JPH09100858A - コイルスプリング用インシュレータ - Google Patents

コイルスプリング用インシュレータ

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JPH09100858A
JPH09100858A JP25512195A JP25512195A JPH09100858A JP H09100858 A JPH09100858 A JP H09100858A JP 25512195 A JP25512195 A JP 25512195A JP 25512195 A JP25512195 A JP 25512195A JP H09100858 A JPH09100858 A JP H09100858A
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JP
Japan
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coil spring
insulator
foreign matter
muddy water
lower insulator
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Application number
JP25512195A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Yoshimura
光浩 吉村
Katsuya Hatano
克也 波多野
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量化及びコストの低減を図り、摩耗による耐
久性の悪化を抑制することの可能なコイルスプリング用
インシュレータを提供する。 【解決手段】ポリエチレン製のロアインシュレータ12
の上面には、コイルスプリング9の下端面に沿うように
して複数本の溝部14が形成されている。また、当該溝
部14の最も下側に位置する部分には、ロアインシュレ
ータ12の下側に連通する透孔15が設けられている。
コイルスプリング9の圧縮時には、ロアインシュレータ
12により衝撃力の伝播が緩和される。また、例えば泥
水等が撥ね上げられて、それがロアインシュレータ12
とコイルスプリング9との間に侵入しても、当該泥水は
溝部14へと案内され、透孔15から外部に排出され
る。従って、コイルスプリング9が圧縮変形等を起こし
ても、泥水中の固形物(砂等の異物)によりロアインシ
ュレータ12が摩耗されにくいものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のス
トラット式サスペンションにおいて、コイルスプリング
と、その下端側を支持するためのロアプレートとの間に
設けられるコイルスプリング用インシュレータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ストラット式サスペンションにお
いては、シリンダと、ピストンロッドとを有するストラ
ットが設けられている。ピストンロッドの上部には、金
属製のアッパプレートが取着され、シリンダには同じく
金属製のロアプレートが取着されている。そして、アッ
パプレート及びロアプレート間における前記ストラット
の外周には、例えば図9に示すように、コイルスプリン
グ51が設けられている(例えば実開平4−51807
号公報、特開平4−331833号公報等参照)。
【0003】このようなサスペンションによれば、路面
からの反力がタイヤの車軸等を介してストラットに伝達
されると、これを打ち消すような緩衝作用が奏される。
すなわち、コイルスプリング51が自身の付勢力に抗し
て圧縮され、前記反力が吸収される。このため、路面か
らの衝撃が緩和され、車両の乗り心地が改善されるので
ある。
【0004】ところで、コイルスプリング51とアッパ
プレートとの間、及びコイルスプリング51とロアプレ
ートとの間には、それぞれクッション材としての機能を
有する略円環状のインシュレータ52(図ではコイルス
プリング51とロアプレートとの間のインシュレータを
示す)が配設される。当該インシュレータ52は、一般
にはゴム等の弾性素材により構成され、コイルスプリン
グ51とアッパプレートとの間、及びコイルスプリング
51とロアプレートとの間(これらはいずれも金属より
なる)にて発生しうる打音の低減、衝撃の緩和等が図ら
れている。
【0005】また、近年では、上記ゴムに代わって、例
えばポリエチレン等の樹脂によりインシュレータ52を
構成することも考えられている。そして、かかるゴムか
ら樹脂への代替により、コストの低減及び軽量化が図ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記イ
ンシュレータ52を樹脂により構成した場合には、次に
示すような問題が生じるおそれがあった。すなわち、サ
スペンションはタイヤの近傍に設けられるものであるた
め、当然のことながら、タイヤの回転により泥水等が撥
ね上げられてインシュレータ52の方へも飛散してく
る。このとき、インシュレータ52がゴムにより構成さ
れている場合には、ロアプレート側のインシュレータ5
2とコイルスプリング51との間に泥(乾燥すれば砂、
小石となる)が侵入したとしても、インシュレータ52
自身が弾性変形しうるため問題はない。ところが、イン
シュレータ52が樹脂で構成された場合には、ゴムほど
の弾性変形が起こり得ない。このため、前記インシュレ
ータ52とコイルスプリング51との間に泥等の異物が
挟まると、コイルスプリング51が圧縮変形等を起こす
たびに、インシュレータ52が異物との摩擦により摩耗
してしまうおそれがあった。その結果、ゴムにより構成
された場合に比べて、樹脂製のインシュレータ52の耐
久性の悪化を招くおそれがあった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、コイルスプリングと、
その下端側を支持するためのロアプレートとの間に設け
られたコイルスプリング用インシュレータにおいて、軽
量化及びコストの低減を図ることができるとともに、摩
耗による耐久性の悪化を抑制することの可能なコイルス
プリング用インシュレータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、コイルスプリン
グと、当該コイルスプリングの下端側を支持するための
ロアプレートとの間に設けられ、樹脂により構成されて
なる環状のコイルスプリング用のインシュレータであっ
て、前記インシュレータの前記コイルスプリング側の面
の少なくとも一部には、溝部を設けたことをその要旨と
している。
【0009】上記の構成によれば、インシュレータは、
コイルスプリングと、当該コイルスプリングの下端側を
支持するためのロアプレートとの間に設けられ、コイル
スプリングの圧縮時におけるロアプレートへの衝撃力の
伝播を緩和する。このインシュレータは、樹脂により構
成されるため、ゴムにより構成された場合に比べて、軽
量化及びコストの低減が図られうる。
【0010】さて、本発明では、インシュレータのコイ
ルスプリング側の面の少なくとも一部には、溝部が設け
られている。このため、例えば泥水等が撥ね上げられて
インシュレータの方へも飛散し、インシュレータとコイ
ルスプリングとの間に侵入したとしても、当該泥水は溝
部へと案内される。従って、コイルスプリングが圧縮変
形等を起こしても、泥水中の固形物(砂等の異物)によ
りインシュレータが摩耗されにくいものとなる。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のコイルスプリング用インシュレータにおい
て、前記溝部に案内された異物を外部へ排出可能な排出
路を設けたことをその要旨としている。
【0012】上記の構成によれば、請求項1に記載の発
明の作用に加えて、溝部へと案内された泥水等の異物
は、排出路から外部へと排出されうる。このため、溝部
への異物の蓄積によるインシュレータの摩耗が抑制され
うる。
【0013】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載のコイルスプリング用インシュレータ
において、当該インシュレータの外周の少なくとも一部
には、前記インシュレータ上への外部からの異物の侵入
を抑制するための異物侵入抑制手段を設けたことをその
要旨としている。
【0014】上記の構成によれば、請求項1及び2に記
載の発明の作用に加えて、インシュレータの外周の少な
くとも一部には、異物侵入抑制手段が設けられている。
このため、撥ね上げられた泥水等が異物侵入抑制手段に
て遮断される等して、インシュレータ上への外部からの
異物の侵入が抑制されうる。従って、インシュレータ
上、ひいては溝部へ導入される異物の総合的な量の低減
が図られる。
【0015】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項1〜3のいずれかに記載のコイルスプリング用インシ
ュレータにおいて、前記コイルスプリングが常時に当接
している部分の厚みに比べて、前記コイルスプリングが
時折当接しうる部分の厚みを大きくしたことをその要旨
としている。
【0016】上記の構成によれば、請求項1、2及び3
に記載の発明の作用に加えて次の作用を奏する。すなわ
ち、インシュレータはコイルスプリングの圧縮に際し応
力を受けるわけであるが、このときにおいて、インシュ
レータとコイルスプリングとの間に異物が存在していた
場合、コイルスプリングが常時に当接している部分より
もコイルスプリングが時折当接しうる部分の方が異物に
よる応力を受けやすい。本発明においては、コイルスプ
リングが常時に当接している部分の厚みに比べて、前記
コイルスプリングが時折当接しうる部分、つまり摩耗し
やすい部分の厚みの方が大きいため、仮に上記の如く異
物が存在していても、インシュレータは長期に渡って使
用に供されうる。
【0017】加えて、請求項5に記載の発明では、請求
項1〜4のいずれかに記載のコイルスプリング用インシ
ュレータにおいて、前記コイルスプリングを保持可能な
保持手段を設けたことをその要旨としている。
【0018】上記の構成によれば、請求項1、2、3及
び4に記載の発明の作用に加えて、インシュレータには
保持手段が設けられているため、当該保持手段にてコイ
ルスプリングを保持しうる。このため、インシュレータ
及びコイルスプリングが一体となった搬送、組付等を行
うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。図2は本
実施の形態におけるストラット式サスペンションを示す
模式図であり、図3はその要部の断面図である。
【0020】これらの図に示すように、ストラット1の
上端は、アッパサポートにより車体(図示せず)に対し
揺動可能に連結されているとともに、その下端はタイヤ
2を装着するためのステアリングナックル3の上端に取
付けられている。また、ステアリングナックル3の下端
は、ロアアーム4の先端に揺動可能に連結されている。
【0021】上記のストラット1は、一端側が開口した
シリンダ5と、このシリンダ5内にピストンを介して摺
動可能に配設され、かつ、シリンダ5の開口から突出し
たピストンロッド6とを有している。ピストンロッド6
の上部には金属製のアッパプレート7が取着されてお
り、シリンダ5には同じく金属製のロアプレート8が取
着されている。そして、アッパプレート7及びロアプレ
ート8間における前記ストラット1の外周には、金属製
のコイルスプリング9が設けられている。
【0022】前記コイルスプリング9とアッパプレート
7との間、及びコイルスプリング9とロアプレート8と
の間には、それぞれクッション材としての機能を有する
アッパインシュレータ11及びロアインシュレータ12
が配設されている。本実施の形態において、上下両イン
シュレータ11,12は共に、ポリエチレンよりなり、
円環状に形成されている。また、両インシュレータ1
1,12は、コイルスプリング9の上下両端部の形状に
ほぼ沿うようにして螺旋状に形成されているとともに、
段差部13を有している(図1参照)。
【0023】さて、本実施の形態においては、特に、ロ
アインシュレータ12に特徴部分があるため、以下に
は、当該ロアインシュレータ12の構造に主眼をおいて
説明する。図1,4,5に示すように、ロアインシュレ
ータ12の上面には、前記コイルスプリング9の下端面
に沿うようにして複数本(本実施の形態では3本)の溝
部14が形成されている。また、図6に示すように、当
該溝部14の最も下側に位置する部分には、ロアインシ
ュレータ12の下側(外部)に連通する排出路としての
透孔15が設けられている。
【0024】さらに、図1に示すように、ロアインシュ
レータ12の外周縁には、異物侵入抑制手段としてのフ
ランジ状の泥水よけ16が一体的に形成されている。特
に、本実施の形態では、図7に示すように、泥水よけ1
6は、コイルスプリング9が常時に当接している部分よ
りも、コイルスプリング9が時折(圧縮時に)当接しう
る部分(図4で矢印で示す部分)において最も高く形成
されている。
【0025】併せて、図7に示すように、当該ロアイン
シュレータ12の厚みは、コイルスプリング9が常時に
当接している部分に比べて、コイルスプリング9が時折
(圧縮時に)当接しうる部分の方が大きいものとなって
いる。
【0026】次に、上記のように構成されてなる本実施
の形態の作用及び効果について説明する。まず、上記サ
スペンションによれば、路面からの反力がタイヤ2の車
軸等を介してストラット1に伝達されると、これを打ち
消すような緩衝作用が奏される。すなわち、ピストンロ
ッド6がシリンダ5内に没入し、コイルスプリング9が
自身の付勢力に抗して圧縮され、前記反力が吸収され
る。このため、路面からの衝撃が緩和され、車両の乗り
心地が改善される。
【0027】上記コイルスプリング9の圧縮時において
は、上記インシュレータ11,12によって、ロアプレ
ート8及びアッパプレート7への衝撃力の伝播が緩和さ
れる。本実施の形態において、これらのインシュレータ
11,12は、樹脂(ポリエチレン)により構成される
ため、ゴムにより構成された場合に比べて、軽量化及び
コストの低減が図られる。
【0028】さて、本実施の形態では、特に、ロアイン
シュレータ12のコイルスプリング9側の面には、溝部
14が設けられている。このため、例えば泥水等が撥ね
上げられて、それがロアインシュレータ12の方へ飛散
し、ロアインシュレータ12とコイルスプリング9との
間に侵入したとしても、当該泥水は溝部14へと案内さ
れる。従って、コイルスプリング9が圧縮変形等を起こ
しても、泥水中の固形物(砂等の異物)によりロアイン
シュレータ12が摩耗されにくいものとなる。その結
果、本実施の形態の如く比較的弾性変形を起こしにくい
樹脂によりロアインシュレータ12を形成した場合であ
っても、当該ロアインシュレータ12の摩耗による耐久
性の悪化を抑制することができる。
【0029】また、特に、本実施の形態では、前記溝部
14の最も下側に位置する部分には、ロアインシュレー
タ12の下側(外部)に連通する透孔15が設けられて
いる。このため、溝部14に案内された泥水等がそのま
ま貯留されてしまうことがなく、泥水等は、当該透孔1
5を通って外部へ排出されうる。このため、溝部14へ
の異物の蓄積に起因してのロアインシュレータ12の摩
耗を抑制することができ、ひいては、上述した効果をよ
り一層確実なものとすることができる。
【0030】さらに、本実施の形態では、ロアインシュ
レータ12の外周縁には、フランジ状の泥水よけ16が
一体的に形成されている。このため、タイヤ2により撥
ね上げられた泥水等が泥水よけ16にて遮蔽される等し
て、ロアインシュレータ12上への外部からの異物の侵
入が抑制されうる。従って、ロアインシュレータ12上
(溝部14を含む)へ導入される異物の総合的な量の低
減を図ることができる。その結果、上記効果をより一層
確実ならしめることができる。特に、本実施の形態で
は、泥水よけ16は、コイルスプリング9が常時に当接
している部分よりも、コイルスプリング9が時折(圧縮
時に)当接しうる部分において最も高く形成されてい
る。このため、一般に摩耗の起こりやすい部分における
より一層の摩耗の程度の低減を図ることができる。
【0031】併せて、本実施の形態では、ロアインシュ
レータ12の厚みは、コイルスプリング9が常時に当接
している部分に比べて、コイルスプリング9が時折(圧
縮時に)当接しうる部分の方が大きいものとなってい
る。従って、上記作用効果に加えて次の作用効果を奏す
る。すなわち、ロアインシュレータ12はコイルスプリ
ング9の圧縮に際し応力を受けるわけであるが、このと
きにおいて、ロアインシュレータ12とコイルスプリン
グ9との間に異物が存在していた場合、コイルスプリン
グ9が常時に当接している部分よりもコイルスプリング
9が時折当接しうる部分の方が異物による応力を受けや
すく、ひいては摩耗が起こりやすい。ところが、本実施
の形態においては、上記の如く厚みに差が設けられてい
るため、仮に上記の如く異物が存在していても、多少の
摩耗が起こったしても、ロアインシュレータ12は長期
に渡って使用に供されうる。そのため、さらなる耐久性
の向上を図ることができる。
【0032】(第2の実施の形態)次に、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図8に従って説明する。但
し、本実施の形態の構成等において、上述した第1の実
施の形態と同等の部材等については同一の符号を付して
その説明を省略する。そして、以下には、第1の実施の
形態との相違点を中心として説明することとする。
【0033】図8に示すように、本実施の形態における
ロアインシュレータ21の上面にも、第1の実施の形態
と同様、溝部22及び透孔23が形成されている。ま
た、本実施の形態では、ロアインシュレータ21の外周
縁の複数箇所(図では3か所)には、保持手段としての
保持用リブ24が突出形成されている。
【0034】このように構成されてなるロアインシュレ
ータ21によれば、溝部22及び透孔23が存在するこ
とにより、上記第1の実施の形態と同等の作用効果を奏
する外に、次の作用効果を奏する。すなわち、ロアイン
シュレータ21には保持用リブ24が設けられているた
め、当該保持用リブ24にてコイルスプリング9が保持
されうる。このため、ロアインシュレータ21及びコイ
ルスプリング9が一体となった搬送、組付等を行うこと
ができる。また、ロアインシュレータ21に対するコイ
ルスプリング9の相対的な位置ずれを規制することがで
きる。
【0035】尚、本発明は上記各実施の形態に限定され
るものではなく、例えば次の如く構成してもよい。 (1)前記実施の形態では、溝部14,22をロアイン
シュレータ12,21の全周に渡って設ける構成とした
が、一部にのみ設ける構成としてもよい。またその数は
何ら限定されるものではない。
【0036】(2)前記実施の形態では、排出路とし
て、溝部14,22からロアインシュレータ12,21
の下側に連通する透孔15,23を設けるようにした
が、溝部14,22からロアインシュレータ12,21
の外周端縁又は内周端縁を経て外部に向けて排出するよ
うな排出路を設けるようにしてもよい。
【0037】(3)前記第1の実施の形態では、溝部1
4に加えて、透孔15、泥水よけ16及び肉厚差といっ
た構成を組み合わせるようにした。また、第2の実施の
形態では、溝部22に加えて、透孔23及び保持用リブ
24といった構成を組み合わせるようにした。しかし、
基本的には、溝部14,22が設けられていればよく、
それ其以外の構成は任意に組み合わせることができる。
例えば、溝部に加えて、排出路、異物侵入抑制手段、肉
厚差及び保持手段といった構成を全て組み合わせるよう
にしてもよいし、溝部のみを設ける構成としてもよい。
【0038】(4)前記実施の形態では、インシュレー
タ11,12,21をポリエチレンにより構成する場合
に具体化したが、それ以外の樹脂素材(例えばポリプロ
ピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート
等)により構成してもよい。但し、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィンで構成した場合には、極
性基を有しないため、融雪剤等に対し侵されにくく(耐
薬品性に優れ)、耐久性のさらなる向上を図ることがで
きるという効果を奏する。
【0039】(5)前記第2の実施の形態では、保持用
リブ24をロアインシュレータ21の外周縁に所定間隔
毎に設けるようにしたが、内周縁側に設けるようにして
もよい。また、全周に保持用リブを設けるようにしても
よい。
【0040】特許請求の範囲の各請求項に記載されない
ものであって、上記実施の形態から把握できる技術的思
想について以下にその効果とともに記載する。 (a)請求項1〜5に記載のコイルスプリング用インシ
ュレータにおいて、前記樹脂はポリオレフィンであるこ
とを特徴とする。かかる構成とすることにより、耐薬品
性に優れ、耐久性のさらなる向上を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のコイルス
プリング用インシュレータによれば、樹脂により構成す
ることにより、軽量化及びコストの低減を図ることがで
きるとともに、摩耗による耐久性の悪化を抑制すること
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のロアインシュータを示す斜
視図である。
【図2】ストラット式サスペンションを示す模式図であ
る。
【図3】サスペンションの要部を示す断面図である。
【図4】ロアインシュータを示す平面図である。
【図5】図4のX−X線断面図である。
【図6】図4のY−Y線断面図である。
【図7】図4のZ−Z線断面図である。
【図8】第2の実施の形態のロアインシュータを示す斜
視図である。
【図9】従来技術におけるインシュータ及びコイルスプ
リングを示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ストラット、8…ロアプレート、9…コイルスプリ
ング、12,21…ロアインシュレータ、14,22…
溝部、15,23…排出路としての透孔、16…異物侵
入抑制手段としての泥水よけ、24…保持手段としての
保持用リブ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルスプリング(9)と、当該コイル
    スプリング(9)の下端側を支持するためのロアプレー
    ト(8)との間に設けられ、樹脂により構成されてなる
    環状のコイルスプリング用のインシュレータであって、 前記インシュレータ(12,21)の前記コイルスプリ
    ング(9)側の面の少なくとも一部には、溝部(14,
    22)を設けたことを特徴とするコイルスプリング用イ
    ンシュレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコイルスプリング用イ
    ンシュレータにおいて、 前記溝部(14,22)に案内された異物を外部へ排出
    可能な排出路(15,23)を設けたことを特徴とする
    コイルスプリング用インシュレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のコイルスプリン
    グ用インシュレータにおいて、 当該インシュレータ(12)の外周の少なくとも一部に
    は、前記インシュレータ(12)上への外部からの異物
    の侵入を抑制するための異物侵入抑制手段(16)を設
    けたことを特徴とするコイルスプリング用インシュレー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のコイル
    スプリング用インシュレータにおいて、 前記コイルスプリング(9)が常時に当接している部分
    の厚みに比べて、前記コイルスプリング(9)が時折当
    接しうる部分の厚みを大きくしたことを特徴とするコイ
    ルスプリング用インシュレータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のコイル
    スプリング用インシュレータにおいて、 前記コイルスプリング(9)を保持可能な保持手段(2
    4)を設けたことを特徴とするコイルスプリング用イン
    シュレータ。
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