Hayashi
林  俊一
Hidenao Kawai
秀直 川合
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/16Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸振・吸音効果があり、生産性に優れたダン
ピング構造体とダンピング被膜形成方法を実現する。 【解決手段】 光重合開始材を混合した制振性高分子材
料の溶融液を被制振構造物300の表面に塗布した後、
同被制振構造物300に光を照射し、その表面にダンピ
ング被膜140を形成してダンピング構造体310とし
たことによって、配管や板材等各種の被制振構造物に伝
達された振動及び音響の良好な吸収が可能となる。ま
た、上記ダンピング被膜140は光の照射により急速硬
化させることができるため、生産性の大幅向上が可能と
なるとともに、高分子材料の溶融温度の調整によりダン
ピング被膜の膜厚調整が可能なため、振動及び音響の状
況にマッチさせた吸振・吸音が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機等に適
用されるダンピング構造体及びダンピング被膜形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機は、図5に示すように室外装
置10、室内装置20、および室外装置10と室内装置
20を連結する高圧配管31と低圧配管32からなる主
管で構成され、これらの機器は密閉回路を構成し、密閉
回路には作動ガスが封入されている。
【0003】上記室外装置10は、圧縮機11、四方弁
12、熱交換器131と送風機132からなる熱交換装
置13、消音器14、冷房用キャピラリーチューブ1
5、アキユムレータ16、逆止弁17、操作弁181,
182等を主要な部材とし、これらの部材は外殻構造1
9内に収納されている。
【0004】上記室内装置20は、熱交換器211及び
室内側送風機212からなる熱交換装置21、暖房用キ
ャピラリーチューブ22、逆止弁23等を主要な部材と
し、これらの部材は外殻構造28内に収納されている。
【0005】室外装置10の配管状態は、図6に示され
るように、各種の機器や配管が高密度に配置されるた
め、ループ状配管や蛇行管が多数用いられている。ま
た、キャピラリーチューブ15は内径が小さく長い管を
用いるため、細径部はループ状に巻いて振動防止や収容
状態をよくしている。
【0006】室内装置20は、図7に示すように底殻1
91、後殻192、前殻193,195、側殻194に
より形成されている。その配管状態は、部品の数が少な
いことから、室外装置10程複雑ではないため、配管状
態を図示するのは省略するが、ループ状細管からなるキ
ャピラリーチューブ22を具備する点は、室外装置10
と同じである。
【0007】上記のように構成された空気調和機の冷房
運転と暖房運転について、以下に説明する。冷房運転の
場合には、前記圧縮機11で圧縮された高温、高圧ガス
は四方弁12を経て室外側熱交換器131に入り、冷却
されて凝縮液となり、冷房用キャピラリーチューブ15
で減圧され、室内側熱交換器211内で蒸発してガス化
され、前記四方弁12を経て前記圧縮機11に吸い込ま
れ、1サイクルを完了する。
【0008】一方、暖房運転の場合には、前記圧縮機1
1で圧縮された高温、高圧ガスは四方弁12を経て前記
室内側熱交換器211に入り、冷却されて凝縮液とな
り、暖房用キャピラリーチューブ22で減圧され、前記
室外側熱交換器131内で蒸発してガス化され、前記四
方弁12を経て前記圧縮機11に吸い込まれ、1サイク
ルを完了する。
【0009】近年、このような冷凍サイクルを有する空
気調和機においては、コンパクト化、低騒音化が進めら
れているが、コンパクト化と低騒音化は相反する内容を
含んでおり、両者を同時に解決することは非常に困難で
あった。
【0010】そこで、従来の空気調和機においては、圧
縮機11を振動源とする冷凍サイクル系への振動伝搬防
止、及び冷凍サイクル内を循環する冷媒の状態変化時の
冷媒音伝搬防止等を目的として、図8に示す如く、配管
8とキャピラリーチューブ5に板状のダンピング部材9
を巻付けることにより形成されたものが採用されてい
た。
【0011】上記圧縮機11等を振動源とする振動は、
支持部材を介して殻構造物に伝播すると、板を振動させ
て装置の騒音を高める原因になる。また、振動体は空気
の振動を発生させるため、騒音を放射する原因になる。
【0012】このような、配管の振動や板の振動を防止
して、振動体に制振作用を起こさせるため、板状のダン
ピング部材9を振動体に貼付ける方法は、既述したルー
プ状配管ユニットの制振のみによらず、板の制振にも常
套手段として適宜実施されていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和機にお
いては、前記のように配管とキャピラリーチューブに板
状のダンピング部材を巻付けたものが用いられていた
が、これについては、配管とキャピラリーチューブ間に
空間が生じ、吸振・吸音効果が低下するとともに、ダン
ピング部材の巻付け時の押圧状態によって吸振・吸音効
果にバラツキが生じ、また、空気調和機本体の小型化に
伴って巻付けたダンピング部材が空気調和機本体の内部
構成部材に接触するために、異常音及び配管等の破損が
発生する等の課題があった。
【0014】これらの課題を解決するための対策とし
て、実開昭60─68367号により開示された考案が
ある。これは、図9に示すように、配管11とキャピラ
リーチューブ12からなる配管ユニット17を容器16
内の液体状のゴム系樹脂13中に浸漬した後、引き上
げ、配管ユニット17にダンピング被膜14を形成する
ものであるが、樹脂13の硬化に時間がかゝり、実用的
でないという課題があった。
【0015】本発明は、上記従来の装置がもつ課題に鑑
みなされたもので、吸振・吸音効果があり、コンパクト
で生産性に優れた空気調和機における配管ユニットに加
え、直管、蛇行管等の構造物の配管一般、及び構造物の
外形形状を形成する殻構造体の面の振動防止、この振動
防止に基づく騒音低下に好適なダンピング構造体及びダ
ンピング被膜を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の発明に係るダンピング構造体
は、被制振構造物の表面に、光照射により硬化反応を起
こす光重合開始材を混合した制振性高分子材料よりなる
ダンピング被膜を施してなることを特徴としている。
【0017】上記において、光照射により被制振構造物
の表面に形成され、制振性高分子材料よりなるダンピン
グ被膜は、内部損失が大きく弾性率が小さい無拘束の粘
弾性被膜であり、内部損失係数が大きいことによる制振
作用を行う。
【0018】このため、ダンピング構造体は良好な吸振
・吸音作用を行い、被制振構造物に伝達された振動及び
音響はよく吸振・吸音される。なお、積層板と考えた場
合の損失係数ηは次式で示され、被膜はその厚さを増加
すると制振作用が増加する性質を有する。
【0019】
【数1】
【0020】(2)請求項2に記載の発明は、前記発明
(1)に記載のダンピング構造体において、前記被制振
構造物が配管であることを特徴としている。
【0021】上記においては、配管にダンピング被膜が
施されてダンピング構造体が形成されているため、前記
発明(1)と同様、ダンピング構造体が吸振・吸音作用
を行い、配管に伝達された振動及び音響はよく吸収され
る。
【0022】(3)請求項3に記載の発明は、前記発明
(2)に記載のダンピング構造体において、前記配管が
冷凍サイクルを構成する冷媒配管であることを特徴とし
ている。
【0023】上記においては、冷媒配管にダンピング被
膜が施されてダンピング構造体が形成されているため、
前記発明(2)と同様、ダンピング構造体が吸振・吸音
作用を行い、冷媒配管に伝達された振動及び音響はよく
吸収される。
【0024】(4)請求項4に記載の発明は、前記発明
(1)に記載のダンピング構造体において、前記被制振
構造物が冷凍サイクルを構成する冷媒配管と減圧手段で
あるキャピラリーチューブとよりなる配管ユニットであ
ることを特徴としている。
【0025】上記においては、配管ユニットにダンピン
グ被膜が施されてダンピング構造体が形成されているた
め、前記発明(1)と同様、ダンピング構造体が吸振・
吸音作用を行い、配管ユニットに伝達された振動及び音
響はよく吸収される。
【0026】(5)請求項5に記載の発明は、前記発明
(1)に記載のダンピング構造体において、前記被制振
構造物が板材であることを特徴としている。
【0027】上記においては、板材にダンピング被膜が
施されてダンピング構造体が形成されているため、前記
発明(1)と同様、ダンピング構造体は良好な吸振・吸
音作用を行い、板材に伝達された振動及び音響はよく吸
収される。
【0028】(6)請求項6に記載の発明は、前記発明
(5)に記載のダンピング構造体において、前記板材が
内部に振動源を収納する箱体の外板材であることを特徴
としている。
【0029】上記においては、内部に振動源を収納する
箱体の外板材にダンピング被膜が施されてダンピング構
造体が形成されているため、前記発明(5)と同様、ダ
ンピング構造体は良好な吸振・吸音作用を行い、振動源
が発し外板材に伝達された振動及び音響はよく吸収され
る。
【0030】(7)請求項7に記載の発明は、前記発明
(6)に記載のダンピング構造体において、前記箱体が
空気調和ユニットであることを特徴としている。
【0031】上記においては、空気調和ユニットの外板
材にダンピング被膜が施されてダンピング構造体が形成
されているため、前記発明(6)と同様、ダンピング構
造体は良好な吸振・吸音作用を行い、空気調和機が発し
外板材に伝達された振動及び音響はよく吸収される。
【0032】(8)請求項8に記載の発明は、前記発明
(1)乃至(7)に記載のダンピング構造体において、
前記制振性高分子材料がポリアクリル酸エステル、ポリ
ウレタン、エポキシ樹脂の一種からなることを特徴とし
ている。
【0033】上記において、ポリアクリル酸エステル、
ポリウレタン及びエポキシ樹脂のいずれかと光重合開始
材との溶融液を被制振構造物に塗布し、これに紫外線を
照射して形成したダンピング被膜は良好な制振作用を行
うため、良好な吸振・吸音作用を行うダンピング構造体
を形成することができる。
【0034】また、上記ポリアクリル酸エステル等は光
重合開始材とよく混合し、この溶融液は被制振構造物に
よく付着し、紫外線の照射により急速に硬化するため、
ダンピング構造体を効率よく形成することができる。
【0035】(9)請求項9に記載の発明に係るダンピ
ング被膜形成方法は、光照射により硬化反応を起こす光
重合開始材を混合した制振性高分子材料の溶融液を被制
振構造物の表面に塗布した後、同被制振構造物に光を照
射し、その表面に光硬化性のダンピング被膜を形成する
ことを特徴としている。
【0036】上記において、光重合開始材を混合した制
振性高分子材料の溶融液を塗布した被制振構造物に光を
照射すると、上記制振性高分子材料は急速に硬化し、ダ
ンピング被膜を形成するため、効率よくダンピング構造
体を形成することができる。
【0037】(10)請求項10に記載の発明は、前記
発明(9)に記載のダンピング被膜形成方法において、
前記溶融液を同溶融液中に前記被制振構造物を浸漬して
塗布することを特徴としている。
【0038】上記においては、溶融液中への浸漬により
被制振構造物へ溶融液を付着させて塗布するため、溶融
液を容易に塗布することができ、前記発明(9)と同
様、効率よくダンピング構造体を形成することができ
る。
【0039】(11)請求項11に記載の発明は、前記
発明(9)に記載のダンピング被膜形成方法において、
前記溶融液を前記被制振構造物にスプレーして塗布する
ことを特徴としている。
【0040】上記においては、被制振構造物にスプレー
により溶融液を塗布するため、溶融液を迅速に塗布する
ことができ、前記発明(9)と同様、効率よくダンピン
グ構造体を形成することができる。
【0041】(12)請求項12に記載の発明は、前記
発明(9)に記載のダンピング被膜形成方法において、
前記溶融液の温度を調整し、前記ダンピング被膜の厚さ
を調整することを特徴としている。
【0042】上記においては、溶融液の温度の調整し、
その粘度を調整することによりダンピング被膜の厚さを
調整することができるため、振動の大きさに対応した厚
さのダンピング被膜が施されたダンピング構造体を形成
することができる。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係るダン
ピング構造体について、図1により説明する。なお、本
実施形態は、被制振構造物が図5に示す冷凍サイクルを
形成する空気調和機に適用される冷媒配管311とキャ
ピラリーチューブ312により組立てられた配管ユニッ
ト300の場合であるが、この冷凍サイクルの作用につ
いては、従来の装置と同様のため、その説明を省略す
る。
【0044】図1に示す本実施形態に係るダンピング構
造体310は、冷凍サイクルを形成する冷媒配管311
と同冷媒配管311に接続されたキャピラリーチューブ
312により形成された配管ユニット300、および上
記冷媒配管311とキャピラリーチューブ312との接
続部周辺とキャピラリーチューブ312に制振性高分子
材料であるウレタン系樹脂材が塗布されて形成されたダ
ンピング被膜140を備えている。
【0045】次に、本実施形態に係るダンピング構造体
310を形成するための一のダンピング被膜形成方法に
ついて、図2により以下に説明する。このダンピング被
膜形成方法は、図2(b)に示すようにヒータ120と
攪拌器180が設けられた容器110と、ランプ150
を備えた浸漬型被膜形成装置100を用い、図2(a)
に示すA,B,C,D,F工程により施工される。
【0046】具体的には、まず、ウレタン系樹脂材に光
重合開始材を調合し、加熱した溶融混合物130を生成
した後、ヒータ120を設けた容器110に溶融混合物
130を入れ、同容器110内に被制振構造物である冷
媒配管311とキャピラリーチューブ312よりなる配
管ユニット300を浸漬して引き上げることにより、配
管ユニット300に溶融混合物130が塗布される。
【0047】この溶融混合物130には、あらかじめ光
で硬化する光重合開始材が混ぜてあり、紫外線をランプ
150で照射することにより瞬時にウレタン系樹脂材は
硬化し、配管ユニット300にダンピング被膜140が
形成される。なお、ダンピング被膜140の肉厚の調整
は、ヒータ120による溶融混合物130の溶融温度を
調整し粘度を変えることによって塗布量が調整され、必
要な厚さのダンピング被膜140とすることができる。
【0048】上記により、本実施形態においては、ダン
ピング被膜140が均一に、しかも冷媒配管311とキ
ャピラリーチューブ312間等にもウレタン系樹脂材が
充填され、空間を生じることなく形成されるため、吸振
・吸音効果が良好となり、且つ吸振・吸音効果のバラツ
キを抑制することができる。また、吸振・吸音効果の優
れた構造とするためにダンピング被膜140の肉厚を薄
くすくことができ、配置スペースも削減することができ
る。
【0049】なお、本実施形態においては、光重合開始
材が混合される高分子材料としてウレタン系樹脂材が用
いられているが、ポリアクリル酸エステルやエポキシ樹
脂等も適用可能である。また、本実施形態は空気調和機
への適用例であるが、冷凍機、冷蔵庫等へも適用可能で
ある。
【0050】本実施形態に係るダンピング構造体の形成
については、他の方法によることも可能であり、以下に
他のダンピング被膜形成方法について、図3により説明
する。
【0051】このダンピング被膜形成方法は、図3
(b)に示すようにヒータ120と攪拌器180が設け
られた容器110と、同容器110がポンプ160とノ
ズル170が設けられた配管により接続された容器11
1と、ランプ150を備えた噴霧型被膜形成装置200
を用い、図3(a)に示すA,E,D,F工程により施
工される。
【0052】具体的には、上記一の方法の場合と同様
に、まず溶融混合物130を生成して容器110内に入
れる。溶融混合物130を容器110内に入れた後は、
容器111内に配管ユニット300をセットし、ポンプ
160により容器110内の溶融混合物130を吸引し
てノズル170により配管ユニット300に吹き付け、
塗布する。
【0053】溶融混合物130が塗布された配管ユニッ
ト300は、上記一の方法の場合と同様にランプ150
により紫外線が照射され、ウレタン系樹脂材が硬化し、
ダンピング被膜140が形成される。
【0054】なお、この方法の場合も、上記一の方法と
同様、溶融混合物130の溶融温度調整によりダンピン
グ被膜140の膜厚調整が可能であり、また、高分子材
料として、ウレタン系樹脂の他、ポリアクリル酸エステ
ルやエポキシ樹脂等も適用可能である。
【0055】本発明の実施の他の形態に係るダンピング
構造体について、図4により説明する。なお、本実施形
態の場合には、ダンピング被膜が形成される被制振構造
物は上記一実施形態と異なるが、ダンピング被膜は一実
施形態と同様に上記一の方法又は他の方法により形成さ
れるものである。
【0056】図4(a),(b),(c)に示すもの
は、ループ管311a、直管311b、蛇行管311c
にそれぞれダンピング被膜140を形成してダンピング
構造体320,330,340を形成しており、この場
合も、上記一実施形態と同様に吸振・吸音効果を得るこ
とができる。なお、この場合、部材の内部に溶融混合物
130が塗布されないように、塗布工程で盲栓等を施
す。
【0057】図4(d)に示すものは、図4(a)にお
けるダンピング被膜140をループ管311aの間で連
続したものとしており、この場合は、吸振・吸音効果が
一層大きい。なお、図4(c)に示す蛇行管311cの
場合についても、同様のダンピング被膜140を形成
し、同様の効果を得ることができる。
【0058】図4(e)に示すものは被制振構造物が板
材351の場合であり、これにダンピング被膜140が
施されて形成されたダンピング構造体350も、上記と
同様、吸振・吸音効果等を発揮する。
【0059】上記板材351については、これが箱体の
外板材の場合、更に、この箱体が空気調和ユニットの場
合にも、ダンピング被膜を施してダンピング構造体を形
成し、吸振・吸音効果を発揮させることができる。
【0060】
【発明の効果】本発明のダンピング構造体及びダンピン
グ被膜形成方法においては、光重合開始材を混合した制
振性高分子材料の溶融液を被制振構造物の表面に塗布し
た後、同被制振構造物に光を照射し、その表面にダンピ
ング被膜を形成してダンピング構造体としたことによっ
て、配管や板材等各種の被制振構造物に伝達された振動
及び音響の良好な吸収が可能となる。
【0061】また、上記ダンピング被膜は光の照射によ
り急速硬化させることができるため、生産性の大幅向上
が可能となるとともに、高分子材料の溶融温度の調整に
よりダンピング被膜の膜厚調整が可能なため、振動及び
音響の状況にマッチさせた吸振・吸音が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るダンピング構造体
の説明図である。
【図2】上記一実施形態に係るダンピング構造体につい
てのダンピング被膜形成の一の方法の説明図で、(a)
は形成工程の説明図、(b)は形成装置の説明図であ
る。
【図3】上記一実施形態に係るダンピング構造体につい
てのダンピング被膜形成の他の方法の説明図で、(a)
は形成工程の説明図、(b)は形成装置の説明図であ
る。
【図4】本発明の実施の他の形態に係るダンピング構造
体の説明図で、(a)は被制振構造物がループ管の場
合、(b)は直管の場合、(c)は蛇行管の場合、
(d)は(a)においてダンピング被膜が連続している
場合、(e)は制振構造物が板材の場合である。
【図5】空気調和機の冷媒配管の系統図である。
【図6】上記空気調和機の室外装置の構成図である。
【図7】上記空気調和機の室内装置の構成図である。
【図8】従来のダンピング構造体の説明図である。
【図9】従来のダンピング被膜によるダンピング構造体
とその形成方法の説明図である。
【符号の説明】
100 浸漬型被膜形成装置 110 容器 111 容器 120 ヒータ 130 溶融混合物 140 ダンピング被膜 150 ランプ 170 ノズル 180 攪拌器 200 噴霧型被膜形成装置 300 配管ユニット 310 ダンピング構造体 320 ダンピング構造体 320a ダンピング構造体 330 ダンピング構造体 340 ダンピング構造体 350 ダンピング構造体 311 冷媒配管 311a ループ管 311b 直管 311c 蛇行管 312 キャピラリーチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25B 41/00 F25B 41/00 B

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被制振構造物の表面に、光照射により硬
    化反応を起こす光重合開始材を混合した制振性高分子材
    料よりなるダンピング被膜を施してなることを特徴とす
    るダンピング構造体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のダンピング構造体にお
    いて、前記被制振構造物が配管であることを特徴とする
    ダンピング構造体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のダンピング構造体にお
    いて、前記配管が冷凍サイクルを構成する冷媒配管であ
    ることを特徴とするダンピング構造体。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のダンピング構造体にお
    いて、前記被制振構造物が冷凍サイクルを構成する冷媒
    配管と減圧手段であるキャピラリーチューブとよりなる
    配管ユニットであることを特徴とするダンピング構造
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のダンピング構造体にお
    いて、前記被制振構造物が板材であることを特徴とする
    ダンピング構造体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のダンピング構造体にお
    いて、前記板材が内部に振動源を収納する箱体の外板材
    であることを特徴とするダンピング構造体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のダンピング構造体にお
    いて、前記箱体が空気調和ユニットであることを特徴と
    するダンピング構造体。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7に記載のダンピング構造
    体において、前記制振性高分子材料がポリアクリル酸エ
    ステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂の一種からなるこ
    とを特徴とするダンピング構造体。
  9. 【請求項9】 光照射により硬化反応を起こす光重合開
    始材を混合した制振性高分子材料の溶融液を被制振構造
    物の表面に塗布した後、同被制振構造物に光を照射し、
    その表面に光硬化性のダンピング被膜を形成することを
    特徴とするダンピング被膜形成方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のダンピング被膜形成
    方法において、前記溶融液を同溶融液中に前記被制振構
    造物を浸漬して塗布することを特徴とするダンピング被
    膜形成方法。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載のダンピング被膜形成
    方法において、前記溶融液を前記被制振構造物にスプレ
    ーして塗布することを特徴とするダンピング被膜形成方
    法。
  12. 【請求項12】 請求項9に記載のダンピング被膜形成
    方法において、前記溶融液の温度を調整し、前記ダンピ
    ング被膜の厚さを調整することを特徴とするダンピング
    被膜形成方法。
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