JPH09101419A - 光ファイバケーブルの牽引具 - Google Patents

光ファイバケーブルの牽引具

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JPH09101419A
JPH09101419A JP7260545A JP26054595A JPH09101419A JP H09101419 A JPH09101419 A JP H09101419A JP 7260545 A JP7260545 A JP 7260545A JP 26054595 A JP26054595 A JP 26054595A JP H09101419 A JPH09101419 A JP H09101419A
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JP
Japan
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optical fiber
fiber cable
cable
pulling
optical
Prior art date
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Application number
JP7260545A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Nozawa
哲郎 野澤
Hiroshi Yokosuka
洋 横須賀
Yoshikazu Nomura
義和 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
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Publication of JPH09101419A publication Critical patent/JPH09101419A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバケーブルを牽引布設する場合に、
光ファイバテープが光ファイバケーブル内方に引き込ま
れる現象(所謂、飲み込み現象)が生じて、接続余長が
不足したりコネクタが破壊される可能性があった。 【解決手段】 牽引手段としての牽引手段12が装着可
能な牽引手段装着部13を有する中空状のキャップ14
と、光ファイバケーブル15の先端を把持して前記キャ
ップ14に作用する牽引力を伝達するケーブル把持部1
6と、キャップ14内においてケーブル把持部16より
牽引方向前方に配置され、光ファイバケーブル15端末
から導出された光ファイバ17を把持して光ファイバケ
ーブル15内方への引き込み抵抗力を付与する引留具1
8とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバケーブ
ルの牽引具に関し、特に端末から導出された光ファイバ
心線に光接続用コネクタが装着された光ファイバケーブ
ルを牽引するための牽引具に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバケーブルの布設にあっては、
ウィンチ等で当該光ファイバケーブルの端末に装着した
牽引金具を牽引する方法が多様されている。例えば、図
4に示すように、地上に複数列設された杭1の間に光フ
ァイバケーブル2を架設する場合には、ウィンチ3に接
続されたワイヤロープ等の牽引手段4と前記光ファイバ
ケーブル2とを牽引金具5を介して連結し、ウィンチ3
を駆動して牽引手段4を巻き取ることにより、牽引方向
(図中後方)に設置したケーブルドラム6から光ファイ
バケーブル2を巻き出して、順次杭1の間に光ファイバ
ケーブル2を架空布設する。前記牽引金具5は、光ファ
イバケーブル2を把持することにより牽引手段4の牽引
力を光ファイバケーブル2に伝達するようになってい
る。また、牽引金具5に固定されている光ファイバケー
ブル2の先端からは光ファイバテープが導出され、これ
ら光ファイバテープの先端に光コネクタ(図示せず)が
装着されており、牽引の完了後に他の光ファイバケーブ
ルとこの光コネクタを介して光接続するようになってい
る。地下の洞道等に光ファイバケーブルを布設する場合
においても、前記ウィンチ等の牽引装置によって光ファ
イバケーブルを牽引して布設することが一般的である。
また、牽引回数が多いと布設の能率が低下するので、長
尺な光ファイバケーブルを使用して省力化することが検
討されている。この工法にあっては、光ファイバケーブ
ル布設の経路の複数箇所に配置した例えばキャタピラ方
式の牽引機で光ファイバケーブルを牽引して布設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な光ファイバケーブル2の布設工法の場合、牽引力の作
用によって光ファイバケーブル2の外皮やテンションメ
ンバやスロットロッドには延びが生じる半面、牽引力が
作用しない光ファイバテープには延びが生じないため、
光ファイバテープが光ファイバケーブル2内方に引き込
まれる現象(所謂、飲み込み現象)が生じて、接続余長
が不足したりコネクタが破壊される可能性があった。特
に、前記長尺な光ファイバケーブルを用いた布設にあっ
ては、一回の牽引における布設長が長くなり、光ファイ
バケーブル2に作用する牽引力が増大するため、牽引力
に対する光ファイバテープとの延びの差が顕著になり、
前記問題が一層顕著になる。ちなみに、光ファイバケー
ブル2の許容牽引張力は、従来品の場合200KG程度
に設定されているが、長尺布設用品では800KG以上
が要求される。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、布設長が長距離化した場合であっても、光ファイ
バテープの飲み込み量を減少することができる光ファイ
バケーブルの牽引具を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の構成を採用した。すなわち、請求項
1記載の光ファイバケーブルの牽引具では、光ファイバ
ケーブルの端末に装着した際に内部に光接続用コネクタ
を収納可能に形成され、かつ牽引手段が装着可能な牽引
手段装着部を有する中空状のキャップと、光ファイバケ
ーブルの先端を把持して前記キャップに作用する牽引力
を伝達するケーブル把持部と、キャップ内においてケー
ブル把持部より牽引方向前方に配置され、光ファイバケ
ーブル端末から導出された光ファイバを略定位置におい
て把持して光ファイバケーブル内方への引き込み抵抗力
を付与する引留具とを備えることを前記課題の解決手段
とした。
【0006】請求項2記載の光ファイバケーブルの牽引
具では、請求項1記載の光ファイバケーブルの牽引具に
おいて、キャップ内に、前記光ファイバケーブルを他の
光ファイバケーブルと接続するための光コネクタを収納
するコネクタ収納部が設けられ、前記引留具がコネクタ
収納部とケーブル把持部との間に設けられていることを
前記課題の解決手段とした。
【0007】請求項3記載の光ファイバケーブルの牽引
具では、請求項1または2記載の光ファイバケーブルの
牽引具において、引留具は、前記光ファイバを収納する
光ファイバ収納溝が光ファイバケーブルの布設軸線の軸
回りに螺旋状に複数形成されてなり、該光ファイバ収納
溝には、前記光ファイバが複数本を集束手段で相対移動
可能に把持することにより集束された状態で収納されて
いることを前記課題の解決手段とした。
【0008】前記解決手段は以下の作用を有する。請求
項1記載の光ファイバケーブルの牽引具によれば、引留
具の把持力によって光ファイバに引き込み力に対する摩
擦抵抗を与えて、光ファイバの引き込みを抑制する。引
き込み力が大きい場合には、引留具の把持力に抗して光
ファイバが引留具に対して摺動しつつ移動して、光ファ
イバケーブル内への引き込みが許容され、光ファイバの
切断が防止される。
【0009】請求項2記載の光ファイバケーブルの牽引
具によれば、牽引方向前方からコネクタ収納部、引留
具、ケーブル把持部の順に配列されているので、光ファ
イバケーブルの光接続の際のコネクタ接続や余長収納を
効率良く行なうことができる。
【0010】請求項3記載の光ファイバケーブルの牽引
具によれば、集束手段によって集束された光ファイバ
の、牽引時の引き込み量が異なる場合においても、集束
された光ファイバ同士の間に集束手段の把持力によって
摩擦抵抗が生じているので、引き込み量の大きい光ファ
イバの引き込み力が引き込み量の少ない光ファイバに支
持され、引き込みが抑制される。また、光ファイバ収納
溝が螺旋状になっているので、光ファイバに引き込み力
が作用した際に光ファイバと光ファイバ収納溝との間、
集束手段と光ファイバ収納溝との間に引き込み力に対す
る摩擦抵抗が生じて、引き込みが抑制される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の光ファイバケーブル
の牽引具の実施の形態を、図1から図3を参照して説明
する。本実施の形態の光ファイバケーブルの牽引具は、
図1に示すように、牽引方向前端部に牽引手段としての
牽引ロープ12が装着可能な牽引手段装着部13(プー
リングアイ)を有する中空状のキャップ14と、該キャ
ップ14に固定され、光ファイバケーブル15の外皮2
3の先端部を把持するケーブル把持部16と、光ファイ
バケーブル15先端から導出された光ファイバテープ1
7に牽引方向の移動抵抗力を付与する引留具18と、当
該光ファイバケーブル15の光ファイバテープ17を他
の光ファイバケーブル15と光接続するためのMT(Me
chanically Transferable)形光コネクタ11を収納す
るコネクタ収納部19と、接続余長を卷回収納する余長
収納部20とを備えている。
【0012】前記キャップ14は、軸方向において十分
な剛性を有しかつ湾曲方向に十分な柔軟性を有する細長
い有底円筒状であって、閉塞された側(図中右側)の軸
方向端部に前記プーリングアイ13が設けられている。
このキャップ14の内部には、前記プーリングアイ13
の側からコネクタ収納部19、余長収納部20、引留具
18、ケーブル把持部16の順に前記各構成部品が配列
される。キャップ14の開口側(図中左側)の軸方向端
部には、前記ケーブル把持部16が固定されている。
【0013】キャップ14の内部には、プーリングアイ
13と前記引留具18とを連結してプーリングアイ13
に作用する牽引力を光ファイバケーブル15のテンショ
ンメンバ21に作用させる連結棒14aが配置されてい
る。この連結棒14aの一端は、前記プーリングアイ1
3に固定されている。また、連結棒14aの他端は、図
示しない接続手段を介して引留具18と接続されてい
る。
【0014】前記光ファイバケーブル15は、スロット
ロッド22表面のスロットに光ファイバテープ17が複
数枚ずつルースに収納されたスロット型光ファイバケー
ブルである。
【0015】前記ケーブル把持部16は、断面半円状の
2部材から構成される二つ割状の金具であって、前記光
ファイバケーブル15を挟持した状態で前記キャップ1
4の開口部24に圧入することにより、前記光ファイバ
ケーブル15の外皮23に内側面が圧接されて光ファイ
バケーブル15の引き抜きが防止されるようになってい
る。キャップ14において、ケーブル把持部16による
光ファイバケーブル15の支持位置は、キャップ14の
軸線と略一致している。
【0016】ケーブル把持部16の挿入奥側端部には、
前記光ファイバケーブル15から導出されたテンション
メンバ21の先端に圧着固定された連結スリーブ26が
挿通され、かつ軸方向に移動可能に支持するクリアラン
スを形成する一対の挟持爪25が突設されている。この
挟持爪25は、ケーブル把持部16の挿入奥側において
突設された断面L字状の突出部であって、2個一対とし
て設けられている。挟持爪25は、テンションメンバ2
1先端に装着された前記連結スリーブ26をキャップ1
4の軸線に略一致させて保持するようになっている。前
記連結スリーブ26は、牽引方向前端が前記引留具18
に連結され、引留具18に作用する牽引力をテンション
メンバ21に伝達するようになっている。なお、前記テ
ンションメンバ21は、スロットロッド22の中央部に
配置されているので、スロットロッド22を除去して露
出させる。
【0017】前記引留具18は、図2に示すように、略
円筒面状に形成された外面27を有する円柱体であっ
て、該外面27に前記光ファイバテープ17を収納する
光ファイバ収納溝28が外面の軸回りに螺旋状に複数形
成されている。光ファイバ収納溝28には、図3に示す
ように、複数の光ファイバテープ17が、集束手段とし
てのポリエチレン製のスパイラルチューブ29およびビ
ニル製のシェイピングテープ30で互いに相対移動可能
に集束・把持された状態で収納される。シェイピングテ
ープ30は、スパイラルチューブ29の外側に卷装され
ることによりスパイラルテープ29の変形を防止し、ス
パイラルチューブ29による光ファイバテープ17の引
き止め力の低下を防止する。
【0018】前記スパイラルチューブ29は、光ファイ
バテープ17の長さ方向に沿って100mm程度にわた
って光ファイバテープ17外面を巻くようにして被覆し
ている。このスパイラルチューブ29は前記積層された
1束の光ファイバテープ17の外周の95〜88%程度
の内周寸法に形成され、積層体内の光ファイバテープ1
7に適当な摩擦抵抗を与えるようになっている。また、
スパイラルチューブ29は、光ファイバケーブル15側
の光ファイバテープ17にも卷回され、それぞれに光フ
ァイバ収納溝28の溝番号を示すマーキングが施される
ようになっている。
【0019】前記引留具18の軸方向両端部には、引留
具18の断面方向外方に突出するフランジ部31が設け
られ、引留具18が移動した際にこれらフランジ部31
がキャップ14内周面や前記挟持爪25、余長収納部2
0に当接することにより、引留具18に収納された各光
ファイバテープ17への衝撃力等の作用を防止するよう
になっている。また、この引留具18は、挟持爪25と
余長収納部20との間に位置されることにより略定位置
に保持されている。
【0020】前記コネクタ収納部19は、図1に示すよ
うに、外面視直方体状の箱体であって、前記光ファイバ
テープ17の光接続用のコネクタ11が内部に収納され
ている。前記余長収納部20は、外面視直方体状の箱体
であって、光ファイバテープ17の接続余長を卷回収納
するスペースになっている。この余長収納部20には、
前記接続余長の他、カプラや切替用コネクタなどの光部
品や作業用治具等を収納してもよい。
【0021】本発明の光ファイバケーブルの牽引具によ
れば、端末にキャップ14を装着するには、光ファイバ
ケーブル15から引き出した光ファイバテープ17を複
数本ずつまとめて、図3に示すように前記スパイラルチ
ューブ29およびシェイピングテープ30で把持集束
し、光ファイバ収納溝28内にそれぞれ収納する。この
際、前記把持集束部分の外周幅寸法は、光ファイバ収納
溝28の内周のそれより僅かに大きいので、光ファイバ
収納溝28内に押し込むことにより、シェイピングテー
プ30の外周面と光ファイバ収納溝28の内周面との間
に適当な摩擦抵抗が生じて、容易に離脱しないようにな
っている。
【0022】光ファイバケーブルの牽引具を完成するに
は、光ファイバテープ17の光ファイバ収納溝28への
収納が完了した引留具18を、予めコネクタ収納部19
および余長収納部20の内挿を完了しておいたキャップ
14の連結棒14aと連結し、ケーブル把持部16に取
り付けられかつテンションメンバ21先端への圧着が完
了された連結スリーブ26を引留具18と連結し、ケー
ブル把持部16をキャップ14内部に圧入する。
【0023】完成された光ファイバケーブルの牽引具
は、前記牽引ロープ12を図示しないウィンチ等で牽引
することにより、光ファイバケーブル15を目的の布設
位置に布設する。牽引の際には、例えば、800KG程
度の牽引張力を印加した場合には、外皮23に布設長の
約0.2%の延びが生じる一方光ファイバテープ17に
は延びが生じないので、布設長100mの場合には、最
大200mmの光ファイバテープ17の引き込みが予想
される。光ファイバケーブル15の牽引によって光ファ
イバテープ17の引き込みが生じた際には、引留具18
が連結スリーブ26や挟持爪25に当接してその移動が
規制される。
【0024】ところで、光ファイバケーブル15内の光
ファイバテープ17は、光ファイバケーブル15の断面
半径方向に複数枚積層状態とされ、しかも螺旋状に収納
されているため、光ファイバケーブル15の断面径方向
内側に位置する光ファイバテープ17と外側に位置する
光ファイバテープ17とでは巻き径が異なる。また、積
層の最も内側に位置する光ファイバテープ17と最外郭
に位置する光ファイバテープ17には、それぞれスロッ
トロッド22または外皮23との摩擦抵抗が作用する。
したがって、各光ファイバテープ17によってその引き
込み量が異なることになる。
【0025】本発明の光ファイバケーブルの牽引具によ
れば、光ファイバテープ17が各光ファイバ収納溝28
において複数本ずつスパイラルチューブ29およびシェ
イピングテープ30に把持集束された状態で積層状態に
収納されているので、大きい引き込み力が作用する光フ
ァイバテープ17が他の光ファイバテープ17との相対
的な摩擦抵抗によって引き込みが抑制されるとともに、
シェイピングテープ30と光ファイバ収納溝28との摩
擦抵抗によっても引き込みが抑制される。また、光ファ
イバテープ17の引き込み力が大きい場合には、光ファ
イバテープ17間の摩擦抵抗に抗して引き込み力の大き
い光ファイバテープ17が他の光ファイバテープ17に
対して相対移動するとともに、同一のスパイラルチュー
ブ29およびシェイピングテープ30によって集束され
ている光ファイバテープ17の束も引留具18に対して
光ファイバ収納溝28内を移動して断線が防止される。
また、光ファイバテープ17の引き込み量に対応して余
長収納部20から光ファイバテープ17が引き出され
る。
【0026】シェイピングテープ30と光ファイバ収納
溝28との摩擦抵抗は、光ファイバ収納溝28の螺旋に
よって効果的に作用するので、引留具18を小型にする
ことも可能となり、キャップ14を小型に形成すること
により湾曲半径の小さいしたパイプ等への布設作業にお
いても作業能率を向上することができる。また、引き込
み力の作用の大きい特定の光ファイバテープ17のみが
他の光ファイバテープ17に対して相対移動するので、
引き込み力の小さい光ファイバテープ17が外皮23内
に引き込まれずにスロットロッド22と連結スリーブ2
6との間や連結スリーブ26と引留具18との間に弛み
を生じることが防止され、光ファイバに折り目が付くと
いった光伝送障害の発生が防がれる。
【0027】光ファイバケーブル15の牽引の完了後、
当該光ファイバケーブル15を他の光ファイバケーブル
15等と光接続する場合には、キャップ14を解体する
とともに、光ファイバテープ17を光ファイバ収納溝2
8から離脱し、スパイラルチューブ29およびシェイピ
ングテープ30を除去した後、コネクタ収納部19内の
コネクタ11を取り出し、余長収納部20内の接続余長
を利用して接続を行なう。
【0028】したがって、本発明の光ファイバケーブル
の牽引具によれば、同一のスパイラルチューブ29およ
びシェイピングテープ30によって集束された複数の光
ファイバテープ17が、互いの間に作用する摩擦抵抗、
および引留具18の光ファイバ収納溝28とシェイピン
グテープ30との間に作用する摩擦抵抗によって引き込
み力が抑制されるので、光ファイバテープ17の引き込
み量を減少することができ、光ファイバケーブル15の
布設長が長い場合においても光ファイバテープ17が引
き込まれて光接続に障害が出ることが無く、一層の光フ
ァイバケーブル15の布設長の延長を可能として光ファ
イバケーブル15の布設の作業能率の向上およびコスト
の低減が可能となる。また、キャップ14内には、コネ
クタ収納部19および余長収納部20が引留具18に比
して光ファイバケーブル15の牽引方向前方に配置され
ているので、キャップ14を用いて牽引した光ファイバ
テープ17の光接続作業におけるコネクタ11の接続や
余長収納に便利であり、光ファイバケーブル15の布設
の作業能率が一層向上する。
【0029】なお、前記引留具18は、ケーブル把持部
16と一体的に設けてもよく、また余長収納部20と一
体的に設けてもよい。余長収納部20と一体的に設ける
場合には、余長収納部20のケーブル把持部16に面す
る端部に位置させる。また、引留具18は、外径が制限
されているキャップ14内に収納できるように小型に形
成することが可能であり、クロージャ内に収納すること
も可能である。したがって、引留具18をクロージャ内
に収納した場合には、光ファイバケーブルに負荷が作用
した際に光ファイバケーブルから導出した光ファイバテ
ープや光ファイバ心線を保護することができるので、海
底ケーブル等への応用が効果的である。キャップ14
は、架空、架地等、その布設場所にこだわらず光ファイ
バケーブル15の布設に利用できる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の光
ファイバケーブルの牽引具によれば、光ファイバケーブ
ルの端末に装着した際に内部に前記光接続用コネクタを
収納可能に形成され、かつ牽引手段が装着可能な牽引手
段装着部を有する中空状のキャップと、光ファイバケー
ブルの先端を把持して前記キャップに作用する牽引力を
伝達するケーブル把持部と、キャップ内においてケーブ
ル把持部より牽引方向前方に配置され、光ファイバケー
ブル端末から導出された光ファイバを略定位置において
把持して光ファイバケーブル内方への引き込み抵抗力を
付与する引留具とを備え、引留具との間に作用する摩擦
抵抗によって引留具に把持した光ファイバの引き込みが
抑制されるので、光ファイバの引き込み量を減少するこ
とができ、布設長が長い場合においても光ファイバが光
ファイバケーブル内に引き込まれて光接続に障害が出る
ことが無く、光ファイバケーブルの布設の作業能率の向
上が可能となるといった優れた効果を奏する。
【0031】請求項2記載の光ファイバケーブルの牽引
具によれば、前記キャップ内に、前記光ファイバケーブ
ルを他の光ファイバケーブルと接続するための光コネク
タを収納するコネクタ収納部および接続余長を収納する
余長収納部が設けられ、前記引留具が、前記ケーブル把
持部と余長収納部との間に位置されているので、牽引を
完了した光ファイバテープの光接続作業および接続余長
の処理作業に便利であり、光ファイバケーブルの布設の
作業能率が一層向上するといった優れた効果を奏する。
【0032】請求項3記載の光ファイバケーブルの牽引
具によれば、前記引留具は、前記光ファイバを収納する
光ファイバ収納溝が光ファイバケーブルの布設軸線の軸
回りに螺旋状に複数形成されてなり、該光ファイバ収納
溝には、前記光ファイバが複数本を集束手段で相対移動
可能に把持することにより集束された状態で収納され、
同一の集束手段によって集束された複数の光ファイバ
が、互いの間に作用する摩擦抵抗および集束手段と光フ
ァイバ収納溝との間に作用する摩擦抵抗によって引き込
みが抑制されるので、光ファイバの引き込み量を減少す
ることができ、布設長が長い場合においても光ファイバ
が光ファイバケーブル内に引き込まれて光接続に障害が
出ることが無く、一層の光ファイバケーブルの布設長の
延長を可能として光ファイバケーブルの布設の作業能率
の向上およびコストの低減が可能となる。集束手段と光
ファイバ収納溝との間に作用する摩擦抵抗は、光ファイ
バ収納溝の螺旋によって効果的に作用するので、引留具
を小型にすることも可能となり、屈曲した領域への布設
作業においても作業能率を向上するといった優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバケーブルの牽引具の実施
の形態を示す側断面図である。
【図2】 同実施の形態に使用される引留具を示す平面
図である。
【図3】 同実施の形態において、光ファイバケーブル
から導出された光ファイバテープのスパイラルチューブ
およびシェイピングテープによる把持・集束を示す斜視
図である。
【図4】 光ファイバケーブルの布設方法を示す側面図
である。
【符号の説明】
11…コネクタ、12…牽引手段(牽引ロープ)、13
…牽引手段装着部(プーリングアイ)、14…キャッ
プ、15…光ファイバケーブル、16…ケーブル把持
部、17…光ファイバ(光ファイバテープ)、18…引
留具、19…コネクタ収納部、20…余長収納部、23
…外皮、28…光ファイバ収納溝、29…集束手段(ス
パイラルチューブ)、30…集束手段(シェイピングテ
ープ)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末から導出された光ファイバ(17)
    に光接続用コネクタが装着されてなる光ファイバケーブ
    ル(15)の牽引具であって、光ファイバケーブルの端
    末に装着した際に内部に前記光接続用コネクタ(11)
    を収納可能に形成され、かつ牽引手段(12)が装着可
    能な牽引手段装着部(13)を有する中空状のキャップ
    (14)と、光ファイバケーブルの先端を把持して前記
    キャップに作用する牽引力を伝達するケーブル把持部
    (16)と、キャップ内においてケーブル把持部より牽
    引方向前方に配置され、光ファイバケーブル端末から導
    出された光ファイバを略定位置において把持して光ファ
    イバケーブル内方への引き込み抵抗力を付与する引留具
    (18)とを備えたことを特徴とする光ファイバケーブ
    ルの牽引具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ファイバケーブルの牽
    引具において、前記キャップ内に、前記光ファイバケー
    ブルを他の光ファイバケーブルと接続するための光コネ
    クタを収納するコネクタ収納部(19)および接続余長
    を収納する余長収納部(20)が設けられ、前記引留具
    が、前記ケーブル把持部と余長収納部との間に位置され
    ていることを特徴とする光ファイバケーブルの牽引具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の光ファイバケー
    ブルの牽引具において、前記引留具は、前記光ファイバ
    を収納する光ファイバ収納溝(28)が光ファイバケー
    ブルの布設軸線の軸回りに螺旋状に複数形成されてな
    り、該光ファイバ収納溝には、前記光ファイバが複数本
    を集束手段(29、30)で相対移動可能に把持するこ
    とにより集束された状態で収納されていることを特徴と
    する光ファイバケーブルの牽引具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000180683A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ケ―ブル成端の牽引保護装置
JP2021026179A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 株式会社フジクラ 光ファイバ保持具

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