JPH09105846A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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JPH09105846A
JPH09105846A JP7262756A JP26275695A JPH09105846A JP H09105846 A JPH09105846 A JP H09105846A JP 7262756 A JP7262756 A JP 7262756A JP 26275695 A JP26275695 A JP 26275695A JP H09105846 A JPH09105846 A JP H09105846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens barrel
diaphragm ring
ring
aperture
barrel
Prior art date
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Pending
Application number
JP7262756A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Katagishi
勇一 片岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH09105846A publication Critical patent/JPH09105846A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作感が良好な絞り環を有するレンズ鏡筒を
提供する。 【解決手段】 外周面に、円周方向へ所定間隔で設けら
れた複数の溝部を有する固定筒(20)と、固定筒の外
周側において、光軸中心に回転可能に設置され、絞り機
構の開口径を調整する絞り環(10)と、絞り環の内周
面に設置され、絞り環の回転に従い、固定筒に設けられ
た複数の溝部に対して順次係合、及び係合状態からの脱
出を行う突起部(31)を有する係合部材(30)とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ鏡筒に関
し、特に、絞り環の操作感を改良したレンズ鏡筒に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレンズ鏡筒は、撮影者が
絞り環を操作したときに、絞り値の変化の程度を認識で
きるよう、絞り環の回転トルクに変化を発生させる機構
を設けている。図5は、従来のレンズ鏡筒の光軸に垂直
な部分断面図である。図5において、固定筒20は、そ
の後端部においてカメラボディ等に接続され、また、撮
影光学系、マニュアルフォーカス環、カム筒その他の部
材を支持する円筒状部材である。固定筒20は、このよ
うに他部材を支持するレンズ鏡筒の骨組みに相当するも
のであるため、十分な強度を有する必要があり、一般に
は、金属材料から製造されている。
【0003】絞り環10は、固定筒20の外周側に回転
可能に設置されている環状部材である。絞り環10は、
光学系を通過する又は通過後の光量を制限する絞り機構
を駆動するためのものであり、撮影者が外部操作により
絞り環10を回転操作すると、絞り機構の開口径が増大
又は減少する。絞り環10は、撮影者が回転操作を行い
やすいように、その外周面にローレットを施されてお
り、また、内周面には、円周方向所定間隔で、複数の溝
部11を備えている。このように、絞り環10は、比較
的複雑な構造を有していることから、製造コストを低減
するために、一般に樹脂材料の型成形により製造されて
いる。
【0004】板バネ30は、金属材料からなる弾性部材
であり、その中央部において所定の角度で曲げられてい
るために、突起部31を有している。板バネ30は、固
定筒20の外周面と絞り環10の内周面の間隙に、突起
部31が絞り環側を向くように配置され、一の端部にお
いて固定筒20の外周面にビス40によって固定されて
いる。この状態において、板バネ30は、やや押しつぶ
された状態となっており、このために突起部31は、絞
り環10の内周面に押しつけられている。従って、突起
部31は、絞り環10を回転操作し、溝部11を突起部
31の位置まで移動させた場合に、溝部11内に落ち込
み係合する。また、突起部31は、さらに絞り環10を
回転させると、係合していた溝部11より脱出し、上記
係合状態を解除する。
【0005】このように、絞り環10を回転操作する
と、突起部31が各溝部11と順次係合し、又はその係
合状態から脱出するために、絞り環11の回転トルク
は、その回転角に応じて変動する。すなわち、いずれか
の溝部11が突起部31の位置まで達し、突起部31と
係合すると回転トルクが大となり、溝部11がその位置
を通過し係合が解除されると回転トルクは小となる。一
般のレンズ鏡筒では、絞り機構の開口径が所定のf値と
なる絞り環10の位置において、溝部11と突起部31
が係合するよう、板バネ30と絞り環10の配置を調整
してある。従って、絞り環を操作している撮影者は、絞
り環の回転トルクの変化を感じ取ることにより、そのと
きの絞り値を察知することが可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のレンズ
鏡筒では、絞り環10は、硬度が低い樹脂材料により製
造されており、溝部11の角が比較的柔らかい。このた
めに、突起部31がこの溝部と係合するとき、又はその
係合状態から脱出するときに、溝部11の角は歪み、そ
の結果、絞り環10における回転トルクの変化が緩やか
となり、絞り環10の操作感にメリハリが欠けるという
問題があった。また、板バネ30は、所定の弾性を確保
するために金属材料から製造されていることから、その
突起部31と摩擦接触する溝部11の角は磨耗しやす
く、この結果、次第にその角の形状がなめらかになり、
さらに絞り環10の操作感が劣化するという問題があっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、外周面に、円周方向へ所定
間隔で設けられた複数の溝部を有する固定筒(20)
と、固定筒の外周側において、光軸中心に回転可能に設
置され、絞り機構の開口径を調整する絞り環(10)
と、絞り環の内周面に設置され、絞り環の回転に従い、
固定筒に設けられた複数の溝部に対して順次、係合、及
び係合状態からの脱出を行う突起部(31)を有する係
合部材(30)とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
レンズ鏡筒において、絞り環は、係合部材より低融点の
部材よりなり、係合部材は、その一部を絞り環の内周側
に一体成形されることにより絞り環に設置されているこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒において、固定
筒及び係合部材は、金属材料より成形されており、絞り
環は、樹脂材料より成形されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、実施形
態について、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係るレンズ鏡筒の第
1実施形態を示す図であり、レンズ鏡筒の光軸に垂直な
部分断面図である。なお、以下の説明及び図面におい
て、図5に示した従来のレンズ鏡筒と同様な機能を果た
す部分には、同一の符号を付し、重複する説明を適宜省
略する。図1に示されるように、本実施形態は、固定筒
20が、従来のレンズ鏡筒における溝部31に相当する
溝部21をその外周面において、円周方向に所定間隔で
複数個備える点と、板バネ30をその突起部の31が固
定筒側を向くように絞り環30の内周面に固定している
点において、従来のレンズ鏡筒と異なっている。
【0011】本実施形態では、このように板バネ30を
配置したことにより、突起部31は、固定筒20に設け
られた溝部21と係合する。ここで、前述のように、固
定筒20は、金属材料から製造されているものであるた
めに、突起部31が溝部21の角に接触したときに溝部
21が歪む率は、従来のレンズ鏡筒の場合と比較して著
しく低減される。したがって、突起部31がこの溝部と
係合するとき、又はその係合状態から脱出するときの絞
り環10における回転トルクの変化は、従来のレンズ鏡
筒より急なものとなり、絞り環10における操作感のメ
リハリが増大する。また、溝部21の角の耐磨耗性が増
大することから、レンズ鏡筒の使用にしたがい、絞り環
10の操作感が劣化するという問題も解決される。
【0012】また、溝部を円筒の内周側に設けた場合
と、外周側に設けた場合とでは、それぞれの溝部の角の
角度θin、θout が異なる。図2は、このことを説明す
るための模式図である。図に示されるように、θin、θ
out は、θout <90゜<θinの関係を有し、溝部が固
定筒の外周面に設けられた場合には、溝部の角が鋭角と
なる。本実施形態では、このように溝部21の角のが鋭
角となっていることも、絞り環10の回転トルクの変化
を明確なものとし、その操作感を良好とすることの重要
な因子となっている。
【0013】次に本実施形態の動作について説明する。 (第1実施形態の変形例)図3は、第1実施形態の変形
例を示す図であり、図1同様、レンズ鏡筒の光軸に垂直
な部分断面図である。本実施形態は、固定筒20の外周
面であって、溝部21を設ける位置に、さらに曲率半径
の小さい円弧状の凸部22を設けた点において第1実施
形態と異なっている。本実施形態は、このように曲率半
径の小さい凸部22を設けることにより、溝部21の角
がより鋭角となると同時に、溝部21に突起部31が位
置するときの板バネ30の撓み量が増大する。この結
果、突起部31と溝部21の係合状態は、さらに良好な
ものとなり、絞り環10の操作感が向上する。
【0014】(第2実施形態)図4は、本発明に係るレ
ンズ鏡筒の第2実施形態を示した図であり、レンズ鏡筒
の光軸に垂直な部分断面図である。本実施形態は、板バ
ネ30を絞り環10に固定する際に、ビス40を用い
ず、板バネ30の一方の端部を絞り環10の内周面に直
接埋め込む、いわゆるインサート成形を行った点におい
て、第1実施形態等と異なっている。
【0015】従来例において説明したように、絞り環1
0は、比較的複雑な形状を有しているために、その製造
費を低減させることを目的として、樹脂材料を用いた型
成形により製造している。本実施形態は、この絞り環1
0が金属製の板バネ30より融点の低い樹脂材料からな
ることに着目してなされたものである。すなわち、本実
施形態では、絞り環10の内周面であって、板バネ30
が設置されるべき位置を局部的に加熱・溶融させ、その
部位に板バネ30の一端を埋め込むことにより、絞り環
10と板バネ30を一体に成形する。これにより、本実
施形態は、絞り環内部という狭小な空間におけるねじ穴
の製作、及びビス止めという複雑な手作業を排除し、板
バネの取り付けを迅速かつ容易なものとしている。
【0016】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1に
係る発明によれば、係合部材を絞り環の内周面に設置
し、その突起部が固定筒の外周面に設けられた溝部と係
合する構造としたので、絞り環の操作感が良好なレンズ
鏡筒を提供することが可能となった。また、請求項2又
は請求項3に係る発明によれば、係合部材は、絞り環の
内周側に一体成形されるので、係合部材の取り付けが容
易なレンズ鏡筒を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ鏡筒の第1実施形態を示す
図であり、レンズ鏡筒の光軸に垂直な部分断面図であ
る。
【図2】絞り環の内周面に設けられた溝部と、固定筒の
外周面に設けられた溝部のそれぞれの角の角度関係を示
す模式図である。
【図3】本発明に係るレンズ鏡筒の第1実施形態の変形
例を示す図であり、レンズ鏡筒の光軸に垂直な部分断面
図である。
【図4】本発明に係るレンズ鏡筒の第2実施形態を示す
図であり、レンズ鏡筒の光軸に垂直な部分断面図であ
る。
【図5】従来のレンズ鏡筒の光軸に垂直な部分断面図で
ある。
【符号の説明】 10 絞り環 20 固定等 21 溝部 30 板バネ 40 ビス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に、円周方向へ所定間隔で設けら
    れた複数の溝部を有する固定筒と、 前記固定筒の外周側において、光軸中心に回転可能に設
    置され、絞り機構の開口径を調整する絞り環と、 前記絞り環の内周面に設置され、前記絞り環の回転に従
    い、前記固定筒に設けられた複数の溝部に対して順次、
    係合、及び係合状態からの脱出を行う突起部を有する係
    合部材と、 を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレンズ鏡筒において、 前記絞り環は、前記係合部材より低融点の部材よりな
    り、 前記係合部材は、その一部を前記絞り環の内周側に一体
    成形されることにより前記絞り環に設置されている、 ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2のいずれか1項に
    記載のレンズ鏡筒において、 前記固定筒及び係合部材は、金属材料より成形されてお
    り、 前記絞り環は、樹脂材料より成形されている、 ことを特徴とするレンズ鏡筒。
JP7262756A 1995-10-11 1995-10-11 レンズ鏡筒 Pending JPH09105846A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103186012A (zh) * 2011-12-27 2013-07-03 株式会社科西纳 镜头的光圈装置

Cited By (1)

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