JPH091004A - エアレス方式による自動車外板のスプレー塗装方法およびスプレー塗装用塗装ガン - Google Patents

エアレス方式による自動車外板のスプレー塗装方法およびスプレー塗装用塗装ガン

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JPH091004A
JPH091004A JP15478195A JP15478195A JPH091004A JP H091004 A JPH091004 A JP H091004A JP 15478195 A JP15478195 A JP 15478195A JP 15478195 A JP15478195 A JP 15478195A JP H091004 A JPH091004 A JP H091004A
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JP
Japan
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paint
coating
atomizing air
airless
spray
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Application number
JP15478195A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Tanaka
中 修 田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH091004A publication Critical patent/JPH091004A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B17/00Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups
    • B05B17/04Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods
    • B05B17/06Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations
    • B05B17/0607Apparatus for spraying or atomising liquids or other fluent materials, not covered by the preceding groups operating with special methods using ultrasonic or other kinds of vibrations generated by electrical means, e.g. piezoelectric transducers

Landscapes

  • Special Spraying Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Nozzles (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料ロスが少なく塗着効率が高いと共に機構
が簡便であるというエアレス方式による塗装方法の特長
を活かしたうえで、自動車外板のスプレー塗装を良好に
行う。 【構成】 加圧された塗料を流す塗料流路11と、塗料
流路11の先端で開口する塗料ノズル12と、塗料ノズ
ル12を開閉する塗料ノズル開閉弁13と、霧化用エア
流路15と、霧化用エア流路15の先端で開口する霧化
用エアノズル16と、霧化用エアノズル16を開閉して
主には塗装の初期時にのみ霧化用エアを噴出させる霧化
用エアノズル開閉弁17と、超音波振動を付加する超音
波振動ホーン4をそなえているエアレス方式によるスプ
レー塗装用塗装ガン1を用いて、圧力が付加された塗料
を塗料ノズル12から微粒化状態で噴出させてエアレス
方式により自動車外板のスプレー塗装を行うに際し、塗
料ノズル12に超音波振動を付加すると共に、微粒化状
態で噴出する塗料粒子に霧化用エアを塗装の初期時にの
み所要量付加してエアレス方式による自動車外板のスプ
レー塗装を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアレス方式による自
動車外板のスプレー塗装方法およびスプレー塗装用塗装
ガンに関し、従来のエアレス方式によるスプレー塗装の
問題点を解消することによって、従来において自動車外
板の塗装の際の主力であったベル型塗装方法やエアスプ
レー塗装方法に変えて、自動車外板の塗装における中塗
りや上塗りベース塗装や上塗りクリヤ塗装やバンパー塗
装などにもエアレス方式を採用することができるように
した、エアレス方式による自動車外板のスプレー塗装方
法およびスプレー塗装用塗装ガンの改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車車体の塗装を行う場合に、従来よ
り採用されている塗布・塗装方式としては、エア霧化方
式や、エアレス霧化方式や、回転式(ベル型)霧化方式
が主に採用されており、必要に応じて各々の方式に静電
を付加して実施している。
【0003】そして、とくに自動車外板の塗装を行う場
合にはエア霧化方式や回転式(ベル型)霧化方式が採用
されている。
【0004】しかしながら、エアレス霧化方式は、外観
品質に問題があるため、塗料ロスが少なく高い塗着効率
が得られるという利点を有しているにもかかわらず、ア
ンダーコート(UC)や耐チッピングコート(SGC)
に使用されているだけで、自動車外板の塗装に際してエ
アレス方式は採用されていない。
【0005】このエアレス方式による塗装は、図4に示
すように、ノズルチップ51aをそなえた塗装ガン51
と、塗装ガン51に設けた図示しない塗料流路に塗料配
管52を介して塗料を高い圧力(例えば、100kgf
/cm程度の圧力)で圧送するポンプ53と、このポ
ンプ53に塗料配管54を介して供給する塗料55を収
容したタンク56をそなえていると共に、塗装ガン51
に例えば−60kVの電圧を配線57を介して付加する
高電圧発生器58をそなえたエアレス方式スプレー塗装
装置を用いて行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエアレス方式による塗装においては、これを
自動車外板のスプレー塗装に適用しようとした場合に、 (1)外側に厚い部分が形成される(テールが形成され
る)ことにより肌不良が発生する可能性があると共に、
塗料の微粒化状態が十分でないことがありうる。
【0007】(2)1回で厚膜が得られることによって
重ね塗りが難しいため膜厚の不均一が発生する可能性が
ある。
【0008】(3)初期に塗料の吐出量が多くなる傾向
にあり、塗料の吐出量が多くなった際に、塗料の流れ、
垂れ等による肌不良が発生する可能性がある。
【0009】(4)塗料の吐出量の調整が難しく作業性
が低下する可能性がある。
【0010】(5)塗料ノズルの径が小さいためにとく
にメタリック塗装の場合にノズル詰まりを生じる可能性
がある。
【0011】ことから、自動車外板のスプレー塗装には
適用しがたいという問題点を有しており、現状のままで
はエアレス方式によって自動車外板のスプレー塗装を行
うことができないことから、エアレス方式による塗装の
利点を活した自動車外板の塗装が行えるようにすること
が課題としてあった。
【0012】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、塗料ロスが少なく塗着効
率が高いと共に機構が簡便であるというエアレス方式に
よる塗装方法の特徴を活かしたうえで、自動車外板のス
プレー塗装を品質良くしかも作業性良く行うことが可能
であるエアレス方式による自動車外板のスプレー塗装方
法およびスプレー塗装用塗装ガンを提供することを目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係わるエアレス
方式による自動車外板のスプレー塗装方法は、請求項1
に記載しているように、塗料に圧力を加えて該塗料を塗
料ノズルから微粒化状態で噴出させてエアレス方式によ
り自動車外板のスプレー塗装を行うに際し、前記塗料ノ
ズルに超音波振動を付加する構成としたことを特徴とし
ている。
【0014】そして、本発明に係わるエアレス方式によ
る自動車外板のスプレー塗装方法の実施態様において
は、請求項2に記載しているように、微粒化状態で噴出
する塗料粒子に霧化用エアを付加するようになすことが
でき、この場合に、請求項3に記載しているように、霧
化用エアは塗料を塗料ノズルから微粒化状態で噴出させ
る直前および直後の初期時にのみ所要量付加される(初
期以後は付加されないかあるいは所要量よりも少なく付
加される)ようになすことができ、必要に応じて、請求
項4に記載しているように、微粒化状態の塗料粒子を帯
電させると共に塗料ノズルと被塗物との間で静電界を形
成するようになすことができる。
【0015】また、本発明に係わるエアレス方式による
自動車外板のスプレー塗装用塗装ガンは、請求項5に記
載しているように、加圧された塗料を流す塗料流路と、
塗料流路の先端で開口する塗料ノズルと、塗料ノズルを
開閉する塗料ノズル開閉弁と、超音波振動を付加する超
音波振動ホーンをそなえている構成としたことを特徴と
している。
【0016】また、本発明に係わるエアレス方式による
自動車外板のスプレー塗装用塗装ガンの実施態様におい
ては、請求項6に記載しているように、霧化用エア流路
と、霧化用エア流路の先端で開口する霧化用エアノズル
と、霧化用エアノズルを開閉する霧化用エアノズル開閉
弁をそなえている構成とすることができ、この場合、請
求項7に記載しているように、霧化用エアノズルを開い
て霧化用エアを流出させたのち、塗料ノズルを開いて塗
料を微粒化状態で噴出させると共に霧化用エアを付加し
たあと、霧化用エアノズルを閉じてないしは絞って霧化
用エアの付加を停止ないしは低減して微粒化状態の塗料
粒子によるスプレー塗装を行う手順で塗料ノズル開閉弁
および霧化用エアノズル開閉弁を作動させるトリガをそ
なえている構成のものとすることができ、必要に応じ
て、請求項8に記載しているように、微粒化状態の塗料
を帯電させる電極をそなえている構成のものとすること
ができる。
【0017】
【発明の作用】本発明に係わるエアレス方式による自動
車外板のスプレー塗装方法では、請求項1に記載してい
るように、塗料に圧力を加えて該塗料を塗料ノズルから
微粒化状態で噴出させてエアレス方式により自動車外板
のスプレー塗装を行うに際し、前記塗料ノズルに超音波
振動を付加するようにしたから、塗料の微粒化状態が良
好なものになると共に塗料流路内での流路の中央部分と
流路の壁部分とにおける塗料流速の均一化がはかられる
ことにより、塗料流速が不均一であるときの外側に厚い
部分が形成される(テールが形成される)従来の不具合
が解消されて、肌不良のない高品質の塗装がエアレス塗
装の特長を活かしつつ実施されることとなる。
【0018】そして、本発明に係わるエアレス方式によ
る自動車外板のスプレー塗装方法の実施態様において
は、請求項2に記載しているように、微粒化状態で噴出
する塗料粒子に霧化用エアを付加するようになすことに
よって、従来のエアレス塗装における膜厚の不均一とい
う不具合の可能性が霧化用エアの付加により解消されて
品質の良いエアレス塗装が実施されることとなる。
【0019】また、本発明に係わるエアレス方式による
自動車外板のスプレー塗装方法の実施態様においては、
請求項3に記載しているように、霧化用エアは塗料を塗
料ノズルから微粒化状態で噴出させる直前および直後の
初期時にのみ所要量付加される(初期以後は付加されな
いかあるいは所要量よりも少なく付加される)ようにな
すことによって、従来のエアレス塗装における初期吐出
量の増大による塗料の流れや垂れ等の不具合の発生が回
避されることとなる。
【0020】さらに、本発明に係わるエアレス方式によ
る自動車外板のスプレー塗装方法の実施態様において
は、請求項4に記載しているように、微粒化状態の塗料
粒子を帯電させると共に塗料ノズルと被塗物との間で静
電界を形成するようにしたから、エアレス方式によるス
プレー塗装の際の塗着効率はさらに向上したものとな
る。
【0021】本発明に係わるエアレス方式による自動車
外板のスプレー塗装用塗装ガンは、請求項5に記載して
いるように、加圧された塗料を流す塗料流路と、塗料流
路の先端で開口する塗料ノズルと、塗料ノズルを開閉す
る塗料ノズル開閉弁と、超音波振動を付加する超音波振
動ホーンをそなえている構成としたから、塗料の微粒化
状態が良好なものになると共に、外側に厚い部分が形成
される(テールが形成される)従来の不具合が解消され
て、肌不良のない高品質の塗装がエアレス塗装の特長を
活かしつつ実施されることとなる。
【0022】そして、本発明に係わるエアレス方式によ
る自動車外板のスプレー塗装用塗装ガンの実施態様にお
いては、請求項6に記載しているように、霧化用エア流
路と、霧化用エア流路の先端で開口する霧化用エアノズ
ルと、霧化用エアノズルを開閉する霧化用エアノズル開
閉弁をそなえている構成とすることによって、従来のエ
アレス塗装における膜厚の不均一の可能性が霧化用エア
の付加により解消されて品質の良いエアレス塗装が実施
されることとなる。
【0023】また、本発明に係わるエアレス方式による
自動車外板のスプレー塗装用塗装ガンの実施態様におい
ては、請求項7に記載しているように、霧化用エアノズ
ルを開いて霧化用エアを流出させたのち、塗料ノズルを
開いて塗料を微粒化状態で噴出させると共に霧化用エア
を付加したあと、霧化用エアノズルを閉じてないしは絞
って霧化用エアの付加を停止ないしは低減して微粒化状
態の塗料粒子によるスプレー塗装を行う手順で塗料ノズ
ル開閉弁および霧化用エアノズル開閉弁を作動させるト
リガをそなえている構成のものとすることによって、従
来のエアレス塗装における初期吐出量の増大による塗料
の流れや垂れ等の不具合の発生が回避されることとな
る。
【0024】さらに、本発明に係わるエアレス方式によ
る自動車外板のスプレー塗装用塗装ガンの実施態様にお
いては、請求項8に記載しているように、微粒化状態の
塗料を帯電させる電極をそなえている構成のものとする
ことによって、エアレス方式によるスプレー塗装の際の
塗着効率はさらに向上したものとなる。
【0025】
【実施例】図1は、本発明に係わるエアレス方式による
自動車外板のスプレー塗装方法の実施に使用するスプレ
ー塗装用塗装ガンの外観を示すものであって、このスプ
レー塗装用塗装ガン1は、ガン本体2の先端部分にノズ
ルチップ3および超音波振動ホーン4をそなえていると
共に、中間部分の内側にトリガー5および外側に引掛用
フック6をそなえ、さらには基端部分に塗料配管7およ
び霧化用エア配管8を接続した構造となっている。
【0026】図2は図1に示したスプレー塗装用塗装ガ
ン1の先端部分を拡大して示すものであって、ガン本体
2の内部に、図4に示したようなポンプ(53)によっ
て加圧された塗料(55)を図1に示した塗料配管7を
通したのちガン本体2の内部に流す塗料流路11を形成
していると共に、塗料流路11の先端で開口する塗料ノ
ズル12をそなえ、この塗料ノズル12を開閉するため
の塗料ノズル開閉弁(ニードル弁)13を塗料流路11
の内部にそなえている。
【0027】また、同じくガン本体2の内部には、図1
に示した霧化用エア配管8を介してガン本体2の内部に
霧化用エアを流す霧化用エア流路15を形成していると
共に、霧化用エア流路15の先端で開口する霧化用エア
ノズル16をそなえ、この霧化用エアノズル16を開閉
するための霧化用エアノズル開閉弁(スライド弁)17
をそなえている。この場合、霧化用エアノズル開閉弁1
7はその先端側部分にエア通路17aをそなえており、
霧化用エアノズル開閉弁17が図示右方向にスライドし
てこのエア通路17aが霧化用エア流路15と連通した
際に、霧化用エア流路15を流れてきた霧化用エアがエ
ア通路17aを通って霧化用エアノズル16から流出す
るようになっている。
【0028】そして、この実施例におけるトリガ5は、
霧化用エアノズル16を開いて霧化用エアを流出させた
のち、塗料ノズル12を開いて塗料を微粒化状態で噴出
させると同時に微粒化状態の塗料粒子に霧化用エアを付
加したあと、霧化用エアノズル16を閉じてないしは絞
って霧化用エアの付加を停止ないしは低減して微粒化状
態の塗料粒子のみないしは調整された量の霧化用エアの
付加によるスプレー塗装を行う手順となるように、塗料
ノズル開閉弁(ニードル弁)13および霧化用エアノズ
ル開閉弁(スライド弁)17を作動させるように設定し
てある。
【0029】さらにまた、ガン本体2の先端部分には図
1にも示したように超音波ホーン4が設けてあって、こ
の超音波ホーン4に対し配線22を介して超音波発振器
23が接続してあると共に、ガン本体2の先端部分に設
けたノズルチップ3には塗料粒子に対して電荷を付与し
て帯電させるための電極25が設けてあって、この電極
25に対し配線26を介して高電圧発生器27が接続し
てある。
【0030】そして、このような構造を有する自動車外
板のスプレー塗装用塗装ガン1は、手動操作によるスプ
レー塗装に使用することができ、あるいは、図3に示す
ように、ブースB内に取り付けて自動操作による自動車
車体Aの外板のスプレー塗装にも使用することができ
る。
【0031】そこで、このような構造を有するエアレス
スプレー塗装用塗装ガン1を用いて自動車外板のスプレ
ー塗装を行うに際し、高電圧発生器27により例えば自
動車車体に+0kVを印加すると共に電極25に−60
kV〜−120kVを印加して静電場を形成しておくと
共に、超音波発振器23により超音波振動ホーン24を
振動させて塗装ガン1に超音波振動を付加させた状態と
し、次いで、手動によりあるいは自動により、トリガー
5が引かれると、まず、霧化用エアノズル開閉弁17が
図2の右方向に移動することによりエア通路17aを介
して霧化用エアノズル16が開いて霧化用エアが流出
し、これに続いて塗料ノズル開閉弁13が図2の右方向
に移動することにより塗料ノズル12が開いて高圧で送
られてくる塗料が微粒化状態で噴出されると同時にこの
微粒化状態の塗料粒子に霧化用エアが塗装の初期状態に
おいて所要量付加されることとなる。
【0032】したがって、塗料の微粒化が不十分である
と共に塗料流路における断面での塗料流速の不均一によ
るテールによる肌不良の発生といった従来の不具合は上
記超音波振動の付加により解消され、重ね塗りが困難な
ことによる膜厚の不均一といった従来の不具合は上記の
超音波振動の付加および霧化用エアの適量の付加によっ
て解消され、塗料の初期吐出量大による塗料の流れや垂
れ等の不具合の発生は塗装ガンの作動初期時における所
要量の霧化用エアの付加によって解消され、塗料の吐出
量の調整が難しいという従来の不具合に対しては超音波
振動を付加することないしは霧化用エアの付加量を調整
することによって解消される。
【0033】かくして、微粒化状態の塗料粒子に霧化用
エアを所要量付加する初期状態を経たのち、霧化用エア
ノズル開閉弁17が作動することによって、霧化用エア
が停止されたり、供給量が適量に制限されたりして、エ
アレス方式(ないしは正確には準エアレス方式)による
自動車外板のスプレー塗装が良好になされるようにす
る。
【0034】
【発明の効果】本発明に係わるエアレス方式による自動
車外板のスプレー塗装方法では、請求項1に記載してい
るように、塗料に圧力を加えて該塗料を塗料ノズルから
微粒化状態で噴出させてエアレス方式により自動車外板
のスプレー塗装を行うに際し、前記塗料ノズルに超音波
振動を付加するようにしたから、塗料の微粒化状態が良
好なものになると共に塗料流路内での流路の中央部分と
流路の壁部分とにおける塗料流速の均一化をはかること
ができることにより、塗料流速が不均一であるとき外側
に厚い部分が形成される(テールが形成される)従来の
不具合を解消することができ、肌不良のない高品質の塗
装がエアレス塗装の特長を活かしつつ実施することが可
能となり、従来は自動車外板塗装の主力であったベル型
塗装やエアスプレー塗装に変えて、エアレススプレー塗
装を自動車外板塗装の中塗りや、上塗りや、クリヤ塗装
やバンパー塗装に採用することが可能となり、メタリッ
ク塗装などにおいてノズル目詰まりが心配されるときに
は上塗りベースには採用せず上塗りクリヤにのみ採用す
るようになすことも可能であるという著しく優れた効果
がもたらされる。
【0035】そして、本発明に係わるエアレス方式によ
る自動車外板のスプレー塗装方法の実施態様において
は、請求項2に記載しているように、微粒化状態で噴出
する塗料粒子に霧化用エアを付加するようになすことに
よって、従来のエアレス塗装における膜厚の不均一とい
う不具合の可能性を霧化用エアの付加により解消するこ
とができて品質の良いエアレス塗装を実施することが可
能になるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0036】また、本発明に係わるエアレス方式による
自動車外板のスプレー塗装方法の実施態様においては、
請求項3に記載しているように、霧化用エアは塗料を塗
料ノズルから微粒化状態で噴出させる直前および直後の
初期時にのみ所要量付加される(初期以後は付加されな
いかあるいは所要量よりも少なく付加される)ようにな
すことによって、従来のエアレス塗装における初期吐出
量の増大による塗料の流れや垂れ等の不具合の発生を回
避することが可能になるという著しく優れた効果がもた
らされる。
【0037】さらに、本発明に係わるエアレス方式によ
る自動車外板のスプレー塗装方法の実施態様において
は、請求項4に記載しているように、微粒化状態の塗料
粒子を帯電させると共に塗料ノズルと被塗物との間で静
電界を形成するようにしたから、エアレス方式によるス
プレー塗装の際の塗着効率をさらに向上したものとする
ことが可能になるという著しく優れた効果がもたらされ
る。
【0038】本発明に係わるエアレス方式による自動車
外板のスプレー塗装用塗装ガンは、請求項5に記載して
いるように、加圧された塗料を流す塗料流路と、塗料流
路の先端で開口する塗料ノズルと、塗料ノズルを開閉す
る塗料ノズル開閉弁と、超音波振動を付加する超音波振
動ホーンをそなえている構成としたから、塗料の微粒化
状態を良好なものにすることが可能であると共に、外側
に厚い部分が形成される(テールが形成される)従来の
不具合を解消することが可能であって、肌不良のない高
品質の塗装をエアレス塗装の特長を活かしつつ実施する
ことが可能であるという著しく優れた効果がもたらされ
る。
【0039】そして、本発明に係わるエアレス方式によ
る自動車外板のスプレー塗装用塗装ガンの実施態様にお
いては、請求項6に記載しているように、霧化用エア流
路と、霧化用エア流路の先端で開口する霧化用エアノズ
ルと、霧化用エアノズルを開閉する霧化用エアノズル開
閉弁をそなえている構成とすることによって、従来のエ
アレス塗装における膜厚の不均一の可能性を霧化用エア
の付加により解消することができて品質の良いエアレス
塗装を実施することが可能になるという著しく優れた効
果がもたらされる。
【0040】また、本発明に係わるエアレス方式による
自動車外板のスプレー塗装用塗装ガンの実施態様におい
ては、請求項7に記載しているように、霧化用エアノズ
ルを開いて霧化用エアを流出させたのち、塗料ノズルを
開いて塗料を微粒化状態で噴出させると共に霧化用エア
を付加したあと、霧化用エアノズルを閉じてないしは絞
って霧化用エアの付加を停止ないしは低減して微粒化状
態の塗料粒子によるスプレー塗装を行う手順で塗料ノズ
ル開閉弁および霧化用エアノズル開閉弁を作動させるト
リガをそなえている構成のものとすることによって、従
来のエアレス塗装における初期吐出量の増大による塗料
の流れや垂れ等の不具合の発生を回避することが可能に
なるという著しく優れた効果がもたらされる。
【0041】さらに、本発明に係わるエアレス方式によ
る自動車外板のスプレー塗装用塗装ガンの実施態様にお
いては、請求項8に記載しているように、微粒化状態の
塗料を帯電させる電極をそなえている構成のものとする
ことによって、エアレス方式によるスプレー塗装の際の
塗着効率をさらに向上させることが可能であるという著
しく優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるエアレス方式による自動車外板
のスプレー塗装方法の実施に使用するスプレー塗装用塗
装ガンの外観を示す説明図である。
【図2】図1に示したスプレー塗装用塗装ガンの要部を
示す縦断面説明図である。
【図3】本発明に係わるスプレー塗装用塗装ガンを自動
車車体の塗装ブースに適用した場合を例示する説明図で
ある。
【図4】従来のエアレス静電塗装方式によるスプレー塗
装の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スプレー塗装用塗装ガン 2 ガン本体 3 ノズルチップ 4 超音波振動ホーン 5 トリガ 6 引掛用フック 7 塗料配管 8 霧化用エア配管 11 塗料流路 12 塗料ノズル 13 塗料ノズル開閉弁 15 霧化用エア流路 16 霧化用エアノズル 17 霧化用エアノズル開閉弁 23 超音波発振器 25 電極 27 高電圧発生器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料に圧力を加えて該塗料を塗料ノズル
    から微粒化状態で噴出させてエアレス方式により自動車
    外板のスプレー塗装を行うに際し、前記塗料ノズルに超
    音波振動を付加することを特徴とするエアレス方式によ
    る自動車外板のスプレー塗装方法。
  2. 【請求項2】 微粒化状態で噴出する塗料粒子に霧化用
    エアを付加する請求項1に記載のエアレス方式による自
    動車外板のスプレー塗装方法。
  3. 【請求項3】 霧化用エアは塗料を塗料ノズルから微粒
    化状態で噴出させる直前および直後の初期時にのみ所要
    量付加される請求項2に記載のエアレス方式による自動
    車外板のスプレー塗装方法。
  4. 【請求項4】 微粒化状態の塗料粒子を帯電させると共
    に塗料ノズルと被塗物との間で静電界を形成する請求項
    1ないし3のいずれかに記載のエアレス方式による自動
    車外板のスプレー塗装方法。
  5. 【請求項5】 加圧された塗料を流す塗料流路と、塗料
    流路の先端で開口する塗料ノズルと、塗料ノズルを開閉
    する塗料ノズル開閉弁と、超音波振動を付加する超音波
    振動ホーンをそなえていることを特徴とするエアレス方
    式による自動車外板のスプレー塗装用塗装ガン。
  6. 【請求項6】 霧化用エア流路と、霧化用エア流路の先
    端で開口する霧化用エアノズルと、霧化用エアノズルを
    開閉する霧化用エアノズル開閉弁をそなえている請求項
    5に記載のエアレス方式による自動車外板のスプレー塗
    装用塗装ガン。
  7. 【請求項7】 霧化用エアノズルを開いて霧化用エアを
    流出させたのち、塗料ノズルを開いて塗料を微粒化状態
    で噴出させると共に霧化用エアを付加したあと、霧化用
    エアノズルを閉じてないしは絞って霧化用エアの付加を
    停止ないしは低減して微粒化状態の塗料粒子によるスプ
    レー塗装を行う手順で塗料ノズル開閉弁および霧化用エ
    アノズル開閉弁を作動させるトリガをそなえている請求
    項6に記載のエアレス方式による自動車外板のスプレー
    塗装用塗装ガン。
  8. 【請求項8】 微粒化状態の塗料を帯電させる電極をそ
    なえている請求項5ないし7のいずれかに記載のエアレ
    ス方式による自動車外板のスプレー塗装用塗装ガン。
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