JP3400168B2 - 電磁弁及び電磁弁を用いた調理器の安全装置 - Google Patents
電磁弁及び電磁弁を用いた調理器の安全装置Info
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- JP3400168B2 JP3400168B2 JP04080195A JP4080195A JP3400168B2 JP 3400168 B2 JP3400168 B2 JP 3400168B2 JP 04080195 A JP04080195 A JP 04080195A JP 4080195 A JP4080195 A JP 4080195A JP 3400168 B2 JP3400168 B2 JP 3400168B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス供給路に配置され
てその供給を制御する電磁弁と、その電磁弁を用いてガ
ステーブルこんろやガス炊飯器等の調理器に設けられる
安全装置に関する。
てその供給を制御する電磁弁と、その電磁弁を用いてガ
ステーブルこんろやガス炊飯器等の調理器に設けられる
安全装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】電磁弁は、閉弁方向に付勢された弁体
を、手動操作によって強制的に開弁状態にして吸着保持
する構成を有し、特に上記調理器の安全装置に用いられ
る際には、点火スイッチのＯＮ操作と共に開弁してガス
通路を開放させる他、バーナヘッド近傍に配置した熱電
対や鍋底に配置したサーミスタ等の感温素子と関連し
て、炎の立ち消えや鍋底の過熱により自動的に閉弁する
安全弁として機能するものとなっている。例えば特開平
６−２６６５３号公報には、前記熱電対と、電磁弁と、
温度上昇と共に抵抗値が増大する正特性の感温素子とを
直列に接続したガス制御回路の発明が開示されている。
これは、通常は熱電対の熱起電力によって電磁弁は開弁
保持され、炎の立ち消え時には、熱起電力の低下により
電磁弁が閉弁してガスの供給を遮断し、鍋底が過熱され
て感温素子の設定温度に達した時には、抵抗値が急増し
て通電量が減少し、電磁弁を閉弁させるものである。一
方同じ熱電対と感温素子と、小電流型の電磁弁とを夫々
別々に電子回路に接続して監視させ、熱電対の熱起電力
と感温素子の抵抗値とを検知する電子回路が、夫々の設
定値に達した場合に前記電磁弁への通電をＯＦＦさせる
構成も存在している。
を、手動操作によって強制的に開弁状態にして吸着保持
する構成を有し、特に上記調理器の安全装置に用いられ
る際には、点火スイッチのＯＮ操作と共に開弁してガス
通路を開放させる他、バーナヘッド近傍に配置した熱電
対や鍋底に配置したサーミスタ等の感温素子と関連し
て、炎の立ち消えや鍋底の過熱により自動的に閉弁する
安全弁として機能するものとなっている。例えば特開平
６−２６６５３号公報には、前記熱電対と、電磁弁と、
温度上昇と共に抵抗値が増大する正特性の感温素子とを
直列に接続したガス制御回路の発明が開示されている。
これは、通常は熱電対の熱起電力によって電磁弁は開弁
保持され、炎の立ち消え時には、熱起電力の低下により
電磁弁が閉弁してガスの供給を遮断し、鍋底が過熱され
て感温素子の設定温度に達した時には、抵抗値が急増し
て通電量が減少し、電磁弁を閉弁させるものである。一
方同じ熱電対と感温素子と、小電流型の電磁弁とを夫々
別々に電子回路に接続して監視させ、熱電対の熱起電力
と感温素子の抵抗値とを検知する電子回路が、夫々の設
定値に達した場合に前記電磁弁への通電をＯＦＦさせる
構成も存在している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前者のガス制御回路に
おいては、感温素子の常温抵抗値が３０ｍΩ程度以下で
ないと、弱火やとろ火等での調理時に得られる低い熱起
電力では電磁弁の開弁保持ができなくなる。しかし現在
の感温素子の性能からいって上記要求を満足させるもの
はなく、結果点火不良や絞り特性の悪化といった不具合
を生じさせることになり、実用上好ましくない。又後者
の電子回路によるものは、制御基板等の製造コストが大
きく、調理器全体のコストアップに繋がることになる。
おいては、感温素子の常温抵抗値が３０ｍΩ程度以下で
ないと、弱火やとろ火等での調理時に得られる低い熱起
電力では電磁弁の開弁保持ができなくなる。しかし現在
の感温素子の性能からいって上記要求を満足させるもの
はなく、結果点火不良や絞り特性の悪化といった不具合
を生じさせることになり、実用上好ましくない。又後者
の電子回路によるものは、制御基板等の製造コストが大
きく、調理器全体のコストアップに繋がることになる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、電磁弁
自体の改良を図ることにより、感温素子の常温抵抗値が
３０ｍΩ程度以上のものでも前述のような不具合がな
く、低コストで、調理器の安全装置への好適な採用を可
能としたもので、まず電磁弁は、電磁石を、ケーシング
内に固定される固定鉄心とその固定鉄心に巻回される巻
線層とからなる第一電磁石と、その第一電磁石へ吸着可
能な吸着部を有して弁体の開閉方向へ前後移動可能に設
けられた可動鉄心と、その可動鉄心に非接触で巻回さ
れ、ケーシング側と一体の巻線層とからなる第二電磁石
との２つ併設して夫々単独で励磁可能とし、更に前記第
二電磁石における第一電磁石の反対側に、前記弁体と一
体に連結される吸着片を配置して、前記強制的に開弁さ
せた弁体を第一電磁石と第二電磁石の双方が励磁される
場合のみ吸着開弁保持可能としたことを特徴とするもの
である。又他の構成としては、ハウジング内に、端部の
向きを弁体の開閉方向と平行にして同開閉方向へ前後移
動可能としたＮ形鉄心を備えると共に、前記Ｎ形鉄心の
夫々の端部に非接触で巻回するハウジング側と一体の巻
線層を設けて、Ｎ形鉄心の各端部に夫々単独で励磁可能
な電磁石を構成し、更に前記Ｎ形鉄心の移動方向の前後
に夫々吸着片を配置して、一方を前記弁体と一体に連結
し、他方をハウジング内に固着して、前記強制的に開弁
させた弁体を前記２箇所の電磁石双方が励磁される場合
のみ吸着開弁保持可能としたことを特徴とするものであ
る。一方調理器の安全装置においては、前記請求項１又
は請求項２に記載の電磁弁を、弁体の吸着開弁保持の際
にガス供給路を開放するように配置して、一方の電磁石
をバーナ近傍に配置される熱電対と接続し、他方の電磁
石を、鍋底の温度上昇によって電気抵抗値が変化する感
温素子と電源とを備えた通電制御回路に接続して構成す
るものである。
自体の改良を図ることにより、感温素子の常温抵抗値が
３０ｍΩ程度以上のものでも前述のような不具合がな
く、低コストで、調理器の安全装置への好適な採用を可
能としたもので、まず電磁弁は、電磁石を、ケーシング
内に固定される固定鉄心とその固定鉄心に巻回される巻
線層とからなる第一電磁石と、その第一電磁石へ吸着可
能な吸着部を有して弁体の開閉方向へ前後移動可能に設
けられた可動鉄心と、その可動鉄心に非接触で巻回さ
れ、ケーシング側と一体の巻線層とからなる第二電磁石
との２つ併設して夫々単独で励磁可能とし、更に前記第
二電磁石における第一電磁石の反対側に、前記弁体と一
体に連結される吸着片を配置して、前記強制的に開弁さ
せた弁体を第一電磁石と第二電磁石の双方が励磁される
場合のみ吸着開弁保持可能としたことを特徴とするもの
である。又他の構成としては、ハウジング内に、端部の
向きを弁体の開閉方向と平行にして同開閉方向へ前後移
動可能としたＮ形鉄心を備えると共に、前記Ｎ形鉄心の
夫々の端部に非接触で巻回するハウジング側と一体の巻
線層を設けて、Ｎ形鉄心の各端部に夫々単独で励磁可能
な電磁石を構成し、更に前記Ｎ形鉄心の移動方向の前後
に夫々吸着片を配置して、一方を前記弁体と一体に連結
し、他方をハウジング内に固着して、前記強制的に開弁
させた弁体を前記２箇所の電磁石双方が励磁される場合
のみ吸着開弁保持可能としたことを特徴とするものであ
る。一方調理器の安全装置においては、前記請求項１又
は請求項２に記載の電磁弁を、弁体の吸着開弁保持の際
にガス供給路を開放するように配置して、一方の電磁石
をバーナ近傍に配置される熱電対と接続し、他方の電磁
石を、鍋底の温度上昇によって電気抵抗値が変化する感
温素子と電源とを備えた通電制御回路に接続して構成す
るものである。
【０００５】
【作用】請求項１の電磁弁によれば、弁体を強制的に開
弁させた状態で２つの電磁石を励磁させると、第一電磁
石は可動鉄心の吸着部を、第二電磁石は弁体と一体の吸
着片を夫々吸着するから、弁体の開弁状態は保持され
る。ここで第一電磁石のみの励磁が解かれると、第一電
磁石と可動鉄心の吸着部との吸着がなくなるから、弁体
は付勢によって吸着片に可動鉄心を吸着したまま閉弁方
向へ移動し、第二電磁石のみの励磁が解かれると、第二
電磁石と吸着片との吸着がなくなるから、弁体は付勢に
よって第一電磁石側に可動鉄心を残したまま吸着片と共
に閉弁方向へ移動する。又請求項２の電磁弁によれば、
弁体を強制的に開弁させた状態で２つの電磁石を励磁さ
せると、Ｎ形鉄心の一方の端部の電磁石はハウジング側
の吸着片を、他方の端部の電磁石は弁体側の吸着片を夫
々吸着するから、開弁状態は保持される。ここで一方の
端部の電磁石のみの励磁が解かれると、Ｎ形鉄心とハウ
ジング側の吸着片との吸着がなくなるから、弁体はＮ形
鉄心をハウジング側の吸着片に吸着させたまま付勢によ
り閉弁方向へ移動し、他方の端部の電磁石のみの励磁が
解かれると、Ｎ形鉄心と弁体側の吸着片との吸着がなく
なるから、弁体はハウジング側にＮ形鉄心を残したまま
吸着片と共に閉弁方向へ移動するものとなる。そしてこ
の電磁弁を採用した安全装置は、２つの電磁石を夫々熱
電対と通電制御回路とに分けて接続することで、熱電対
の熱起電力が得られる時と、通電制御回路での必要な通
電量が得られる時の２つの条件を満たす場合にのみ、電
磁弁の弁体が吸着開弁保持されてガスの供給が継続され
る構成となる。よって炎の立ち消えか鍋底等の過熱があ
った場合には、当該電磁石側への通電が停止して励磁が
解かれ、弁体が閉弁して速やかにガスの供給がカットさ
れる。
弁させた状態で２つの電磁石を励磁させると、第一電磁
石は可動鉄心の吸着部を、第二電磁石は弁体と一体の吸
着片を夫々吸着するから、弁体の開弁状態は保持され
る。ここで第一電磁石のみの励磁が解かれると、第一電
磁石と可動鉄心の吸着部との吸着がなくなるから、弁体
は付勢によって吸着片に可動鉄心を吸着したまま閉弁方
向へ移動し、第二電磁石のみの励磁が解かれると、第二
電磁石と吸着片との吸着がなくなるから、弁体は付勢に
よって第一電磁石側に可動鉄心を残したまま吸着片と共
に閉弁方向へ移動する。又請求項２の電磁弁によれば、
弁体を強制的に開弁させた状態で２つの電磁石を励磁さ
せると、Ｎ形鉄心の一方の端部の電磁石はハウジング側
の吸着片を、他方の端部の電磁石は弁体側の吸着片を夫
々吸着するから、開弁状態は保持される。ここで一方の
端部の電磁石のみの励磁が解かれると、Ｎ形鉄心とハウ
ジング側の吸着片との吸着がなくなるから、弁体はＮ形
鉄心をハウジング側の吸着片に吸着させたまま付勢によ
り閉弁方向へ移動し、他方の端部の電磁石のみの励磁が
解かれると、Ｎ形鉄心と弁体側の吸着片との吸着がなく
なるから、弁体はハウジング側にＮ形鉄心を残したまま
吸着片と共に閉弁方向へ移動するものとなる。そしてこ
の電磁弁を採用した安全装置は、２つの電磁石を夫々熱
電対と通電制御回路とに分けて接続することで、熱電対
の熱起電力が得られる時と、通電制御回路での必要な通
電量が得られる時の２つの条件を満たす場合にのみ、電
磁弁の弁体が吸着開弁保持されてガスの供給が継続され
る構成となる。よって炎の立ち消えか鍋底等の過熱があ
った場合には、当該電磁石側への通電が停止して励磁が
解かれ、弁体が閉弁して速やかにガスの供給がカットさ
れる。
【０００６】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図１（Ａ）はマグネット電磁弁１の説明図で、筒状
のケーシング２の一方の端部には、鍔部３を周設した基
体４が嵌着されており、基体４のケーシング２側には、
第一巻線層５を巻回したＵ字形の固定鉄心６の基端部が
嵌入固定されて第一電磁石７を構成すると共に、反対側
には一対の端子金具８ａ，８ｂが接合されている。一方
ケーシング２の他方の端部は閉塞部２ａとなっており、
閉塞部２ａには、同じくＵ字形の可動鉄心１３の両端が
夫々遊貫する透孔１０，１０が穿設され、その透孔１
０，１０の周囲には、前記第一巻線層５より巻数を多く
した小電流型の第二巻線層１１が埋め込まれて、第二電
磁石１２を構成している。又前記可動鉄心１３は、前記
固定鉄心６と後述する弁体１６の吸着片９との間にフリ
ーの状態で配置され、前記第一電磁石７の吸着部となる
基端側に透孔１３ａを設けて、その透孔１３ａへ、前記
閉塞部２ａからケーシング２の軸心と一致させて固定鉄
心６側へ延設したガイド部２ｂが貫通することで、その
軸方向の摺動を案内されるものである。更に前記吸着片
９は、ケーシング２と接続されたハウジング１４内で弁
軸１５の基端部と連結されており、弁軸１５の先端部
は、ハウジング１４を貫通してその外部で弁体１６を一
体に備えると共に、弁体１６とハウジング１４間に設け
られた圧縮スプリング１７によって先端部側（図１
（Ａ）の右側）へ付勢されている。
る。図１（Ａ）はマグネット電磁弁１の説明図で、筒状
のケーシング２の一方の端部には、鍔部３を周設した基
体４が嵌着されており、基体４のケーシング２側には、
第一巻線層５を巻回したＵ字形の固定鉄心６の基端部が
嵌入固定されて第一電磁石７を構成すると共に、反対側
には一対の端子金具８ａ，８ｂが接合されている。一方
ケーシング２の他方の端部は閉塞部２ａとなっており、
閉塞部２ａには、同じくＵ字形の可動鉄心１３の両端が
夫々遊貫する透孔１０，１０が穿設され、その透孔１
０，１０の周囲には、前記第一巻線層５より巻数を多く
した小電流型の第二巻線層１１が埋め込まれて、第二電
磁石１２を構成している。又前記可動鉄心１３は、前記
固定鉄心６と後述する弁体１６の吸着片９との間にフリ
ーの状態で配置され、前記第一電磁石７の吸着部となる
基端側に透孔１３ａを設けて、その透孔１３ａへ、前記
閉塞部２ａからケーシング２の軸心と一致させて固定鉄
心６側へ延設したガイド部２ｂが貫通することで、その
軸方向の摺動を案内されるものである。更に前記吸着片
９は、ケーシング２と接続されたハウジング１４内で弁
軸１５の基端部と連結されており、弁軸１５の先端部
は、ハウジング１４を貫通してその外部で弁体１６を一
体に備えると共に、弁体１６とハウジング１４間に設け
られた圧縮スプリング１７によって先端部側（図１
（Ａ）の右側）へ付勢されている。
【０００７】このように構成されたマグネット電磁弁１
においては、第一巻線層５、第二巻線層１１共に通電し
ない状態では、圧縮スプリング１７の付勢により、弁軸
１５、弁体１６と共に吸着片９も図１（Ａ）の位置にあ
り、可動鉄心１３もフリーの状態にある。ここで弁体１
６を手動操作等により、吸着片９、可動鉄心１３が固定
鉄心６へ当接して停止する位置まで強制的に後退させ、
第一巻線層５と第二巻線層１１の双方へ通電させると、
励磁された第一電磁石７は可動鉄心１３の基端を、第二
電磁石１２は吸着片９を夫々吸引するから、図１（Ｂ）
のように、可動鉄心１３は固定鉄心６へ吸着し、吸着片
９も、圧縮スプリング１７の付勢に抗して可動鉄心１３
へ吸着する位置を維持する。従って弁体１６も後退位置
に保持され、開弁状態を維持するものとなる。又この状
態から第一巻線層５のみの通電が停止すると、第一電磁
石７の励磁が解かれて可動鉄心１３は固定鉄心６から離
反するが、第二電磁石１２の励磁は継続しているので、
吸着片９は可動鉄心１３を吸着したまま、圧縮スプリン
グ１７の付勢によって弁軸１５、弁体１６と共に図１
（Ｃ）の位置へ復帰する。逆に第二巻線層１１のみの通
電が停止した場合は、図１（Ｄ）のように可動鉄心１３
は固定鉄心６に吸着したまま、吸着片９、弁軸１５、弁
体１６のみが圧縮スプリング１７によって元の位置へ復
帰する。このように上記マグネット電磁弁１は、簡素な
構造で２つの電磁石を内蔵し、夫々を上記のように１つ
の弁体の作動と関連させたものであるから、従来にない
新たな適用ができ、調理器等のガス制御回路に設けるこ
とで好適な効果を得ることができる。以下にガステーブ
ルこんろや炊飯器等の調理器において適用した一例を示
す。
においては、第一巻線層５、第二巻線層１１共に通電し
ない状態では、圧縮スプリング１７の付勢により、弁軸
１５、弁体１６と共に吸着片９も図１（Ａ）の位置にあ
り、可動鉄心１３もフリーの状態にある。ここで弁体１
６を手動操作等により、吸着片９、可動鉄心１３が固定
鉄心６へ当接して停止する位置まで強制的に後退させ、
第一巻線層５と第二巻線層１１の双方へ通電させると、
励磁された第一電磁石７は可動鉄心１３の基端を、第二
電磁石１２は吸着片９を夫々吸引するから、図１（Ｂ）
のように、可動鉄心１３は固定鉄心６へ吸着し、吸着片
９も、圧縮スプリング１７の付勢に抗して可動鉄心１３
へ吸着する位置を維持する。従って弁体１６も後退位置
に保持され、開弁状態を維持するものとなる。又この状
態から第一巻線層５のみの通電が停止すると、第一電磁
石７の励磁が解かれて可動鉄心１３は固定鉄心６から離
反するが、第二電磁石１２の励磁は継続しているので、
吸着片９は可動鉄心１３を吸着したまま、圧縮スプリン
グ１７の付勢によって弁軸１５、弁体１６と共に図１
（Ｃ）の位置へ復帰する。逆に第二巻線層１１のみの通
電が停止した場合は、図１（Ｄ）のように可動鉄心１３
は固定鉄心６に吸着したまま、吸着片９、弁軸１５、弁
体１６のみが圧縮スプリング１７によって元の位置へ復
帰する。このように上記マグネット電磁弁１は、簡素な
構造で２つの電磁石を内蔵し、夫々を上記のように１つ
の弁体の作動と関連させたものであるから、従来にない
新たな適用ができ、調理器等のガス制御回路に設けるこ
とで好適な効果を得ることができる。以下にガステーブ
ルこんろや炊飯器等の調理器において適用した一例を示
す。
【０００８】図２はガステーブルこんろの概略図で、マ
グネット電磁弁１は従来と同様に点滅器本体２０に組み
込まれており、点火ボタン２１の操作と連動して開閉す
るメイン弁２２のスピンドル２３の先端が、通電しない
状態では弁座２４を閉塞する弁体１６の位置にあり、ス
ピンドル２３の押込みにより弁体１６も後退するように
なっている。又マグネット電磁弁１内における前記第一
電磁石７の第一巻線層５は、バーナヘッド２５の近傍へ
設置された熱電対２６と接続されて図３のように熱電対
回路２６ａを構成する一方、第二電磁石１２の第二巻線
層１１は、こんろ部の五徳に載せる鍋等の底面中央部に
接して設けられ、温度上昇に従って設定温度で急激に抵
抗値を増大させる正特性のＰＴＣサーミスタ２７と、点
火ボタン２１と連動するスイッチ２１ａと乾電池１８と
へ夫々直列に接続されて、通電制御回路２７ａを構成し
ている。尚２８はバーナ本体、２９はガス入口である。
よって上記安全装置においては、まず点火時には、点火
ボタン２１の押込み操作（図２矢印ａ方向）により、ス
ピンドル２３が押圧されてメイン弁２２が開き、同時に
マグネット電磁弁１の弁体１６もスピンドル２３の先端
に押し込まれて弁座２４から離反し、バーナ本体２８へ
のガス通路を開かせる。その後は炎を検知した熱電対２
６の熱起電力により、熱電対回路２６ａが通電して第一
電磁石７が励磁されると共に、第二電磁石１２も通電制
御回路２７ａの通電により励磁されるから、前記図１
（Ｂ）の状態が維持され、ガス供給が継続するものとな
る。そしてこの状態からバーナヘッド２５での炎の立ち
消えがあった場合、熱電対２６による第一巻線層５への
通電が停止するから、第一電磁石７のみの励磁が解かれ
る図１（Ｃ）の状態となり、元の位置へ復帰した弁体１
６は弁座２４を閉塞してガス通路を遮断し、自動的に消
火が行われる。一方鍋底温度が上昇してＰＴＣサーミス
タ２７が設定温度に達すると、その抵抗値の急増によっ
て第二巻線層１１への通電量が減少するから、第二電磁
石１２のみの励磁が解かれる図１（Ｄ）の状態となり、
この場合も復帰した弁体１６がガス通路を閉塞して自動
消火はなされる。このようにこの安全装置によれば、上
記マグネット電磁弁１を採用したことで、点滅器の構造
を大きく設計変更したり、複雑な制御基板等を用いたり
することがなく、熱電対とＰＴＣサーミスタとの簡易な
接続で信頼性の高い安全装置が構成できる。又ＰＴＣサ
ーミスタと熱電対とを別接続としたから、常温抵抗値の
高いものでも点火不良や絞り特性悪化の問題がなく使用
できる。
グネット電磁弁１は従来と同様に点滅器本体２０に組み
込まれており、点火ボタン２１の操作と連動して開閉す
るメイン弁２２のスピンドル２３の先端が、通電しない
状態では弁座２４を閉塞する弁体１６の位置にあり、ス
ピンドル２３の押込みにより弁体１６も後退するように
なっている。又マグネット電磁弁１内における前記第一
電磁石７の第一巻線層５は、バーナヘッド２５の近傍へ
設置された熱電対２６と接続されて図３のように熱電対
回路２６ａを構成する一方、第二電磁石１２の第二巻線
層１１は、こんろ部の五徳に載せる鍋等の底面中央部に
接して設けられ、温度上昇に従って設定温度で急激に抵
抗値を増大させる正特性のＰＴＣサーミスタ２７と、点
火ボタン２１と連動するスイッチ２１ａと乾電池１８と
へ夫々直列に接続されて、通電制御回路２７ａを構成し
ている。尚２８はバーナ本体、２９はガス入口である。
よって上記安全装置においては、まず点火時には、点火
ボタン２１の押込み操作（図２矢印ａ方向）により、ス
ピンドル２３が押圧されてメイン弁２２が開き、同時に
マグネット電磁弁１の弁体１６もスピンドル２３の先端
に押し込まれて弁座２４から離反し、バーナ本体２８へ
のガス通路を開かせる。その後は炎を検知した熱電対２
６の熱起電力により、熱電対回路２６ａが通電して第一
電磁石７が励磁されると共に、第二電磁石１２も通電制
御回路２７ａの通電により励磁されるから、前記図１
（Ｂ）の状態が維持され、ガス供給が継続するものとな
る。そしてこの状態からバーナヘッド２５での炎の立ち
消えがあった場合、熱電対２６による第一巻線層５への
通電が停止するから、第一電磁石７のみの励磁が解かれ
る図１（Ｃ）の状態となり、元の位置へ復帰した弁体１
６は弁座２４を閉塞してガス通路を遮断し、自動的に消
火が行われる。一方鍋底温度が上昇してＰＴＣサーミス
タ２７が設定温度に達すると、その抵抗値の急増によっ
て第二巻線層１１への通電量が減少するから、第二電磁
石１２のみの励磁が解かれる図１（Ｄ）の状態となり、
この場合も復帰した弁体１６がガス通路を閉塞して自動
消火はなされる。このようにこの安全装置によれば、上
記マグネット電磁弁１を採用したことで、点滅器の構造
を大きく設計変更したり、複雑な制御基板等を用いたり
することがなく、熱電対とＰＴＣサーミスタとの簡易な
接続で信頼性の高い安全装置が構成できる。又ＰＴＣサ
ーミスタと熱電対とを別接続としたから、常温抵抗値の
高いものでも点火不良や絞り特性悪化の問題がなく使用
できる。
【０００９】尚上記通電制御回路は、ＰＴＣサーミスタ
２７を用いる他、温度上昇に従って抵抗値が減少する負
特性のＮＴＣサーミスタを採用しても構成できる。例え
ば図４の如く、ＮＴＣサーミスタ１９と接続してその抵
抗値を検知する比較回路３４と、その比較回路３４によ
り開閉されるスイッチ３５とを備えた通電制御回路１９
ａを構成し、鍋底温度上昇に伴って減少する抵抗値が所
定値まで低下した際に、比較回路３４がスイッチ３５を
ＯＦＦさせるものとすれば良い。
２７を用いる他、温度上昇に従って抵抗値が減少する負
特性のＮＴＣサーミスタを採用しても構成できる。例え
ば図４の如く、ＮＴＣサーミスタ１９と接続してその抵
抗値を検知する比較回路３４と、その比較回路３４によ
り開閉されるスイッチ３５とを備えた通電制御回路１９
ａを構成し、鍋底温度上昇に伴って減少する抵抗値が所
定値まで低下した際に、比較回路３４がスイッチ３５を
ＯＦＦさせるものとすれば良い。
【００１０】一方電磁弁は、併設した２つの電磁石が双
方とも励磁されるときのみ後退させた弁体が吸着保持さ
れ、少なくとも一方の励磁が解かれた時にはその保持が
解消されれば良いものであるから、その趣旨を逸脱しな
い範囲では種々の設計変更が可能である。例えば図５の
如く、ハウジング３０において、端部をハウジング３０
の軸方向と平行にしてその軸方向に前後移動可能なＮ形
鉄心３１を配置し、ハウジング３０内にはそのＮ形鉄心
３１の夫々の端部が遊貫する遊貫部３２，３２を設ける
と共に、その遊貫部３２，３２の透孔の周囲に夫々第一
巻線層５、第二巻線層１１を埋め込んで第一電磁石７、
第二電磁石１２を構成し、更に基体４に吸着片３３を固
定する構造とするものである。この構成においても、弁
体１６が強制的に押し込まれると、図５（Ａ）のように
吸着片９とＮ形鉄心３１が基体４側の吸着片３３に当接
する位置まで移動して停止し、夫々第一巻線層５、第二
巻線層１１へ通電させると、Ｎ形鉄心３１の形状により
第一電磁石７と吸着片３３、第二電磁石１２と吸着片９
とで夫々閉回路が構成されて吸着し、開弁状態が保持さ
れる。そして第一巻線層５の通電が停止すると、Ｎ形鉄
心３１が吸着片９に吸着したまま、図５（Ｂ）のように
弁体１６は圧縮スプリング１７の付勢で閉弁し、逆に第
二巻線層１１の通電が停止すると、Ｎ形鉄心３１を吸着
片３３側に残して、図５（Ｃ）のように吸着片９のみが
離反して弁体１６が閉弁するものとなる。よってこのマ
グネット電磁弁１ａも、熱電対やＰＴＣサーミスタ等と
組み合わせれば、上記と同様に機能する安全装置が構成
でき、特に図１で説明したマグネット電磁弁１よりも構
造は簡単となるので、更に低コスト化が達成できる。
方とも励磁されるときのみ後退させた弁体が吸着保持さ
れ、少なくとも一方の励磁が解かれた時にはその保持が
解消されれば良いものであるから、その趣旨を逸脱しな
い範囲では種々の設計変更が可能である。例えば図５の
如く、ハウジング３０において、端部をハウジング３０
の軸方向と平行にしてその軸方向に前後移動可能なＮ形
鉄心３１を配置し、ハウジング３０内にはそのＮ形鉄心
３１の夫々の端部が遊貫する遊貫部３２，３２を設ける
と共に、その遊貫部３２，３２の透孔の周囲に夫々第一
巻線層５、第二巻線層１１を埋め込んで第一電磁石７、
第二電磁石１２を構成し、更に基体４に吸着片３３を固
定する構造とするものである。この構成においても、弁
体１６が強制的に押し込まれると、図５（Ａ）のように
吸着片９とＮ形鉄心３１が基体４側の吸着片３３に当接
する位置まで移動して停止し、夫々第一巻線層５、第二
巻線層１１へ通電させると、Ｎ形鉄心３１の形状により
第一電磁石７と吸着片３３、第二電磁石１２と吸着片９
とで夫々閉回路が構成されて吸着し、開弁状態が保持さ
れる。そして第一巻線層５の通電が停止すると、Ｎ形鉄
心３１が吸着片９に吸着したまま、図５（Ｂ）のように
弁体１６は圧縮スプリング１７の付勢で閉弁し、逆に第
二巻線層１１の通電が停止すると、Ｎ形鉄心３１を吸着
片３３側に残して、図５（Ｃ）のように吸着片９のみが
離反して弁体１６が閉弁するものとなる。よってこのマ
グネット電磁弁１ａも、熱電対やＰＴＣサーミスタ等と
組み合わせれば、上記と同様に機能する安全装置が構成
でき、特に図１で説明したマグネット電磁弁１よりも構
造は簡単となるので、更に低コスト化が達成できる。
【００１１】
【発明の効果】以上本発明の電磁弁は、１つのケーシン
グ内に２つの電磁石を併設したことで、調理器の安全装
置において好適に採用でき、１つの電磁弁でも例えば請
求項３のように、熱電対と、感温素子を用いた通電制御
回路との接続で、炎の立ち消えと、鍋底等の設定温度到
達との際には確実にバーナを消火できる信頼性の高い装
置が構成できる。又感温素子の常温抵抗値が３０ｍΩ程
度以上のものでも火力の絞り特性への影響等の不具合が
なく、低コストで簡単に実現できる効果も奏する。更に
請求項２のように２つの電磁石を、Ｎ形鉄心とその各端
部に巻回されるハウジング側の巻線層とで構成すれば、
より少ない設計変更で実現できる。
グ内に２つの電磁石を併設したことで、調理器の安全装
置において好適に採用でき、１つの電磁弁でも例えば請
求項３のように、熱電対と、感温素子を用いた通電制御
回路との接続で、炎の立ち消えと、鍋底等の設定温度到
達との際には確実にバーナを消火できる信頼性の高い装
置が構成できる。又感温素子の常温抵抗値が３０ｍΩ程
度以上のものでも火力の絞り特性への影響等の不具合が
なく、低コストで簡単に実現できる効果も奏する。更に
請求項２のように２つの電磁石を、Ｎ形鉄心とその各端
部に巻回されるハウジング側の巻線層とで構成すれば、
より少ない設計変更で実現できる。
【図１】（Ａ）マグネット電磁弁の説明図である。
（Ｂ）マグネット電磁弁の作動状態を示す説明図であ
る。 （Ｃ）マグネット電磁弁の作動状態を示す説明図であ
る。 （Ｄ）マグネット電磁弁の作動状態を示す説明図であ
る。
る。 （Ｃ）マグネット電磁弁の作動状態を示す説明図であ
る。 （Ｄ）マグネット電磁弁の作動状態を示す説明図であ
る。
【図２】上記マグネット電磁弁を適用したガステーブル
こんろの概略図である。
こんろの概略図である。
【図３】安全装置の回路図である。
【図４】安全装置における通電制御回路の変更例を示す
回路図である。
回路図である。
【図５】（Ａ）マグネット電磁弁の変更例を示す説明図
である。 （Ｂ）マグネット電磁弁の変更例を示す説明図である。 （Ｃ）マグネット電磁弁の変更例を示す説明図である。
である。 （Ｂ）マグネット電磁弁の変更例を示す説明図である。 （Ｃ）マグネット電磁弁の変更例を示す説明図である。
１・・マグネット電磁弁、２・・ケーシング、４・・基
体、５・・第一巻線層、６・・固定鉄心、７・・第一電
磁石、９・・吸着片、１０・・透孔、１１・・第二巻線
層、１２・・第二電磁石、１３・・可動鉄心、１４・・
ハウジング、１５・・弁軸、１６・・弁体、１７・・圧
縮スプリング、１８・・乾電池、１９・・ＮＴＣサーミ
スタ、２０・・点滅器本体、２１・・点火ボタン、２２
・・メイン弁、２３・・スピンドル、２４・・弁座、２
５・・バーナヘッド、２６・・熱電対、２７・・ＰＴＣ
サーミスタ、２８・・バーナ本体、２９・・ガス入口、
３０・・ケーシング、３１・・Ｎ形鉄心、３３・・吸着
片、３４・・比較回路、３５・・スイッチ。
体、５・・第一巻線層、６・・固定鉄心、７・・第一電
磁石、９・・吸着片、１０・・透孔、１１・・第二巻線
層、１２・・第二電磁石、１３・・可動鉄心、１４・・
ハウジング、１５・・弁軸、１６・・弁体、１７・・圧
縮スプリング、１８・・乾電池、１９・・ＮＴＣサーミ
スタ、２０・・点滅器本体、２１・・点火ボタン、２２
・・メイン弁、２３・・スピンドル、２４・・弁座、２
５・・バーナヘッド、２６・・熱電対、２７・・ＰＴＣ
サーミスタ、２８・・バーナ本体、２９・・ガス入口、
３０・・ケーシング、３１・・Ｎ形鉄心、３３・・吸着
片、３４・・比較回路、３５・・スイッチ。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平６−307631（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−26653（ＪＰ，Ａ)
特開 昭52−111024（ＪＰ，Ａ)
特公 昭57−61958（ＪＰ，Ｂ１)
特公 昭47−48972（ＪＰ，Ｂ１)
特公 昭57−61957（ＪＰ，Ｂ１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F16K 31/06 - 31/11
F23N 5/10
F23N 5/14
F23N 5/24
F24C 3/12
Claims (3)
- 【請求項１】 閉弁方向に付勢された弁体を、手動操作
又は電気的駆動力によって強制的に開弁させ、電磁石の
励磁により吸着開弁保持する電磁弁であって、前記電磁
石を、ケーシング内に固定される固定鉄心とその固定鉄
心に巻回される巻線層とからなる第一電磁石と、その第
一電磁石へ吸着可能な吸着部を有して前記弁体の開閉方
向へ前後移動可能に設けられた可動鉄心と、その可動鉄
心に非接触で巻回され、ケーシング側と一体の巻線層と
からなる第二電磁石との２つを併設して夫々単独で励磁
可能とし、更に前記第二電磁石における第一電磁石の反
対側に、前記弁体と一体に連結される吸着片を配置し
て、前記強制的に開弁させた弁体を第一電磁石と第二電
磁石の双方が励磁される場合のみ吸着開弁保持可能とし
たことを特徴とする電磁弁。 - 【請求項２】 閉弁方向に付勢された弁体を、手動操作
又は電気的駆動力によって強制的に開弁させ、電磁石の
励磁により吸着開弁保持する電磁弁であって、ハウジン
グ内に、端部の向きを前記弁体の開閉方向と平行にして
同開閉方向へ前後移動可能としたＮ形鉄心を備えると共
に、前記Ｎ形鉄心の各端部に非接触で巻回するハウジン
グ側と一体の巻線層を夫々設けて、Ｎ形鉄心の各端部に
夫々単独で励磁可能な電磁石を構成し、更に前記Ｎ形鉄
心の移動方向の前後に吸着片を配置して、一方を前記弁
体と一体に連結し、他方をハウジング内に固着して、前
記強制的に開弁させた弁体を前記２箇所の電磁石双方が
励磁される場合のみ吸着開弁保持可能としたことを特徴
とする電磁弁。 - 【請求項３】 請求項１又は請求項２に記載の電磁弁を
ガス供給路に配置して、前記弁体の吸着開弁保持の際に
は前記ガス供給路を開放させるものとし、更に前記電磁
弁における一方の電磁石を、バーナ近傍に配置される熱
電対と接続し、他方の電磁石を、鍋底の温度上昇によっ
て電気抵抗値が変化する感温素子と電源とを備えた通電
制御回路に接続したものである電磁弁を用いた調理器の
安全装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04080195A JP3400168B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 電磁弁及び電磁弁を用いた調理器の安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04080195A JP3400168B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 電磁弁及び電磁弁を用いた調理器の安全装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08233148A JPH08233148A (ja) | 1996-09-10 |
| JP3400168B2 true JP3400168B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=12590743
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04080195A Expired - Fee Related JP3400168B2 (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 電磁弁及び電磁弁を用いた調理器の安全装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3400168B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2155016B1 (es) * | 1999-03-17 | 2001-11-01 | Orkli S Coop Ltda | Valvula de gas de seguridad con un electroiman. |
| ES2154594B1 (es) | 1999-06-21 | 2001-11-01 | Orkli S Coop Ltda | Grupo magnetico para una valvula de gas de seguridad. |
| KR200453590Y1 (ko) * | 2010-07-23 | 2011-05-12 | 동방코리아(주) | 실험실 전용 가스렌지 |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP04080195A patent/JP3400168B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08233148A (ja) | 1996-09-10 |
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