JPH09101444A - 光ファイバケーブルの牽引具 - Google Patents

光ファイバケーブルの牽引具

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JPH09101444A
JPH09101444A JP7260546A JP26054695A JPH09101444A JP H09101444 A JPH09101444 A JP H09101444A JP 7260546 A JP7260546 A JP 7260546A JP 26054695 A JP26054695 A JP 26054695A JP H09101444 A JPH09101444 A JP H09101444A
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JP
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optical fiber
fiber cable
gripping member
cable
pulling
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JP7260546A
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Inventor
Tetsuo Nozawa
哲郎 野澤
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 牽引布設時に光ファイバが光ファイバケーブ
ル内方に引き込まれる現象(所謂、飲み込み現象)が生
じて、接続余長が不足したりコネクタが破壊される可能
性があった。 【解決手段】 光ファイバケーブル15の端末に装着さ
れるケーブル把持部材16と、光ファイバケーブル15
端末から導出した光ファイバテープ17を摺動可能に把
持するファイバ把持部材19を支持することにより、光
ファイバテープ17に光ファイバケーブル15内方への
引き込み抵抗力を付与する把持部材支持盤26とを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバケーブ
ルの牽引具に関し、特に端末から導出された光ファイバ
心線に光接続用コネクタが装着されてなる光ファイバケ
ーブルの牽引具に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバケーブルの布設にあっては、
ウィンチ等で当該光ファイバケーブルの端末に装着した
牽引金具を牽引する方法が多様されている。例えば、図
4に示すように、地上に複数列設された杭1の間に光フ
ァイバケーブル2を架設する場合には、ウィンチ3に接
続された牽引手段としての牽引ロープ4と前記光ファイ
バケーブル2とを牽引金具5を介して連結し、ウィンチ
3を駆動して牽引ロープ4を巻き取ることにより、牽引
方向(図中後方)に設置したケーブルドラム6から光フ
ァイバケーブル2を巻き出して、順次杭1の間に光ファ
イバケーブル2を架空布設する。前記牽引金具5は、光
ファイバケーブル2を把持することにより牽引ロープ4
の牽引力を光ファイバケーブル2に伝達するようになっ
ている。また、光ファイバケーブル2の牽引金具5に固
定されている先端からは光ファイバテープが導出され、
これら光ファイバテープの先端に光コネクタ(図示せ
ず)が装着されており、牽引の完了後に他の光ファイバ
ケーブルとこの光コネクタを介して光接続するようにな
っている。これらコネクタは、牽引金具5の内部に格納
することにより保護されている。地下の洞道等に光ファ
イバケーブルを布設する場合においても、前記ウィンチ
等の牽引装置によって光ファイバケーブルを牽引して布
設することが一般的である。また、牽引回数が多いと布
設の能率が低下するので、長尺な光ファイバケーブルを
使用して省力化することが検討されている。この工法に
あっては、光ファイバケーブル布設の経路の複数箇所に
配置した例えばキャタピラ方式の牽引機で光ファイバケ
ーブルを牽引して布設する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な光ファイバケーブル2の布設工法の場合、牽引力の作
用によって光ファイバケーブル2の外皮やテンションメ
ンバやスロットロッドには延びが生じる半面、牽引力が
作用しない光ファイバテープには延びが生じないため、
光ファイバテープが光ファイバケーブル2内方に引き込
まれる現象(所謂、飲み込み現象)が生じて、接続余長
が不足したりコネクタが破壊される可能性があった。特
に、前記長尺な光ファイバケーブルを用いた布設にあっ
ては、一回の牽引における布設長が長くなり、光ファイ
バケーブル2に作用する牽引力が増大するため、牽引力
に対する光ファイバテープとの延びの差が顕著になり、
前記問題が一層顕著になる。ちなみに、光ファイバケー
ブル2の許容牽引張力は、従来品の場合200KG程度
に設定されているが、長尺布設用品では800KG以上
が要求される。
【0004】また、光ファイバネットワークにおける近
年の通信量の増大にともない、光ファイバケーブル2が
多心・高密度化されているため、牽引金具5内に格納す
べきコネクタや接続余長が膨大となり、牽引金具5を大
型化する必要が生じる。牽引金具5が大型すれば、特
に、屈曲部分を有する地下洞道内などへの布設の際には
作業能率が低下するとともに、屈曲部分の湾曲半径また
は光ファイバケーブル2の太さに制限が生じるといった
問題もある。
【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、布設長が長距離化した場合であっても、光ファイ
バテープの飲み込み量を減少することができる光ファイ
バケーブルの牽引具を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバケー
ブルの牽引具では、牽引手段が装着可能な牽引手段装着
部を有し、光ファイバケーブルの端末に装着される中空
状のキャップと、光ファイバケーブルの先端部を把持し
て前記キャップに作用する牽引力を伝達するケーブル把
持部材と、光ファイバケーブル端末から導出した光ファ
イバを摺動可能に把持するファイバ把持部材を支持する
ことにより、光ファイバに光ファイバケーブル内方への
引き込み抵抗力を付与する把持部材支持盤とを備えたこ
とを前記課題の解決部材とした。
【0007】前記解決手段は、以下の作用を有する。本
発明の光ファイバケーブルの牽引具によれば、ファイバ
把持部材における把持力によって、牽引布設時に作用す
る光ファイバケーブル内方への引き込み力に対する抵抗
力を光ファイバ毎に付与するとともに、集束部材の把持
力によって光ファイバ同士の相対摩擦を発生させて光フ
ァイバ相互の相対移動力に対する抵抗力を付与する。フ
ァイバ把持部材による光ファイバ束の把持は、引き込み
力が大きい場合には光ファイバに摺動抵抗によって引き
込み抵抗力を付与しつつ光ファイバの移動を許容するの
で、光ファイバの断線が防止される。また、同一集束部
材に集束した光ファイバ束を構成する光ファイバに作用
する引き込み力が光ファイバ相互間で異なる場合には、
光ファイバ相互間の摺動抵抗によって引き込み抵抗力が
付与されつつ相対移動が生じて、光ファイバの断線が防
止される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の光ファイバケーブル
の牽引具の実施の形態を、図1から図3を参照して説明
する。本実施の形態の光ファイバケーブルの牽引具は、
図1に示すように、牽引手段としての牽引ロープ12が
装着可能な牽引手段装着部13(プーリングアイ)を有
する中空状のキャップ14と、該キャップ14に固定さ
れ、光ファイバケーブル15の外皮15bの先端部を把
持するケーブル把持部材16と、キャップ14内におい
てケーブル把持部材19の牽引方向前側に配置され、光
ファイバケーブル15端末から導出された光ファイバテ
ープ17を互いに相対移動可能として複数本集束して把
持するスパイラルチューブ(集束部材)18と、キャッ
プ14内においてケーブル把持部材16の牽引方向前側
に配置され、複数枚の光ファイバテープ17束を構成す
る光ファイバテープ17を分離してそれぞれ摺動可能に
把持するファイバ把持部材19を支持して光ファイバテ
ープ17に光ファイバケーブル15内方への引き込み力
に対する抵抗力を付与する把持部材支持盤26と、前記
コネクタ11を収納するコネクタ収納函20と、接続余
長を収納する余長収納函21とを備えている。
【0009】前記キャップ14は、軸方向において十分
な剛性を有しかつ湾曲方向に十分な柔軟性を有する細長
い有底円筒状であって、閉塞された側(図中右側)の軸
方向端部に前記プーリングアイ13が設けられている。
このキャップ14の内部には、前記プーリングアイ13
の側からコネクタ収納函20、余長収納函21、把持部
材支持盤26、ケーブル把持部材16の順に前記各構成
部品が配列される。ケーブル把持部材16は、キャップ
14の後端開口側(図中左側)の軸方向端部に固定され
ている。キャップ14の内部には、プーリングアイ13
に作用する牽引力を前記把持部材支持盤26に伝達する
ための連結棒14aが、キャップ14の中心軸線に略沿
って配置されている。この連結棒14aの牽引方向前端
は、前記プーリングアイ13に固定されている。また、
連結棒14aの牽引方向後端は、図示しない接続手段を
介して把持部材支持盤26と接続されている。把持部材
支持盤26には、光ファイバケーブル15端末から導出
されたテンションメンバ15aの先端に圧着固定された
連結スリーブ25の先端が螺着等の連結手段によって連
結されるようになっている。
【0010】前記光ファイバケーブル15は、スロット
ロッド22表面のスロットに光ファイバテープ17が複
数枚ずつルースに収納されたスロット型光ファイバケー
ブルである。
【0011】前記ケーブル把持部材16は、断面半円状
の2部材から構成される二つ割状の金物であって、光フ
ァイバケーブル15をキャップ14の軸線と略一致させ
て支持するようになっている。ケーブル把持部材16の
キャップ14への挿入奥側端部には、前記連結スリーブ
25をキャップ14の中心軸線上に略一致させ、かつ軸
線方向に沿って変位可能に支持する係合部24が突設さ
れている。この係合部24には、前記光ファイバケーブ
ル15から導出されたテンションメンバ15aを内装、
固定する前記連結スリーブ25が一定のクリアランスを
以て挿入される挿入孔24aが形成されている。連結ス
リーブ25の牽引方向前方には把持部材支持盤26が固
定されるようになっている。
【0012】前記把持部材支持盤26は、図2に示すよ
うに、積層した複数枚の光ファイバテープ17を把持し
たファイバ把持部材19が装着される装着溝27が外周
部に複数連設された円盤状の部材であって、自身の軸線
をキャップ14内に該キャップ14の軸線に同軸として
配置されている。このファイバ把持部材19は、硬質ゴ
ムの心材表面に軟質ゴムを塗布してなる材料で構成され
た略コ字状の枠体であって、コ字の両端部に互いに平行
として対向配置された一対のリップ28と、これらリッ
プ28の幅方向両端間に複数積層状態に配置されたシー
ト29とで構成されている。各リップ28の幅方向(図
2中左右方向)両端部には、係止用突起30が突設され
ている。前記シート29は、それぞれファイバ把持部材
19のウェブ部19aに片持ち的に取り付けられてい
る。ファイバ把持部材19は、これらシート29の間に
光ファイバテープ17を挟みこむことにより、光ファイ
バテープ17に適当な摩擦抵抗力を付与するユニットと
されている。
【0013】前記把持部材支持盤26の外周部には、フ
ァイバ把持部材19を押さえ込んで装着溝27内に固定
するための支持フランジ31が、前記装着溝27におい
て把持部材支持盤26の周縁部に沿った形状に突設され
ている。この支持フランジ31は、装着溝27におい
て、前記ファイバ把持部材19が装着溝27の内外に通
過可能な大きさの開口部32を形成し、かつ装着溝27
の底部33と自身との間にファイバ把持部材19が嵌入
された際に、ファイバ把持部材19の前記シート29の
積層軸線方向一側のリップ28が連結する係止用突起3
0の間に嵌合して把持部材支持盤26軸方向へのファイ
バ把持部材19の移動を規制するようになっている。
【0014】把持部材支持盤26は、装着溝27にファ
イバ把持部材19を嵌合した際に、ファイバ把持部材1
9の前記シート29積層軸線方向他側のリップ28の幅
方向両端の係止用突起30の間に装着溝27の底部33
が嵌まり込んで、把持部材支持盤26軸方向への移動を
規制するようになっている。また、この際、把持部材支
持盤19が樹脂等の弾性を有する材質で形成されている
ので、前記支持フランジ31は、底部33との間で上下
のリップ28を前記シート29の積層軸線方向に押圧す
る。
【0015】光ファイバケーブル15から導出された光
ファイバテープ17は、図1に示すように、導出位置と
前記把持部材支持盤26との間において、前記スパイラ
ルチューブ18によって複数本を積層状態に集束してな
る、複数の束にまとめられる。このスパイラルチューブ
18は、図3に示すように、係合部24等との接触によ
る光ファイバテープ17の損傷を防止している。また、
このスパイラルチューブ18は、光ファイバテープ17
をその長さ方向に沿って100mm程度にわたって被覆
するとともに、1束の光ファイバテープ17の外周の9
5〜88%程度の内周寸法に形成されているので、光フ
ァイバテープ17に大きい引き込み力が作用した際には
相対移動を許容する程度の適当な摩擦抵抗を、この内周
に収納する光ファイバテープ17に与えるようになって
いる。スパイラルチューブ18には、装着溝27の溝番
号を示すマーキングが施されるようになっている。
【0016】前記コネクタ収納函20は、図1に示すよ
うに、外面視直方体状の箱体であって、前記光ファイバ
テープ17の光接続用のコネクタ11が内部に収納され
ている。前記余長収納函21は、外面視直方体状の箱体
であって、光ファイバテープ17を光接続した際の余長
を収納するスペースになっている。この余長収納函21
には、前記接続余長の他、カプラや切替用コネクタなど
の光部品や作業用治具等を収納してもよい。
【0017】本発明の光ファイバケーブルの牽引具を光
ファイバケーブル15端末に組み立てるには、光ファイ
バケーブル15から引き出した光ファイバテープ17を
スパイラルチューブ18で集束し、光ファイバテープ1
7のスパイラルチューブ18先端から延在する部分にフ
ァイバ把持部材19を装着し、ファイバ把持部材19を
装着溝27に嵌合する。ファイバ把持部材19を装着溝
27に嵌合した際には、支持フランジ31の弾性力によ
って、ファイバ把持部材19のシート29積層軸線方向
両端のリップ28間を接近させる方向に押圧力が作用
し、各シート29間に挟持した光ファイバテープ17に
クランプ力が作用する。
【0018】なお、ファイバ把持部材19の設置位置
は、ファイバ把持部材19を定位置で支持可能であれば
装着溝27のみに限られたものではなく、ケーブル把持
部材16と余長収納函21の間であればキャップ14内
周壁に固定する方法や、ケーブル把持部材16や余長収
納函21への固定であっても構わない。
【0019】光ファイバテープ17の装着溝27での支
持が完了したら、前記ケーブル把持部材16で光ファイ
バケーブル15を簡易的に挟持し、さらにこの状態を維
持したままケーブル把持部材16をキャップ14内部に
圧入する。これにより、ケーブル把持部材16が光ファ
イバケーブル15の外皮15bに圧接され、牽引具後端
部が止水される。また、係合部24の挿入孔24aで
は、連結スリーブ25がケーブル把持部材16の中心軸
線上に略一致し、かつ中心軸線方向に変位可能として支
持される。次に、ケーブル把持部材16の挿入前にコネ
クタ収納函20および余長収納函21を予め内挿してお
いたキャップ14の連結棒14aの牽引方向後端に把持
部材支持盤26を同軸状として連結し、さらにテンショ
ンメンバ15aの牽引方向前端部に圧着固定した連結ス
リーブ25の牽引方向前端部を把持部材支持盤26に連
結する。こうすることにより、把持部材支持盤26が連
結スリーブ25によってキャップ14の中心軸線に対し
て略垂直に支持される。なお、光ファイバテープ17に
は予めコネクタ11を装着しておき、コネクタ11、接
続余長をコネクタ収納函20や余長収納函21に収納す
る。
【0020】前記手順で完成された光ファイバケーブル
の牽引具は、前記牽引ロープ12を図示しないウィンチ
等で牽引することにより、光ファイバケーブル15を目
的の布設位置に布設する。牽引の際には、例えば、80
0KG程度の牽引張力を印加した場合には、外皮15b
に布設長の約0.2%の延びが生じる一方光ファイバテ
ープ17には延びが生じないので、布設長100mの場
合には、最大200mmの光ファイバテープ17の引き
込みが予想される。
【0021】ところで、光ファイバケーブル15内の光
ファイバテープ17は、スロットロッド22のスロット
内に複数枚積層状態とされ、しかも螺旋状に収納されて
いるため、光ファイバケーブル15の断面径方向内側に
位置する光ファイバテープ17と外側に位置する光ファ
イバテープ17とでは巻き径が異なる。また、積層の最
も内側に位置する光ファイバテープ17と最外郭に位置
する光ファイバテープ17には、それぞれテンションメ
ンバ15aまたは外皮15bとの摩擦抵抗が作用する。
したがって、各光ファイバテープ17によってその引き
込み量が異なることになる。
【0022】本発明の光ファイバケーブルの牽引具によ
れば、各光ファイバテープ17がファイバ把持部材19
においてシート29の間に摺動可能に把持されているの
で、光ファイバテープ17に作用する引き込み力に対し
て光ファイバテープ17とシート29との間の摩擦抵抗
によって抵抗し、光ファイバテープ17の引き込みを抑
制する。また、これら光ファイバテープ17が各複数本
ずつスパイラルチューブ18に把持された状態で積層状
態に収納されているので、相対的に大きい引き込み力が
作用する光ファイバテープ17が他の光ファイバテープ
17との間の摩擦抵抗によって引き込みが阻止あるいは
抑制される。
【0023】また、特定の光ファイバテープ17に作用
する引き込み力が、ファイバ把持部材19におけるシー
ト29に対する摩擦抵抗やスパイラルチューブ18にお
ける光ファイバテープ17間の摩擦抵抗より大きい場合
には、該当光ファイバテープ17が引き込み力に対する
抵抗力が付与されつつ他の光ファイバテープ17に対し
て相対移動するので、引き込み量を抑制されるとともに
光ファイバテープ17の断線が防止される。また、光フ
ァイバテープ17の引き込み量に対応して余長収納函2
1から光ファイバテープ17の余長が引き出される。な
お、引き込み力の大きい特定の光ファイバテープ17の
みが他の光ファイバテープ17に対して相対移動可能な
ので、引き込み力の小さい光ファイバテープ17が外皮
15b内に引き込まれずに外皮15bとスパイラルチュ
ーブ18の間やスパイラルチューブ18とファイバ把持
部材19との間に弛みを生じることが防止され、光ファ
イバに折り目が付くといった光伝送障害の発生が防がれ
る。
【0024】光ファイバケーブル15の牽引の完了後、
当該光ファイバケーブル15を他の光ファイバケーブル
15等と光接続する場合には、キャップ14を解体する
とともに、光ファイバテープ17をファイバ把持部材1
9から離脱し、スパイラルチューブ18を除去した後、
コネクタ収納函20内のコネクタ11を取り出し、余長
収納函21内の接続余長を利用して接続を行なう。
【0025】したがって、本発明の光ファイバケーブル
の牽引具によれば、光ファイバケーブル15端末から導
出された光ファイバテープ17が、ファイバ把持部材1
9におけるシート29との摩擦抵抗や、スパイラルチュ
ーブ18において光ファイバテープ17相互間に作用す
る摩擦抵抗によって引き込み力に抵抗するので、光ファ
イバテープ17の引き込み量を減少することができ、光
ファイバケーブル15の布設長が長い場合においても光
ファイバテープ17が引き込まれて光接続に障害が出る
ことが無く、一層の光ファイバケーブル15の布設長の
延長や布設の作業能率の向上およびコストの低減が可能
となる。また、ファイバ把持部品19の使用によって光
ファイバテープ17に十分な摩擦抵抗を効率良く付与す
ることができることから、把持部材支持盤26を小型に
形成することができてキャップ14の小型化が容易にな
るので、特に、屈曲部を有する洞道やパイプ等への布設
作業において有利である。円盤状の把持部材支持盤26
は、ファイバ把持部材19の装着溝27が全てその外周
部にあるので、ファイバ把持部材19の把持部材支持盤
26への支持が便利であり、牽引具の組み立ての作業能
率が向上する。
【0026】また、キャップ14内には、コネクタ収納
函20および余長収納函21がファイバ把持部材19に
比して光ファイバケーブル15の牽引方向前方に配置さ
れているので、キャップ14を用いて牽引した光ファイ
バテープ17の光接続作業におけるコネクタ11の接続
や余長収納に便利であり、光ファイバケーブル15の布
設の作業能率が一層向上する。
【0027】なお、前記把持部材支持盤26は、ケーブ
ル把持部材16と一体的に設けてもよく、また余長収納
函21と一体的に設けてもよい。把持部材支持盤26
は、クロージャ内に収納することも可能である。また、
ファイバ把持部材19は、把持部材支持盤26から分離
してクロージャ内に収納することも可能である。ファイ
バ把持部材19をクロージャ内に収納した場合には、光
ファイバケーブルに負荷が作用した際に光ファイバケー
ブルから導出した光ファイバテープや光ファイバ心線を
保護することができるので、海底ケーブル等への応用が
効果的である。キャップ14は、架空、架地等、その布
設場所にこだわらず光ファイバケーブル15の布設に利
用できる。把持部材支持盤は、円盤状に限られず、棚状
等であっても構わない。この場合、把持部材支持盤にお
ける光ファイバの把持本数が増大して、一層多心の光フ
ァイバを省スペースで把持することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バケーブルの牽引具によれば、牽引手段が装着可能な牽
引手段装着部を有し、光ファイバケーブルの端末に装着
される中空状のキャップと、光ファイバケーブルの先端
部を把持して前記キャップに作用する牽引力を伝達する
ケーブル把持部材と、光ファイバケーブル端末から導出
した光ファイバを摺動可能に把持するファイバ把持部材
を支持することにより、光ファイバに光ファイバケーブ
ル内方への引き込み抵抗力を付与する把持部材支持盤と
を備え、同一の集束部材によって集束された複数の光フ
ァイバが、この集束部材に対応するファイバ把持部材に
おける摩擦抵抗や、集束部材における光ファイバ相互間
に作用する摩擦抵抗によって引き込み力に抵抗するの
で、光ファイバテープの引き込み量を減少することがで
き、光ファイバケーブルの布設長が長い場合においても
光ファイバが引き込まれて光接続に障害が出ることが無
く、一層の光ファイバケーブルの布設長の延長や布設の
作業能率の向上およびコストの低減が可能となるととも
に、小型かつ多数のファイバ把持部材を高密度に支持す
るように把持部材支持盤を形成することが容易でありキ
ャップの小型化が可能なので、心数が多い場合であって
も、特に屈曲部を有する洞道やパイプ等への布設作業に
おいて有利であるといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバケーブルの牽引具の実施
の形態を示す側断面図である。
【図2】 図1の光ファイバケーブルの牽引具に使用さ
れるファイバ把持部材を示す平面図である。
【図3】 同実施の形態において、光ファイバケーブル
から導出された光ファイバテープのスパイラルチューブ
による集束を示す斜視図である。
【図4】 光ファイバケーブルの布設方法を示す側面図
である。
【符号の説明】
11…コネクタ、12…牽引手段(ロープ)、13…牽
引手段装着部(プーリングアイ)、14…キャップ、1
5…光ファイバケーブル、15a…外皮、16…ケーブ
ル把持部材、17…光ファイバ(光ファイバテープ)、
18…集束部材(スパイラルチューブ)、19…ファイ
バ把持部材、26…把持部材支持盤。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末から導出された複数本の光ファイバ
    (17)に光接続用コネクタ(11)が装着されてなる
    光ファイバケーブル(15)の牽引具であって、牽引手
    段(12)が装着可能な牽引手段装着部(13)を有
    し、光ファイバケーブルの端末に装着される中空状のキ
    ャップ(14)と、光ファイバケーブルの先端部を把持
    して前記キャップに作用する牽引力を伝達するケーブル
    把持部材と、光ファイバケーブル端末から導出した光フ
    ァイバを摺動可能に把持するファイバ把持部材(19)
    を支持することにより、光ファイバに光ファイバケーブ
    ル内方への引き込み抵抗力を付与する把持部材支持盤
    (26)とを備えたことを特徴とする光ファイバケーブ
    ルの牽引具。
JP7260546A 1995-10-06 1995-10-06 光ファイバケーブルの牽引具 Pending JPH09101444A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004069747A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Japan Aviation Electronics Industry Ltd 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの端部構造及びテンションメンバのクランプ構造

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