JPH0910105A - 天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加熱器 - Google Patents
天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加熱器Info
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- JPH0910105A JPH0910105A JP18328595A JP18328595A JPH0910105A JP H0910105 A JPH0910105 A JP H0910105A JP 18328595 A JP18328595 A JP 18328595A JP 18328595 A JP18328595 A JP 18328595A JP H0910105 A JPH0910105 A JP H0910105A
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- solenoid valve
- thermistor
- ignition
- fuel gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 現在市販されている天ぷら油の過熱発火防止
機能を備えた調理器は過熱発火防止以外の機能も付加さ
れ、そのため負特性サ−ミスタが使用されて別途安全回
路を必要とするためコスト高となり普及を困難としてい
るのでコスト低減を計って普及を容易にすること。 【構成】 過熱発火防止以外の機能を廃し、被加熱容器
底面下部の温度センサに正特性サ−ミスタを使用して安
全回路を廃し、回路基板を必要とする電気的操作回路を
廃して手動操作杆との機械的連動によって点火消火操作
を行う構成とする。
機能を備えた調理器は過熱発火防止以外の機能も付加さ
れ、そのため負特性サ−ミスタが使用されて別途安全回
路を必要とするためコスト高となり普及を困難としてい
るのでコスト低減を計って普及を容易にすること。 【構成】 過熱発火防止以外の機能を廃し、被加熱容器
底面下部の温度センサに正特性サ−ミスタを使用して安
全回路を廃し、回路基板を必要とする電気的操作回路を
廃して手動操作杆との機械的連動によって点火消火操作
を行う構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被加熱容器の底部下面が
所定温度迄上昇したとき閉弁して燃料ガスの供給を遮断
する第1の電磁弁と、炎の存在による熱電対の起電力に
よって開弁を保ち、炎の消滅によって閉弁して燃料ガス
の供給を遮断する第2の電磁弁とが配置されている天ぷ
ら油の過熱発火防止機能付調理加熱器に関する。
所定温度迄上昇したとき閉弁して燃料ガスの供給を遮断
する第1の電磁弁と、炎の存在による熱電対の起電力に
よって開弁を保ち、炎の消滅によって閉弁して燃料ガス
の供給を遮断する第2の電磁弁とが配置されている天ぷ
ら油の過熱発火防止機能付調理加熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は被加熱容器の底部下面が所定温度
迄上昇したとき閉弁して燃料ガスの供給を遮断する第1
の電磁弁と、炎の存在による熱電対の起電力によって開
弁を保ち、炎の消滅によって閉弁して燃料ガスの供給を
遮断する第2の電磁弁とが配置されている調理加熱器の
従来例を示し、符号1が被加熱容器、2が第1の電磁
弁、3が熱電対、4が第2の電磁弁、5が第1の電磁弁
2と第2の電磁弁4とが配置され燃料ガスの通路の一部
を形成している弁箱で、6が燃料ガスの流入口、7が前
記第2の電磁弁4と第1の電磁弁2との間に配置された
メインバルブ、8がバ−ナ9に燃料ガスを噴射するノズ
ル、10が前記被加熱容器1の底部下面の温度を検知す
る温度センサ、11が前記温度センサ10の温度検知信
号を入力演算して第1の電磁弁2に制御信号を出力する
制御回路、12は制御回路11の電源、13はバ−ナ9
に点火するスパ−クプラグである。
迄上昇したとき閉弁して燃料ガスの供給を遮断する第1
の電磁弁と、炎の存在による熱電対の起電力によって開
弁を保ち、炎の消滅によって閉弁して燃料ガスの供給を
遮断する第2の電磁弁とが配置されている調理加熱器の
従来例を示し、符号1が被加熱容器、2が第1の電磁
弁、3が熱電対、4が第2の電磁弁、5が第1の電磁弁
2と第2の電磁弁4とが配置され燃料ガスの通路の一部
を形成している弁箱で、6が燃料ガスの流入口、7が前
記第2の電磁弁4と第1の電磁弁2との間に配置された
メインバルブ、8がバ−ナ9に燃料ガスを噴射するノズ
ル、10が前記被加熱容器1の底部下面の温度を検知す
る温度センサ、11が前記温度センサ10の温度検知信
号を入力演算して第1の電磁弁2に制御信号を出力する
制御回路、12は制御回路11の電源、13はバ−ナ9
に点火するスパ−クプラグである。
【0003】次に図3の調理加熱器の作用の概略を説明
する。メインバルブ7を開き、図示してない操作ボタン
を押すと同様図示してないマイクロスイッチがオンとな
り、制御回路11は第1の電磁弁2の回路と第2の電磁
弁4の回路に異常があるかないかをチェックし、異常が
ないと判断すると、図示してない手段によって第1の電
磁弁2と第2の電磁弁4を開き、バ−ナ9の燃焼が開始
され、熱電対3の起電力を制御回路11が検知すること
によって第2の電磁弁4は開弁を保って燃焼が継続し、
制御回路11は温度センサの温度検知信号を入力し、被
加熱容器1の底部下面の温度上昇速度から調理されるも
のが煮ものであるか、焼ものであるか、又は天ぷらであ
るかを判定して、適正な燃料ガス流量を与えるための制
御信号又は燃料ガスの供給を停止するための閉弁信号を
第1の電磁弁2に出力する。温度センサ10には負の温
度係数を有するNTCサ−ミスタが使用されている。N
TCサ−ミスタは負の温度係数が大きく、温度変化に対
して抵抗値の対数が直線的に変化すること、及び正の温
度係数を有するPTCと比較すると精度が高いと云う特
徴を有するので、温度上昇速度によって被加熱物の種類
を判定し、この結果に基いて火力を制御し、或は燃料ガ
スの供給を停止する調理加熱器に使用されている。
する。メインバルブ7を開き、図示してない操作ボタン
を押すと同様図示してないマイクロスイッチがオンとな
り、制御回路11は第1の電磁弁2の回路と第2の電磁
弁4の回路に異常があるかないかをチェックし、異常が
ないと判断すると、図示してない手段によって第1の電
磁弁2と第2の電磁弁4を開き、バ−ナ9の燃焼が開始
され、熱電対3の起電力を制御回路11が検知すること
によって第2の電磁弁4は開弁を保って燃焼が継続し、
制御回路11は温度センサの温度検知信号を入力し、被
加熱容器1の底部下面の温度上昇速度から調理されるも
のが煮ものであるか、焼ものであるか、又は天ぷらであ
るかを判定して、適正な燃料ガス流量を与えるための制
御信号又は燃料ガスの供給を停止するための閉弁信号を
第1の電磁弁2に出力する。温度センサ10には負の温
度係数を有するNTCサ−ミスタが使用されている。N
TCサ−ミスタは負の温度係数が大きく、温度変化に対
して抵抗値の対数が直線的に変化すること、及び正の温
度係数を有するPTCと比較すると精度が高いと云う特
徴を有するので、温度上昇速度によって被加熱物の種類
を判定し、この結果に基いて火力を制御し、或は燃料ガ
スの供給を停止する調理加熱器に使用されている。
【0004】図3の構成と同様の調理加熱器が特開平5
−52340号、特開平5−288348号、特開平6
−235522号で提案されている。而して上述の構成
又はこれに類似の構成の調理加熱器の製造は、天ぷら油
の過熱発火による火災が多発していることに鑑みて、そ
の防止対策として開始されたものであるが、何れも天ぷ
ら油の過熱発火を防止する機能以外に、被加熱物が何で
あるかの判定結果に基いて火力制御を行い、又燃料ガス
の供給を停止すべき上昇温度を判定する機能等を付加し
た構成となっているために販売価格が高価となって販売
が伸びず、事実上、天ぷら油の過熱発火を防止する目的
が達成されなかった。
−52340号、特開平5−288348号、特開平6
−235522号で提案されている。而して上述の構成
又はこれに類似の構成の調理加熱器の製造は、天ぷら油
の過熱発火による火災が多発していることに鑑みて、そ
の防止対策として開始されたものであるが、何れも天ぷ
ら油の過熱発火を防止する機能以外に、被加熱物が何で
あるかの判定結果に基いて火力制御を行い、又燃料ガス
の供給を停止すべき上昇温度を判定する機能等を付加し
た構成となっているために販売価格が高価となって販売
が伸びず、事実上、天ぷら油の過熱発火を防止する目的
が達成されなかった。
【0005】従って調理加熱装置の各メ−カは本来の目
的に立帰って、天ぷら油の過熱発火防止に限定し、かつ
商用電源を使用する従来の電源装置に代えて乾電地を使
用して価格低減を計った調理加熱器の販売を開始した
が、温度センサを使用しないものと比較すると未だ高価
であり、普及を可能とするためには更にコスト低減を計
る必要がある。而して天ぷら油の過熱発火防止に限定し
簡素化した構成であっても、従来通り温度センサとし
て、フェイルセ−フ機能を有しない負特性のサ−ミスタ
NTCを使用しているため二重、三重の安全回路、従っ
て図3の構成における制御回路と同様に回路基板を必要
とし、コスト低減の妨げとなっている。
的に立帰って、天ぷら油の過熱発火防止に限定し、かつ
商用電源を使用する従来の電源装置に代えて乾電地を使
用して価格低減を計った調理加熱器の販売を開始した
が、温度センサを使用しないものと比較すると未だ高価
であり、普及を可能とするためには更にコスト低減を計
る必要がある。而して天ぷら油の過熱発火防止に限定し
簡素化した構成であっても、従来通り温度センサとし
て、フェイルセ−フ機能を有しない負特性のサ−ミスタ
NTCを使用しているため二重、三重の安全回路、従っ
て図3の構成における制御回路と同様に回路基板を必要
とし、コスト低減の妨げとなっている。
【0006】天ぷら油の過熱発火を防止した簡便な調理
器として、燃料ガス供給通路に配置した電磁弁と、炎の
存在によって該電磁弁の開弁を保つ起電力を発生する熱
電対とを接続する通電路に、天ぷら油の温度が所定温度
迄上昇した時、バイメタル、ワックスサ−モ等の熱応動
素子で開く開閉器を設けた構成が特開平3−23652
0号で提案されている。然るに熱応動素子は、熱応答速
度が遅く、又一旦消火すると加熱器を再使用する場合、
熱応動素子が冷却するまで待たなければならないと云う
点で不便であり、更に機械的な動きを利用するため、耐
久性上も好ましくない。
器として、燃料ガス供給通路に配置した電磁弁と、炎の
存在によって該電磁弁の開弁を保つ起電力を発生する熱
電対とを接続する通電路に、天ぷら油の温度が所定温度
迄上昇した時、バイメタル、ワックスサ−モ等の熱応動
素子で開く開閉器を設けた構成が特開平3−23652
0号で提案されている。然るに熱応動素子は、熱応答速
度が遅く、又一旦消火すると加熱器を再使用する場合、
熱応動素子が冷却するまで待たなければならないと云う
点で不便であり、更に機械的な動きを利用するため、耐
久性上も好ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は天ぷら
油の過熱発火防止機能を満足し、かつ普及可能なコスト
に低減できる簡素な構成の調理加熱器を得ることを課題
とする。
油の過熱発火防止機能を満足し、かつ普及可能なコスト
に低減できる簡素な構成の調理加熱器を得ることを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】温度センサに異常を生じ
ても異常の発生が安全側、即ち温度上昇側に作用する正
特性サ−ミスタを使用することによって安全回路を不要
とすることを主体として下記構成とする。
ても異常の発生が安全側、即ち温度上昇側に作用する正
特性サ−ミスタを使用することによって安全回路を不要
とすることを主体として下記構成とする。
【0009】被加熱容器の底部下面が所定温度迄上昇し
たときに閉弁して燃料ガスの供給を遮断する第1の電磁
弁と;炎の存在による熱電対の起電力によって開弁を保
ち、炎の消滅によって閉弁して燃料ガスの供給を停止す
る第2の電磁弁と;が燃料ガスの供給通路に直列に配置
されている調理加熱器において、前記第1の電磁弁の励
磁巻線に、該励磁巻線を励磁する電源電池と;前記被加
熱容器の底部下面の温度を検知する温度センサに内蔵さ
れる正特性サ−ミスタであって、電気抵抗値が天ぷらに
必要な調理温度よりも高く天ぷら油の発火温度よりも低
い温度で急上昇する特性を有するサ−ミスタと;前記第
1の電磁弁の励磁巻線と前記電源電池との間の通電路を
導通遮断する開閉器と;を直列に接続し、前記調理加熱
器に点火の際の前記第1の電磁弁と前記第2の電磁弁の
開弁と、燃料ガスに点火するスパ−クプラグに火花を発
生させる手段の作動とが連動して行われる機構を備えた
構成。(請求項1)
たときに閉弁して燃料ガスの供給を遮断する第1の電磁
弁と;炎の存在による熱電対の起電力によって開弁を保
ち、炎の消滅によって閉弁して燃料ガスの供給を停止す
る第2の電磁弁と;が燃料ガスの供給通路に直列に配置
されている調理加熱器において、前記第1の電磁弁の励
磁巻線に、該励磁巻線を励磁する電源電池と;前記被加
熱容器の底部下面の温度を検知する温度センサに内蔵さ
れる正特性サ−ミスタであって、電気抵抗値が天ぷらに
必要な調理温度よりも高く天ぷら油の発火温度よりも低
い温度で急上昇する特性を有するサ−ミスタと;前記第
1の電磁弁の励磁巻線と前記電源電池との間の通電路を
導通遮断する開閉器と;を直列に接続し、前記調理加熱
器に点火の際の前記第1の電磁弁と前記第2の電磁弁の
開弁と、燃料ガスに点火するスパ−クプラグに火花を発
生させる手段の作動とが連動して行われる機構を備えた
構成。(請求項1)
【0010】
【実施例】図1は本発明の天ぷら油の過熱発火防止機能
付調理加熱器の実施例を示し、符号1が被加熱容器、2
が被加熱容器1の底部下面の温度が所定の温度迄上昇し
たとき閉弁して燃料ガスの供給を遮断する第1の電磁
弁、3が熱電対で、4が炎の存在による熱電対3の起電
力によって開弁を保ち、炎の消滅によって閉弁して燃料
ガスの供給を遮断する第2の電磁弁、5が第1の電磁弁
2と第2の電磁弁4とが配置され燃料ガスの通路の一部
を形成している弁箱、6が燃料ガスの流入口、8がバ−
ナ9に燃料ガスを噴射するノズル、13が燃料ガスに点
火するスパ−クプラグを示すことは図3の場合と同じで
あるほか、10aは被加熱容器1の底部下面の温度を検
知する、正特性サ−ミスタを内蔵する温度センサ、12
aは第1の電磁弁2の励磁巻線を励磁する電源電池、1
4は第1の電磁弁2の励磁巻線と電源電池12aとの間
の通電路を導通遮断する開閉器、15は本発明の調理加
熱器の点火、消火を手動操作する操作杆で、第1の電磁
弁2を押し開くプッシュロッド16と、第2の電磁弁4
を押し開くプッシュロッド17とが一体に結合してい
る。
付調理加熱器の実施例を示し、符号1が被加熱容器、2
が被加熱容器1の底部下面の温度が所定の温度迄上昇し
たとき閉弁して燃料ガスの供給を遮断する第1の電磁
弁、3が熱電対で、4が炎の存在による熱電対3の起電
力によって開弁を保ち、炎の消滅によって閉弁して燃料
ガスの供給を遮断する第2の電磁弁、5が第1の電磁弁
2と第2の電磁弁4とが配置され燃料ガスの通路の一部
を形成している弁箱、6が燃料ガスの流入口、8がバ−
ナ9に燃料ガスを噴射するノズル、13が燃料ガスに点
火するスパ−クプラグを示すことは図3の場合と同じで
あるほか、10aは被加熱容器1の底部下面の温度を検
知する、正特性サ−ミスタを内蔵する温度センサ、12
aは第1の電磁弁2の励磁巻線を励磁する電源電池、1
4は第1の電磁弁2の励磁巻線と電源電池12aとの間
の通電路を導通遮断する開閉器、15は本発明の調理加
熱器の点火、消火を手動操作する操作杆で、第1の電磁
弁2を押し開くプッシュロッド16と、第2の電磁弁4
を押し開くプッシュロッド17とが一体に結合してい
る。
【0011】次に図1の実施例の天ぷら油の過熱発火防
止機能付調理加熱器の点火操作、消火操作、被加熱容器
1の底部下面が所定温度迄上昇したとき、及びバ−ナ9
の炎が吹き消えたときに燃料ガスの供給が遮断されると
きの作用を説明する。操作杆15を押し込むと、該操作
杆と開閉器14との図示してない連動機構によって、先
づ開閉器14が閉じられる。温度センサ9に内蔵されて
いる正特性サ−ミスタは加熱されていない低温時には電
気抵抗値が小さいから第1の電磁弁2の励磁巻線は通電
によって励磁される。次にプッシュロッド16によって
第1の電磁弁2が、プッシュロッド17によって第2の
電磁弁4が開かれてバ−ナ9への燃料ガスの供給が開始
され、次にスパ−クプラグ13に火花を発生させる手
段、例えば圧電装置が、操作杆との図示してない連動機
構によって作動して、スパ−クプラグ13に発生する火
花によってバ−ナは燃焼状態に入り、熱電対3が加熱さ
れて発生する起電力によって第2の電磁弁4の励磁巻線
も励磁されるから、この状態で操作杆15から手を放
し、スプリング18の付勢によって操作杆が押し出され
ても、開閉器14は閉じられていて、第1の電磁弁2と
第2の電磁弁4は共に開弁を保ちバ−ナの燃焼を続け
る。調理が終了して操作杆を更に引き出せば開閉器14
が開き、第1の電磁弁2は励磁巻線の通電が断たれて閉
弁して燃焼が停止し、熱電対3は冷却して起電力が消滅
し、第2の電磁弁4も閉弁して消火過程が終了する。
止機能付調理加熱器の点火操作、消火操作、被加熱容器
1の底部下面が所定温度迄上昇したとき、及びバ−ナ9
の炎が吹き消えたときに燃料ガスの供給が遮断されると
きの作用を説明する。操作杆15を押し込むと、該操作
杆と開閉器14との図示してない連動機構によって、先
づ開閉器14が閉じられる。温度センサ9に内蔵されて
いる正特性サ−ミスタは加熱されていない低温時には電
気抵抗値が小さいから第1の電磁弁2の励磁巻線は通電
によって励磁される。次にプッシュロッド16によって
第1の電磁弁2が、プッシュロッド17によって第2の
電磁弁4が開かれてバ−ナ9への燃料ガスの供給が開始
され、次にスパ−クプラグ13に火花を発生させる手
段、例えば圧電装置が、操作杆との図示してない連動機
構によって作動して、スパ−クプラグ13に発生する火
花によってバ−ナは燃焼状態に入り、熱電対3が加熱さ
れて発生する起電力によって第2の電磁弁4の励磁巻線
も励磁されるから、この状態で操作杆15から手を放
し、スプリング18の付勢によって操作杆が押し出され
ても、開閉器14は閉じられていて、第1の電磁弁2と
第2の電磁弁4は共に開弁を保ちバ−ナの燃焼を続け
る。調理が終了して操作杆を更に引き出せば開閉器14
が開き、第1の電磁弁2は励磁巻線の通電が断たれて閉
弁して燃焼が停止し、熱電対3は冷却して起電力が消滅
し、第2の電磁弁4も閉弁して消火過程が終了する。
【0012】調理中に被加熱容器1の底部下面の温度が
所定の温度迄上昇し、温度センサ10aに内蔵されてい
る正特性サ−ミスタの電気抵抗値が急激な上昇を開始
し、第1の電磁弁2は励磁巻線への通電が減少し又は断
たれて閉弁し、燃料ガスの供給が遮断されてバ−ナ9は
燃焼を停止し、被加熱物が天ぷら油の場合、過熱発火が
防止される。
所定の温度迄上昇し、温度センサ10aに内蔵されてい
る正特性サ−ミスタの電気抵抗値が急激な上昇を開始
し、第1の電磁弁2は励磁巻線への通電が減少し又は断
たれて閉弁し、燃料ガスの供給が遮断されてバ−ナ9は
燃焼を停止し、被加熱物が天ぷら油の場合、過熱発火が
防止される。
【0013】天ぷら用鍋に天ぷら油1リットルを入れ、
250°Cにおいて第1の電磁弁2の励磁巻線の電流値
を、第1の電磁弁2が閉弁する電流値とする抵抗値とな
ることを目標に正特性サ−ミスタを選定して、実験を行
った結果、天ぷら油温度が240°Cから260°Cに
わたる範囲内の温度に達して消火した。使用したサ−ミ
スタの温度変化に伴う抵抗値の変化の例を図2に示す。
バラツキ範囲で抵抗値の最も大きい正特性サ−ミスタで
は240°Cで抵抗値が1キロオ−ムになり、抵抗値の
最も小さい正特性サ−ミスタでは260°Cで1キロオ
−ムとなってバ−ナ9は消火して、発火防止の目的が達
せられた。
250°Cにおいて第1の電磁弁2の励磁巻線の電流値
を、第1の電磁弁2が閉弁する電流値とする抵抗値とな
ることを目標に正特性サ−ミスタを選定して、実験を行
った結果、天ぷら油温度が240°Cから260°Cに
わたる範囲内の温度に達して消火した。使用したサ−ミ
スタの温度変化に伴う抵抗値の変化の例を図2に示す。
バラツキ範囲で抵抗値の最も大きい正特性サ−ミスタで
は240°Cで抵抗値が1キロオ−ムになり、抵抗値の
最も小さい正特性サ−ミスタでは260°Cで1キロオ
−ムとなってバ−ナ9は消火して、発火防止の目的が達
せられた。
【0014】
【発明の効果】図1で例示した構成の本発明の天ぷら油
の過熱発火防止機能付調理加熱器は正特性のサ−ミスタ
を使用しているから、万一サ−ミスタ自身が損われたと
きも、又サ−ミスタのリ−ド線がサ−ミスタから外れ、
又は断線したときも抵抗値が増加し、又は無限大となっ
て第1の電磁弁2は励磁巻線の電流が減少又は断たれて
閉弁し、燃料ガスの供給が断たれてバ−ナは消火するか
ら特に安全回路を設ける必要がなく構成が簡素化され
る。
の過熱発火防止機能付調理加熱器は正特性のサ−ミスタ
を使用しているから、万一サ−ミスタ自身が損われたと
きも、又サ−ミスタのリ−ド線がサ−ミスタから外れ、
又は断線したときも抵抗値が増加し、又は無限大となっ
て第1の電磁弁2は励磁巻線の電流が減少又は断たれて
閉弁し、燃料ガスの供給が断たれてバ−ナは消火するか
ら特に安全回路を設ける必要がなく構成が簡素化され
る。
【0015】又第1の電磁弁2の励磁巻線の通電路の開
閉器14の、消火時、点火時の開閉、スパ−クプラグ1
3に火花を発生させる手段の点火時の作動、第1の電磁
弁2と第2の電磁弁4の点火時の開弁がすべて操作杆1
5に連動する機械的な連動機構によって行われ、回路基
板を必要とする電気回路がないから、コスト低減効果が
あり、天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加熱器の普及
が期待される。
閉器14の、消火時、点火時の開閉、スパ−クプラグ1
3に火花を発生させる手段の点火時の作動、第1の電磁
弁2と第2の電磁弁4の点火時の開弁がすべて操作杆1
5に連動する機械的な連動機構によって行われ、回路基
板を必要とする電気回路がないから、コスト低減効果が
あり、天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加熱器の普及
が期待される。
【図1】本発明の天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加
熱器の実施例の構成を示す図。
熱器の実施例の構成を示す図。
【図2】本発明の天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加
熱器に使用した正特性サ−ミスタの、温度変化に伴う抵
抗値の変化の例を示す図。
熱器に使用した正特性サ−ミスタの、温度変化に伴う抵
抗値の変化の例を示す図。
【図3】天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加熱器の従
来例を示す図。
来例を示す図。
1 被加熱容器 2 第1の電磁弁 3 熱電対 4 第2の電磁弁 5 弁箱 6 燃料ガス流入口 8 ノズル 9 バ−ナ 10a 温度センサ 12a 電源電池 13 スパ−クプラグ 14 開閉器 15 操作杆 16 プッシュロッド 17 プッシュロッド 18 スプリング
Claims (2)
- 【請求項1】 被加熱容器(1)の底部下面が所定の温
度迄上昇したとき閉弁して燃料ガスの供給を遮断する第
1の電磁弁(2)と;炎の存在による熱電対(3)の起
電力によって開弁を保ち、炎の消滅によって閉弁して燃
料ガスの供給を遮断する第2の電磁弁(4)と;が燃料
ガスの供給通路に直列に配置されている天ぷら油の過熱
発火防止機能付調理加熱器において、前記第1の電磁弁
(2)の励磁巻線に、該励磁巻線を励磁する電源電池
(12a)と;前記被加熱容器(1)の温度を検知する
温度センサ(10a)に内蔵される正特性サ−ミスタで
あって、電気抵抗値が天ぷらに必要な調理温度よりも高
く、天ぷら油の発火温度よりも低い温度で、急上昇する
特性を有するサ−ミスタと;前記第1の電磁弁(2)の
励磁巻線と前記電源電池(12a)との間の通電路を導
通遮断する開閉器(14)とを直列に接続し、前記調理
加熱器に点火の際の前記第1の電磁弁(2)と前記第2
の電磁弁(4)の開弁と、燃料ガスに点火するスパ−ク
プラグ(13)に火花を発生させる手段の作動とが連動
して行われる機構を備えてなる天ぷら油の過熱発火防止
機能付調理加熱器。 - 【請求項2】 前記被加熱容器(1)の底部下面の温度
上昇に伴って前記正特性サ−ミスタの電気抵抗値が、急
上昇して前記第1の電磁弁2が閉弁する温度を250°
Cに設定した請求項1の天ぷら油の過熱発火防止機能付
調理加熱器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18328595A JPH0910105A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18328595A JPH0910105A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加熱器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0910105A true JPH0910105A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=16132982
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18328595A Pending JPH0910105A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 天ぷら油の過熱発火防止機能付調理加熱器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0910105A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101134531B1 (ko) * | 2010-04-02 | 2012-04-13 | 신준호 | 튀김장치 |
CN103004908A (zh) * | 2011-09-26 | 2013-04-03 | 上海酒店设备工程成套南翔厂有限公司 | 双重灭火方式的船用电炸炉 |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP18328595A patent/JPH0910105A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101134531B1 (ko) * | 2010-04-02 | 2012-04-13 | 신준호 | 튀김장치 |
CN103004908A (zh) * | 2011-09-26 | 2013-04-03 | 上海酒店设备工程成套南翔厂有限公司 | 双重灭火方式的船用电炸炉 |
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