JPH09103089A - ブラシレス永久磁石モータの制御システム及び方法 - Google Patents
ブラシレス永久磁石モータの制御システム及び方法Info
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- JPH09103089A JPH09103089A JP8143309A JP14330996A JPH09103089A JP H09103089 A JPH09103089 A JP H09103089A JP 8143309 A JP8143309 A JP 8143309A JP 14330996 A JP14330996 A JP 14330996A JP H09103089 A JPH09103089 A JP H09103089A
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Abstract
度変位を計算する。 【解決手段】 計算は、モータ及び駆動パラメータと、
モータ速度とモータ負荷とを含む動作的な変数とに基づ
く。角度変位はモータ速度の関数として動的に計算さ
れ、また、リラクタンス・トルクが含まれる場合には、
負荷電流の関数でもある。与えられたモータ(20)に
ついては、変位は、モータに関する速度と負荷とに従っ
て計算され、また、1又は複数の角度変位方程式に従っ
て駆動パラメータとを用いて計算される。
Description
し、更に詳しくは、ブラシレス永久磁石モータの制御シ
ステムに関する。
は、固定子上の巻線と、回転する永久磁石と、回転子位
置を示す位置センサとを含む。巻線の付勢は、一般に
は、位置の指示に応答して巻線を適切な整流されたシー
ケンスで付勢するソリッドステート・スイッチによって
制御される。モータ・トルクの制御は、巻線の励磁電流
の大きさを制御することによって達成される。
ム」と題するWhitedへの米国特許第444777
1号(以下では、’771特許と称する)には、モータ
巻線の励磁電流の位相と大きさとの両方が制御されるシ
ステムが記載されている。直角位相関係が、通常は、回
転子の磁界と回転している固定子の磁界との間に存在す
る。位相角度は、「トルク角度ファクタ」に従って直角
関係から変動するが、このファクタは、モータ速度の関
数である。位相角度を動的に変動させることによって、
より広い速度レンジに亘るモータ性能の改善が達成され
る。
度制御を用いた同期式ブラシレス・モータの制御システ
ム」と題するBrown外への米国特許第449066
1号(以下では、’661特許と称する)は、「トルク
角度ファクタ」が用い、回転子の磁界と回転する固定子
の磁界との間の位相関係を、モータ速度とモータ負荷と
の両方の関数として変動させている。
許において、角度変位(前進、advance)を決定
する際に用いられるトルク角度ファクタに到達するため
の典型的な較正手順は、テスト用のモータ及びドライ
ブ、3相のバリアック(Variac)、動力計、及び
モータを冷却するブロワを用いることである。3相のバ
リアックは、固定子を励磁させるのに必要な3相の電力
を与えるために用いられる。動力計は、モータのトルク
を測定するために用いられる。与えられた速度での角度
変位を決定するために、モータは、その速度に設定さ
れ、所定のテスト温度安定することが許容され、ブロワ
を用いてそのモータ温度を規制する。いったん安定した
速度と温度とが達成されると、角度変位は、最大のトル
クを与える角度を決定するを読み出すために動力計を観
察しながら、マニュアルで調節される。較正手順は、所
望の数のモータ速度及び(又は)負荷について反復さ
れ、トルク角度ファクタの表を作成する。較正手順は、
それぞれのモータのタイプについて反復され、ある場合
には、各モータについて反復される。この従来の較正方
法は、コストと時間がかかり、有限の数のモータ速度に
ついてだけ、トルク角度の値が得られる。
度及び/又は負荷条件に対して、長い較正手順に携わる
ことなく、最良の角度変位を決定するシステム及び方法
を与える。計算は、いくつかのモータ及び駆動パラメー
タに基づく。モータ・パラメータは、磁極の数P、逆e
mfであるKv、及び、固定子のインダクタンス値L
d、Lqを含む。駆動パラメータは、PWM(パルス幅
変調)増幅器ωbo、制御ループ時間遅延Δt、及び、有
能リンク電源電圧Vmである。これらのモータ及び駆動
パラメータは、本発明に従って用いられ、回転子速度ω
及び固定子電流Isの動的(ダイナミック)な変数に対
する最適な位相変位を決定する。モータ・パラメータ及
び駆動パラメータから計算される角度変位値は、回転子
速度及び(又は)モータ負荷という動的ファクタの関数
として、ルックアップ・テーブルに記録される。
論理又はマイクロプロセッサが用いられ、角度変位を計
算し、それによって、巻線の励磁電流を制御する。マイ
クロプロセッサの構成においては、マイクロプロセッサ
での使用のために記憶されたプログラムが、角度変位を
計算するのに用いられる。計算は、1又は複数のセンサ
から供給される回転子の位置フィードバック信号、この
位置フィードバック信号から導かれ得る回転子の速度フ
ィードバック信号、及びトルクに比例する固定子電流の
測定値である。マイクロプロセッサは、最適な角度変位
を、速度、回転子位置、及びトルクの任意の組み合わせ
について計算する。
機能ブロック図が、図1に示されている。このシステム
は、3相モータ20を制御するのに用いられる。速度制
御のための基本要素は、速度補償装置22と、制御論理
ユニット24と、PWM電流増幅器26と、レゾルバ2
8と、フィードバック・プロセッサ30とである。これ
らの要素が、速度コマンドを受け取る際に命じられた値
を実際のフィードバック値と比較してそれによりモータ
の励磁を調節する制御ループを形成する。
ときには、速度コマンド31が加算ジャンクション32
に供給され、そこで、モータ20の軸とフィードバック
・プロセッサ30とに結合されているレゾルバ28から
導かれる実際の回転子速度フィードバックと比較され
る。加算ジャンクションは、速度コマンドと速度フィー
ドバックとの間の差に対応するエラー信号を生じる。エ
ラー信号は、速度補償装置22を通過した後で、トルク
・コマンドを制御論理ユニット24に提供する。制御論
理とPWM電流増幅器とは、励磁電流を、振幅がトルク
・コマンドの大きさに関係するモータに供給する。速度
サーボ動作においては、モータへの励磁電流は、加算ジ
ャンクションでのエラー信号を最小化するように調節さ
れ、それにより、モータ速度が速度コマンドに対応す
る。
ロセッサ30は、回転子位置指示と回転子速度指示と
を、制御論理ユニット24に提供する。回転子速度指示
は、回転速度と同期した周波数を有するモータ励磁電流
を発生するのに用いられる。回転子位置指示は、制御論
理ユニットの中の変位(=前進、advance)論理
ユニット34によって決定される角度変位に対応する励
磁電流の位相を設定する基準として用いられる。
6が、プロファイル発生器38と位置補償装置40とに
供給され、速度制御信号を加算ジャンクション32に提
供する。プロファイル発生器は、新たな位置に移動して
いる際にはモータ加速度及び減速度を制御し、それによ
り、所望の位置にオーバーシュートなく迅速に到達す
る。
ドバック制御モードである。しかし、他のモードも可能
であり、トルク・コマンド42を介して接続され得る。
が、図2に提供されている。角度計算ユニット46は、
フィードバック・プロセッサから、回転子位置及び回転
子速度指示を受ける。変位論理ユニット34は、回転子
位置に対する励磁電流の位相に対して角度変位を計算す
る。角度変位の計算については、後に詳細に述べる。角
度計算ユニット46は、回転子位置位相と角度変位との
和であるモータ励磁に対する位相ベクトル指示を生じ
る。位相ベクトルは、位相ベクトル位置に対応するデジ
タル正弦値を提供する正弦ルックアップ・テーブル48
に供給される。位相ベクトルは、また、位相ベクトルを
120電気角度だけシフトする位相オフセット・ユニッ
ト50を介して、正弦ルックアップ・テーブル52にも
供給される。正弦テーブル48の出力は、乗算型デジタ
ル・アナログ・コンバータ56を通過し、位相Aの正弦
波を生じる。正弦テーブル52の出力は、同様に、乗算
型デジタル・アナログ・コンバータ54を通過し、位相
Cの正弦波を生じる。位相正弦波は、それぞれ、120
電気角度だけずれているので、位相Bの正弦波が、位相
A及びCの和として導かれる。トルク・コマンドは、デ
ジタル・アナログ・コンバータ58を通過して、乗算型
デジタル・アナログ・コンバータ54、56に乗算子を
供給する。このように、制御論理は、回転子位置に対す
る角度変位による位相と必要とされるトルクに対応する
振幅とを有する3相の信号を生じる。
ブロック図である。同様の電流増幅器が、位相B及びC
に対しても用いられる。D/Aコンバータ56(図2)
からの正弦位相Aの電圧信号が、電流増幅器26の入力
部に供給され、モータ20(図1)の位相Aの巻線を励
磁する電流を生じる。モータ巻線を励磁する電流は、入
力信号の振幅に対応するパルス幅をそれぞれが有する電
流パルスの形式である。
60に供給され、そこで、増幅器の出力部からの電流フ
ィードバックと比較される。フィードバックは、固定子
電流に比例する電圧フィードバック信号を戻す任意の適
切な電流センサ71をもちいることにより得られる。加
算ジャンクション60は、入力信号とフィードバックと
の間の差に比例するエラー信号を生じる。エラー信号
は、増幅され、入力信号の大きさによって決定されるモ
ータ電流を生じる。
は、電流補償回路62を介してPWM(パルス幅変調装
置)64に至る。PWMへの入力信号は、信号の大きさ
が増加するにつれて出力パルスの幅が大きくなるよう
に、三角波発生器74からの三角波と比較される。
GBTパワー・トランジスタ72、73によって供給さ
れる。上側のトランジスタ72は、正のバスに接続さ
れ、下側のトランジスタ73は、グランドに接続されて
いる。これらのトランジスタの間の共通の接続は、モー
タ巻線の位相Aに接続されている。上側のトランジスタ
71が導通すると、巻線は正のバスに接続される。下側
のトランジスタが導通すると、巻線はグランドに接続さ
れる。PWM64の出力は、むだ時間(デッド・タイ
ム)発生器68と分離回路70とを介して、直接に上側
のトランジスタ72を駆動する。PWMの出力は、ま
た、インバータ66を通過し、むだ時間発生器68と分
離回路70とを介して、下側のトランジスタ73を駆動
する。分離回路は、好ましくは、電力段を感知性の電子
制御回路から分離するフォトオプティック・カップリン
グである。むだ時間発生器68は、一方のパワー・トラ
ンジスタのオフと他方のオンとの間の最小の時間間隔を
提供することにより、トランジスタを通過する正のバス
からグランドへの短絡回路が存在しないようにする。
器74からの三角波と比較するコンパレータを含む。正
弦波の値が三角波の値を超える場合には、コンパレータ
の出力は正であり、トランジスタ72は導通する。正弦
波の値が三角波の値よりも小さい場合には、コンパレー
タの出力はゼロであり、トランジスタ73は非導通であ
る。このコンパレータの動作の効果は、幅が変動する矩
形波を生じることである。図4は、3つの位相パルス幅
変調された信号(グラフB、C、D)と正弦入力信号
(グラフA)との関係を図解している。
概念的な表現が、図5に示されている。この概念的な表
現は、変位論理(図1)において角度変位を計算するた
めの方程式を導くのに用いられる。このモータは、3つ
の巻線82、84、86を有する固定子80と、埋め込
まれた永久磁石90を有する回転子88とを含む。図に
示されるように、巻線82、84、86は、固定子の周
囲に対称的に向き付けられ、相互に120°ずれてい
る。それぞれの回転子巻線は、1ターン集中型(one
turn concentrated)巻線としてモ
デルされている。例えば、巻線82を表す1つのターン
は、位置aにおいて始まり、位置aから180°の所に
配置されている位置a’において戻る。
(IPM)タイプのモータである。すなわち、このモー
タでは、永久磁石が回転子の表面ではなく回転子の中心
部(コア)に配置されている。IPMモータの突極回転
子構造の結果として、巻線のインダクタンスは、回転子
角度の関数として変動する。IPMモータは、その永久
磁石が回転子の表面上に配置された表面永久磁石(SP
M)モータと対照的である。図5は、回転子の形状が円
として書き直されれば(破線93、94で図解されてい
るように)、SPMモータの概念的表現として用いるこ
とができる。IPMとSPMとの両方のタイプのモータ
が、角度変位を用いることにより、より効率的に動作さ
せることができる。後に更に詳細に述べるように、SP
Mモータに対する最適な角度変位は基本的にはモータ速
度の関数であり、IPMモータの場合はモータ速度と負
荷との両方の関数である。
巻線に対して1つの電気的位相とする3相の正弦電力を
用いて励磁することによって動作され得る。正弦励磁の
ピークは、相互に120°の間隔で生じ、従って、巻線
の空間的な向きに対応するので、「回転する」磁界が巻
線の励磁によって作られる。回転する磁界の磁束は、回
転子の永久磁石の磁束と相互作用し、回転子を回転磁界
と同期して回転させる。回転子位置による巻線を流れる
電流のソリッドステート制御は、通常は、電気的整流と
して知られており、これは、ブラシレス永久磁石モータ
を、多くの従来技術の電気モータにおいて見られる面倒
な整流ブラシなしで動作させることを可能にするプロセ
スである。
よって行われる動的な角度変位制御は、以下の方程式に
基づく。
及びパラメータによる特性付け ブラシレス永久磁石モータのための2相の等価回路モデ
ル(d−qモデル)の導出を先に述べ、その次に、同じ
タイプのモータについての、生じたトルク方程式の導出
を説明する。以下のことを仮定する。
istribution)を生じる。エアギャップにお
ける空間高調波は無視される。
弦的に変動する成分と共に定数成分も有する。
回路が考察される。エディ電流及びヒステリシス損失は
無視される。
ディ電流及びヒステリシス損失は、等価回路における付
加的な要素として含めることもできる。
磁極の数である。Ia、Ib、Icは、位相a、b、c
の瞬時固定子電流である。Va、Vb、Vcは、位相
a、b、cの瞬時固定子電圧である。Id、Iqは、固
定子電流のd及びq軸成分である。Vd、Vqは、固定
子位相電圧のd及びq軸成分である。Isは、固定子電
流ベクトルの大きさである。Is=(Id2+Iq2)
1/2であることに注意すること。Vsは、固定子電圧ベ
クトルの大きさである。Vs=(Vd2+Vq2)1/2で
あることに注意すること。Rsは、固定子の抵抗値であ
る。pは、d/dtである。Ld、Lqは、d及びq軸
の固定子の自己インダクタンスである。Ψmagは、永
久磁石によるピーク磁束リンケージである。Θは、a軸
とq軸との間の(電気)角度である。ωは、ω=pΘで
あり、回転の角速度である(単位は、電気的ラジアン/
秒)。Lsは、エアギャップのリラクタンスの定数成分
である。Ls=Lso+Lslであることに注意するこ
と。ここで、Lsoは、トルクを生じるインダクタン
ス、Lslは、固定子リンケージのインダクタンスであ
る。Lxは、エアギャップのリラクタンスの正弦的に変
動する成分の大きさである。
デルの導出 図5は、選択された座標軸に沿った3相、2磁極のIP
Mモータの概念的な断面図を示している。a位相に対す
る固定子の基準軸(軸83)は、正のa位相の電流が供
給されたときの最大のmmfの方向として選択されてい
る。他の固定子の軸(軸85、87)のための基準軸も
同様に選択されている。d−qモデルの慣習に従い、永
久磁石の磁束の方向はd軸(軸91)として選択され、
他方で、q軸(軸92)は、d軸よりも90°進んでい
る。a軸に対するq軸の角度は、Θとして定義される。
機械が回転すると、d及びqの座標軸はω=dΘ/dt
の速度で回転し、固定子a、b、cは空間的に固定され
ている。
的、ダイナミック)な方程式は、次のように書くことが
できる。
ンダクタンスの対称性を説明する)は、次のように書く
ことができる。
ンスは、角度Θの関数である。インダクタンスは、次の
ように表すことができる。
子巻線の自己インダクタンスは、回転子のq軸が固定子
の位相と整列するときに最大であり、固定子巻線の間の
相互インダクタンスは、回転子のq軸が2つの固定子位
相の中間にあるときに最大である。突極性(salie
ncy)の効果もまた、2Θの項によって示されている
ように、これらの方程式から明らかである。方程式A.
10、A.11、A.12における−(1/2)の係数
は、固定子の位相が120°ずれており、cos120
°=−(1/2)であるという事実に起因する。
ジは、次の方程式によって表現され得る。
な形式では表現できない。2つのパラメータを結び付け
る表現は、次の方程式である。
(電流、電圧、磁束リンケージ)を表すと、次の行列変
換が導かれる。
ち、「ゼロ・シーケンス成分」は常にゼロである。
次の式で与えられる。
の電圧、磁束リンケージ、及び電流に適用すると、d−
q電気的動的方程式と磁束リンケージ方程式とに対する
単純なモデルが次のように導かれる。
と称され、次のように定義される。
去すると、次の方程式が導かれる。
ータのためのd−qモデルの基礎を形成する。このモデ
ルを表現するd−q等価回路が、図6のA及びBに示さ
れている。
・シーケンスの量を無視することにより、次の、このモ
デルに対する瞬時電力方程式が得られる。
とにより、出力電力が次のように得られる。
のであるが、次の方程式によって与えられる。
行列が転置行列に等しい場合に、ユニタリである)では
ないので、2相の等価システムの電力及びトルクは、元
の3相のシステムとは異なる。従って、2相の等価シス
テムから電力とトルクとを計算するためには、(3/
2)のファクタが、方程式A.28、A.29、A.3
0に含まれなければならない。2相等価回路の磁束リン
ケージの大きさは、3相回路の場合の2/3である。
r)、回転子速度(ω)に対して、最大のトルクを生じ
るθsaは、次の方程式によって計算される。
子が自由に回転でき巻線82が正の最大値において付勢
されるときに回転子が止まる角度として定義される。θ
iは、負荷角度変位であり、これは、固定子負荷電流
(Is)の関数であり、更にこのIsは、Tcの関数で
ある、θsは速度角度変位を表し、これはωの関数であ
る。
ータによってその変位をを記述する方程式を以下で導
く。この導出は、既に述べたd−q軸モータのモデルに
基づいている。
として選択され、他方で、q軸は、d軸よりも90°
(電気的)進んでいる。従って、動的な方程式は、次の
ように書ける。
る。すなわち、電流増幅器は理想的であると仮定する。
よって、Θiは、図1のΘ、すなわち、q軸とa軸との
間の角度に等しい。従って、IdとIqとは、次のよう
に表せる。
クに関する次の表現を得る。
は、固定子電流だけでなく、電流角度Θiにも依存す
る。よって、生じるトルクは、固定子電流を変動させる
ことにより、また、電流角度を変動させることにより、
又は両方を変動させることにより制御され得る。特に有
用なモータの制御戦略は、最大トルクが与えられた電流
に対して生じるように、モータを調節することである。
定である表面永久磁石(SPM)モータでは、上の3つ
の方程式は、Lq=Ld=Lsと置くことにより単純化
される。ここで、Lsは固定子のインダクタンスであ
る。そのような場合には、方程式B.6の第2の項は、
リラクタンス・トルクを表すのであるが、消滅し、方程
式B.6は、次のように表現される。
角度変位Θiは、単にゼロである。IPMモータの場合
には、Lq=Ld=Lsの関係は成立しない。従って、
方程式B.6の第2の項は消えず、この方程式からは、
直交制御は、IPMモータでは、電流当たりの最大のト
ルクを生じさせないことが分かる。
せるΘiは、方程式B.6の右辺を微分して、導関数と
ゼロと置くことによって決定され得る。この結果とし
て、Θiに関する次の表現が得られる。
45°を満たす方が選択される。
適の負荷角度変位は、モータ・パラメータLd、Lq、
及びΨmag(これは、KvとPとから計算され得る)
と、固定子電流の大きさIsとを知ることにより、計算
され得る。この計算は、モータが動作している間にパラ
メータからなされ得る。代替的な方法としては、Θiと
Isとのルックアップ・テーブルをモータの初期化プロ
セスの間に計算することにより、与えられた固定子電流
に対する負荷角度変位を、このルックアップ・テーブル
を読み出すことにより得ることができる。
最大トルクを生じさせるためには、次の仮定が成立する
必要がある。
サ、及び図2の制御論理回路ユニットによって実行され
る信号処理が、瞬時的でなければならない。
増幅器によって、いかなる位相遅延もなく増幅される。
は、合計の遅延が無視できるものであるならば、生じる
トルクは、予測されるようになる。しかし、ほとんどの
実際の駆動システムにおいては、信号処理において著し
い時間遅延が存在するし、電流増幅器にも遅延がある。
従って、最適の位相角度を見つけるためには、負荷角度
変位だけでなく上述の遅延も考慮されなければならな
い。
び制御論理ユニットでの処理に付随する時間遅延は、位
相遅延として表現され得る。これらの固定された時間遅
延の和がΔtで表されるとすると、処理成分(Θsl)
に起因する位相遅延は、次のように計算される。
幅器」)は、電流ループの帯域幅ωbが知られていれ
ば、モデル化が可能である。ほとんどの電流制御された
PWM増幅器は、印加電圧とモータの逆emf電圧とに
依存する。速度ωでの帯域幅ωbは、ωboをゼロの速度
でノミナルの電圧源での電流ループ帯域幅とし、Vmを
ゼロ速度でのインバータ制御のための有能電圧(rm
s)とし、そして、固定子抵抗値と電力コンバータとは
Vmの計算の中にファクタとして既に加えられていると
仮定する、ことによって計算され得る。以上の記号を用
いると、ωbについての次の式が得られる。
の逆emf電圧定数であり、Kは磁気飽和を説明する小
さな定数であることに注意すべきである。Kは、好まし
くは、実験によって、0.1から0.2の範囲内に設定
される。方程式B.10については、固定子電圧降下の
影響は無視されていることにも注意すべきである。
もう1つの仮定は、最も実際的な増幅器は、次の形式の
1次増幅器としてモデル化できる、ということである。
は、位相遅延の計算には影響しない。次に、増幅器に起
因する位相ラグは、次の式で与えられる。
のωの符号は負であり、ωbはωboよりも大きく、その
結果として、Θs2は非常に小さくなる。従って、発生モ
ードに要求される速度角度変位は、モータリング・モー
ドに要求されるものよりも小さい。
の速度角度変位は、次のように書かれ得る。
びωを知ることによって計算され得る。パラメータKv
及びωboはモータに関連し、他方で、パラメータVm及
びΔtはコントローラに関連するパラメータである。負
荷角度変位の場合のように、最適なΘsと速度とのルッ
クアップ・テーブルのアレーは、モータの初期化の際に
計算され得る。
図7のAに示されている。方程式B.13の記述に従っ
て、図7のBでは、2つの速度角度変位曲線が示されて
おり、1つがモータリング・モードのものであり、1つ
が発生モードのものである。
定子電流に対する最適の角度変位は、図7のA及びBか
ら決定され得る。モード及び速度は、図7のBとの関係
で用いられて速度角度変位に対する値を生じ、他方で、
電流は、図7のAとの関係で用いられて負荷角度変位に
対する値を生じる。2つの値は、次に加算され最適の変
位を決定する。
ての角度変位に対する曲線は、埋め込み型の永久磁石
(IPM)モータにとっては典型的である。表面型の永
久磁石(SPM)モータに対する比較可能な曲線は、典
型的には、フラットなゼロの曲線であり、固定子電流の
関数としての角度変位訂正は、必要ない。
いて示された実施例では、角度変位は、方程式B.8及
びB.13の計算を行うことによって動的に計算され得
る。しかし、制御論理ユニットが角度変位を動的に計算
する能力を有しない場合には、ルックアップ・テーブル
を用い得る。そのような構成では、ルックアップ・テー
ブルは、方程式B.8及びB.13から定式化される角
度変位の予め計算されたリストを含む。別個のルックア
ップ・テーブルを、負荷変位、発生モードでの速度変
位、及び、モータリングモードでの速度変位のために用
いることができる。モータ変位の間には、変位論理ユニ
ットは、このテーブルを、現在のトルク・コマンド値、
回転子速度、及び動作モードに対応する角度変位を参照
(「ルックアップ」)するのに用いられる。このルック
アップ・テーブルは、方程式B.8及びB.13の複雑
な計算を継続的に実行する必要を回避する。ルックアッ
プ・テーブルによるアプローチは、当初にかなりの設定
時間を必要とされるという欠点を有する。
関係で補間法を用いることもできる。補間法によれば、
テーブルにおいて特定されたもの以外の動作条件に対す
る厳密な角度変位の近似を提供することによって、ルッ
クアップ・テーブル構成の効率を増加させる。用いられ
る補間法アルゴリズムの複雑は、計算精度及び計算速度
とトレードオフの関係で変動する。
3の急ぎの(on the fly)計算もルックアッ
プ・テーブルも用いられない。代わりに、方程式B.8
及びB.13が、限定された組の予め計算された値に基
づく曲線適合(フィティング)を介して近似され得る。
曲線適合により、方程式B.8及びB.13よりも単純
に計算できる方程式が得られるので、それらを急いで
(on the fly)計算できる。補間法に関して
は、曲線適合方程式の複雑さは、計算精度と計算速度と
の間でトレードオフの関係をもって変動する。
ッサ又はデジタル信号プロセッサなどの集積回路プロセ
ッサが、制御論理ユニット24の中に組み入れられる。
そのようなシステムを実現するには、トルク・コマンド
は、プロセッサに与えられる前にデジタル信号に変換さ
れる必要がある。角度計算回路46、変位論理ユニット
34、位相オフセット50、及び正弦テーブル48、5
2の機能は、プロセッサのソフトウェアの中にコード化
される。D/Aコンバータ54、56は、マイクロプロ
セッサとPWM電流増幅器との間の地点に配置される。
プロファイル発生器、位置補償装置、速度補償装置、フ
ィードバック・プロセッサは、マイクロプロセッサにお
いて実行される機能である。
が近づくことに起因する固定子電流ドロップオフを、補
償することが有用である。電流ドロップオフとは、モー
タ速度の漸増に伴って生じるモータ電流の減少を指す。
固定子電流ドロップオフを補償するのに用いられ得る技
術は、以下で説明する。補償技術は、図1から図3に図
解された実施例との関係で説明される。
電流増幅器部分に関係する。上述のように、増幅器は、
次のように、伝達関数(B.12)を有する1次の増幅
器としてモデル化できる。
あり、ωbは、速度ωでの電流ループの帯域幅であり、
Kaは増幅器の直流利得である。これより、増幅器の伝
達関数の大きさ(magnitude)Mは、次のよう
になる。
すると、減少する。方程式B.13の速度角度変位は、
電流増幅器に付随する大きさのドロップオフを説明でき
ず、むしろ、増幅器に付随する位相遅延だけを説明す
る。固定子電流ドロップオフを補償する1つの方法は、
図3の制御論理ユニットを修正することである。
ように修正され、大きさ(マグニチュード)ブースト・
ユニット33を加えるかを示す。この大きさブースト・
ユニットは、トルク・コマンドに増幅器の伝達関数の大
きさの逆数(1/M)を掛けることにより、固定子電流
ドロップオフを補償する。これは、D/Aコンバータ5
8の出力を1/Mだけ増加させ、また、D/Aコンバー
タ56、54の出力を、1/Mだけ増加させる効果を有
する。従って、電流増幅器に至る電流位相A、位相B、
位相Cは、1/Mのファクタだけ増加し、正味の結果
は、図4の加算ジャンクション60に入力する固定子電
流は1/Mのファクタだけ増加する。この増加は、固定
子電流ドロップオフを補償する。
3は、角度変位を動的に計算するのに用いることができ
る。これらの方程式を解くには、図1に示された以下の
パラメータが要求される。要求されるモータ・パラメー
タは、Ld及びLq(固定子インダクタンス)、P(磁
極の数)、及びKv(逆EMF定数)である。要求され
る駆動パラメータは、ωbo(PWMバンドパス)、Δt
(ループ時間遅延)、及びVm(有能リンク電圧)であ
る。要求される動的なパラメータは、ω(回転子速度)
とIs(固定子電流)とである。適応コントローラの実
現においては、要求されるモータ・パラメータと駆動パ
ラメータとは、システムの初期化の間に確立され、次
に、動作の間の回転子速度と固定子電流との動的パラメ
ータに従って角度変位を計算するのに用いられる。
ルバ28を用いて測定され、動的パラメータIs(固定
子電流)は、モータに供給される電流を測定するように
配置された適切な電流センサによって測定される。
ループ時間遅延Δtは無視でき、従って、方程式から脱
落する。要求される場合には、ループ時間遅延は、テス
ト・パルスをシステムに通して、初期化の間に遅延を測
定する。
リンク電圧Vdcから決定され得る。VmとVdcとの
間の関係は、変調の方法に依存する。正弦・三角変調に
対しては、Vm=0.78Vdcである。
に、製造者のデータ・シートから入手可能であり、初期
化の間に、例えば、データ・キー入力を介してマニュア
ルで入力できる。また、Kvは、モータを固定された速
度、例えば、公称(ノミナル)速度の20%で、駆動し
その条件下で発生する電圧を測定することによって決定
され得る。電圧を測定するときには、角度変位は用いる
べきではない。瞬時電圧からKvを決定する他の方法も
また知られている。
タ・シャフトをロックし、コントローラを正弦トルク・
コマンドを用いて励磁することによって決定され得る。
こん正弦入力コマンドは、コントローラの出力が測定さ
れる間に、およそ1Hzから1KHzまで変化する。バ
ンドパス・パラメータωboは、測定された出力の大きさ
がピーク値から3dB下がった周波数である。
とが依然として要求されるパラメータは、Ψmag(永
久磁石へのピーク鎖交磁束)と、Ld及びLq(固定子
インダクタンス)とである。これらのパラメータのそれ
ぞれに関して、2つの計算方法が提出される。それぞれ
の場合において、第1の方法は、第2の場合よりも少数
のステップを含むが、第2の方法は、パラメータをより
正確に決定する。
vの値を、次の方程式に挿入して、Ψmagの値を得
る。
のためには、以下の手順が用いられる。第1に、固定子
抵抗値Rsが測定される。これは、わずかな直流電圧V
iを、モータの中に印加し、結果的に生じる電流Iiを
測定することによりなされる。Rsは、Vi/Iiに等
しい。次に、3相のステップ電流がq軸に0の速度にお
いて加えられ、上昇時間Trqが測定される。いった
ん、RsとTrqとが知られると、Lqは次の方程式か
ら計算できる。
加えられ、上昇時間Trdが測定される。Ldは、次の
方程式から計算できる。
次の方程式が用いられる。
軸の自己インダクタンスであり、Ldoは、定格固定子
電流におけるd軸の自己インダクタンスであり、Ψma
gは、定格固定子電流におけるピーク鎖交磁束であり、
a、b、及びcは、モータの飽和特性によって決定され
る定数であり、k=Is/Isoであり、Isoは定格
固定子電流であり、Isは実際の固定子電流である。
d及びLqが、それぞれ、2つ以上固定子電流値におい
て測定される。恐らく、Ld及びLqは、定格固定子電
流及び3倍の定格固定子電流(k=3)において、測定
される。定格電流の場合には、Lqoの値は、Lqに対
して取得され、定格電流の3倍の場合には、Lqlの値
がLqに対して取得され、次に、aが次の式によって与
えられる。
=bである。Ψmagは、単純化された計算法における
ように、Kvから与えられる。
及びd軸インダクタンスを測定するのに用いられる回路
を示している。この回路では、3相モータ95のそれぞ
れの位相巻線(A、B及びC)は、直流電力源96に結
合される。3相の接触器97が、モータと電力源との間
に、3つの位相の線と短絡させる目的で結合される。シ
ャント抵抗98が、モータの位相Aの線に、オシロスコ
ープの測定を容易にするために接続される。この回路
は、Lq及びLdを測定する次の方法を実現するために
用いられる。
る。q軸インダクタンスを測定するには、直流電力源の
正の端子がモータの位相Bの巻線に接続され、直流電力
源の負の端子がモータの位相Cの巻線に接続される。モ
ータのAの巻線は、フロートすることが許され、モータ
・シャフトは自由に回転することが許される。以上で述
べた準備がなされた後で、直流電力源はオンされて、出
力電圧は、出力電流が定格固定子電流の約1/4に達す
るまで、増加される。モータ・シャフトは、安定した位
置に置かれることが許されるべきであり、いったん安定
すると、シャフトはロックされる。次に、位相Aの巻線
が直流電流源の正の端子に接続され、B及びCの両方の
巻線は直流電流源の負の端子に接続される。直流電源電
圧は、直流電源出力が所望のレベルに達するまで増加さ
れる。好ましくは、電源電圧はAの巻線電流が定格固定
子電流(rms)の1.41倍になるレベルまで増加さ
れる。直流出力電流が所望のレベルに達すると、3相の
接触器は付勢され、出力電流の遅延時間が測定される。
遅延時間は、出力電流が所望のレベルから所望のレベル
の37%に変化するのに要する時間の量として定義され
る。最後に、Lqは、遅延時間にモータの位相抵抗値を
掛けることによって、計算される。もちろん、接触器の
閉鎖(closure)は、遅延時間の正確な値を得る
ために、チャター(chatter)があってはならな
い。
接触器は、消勢されてシャフトはロックを解除される。
次に位相Aの巻線電流は、定格固定子電流の1/4に設
定され、モータ・シャフトは安定した位置に設定するこ
とが許容され、ロックされる。この時点で、Ldの測定
は、Lqの測定と同じ態様で進む。すなわち、Aの巻線
が、直流電流源の正の端子に接続され、B及びCの両方
の巻線は直流電流源の負の端子に接続される。直流電源
電圧は、直流電源出力が所望のレベルに達するまで増加
される。好ましくは、電源電圧はAの巻線電流が定格固
定子電流(rms)の1.41倍になるレベルまで増加
される。直流出力電流が所望のレベルに達すると、3相
の接触器は付勢され、出力電流の遅延時間が測定され
る。最後に、Ldは、遅延時間にモータの位相抵抗値を
掛けることによって、計算される。
タ及び駆動パラメータは、初期化の間に測定されセット
アップされ、次に、モータが動作中に、回転子速度と固
定子電流との動的パラメータに従って、変位角度を計算
するのに用いられる。
位の応用手順とが、図10のA及びBの流れ図にそれぞ
れ示されている。これらの例は、図1、図2、図3に示
された実施例と共に用いられることを意図している。
いられるステップを示している。図10のBは、図10
のAに従って計算された角度変位を、ルックアップ・テ
ーブルによるアプローチを用いて応用するのに用いられ
るステップを示している。この特定の手順では、角度変
位の計算は、すべての「サーボ割り込み(インタラプ
ト)」周期又は500usecに一度行われ、他方で、
角度変位はすべての「整流(commutation)
割り込み」周期又は125usecに一度応用される。
する第1のステップは、回転子速度(ステップ102)
を読み出すことである。次に、モータがモータリング・
モータにあると仮定して、例えば、図7のBに示されて
いるようなモータリング・モードに対する速度と速度変
位とのルックアップ・テーブルを介して、速度変位が計
算される(ステップ104)。第3のステップは、図3
の電流センサ71によって感知される電流フィードバッ
クの絶対値を読み出すことである。第4のステップは、
例えば、図7のAに示されたような電流と負荷変位との
ルックアップ・テーブルを介して、負荷変位そ計算する
ことである(ステップ108)。次に、トルク・コマン
ドの値がゼロと比較される(ステップ110)。トルク
・コマンドがゼロよりも小さい場合には、トルク・コマ
ンドの符号は反転される(ステップ112)。トルク・
コマンドがゼロ又は正であるならば、ステップ112は
バイパスされる。ステップ110及び112の正味の効
果は、トルク・コマンドの絶対値を決定することであ
る。
ータの動作モードの決定が行われる(ステップ11
4)。モータが発生モードにある場合には、速度変位が
再び計算されなければならない(ステップ116)が、
これは、当初の速度変位計算では、モータはモータリン
グ・モードにあると仮定したからである。モータが実際
にモータリング・モードにある場合には、ステップ11
6はバイパスされる。次のステップでは、トルク・コマ
ンドが再びゼロと比較される(ステップ118)。トル
ク・コマンドがゼロよりも大きい場合には、角度変位
は、負荷変位、速度変位、及び180°を加えることに
より計算される(ステップ120)。トルク・コマンド
がゼロよりも小さい又はゼロに等しい場合には、角度変
位は速度変位と負荷変位とを加えることにより計算され
る(ステップ122)。この時点で、角度変位の計算は
終了する(ステップ124)。
テップが示している。第1に、現在の固定子角度が読み
出される(ステップ132)。第2に、電気角度が回転
子角度と磁極対との積に等しく設定される(ステップ1
34)。第3に、固定子角度は、回転子角度と角度変位
と90°とを加えたものに等しく設定される。最後に、
固定子角度が正弦テーブル48、52(図2)に書き込
まれ、振幅の値に変換される(ステップ138)。この
時点で、角度変位の応用は終了である。
と駆動・パラメータとは、初期化ステップで確立され
る。方程式(B.13)がステップ104で計算され、
方程式(B.8)は、ステップ108で計算される。そ
れ以外の場合は、図10のA及びBの流れ図は同じであ
る。
した。しかし、当業者にとっては、更に多くの変更は明
らかであろう。例えば、モータは、ロータリ・モータで
はなく、移動永久磁石型の線形モータでもかまわない。
また、ハードウェアに関して説明した要素は、マイクロ
プロセッサにおいて動作するソフトウェアであってもよ
い。本発明は、更に詳しくは、冒頭の特許請求の範囲に
よって、定義されている。
ク図である。
適切な制御論理の機能ブロック図である。
適切なPWM電流増幅器の回路図である。
応するパルス幅変調された出力との間の関係の図解であ
る。
レス永久磁石モータの断面図である。
を示し、Bは、IPMモータに対するd軸動的等価回路
を示す。
度と固定子電流との関係を示すグラフであり、Bは、本
発明によって計算された、速度変位角度とモータ速度と
の関係を示すグラフである。
適切な別の制御論理ユニットの機能ブロック図である。
な固定子電流において測定するのに用いられ得る回路の
機能ブロック図である。
を計算する際に用いられるステップを示す流れ図であ
り、Bは、角度変位を応用する際に用いられるステップ
を示す流れ図である。
Claims (14)
- 【請求項1】 永久磁石回転子と固定子巻線とを含むブ
ラシレス・モータのためのコントローラにおいて、 a)前記固定子に対する前記回転子位置を示す位置フィ
ードバック信号を発生する手段と、 b)前記回転子速度を示す速度フィードバック信号を発
生する信号と、 c)前記固定子巻線に供給される電流を示す固定子電流
フィードバック信号を提供する手段と、 d)モータ・パラメータの測定された値を示す手段と、 e)コントローラ・パラメータの測定された値を示す手
段と、 f)前記測定されたモータ及びコントローラ・パラメー
タに従って、最大のトルク角度変位を、前記速度フィー
ドバック信号と前記固定子電流フィードバック信号との
関数として計算する手段と、 g)前記速度フィードバックによる周波数と前記最大の
トルク角度変位とによる位相とを有する固定子巻線に対
する正弦励磁を発生する手段と、 を備えることを特徴とするコントローラ。 - 【請求項2】 請求項1記載のコントローラにおいて、
前記モータ・パラメータは、磁極の数と、逆EMF定数
と、前記モータに対する固定子インダクタンスとを含む
ことを特徴とするコントローラ。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のコントロー
ラにおいて、前記コントローラ・パラメータは、コント
ローラ・バンドパスと、有能リンク電圧と、ループ時間
遅延とを含むことを特徴とするコントローラ。 - 【請求項4】 請求項1記載のコントローラにおいて、
前記永久磁石は前記回転子の中に埋め込まれており、前
記最大のトルク角度変位は、回転子速度及び固定子電流
の関数として変動することを特徴とするコントローラ。 - 【請求項5】 請求項1記載のコントローラにおいて、
前記永久磁石は、前記回転子に表面取り付けされてお
り、前記最大のトルク変位角度は、回転子速度の関数と
して変動することを特徴とするコントローラ。 - 【請求項6】 永久磁石回転子と固定子巻線とを含むブ
ラシレス・モータを制御する方法において、 a)前記固定子に対する前記回転子位置を示す位置フィ
ードバック信号を発生するステップと、 b)前記回転子速度を示す速度フィードバック信号を発
生するステップと、 c)前記固定子巻線に供給される電流を示す固定子電流
フィードバック信号を提供するステップと、 d)モータ・パラメータの測定された値を示すステップ
と、 e)コントローラ・パラメータの測定された値を示すス
テップと、 f)前記測定されたモータ及びコントローラ・パラメー
タに従って、最大のトルク角度変位を、前記速度フィー
ドバック信号と前記固定子電流フィードバック信号との
関数として計算するステップと、 g)前記速度フィードバックによる周波数と前記最大の
トルク角度変位とによる位相とを有する固定子巻線に対
する正弦励磁を発生するステップと、 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項7】 請求項6記載の方法において、前記モー
タ・パラメータは、磁極の数と、逆EMF定数と、前記
モータに対する固定子インダクタンスとを含むことを特
徴とする方法。 - 【請求項8】 請求項6又は請求項7記載の方法におい
て、前記コントローラ・パラメータは、コントローラ・
バンドパスと、有能リンク電圧と、ループ時間遅延とを
含むことを特徴とする方法。 - 【請求項9】 請求項6記載の方法において、前記永久
磁石は前記回転子の中に埋め込まれており、前記最大の
トルク角度変位は、回転子速度及び固定子電流の関数と
して変動することを特徴とする方法。 - 【請求項10】 請求項6記載の方法において、前記永
久磁石は、前記回転子に表面取り付けされており、前記
最大のトルク変位角度は、回転子速度の関数として変動
することを特徴とする方法。 - 【請求項11】 永久磁石回転子と固定子巻線とを含む
ブラシレス・モータを制御する方法において、 a)前記固定子に対する前記回転子位置を示す位置フィ
ードバック信号を発生するステップと、 b)前記回転子速度を示す速度フィードバック信号を発
生するステップと、 c)前記固定子巻線に供給される電流を示す固定子電流
フィードバック信号を提供するステップと、 d)モータ・パラメータの測定された値を示すステップ
と、 e)コントローラ・パラメータの測定された値を示すス
テップと、 f)前記測定されたモータ及びコントローラ・パラメー
タに従って、最大のトルク角度変位を、前記速度フィー
ドバック信号の関数として計算するステップと、 g)前記速度フィードバックによる周波数と前記最大の
トルク角度変位とによる位相とを有する固定子巻線に対
する正弦励磁を発生するステップと、 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項12】 回転する永久磁石と固定子巻線とを有
するブラシレス・モータに対して正弦励磁の位相を制御
するために最大のトルク角度変位を提供するルックアッ
プ・テーブルをコンパイルする方法において、 a)磁極の数と、逆EMF定数と、前記モータに対する
固定子インダクタンスとを含むモータ・パラメータを測
定するステップと、 b)コントローラ・バンドパスと、有能リンク電圧と、
ループ時間遅延とを含むコントローラ・パラメータを測
定するステップと、 c)前記測定されたパラメータに従って、位相変位の値
を、回転子速度の関数として計算するステップと、 d)前記回転子速度に対応する前記位相変位の値に従っ
て、正弦励磁の位相を設定するステップと、 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項13】 回転する永久磁石と固定子巻線とを有
するブラシレス・モータに対して正弦励磁の位相を制御
するために最大のトルク角度変位を提供するルックアッ
プ・テーブルをコンパイルする方法において、 a)磁極の数と、逆EMF定数と、前記モータに対する
固定子インダクタンスとを含むモータ・パラメータを測
定するステップと、 b)コントローラ・バンドパスと、有能リンク電圧と、
ループ時間遅延とを含むコントローラ・パラメータを測
定するステップと、 c)前記測定されたパラメータに従って、位相変位の値
を、回転子速度の関数として計算するステップと、 d)前記回転子速度と固定子電流とに対応する前記位相
変位の値に従って、正弦励磁の位相を設定するステップ
と、 を含むことを特徴とする方法。 - 【請求項14】 移動する永久磁石と固定子巻線とを含
むブラシレス・モータのためのコントローラにおいて、 a)前記固定子に対する前記永久磁石の位置を示す位置
フィードバック信号を発生する手段と、 b)前記永久磁石の速度を示す速度フィードバック信号
を発生する信号と、 c)前記固定子巻線に供給される電流を示す固定子電流
フィードバック信号を提供する手段と、 d)モータ・パラメータの測定された値を示す手段と、 e)コントローラ・パラメータの測定された値を示す手
段と、 f)前記測定されたモータ及びコントローラ・パラメー
タに従って、最大のトルク角度変位を、前記速度フィー
ドバック信号と前記固定子電流フィードバック信号との
関数として計算する手段と、 g)前記速度フィードバックによる周波数と前記最大の
トルク角度変位とによる位相とを有する固定子巻線に対
する正弦励磁を発生する手段と、 を備えることを特徴とするコントローラ。
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US461265 | 1995-06-05 | ||
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