JPH09105607A - 移動距離測定装置 - Google Patents

移動距離測定装置

Info

Publication number
JPH09105607A
JPH09105607A JP28813795A JP28813795A JPH09105607A JP H09105607 A JPH09105607 A JP H09105607A JP 28813795 A JP28813795 A JP 28813795A JP 28813795 A JP28813795 A JP 28813795A JP H09105607 A JPH09105607 A JP H09105607A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
measuring device
receiving element
distance measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28813795A
Other languages
English (en)
Inventor
Teiji Hasegawa
貞次 長谷川
Hirokazu Tanaka
宏和 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OPT TECHNO KK
Original Assignee
OPT TECHNO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OPT TECHNO KK filed Critical OPT TECHNO KK
Priority to JP28813795A priority Critical patent/JPH09105607A/ja
Publication of JPH09105607A publication Critical patent/JPH09105607A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物の移動量を高精度で測定することが
でき、かつ、カメラ等の機器本体への組み込みが有利な
移動距離測定装置を開発すること。 【解決手段】 方形状に感度部を有する受光素子53
a、53b、53cをプリント配線基板50に一列に配
置して形成した受光体53と、上記受光体53の受光面
に光学的に対向させて設けた光源52と、被測定物に連
動して移動し上記各受光素子53a、53b、53cの
配列方向に対し一定の角度θで傾斜したスリット状の透
光部54aを一定間隔で複数形成した遮光板54とを備
え、上記遮光板54を光源52の光路上に設けて構成し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の移動物の
移動距離を光学的に測定する装置に関し、例えば、カメ
ラ等の光学機器に組み込み、焦点合せにおけるレンズ移
動の際の移動量の測定を行なう移動距離測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来の移動距離測定装置を示
したもので、1は被測定物に連動して移動する遮光板
で、この遮光板1には一定の間隔で多数の透光孔1aが
形成されている。2は上記遮光板1の一方側にこの遮光
板1に平行に備えられた固定マスクで、その中央には図
20に示すような長方形に形成された上記遮光板1の透
光孔1aとほぼ同様の形状をなす透光孔2aが設けられ
ている。また、上記固定マスク2の一方側には、この固
定マスク2の透光孔2aに受光面を対向させるようにし
た受光素子3が設けられている。一方、遮光板1の他方
側には上記受光素子3の中央部に光軸が通るように配置
された光源4が備えられている。
【0003】遮光板1と固定マスク2の各々の透光孔1
a、2aによって受光素子3の前側には図20に示すよ
うな開口部Sが形成され、この開口部Sは遮光板1の移
動によって開口面積が変化する。すなわち、2つの透光
孔1a、2aが部分的に重複した図20に示す状態から
遮光板1が実線矢印方向へ移動すると、透光孔1aが透
光孔2aから遠ざかり開口部Sの開口面積は減少してい
く。そして、2つの透光孔1a、2aが重なり合わない
ところで開口部Sの開口面積は最小値となり、この最小
値を過ぎると遮光板1に形成された次の透光孔1aが固
定マスク2の透光孔2aと重なりはじめ、開口部Sの開
口面積は増大しはじめる。そして、互いの透光孔1a、
2aが対向したところでその開口面積は最大値となる。
【0004】光源4の光は上記した開口部Sから受光素
子3に入射し、受光素子3によって受光される。受光素
子3は、上記した開口部Sの開口面積に応じた光量を受
光して光電変換信号を出力する。この光電変換信号は、
遮光板1の移動量Lによって図21に示すような三角波
形の光電流となり、この光電流を電圧に変換して、一定
電圧と比較する比較器によってパルス波形に変換し、こ
のパルス数によって遮光板1の移動量Lを求め、被測定
物の移動距離を測定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の移動距
離測定装置は、受光素子3の受光量をパルス波形に変換
し、そのパルス数をカウントして被測定物の移動距離を
求めるようになっているので、精度の高い測定結果が得
られない。また、図21上における周期内の移動距離を
求めたくとも、受光素子3からの出力が三角波形の光電
流であるため、例えば、X1点とX2点との電流値は同一
となってしまい受光素子3の出力からではX1点とX2
とを判別することができず、したがって、周期内の移動
距離を求めることはできない。
【0006】また、光源4に通常のLEDランプを用い
た場合は、光線が放射状態となり平行光線とならないの
で、遮光板1と固定マスク2で形成される開口部Sに比
例した受光量を得るようにするためには、遮光板1と固
定マスク2を接近して備えなければならない。つまり、
遮光板1と固定マスク2との間隔を僅少にしないと斜光
線によって開口部Sの開口面積と受光素子3の受光量と
の比例関係が崩れ、出力波形に歪が生ずる。
【0007】さらに、光源4と受光素子3とが対向して
配置されているので、カメラ等の光学機器に組み込む
際、配線が複雑になると共に、測定装置の容積占有率が
高くなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動距離測定
装置の上記した問題点を解決することを目的としたもの
で、第1発明として、方形状に感度部を有する複数の受
光素子を取付基板に一列に配置して形成した受光体と、
上記受光体の受光面に光学的に対向させて設けた光源
と、被測定物に連動して移動し上記受光素子の配列方向
に対し一定の角度で傾斜したスリット状の透光部を一定
間隔で複数形成した遮光板とを備え、上記遮光板を上記
光源の光路上に設けて構成したことを特徴とする移動距
離測定装置を提案する。
【0009】第2発明として、第1発明の移動距離測定
装置において、上記受光体が、光電変換機能を持つとこ
ろの半導体基板に電気的絶縁部で仕切ってこの半導体基
板に列状に形成した複数の受光素子からなり、各受光素
子の受光面を被覆するようにして上記半導体基板に設け
た透光性の電気絶縁被膜の上面に不透明な導電材で細長
形に形成した複数の遮光部を受光素子の各列毎に所定間
隔で行状に設けて構成したことを特徴とする移動距離測
定装置を提案する。
【0010】第3発明として、第1発明の移動距離測定
装置において、光電変換機能を持つところの半導体基板
に電気的絶縁部で仕切ってこの半導体基板に列状に形成
した複数の受光素子からなる受光体を備え、各受光素子
の受光面を被覆するようにして上記半導体基板に設けた
透光性の電気絶縁被膜の上面に不透明な導電材で細長形
に形成した複数の遮光部を所定の受光素子の上面を除い
て受光素子の各列毎に所定間隔で行状に設け、上記所定
の受光素子の光電変換信号に基づいて光源の明るさを制
御するように構成したことを特徴とする移動距離測定装
置を提案する。
【0011】第4発明として、第1発明の移動距離測定
装置において、上記受光体が、光電変換機能を持つとこ
ろの半導体基板に少なくとも3つの電気的絶縁部で仕切
ってこの半導体基板に4列以上として形成した受光素子
からなり、各受光素子の受光面を被覆するようにして上
記半導体基板に設けた透光性の電気絶縁被膜の上面に不
透明な導電材で細長形に形成した複数の遮光部を隣接す
る所定の2列の受光素子の上面を除いて受光素子の各列
毎に所定間隔で行状に設け、かつ、上記所定の2列の受
光素子の受光面を被覆する上記電気絶縁被膜の上面に
は、不透明な導電材で形成し前記遮光板の透光部と同一
角度で傾斜させると共に列方向に1/4ピッチ変位した
複数の遮光部を各列毎に一定間隔で行状に設けたことを
特徴とする移動距離測定装置を提案する。
【0012】第5発明として、第1発明の移動距離測定
装置において、第1、第2の反射鏡からなる光学部材を
設け、上記受光体と光源とを取付基板の同一平面上に設
けて上記光源からの光を第1の反射鏡で反射させ、第1
の反射鏡の反射光を第2の反射鏡で上記受光体の受光面
に反射させる構成としたことを特徴とする移動距離測定
装置を提案する。
【0013】第6発明として、第1発明の移動距離測定
装置において、光源の発光中心点を第1の焦点とし空間
上の点を第2の焦点とする二次曲線を上記2つの焦点を
結ぶ軸線を中心に回転して得られる回転面の一部を反射
面とする第1の反射鏡と、上記第2の焦点を焦点とする
放物面の一部を反射面とする第2の反射鏡とを設け、上
記受光体と光源とを取付基板の同一平面上に設けて上記
光源からの光を第1の反射鏡で反射させ、第1の反射鏡
の反射光を第2の反射鏡で上記受光体の受光面に反射さ
せる構成としたことを特徴とする移動距離測定装置を提
案する。
【0014】第7発明として、第1発明の移動距離測定
装置において、方形状に感度部を有する3つの受光素子
を取付基板に一列に配置して形成した受光体の第2列目
の受光素子の出力信号と、この第2列目の受光素子の出
力信号の反転とレベルアップした信号とのいずれか一方
を選択する選択回路を備え、第1列目の受光素子の出力
信号と第3列目の受光素子の出力信号とを比較しこの比
較結果に応じて上記選択回路を選択動作させることを特
徴とする移動距離測定装置を提案する。
【0015】
【発明の実施の形態】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に沿って
説明する。図1及び図2は本発明の第1実施例を示した
もので、図1は移動距離測定装置の簡略的な側面図、図
2は上記測定装置のうち光学部材を除いた同装置の簡略
的な平面図である。
【0016】これらの図面において、50は所定位置に
導電部51を備えたプリント配線基板で、この基板50
の図2上における左寄りの導電部51aにはLED等の
光源52が接続され、中ほどの導電部51bには受光体
53が接続されている。
【0017】上記した受光体53は、各々が方形状に感
度部を持つ3つの受光素子53a、53b、53cを並
列に配置して形成されている。
【0018】54は被測定物と連動して移動する長方形
の遮光板で、この遮光板54は、プリント配線基板50
と直交するようにして図示しない装置本体に移動自在に
備えられており、受光体53の受光面を覆う程度の幅を
有している。上記した遮光板54には、受光体53を形
成する各受光素子53a、53b、53cの並列方向に
対し一定の角度θで傾斜したスリット状の透光部54a
が一定の間隔で複数形成されている。
【0019】遮光板54を備えたプリント配線基板50
の上方には、光源52の光を受光体53の各受光素子5
3a、53b、53cに投光するように配置した光学部
材55が図示しない装置本体に固定して設けられてい
る。
【0020】光学部材55は、光源52の上方に備えた
第1の平面鏡55aと、受光体53の上方に備えた第2
の平面鏡55bからなり、光源52の光を第1の平面鏡
55aが第2の平面鏡55bに向けて反射させ、この反
射光を第2の平面鏡55bが受光体53の受光面に向け
て反射させるようになっている。
【0021】受光体53に備えた各受光素子53a、5
3b、53cの受光動作は、図3及び図4に示すよう
に、方形状に感度部を持つ各受光素子53a、53b、
53cの長手方向の寸法をω、短手方向の寸法をdと
し、また、遮光板54の各透光部54a及び透光部54
a間に形成された遮光部54bの各々の移動方向、つま
り、図3上における実線矢印方向の寸法をd′(但し、
d=d′)とし、さらに、上記透光部54aの上記傾斜
角度θを
【数1】 として、遮光板54を実線矢印方向に移動させると、各
受光素子53a、53b、53cの受光面積は図4に示
すような波形となる。各受光素子53a、53b、53
cはこの受光面積に応じた受光量を受光して光電流iを
出力する。つまり、各受光素子53a、53b、53c
は受光量に比例した光電流iを出力する。
【0022】各受光素子53a、53b、53cが出力
する上記した光電流iは、図5に示す処理回路56に取
り込まれて処理される。処理回路56は、各受光素子5
3a、53b、53cの出力する光電流iを電圧に変換
して増幅する増幅器56a、56b、56cを備え、受
光素子53bに接続した増幅器56bの出力信号は選択
器56fに入力される。なお、図5上におけるb点の電
圧特性を図6(B)に示す。
【0023】また、選択器56fには増幅器56b、反
転増幅器56d、加算器56eからなる回路体が接続さ
れ、上記信号の他に加算器56eからの出力信号が入力
されるようになっている。
【0024】反転増幅器56dは図6(B)に示すよう
な増幅器56bの出力電圧を反転して加算器56eに出
力する。したがって、図5上のd点においては図6
(D)に示す電圧特性となる。
【0025】また、加算器56eは反転増幅器56dの
出力信号に一定電圧Eを加算し、その信号を選択器56
fに出力するようになっており、この一定電圧Eは受光
素子53bから得られる最大の電圧値と同一としてあ
る。したがって、図5上のe点においては図6(E)に
示す電圧特性となる。
【0026】一方、他の受光素子53a、53cに接続
した増幅器56a、56cの出力信号は比較器56gの
一方の端子と他方の端子からこの比較器56gに各々入
力される。なお、図5上におけるa点とc点の電圧特性
を図6(A)、図6(C)に示す。
【0027】比較器56gは、これらの信号を比較し、
増幅器56aの出力電圧Eaと増幅器56cの出力電圧
EcとがEa<Ecのとき、信号“0”を出力し、ま
た、Ea>Ecのときは信号“1”を出力する。なお、
図5上におけるf点の電圧特性は図6(F)に示してあ
る。
【0028】選択器56fは、上記した比較器56gの
出力信号に応じて増幅器56bの出力電圧Ebと加算器
56eの出力電圧Eeを選択的に出力するようになって
いる。つまり、比較器56gからの信号が“0”である
と、増幅器56bの出力電圧Ebを出力し、また、比較
器56gからの信号が“1”であると、加算器56eの
出力電圧Eeを出力する。ここで、図6(A)及び図6
(C)を比較し、遮光板54の移動距離がd内において
はEa>Ecとなり、したがって、比較器56gからは
図6(F)で示すような“0”信号が出力され、このと
き、選択器56fは図6(B)で示す増幅器56bの出
力電圧を出力する。
【0029】また、遮光板54の移動距離がd〜2dの
範囲内においては、図6(A)及び図6(C)から分か
る如くEa<Ecとなり、比較器56gは図6(F)で
示す“1”信号を出力し、選択器56fは図6(E)で
示す加算器56eの出力電圧を出力する。したがって、
選択器56fの出力電圧特性は、図6(G)に示すよう
なほぼ直線的なものとなる。
【0030】次に、上記測定装置の動作について説明す
る。光源52を発光させると、光源52の光は第1の平
面鏡55aで反射して第2の平面鏡55bに向かい、再
び第2の平面鏡55bで反射して受光体53の受光面に
向かう。
【0031】第2の平面鏡55bで反射した光は、被測
定物に連動して移動する遮光板54の遮光部54bによ
ってその一部が遮光され、遮光板54の透光部54aを
通過した光が各受光素子53a、53b、53cに入射
する。
【0032】各受光素子53a、53b、53cは、光
源52からの上記光を受光すると各々の増幅器56a、
56b、56cに対し受光量に応じた光電流iを出力
し、これら光電流iは上記した処理回路56に取り込ま
れて処理され、処理回路56の選択器56fが遮光板5
4の移動に対し距離2d毎に図6(G)に示すようなほ
ぼ直線的となった電圧として出力する。この選択器56
fの出力電圧を数値制御の変換を行なえば、遮光板54
の距離2d内における移動量を求めることができる。
【0033】また、遮光板54の移動量Lが図4に示す
2dを超えた場合は、図5に示す比較器56gによって
発生するパルス数を計測すればよい。したがって、遮光
板54の移動量Lは、上記したパルス数と図6(G)か
ら求めたパルス間の移動量とを加算して計測することに
よって得られる。この結果、被測定物の移動量を高精度
で測定することができる。
【0034】また、光源52の光を光学部材55で反射
させて受光体53に投光するようになっているので、光
源52と受光体53とを同一基板上に配設することがで
き、カメラ等の光学機器に組み込む際に組み込み易く、
配線も容易となる。
【0035】図7及び図8は本発明の応用例であり、各
々の受光素子53a、53b、53cの出力する光電流
iから図7に示すようなパルス波形をつくり、図8に示
す真理表から遮光板54の移動量をd/3単位で求める
ようにしてもよい。なお、図7に示すパルス波形は各受
光素子53a、53b、53cの出力電流を一定値と比
較し、一定値以上を1とし、それ以下を0としてつくら
れている。
【0036】図9は本発明の第2実施例であり、この実
施例は光源52を受光体53の受光面に対向させて配置
することにより、光学部材55を省略して構成したもの
である。この測定装置においても、上記第1実施例の測
定装置と同様に被測定物の移動量を高精度で測定するこ
とができる。なお、光源52、遮光板54、プリント配
線基板50、受光素子53a、53b、53cについて
は第1実施例と同様であるので、同符号を付してある。
【0037】図10は本発明の第3実施例であり、この
実施例は、第1実施例に備えた受光体53を他の構成と
したものである。なお、その他の構成については、第1
実施例と同様となっている。
【0038】図10(B)及び図10(C)より、半導
体基板57のN層58に絶縁部59aを設け、3つの受
光素子59b、59c、59dが独立に光電変換機能を
有するようにこのN層58にP層59を形成してある。
【0039】半導体基板57の表面は一部を残して酸化
珪素等の薄膜透明な絶縁材60で被覆され、この絶縁材
60上には金属等の不透明な導電材で形成した遮光部6
1が設けられている。上記した遮光部61は、図10
(A)より分かる如く、列状に形成された受光素子59
b、59c、59dに対し、行状に形成されている。な
お、この実施例では、図10(A)に示すように遮光部
61を各受光素子59b、59c、59d毎に独立して
形成してあるが、各行の3本の遮光部61を1本の連続
した遮光部61として形成してもよい。
【0040】また、上記した絶縁材60上には上記遮光
部61と同様の導電材で形成した3つの導電部62a、
62b、62cが設けられ、この導電部62は図10
(C)から分かる如く、絶縁材60の非被覆部分から半
導体基板57のP層59に直接接続しており、導電部6
2aが受光素子59bに、導電部62bが受光素子59
cに、導電部62cが受光素子59dに各々対応して各
受光素子59b、59c、59dの光電流を集電するよ
うになっている。なお、これら各導電部62a、62
b、62cは電源取出口となるので、各々を電気的に独
立させてある。また、導電部62の他端は外部回路への
接続電極となっている。
【0041】上記の様に構成した受光体を用いることに
より、従来の測定装置に備えた固定マスク2が不用とな
ると共に、導電部62と遮光部61とを同時に加工する
ことができるので、装置の生産コストを低減させること
ができる。
【0042】図11は本発明の第4実施例であり、この
実施例は、被測定物に連動して移動する遮光板の移動方
向を判別し、さらに、光源を一定の明るさで発光させる
ようにしたものである。
【0043】半導体基板63は、上記第3実施例の半導
体基板57と同様で第3実施例の受光素子59b、59
c、59dと同様の3つの受光素子が列状に形成されて
おり、さらに、2本の線状の絶縁部64を設けて移動方
向測定用の受光素子65、66を列状に形成してある。
【0044】また、半導体基板63の表面一部を残して
被覆した絶縁材67上には、第3実施例の遮光部61と
同様の遮光部68と上記受光素子65、66の上方を覆
うようにした遮光部69とが不透明な導電材で形成され
ている。
【0045】遮光部69は、第1実施例の遮光部54に
設けたスリット状の透光部54aの傾きθと同様の傾き
をもって形成され、また、各々の遮光部69a、69b
は列方向において1/4ピッチ変位させてある。
【0046】また、半導体基板63の一端側には、光源
からの光を遮光板の影響を受けずに直接受光する受光素
子70が形成され、この受光素子70の出力電流は図1
2に示す電流制御回路71によって処理される。
【0047】つまり、受光素子70の出力電流は変換器
71aによって電圧に変換され、この電圧を比較器71
bが取り込んで標準電圧と比較する。比較器71bは入
力電圧が標準電圧に比べて高い場合と低い場合の各々の
信号、或いは、上記高低の各々の度合いを現わす信号を
電流制御器71cに出力する。電流制御器71cは、上
記比較器71bの出力信号に基づいて光源52を一定の
明るさで発光させるようにその発光電流を制御する。図
11における符号72は第3実施例の導電部62と同様
の導電部である。なお、その他の構成については第1実
施例と同様となっている。
【0048】上記した2つの受光素子65、66は、光
源52からの光を受光して図13に示す三角波形の光電
流を出力する。図14はこの光電流を電圧に変換した
後、この電圧をEmax/2と比較して得られたパルス
波形図である。この図における横軸の数値は遮光板の移
動量Lを区分けした区分値であり、縦軸の数値は各受光
素子65、66の出力電流を一定値と比較してつくられ
た比較値である。また、図15は上記パルス波形から作
成した真理表で、この真理表より各々の区分における比
較値の変化をとらえて遮光板54の移動方向を判別する
ことができる。
【0049】上記した測定装置は、光源52が常に一定
の明るさで投光されるので、安定した測定値を得ること
ができる。また、2つの受光素子65、66と1/4ピ
ッチ変位した遮光部69a、69bとで遮光板54の移
動方向を検出するようにしたので、被測定物の移動距離
の他、被測定物の移動方向も判別できるので、より精度
の高い測定結果が得られる。
【0050】図16は本発明の第5実施例で、この実施
例は第1実施例の光学部材55を凹面鏡で構成したもの
である。なお、その他の構成については第1実施例と同
様となっている。
【0051】光源52の上方には第1の凹面鏡として楕
円面鏡73が備えてある。この楕円面鏡73は、光源5
2の発光点52aと空間上の点P1とを焦点にもつ楕円
曲線の一部分を上記2つの焦点52a、P1を結ぶ軸線
の回りを回転させて得られる断面形状をなし、内面側を
鏡面形成してある。
【0052】また、受光体53の上方には第2の凹面鏡
として放物面鏡74が備えてある。放物面鏡74は、上
記空間上の点P1を焦点とする放物線を受光体53の法
線と平行した軸線を中心に回転して得られる断面形状と
なっており、内面を鏡面形成してある。
【0053】このことから、光源52より放射された光
は第1の凹面鏡73で反射して焦点P1に一旦集光し、
その後発散して第2の凹面鏡74に向い、第2の凹面鏡
74で再び反射して放物面鏡74の軸線に平行な光とな
って受光体53に向かう。
【0054】上記のような光学部材を用いることによっ
て、光源52の光を有効に利用することができると共
に、斜光線が発生しないので、各受光素子53a、53
b、53cの出力波形に歪が生じることがなく、出力信
号のS/N比が向上する。
【0055】図17及び図18は上記第5実施例の応用
例であり、図17は、光源52の上方に楕円面鏡75
を、受光体73の上方に凸面鏡76が各々備えてある。
【0056】楕円面鏡75は、光源52の発光点52a
と空間上の点P2とを焦点にもつ楕円曲線の楕円の曲線
部分を上記2つの焦点52a、P2を結ぶ軸線の回りを
回転させて得られる断面形状をなし、内面が鏡面として
形成してある。
【0057】凸面鏡76は、空間上の点P2を焦点とす
る放物線を受光体53の法線と平行となった軸線を中心
に回転して得られる断面形状をなし、外面側を鏡面形成
してある。
【0058】光源52より放射された光は、楕円面鏡7
3で反射して焦点P2に向かう。上記反射光は焦点P1
集光する前に凸面鏡76で反射して、この凸面鏡76の
軸線に平行な光となって受光体53に向かう。
【0059】図18は、光源の上方に第1の凹面鏡77
を、受光体53の上方に第2の凹面鏡78を各々備え、
第1の凹面鏡77は、光源52の発光点52aと空間上
の点P3とを焦点にもつ双曲線のうち、発光点52a寄
りの双曲線部分を上記2つの焦点52a、P3を結ぶ軸
線の回りを回転させて得られる断面形状となっており、
内面が鏡面形成されている。
【0060】また、第2の凹面鏡78は、上記空間点P
3を焦点とする放物線を受光体53の法線と平行した軸
線を中心に回転して得られる断面形状をなし、同じく内
面側が鏡面となっている。
【0061】光源52から放射された光は、第1の凹面
鏡77によって焦点P3から放射された光のように反射
して第2の凹面鏡78に向い、この第2の凹面鏡78で
再び反射する。第2の凹面鏡78は、点P3を焦点にも
つ放物面であるから、第2の凹面鏡78で反射した光は
第2の凹面鏡78の軸線と平行な光となって受光体53
に向かう。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の移動距離測定装置の簡略的な側面
図である。
【図2】上記測定装置のうち光学部材を除いた同装置の
簡略的な平面図である。
【図3】上記測定装置に備えた遮光板の部分的な拡大平
面図である。
【図4】上記測定装置に備えた各受光素子の出力波形図
である。
【図5】上記測定装置に備えた処理回路のブロック図で
ある。
【図6】電圧特性図であり、図6(A)〜図6(G)は
処理回路の各出力部における各々の電圧特性を示した図
である。
【図7】第1実施例の応用例であり、各受光素子の出力
信号のパルス波形図である。
【図8】図7のパルス波形図から作成した真理表であ
る。
【図9】本発明の第2実施例を示す移動距離測定装置の
簡略的な側面図である。
【図10】本発明の第3実施例であり、移動距離測定装
置に備えた受光体を示したもので、図10(A)は簡略
的な平面図、図10(B)は図10(A)上のA−A線
に沿った簡略的な断面図、図10(C)は図10(A)
上のB−B線に沿った簡略的な断面図である。
【図11】本発明の第4実施例であり、移動距離測定装
置に備えた受光体の簡略的な平面図である。
【図12】第4実施例の測定装置に備えた電流制御回路
のブロック図である。
【図13】第4実施例の測定装置に備えた受光素子の出
力波形図である。
【図14】第4実施例の測定装置に備えた受光素子のパ
ルス波形図である。
【図15】図14のパルス波形図から作成した真理表で
ある。
【図16】本発明の第5実施例であり、移動距離測定装
置に備えた光学部材の光学系図である。
【図17】上記第5実施例の応用例であり、他の光学部
材の光学系図である。
【図18】上記第5実施例の他の応用例であり、光学部
材の光学系図である。
【図19】従来の移動距離測定装置の簡略図である。
【図20】従来の測定装置に備えた遮光板の部分的な拡
大平面図である。
【図21】従来の測定装置に備えた受光素子の出力波形
図である。
【符号の説明】
50 プリント配線基板 52 光源 53 受光体 53a、53b、53c 受光素子 54 遮光板 54a 透光部 55 光学部材 55a 第1の平面鏡 55b 第2の平面鏡 56 処理回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状に感度部を有する複数の受光素子
    を取付基板に一列に配置して形成した受光体と、上記受
    光体の受光面に光学的に対向させて設けた光源と、被測
    定物に連動して移動し上記受光素子の配列方向に対し一
    定の角度で傾斜したスリット状の透光部を一定間隔で複
    数形成した遮光板とを備え、上記遮光板を上記光源の光
    路上に設けて構成したことを特徴とする移動距離測定装
    置。
  2. 【請求項2】 上記受光体が、光電変換機能を持つとこ
    ろの半導体基板に電気的絶縁部で仕切ってこの半導体基
    板に列状に形成した複数の受光素子からなり、各受光素
    子の受光面を被覆するようにして上記半導体基板に設け
    た透光性の電気絶縁被膜の上面に不透明な導電材で細長
    形に形成した複数の遮光部を受光素子の各列毎に所定間
    隔で行状に設けて構成したことを特徴とする請求項
    (1)記載の移動距離測定装置。
  3. 【請求項3】 光電変換機能を持つところの半導体基板
    に電気的絶縁部で仕切ってこの半導体基板に列状に形成
    した複数の受光素子からなる受光体を備え、各受光素子
    の受光面を被覆するようにして上記半導体基板に設けた
    透光性の電気絶縁被膜の上面に不透明な導電材で細長形
    に形成した複数の遮光部を所定の受光素子の上面を除い
    て受光素子の各列毎に所定間隔で行状に設け、上記所定
    の受光素子の光電変換信号に基づいて光源の明るさを制
    御するように構成したことを特徴とする請求項(1)記
    載の移動距離測定装置。
  4. 【請求項4】 上記受光体が、光電変換機能を持つとこ
    ろの半導体基板に少なくとも3つの電気的絶縁部で仕切
    ってこの半導体基板に4列以上として形成した受光素子
    からなり、各受光素子の受光面を被覆するようにして上
    記半導体基板に設けた透光性の電気絶縁被膜の上面に不
    透明な導電材で細長形に形成した複数の遮光部を隣接す
    る所定の2列の受光素子の上面を除いて受光素子の各列
    毎に所定間隔で行状に設け、かつ、上記所定の2列の受
    光素子の受光面を被覆する上記電気絶縁被膜の上面に
    は、不透明な導電材で形成し前記遮光板の透光部と同一
    角度で傾斜させると共に列方向に1/4ピッチ変位した
    複数の遮光部を各列毎に一定間隔で行状に設けたことを
    特徴とする請求項(1)記載の移動距離測定装置。
  5. 【請求項5】 第1、第2の反射鏡からなる光学部材を
    設け、上記受光体と光源とを取付基板の同一平面上に設
    けて上記光源からの光を第1の反射鏡で反射させ、第1
    の反射鏡の反射光を第2の反射鏡で上記受光体の受光面
    に反射させる構成としたことを特徴とする請求項(1)
    記載の移動距離測定装置。
  6. 【請求項6】 光源の発光中心点を第1の焦点とし空間
    上の点を第2の焦点とする二次曲線を上記2つの焦点を
    結ぶ軸線を中心に回転して得られる回転面の一部を反射
    面とする第1の反射鏡と、上記第2の焦点を焦点とする
    放物面の一部を反射面とする第2の反射鏡とを設け、上
    記受光体と光源とを取付基板の同一平面上に設けて上記
    光源からの光を第1の反射鏡で反射させ、第1の反射鏡
    の反射光を第2の反射鏡で上記受光体の受光面に反射さ
    せる構成としたことを特徴とする請求項(1)記載の移
    動距離測定装置。
  7. 【請求項7】 方形状に感度部を有する3つの受光素子
    を取付基板に一列に配置して形成した受光体の第2列目
    の受光素子の出力信号と、この第2列目の受光素子の出
    力信号の反転とレベルアップした信号とのいずれか一方
    を選択する選択回路を備え、第1列目の受光素子の出力
    信号と第3列目の受光素子の出力信号とを比較しこの比
    較結果に応じて上記選択回路を選択動作させることを特
    徴とする請求項(1)記載の移動距離測定装置。
JP28813795A 1995-10-11 1995-10-11 移動距離測定装置 Pending JPH09105607A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28813795A JPH09105607A (ja) 1995-10-11 1995-10-11 移動距離測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28813795A JPH09105607A (ja) 1995-10-11 1995-10-11 移動距離測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09105607A true JPH09105607A (ja) 1997-04-22

Family

ID=17726296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28813795A Pending JPH09105607A (ja) 1995-10-11 1995-10-11 移動距離測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09105607A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006093513A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Citizen Watch Co Ltd 光学式変位測長器における受光装置
KR20110125685A (ko) * 2010-05-14 2011-11-22 안희태 거리 측정 센서에서 광 전송 공간을 줄이는 방법
WO2014132696A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 アズビル株式会社 位置検出器
WO2015125524A1 (ja) * 2014-02-24 2015-08-27 オリンパス株式会社 合焦方法、計測方法、主点検出方法、合焦装置、計測装置及び主点検出装置
CN107238459A (zh) * 2017-07-17 2017-10-10 河南科技大学 一种利用光敏电阻测量栽植器夹持力的装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006093513A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Citizen Watch Co Ltd 光学式変位測長器における受光装置
KR20110125685A (ko) * 2010-05-14 2011-11-22 안희태 거리 측정 센서에서 광 전송 공간을 줄이는 방법
WO2014132696A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 アズビル株式会社 位置検出器
JP2014163826A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Azbil Corp 位置検出器
WO2015125524A1 (ja) * 2014-02-24 2015-08-27 オリンパス株式会社 合焦方法、計測方法、主点検出方法、合焦装置、計測装置及び主点検出装置
JP2015158570A (ja) * 2014-02-24 2015-09-03 オリンパス株式会社 合焦方法、計測方法、主点検出方法、合焦装置、計測装置及び主点検出装置
US10705325B2 (en) 2014-02-24 2020-07-07 Olympus Corporation Focusing method, measuring method, principal point detecting method, focusing device, measuring device, and principal point detecting device
CN107238459A (zh) * 2017-07-17 2017-10-10 河南科技大学 一种利用光敏电阻测量栽植器夹持力的装置
CN107238459B (zh) * 2017-07-17 2022-12-27 河南科技大学 一种利用光敏电阻测量栽植器夹持力的装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012032753A1 (ja) 光センサ
EP1191306B1 (en) Distance information obtaining apparatus and distance information obtaining method
CN110568422B (zh) SiPM接收器和激光雷达的动态阈值调节方法以及激光雷达
US5479010A (en) Photoelectric encoder having a plane mirror disposed parallel to the optical axis of a concave mirror
JPWO2018211831A1 (ja) 光検出器および携帯型電子機器
JPH09105607A (ja) 移動距離測定装置
JPS6269111A (ja) 反射型傾き検出素子
JP4999595B2 (ja) 反射型フォトセンサ
US4888491A (en) Device for measuring angular deviation of flat plate
US5229806A (en) Multi-point range finding device
CN113932908B (zh) Mems扫描振镜振动参数的测量系统和测量方法
JPS5855909A (ja) 光学像検出装置
JP2009038322A (ja) 反射型フォトセンサ
JP2000088519A (ja) 光式センサ
WO2022196360A1 (ja) 受光素子及び測定装置
WO2022196257A1 (ja) 受光素子、光検出装置及び測定装置
JP2022142238A (ja) 受光素子、光検出装置及び測定装置
WO2022198386A1 (zh) 激光测距装置、激光测距方法和可移动平台
JPH04131712U (ja) 傾き角検出センサ
JPH06112520A (ja) 光電変換装置
JP3080630B2 (ja) 半導体振動センサー
JPS59183305A (ja) 位置検出装置
JP3270800B2 (ja) 測距センサ
JPS58218622A (ja) 高分解能受光方法
JPH0743450A (ja) 物体検知センサ