JPH11323124A - 発泡ウレタン制振材及び発泡ウレタン制振材の施工方法 - Google Patents

発泡ウレタン制振材及び発泡ウレタン制振材の施工方法

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JPH11323124A
JPH11323124A JP10127919A JP12791998A JPH11323124A JP H11323124 A JPH11323124 A JP H11323124A JP 10127919 A JP10127919 A JP 10127919A JP 12791998 A JP12791998 A JP 12791998A JP H11323124 A JPH11323124 A JP H11323124A
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JP
Japan
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damping material
refrigerant
vibration
indoor
heat exchanger
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JP10127919A
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Inventor
Akihiro Sengoku
章弘 千石
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11323124A publication Critical patent/JPH11323124A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/16Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets with special provision allowing movement of the pipe

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  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で容易に施工できると共にばらつきの
ない安定した制振性能を提供できる制振材及びその施工
方法を提供する。 【解決手段】 被制振部となる細管6a,6bの周囲を
所定の間隙を形成する型11で包んで固定する工程と、
前記間隙に少なくともポリエーテル、ポリスチレン及び
鉄粉を含有してなる主剤と硬化剤とが混合された発泡ウ
レタン制振材を注入ガン12で注入して硬化させる工程
とを具備し、前記細管6a,6bの周囲を硬化した前記
制振材13で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機を構成
する冷媒分配器(ディストリビュータ)の細管などの制
振に用いて好適な発砲ウレタン制振材及びその施工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置は、室内ユニットと室外ユ
ニットとにより構成されており、これら室内ユニットと
室外ユニットとの間は、2本の冷媒配管で互いに接続さ
れている。
【0003】図4は従来の室内ユニット1の構成を示す
断面図で、符号の3は冷媒配管、4は送風機、5は室内
熱交換器、6は冷媒分配器(ディストリビュータ)、7
は細く長い冷媒配管である細管6a,6bを制振するた
めに貼り付けたダンパーシーラント、8はドレンパン、
9は室内空気の吸い込み口、10は吐出口である。
【0004】以下、この室内ユニット1の機能について
簡単に説明する。この室内ユニット1は、図示を省略し
たスイッチを投入することで送風機4が回転し、室内空
気を吸込口9から吸入する。この室内空気は、室外ユニ
ットから冷媒配管3を介して冷媒の供給を受ける室内熱
交換器5を通過し、ここで熱交換して空調された空気と
なり、吐出口10より室内に戻される。
【0005】この室内熱交換器5と細管6a,6bで接
続された冷媒分配器6は、冷媒配管3によって室外ユニ
ットと接続されている。室外ユニット内に設置されてい
る圧縮機により圧縮されたガス状の冷媒は、たとえば冷
房運転の場合、室外熱交換器で凝縮して液状のものが室
内ユニット1に送られる。室内ユニット1では、冷媒液
が冷媒分配器6で各細管6a,6bに分配される。そし
て、各細管6a,6bで冷媒液が減圧された後、室内熱
交換器5で室内空気を冷やす。この熱交換により気化し
た冷媒は、再度室外ユニットへ戻される。なお、図中の
符号8は、室内熱交換器5の結露した水を受けるドレン
パンである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した冷
媒分配器6に接続された銅管よりなる細管6a,6bは
冷媒が流れるエネルギで振動し、互いにこすれることに
よって破損することがある。また、最近は信頼性向上と
省冷媒を狙って、冷媒を液相で流すかわりに2相流で流
す2相搬送方式を採用しているが、冷媒分配器部のフロ
ーパターンはスラグ流であり、したがって冷媒流動音が
大きくなる。このため、その対策としてフローパターン
の改善又は冷媒分配器6に接続された細管6a,6bを
制振して、室内熱交換器5をゆすって放射される音をな
くしている。具体的には、通常ブチルゴムに接着材を塗
布したもので細管6a,6bを包み、制振させている。
しかしながら、この作業は手で行っているために時間を
要し、しかもその貼り方にはばらつきがでやすいという
問題があった。そこで、本発明の課題は、短時間で容易
に施工できると共にばらつきのない安定した制振性能を
提供できる制振材及びその施工方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明においては以下の手段を採用した。請求
項1に記載の発砲ウレタン制振材は、少なくともポリエ
ーテル、ポリスチレン及び鉄粉を含有してなる主剤と硬
化剤とを混合したことを特徴とするものである。
【0008】このような発砲ウレタン制振材によれば、
型を用いた施工方法が可能になり、また、短時間で硬化
するので、安定した制振性能を容易に提供できる。
【0009】請求項2に記載の発砲ウレタン制振材の施
工方法は、被制振部の周囲を所定の間隙を形成する型で
包んで固定する工程と、前記間隙に少なくともポリエー
テル、ポリスチレン及び鉄粉を含有してなる主剤と硬化
剤とが混合された発泡ウレタン制振材を注入ガンで注入
して硬化させる工程とを具備し、前記被制振部の周囲を
硬化した前記制振材で被覆することを特徴とするもので
ある。
【0010】このような発砲ウレタン制振材の施工方法
によれば、短時間でばらつきのない安定した発砲ウレタ
ン制振材による被覆施工が可能となる。
【0011】請求項3に記載の冷媒分配器は、分岐して
接続された複数の細管を有し、各細管の周囲を、少なく
ともポリエーテル、ポリスチレン及び鉄粉を含有してな
る主剤と硬化剤とが混合された発砲ウレタン制振材で被
覆したことを特徴とするものである。
【0012】このような冷媒分配器によれば、各細管の
周囲が発砲ウレタン制振材で被覆されるので、振動など
によって互いに干渉するのを防止することが可能にな
る。
【0013】請求項4に記載の空気調和機は、分岐して
接続された複数の細管を有し、各細管の周囲を、少なく
ともポリエーテル、ポリスチレン及び鉄粉を含有してな
る主剤と硬化剤とが混合された発砲ウレタン制振材で被
覆した冷媒分配器と、冷媒と室内空気との間で熱交換さ
せる室内熱交換器と、室内空気を吸引し前記室内熱交換
器を通過させて室内に吹き出す送風機とを具備してなる
室内ユニットと、外気と冷媒との間で熱交換させる室外
熱交換器と、冷媒を圧縮する圧縮機とを具備してなる室
外ユニットと、により構成したことを特徴とするもので
ある。
【0014】このような空気調和機によれば、冷媒分配
器において各細管の周囲が発砲ウレタン制振材で被覆さ
れるので、振動などによって互いに干渉するのを防止す
ることが可能になり、冷媒分配器の耐久性を向上させる
と共に振動音の発生を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による制振材及びそ
の施工方法の実施の形態を説明する。図2は空気調和装
置の構成を示したもので、この空気調和装置は、室内ユ
ニット1と室外ユニット2とにより構成されており、こ
れら室内ユニット1と室外ユニット2との間は、2本の
冷媒配管3で互いに接続されている。
【0016】図3は本発明による空気調和機の室内ユニ
ット1の構成を示す断面図であり、符号の4は送風機、
5は室内熱交換器、6は冷媒分配器(ディストリビュー
タ)、6a,6bは細管、8はドレンパン、9は室内空
気の吸い込み口、10は吐出口であり、各機能について
は従来技術で説明したものと同様である。すなわち、室
内ユニット1は、図示を省略したスイッチを投入するこ
とで送風機4が回転し、室内空気を吸込口9から吸入す
る。この室内空気は、室外ユニット2から冷媒管3を介
して冷媒の供給を受ける室内熱交換器5を通過する。そ
して、この室内熱交換器5で熱交換して空調された空気
となり、吐出口10より室内に戻される。
【0017】この室内熱交換器5に冷媒を供給する冷媒
配管3は、室外ユニット2の圧縮機(図示省略)から供
給される冷媒を冷媒分配器6に導く。冷媒分配器6には
銅管よりなる2本の細管6a,6bが分岐して接続され
ており、供給された冷媒を各細管6a,6bに分配して
室内熱交換器5に導く。たとえば冷房運転の場合、室外
ユニット2から液状又は気液2相の冷媒が冷媒分配器6
に供給される。この冷媒は冷媒分配器6で細管6a,6
bにそれぞれ分配され、各細管6a,6bで減圧された
後、室内熱交換器5の内部を流通して通過する室内空気
を冷やす。こうして気化した冷媒は、再度室外ユニット
2へ戻される。
【0018】上述した細管6a,6bは、制振材13に
より被覆されている。図1は、冷媒分配器6に分岐して
接続された細管6,6bに対する発砲ウレタン制振材の
施工方法を示したものであり、図1の(a)、(b)、
(c)、(d)の順に施工される。ここで使用される発
砲ウレタン制振材は、主剤と硬化剤とを混合したもので
ある。主剤を構成する各成分の含有率は、ポリエーテル
が重量%で約18%、同じくポリスチレンが約12%、
鉄粉が約63%、シリコンが約0.3%、そして3級ア
ミンが約0.2%である。また、硬化剤としてはイソシ
アネートなどが好適であり、発砲ウレタン制振材におけ
る硬化剤の含有率は重量%で約4.6%である。
【0019】以下、制振材による被覆の施工方法を説明
する。図1(a)は施工前の状態を示したもので、符号
の6は冷媒分配器である。この冷媒分配器6には、冷媒
を分配して流す細管6a,6bが分岐して接続されてい
る。この細管6a,6bは通常銅管であり、ここではこ
の細管が被制振部品となる。なお、図示の例では2本の
細管6a,6bが示されているが、必要に応じてその数
は変化する。図1(b)は、被制振部品である細管6
a,6bの周囲を型11で包んで固定する工程を示した
もので、型11の材料としては通常ウレタンが使用され
る。型11で包まれた細管6a,6bの周囲、すなわち
細管6a,6bの表面と型11との間には、発砲ウレタ
ン制振材を注入できる空間が形成されている。図1
(c)には、注入ガン12で発泡ウレタン制振材を注入
して硬化させる工程が示されている。上述した各成分を
含有してなる発砲ウレタン制振材は、通常注入後2〜3
分で硬化するので、その後に型11を取り外す。図1
(d)は施工完了後の状態を示したもので、細管6a,
6bの周囲が発砲ウレタン制振材13で被覆されてい
る。
【0020】上述したような発砲ウレタン制振材の施工
方法によれば、型11で細管6a,6bを包んで固定し
た後、注入ガン12で発砲ウレタン制振材を注入して硬
化させるという施工方法を採用できる。型11の固定
は、もちろん手作業で実施することも可能ではあるが、
公知の装置を用いて容易に自動化することができる。具
体的には、たとえば固定した細管6a,6bに対して、
2分割した構成の型11を一体化及び分離させることが
できるような装置であればよい。また、注入ガン12に
よる発砲ウレタン注入作業も、たとえばロボットハンド
の採用などで容易に自動化できる。したがって、発砲ウ
レタン制振材13の硬化が極めて早く、しかもその施工
が手作業ではないので、被覆に要する作業の所要時間を
短くできると共に、発砲ウレタン制振材13のばらつき
も少なくすることが可能である。
【0021】そして、上述した成分を含有する発砲ウレ
タン制振材13を使用し、上述した施工方法により細管
6a,6bが被覆された冷媒分配器6は、冷媒の流れに
よって生じる振動が確実に防止される。このため、隣接
する細管6a,6bが互いにこすれあって破損するのを
防止でき、また、振動を原因とする音の発生も防止する
ことができる。
【0022】さらに、上述したような発砲ウレタン制振
材13によって細管6a,6bが被覆された冷媒分配器
6を採用した空気調和器は、細管6a,6bの破損によ
るトラブルがなくなり、また、運転時の音も低減されて
静かなものとなる。
【0023】
【発明の効果】上述した本発明によれば、下記のような
効果を奏する。請求項1に記載の発砲ウレタン制振材に
よれば、確実な制振性能を有し、しかも硬化に要する時
間が短くてすむ制振材が提供されるといった効果を奏す
る。また、型と被制振部品との間の空間部に対し、注入
ガンを用いて制振材を注入するという簡単な施工方法を
採用できる。
【0024】請求項2に記載の発砲ウレタン制振材の施
工方法によれば、自動化が容易で手作業から解放される
ので、制振材によるばらつきのない被覆を短時間で施工
できるようになり、安定した制振性能を容易に提供でき
るようになる。
【0025】請求項3に記載の冷媒分配器によれば、隣
接する細管が振動によってこすれあうのを容易かつ確実
に防止できるので、耐久性や信頼性の向上に効果を奏す
る。また、振動による音の発生が防止されるので、運転
時の音を低減して静かにするといった効果もある。
【0026】請求項4に記載の空気調和機によれば、冷
媒分配器の細管における振動が防止されて耐久性や信頼
性が向上するので、これを構成要素とする空気調和機の
信頼性や耐久性を向上させるといった効果を奏し、ま
た、運転騒音の静かな空気調和機を提供することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による発砲ウレタン制振材の施工方法
を示す図で、(a)は冷媒分配器に細管が分岐して接続
された施工前の状態、(b)は細管を型で包んで固定す
る工程、(c)は型に注入ガンで発泡ウレタン制振材を
注入する工程、(d)は細管が発砲ウレタン制振材で被
覆された施工完了の状態である。
【図2】 空気調和機の構成を示す斜視図である。
【図3】 本発明による冷媒分配器を備えた室内ユニッ
トの構成を示す図である。
【図4】 従来の冷媒分離器を備えた室内ユニットの構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 室内ユニット 2 室外ユニット 3 冷媒配管 6 冷媒分配器 6a,6b 細管 11 型 12 注入ガン 13 制振材(発砲ウレタン制振材)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 発泡ウレタン制振材及び発泡ウレタン
制振材の施工方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機を構成
する冷媒分配器(ディストリビュータ)の細管などの制
振に用いて好適な発泡ウレタン制振材及びその施工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置は、室内ユニットと室外ユ
ニットとにより構成されており、これら室内ユニットと
室外ユニットとの間は、2本の冷媒配管で互いに接続さ
れている。
【0003】図4は従来の室内ユニット1の構成を示す
断面図で、符号の3は冷媒配管、4は送風機、5は室内
熱交換器、6は冷媒分配器(ディストリビュータ)、7
は細く長い冷媒配管である細管6a,6bを制振するた
めに貼り付けたダンパーシーラント、8はドレンパン、
9は室内空気の吸い込み口、10は吐出口である。
【0004】以下、この室内ユニット1の機能について
簡単に説明する。この室内ユニット1は、図示を省略し
たスイッチを投入することで送風機4が回転し、室内空
気を吸込口9から吸入する。この室内空気は、室外ユニ
ットから冷媒配管3を介して冷媒の供給を受ける室内熱
交換器5を通過し、ここで熱交換して空調された空気と
なり、吐出口10より室内に戻される。
【0005】この室内熱交換器5と細管6a,6bで接
続された冷媒分配器6は、冷媒配管3によって室外ユニ
ットと接続されている。室外ユニット内に設置されてい
る圧縮機により圧縮されたガス状の冷媒は、たとえば冷
房運転の場合、室外熱交換器で凝縮して液状のものが室
内ユニット1に送られる。室内ユニット1では、冷媒液
が冷媒分配器6で各細管6a,6bに分配される。そし
て、各細管6a,6bで冷媒液が減圧された後、室内熱
交換器5で室内空気を冷やす。この熱交換により気化し
た冷媒は、再度室外ユニットへ戻される。なお、図中の
符号8は、室内熱交換器5の結露した水を受けるドレン
パンである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した冷
媒分配器6に接続された銅管よりなる細管6a,6bは
冷媒が流れるエネルギで振動し、互いにこすれることに
よって破損することがある。また、最近は信頼性向上と
省冷媒を狙って、冷媒を液相で流すかわりに2相流で流
す2相搬送方式を採用しているが、冷媒分配器部のフロ
ーパターンはスラグ流であり、したがって冷媒流動音が
大きくなる。このため、その対策としてフローパターン
の改善又は冷媒分配器6に接続された細管6a,6bを
制振して、室内熱交換器5をゆすって放射される音をな
くしている。具体的には、通常ブチルゴムに接着材を塗
布したもので細管6a,6bを包み、制振させている。
しかしながら、この作業は手で行っているために時間を
要し、しかもその貼り方にはばらつきがでやすいという
問題があった。そこで、本発明の課題は、短時間で容易
に施工できると共にばらつきのない安定した制振性能を
提供できる制振材及びその施工方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明においては以下の手段を採用した。請求
項1に記載の発泡ウレタン制振材は、少なくともポリエ
ーテル、ポリスチレン及び鉄粉を含有してなる主剤と硬
化剤とを混合したことを特徴とするものである。
【0008】このような発泡ウレタン制振材によれば、
型を用いた施工方法が可能になり、また、短時間で硬化
するので、安定した制振性能を容易に提供できる。
【0009】請求項2に記載の発泡ウレタン制振材の施
工方法は、被制振部の周囲を所定の間隙を形成する型で
包んで固定する工程と、前記間隙に少なくともポリエー
テル、ポリスチレン及び鉄粉を含有してなる主剤と硬化
剤とが混合された発泡ウレタン制振材を注入ガンで注入
して硬化させる工程とを具備し、前記被制振部の周囲を
硬化した前記制振材で被覆することを特徴とするもので
ある。
【0010】このような発泡ウレタン制振材の施工方法
によれば、短時間でばらつきのない安定した発泡ウレタ
ン制振材による被覆施工が可能となる。
【0011】請求項3に記載の冷媒分配器は、分岐して
接続された複数の細管を有し、各細管の周囲を、少なく
ともポリエーテル、ポリスチレン及び鉄粉を含有してな
る主剤と硬化剤とが混合された発泡ウレタン制振材で被
覆したことを特徴とするものである。
【0012】このような冷媒分配器によれば、各細管の
周囲が発泡ウレタン制振材で被覆されるので、振動など
によって互いに干渉するのを防止することが可能にな
る。
【0013】請求項4に記載の空気調和機は、分岐して
接続された複数の細管を有し、各細管の周囲を、少なく
ともポリエーテル、ポリスチレン及び鉄粉を含有してな
る主剤と硬化剤とが混合された発泡ウレタン制振材で被
覆した冷媒分配器と、冷媒と室内空気との間で熱交換さ
せる室内熱交換器と、室内空気を吸引し前記室内熱交換
器を通過させて室内に吹き出す送風機とを具備してなる
室内ユニットと、外気と冷媒との間で熱交換させる室外
熱交換器と、冷媒を圧縮する圧縮機とを具備してなる室
外ユニットと、により構成したことを特徴とするもので
ある。
【0014】このような空気調和機によれば、冷媒分配
器において各細管の周囲が発泡ウレタン制振材で被覆さ
れるので、振動などによって互いに干渉するのを防止す
ることが可能になり、冷媒分配器の耐久性を向上させる
と共に振動音の発生を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による制振材及びそ
の施工方法の実施の形態を説明する。図2は空気調和装
置の構成を示したもので、この空気調和装置は、室内ユ
ニット1と室外ユニット2とにより構成されており、こ
れら室内ユニット1と室外ユニット2との間は、2本の
冷媒配管3で互いに接続されている。
【0016】図3は本発明による空気調和機の室内ユニ
ット1の構成を示す断面図であり、符号の4は送風機、
5は室内熱交換器、6は冷媒分配器(ディストリビュー
タ)、6a,6bは細管、8はドレンパン、9は室内空
気の吸い込み口、10は吐出口であり、各機能について
は従来技術で説明したものと同様である。すなわち、室
内ユニット1は、図示を省略したスイッチを投入するこ
とで送風機4が回転し、室内空気を吸込口9から吸入す
る。この室内空気は、室外ユニット2から冷媒管3を介
して冷媒の供給を受ける室内熱交換器5を通過する。そ
して、この室内熱交換器5で熱交換して空調された空気
となり、吐出口10より室内に戻される。
【0017】この室内熱交換器5に冷媒を供給する冷媒
配管3は、室外ユニット2の圧縮機(図示省略)から供
給される冷媒を冷媒分配器6に導く。冷媒分配器6には
銅管よりなる2本の細管6a,6bが分岐して接続され
ており、供給された冷媒を各細管6a,6bに分配して
室内熱交換器5に導く。たとえば冷房運転の場合、室外
ユニット2から液状又は気液2相の冷媒が冷媒分配器6
に供給される。この冷媒は冷媒分配器6で細管6a,6
bにそれぞれ分配され、各細管6a,6bで減圧された
後、室内熱交換器5の内部を流通して通過する室内空気
を冷やす。こうして気化した冷媒は、再度室外ユニット
2へ戻される。
【0018】上述した細管6a,6bは、制振材13に
より被覆されている。図1は、冷媒分配器6に分岐して
接続された細管6,6bに対する発泡ウレタン制振材の
施工方法を示したものであり、図1の(a)、(b)、
(c)、(d)の順に施工される。ここで使用される
ウレタン制振材は、主剤と硬化剤とを混合したもので
ある。主剤を構成する各成分の含有率は、ポリエーテル
が重量%で約18%、同じくポリスチレンが約12%、
鉄粉が約63%、シリコンが約0.3%、そして3級ア
ミンが約0.2%である。また、硬化剤としてはイソシ
アネートなどが好適であり、発泡ウレタン制振材におけ
る硬化剤の含有率は重量%で約4.6%である。
【0019】以下、制振材による被覆の施工方法を説明
する。図1(a)は施工前の状態を示したもので、符号
の6は冷媒分配器である。この冷媒分配器6には、冷媒
を分配して流す細管6a,6bが分岐して接続されてい
る。この細管6a,6bは通常銅管であり、ここではこ
の細管が被制振部品となる。なお、図示の例では2本の
細管6a,6bが示されているが、必要に応じてその数
は変化する。図1(b)は、被制振部品である細管6
a,6bの周囲を型11で包んで固定する工程を示した
もので、型11の材料としては通常ウレタンが使用され
る。型11で包まれた細管6a,6bの周囲、すなわち
細管6a,6bの表面と型11との間には、発泡ウレタ
ン制振材を注入できる空間が形成されている。図1
(c)には、注入ガン12で発泡ウレタン制振材を注入
して硬化させる工程が示されている。上述した各成分を
含有してなる発泡ウレタン制振材は、通常注入後2〜3
分で硬化するので、その後に型11を取り外す。図1
(d)は施工完了後の状態を示したもので、細管6a,
6bの周囲が発泡ウレタン制振材13で被覆されてい
る。
【0020】上述したような発泡ウレタン制振材の施工
方法によれば、型11で細管6a,6bを包んで固定し
た後、注入ガン12で発泡ウレタン制振材を注入して硬
化させるという施工方法を採用できる。型11の固定
は、もちろん手作業で実施することも可能ではあるが、
公知の装置を用いて容易に自動化することができる。具
体的には、たとえば固定した細管6a,6bに対して、
2分割した構成の型11を一体化及び分離させることが
できるような装置であればよい。また、注入ガン12に
よる発泡ウレタン注入作業も、たとえばロボットハンド
の採用などで容易に自動化できる。したがって、発泡
レタン制振材13の硬化が極めて早く、しかもその施工
が手作業ではないので、被覆に要する作業の所要時間を
短くできると共に、発泡ウレタン制振材13のばらつき
も少なくすることが可能である。
【0021】そして、上述した成分を含有する発泡ウレ
タン制振材13を使用し、上述した施工方法により細管
6a,6bが被覆された冷媒分配器6は、冷媒の流れに
よって生じる振動が確実に防止される。このため、隣接
する細管6a,6bが互いにこすれあって破損するのを
防止でき、また、振動を原因とする音の発生も防止する
ことができる。
【0022】さらに、上述したような発泡ウレタン制振
材13によって細管6a,6bが被覆された冷媒分配器
6を採用した空気調和器は、細管6a,6bの破損によ
るトラブルがなくなり、また、運転時の音も低減されて
静かなものとなる。
【0023】
【発明の効果】上述した本発明によれば、下記のような
効果を奏する。請求項1に記載の発泡ウレタン制振材に
よれば、確実な制振性能を有し、しかも硬化に要する時
間が短くてすむ制振材が提供されるといった効果を奏す
る。また、型と被制振部品との間の空間部に対し、注入
ガンを用いて制振材を注入するという簡単な施工方法を
採用できる。
【0024】請求項2に記載の発泡ウレタン制振材の施
工方法によれば、自動化が容易で手作業から解放される
ので、制振材によるばらつきのない被覆を短時間で施工
できるようになり、安定した制振性能を容易に提供でき
るようになる。
【0025】請求項3に記載の冷媒分配器によれば、隣
接する細管が振動によってこすれあうのを容易かつ確実
に防止できるので、耐久性や信頼性の向上に効果を奏す
る。また、振動による音の発生が防止されるので、運転
時の音を低減して静かにするといった効果もある。
【0026】請求項4に記載の空気調和機によれば、冷
媒分配器の細管における振動が防止されて耐久性や信頼
性が向上するので、これを構成要素とする空気調和機の
信頼性や耐久性を向上させるといった効果を奏し、ま
た、運転騒音の静かな空気調和機を提供することができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による発泡ウレタン制振材の施工方法
を示す図で、(a)は冷媒分配器に細管が分岐して接続
された施工前の状態、(b)は細管を型で包んで固定す
る工程、(c)は型に注入ガンで発泡ウレタン制振材を
注入する工程、(d)は細管が発泡ウレタン制振材で被
覆された施工完了の状態である。
【図2】 空気調和機の構成を示す斜視図である。
【図3】 本発明による冷媒分配器を備えた室内ユニッ
トの構成を示す図である。
【図4】 従来の冷媒分離器を備えた室内ユニットの構
成を示す図である。
【符号の説明】 1 室内ユニット 2 室外ユニット 3 冷媒配管 6 冷媒分離器 6a,6b 細管 11 型 12 注入ガン 13 制振材(発泡ウレタン制振材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16F 15/08 F16F 15/08 D G F16L 3/16 F16L 3/16 A F24F 1/00 F25B 41/00 B F25B 41/00 C F24F 1/00 391C //(C08L 75/04 25:06) (C08G 18/48 101:00)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともポリエーテル、ポリスチレン
    及び鉄粉を含有してなる主剤と硬化剤とを混合したこと
    を特徴とする発泡ウレタン制振材。
  2. 【請求項2】 被制振部品の周囲を所定の間隙を形成す
    る型で包んで固定する工程と、前記間隙に少なくともポ
    リエーテル、ポリスチレン及び鉄粉を含有してなる主剤
    と硬化剤とが混合された発泡ウレタン制振材を注入ガン
    で注入して硬化させる工程とを具備し、前記被制振部品
    の周囲を硬化した前記制振材で被覆することを特徴とす
    る発砲ウレタン制振材の施工方法。
  3. 【請求項3】 分岐して接続される複数の細管を有し、
    各細管の周囲を、少なくともポリエーテル、ポリスチレ
    ン及び鉄粉を含有してなる主剤と硬化剤とが混合された
    発砲ウレタン制振材で被覆したことを特徴とする冷媒分
    配器。
  4. 【請求項4】 分岐して接続される複数の細管を有し、
    各細管の周囲を、少なくともポリエーテル、ポリスチレ
    ン及び鉄粉を含有してなる主剤と硬化剤とが混合された
    発砲ウレタン制振材で被覆した冷媒分配器と、冷媒と室
    内空気との間で熱交換させる室内熱交換器と、室内空気
    を吸引し前記室内熱交換器を通過させて室内に吹き出す
    送風機とを具備してなる室内ユニットと、 外気と冷媒との間で熱交換させる室外熱交換器と、冷媒
    を圧縮する圧縮機とを具備してなる室外ユニットと、 により構成したことを特徴とする空気調和機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005241236A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Lg Electronics Inc 空調機の室外機の配管構造
JPWO2021064845A1 (ja) * 2019-10-01 2021-04-08

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