JPH08334710A - 光ビーム走査光学装置 - Google Patents

光ビーム走査光学装置

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JPH08334710A
JPH08334710A JP13772895A JP13772895A JPH08334710A JP H08334710 A JPH08334710 A JP H08334710A JP 13772895 A JP13772895 A JP 13772895A JP 13772895 A JP13772895 A JP 13772895A JP H08334710 A JPH08334710 A JP H08334710A
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JP
Japan
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light beam
scanning direction
main scanning
sub
light
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Application number
JP13772895A
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English (en)
Inventor
Keiji Oe
啓司 小江
Hidenari Tatebe
秀成 立部
Yoshihiro Inagaki
義弘 稲垣
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1組の検出手段にてビーム径の検出および光
ビームの結像状態を、主、副各走査方向のウエスト位置
に関して正確に安定して行えるようにする。 【構成】 被走査面外の被走査面と等価な受光面を持つ
光電変換素子11、これの手前に平行に位置し主走査方
向と交差する方向にピンホールP1〜Pnを配したピン
ホールアレイPを備え、各ピンホールP1〜Pnの主走
査方向間隔は、光ビームLBの主走査方向ビーム径より
も大きく、各ピンホールP1〜Pnの副走査方向間隔
は、光ビームLBの副走査方向ビーム径よりも小さく設
定され、光電変換素子11がピンホールアレイPを介し
て光ビームLBを受光するときのピーク出力に応じて、
主、副各走査方向に屈折力を有するレンズ2、3を光軸
方向に移動制御する移動制御手段21、22、33を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ビーム走査光学装置に
関し、詳しくは、偏向される光ビームをレンズを介し被
走査面上に結像させてこれを主走査方向に走査する光ビ
ーム走査光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近時の光ビーム走査光学装置は、800
dpi以上の高画質が要求されている。このような高画
質を得るには、光ビームのビーム径を絞ってこれによる
ウエスト位置で結像させることが必須条件となってい
る。
【0003】しかし、室温と云った環境変化等の外的要
因により光ビームのビーム径および最小ビーム径となる
ウエスト位置が変化しやすい。このため、高画質を安定
して得るには、前記環境変化等によるビーム径やウエス
ト位置の変化を管理し、常に光ビームのウエスト位置が
結像するように結像状態をフィードバック制御する必要
がある。
【0004】図11は光ビームの結像状態を検出する第
1の従来例を示している。このものは、図11の(a)
に示すように、光ビームの被走査面外への偏向位置で被
走査面と等価な受光面を持ったCCDセンサaと、これ
の手前に平行に配したバーコードフィルタbとを組み合
わせている。
【0005】光ビームはバーコードフィルタbに照射さ
れたとき、これの一方向に配列された複数のスリットc
を通過して図11の(a)に示すようにCCDセンサa
に受光される。このときCCDセンサaは受光部でのみ
出力し、その出力状態は図11の(b)に示すグラフの
ようになる。
【0006】図11の(b)に示すように光ビームの中
心位置で出力が大きく、周辺になるほど出力は小さい。
【0007】そこで、この出力の最大値と最小値との差
が最大となるように、スリットcの配列方向の屈折力を
持つレンズをフォーカシングすると、バーコードフィル
タbのバーコードの配列方向、例えば主走査方向に一致
する方向のウエスト位置での光ビームの結像状態が得ら
れる。
【0008】また、図12は第2の従来例を示してお
り、図12の(a)に示すように光ビームの被走査面外
への偏向位置に配した被走査面と等価な受光面を持つフ
ォトダイオードdと、このフォトダイオードdの手前に
これと平行に位置し、光ビームの偏向による主走査方向
と交差する方向に形成したスリットeとを組み合わせた
ものを採用している。
【0009】このものでは、スリットeを主走査方向に
通過する光ビームのうちの、スリットeを抜ける光をフ
ォトダイオードdが受光し、図12の(b)に示すよう
な出力を得る。このときの出力は光ビームのビーム径全
域について受光している間の受光量が積分されたものと
なり、光ビームのビーム径内光量分布に対応するような
ピークは得られない。そこで、フォトダイオードdが受
光している間の時間から光ビームの主走査方向のビーム
径を検出し、これが最小となる結像状態を得るようにフ
ォーカシングする。
【0010】特開平2−93619号公報は主走査方向
および副走査方向の2通りのビーム径を検出して前記方
向で違う各ウエスト位置での結像が得られるようにフィ
ードバック制御するものを開示している。
【0011】この第3の従来例は、光ビームがこれの偏
向により主走査方向に通過していくとき、主走査方向の
ビーム径の違いによってフォトドダイオードへの入光状
態に差ができるスリットと、副走査方向のビーム径の違
いによってフォトダイオードへの入力に差ができるスリ
ットとを用いている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来例
では、光ビームのビーム径の検出は主、副各走査方向の
一方についてしか行えない。したがって、両方向のウエ
スト位置での結像状態を得るには、スリットcの配列方
向の違うものを2つ備える必要があり、スリットおよび
センサが2組必要となるので高価につく。
【0013】第2の従来例では、光ビームが偏向される
方向のビーム径についてしか検出できない。したがっ
て、主走査方向のウエスト位置での結像状態しか得られ
ない。
【0014】第3の従来例のものでは、図13の(a)
に示すような光ビームlとスリットgとの位置関係と、
図13の(b)に示すような光ビームlとスリットgと
の位置関係とでは、図13の(c)と(d)とに示して
いるように、フォトダイオードの受光時間に差が出る。
したがって、光ビームlとスリットgとの位置関係に狂
いがあると検出精度が低下するので、2組の光学系に高
精度な組み立てが必要となりコスト高になる。また、高
精度な組み立てができても、室温と云った環境等の変化
によって光ビームlの光路にずれが生じると検出精度が
低下するので、結像状態のフィードバック制御は不安定
になる。
【0015】本発明は上記のような問題を解消すること
を課題とし、1組の検出手段によって、ビーム径の検出
とこれによる光ビームの結像状態とを、主、副各走査方
向のウエスト位置に関して正確にかつ安定して行える光
ビーム走査光学装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光ビームの走査
光学装置は上記のような目的を達成するために、偏向さ
れる光ビームをレンズを介し被走査面上に結像させてこ
れを主走査方向に走査する光ビーム走査光学装置におい
て、光ビームの被走査面外への偏向位置に配した被走査
面と等価な受光面を持つ光電変換素子と、この光電変換
素子の手前にこれと平行に位置し主走査方向と交差する
方向に複数のピンホールを配したピンホールアレイとを
備え、この各ピンホールの主走査方向で見た主走査方向
間隔は、光ビームの主走査方向のビーム径よりも大き
く、各ピンホールの主走査方向にほぼ直交する副走査方
向で見た副走査方向間隔は、光ビームの副走査方向のビ
ーム径よりも小さく設定され、光電変換素子がピンホー
ルアレイを介して光ビームを受光するときのピーク出力
に応じて、主、副各走査方向に屈折力を有するレンズを
光軸方向に移動制御する移動制御手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明の光ビーム走査光学装置の上記構成で
は、光ビームは画像信号に応じて変調された状態で偏向
されて、副走査方向に移動される被走査面を主走査方向
に繰り返し走査することにより、被走査面上に画像形成
を行うが、前記主走査に際し光ビームは被走査面から外
れた位置にあるピンホールアレイ上をも主走査方向に走
査する。
【0018】このとき光ビームは、ピンホールアレイの
各ピンホールに到達する都度これを通り抜けて被走査面
と等価な光電変換素子に到達し、被走査面上と同じ状態
に結像する。
【0019】ピンホールのそれぞれは主走査方向と交差
する方向に配列され、主走査方向および副走査方向の位
置が異なり、しかも、主走査方向間隔が光ビームの主走
査方向のビーム径よりも大きく、副走査方向間隔が光ビ
ームの副走査方向のビーム径よりも小さいことにより、
光ビームは前記主走査に際して同時に2以上のピンホー
ルを抜けることはなく、各ピンホールの主走査方向の配
列に従った所定の順次で所定の時間間隔を持った各位置
のピンホールに到達してこれを主走査方向に通過しなが
ら、ビーム径内のピンホールに対応した副走査方向位置
の光だけが抜けて光電変換素子に入光する。
【0020】この結果光電変換素子からは、必要に応じ
て光ビームの副走査方向における一方から他方への各位
置ごとの部分光による受光出力が所定の時間間隔を持
ち、かつ光ビームの副走査方向の光量分布に対応した個
別の電気信号として得られ、これらのうちのピーク出力
を示すピンホール位置が、光ビームのビーム径内の副走
査方向で見たガウス分布がピークとなる位置にほぼ対応
しており、移動制御手段が、このピンホールに係るピー
ク出力が最大となるように、主走査方向に屈折力を持つ
レンズの位置を制御することにより、光ビームの主走査
方向の結像調節を自動的に達し、また、副走査方向に屈
折力を持つレンズの位置を制御することにより、光ビー
ムの副走査方向の結像調節を自動的に達成することがで
き、被走査面を主走査するのに最良の結像状態が得られ
る。
【0021】また、ピンホールアレイおよび光電変換素
子の主走査方向での位置は前記検出の精度に関係しない
し、ピンホールを光ビームの副走査方向のビーム径より
も大きな範囲に配列しておけば、ピンホールアレイおよ
び光電変換素子の設置位置と光ビームの主走査位置との
副走査方向での位置ずれに対応できるし、室温と云った
環境等の変化による光ビームの光路の変化にも対応でき
るので、最良の結像状態が高精度に常に安定して得ら
れ、高画質の要求に充分に応えられる。
【0022】しかも、ピンホールアレイおよび光電変換
素子は1組でよいし、これらと光ビームの主走査位置と
の副走査方向での位置関係に精度が要らないので組み立
てやすいので、構造および組み立てが簡単で安価なもの
とすることができる。
【0023】
【実施例】図1〜図10に示す本発明の一実施例として
の光ビーム走査光学装置について説明する。
【0024】本実施例の光ビーム走査光学装置は図1に
その概略構成を示してあるように、レーザダイオード1
を光ビームLBの発光源として用いている。レーザダイ
オード1は画像信号に応じてオン、オフ発光をし、これ
により発せられた光ビームLBはコリメータレンズ2に
よりほぼ平行ビームとされ、シリンドリカルレンズ3に
よって副走査方向に屈折された後、ポリゴンミラー等の
偏向器4によってこれを中心とした扇形の偏向面をなし
て一方から他方に偏向される。
【0025】偏向される光ビームLBは被走査面6上で
等速走査するように走査レンズ5によって屈折されると
ともに、面倒れ補正もされ、被走査面6の所定位置を所
定の方向に等速で主走査する。
【0026】一方、被走査面6は例えばドラム型のフォ
トコンダクターであって、これの回転で主走査方向とほ
ぼ直角な方向に移動してこれが副走査となり、前記主走
査を副走査方向に少しずつ位置を変えて受けていき、画
像信号通りの画像が形成されるようにする。
【0027】このような光ビーム走査光学装置の主走査
方向における倍率と、副走査方向における倍率とはそれ
ぞれの走査方向での走査速度に依存している。これらの
倍率は一般に異なっていて、温度変動時におけるビーム
ウエスト位置の変動量が、主走査方向と副走査方向とで
異なる。
【0028】したがって、温度変動に対しビームウエス
ト位置の変動を両方向で補償するには、主走査方向と副
走査方向とに同じ屈折力を持つコリメータレンズ2を移
動させるだけでは不十分で、他のシリンドリカルレンズ
3のように副走査方向に屈折力を持つレンズも移動させ
る必要がある。
【0029】そこで本実施例では、光ビームLBの被走
査面6外への偏向位置に配した被走査面と等価な受光面
を持つフォトダイオード11と、このフォトダイオード
11の手前にこれと平行に位置し図2に示すように主走
査方向と所定の適当な角度θを持って交差する方向に複
数のピンホールP1〜Pnを配したピンホールアレイP
とによって、図4に示す光ビームLBの主走査方向のビ
ーム径DMと、副走査方向のビーム径DSとを検出し、
この検出結果によって主走査方向に屈折力を有するコリ
メータレンズ2を図3に示すような第1の移動手段21
によって光軸方向に移動させて光ビームLBの主走査方
向の結像調節を行い、副走査方向に屈折力を持ったシリ
ンドリカルレンズ3を図3に示すような第2の移動手段
22によって光軸方向に移動させて光ビームLBの副走
査方向の結像調節を行うようにしてある。
【0030】また、前記ビーム径DM、DSを検出する
ため図4に示すように、各ピンホールP1〜Pnの主走
査方向で見た主走査方向間隔dMは、ピンホールアレイ
上に到達する光ビームLBの主走査方向のビーム径DM
よりも大きく、各ピンホールP1〜Pnの主走査方向に
ほぼ直交する副走査方向で見た副走査方向間隔dSは、
ピンホールアレイP上に到達する光ビームLBの副走査
方向のビーム径DSよりも小さく設定してある。
【0031】なお、ピンヨールP1〜Pnの直径をDと
すると、D>dS>0にするか、dSを光ビームLBの
DSよりはるかに小さく、一回の主走査で光ビームLB
が複数個のピンホールを横切るようにするのがよい。こ
の横切るピンホールの数は3つ以上であるのが好まし
く、多いほど検出精度が向上する。
【0032】第1の移動手段21は、図3に示すように
コリメータレンズ2を保持したレンズ台23をレンズ台
ガイド24によって光軸方向に移動できるように支持す
るとともに、レンズ台23上にラック25を設け、この
ラック25に噛み合うピニオン26をモータ27により
正逆両方向に駆動するようにしてある。モータ27はモ
ータ駆動回路28によって駆動制御する。シリンドリカ
ルレンズ3に関する第2の移動手段22も第1の移動手
段21と変わるところはなく、第1の移動手段の各部材
を示す符号の横に、第2の移動手段22に関する符号を
括弧を付して示し、説明は省略する。
【0033】光ビームLBは前記のように画像信号に応
じたオン、オフと前記偏向による主走査とで被走査面6
上に画像形成を行うが、この主走査に際し光ビームLB
は被走査面6から外れた位置にあるピンホールアレイP
上をも主走査方向に走査する。
【0034】このとき光ビームLBは、ピンホールアレ
イPの各ピンホールP1〜Pnに到達する都度これを通
り抜けて被走査面6と等価なフォトダイオード11に到
達し、被走査面6上と同じ状態に結像する。
【0035】ピンホールP1〜Pnのそれぞれは前記の
ように主走査方向と交差する方向に配列され、主走査方
向および副走査方向の位置が異なり、しかも、走査方向
間隔dMが光ビームLBの主走査方向のビーム径DMよ
りも大きく、副走査方向間隔dSが光ビームLBの副走
査方向のビーム径DSよりも小さいことにより、光ビー
ムLBは図4で分かるように同時に2以上のピンホール
P1〜Pnを抜けることはなく、各ピンホールP1〜P
nの主走査方向の配列に従った所定の順次で所定の時間
間隔を持って各位置のピンホールP1〜Pnに到達して
これを主走査方向に通過しながら、ビーム径内のピンホ
ールP1〜Pnに対応した副走査方向位置の光lbだけ
が抜けてフォトダイオード11に入光する。
【0036】この結果フォトダイオード11からは、必
要に応じて光ビームLBの副走査方向における一方から
他方、本実施例では図4に示す上方から下方への各位置
ごとの部分光による受光出力が所定の時間間隔を持ち、
かつ光ビームの図5の(b)に示す副走査方向の光量分
布に対応した図7の(a)、(b)に示すような個別の
電気信号として得られ、これらの受光に関係した各ピン
ホールPα〜Pηのうちのピーク出力Imaxを示すピ
ンホールγが、主走査方向に通過する光ビームのビーム
径内の光量に関するガウス分布がピークとなる中心光位
置にほぼ対応している。
【0037】ここで、図5の(a)、(b)の実線で示
すガウス分布GM、GSは合焦状態のものとすると、破
線で示すガウス分布gM、gSは非合焦状態に対応して
いる。そして、図7の(a)の受光出力状態は図5の合
焦状態でのフォトダイオード11の受光出力に対応し、
図7の(b)の受光出力状態は図5の非合焦状態でのフ
ォトダイオード11の受光出力に対応している。つま
り、合焦状態ではフォトダイオード11の受光出力は最
大となる。
【0038】そこで移動制御手段22が、前記ピンホー
ルγに係るピーク出力Inaxが図7の(b)のように
低い状態から図7の(a)のように最大となるように、
副走査方向に屈折力を持つシリンドリカルレンズ3の位
置を制御することにより、光ビームLBの副走査方向ウ
エスト位置での結像調節を自動的に達し、また、移動制
御手段21が主走査方向に屈折力を持つコリメータレン
ズ2の位置を制御することにより、光ビームLBの主走
査方向ウエスト位置での結像調節を自動的に達成するこ
とができ、被走査面を主走査するのに最良の結像状態が
得られる。
【0039】また、ピンホールアレイPおよびフォトダ
イオード11の主走査方向での位置は前記検出の精度に
関係しないし、ピンホールP1〜Pnを光ビームLBの
副走査方向のビーム径DSよりも大きな範囲に配列して
おけば、ピンホールアレイPおよびフォトダイオード1
1の設置位置と光ビームLBの主走査位置との副走査方
向での位置ずれに対応できるし、環境等の変化による光
ビームLBの光路の変化にも対応できるので、最良の結
像状態が高精度に常に安定して得られ、高画質の要求に
充分に応えられる。
【0040】しかも、ピンホールアレイPおよびフォト
ダイオード11は1組でよいし、これらと光ビームLB
の主走査位置との副走査方向での位置関係に精度が要ら
ないので組み立てやすいので、構造および組み立てが簡
単で安価なものとすることができる。
【0041】図6は本実施例の光ビーム走査光学装置を
用いたプリンタの制御回路を示すもので、特に、前記光
ビームLBのビーム径の検出、およびこれによる第1、
第2の移動手段21、22の駆動制御とを行う構成を示
している。
【0042】フォトダイオード11からの出力は増幅回
路31を介してピークホールド回路32に入力し、各ピ
ンホールP1〜Pnを通じてフォトダイオード11に順
次に入力したときの出力のうちのピーク出力だけをCP
U33に入力するようにしてある。
【0043】図8はプリンタ本体制御部に備えるCPU
33のメインフローチャートを示している。
【0044】これについて説明する。電源が投入される
と、まずステップ♯100で初期設定を行い、内部RA
M等のクリア、タイマの設定を行う。次いでステップ♯
101でコリメータレンズ2を移動させて主走査方向の
結像調節を行うAF制御1を実行して後、ステップ♯1
02でシリンドリカルレンズ3を移動させて副走査方向
の結像調節を行うAF制御2を実行し、光ビームLBの
主、副各走査方向ウエスト位置での結像ずれを補正す
る。
【0045】続いて、ステップ♯103にて、図示しな
い画像コントローラとのシリアルデータの受信を行い、
プリントモードの設定、プリントの要求等を設定する。
【0046】次にステップ♯104でプリント要求を判
定し、要求時はステップ♯105のプリント処理を実行
する。具体的にはフォトコンダクター周りの立ち上げ、
給紙の実行、ローラ等の制御を行う。
【0047】さらに、ステップ♯106の通常処理を行
うが、これは、プリント中、待機中にかかわらず実行さ
れる処理である。
【0048】その後、ステップ♯107でシリアル送信
によりプリンタ本体制御部のプリントシーケンス、状態
等の情報を画像コントローラに送信する。最後に、ステ
ップ♯108にて1ループのカウンタアップを待ち、こ
れを満足してから、ステップ♯102に戻る。
【0049】したがって、光ビームLBの結像調節はプ
リンタの電源投入時にだけ行われる。しかし、これに限
らずプリンタ本体で発生する各種トラブルに対処した後
の立ち上げ時や、所定のプリント枚数を満足したとき、
あるいはオペレータが入力したとき等、必要に応じた各
種のタイミングで実行するようにもできる。
【0050】図9はAF制御1のサブルーチンを示して
いる。これについて説明すると、まずステップ♯201
でビーム走査がかかると、フォトダイオード11の受光
出力のピーク値をサンプリングし、アドレスPD0へス
トアする。
【0051】そして、まだコリメータレンズ2を移動し
ていないので、次のステップ♯202でSTATUSを
0とした後、ステップ♯203、204にてコリメータ
レンズ2の移動用のモータM1を正転駆動する。モータ
M1はステッピングモータであり、1ステップずつ行
う。1ステップはモータ駆動信号の1パルス分である。
【0052】次にビーム走査があると、ステップ♯20
5でフォトダイオード11の受光出力のピーク値をサン
プリングし、これをアドレスPD1にメモリする。そし
て、ステップ♯206にてアドレスPD0の出力値とP
D1の出力値との大小を比較する。
【0053】ここで、PD1>PD0のときはコリメー
タレンズ2の移動により前回よりも光ビームLBの副走
査方向のウエスト位置がフォトダイオード11の受光面
に近づいたのであるから、ステップ♯207以降の処理
を行う。これによって、さらに同方向にコリメータレン
ズ2を移動させて、フォトダイオード11の受光出力を
サンプリングし、これが大きくなる方向、つまりモータ
M1が正転する正方向にコリメータレンズ2を移動させ
るように、ステップ♯205〜♯211を繰り返す。こ
のようにモータM1を正転駆動してコリメータレンズ2
を正方向に移動させると、光ビームLBの主走査方向の
ウエスト位置がフォトダイオード11の受光面に近づい
ている状態を、本実施例ではSTATUS1に設定して
ある。
【0054】コリメータレンズ2を正方向に移動させ続
けて、前回のフォトダイオード11の受光出力によもフ
ォトダイオード11の今回の受光出力の方が小さくなっ
たことがステップ♯206で判定されると、このとき
は、前回までは光ビームLBの主走査方向のウエスト位
置がフォトダイオード11の受光面に近づいていたの
が、今回は遠ざかってしまった状態であるため、ステッ
プ♯215、♯216、♯221〜♯223の処理を行
って、モータM1を1ステップ分逆転駆動することによ
りコリメータレンズ2を逆方向に移動させて前回の位置
に戻し、光ビームLBの主走査方向ウエスト位置を前回
の位置に戻してこれがフォトダイオード11の受光面に
結像した状態とする。
【0055】一方、ステップ♯202でSTATUS0
とし、ステップ♯203、♯204でモータM1を1ス
テップ正転駆動したとき、ステップ♯204でPD1<
PD0と判定されると、光ビームLBの主走査方向のウ
エスト位置がフォトダイオード11の受光面から遠ざか
っているのだから、ステップ♯215〜♯220の処理
を行いモータM1を逆転させてコリメータレンズ2を逆
方向に移動させる。そして、さらに逆方向にコリメータ
レンズ2を移動した場合、ステップ♯206での判定で
フォトダイオード11の受光出力が大きくなるなら、ス
テップ♯212〜214でさらにモータM1を逆転駆動
し、フォトダイオード11の受光出力が大きくなり続け
る限り、コリメータレンズ2を逆方向に移動させ続け
る。このようにモータM1を逆転駆動してコリメータレ
ンズ2を逆方向に移動させると、光ビームLBの主走査
方向のウエスト位置がフォトダイオード11の受光面に
近づいている状態を、本実施例ではSTATUS3に設
定してある。
【0056】そして、コリメータレンズ2を逆方向に移
動させ続けて、前回のフォトダイオード11の受光出力
よりも今回のフォトダイオード11の受光出力が小さく
なったことがステップ♯206で判定されると、ステッ
プ♯224〜♯226の処理を行い、モータM1を正転
駆動し、光ビームLBの主走査方向のウエスト位置を前
回の位置に戻し、フォトダイオード11の受光面に結像
した状態となるようにする。
【0057】図10はAF制御2のサブルーチンを示し
ているが、制御対象がモータM2で、これによってシリ
ンドリカルレンズ3を正逆方向に移動させて、光ビーム
LBの副走査方向ウエスト位置での結像調整を行う点
で、AF制御1の場合と異なっているだけであるので、
各ステップの符号を図9の場合の200番台のステップ
ナンバーを300番台に変更して示し、具体的な説明は
省略する。
【0058】なお、本実施例では主、副各走査方向での
ウエスト位置に関した結像調節を行うのに、コリメータ
レンズ2と副走査方向に屈折力を持つシリンドリカルレ
ンズ3とを移動させたが、主走査方向にのみ屈折力を持
つシリンドリカルレンズと副走査方向にのみ屈折力を持
つシリンドリカルレンズとを移動させるようにしてもよ
い。
【0059】要するに、主走査方向に屈折力を持つレン
ズと、副走査方向に屈折力を持つレンズとを移動させれ
ばよい。
【0060】
【発明の効果】本発明の光ビーム走査光学装置によれ
ば、光ビームは被走査面から外れたピンホールアレイ上
をも主走査方向に走査し、ピンホールアレイの各ピンホ
ールに到達する都度これを通り抜けて被走査面と等価な
光電変換素子に到達し、被走査面上と同じ状態に結像す
ることと、ピンホールの配列方向および配列間隔とによ
って、必要に応じ結果光電変換素子から、光ビームの副
走査方向における一方から他方への各位置ごとの部分光
による受光出力が所定の時間間隔を持った光ビームの副
走査方向の光量分布に対応した個別の電気信号を得、こ
れらのうちのピーク出力を示すピンホールに係るピーク
出力が最大となるように、副走査方向に屈折力を持つレ
ンズの位置を制御することにより、光ビームの副走査方
向ウエスト位置での結像調節を自動的に達し、また、主
走査方向に屈折力を持つレンズの位置を制御することに
より、光ビームの主走査方向ウエスト位置での結像調節
を自動的に達成するので、被走査面を主走査するのに最
良の結像状態が得られる。
【0061】また、ピンホールアレイおよび光電変換素
子の主走査方向での位置は前記検出の精度に関係しない
し、ピンホールを光ビームの副走査方向のビーム径より
も大きな範囲に配列しておけば、ピンホールアレイおよ
び光電変換素子の設置位置と光ビームの主走査位置との
副走査方向での位置ずれに対応できるし、環境等の変化
による光ビームの光路の変化にも対応できるので、最良
の結像状態が高精度に常に安定して得られ、高画質の要
求に充分に応えられる。
【0062】しかも、ピンホールアレイおよび光電変換
素子は1組でよいし、これらと光ビームの主走査位置と
の副走査方向での位置関係に精度が要らないので組み立
てやすいので、構造および組み立てが簡単で安価なもの
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての光ビーム走査光学装
置の概略構成図である。
【図2】図1の装置の光ビームのビーム径検出手段を示
す斜視図である。
【図3】光ビームの結像調節のためのレンズ移動手段を
示す斜視図である。
【図4】図2の検出手段での主走査する光ビームとピン
ホールとの関係を示す説明図である。
【図5】光ビームの主走査方向および副走査方向での光
強度分布を示すグラフである。
【図6】図1の装置を採用したプリンタの本体制御部で
あって結像調節のための制御系を示している。
【図7】図2の検出手段での検出出力の結像状態による
変化を説明するグラフである。
【図8】図6の制御部による主な動作制御のメインフロ
ーチャートである。
【図9】図8のAF制御1のサブルーチンのフローチャ
ートである。
【図10】図8のAF制御2のサブルーチンのフローチ
ャートである。
【図11】光ビームのビーム系検出手段の第1の従来例
を示す斜視図および、これによる受光出力を示すグラフ
である。
【図12】光ビームのビーム系検出手段の第2の従来例
を示す斜視図および、これによる受光出力を示すグラフ
である。
【図13】光ビームのビーム系検出手段の第3の従来例
を示す説明図および、これによる受光出力を示すグラフ
である。
【符号の説明】
LB 光ビーム P ピンホールアレイ P1〜α〜η〜Pn ピンホール DM 主走査方向ビーム径 DS 副走査方向ビーム径 dM 主走査方向間隔 dS 副走査方向間隔 Inax ピーク出力 1 レーザダイオード 2 コリメータレンズ 3 シリンドリカルレンズ 4 偏向器 5 走査レンズ 6 被走査面 11 フォトダイオード 21、22 移動制御手段 32 ピークホールド回路 33 CPU

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向される光ビームをレンズを介し被走
    査面上に結像させてこれを主走査方向に走査する光ビー
    ム走査光学装置において、 光ビームの被走査面外への偏向位置に配した被走査面と
    等価な受光面を持つ光電変換素子と、この光電変換素子
    の手前にこれと平行に位置し主走査方向と交する方向に
    複数のピンホールを配したピンホールアレイとを備え、
    この各ピンホールの主走査方向で見た主走査方向間隔
    は、光ビームの主走査方向のビーム径よりも大きく、各
    ピンホールの主走査方向にほぼ直交する副走査方向で見
    た副走査方向間隔は、光ビームの副走査方向のビーム径
    よりも小さく設定され、光電変換素子がピンホールアレ
    イを介して光ビームを受光するときのピーク出力に応じ
    て、主、副各走査方向に屈折力を有するレンズを光軸方
    向に移動制御する移動制御手段を設けたことを特徴とす
    る光ビーム走査光学装置。
JP13772895A 1995-06-05 1995-06-05 光ビーム走査光学装置 Pending JPH08334710A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7342700B2 (en) 2005-02-04 2008-03-11 Ricoh Printing Systems, Ltd. Optical scanning apparatus and image forming apparatus
US8120633B2 (en) 2008-09-25 2012-02-21 Canon Kabushiki Kaisha Scanning optical apparatus, image forming apparatus, and control method
CN113985603A (zh) * 2021-12-22 2022-01-28 苏州旭创科技有限公司 光束扫描系统

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