JPH09105876A - レーザ走査光学装置 - Google Patents

レーザ走査光学装置

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JPH09105876A
JPH09105876A JP31233895A JP31233895A JPH09105876A JP H09105876 A JPH09105876 A JP H09105876A JP 31233895 A JP31233895 A JP 31233895A JP 31233895 A JP31233895 A JP 31233895A JP H09105876 A JPH09105876 A JP H09105876A
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JP
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laser beam
laser
line sensor
diameter
spot diameter
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Application number
JP31233895A
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English (en)
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Hiroshi Hiraguchi
寛 平口
Keiji Oe
啓司 小江
Kenji Takeshita
健司 竹下
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によって、副走査方向のレーザビ
ームの集光位置の検出を行い、集光位置が適正でない場
合、集光位置を補正することができるレーザ走査光学装
置を提供する。 【解決手段】 レーザダイオード1から射出されたレー
ザビームをポリゴンミラー4で偏向し感光体8上に結像
走査させるレーザ走査光学系において、感光体8上の走
査線に対して、光学的距離が長い線c上の副走査方向に
CCDラインセンサ10を設ける。CCDラインセンサ
10上に形成されるスポット径は、レーザビームの集光
位置に応じて異なるため集光位置を検出することがで
き、検出された集光位置が適正でない場合、シリンドリ
カルレンズ3を移動ユニット9によって光軸方向に移動
させスポット径を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ走査光学装
置、さらに詳しくはデジタル複写機やレーザビームプリ
ンタ等に用いられるレーザ走査光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ発生源から射出されたレーザビー
ムを偏向器で走査し、記録媒体上に結像させるレーザ走
査光学装置は、デジタル複写機やレーザビームプリンタ
等のデジタル画像形成装置に用いられている。このよう
なレーザ走査光学装置では、記録媒体上でのレーザビー
ムのスポット径をより小さくして画像密度を向上し、画
像の高画質化,高精細化に対応している。
【0003】ところが、レーザ走査光学装置では、環境
温度の変動によるレンズの保持部材の熱変形、またはプ
ラスティック等のレンズ部材の屈折率変化を原因とし
て、記録媒体上でレーザビームの結像状態が変化するこ
とがあった。特にレーザビームのスポット径をより小さ
くし、画像の高画質化,高精細化を図った場合、結像状
態が変化すると画像への影響が大きくなる。したがっ
て、安定して高画質な画像を得るためには、高精度にレ
ーザ走査光学装置を調整した後でも、記録媒体上での結
像状態を検出し、スポット径を補正する必要があった。
【0004】また、レーザ走査光学装置においては、レ
ーザビームが偏向器によって走査される方向(以下、主
走査方向と記す)に対して垂直な方向(以下、副走査方
向と記す)については偏向器の面倒れ補正のため、偏向
器上の偏向面近傍と記録媒体表面を共役な関係にするこ
とが多い。したがって、スポット径の補正は、主走査方
向だけではなく、副走査方向に対しても必要である。
【0005】このようなレーザ走査光学装置における集
光位置検出機構として、特開平2−296210号公報
には記録媒体と光学的に等価な位置にCCDセンサを配
置してレーザビームを明滅させ、センサの出力の振幅の
大小によって集光位置を検出する装置が提案されてい
る。
【0006】また、特開昭60−100113号公報に
は、光軸方向に移動可能な凸レンズを補正用レンズとし
て光路上に配し、走査線上のレーザビームの一部をシリ
ンドリカルレンズを介して、4分割されたフォトセンサ
に入射させ集光位置を検出する装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
技術は、レーザビームの結像状態が変動すると、検知器
からの出力が、全体的な振幅の変化として均一に変化す
るため、レーザビームのスポット径が記録媒体で最小に
なっていない場合、スポット径が最小となる位置が被走
査面より前側にあるのか後側にあるのか判別すること
は、困難であった。さらにピーク値の検出を行うため、
光源であるレーザダイオードの光量の変動に大きく影響
されてしまうという問題点もあった。
【0008】また、後者の技術は、検出用に用いるシリ
ンドリカルレンズの屈折率が温度によって変化する特性
を考慮しなければならなかった。さらに、4分割された
センサの位置あわせにも高い精度が必要であった。
【0009】本発明は、簡単な構成によって、副走査方
向のレーザビームの集光位置の検出を行い、集光位置が
適正でない場合、集光位置を補正することができるレー
ザ走査光学装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るレーザ走査光学装置は、レーザビーム
発生源から射出されたレーザビームを偏向器で偏向し記
録媒体上に結像・走査するレーザ走査光学装置におい
て、レーザビームの光軸と略垂直な面内にあって、前記
記録媒体上の被走査面に対して所定の長さだけ光学的距
離が異なる位置に設けられ、レーザビームのスポット径
を検知してスポット径に応じた信号を出力する検知手段
と、該検知手段の出力よりレーザビームの集光位置を判
断する制御手段と、該制御手段により判断された集光位
置を修正する補正手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、記録媒体上の被走査面に対し
て、例えば光学的に所定の距離だけ長い位置に検知手段
を設けた場合、レーザビームの集光位置が走査線よりも
前側にあれば、検知位置にあるスポット径は、被走査線
に集光位置があるときよりも大きくなる。逆に副走査方
向の集光位置が被走査線よりも後側にあれば、検知位置
にあるスポット径は被走査線に集光位置があるときより
も小さくなる。したがって、検知手段によってレーザビ
ームのスポット径の大きさが検知されると、制御手段に
よって集光位置が被走査線より前側にあるのか後側にあ
るのかが判断される。さらに、集光位置が適正でなかっ
た場合、補正手段によってシリンドリカルレンズを光軸
方向に移動させ、集光位置を適正な位置に移動させる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。(レーザ走査光学装置の構成) 図1は本発明の実施形態
の構成を示す概略図である。実施形態の光学系は、レー
ザダイオード1から近い順に、コリメータレンズ2、シ
リンドリカルレンズ3、ポリゴンモータ5によって回転
駆動されるポリゴンミラー4、トロイダルレンズ6、f
θレンズ7からなり、これらの光学系によって集光され
たレーザビームが記録媒体である感光体8へ照射され
る。
【0013】シリンドリカルレンズ3は、移動ユニット
9によって光軸方向に移動可能に保持されている。この
移動ユニット9は、シリンドリカルレンズ3を載置して
いる台座9c、台座9cのねじ部と係合しているねじ軸
9d、ねじ軸9dと同軸に接続されているステッピング
モータ9a、全体を載置している台板9b等からなる。
【0014】感光体8より上流側にあって感光体8と光
学的に等価な位置には、フォトダイオード12が配置さ
れている。また、感光体8より下流側にあって感光体8
よりも光学的に等価な位置から所定の距離だけ長い位置
には、CCDラインセンサ10が副走査方向をラインセ
ンサの長手方向にして配置されている。このCCDライ
ンセンサ10の配置位置については後でさらに詳述す
る。
【0015】上記のフォトダイオード12,CCDライ
ンセンサ10からの出力は、それぞれビーム検出回路1
3,AF制御部11を介してプリンタ本体制御部14に
入力されている。また、プリンタ本体制御部14から
は、光源駆動回路15に制御信号を出力されており、こ
の制御信号によってレーザダイオード1が明滅制御され
る。その他、プリンタ本体制御部14には、書換え可能
なメモリ17、初期設定SW16が接続されている。
【0016】(レーザ走査光学装置の動作)通常のプリ
ント処理動作中に、レーザビームの焦点位置を調整する
と、1つの画像を異なる2つのスポット径で形成するこ
とになるため好ましくない。そこで、本実施形態では画
像形成の途中では焦点位置の調整は行わず、プリンタ本
体制御部14の内部タイマを利用して、所定のタイミン
グごとにレーザビームのオートフォーカス制御(AF制
御)を行っている。
【0017】通常のプリント処理を行う場合、レーザビ
ームは始めに感光体8よりも上流側のフォトダイオード
12の面上を走査する。このフォトダイオード12は、
レーザビームが入射すると電気信号を出力する。出力さ
れた電気信号は、ビーム検出回路13で所定のしきい値
を越えるとタイミング信号として、プリンタ本体制御部
14に出力される。タイミング信号が出力されると、プ
リンタ本体制御部14はタイミング信号からカウントし
て所定の時間後に感光体8上への画像の書きだしを命令
する。
【0018】感光体8上を走査し終わると、レーザビー
ムはCCDラインセンサ10に入射する。前述のように
通常のプリント処理では、このCCDラインセンサ10
の出力は、何も処理されない。
【0019】その後、ポリゴンミラー4がさらに回転
し、レーザビームがフォトダイオード12の位置に戻っ
て同じ動作が繰り返され、感光体8上に静電潜像が形成
されていく。
【0020】一方、プリンタ本体制御部14の内部タイ
マがタイムアップすると、AF制御が行われる。AF制
御では、プリンタ本体制御部14の内部タイマがタイム
アップとともに、ポリゴンモータ5が制御され、レーザ
ダイオード1が発光されて、レーザビームがCCDライ
ンセンサ10に入射する。CCDラインセンサ10から
の出力は、書替え可能なメモリ17に記憶されているデ
ータやオートフォーカス初期設定スイッチ16に基づい
て、後述する原理によって焦点位置が検出される。
【0021】焦点位置検出処理の結果、焦点位置を補正
する必要があれば、プリンタ本体制御部14は、AF制
御部11に制御信号を出力してステッピングモータ9a
を駆動させる。ステッピングモータ9aに信号が入力さ
れると、信号に応じてステッピングモータ9aが回転
し、同軸に接続されているねじ軸9dも同様に回転す
る。このとき台座9cがねじ軸9dの回転によって光軸
方向に移動し、シリンドリカルレンズ3が光軸方向に移
動する。シリンドリカルレンズ3が光軸方向に移動する
と、トロイダルレンズ6の共役比が変化するので焦点位
置が光軸方向に移動する。
【0022】なお、本実施形態では、移動ユニット9は
ねじによる移動であるが、ラックとピニオンを用いる方
法、圧電素子によって移動させる方法等の公知技術を用
いてもよい。
【0023】(焦点位置検出原理)図2は、本発明の焦
点位置検出の原理を説明する概略図であり、光軸と副走
査方向を含む平面で切断したときの、レーザビームとC
CDラインセンサ10の断面を示している。図2におい
て、レーザビームは矢印X方向に進行している。実線a
は、基準フォーカス位置である点a上に焦点を結ぶレー
ザビームを表わし、このときCCDラインセンサ10上
での副走査方向のスポット径がDaである。同様に実線
b’は、基準フォーカス位置よりレーザダイオードから
の光学的距離が短い位置で焦点を結ぶレーザビーム(以
下、前ピン状態と記す)、実線bは、基準フォーカス位
置よりレーザダイオードからの光学的距離が長い位置で
焦点を結ぶレーザビーム(以下、後ピン状態と記す)を
それぞれ表わしている。
【0024】レーザビームの副走査方向の焦点位置を検
出しようとする場合、あらかじめ走査線である線a上に
集光するようにシリンドリカルレンズ3を調整し、CC
Dラインセンサ10上での副走査方向のスポット径Da
を測定し、デフォルト値として、メモリ17に記憶して
おく。
【0025】レーザビームの副走査方向の焦点位置を測
定する場合、レーザスポットがCCDラインセンサ10
に入力されると、センサからの出力値としてスポット径
Dが出力される。このスポット径Dとデフォルト値であ
るスポット径Daを比較することにより、CCDライン
センサ10上でのスポット径がDであるレーザビームの
焦点位置を検出することができる。すなわち、D<Da
のとき後ピン状態、D=Daのとき線a上で合焦、D>
Daのとき前ピン状態、となる。
【0026】次に、上記方法によって焦点位置が適正で
ないと検出された場合のデフォーカス量の求め方につい
て説明する。図3は、レーザビームの結像位置付近の拡
大図である。図3において、レーザビームは矢印x方向
に進行しており、レーザビームのスポット径が最も小さ
くなる位置でのスポット半径をω0、拡がり角の半値を
θとする。一般にレーザビームのようなガウスビームで
は、以下の式が成立する。 θ=λ/πω0・・・・・(1) ただし、 π:円周率、 λ:レーザビームの波長、 である。
【0027】したがって、上記式(1)によりレーザビー
ムの拡がり角の半値θは理論的に導出される。θが求ま
れば、焦点のデフォーカス量Lは、 L=D/2tanθ・・・・・(2) により求めることができる。このようにして求めた焦点
のデフォーカス量Lの距離に対応した信号を、ステッピ
ングモータ9aに送り、シリンドリカルレンズ3を移動
させて副走査方向の焦点位置の補正を行う。
【0028】なお、本実施形態では焦点位置が適正でな
い場合のデフォーカス量を計算により求めたが、それぞ
れのデフォーカス量に対応するスポット径を、あらかじ
め測定しておき、補正テーブルの形式でメモリしておい
てもよい。
【0029】(CCDラインセンサの配置位置)次に、
CCDラインセンサ10が配置されている位置につい
て、さらに詳しく説明する。ビーム半径の検出手段とし
てCCDラインセンサ10を用いると、検出されるビー
ム径の分解能は、CCDラインセンサ10の1つのチッ
プサイズに規制される。すなわち、デフォーカスによる
レーザビームのスポット径の変化が、CCDラインセン
サ10の1つのチップサイズ以上でなければ、デフォー
カスを検出することはできない。
【0030】これを図4を用いて説明する。図4は、後
ピン状態においてCCDラインセンサ10とレーザビー
ムの副走査方向の位置関係を示した概略図である。図4
において、トロイダルレンズ後側主点をビーム半径d0
で透過したレーザビームAは、矢印x方向へ進行し走査
線と光学的に等価である線a上で焦点を結び、その後、
線c上にあるCCDラインセンサ10でビーム半径d1
として検出される。
【0031】同様にトロイダルレンズ後側主点をビーム
半径d0で透過したレーザビームBは矢印x方向へ進行
し、走査線と光学的に等価である線aより、レーザダイ
オードからの光学的距離が長い位置にある線b上で焦点
を結び、その後、線c上にあるCCDラインセンサ10
にビーム半径d2として検出される。図4で、トロイダ
ルレンズ後側主点と線aまでの距離をf、線aと線bの
距離をΔL、トロイダルレンズと後側主点とCCDライ
ンセンサ10までの距離をLとする。
【0032】CCDラインセンサ10によって、レーザ
ビームaと、後側にデフォーカスされているレーザビー
ムbの差を検出するためには、d1とd2の差がCCDセ
ンサの1つのチップサイズ以上であればよい。すなわ
ち、CCDセンサの1つのチップサイズをSとすれば、
以下の式を満足する。
【0033】d1−d2≧S・・・・・(3) さらに、上記式(3)と幾何学的な関係により以下の式が
導かれる。 (L−f)d0/f−{L−(f+ΔL)}d0/(f+
ΔL)≧S 上記式を整理して、 L≧Sf(f+ΔL)/d0ΔL・・・・・(4) となる。したがって、後ピン状態の場合CCDラインセ
ンサ10は、トロイダルレンズ後側主点から上記式(4)
の右辺で規定される距離Lだけ離れた位置に配置されて
いれば、焦点位置の誤差を検出することができる。
【0034】一方、前ピン状態についても同様にCCD
ラインセンサ10の位置に関する条件を求めることがで
きる。後ピン状態の場合と同様に計算すれば、以下の式
を得る。
【0035】 L’≧Sf(f−ΔL)/d0ΔL・・・・・(5) 以上より、CCDラインセンサ10は、トロイダルレン
ズ後側主点からの距離が(4)式と(5)式を同時に満たす位
置に配置すれば、焦点位置の誤差を検出することができ
る。ところが、 ((4)式のLの右辺)>((5)式のL’の右辺) であるから、結局CCDラインセンサ10は、トロイダ
ルレンズ後側主点からの距離Lが(4)式を満たす位置に
配置すればよい。
【0036】以下、実施形態の場合の具体的な数値を示
す。例えば、数値例として本体プリンタの画像密度を1
200dpi(最小ビーム半径ω0としては約10μ
m),レーザビームの波長λを780nm,トロイダル
レンズ後側主点と基準フォーカス面までの距離、すなわ
ちトロイダルレンズの焦点距離fを200mm,CCD
ラインセンサの1チップサイズSを7μm,許容できる
デフォーカス量ΔLを0.2mmとする。
【0037】また、一般にレーザ光学系については以下
の式が成立する。 d0=fλ/πω0・・・・・(6) (6)式より、トロイダルレンズ後側主点でのビーム半径
は、 d0≒5mm となる。この値と上記各値を(4)式に代入すると、 L≧280mm が求められる。したがって数値例の場合、CCDライン
センサはトロイダルレンズ後側主点から280mm以上
離れた位置に配置すればよい。
【0038】以上、本実施形態ではCCDラインセンサ
10を、走査面よりも光学的距離が長い位置に配置して
いる場合を説明したが、走査面よりも光学的距離が短い
位置に配置してもよい。CCDラインセンサを走査面よ
りも光学的距離が短い位置に配置した場合も、前ピン状
態、後ピン状態をそれぞれ計算し比較すれば、以下の式
が得られる。 L≧Sf(f−ΔL)/d0ΔL・・・・・(8)(焦点位置の検出と補正フロー) 以下に、実際の焦点位
置の検出と補正の手順を説明する。 [第1実施形態]始めに、プリンタ本体の電源が投入さ
れた直後にレーザビームの焦点を検出し補正する第1実
施形態の制御手順について、図5及び図6のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0039】図5は、第1実施形態のプリンタ本体制御
部14の制御手順を示すメインフローチャートである。
プリンタの電源が投入されると、はじめに、制御プログ
ラムの初期設定(S101)が行われ、AF制御(S1
02)が行われる。AF制御については後述する。次
に、図示しない画像コントローラからシリアルデータを
受信し、例えばプリント中の場合は画像信号やタイミン
グ信号等が入力される(S103)。さらに、プリント
要求がされているかがチェックされ(S104)、プリ
ント要求されていれば、画像信号に基づいてレーザダイ
オードが明滅され、プリント処理が行われる(S10
5)。次に、プリント中及び待機中にかかわらず必要な
各種フラグのチェック等の通常処理が行われ(S10
6)、プリンタ本体制御部14のステータスを画像コン
トローラにシリアルデータとして送信する(S10
7)。最後にルーチンタイマのタイムアップをチェック
して(S108)、タイムアップしていればS103に
戻る。
【0040】図6は、第1実施形態のAF制御(S10
2)の制御手順を示したフローチャートである。始めに
ポリゴンモータが駆動され(S201)、レーザダイオ
ードが発光状態にされる(S202)。次に、初期設定
SW16がチェックされる(S203)。この初期設定
SW16は、基準となるスポット径Daがメモリ17に
ストアされているかどうかを表わし、メモリされている
場合はオンに設定される。
【0041】初期設定SW16がオフであった場合、基
準ビーム径の測定(S204)が行われ、このときのビ
ーム径Dが基準ビーム径Daとしてメモリ17にストア
される(S205)。この作業は、通常出荷の際の調整
後に行われる。本実施形態の場合、スポット径の基準ビ
ーム径Daは、初期設定SW16をサービスマン等がオ
フすることにより、途中で設定し直すこともできる。
【0042】初期設定SW16がオンであった場合、ビ
ーム径Dの測定が行われ(S206)、ビーム径Dと基
準ビーム径Daとが等しいか否かがチェックされる(S
207)。ビーム径Dと基準ビーム径Daとが等しけれ
ば(S207)フォーカスは適正であるので、そのまま
次のステップに進む。ビーム径Dと基準ビーム径Daと
が等しくなければ、さらに大小を比較し(S208)、
ビーム径Dの方が小さければ後ピン状態であるから、ス
テッピングモータ9aを正転駆動し、シリンドリカルレ
ンズ3を移動させる(S209)。逆にビーム径Dの方
が大きければ前ピン状態であるから、同様にステッピン
グモータ9aを逆転駆動し、シリンドリカルレンズ3を
移動させる(S210)。ステッピングモータ9aを駆
動させた後、再びビーム径Dと基準ビーム径Daとの比
較にもどり(S207)、等しければ、次のステップに
進み、等しくなければ再度S208からの処理を続け
る。
【0043】再びビーム径Dと基準ビーム径Daとの値
を比較して等しければ、直ちにステッピングモータ9a
が停止される(S211)。そして、ポリゴンモータが
OFFされ(S212)、レーザダイオードの発光が停
止され(S213)、メインフローへリターンする。
【0044】このように、第1実施形態では装置に電源
が投入された直後に、常に焦点位置が検出され、焦点位
置が適正でない場合には補正されるので、立ち上げ時に
は常に適正な焦点位置でレーザ走査光学装置を使用する
ことができる。
【0045】[第2実施形態]次に、所定の時間経過ご
とにレーザビームの焦点を検出し補正する第2実施形態
の制御手順について、図7及び図8のフローチャートを
参照して説明する。
【0046】図7は、第2実施形態のプリンタ本体制御
部14の制御手順を示すメインフローチャートである。
プリンタの電源が投入されると、はじめに、制御プログ
ラムの初期設定(S301)が行われ、図示しない画像
コントローラからシリアルデータを受信し、プリント中
の場合は画像信号やタイミング信号等が入力される(S
302)。次に、画像形成の許可及び禁止を示す禁止フ
ラグFがチェックされる(S303)。禁止フラグFの
値が0の時は画像形成が許可され、それ以外の値の時は
画像形成は禁止される。S303で、禁止フラグFの値
が0の場合、さらに、プリント要求がされているか否か
がチェックされる(S304)。プリント要求されてい
れば、画像信号に基づいてレーザダイオードが明滅さ
れ、プリント処理が行われる(S305)。プリント要
求がされていなければ、焦点検出のタイミングをカウン
トするタイマのタイムアップをチェックする(S30
6)。このタイマは、プリンタ本体制御部14の内部ク
ロックを利用したタイマで、所定の時間間隔(例えば、
120分間隔等)をカウントする。
【0047】プリント処理が行われた場合(S30
5)、またはタイムアップしていない場合(S306で
No)、次のステップS309に進行する。
【0048】タイムアップしている場合(S306でY
es)、禁止フラグFが改めて1に設定され(S30
7)、後述するAF処理(S308)が行われる。次
に、プリント中及び待機中にかかわらず必要な各種フラ
グのチェック等の通常処理を行い(S309)、プリン
タ本体制御部14のステータスを画像コントローラにシ
リアルデータとして送信する(S310)。最後にルー
チンタイマのタイムアップをチェックして(S31
1)、タイムアップしていればS302に戻る。
【0049】図8は、第2実施形態のAF制御(S30
8)の制御手順を示したフローチャートである。始めに
ポリゴンモータが駆動され(S401)、レーザダイオ
ードが発光されて(S402)、ビーム径Dが測定され
る(S403)。
【0050】次に、検出されたビーム径Dとメモリ17
にあらかじめストアされている基準ビーム径Daとが比
較される(S404)。ビーム径Dと基準ビーム径Da
とが等しければ(S404でYes)フォーカスは適正
であるので、そのまま次のステップに進む。ビーム径D
と基準ビーム径Da等しくなければ、さらに大小を比較
し(S405)、ビーム径Dの方が小さければ後ピン状
態であるから、(2)式によってデフォーカス量と対応す
るステッピングモータ9aの駆動量を演算し(S40
6)、ステッピングモータ9aを所定パルスだけ正転駆
動し、シリンドリカルレンズ3を移動させる(S40
7)。逆にビーム径Dの方が大きければ前ピン状態であ
るから、同様に焦点のデフォーカス量と対応するステッ
ピングモータ9aの駆動量を演算し(S408)、ステ
ッピングモータ9aを所定パルスだけ逆転駆動し、シリ
ンドリカルレンズ3を移動させる(S409)。このよ
うに第2実施形態では、ステッピングモータ9aの駆動
量を演算し、演算により求められた所定パルスだけステ
ッピングモータ9aを駆動し、シリンドリカルレンズ3
を移動させる形態をとっている。
【0051】始めからビーム径Dと基準ビーム径Daと
が等しく補正の必要がない場合(S404でYes)、
あるいは、焦点距離の補正がすべて終了した場合、ポリ
ゴンモータが停止され(S410)、レーザダイオード
の発光が停止される(S411)。そして、焦点検出の
タイミングをカウントするタイマをセット(S412)
した後、禁止フラグFが0に設定されて(S413)、
メインルーチンへリターンする。
【0052】以上説明したように、第2実施形態では所
定時間経過ごとに、レーザビームのスポット径が補正さ
れるので、スポット径が経時的に変化しても適宜補正さ
れ、常に安定したスポット径が維持される。このような
時間間隔は、レーザ装置光学装置の使用される環境や使
用状態に応じて適宜定めればよい。また、第2実施形態
においても、第1実施形態のように、装置の立ち上げ後
に焦点位置の検出を行った後、所定時間間隔で焦点位置
を検出するように設定してもよい。
【0053】なお、各実施形態では副走査方向のレーザ
ビームのスポット径を検出する例を述べたが、ラインセ
ンサを主走査方向に平行に配置し、主走査方向のスポッ
ト径を検出してもよい。また、ラインセンサではなく受
光面を有する2次元CCDエリアセンサを配置して、同
時に主走査方向と副走査方向のスポット径を検出しても
よい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るレー
ザ走査光学装置は、CCDセンサを被走査面から所定の
距離だけ離れた位置に配置するという簡単な構成で、レ
ーザビームの焦点位置、基準焦点位置からのずれ量等の
結像状態を容易に検出することができる。
【0055】また、あらかじめ基準となるスポット径の
値をメモリしておき、メモリされた値と比較計算するの
で特別な調整や計算を必要とせず比較できるため、高精
度に結像状態の検出ができる。さらに検出された結像状
態が適正でない場合、補正手段を有しているので、適正
な結像状態に補正を行うことができる。
【0056】本発明に係るレーザ走査光学装置をプリン
タや複写機等に適用した場合、被走査線上のスポット径
が変化しても、高精度にレーザビームの集光位置が検出
され補正されるので、常に安定した画像を出力すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を表わす概略図
【図2】焦点位置検出の原理を説明する概略図
【図3】レーザビームの結像位置付近の拡大図
【図4】後ピン状態でのCCDラインセンサの位置に関
する条件を説明する概略図
【図5】第1実施形態のプリンタ本体制御部の制御手順
を示すフローチャート
【図6】第1実施形態のAF制御の手順を示すフローチ
ャート
【図7】第2実施形態のプリンタ本体制御部の制御手順
を示すフローチャート
【図8】第2実施形態のAF制御の手順を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
3:シリンドリカルレンズ 9:移動ユニット 10:CCDセンサ 11:AF制御部 14プリンタ本体制御部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザビーム発生源から射出されたレー
    ザビームを偏向器で偏向し記録媒体上に結像・走査する
    レーザ走査光学装置において、 レーザビームの光軸と略垂直な面内にあって、前記記録
    媒体上の被走査面に対して所定の長さだけ光学的距離が
    異なる位置に設けられ、レーザビームのスポット径を検
    知してスポット径に応じた信号を出力する検知手段と、 該検知手段の出力よりレーザビームの集光位置を判断す
    る制御手段と、 該制御手段により判断された集光位置を補正する補正手
    段と、を備えたことを特徴とするレーザ走査光学装置。
JP31233895A 1995-08-08 1995-11-30 レーザ走査光学装置 Pending JPH09105876A (ja)

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JP7-202253 1995-08-08
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7298390B2 (en) 2004-06-07 2007-11-20 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning device for scanning a laser beam on an image bearing member

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7298390B2 (en) 2004-06-07 2007-11-20 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning device for scanning a laser beam on an image bearing member
US7728861B2 (en) 2004-06-07 2010-06-01 Canon Kabushiki Kaisha Optical device

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