JPH09100937A - ガス器具の弁装置 - Google Patents

ガス器具の弁装置

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Publication number
JPH09100937A
JPH09100937A JP19385196A JP19385196A JPH09100937A JP H09100937 A JPH09100937 A JP H09100937A JP 19385196 A JP19385196 A JP 19385196A JP 19385196 A JP19385196 A JP 19385196A JP H09100937 A JPH09100937 A JP H09100937A
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JP
Japan
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valve
valve opening
force
opening
start position
Prior art date
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Pending
Application number
JP19385196A
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English (en)
Inventor
Hideo Inagaki
英夫 稲垣
Kenji Hata
憲二 畑
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Paloma Kogyo KK
Original Assignee
Paloma Kogyo KK
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Publication date
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  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾電池消耗による中途半端な開弁を防止し
て、ガス流路を確実に開くか、または開かないかの何れ
かをとるようにして安全性を向上させる 【構成】 プッシュソレノイドによる開弁力とバネによ
る閉弁力との差を、弁体が開弁開始する位置にて最小と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾電池を開弁駆動源と
したガス器具の弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガス器具には乾電池を電源と
してガス流路を開く弁装置を備えたものが知られてい
る。例えば、湯沸器等で用いられるマグネット安全弁の
開弁装置や電磁弁である。ここで湯沸器に用いられるマ
グネット安全弁を例にとり説明する。マグネット安全弁
は、燃焼加熱による熱電対の起電力を利用して弁体を開
状態に吸着保持するが、閉弁状態から開弁するだけの駆
動力が備わっていないため、ソレノイド等の電気的アク
チュエータを用いて開弁する場合がある。マグネット安
全弁の弁体は、常にバネ等によりガス流路を閉じるよう
に付勢されており、ソレノイドによりその閉弁力に打ち
勝つ駆動力で弁軸が開弁方向に付勢されて開弁する。従
って、マグネット安全弁を開弁するにはソレノイドの駆
動力がバネ等の閉弁力より大きいことが必須となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたソ
レノイド等の開弁装置の電源に乾電池を用いているケー
スでは、電池の消耗により開弁駆動力が減少してくる。
こうした場合、弁体の開弁途中で開弁駆動力が閉弁力を
下回ってしまい、安全弁を開弁吸着位置にまでもってい
けないケースが生じ、この間に生ガスが放出されてしま
うという不具合を生じる。これは、弁体の位置(ストロ
ーク)に応じて、開弁装置の開弁駆動力とバネ等の閉弁
力とが変化するからであり、この力関係について図3を
用いて説明する。
【0004】図3は湯沸器に用いられるマグネット安全
弁において、弁体のストロークに対するソレノイドの押
力(開弁力)とバネおよびガス圧による負荷荷重(閉弁
力)との関係を表す。図示するように、ソレノイドの押
力は開弁方向に位置するほど2次曲線上に大きくなる
が、電池消耗により電源電圧が低下すると全体的に弱い
側にシフトする。一方、負荷荷重は、開弁開始位置では
ガス圧分が加わるが、その後は開弁方向に位置するほど
直線上に増加する。
【0005】ここで、電池の消耗により電源電圧が1.
4Vにまで下がった状態で、湯沸器が点火操作された場
合を考える。湯沸器の点火操作によりソレノイドが通電
されると、図示するように、開弁開始位置においてはソ
レノイドの押力が弁体の負荷荷重を上回っているため
に、弁体が開弁しはじめる。ところが、弁体がA点に到
達するとソレノイドの押力よりも負荷荷重が大きくな
り、これ以上は開弁できなくなる。従って、中途半端な
開弁となりマグネット安全弁は吸着開弁保持できない。
こうして、湯沸器は燃焼動作にまでシーケンスが進ま
ず、この間に生ガスが放出されてしまう。本発明のガス
器具の弁装置は上記課題を解決し、電池消耗による中途
半端な開弁を防止して、ガス流路を確実に開くか、また
は開かないかの何れかをとるようにして安全性を向上さ
せることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のガス器具の弁装置は、ガス流路を開閉する弁体と、
上記弁体を常に閉弁方向に付勢する閉弁付勢手段と、上
記閉弁付勢手段およびガス圧等による閉弁力に抗して、
乾電池を電源として上記弁体を開弁方向に駆動する電気
的開弁手段とを備えたガス器具の弁装置において、上記
電気的開弁手段の開弁駆動力と上記弁体を閉弁方向に付
勢する閉弁力との差を、上記弁体が開弁開始する位置に
て最小としたことを要旨とする。
【0007】
【作用】上記構成を有する本発明のガス器具の弁装置
は、電気的開弁手段の開弁駆動力と弁体を閉弁方向に付
勢する閉弁力との差を、弁体が開弁開始する位置にて最
小としたため、開弁開始位置での開弁駆動力が閉弁力よ
りも大きければ、開弁途中で開弁駆動力が閉弁力よりも
小さくなることがなく、そのまま弁体を開弁位置にまで
確実に駆動できる。一方、乾電池が消耗して開弁開始位
置での開弁駆動力が閉弁力より小さければ、最初から弁
体を開弁することができない。従って、電池消耗による
中途半端な開弁が防止されて、ガス流路を確実に開く
か、または開かないかの何れかをとるようになり安全性
が向上する。
【0008】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明のガス器具の弁装置の好適
な実施例について説明する。図は、一実施例としての湯
沸器に用いられるマグネット安全弁装置の概略構成図で
ある。マグネット安全弁装置1は、ガス入口部2および
ガス出口部3に連通したガス導通路4を備えており、ガ
ス導通路4の中途部には通孔5を有する仕切壁6が形成
され、その仕切壁6より上流側にマグネット収納室7が
形成されている。
【0009】マグネット収納室7には、図示しない熱電
対の起電力(点火時には一定時間通電電力)により通電
される電磁石11と、電磁石11により吸着される吸着
板12とをケース13内に設けたマグネット部10が収
納される。吸着板12は、進退可能な連結軸14の先端
に設けられ、連結軸14の他端に設けられた弁体20と
共に進退移動自由となっている。この弁体20は、ケー
ス13との間に設けられたバネ21により、仕切壁6に
形成された通孔5を閉じるように付勢される。従って、
通常時にはこの弁体20でガス流路を閉じる。
【0010】この弁体20の閉弁方向には、乾電池を電
源として弁体20を開弁方向に押すためのプッシュソレ
ノイド30が設けられる。プッシュソレノイド30は、
ケース31内に駆動コイル32が配設され、その駆動コ
イル32の軸心先端に固定コア33が設けられ、軸心内
にプランジャ34が遊挿される。プランジャ34には弁
体20方向に向けてスピンドル35が固着される。
【0011】湯沸器の点火スイッチ(図示略)が操作さ
れるとプッシュソレノイド30の駆動コイル32に通電
され、プランジャ34が固定コア33との磁気吸引力に
より引かれて弁体20方向に移動する。そして、スピン
ドル35の先端が弁体20に当接してバネ21の閉弁力
に抗して弁体20を押し続ける。こうして、マグネット
部10の吸着板12が電磁石11に当接する位置にまで
移動し、その後プッシュソレノイド30への通電が断た
れるが電磁石11の吸引力で吸着板12が吸着保持され
て弁体20を開状態に維持する。
【0012】プッシュソレノイド30の駆動力(開弁
力)は、その電源である乾電池が消耗すると弱くなり、
負荷荷重(閉弁力)より小さくなるケースがある。この
場合、弁体20が中途半端な位置で止まらないように図
2に示すようにプッシュソレノイド30の押力特性と負
荷特性とを調整している。図2は、弁体20のストロー
クに対するプッシュソレノイド30の押力とバネおよび
ガス圧による閉弁力との関係を表し、従来の特性を表し
た図3と対比するものである。図示するように、乾電池
の消耗によりプッシュソレノイド30の開弁力が低下し
た場合、開弁力がバネ21等による閉弁力よりも最初に
下回ることになる位置を弁体20の開弁開始位置として
いる。つまり、プッシュソレノイド30の開弁駆動力と
バネ21およびガス圧による閉弁力との差が開弁開始位
置にて最小としている。この例では、電源電圧が1.4
Vより高ければ弁体20がどんな位置にあっても開弁力
が閉弁力を常に上回っているため確実に吸着位置にまで
開弁できる。そして、電源電圧が1.4Vにまで低下す
ると、開弁開始位置から既に開弁力が閉弁力以下となる
ため、弁体20を全く開弁駆動できない。
【0013】このような特性に設定するため、弁体20
を閉弁方向に付勢するバネ21の荷重を小さくすること
で、弁体20のストロークに対して負荷荷重(閉弁力)
が余り増大しないようにする(バネ定数を小さく設定す
る)。また、プッシュソレノイド30の押力特性を調整
する。プッシュソレノイドの押力特性は、図3の従来の
ものにおいては、開弁開始位置から全開位置までの間で
は増加勾配がゆるく、全開位置を越えた側(実際には吸
着板12の当接により押せない)から急に大きくなる。
従って、従来のものでは全閉から全開の間で閉弁力の増
加度合が開弁力の増加度合より大きく、開弁途中で開弁
力と閉弁力との大きさが逆転していた。これに対して、
本実施例では開弁開始位置から全開位置までの間でプッ
シュソレノイド30の押力を大きく増大させている。例
えば、固定コア33とプランジャ34との向かい合う面
の傾きを調整して、開弁開始位置から所定の押力増大勾
配が得られるようにしている。このため、開弁開始位置
から全開位置までの間では、開弁力の増加度合が閉弁力
の増加度合より大きくなり、開弁途中で開弁力と閉弁力
との大きさが逆転することがない。従って、乾電池の消
耗により中途半端に開弁してしまうといった不具合を防
止できる。
【0014】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のガス器具
の弁装置によれば、電池消耗による中途半端な開弁が防
止されて、ガス流路を確実に開くか、または開かないか
の何れかをとるようになり、ガス器具の安全性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例としてのマグネット安全弁装置の概略
構成図である。
【図2】本実施例のストロークに対する開弁力と閉弁力
との関係を表すグラフである。
【図3】従来装置のストロークに対する開弁力と閉弁力
との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
1…マグネット安全弁装置、 4…ガス導通路、 10
…マグネット部、11…電磁石、 12…吸着板、 2
0…弁体、 21…バネ、30…プッシュソレノイド、
32…駆動コイル、 33…固定コア、34…プラン
ジャ、 35…スピンドル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス流路を開閉する弁体と、 上記弁体を常に閉弁方向に付勢する閉弁付勢手段と、 上記閉弁付勢手段およびガス圧等による閉弁力に抗し
    て、乾電池を電源として上記弁体を開弁方向に駆動する
    電気的開弁手段とを備えたガス器具の弁装置において、 上記電気的開弁手段の開弁駆動力と上記弁体を閉弁方向
    に付勢する閉弁力との差を、上記弁体が開弁開始する位
    置にて最小としたことを特徴とするガス器具の弁装置。
JP19385196A 1996-07-03 1996-07-03 ガス器具の弁装置 Pending JPH09100937A (ja)

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JP19385196A JPH09100937A (ja) 1996-07-03 1996-07-03 ガス器具の弁装置

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JP19385196A JPH09100937A (ja) 1996-07-03 1996-07-03 ガス器具の弁装置

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JPH09100937A true JPH09100937A (ja) 1997-04-15

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ID=16314815

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19385196A Pending JPH09100937A (ja) 1996-07-03 1996-07-03 ガス器具の弁装置

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JP (1) JPH09100937A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105583195A (zh) * 2014-10-22 2016-05-18 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 吹气压块

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105583195A (zh) * 2014-10-22 2016-05-18 富鼎电子科技(嘉善)有限公司 吹气压块

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