JPH09102050A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09102050A
JPH09102050A JP7257804A JP25780495A JPH09102050A JP H09102050 A JPH09102050 A JP H09102050A JP 7257804 A JP7257804 A JP 7257804A JP 25780495 A JP25780495 A JP 25780495A JP H09102050 A JPH09102050 A JP H09102050A
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Japan
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pattern
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JP7257804A
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Akira Ohori
顕 大堀
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないメモリ容量で高画質の多値画像を得ら
れるようにする。 【解決手段】 ウィンドウ生成部121が2値画像(グ
ラフィック又は写真画像の領域)における所定の大きさ
の領域(ウィンドウ)を取り込み、サイズ決定部122
がそのウィンドウに対してパターンマッチング処理を施
すことによってその画像パターンを認識したり、あるい
は上記ウィンドウ内の黒画素数を各行列毎に計数し、行
および列の計数結果からその画像パターンを推測し、そ
の画像パターンに応じて平滑化フィルタのサイズを決定
する(切り換える)。一方、平滑化処理部123が2値
画像に対して各サイズの平滑化フィルタによりそれぞれ
多値化処理を施して多値画像を生成し、出力選択部12
4が決定サイズの平滑化フィルタを用いて処理された多
値画像を選択して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザプリン
タ,LEDプリンタ等のページプリンタ,デジタル複写
機,ファクシミリ装置等の画像形成装置に関し、特にそ
のメモリ容量を削減し、高画質化を図るための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子写真技術の進歩により、従来
は白か黒の2値しか表現できなかったものが、ドットの
大きさや濃度を1ドット毎に制御することによって、例
えば256階調の表現が可能になってきた。また、高解
像度化も進み、最近のレーザプリンタでは600DPI
があたりまえとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の要因によって、ページプリンタ等の画像形成装置内に
必要とされるフレームバッファのメモリ容量は増加する
一方である。例えば、A4サイズで解像度が600DP
Iの場合に、2値画像ならば約4MBで済むが、1画素
が8bit/dot の多値画像だと約32MBのメモリ容量が
必要になる。
【0004】この発明は上述のような現状に鑑みてなさ
れたものであり、少ないメモリ容量で高画質の多値画像
を得られるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、入力される2値画像について文字又は線
画の領域とグラフィック又は写真画像の領域とを判別す
る処理を行ない、文字又は線画の領域に対してはアウト
ライン補正等による多値化処理を、グラフィック又は写
真画像の領域に対しては平滑化フィルタを用いた多値化
処理をそれぞれ施して多値画像を生成する2値多値変換
手段を備えた画像形成装置において、グラフィック又は
写真画像の領域における所定の大きさの領域に対してパ
ターンマッチング処理を施すことによってその画像パタ
ーンを認識する画像パターン認識手段と、該手段によっ
て認識した画像パターンに応じて上記平滑化フィルタの
サイズを切り換えるフィルタサイズ切換手段とを設けた
ものである。
【0006】また、グラフィック又は写真画像の領域に
おける所定の大きさの領域内の黒画素数を各行列毎に計
数し、行および列の計数結果からその画像パターンを推
測する画像パターン推測手段と、該手段によって推測し
た画像パターンに応じて上記平滑化フィルタのサイズを
切り換えるフィルタサイズ切換手段とを設けたものも提
供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。図2はこの発明による
ページプリンタを用いた画像形成システムの構成例を示
す図であり、100はパーソナルコンピュータ、200
がページプリンタである。通常、ユーザはパーソナルコ
ンピュータ100のCRT画面とキーボードとDTP
(デスクトップ・パブリッシング)アプリケーションを
使って文書を作成し、プリンタドライバ101を通して
ページプリンタ200に転送して印刷を行なう。
【0008】プリンタドライバ101は、通常印刷すべ
き文書内容をページプリンタ200がサポートするプリ
ンタ言語、例えばヒューレット・パッカード(HP)社
のPCLやAdobe社のポストスクリプト等にコンバ
ートする。前者に接続されたプリンタを一般にPCLエ
ミュレーション・プリンタ、後者に接続されたプリンタ
をポストスクリプト・プリンタと呼ぶ。また、パーソナ
ルコンピュータ100側で全てラスタライズされたビッ
トイメージを印刷するだけのダムプリンタと呼ばれるプ
リンタもある。
【0009】ページプリンタ200としては、レーザプ
リンタやインクジェットプリンタ、あるいはサーマルプ
リンタ等があるが、高速印刷という点でレーザプリンタ
が勝る。最近はカラーのレーザプリンタも市場に出始め
ており、それを使用することも可能である。また、解像
度は年々高まる一方で、現在は600DPIが標準とな
っている。
【0010】以下の実施例では、ページプリンタ200
を600DPIの白黒ポストスクリプト・レーザプリン
タ(以下単に「プリンタ」と称する)として説明する
が、この発明はそれに限定されるものではない。
【0011】図3はそのプリンタの外観図であり、図4
はその内部機構の概略を示す縦断面図である。このプリ
ンタ200(図2のページプリンタ200に相当する)
は、給紙トレイ2を着脱可能に備え、上部に第1排紙ス
タッカ3を設け、後部に第2排紙スタッカ4を設けてい
る。2個の排紙スタッカ3,4への排紙は切換爪5によ
って切換え可能である。通常は、排紙スタッカとして第
1排紙スタッカ3が選択されるが、封筒や葉書などのカ
ールし易い紙を使用する場合など、特別な場合に第2排
紙スタッカ4が選択される。
【0012】さらに、内部にはプリンタエンジンの作像
部を構成する感光体ドラム10,帯電部11,光書込部
12,現像部13,転写部14,定着部15と、給紙ロ
ーラ16及びレジストローラ対17等による給紙部と、
搬送ローラとペーパガイド板等からなる排紙用搬送部1
8と、このレーザプリンタ全体を制御するプリンタコン
トローラを構成するコントローラ基板19及びプリンタ
エンジンのシーケンスコントローラを構成するエンジン
ドライバ基板20等が設けられている。
【0013】そして、プリンタエンジンのシーケンスコ
ントローラによりプリントシーケンスが開始されると、
給紙ローラ16によって給紙トレイ2から給紙を始め、
その用紙の先端をレジストローラ対17に突き当てた状
態で一時停止させる。一方、感光体ドラム10は図4の
矢印方向へ回転し、帯電部11で帯電された表面に、光
書込部12によってプリンタコントローラからの画像デ
ータに応じて変調されたレーザビームを、ドラム軸方向
に主走査しながら照射して露光し、感光体ドラム10の
表面に静電潜像を形成する。
【0014】それを現像部13でトナーによって現像
し、転写部14においてレジストローラ対17によって
所定のタイミングで給送される用紙に転写し、定着部1
5で加熱定着したプリント紙を第2排紙スタッカ4へ送
出するか、排紙用搬送部18を通して上部の第1排紙ス
タッカ3へ搬送する。
【0015】図5はコントローラ基板19の内部ブロッ
ク図である。このコントローラ基板19は、CPU20
1,NVRAM203,プログラムROM204,フォ
ントROM205,RAM206,及び4個のインタフ
ェース(以下「I/F」と略称する)207,209,
211,213と、これらを接続するバスライン215
によって構成されている。
【0016】CPU201は、プログラムROM204
に格納されたプログラム、操作パネル210からのモー
ド指示、ホスト装置であるパーソナルコンピュータ(パ
ソコン)100からのコマンド等によって、このコント
ローラ全体を制御する。また、挿着されたICカード2
02から、フォントデータやプログラム等を取り込むこ
ともできる。NVRAM203は、操作パネル210か
らのモード指示の内容などを記憶しておく不揮発性記憶
装置である。
【0017】プログラムROM204は、このコントロ
ーラの制御プログラムを格納している読出し専用メモリ
である。フォントROM205は、文字フォントのパタ
ーンデータなどを記憶する。RAM206は、CPU2
01のワークメモリ,入力データのインプットバッフ
ァ,プリントデータのページメモリ(フレームバッフ
ァ),ダウンロードフォント用のメモリ等に使用するラ
ンダムアクセス・メモリである。
【0018】エンジンI/F207は、実際に印刷を行
なうプリンタエンジン208と接続されて、コマンド及
びステータスや印字データの通信を行なうインタフェー
スである。パネルI/F209は、操作パネル210と
接続されて、コマンド及びステータスの通信を行なうイ
ンタフェースであり、操作パネル210は、使用者に現
在のプリンタの状態を表示して知らせたり、使用者がモ
ード指示を行なったりするパネル装置である。
【0019】ホストI/F211は、ホスト装置である
パーソナルコンピュータ100と通信を行なうインタフ
ェースであり、通常はセントロI/FやRS232Cを
使用する。ディスクI/F213は、ディスク装置21
4と通信を行なうためのディスクインタフェースであ
る。ディスク装置214は、フォントデータやプログラ
ム、あるいは印字データなどの種々のデータを記憶して
おくための外部記憶装置であり、フロッピディスク装置
やハードディスク装置などである。
【0020】ここで、このプリンタ200によるページ
印刷の動作について、図6及び図7によって説明する。
図6はこのプリンタ200によって1ページ分の印刷を
行なう際の動作フロー図、図7はその処理に係わる機能
構成を示すブロック図である。そこで、図6のフローに
沿って、図7を参照しながらページ印刷の動作を説明す
る。図2に示したパーソナルコンピュータ100内のプ
リンタドライバ101が、印刷すべき文書データをペー
ジ毎にポストスクリプト(以下、PSと記す)ファイル
に変換してプリンタ(ページプリンタ)200へ送る。
【0021】そして、プリンタ200がそのPSファイ
ルを受信すると、図7に示したPSインタープリタ21
が、600DPIの解像度である決まったブロック単位
でラスタライズし、圧縮部22でそのブロック単位で可
変長可逆圧縮処理を試み、圧縮できたらその結果の圧縮
コードを圧縮メモリ(ページメモリ)23へストアし、
圧縮できなかったらラスタライズされたデータを非圧縮
メモリ(ページメモリ)24へストアする。実際には、
この非圧縮メモリ24は圧縮メモリ23を兼用すること
ができるので、図5に示したRAM206のメモリ容量
を増加させる必要はない。
【0022】1ページ分の処理が終了したら、圧縮メモ
リ23へストアした圧縮画像をページの左上から順番に
伸長部25で伸長し、600DPIのプリンタエンジン
208へ送り、印刷結果を得る。もし、1ページ分の処
理を終了する前に、(圧縮メモリ+非圧縮メモリ)のデ
ータがある容量を越えてしまったら、PSインタープリ
タ21は300DPIの解像度でラスタライズし直し、
2値多値変換処理部26で解像度変換を含んだ2値多値
変換処理を行なって、300DPIを600DPIに復
元し、そのデータをプリンタエンジン208へ送って印
刷する。
【0023】〈ブロック単位の圧縮処理の説明〉次に、
上述したブロック単位の圧縮処理の1実施例について、
図8〜図14を参照して説明する。図8に示すようにP
Sファイルをラスタライズしたブロックの単位を1ユニ
ット(unit)=8*BW=8*64(dot)とし、各ユニッ
トに対して図9に示すように、32bit のホワイトマッ
プテーブル(White Map Table:WMT)を用意す
る。そして、1ユニットが全て白ドットなら、WMTを
NULL(0xffffffff)とし、もし、黒ドットが1つ以
上存在するなら、図10に示す32ビット(bit)の圧縮
データテーブル(Compression Data Table:CDT)
の実アドレス(CDTアドレス)を格納する。
【0024】なお、CDTアドレスが示すレコードの長
さは、図11に示すように8*CDT=8*32ビット
(bit)=32バイト(byte) とする。CDTは1つの
BWに対応し、後述の圧縮方式を試みて、もし圧縮可能
であったら、図10の示すbit29〜bit0にその圧縮コ
ードを格納する。また、もし圧縮不可能であったら、bi
t 31=1とし、bit30〜bit0に非圧縮時のデータ格
納メモリアドレス(Uucompression Data Table Addres
s:UDTアドレス)を格納する(図12)。
【0025】今回、使用した圧縮方式は、次に示す2ス
テップからなる。まず、始めに対象となるBWが全部白
ドツトか、全部黒ドットかを調べる。もし、そうであっ
たらCDTをそれぞれ、0x00000000 又は 0x7fffffffと
する。もし、そうでない場合には、先頭ドットが白ドッ
トか黒ドットかに応じて(図10に示したCDTの bit
30で指定)、白ドットあるいは黒ドットのランレング
スを図13に示すハフマン・コードで記述する。例え
ば、図14の(a)に示すBWは、同図(b)に示す圧
縮コードに変換される。なお、最後の白ドット(ランレ
ングス=10)は、圧縮コードに含まれないが、最後の
黒ドット(ランレングス=19)の後ろが全て白ドット
である事で復元が可能である。また、CDTの余った領
域には、1を書き込むようにする。
【0026】〈2値多値変換処理+解像度変換について
の説明〉次に、図15〜図21によって2値多値変換処
理+解像度変換の説明をする。図15は、図7に示した
2値多値変換処理部26の機能構成を示すブロック図で
ある。プリンタ200内のRAM206における2値の
ページバッファ(図7における非圧縮メモリ24に相当
するページメモリ)とプリンタエンジン208との間
(エンジンI/F207等)には、2値多値変換処理部
(2値多値変換手段)26を設けている。
【0027】この2値多値変換処理部26は、RAM2
06のページバッファから入力される2値画像につい
て、文字又は線画の領域とグラフィック又は写真画像の
領域とを判別する処理(像域分離処理)を行ない、文字
又は線画の領域に対してはアウトライン補正等による多
値化処理を、グラフィック又は写真画像の領域に対して
は平滑化フィルタを用いた多値化処理をそれぞれ施して
多値画像を生成する2値多値変換処理を行なった後、解
像度変換を行なう。
【0028】実際には、上記2値画像データに対して、
2値像域分離処理部103がその像域分離処理を、第1
の多値化処理部104がアウトライン補正等の多値化処
理及び解像度変換を、第2の多値化処理部105が平滑
化フィルタを用いた多値化処理(疑似多値化処理)及び
解像度変換をそれぞれ並行して行ない、2値像域分離処
理部103によってグラフィック又は写真画像と認識さ
れた領域に対しては、第2の多値化処理部105の処理
結果(多値画像)を、それ以外の領域に対しては第1の
多値化処理部104の処理結果(多値画像)を、それぞ
れ選択部107によって選択してプリンタエンジン20
8へ出力する。
【0029】そこで、まず上記の2値像域分離処理部1
03について説明する。この像域分離処理については、
以下に示す制約を設ける。低線数のグラフィック,写真
画像と文字,図形等で使用される網掛けパターンとは、
局所的に見た場合は全く同一の画像となるため、ここで
は高線数(約100線以上)のハーフトーン画像のみ認
識する。ただし、この線数についての下限は変更するこ
とも可能である。
【0030】2値像域分離処理部103の機能構成を図
16に示す。中解像度のレーザプリンタの出力画像と云
う限定された条件下では、文字及び線画像周辺には1ド
ットの孤立ドットは存在しない。そこで、孤立ドット検
出部110による孤立ドットの検出により、グラフィッ
ク又は写真画像領域内のハイライト・シャドウ部を検出
する。
【0031】そして、線数判定処理部111により、そ
の存在個数を計数することによって、高線数のグラフィ
ック又は写真画像の領域のみを抽出する。孤立ドットの
検出には、例えば、図17の(a),(b)に示す様な
3×3画素のマッチングパターンによるマッチング処理
を用いる。また、線数判定処理は、例えば、9×9画素
内の孤立ドット個数Sxと閾値Tkにより、Sx≧Tk
の条件が成立する画素を検出することによって行なう。
そして、その検出した画素に所定の膨張処理を施し、最
終結果Aとする。
【0032】なお、Tkは初期値が5で、数1の条件に
より変化する。このTkを変更することによって、線数
判定の条件を変化させることが可能になる。例えば、原
稿(用途)によって、この線数の判定条件を外部から指
定できるようにすることも可能である。
【0033】
【数1】
【0034】中間濃度部の写真画像には、ある大きさの
白画素または黒画素の塊が存在する。その塊の大きさ
は、線数が高くなる(増える)程小さくなる。そこで、
中間濃度検出部112においてある大きさ以上の画素の
塊を検出することによって、文字,線画,低線数のグラ
フィック,写真画像を検出することができる。図18に
検出する画素の塊の例を示す。そして、検出した画素を
所定の大きさに膨張処理し、最終結果Bとして出力す
る。
【0035】領域検出部113では、原画像に対して所
定の大きさの膨張処理を行なうことにより、文書内の文
字,線画,写真,グラフィック画像の領域検出処理を行
なう。この情報Cを基にして総合判定処理部114で以
下の条件が成り立つ画素を高線数のグラフィック・写真
画像として認識し、所定の大きさに膨張する。 (C=1)&((A=1)or(B=0))
【0036】以上のようにして2値画像の領域分離処理
を行ない、文字又は線画の領域とグラフィック又は写真
画像の領域のそれぞれに対して異なる多値化処理を施す
ことにより、最適な多値画像を生成することができる。
文字又は線画の領域に対しては、例えば0を00Hに、
1をFFHにそれぞれ変換する単純多値化や、ギザギザ
部分を滑らかにするアウトライン補正等の多値化処理を
行なう。
【0037】一方、グラフィック又は写真画像の領域に
対しては、濃度が滑らかに変化するように、例えば図1
9に示すような平滑化フィルタを用いて多値化処理を施
すが、この際あらゆる画像に対して同一サイズの平滑化
フィルタで平滑化処理を施すと、図20の(a)に示す
ような画像が同図の(b)に示すように多値化されるこ
とにより濃度の変化がなくなり画像がぼけたり、図21
の(a)に示すような画像が同図の(b)に示すように
多値化されることにより変化の少ない部分に網点が残っ
てしまうといった不具合が生じる場合がある。したがっ
て、画像の各部分に最適サイズの平滑化フィルタを用い
て多値化を行なうことによって、より再現性の高い多値
画像を得ることができる。
【0038】次に、図15における第1の多値化処理部
104による解像度変換と多値スムージング処理につい
て説明する。300DPIでラスタライズ(展開)され
た文字や線画像を600DPIの画像に解像度変換する
方法としては、既に実用化されているMOST技術など
がある。ここでは一例としてそのMOST技術による説
明を図22〜図24を参照して行なう。
【0039】まず、変換すべき着目画素(図22の
(a)に示す中心画素)の隣接画素を参照して、その画
素を同図の(b)に示すように、12×12ドットの画
素にスムージング拡大する。そして、その拡大率に応じ
て、等倍なら図23の(a)に示すように、その12×
12ドット(そのうちの黒ドット数は42)に対して1
2×12の平滑化処理を施し、プリンタの多値レベルP
に正規化する。すなわち、着目画素は次のようになる。 42/(12×12)×P=7/24P
【0040】また、もし2×2倍の時には、同図の
(b)に示すように、12×12ドットに拡大された画
素を4つの6×6の画素に区切り(各区切り内の黒ドッ
ト数は、左上:0,右上:0,左下:12,右下:3
0)、その各々に対して6×6の平滑化処理を施す。従
って、着目画素は、 0/(6×6)×P=0 0/(6×6)×P=0 12/(6×6)×P=1/3P 30/(6×6)×P=5/6P の2×2ドットの多値濃度に変換される。
【0041】以下同様に、2×4倍の時には図23の
(c)に示すよう6×3ドットの画素に、3×3倍の時
には(d)に示すように4×4ドットの画素に、3×6
倍の時には(e)に示すように4×2ドットの画素にそ
れぞれ区切り、その各々に対して、6×3,4×4,4
×2の各平滑化処理を施す。
【0042】図24は多値スムージング処理を行なうた
めの内部ブロック図である。これは、着目画素に隣接す
る画素を蓄えるための入力ライン・バッファ部301
と、その画素を拡大率に応じてスムージング拡大するた
めのTPM部302と、その結果を拡大率に応じて分割
及び平滑化処理するための演算部303とで構成され
る。
【0043】この実施形態では、上記処理の2×2倍モ
ードを使用することにより300DPIの文字や線画像
を多値スムージング処理して、ジャギーを除去しながら
600DPIに解像度変換する。すなわち、図15の2
値像域分離処理部103によって、文字線画領域と認識
された領域に対しては多値のスムージングを施して60
0DPIに変換する。
【0044】最後に、図15における第2の多値化処理
部105による擬似多値化処理について説明する。図1
は第2の多値化処理部105の機能構成を示すブロック
図であり、ウィンドウ生成部121,サイズ決定部12
2,平滑化処理部123,及び出力選択部124からな
る。
【0045】ウィンドウ生成部121は、入力されるグ
ラフィック又は写真画像の領域の2値画像(2値信号)
のうち、例えば5×5画素のドットパターン(所定の大
きさの領域の画像パターン)を取り込み、ウィンドウを
生成する。
【0046】サイズ決定部122は、ウィンドウ生成部
121によって生成されたウィンドウに対してパターン
マッチング処理を施すことによってそのドットパターン
を認識し、そのドットパターンに応じて使用すべき平滑
化フィルタの最適サイズを決定する。例えば、全体的に
変化が小さい場合には5×5,変化が大きい場合には3
×3といったようにフィルタサイズを決定する。
【0047】ここで、一般的には参照するウィンドウの
サイズを大きくするほど再現性の高い多値化が可能とな
るが、最適フィルタサイズの決定に上記のようなパター
ンマッチングを用いると、参照するウィンドウサイズが
大きくなった場合にはパターンの種類が多くなりすぎて
現実的でない。そこで、そのような場合には以下の処理
を行なうとよい。
【0048】すなわち、ウィンドウ生成部121で生成
されたウインドウ(例えば9×9画素のドットパター
ン)内の黒画素数を各行列毎に計数して、その行および
列の計数結果からそのドットパターン(画像の状態)を
推測し、そのドットパターンに応じて使用すべき平滑化
フィルタの最適サイズを決定する。例えば、黒画素数の
行および列の計数結果が図25の(b)(c)に示すような
形であった場合には、同図の(a)に示すようなドット
パターンであることが推測できる。
【0049】このようにしてウィンドウ内のドットパタ
ーンを推測し、そのパターンが全体的に変化が少ない場
合は図26の(a)に示す9×9,縦方向に変化が大き
い場合には同図の(b)に示す3×9,横方向に変化が
大きい場合には同図の(c)に示す9×3,縦横方向に
変化が大きい場合には同図の(d)に示す3×3といっ
たようにフィルタサイズを決定する。
【0050】平滑化処理部123は、入力される2値画
像(グラフィック又は写真画像の領域)に対して各サイ
ズの平滑化フィルタを用いてそれぞれ多値化処理を施
し、多値画像を生成する。出力選択部124は、サイズ
決定部122で決定された最適なフィルタサイズを用い
て処理された多値画像(多値信号)を選択して出力す
る。
【0051】このように、この第2の多値化処理部10
5が、グラフィック又は写真画像の領域における所定の
大きさの領域に対してパターンマッチング処理を施すこ
とによってその画像パターンを認識する画像パターン認
識手段(あるいは上記所定の大きさの領域内の黒画素数
を各行列毎に計数し、行および列の計数結果からその画
像パターンを推測する画像パターン推測手段)、及びそ
の認識(又は推測)した画像パターンに応じて平滑化フ
ィルタのサイズを切り換えるフィルタサイズ切換手段と
しての機能を果たすため、上記グラフィック又は写真画
像の領域に対して同一サイズの平滑化フィルタを用いて
多値化処理を施す場合に比べてボケやむらの少ない多値
画像を得ることができる。
【0052】以上、この発明をページプリンタに適用し
た実施形態について説明したが、この発明はこれに限ら
ず、ファクシミリ装置,デジタル複写機等の各種画像形
成装置に適用し得るものである。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明による画像形成装置によれば、入力される2値画像
(グラフィック又は写真画像の領域)における所定の大
きさの領域に対してパターンマッチング処理を施すこと
によってその画像パターンを認識し、その画像パターン
に応じて多値化処理に用いる平滑化フィルタのサイズを
切り換えるので、少ないメモリ容量且つ簡単な構成で高
画質の多値画像を得ることができる。
【0054】また、請求項2の発明による画像形成装置
によれば、入力される2値画像における所定の大きさの
領域内の黒画素数を各行列毎に計数し、行および列の計
数結果からその画像パターンを推測し、その画像パター
ンに応じて多値化処理に用いる平滑化フィルタのサイズ
を切り換えるので、上述と同様の効果を得られる。この
場合、上記領域としてより大きな領域を参照することが
できるため、再現性の高い多値化処理を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図15における第2の多値化処理部105の機
能構成を示すブロック図である。
【図2】この発明によるページプリンタを用いた画像形
成システムの構成例を示す図である。
【図3】図2におけるページプリンタの一例を示す外観
図である。
【図4】同じくその内部機構の概略を示す縦断面図であ
る。
【図5】図4におけるコントローラ基板19の内部ブロ
ック図である。
【図6】図2〜図4に示したプリンタ200によって1
ページ分の印刷を行なう際の動作フロー図である。
【図7】同じくその処理に係わる機能構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】PSファイルをラスタライズしたブロックの単
位である1ユニット(unit)の構成を示す図である。
【図9】各ユニットに対するホワイトマップテーブル
(WMT)のサイズを示す図である。
【図10】図9のWMTに格納する圧縮データテーブル
(CDT)の構成を示す図である。
【図11】図10に示したCDTの実アドレス(CDT
アドレス)のレコードの長さを示す図である。
【図12】非圧縮時のデータ格納メモリアドレス(UD
Tアドレス)をBWに格納する場合の説明図である。
【図13】白ドットあるいは黒ドットのランレングスを
記述するハフマン・コードの説明図である。
【図14】圧縮コードの変換例を示す図である。
【図15】図7における2値多値変換処理部26の機能
構成を示すブロック図である。
【図16】図15における2値像域分離処理部103の
機能構成を示すブロック図である。
【図17】図16における線数判定処理部111で使用
する3×3画素のマッチングパターンの例を示す図であ
る。
【図18】図16における中間濃度検出部112で検出
する白及び黒画素の塊の例を示す図である。
【図19】図15における第2の多値化処理部105で
使用する平滑化フィルタの例を示す図である。
【図20】あまり適切でないサイズの平滑化フィルタを
用いた多値化処理の一例を示す説明図である。
【図21】同じく他の例を示す説明図である。
【図22】図15における第1の多値化処理部104に
よる解像度変換のためのスムージング拡大の例を示す説
明図である。
【図23】同じくその拡大率に応じた平滑化処理の説明
に供する図である。
【図24】同じく多値スムージング処理を行なうための
内部ブロック図である。
【図25】図1におけるウィンドウ生成部121による
生成ウインドウ(2値画像)とサイズ決定部122によ
るその各行列毎の黒画素数の計数結果との関係を示す説
明図である。
【図26】図15における第2の多値化処理部105で
使用する各サイズの平滑化フィルタの例を示す図であ
る。
【符号の説明】
19:コントローラ基板 20:エンジンドライバ基板 21:ホストスクリプト(PS)インタープリタ 22:圧縮部 23:圧縮メモリ 24:非圧縮メモリ 25:伸長部 26:2値多値変換処理部 103:2値像域分離処理部 104:第1の多値化処理部 105:第2の多値化処理部 107:選択部 110:孤立ドット検出部 111:線数判定処理部 112:中間濃度検出部 113:領域検出部 114:総合判定処理部 121:ウィンドウ生成部 122:サイズ決定部 123:平滑化処理部 124:出力選択部 200:プリンタ 201:CPU 204:プログラムROM 206:RAM 208:プリンタエンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/40 H04N 1/40 101Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される2値画像について文字又は線
    画の領域とグラフィック又は写真画像の領域とを判別す
    る処理を行ない、文字又は線画の領域に対してはアウト
    ライン補正等による多値化処理を、グラフィック又は写
    真画像の領域に対しては平滑化フィルタを用いた多値化
    処理をそれぞれ施して多値画像を生成する2値多値変換
    手段を備えた画像形成装置において、 前記グラフィック又は写真画像の領域における所定の大
    きさの領域に対してパターンマッチング処理を施すこと
    によってその画像パターンを認識する画像パターン認識
    手段と、該手段によって認識した画像パターンに応じて
    前記平滑化フィルタのサイズを切り換えるフィルタサイ
    ズ切換手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 入力される2値画像について文字又は線
    画の領域とグラフィック又は写真画像の領域とを判別す
    る処理を行ない、文字又は線画の領域に対してはアウト
    ライン補正等による多値化処理を、グラフィック又は写
    真画像の領域に対しては平滑化フィルタを用いた多値化
    処理をそれぞれ施して多値画像を生成する2値多値変換
    手段を備えた画像形成装置において、 前記グラフィック又は写真画像の領域における所定の大
    きさの領域内の黒画素数を各行列毎に計数し、行および
    列の計数結果からその画像パターンを推測する画像パタ
    ーン推測手段と、該手段によって推測した画像パターン
    に応じて前記平滑化フィルタのサイズを切り換えるフィ
    ルタサイズ切換手段とを設けたことを特徴とする画像形
    成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012109946A (ja) * 2010-10-21 2012-06-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像処理方法及び画像処理装置
JP2014164485A (ja) * 2013-02-25 2014-09-08 Toshiba Corp 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2022104334A (ja) * 2020-12-28 2022-07-08 日本プリンタエンジニアリング株式会社 印刷装置、印刷データ作成方法、及びプログラム

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