JPH09100340A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH09100340A
JPH09100340A JP7256363A JP25636395A JPH09100340A JP H09100340 A JPH09100340 A JP H09100340A JP 7256363 A JP7256363 A JP 7256363A JP 25636395 A JP25636395 A JP 25636395A JP H09100340 A JPH09100340 A JP H09100340A
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JP
Japan
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group
epoxy resin
curable composition
oxyalkylene polymer
molecular weight
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Application number
JP7256363A
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English (en)
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Shintarou Yukimitsu
新太郎 幸光
Katsuhiro Ando
克浩 安藤
Fumio Kawakubo
文夫 川久保
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業が容易で、大面積に塗布するのに適し、ス
プレーにより塗布することができる硬化性組成物を得
る。 【解決手段】本発明の硬化性組成物は、(A) 粘度が15
0ポイズ以下で、1分子当り平均1.5個以上の反応性
珪素基を有するオキシアルキレン系重合体と、(B) エポ
キシ樹脂とを必須成分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着耐久性の良好
な弾性組成物及びその塗布方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴム材料をベースとする硬化物は、被着
体の動きや衝撃、熱的ショック等を吸収する能力があ
り、なかでも反応性珪素基含有ポリオキシアルキレン重
合体とエポキシ樹脂を必須成分とする硬化性組成物は、
その優れた接着耐久性のため、特開昭61-247723 号、同
61-268720号、同 63-273629号、特開平2-140220号、、
同2-140269号同2-143574号、同2-145675号、同2-228365
号、同2-263884号、同3-263421号、同4-1220号、同 5-7
0759号公報に開示されているように、接着剤、シーリン
グ材、コーティング材、注入材等の用途に多用されてい
る。然しながら、これらの従来の硬化性組成物は、粘度
が高いためコテ等で塗布する必要があり、大面積に塗布
するには適していなかった。また、低分子量のポリオキ
シアルキレン重合体を使用すると、低粘度にはなるが、
硬化速度が遅くなり、タレ発生等の問題が発生し、大面
積に塗布するには不都合であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、作業
が容易で、大面積に塗布するのに適した反応性珪素基含
有ポリオキシアルキレン重合体とエポキシ樹脂を必須成
分とする硬化性組成物及びその塗布方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、低粘度か
つ速硬化が両立する分子設計について鋭意研究の結果、
粘度150ポイズ以下で、かつ、1分子当り平均1.5
個以上の反応性珪素基を有するオキシアルキレン系重合
体とエポキシ樹脂とを用いることによって、スプレーに
より塗布することができ、作業が容易で、大面積に塗布
するのに適した硬化性組成物が得られること及びその塗
布方法を見出だした。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において (A)成分として使
用するオキシアルキレン系重合体の分子鎖は、本質的
に、一般式: −R1 −O− (式中、R1 は2価の有機基であるが、その大部分が炭
素数3又は4の炭化水素基であるときが最も好ましい)
で示される繰返し単位を有するものが好ましい。2価の
有機基であるR1 の具体例としては、−CH2 CH2
−、−CH(CH3)CH2 −、−CH(C25 )C
2 −、−C(CH32 CH2 −、−CH2 CH2
2 CH2 −等が挙げられるが、特に、−CH2 CH2
−、−CH(CH3 )CH2 −であるのが好ましい。前
記オキシアルキレン系重合体の分子鎖は1種だけの繰返
し単位からなっていても良いし、2種以上の繰返し単位
からなっていても良い。
【0006】この−R1 −O−で示される繰返し単位
は、オキシアルキレン系重合体中に50%(重量%、以
下同様)以上、更には70%以上、特には80%以上含
まれていることが好ましい。
【0007】本発明に用いる重合体が有する反応性珪素
基は良く知られた官能基であり、その代表例としては、
次の一般式(I) で示される基を挙げることができる。 −[Si(R2 2-b )(Xb )−O−]m −Si(R2 3-a )Xa ……(I) 式中、Xは水酸基又は加水分解性基であり、2個以上存
在するとき、それらは同じであっても良く、異なってい
ても良い。R2 は炭素数1〜20の1価の炭化水素基又
は(R´3 )SiO−(R´は炭素数1〜20の1価の
炭化水素基であり、3個のR´は同じであっても良く、
異なっていても良い)で示されるトリオルガノシロキシ
基であり、R2 が2個以上存在するとき、それらは同じ
であっても良く、異なっていても良い。aは0、1、2
又は3であり、bは0、1又は2であるが、但し1≦a
+mbである。また、m個の−[Si(R2 2-b )(X
b)−O−]−基におけるbは同じである必要はない。
mは0又は1〜19の整数である。
【0008】これらの反応性珪素基のうち、一般式(II)
で表わされる基が好ましい。 −Si(R2 3-n )Xn ……(II) 式中、R2 は前記と同じであり、nは1、2又は3の整
数である。
【0009】一般式(I) における加水分解性基として
は、特に限定されるものではなく、従来既知の加水分解
性基でよいが、その具体例としいては、例えば、水素原
子、ハロゲン原子、アルコキシ基、アシルオキシ基、ケ
トキシメート基、アミノ基、アミド基、酸アミド基、ア
ミノオキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基等が
挙げられる。これらのうちでは加水分解性が温和で取扱
い易いという観点から、メトキシ基、エトキシ基等のア
ルコキシ基が好ましい。
【0010】また、一般式(I) におけるR2 の具体例と
しては、例えばメチル基、エチル基等のアルキル基、シ
クロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等の
アリ−ル基、ベンジル基等のアラルキル基、トリメチル
シロキシ基のようなR´がメチル基、フェニル基等であ
る(R´3 )SiO−で示される基等が挙げられる。こ
れらのうちではメチル基が特に好ましい。
【0011】オキシアルキレン系重合体中の反応性珪素
基の個数は、1分子当り平均で1.5個以上であるのが
好ましい。また、反応性珪素基はオキシアルキレン系重
合体の末端に存在するのが好ましい。
【0012】本発明に使用するオキシアルキレン系重合
体(A)は、官能基を有するオキシアルキレン系重合体
に反応性珪素基を導入することによって得るのが好まし
い。反応性珪素基の導入は既知の方法で行うことがで
き、例えば、次の方法を挙げることができる。
【0013】(i) 末端に水酸基等の官能基を有するオキ
シアルキレン系重合体に、この官能基に対して反応性を
示す活性基及び不飽和基を有する有機化合物を反応さ
せ、次いで、得られた反応生成物に加水分解性基を有す
るヒドロシランを作用させてヒドロシリル化する方法。
【0014】(ii)末端に水酸基、エポキシ基、イソシア
ネート基等の官能基(以下、Y官能基という)を有する
オキシアルキレン系重合体に、このY官能基に対して反
応性を示す官能基(以下、Y´官能基という)及び反応
性珪素基を有する化合物を反応させる方法。
【0015】このY´官能基を有する珪素化合物として
は、γ-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ-(2-アミノエチル)アミノプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン等のアミノ基含有シラン類;γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジ
メトキシシラン等のメルカプト基含有シラン類;γ−グ
リシドキシプロピルトリメトキシシラン、β-(3,4-エポ
キシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエ
ポキシシラン類;ビニルエトキシシラン、γ−メタクリ
ロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アクリ
ロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン等のビニ
ル型不飽和基含有シラン類;γ−クロロプロピルトリメ
トキシシラン等の塩素原子含有シラン類;γ−イソシア
ネートプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアネー
トプロピルメチルジメトキシシラン等のイソシアネート
含有シラン類;メチルジメトキシシラン、トリメトキシ
シラン、メチルジエトキシシラン等のハイドロシラン類
等を具体的に例示することができるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0016】これらの方法のうちで、 (i)の方法又は(i
i)のうち末端に水酸基を有する重合体とイソシアネート
基及び反応性珪素基を有する化合物とを反応させる方法
が好ましい。
【0017】本発明において (A)成分として使用される
反応性珪素基を有するオキシアルキレン系重合体(以
下、オキシアルキレン系重合体という)としては、特に
限定されるものではないが、代表的なものとして、特開
昭 50-156599号、同 54-6069号、同 57-126823号、同59
-78223号、同55-82123号、同 55-131022号、同55-47825
号、同 62-230822号、同63-83131号、特開平 3-47825
号、同 3-72527号、同3-122152号の各公報、及び米国特
許第 3,632,557号、同 4,345,053号、同 4,366,307号、
同 4,960,844号の各明細書等に開示されたものを挙げる
ことができる。
【0018】本発明に使用するオキシアルキレン系重合
体(A) は、直鎖状であっても、分岐を有していても良
く、その分子量としては、500〜30,000程度の
ものが好ましく、1,000〜20,000のものが更
に好ましい。オキシアルキレン系重合体は単独で使用し
ても良く、2種以上併用しても良い。特に、反応性珪素
基当たりの分子量7,000以下であるものが好まし
い。
【0019】本発明に使用するオキシアルキレン系重合
体(A) は、粘度が150ポイズ以下であることによっ
て、作業が容易で、大面積に塗布するのに適した硬化性
組成物が得られ、スプレーにより塗布することができ
る。
【0020】本発明において (B)成分として用いるエポ
キシ樹脂としては、特に限定するものではなく、一般に
使用されているエポキシ樹脂が使用できる。具体的に
は、例えば、エピクロルヒドリン−ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、エピクロルヒドリン−ビスフェノールF
型エポキシ樹脂,テトラブロモビシフェノールAのグリ
シジルエーテル等の難燃型エポキシ樹脂、ノボラック型
エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、
ビスフェノールAプロピレンオキシド付加物のグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂、p-オキシ安息香酸グリシジ
ルエーテルエステル型エポキシ樹脂、p-アミノフェノー
ル系エポキシ樹脂、ジアミノジフェニルメタン系エポキ
シ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、各種脂環式エポキ
シ樹脂、N,N-ジグリシジルアニリン、N,N-ジグリシジル
-o-トルイジン、トリグリシジルイソシアヌレート、ポ
リアルキレングリコールのグリジシルエーテル、グリセ
リン等のような多価アルコールのグリジシルエーテル、
ヒンダントイン型エポキシ樹脂、石油樹脂等のような不
飽和重合体のエポキシ化物等を例示することができる
が、相溶性や硬化性の点からビスフェノールA型エポキ
シ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂が特に好ましい。ま
た、単独でも2種以上併用することもできる。
【0021】本発明の組成物には、エポキシ樹脂を硬化
させる硬化剤を併用できることは当然である。使用し得
るエポキシ樹脂硬化剤としては、特に制限はなく、一般
に使用されているエポキシ樹脂硬化剤を使用できる。具
体的には、例えば、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ジエチルアミノプロピルアミン、N-
アミノエチルピペリジン、m-キシリレンジアミン、m-フ
ェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミ
ノジフェニルスルホン、イソホロンジアミン、アミン末
端ポリエーテル等の一級、二級アミン類、及び、これら
一級、二級アミン類のケトン又はアルデヒド脱水縮合
物;2,4,6-トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、トリプロピルアミンのような三級アミン類、及び、
これら三級アミン類の塩類;ポリアミド樹脂類;イミダ
ゾール類;ジシアンジアミド類;三弗化硼素錯化合物
類、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テトラ
ヒドロ無水フタル酸、ドデシニル無水琥珀酸、無水ピロ
メリット酸、無水クロレン酸等のような無水カルボン酸
類;アルコール類;フェノール類;カルボン酸類;アル
ミニウム又はジルコニウムのジケトン錯化合物等の化合
物を例示することができるが、これらに限定されるもの
ではない。また、硬化剤も単独でも2種以上併用しても
よい。
【0022】本発明の反応性珪素基を有するオキシアル
キレン系重合体(A) は、大気中に曝露されると水分の作
用により、三次元的に網状組織を形成し、ゴム状弾性を
有する固体に硬化する。
【0023】本発明の重合体組成物を硬化させるに当っ
ては、シラノール縮合触媒(硬化触媒)を使用すること
ができるが、使用しなくてもよい。シラノール縮合触媒
を使用する場合には、特に限定はないが、既知のシラノ
ール縮合触媒を広く使用することができる。このシラノ
ール縮合触媒の具体例としては、例えば、テトラブチル
チタネート、テトラプロピルチタネート等のチタン酸エ
ステル類;ジブチル錫ジラウレ−ト、ジブチル錫マレエ
−ト、ジブチル錫ジアセテ−ト、オクチル酸錫、ナフテ
ン酸錫等の錫カルボン酸塩類;ジブチル錫オキサイドと
フタル酸エステルとの反応物;ジブチル錫ジアセチルア
セトナ−ト;アルミニウムトリスアセチルアセトナ−
ト、アルミニウムトリスエチルアセトアセテ−ト、ジイ
ソプロポキシアルミニウムエチルアセトアセテ−ト等の
有機アルミニウム化合物類;ジルコニウムテトラアセチ
ルアセトナート、チタンテトラアセチルアセトナ−ト等
のキレート化合物類;オクチル酸鉛;オクチル酸ビスマ
ス;ブチルアミン、オクチルアミン、ジブチルアミン、
モノエタノ−ルアミン、ジエタノ−ルアミン、トリエタ
ノ−ルアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン、オレイルアミン、シクロヘキシルアミン、ベ
ンジルアミン、ジエチルアミノプロピルアミン、キシリ
レンジアミン、トリエチレンジアミン、グアニジン、ジ
フェニルグアニジン、2,4,6-トリス(ジメチルアミノメ
チル)フェノール、モルホリン、N-メチルモルホリン、
2-エチル−4-メチルイミダゾ−ル、1,8-ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン-7(DBU)等のアミン系化合
物、或いはこれらアミン系化合物のカルボン酸等との
塩;過剰のポリアミンと多塩基酸とから得られる低分子
量ポリアミド樹脂;過剰のポリアミンとエポキシ化合物
との反応生成物;γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、N-(β−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン等のアミノ基を有するシランカップリング
剤;等のシラノール縮合触媒、更には他の酸性触媒、塩
基性触媒等の既知のシラノール縮合触媒等が挙げられ
る。これらの触媒は単独で使用してもよいし、2種類以
上併用してもよい。
【0024】これらのシラノール縮合触媒の使用量は、
反応性珪素基を有するオキシアルキレン系重合体の10
0重量部に対して0.1〜20重量部程度が好ましく、
1〜10重量部程度が更に好ましい。オキシアルキレン
系重合体に対してシラノール縮合触媒の使用量が少なす
ぎると、硬化速度が遅くなり、また硬化反応が充分に進
行し難くなるので好ましくない。一方、オキシアルキレ
ン系重合体に対してシラノール縮合触媒の使用量が多す
ぎると、硬化時に局部的な発熱や発泡が生じ、良好な硬
化物が得られ難くなるので好ましくない。
【0025】本発明の硬化性組成物には、硬化物の所望
の性質に応じた種々の充填剤を配合することによって種
々の異なる性質の硬化物を得ることができる。このよう
な充填剤の具体例としては、例えば、ヒュームシリカ、
沈降性シリカ、無水珪酸、含水珪酸、カーボンブラック
等の補強性充填剤、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、カオリ
ン、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナイト、酸
化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華、水添ヒマシ油、シラ
スバルーン等の充填剤、石綿、ガラス繊維及びフィラメ
ント等の繊維状充填剤を挙げることができるが、これら
に限定されるものではなく、一般に使用されるものを使
用することができる。これらの充填剤は1種類のみで使
用してもよいし、2種類以上併用することもできる。
【0026】また、本発明の硬化性組成物には、可塑剤
を充填剤と併用すると、硬化物の伸びが大きくしたり、
多量の充填剤を混入することが可能になるので、有効で
ある。このような可塑剤として、具体的には、例えば、
ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベ
ンジルフタレート等のフタル酸エステル類;アジピン酸
ジオクチル、コハク酸イソデシル、セバシン酸ジブチル
等の脂肪族2塩基酸エステル類;ジエチレングリコール
ジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル等のグ
リコールエステル類;オレイン酸ブチル、アセチルリシ
ノール酸メチル等の脂肪族エステル類;燐酸トリクレジ
ル、燐酸トリオクチル、燐酸オクチルジフェニル等の燐
酸エステル類;エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ
油、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポキシ可塑剤
類;2塩基酸と2価アルコールとのポリエステル類等の
ポリエステル系可塑剤類;ポリプロピレングリコールや
その誘導体等のポリエーテル類;ポリ−α−メチルスチ
レン、ポリスチレン等のポリスチレン類;ポリブタジエ
ン、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ポリクロ
ロプレン、ポリイソプレン、ポリブテン、塩素化パラフ
ィン類等の可塑剤を挙げることができるが、これらに限
定されるものではなく、一般に使用されるものを使用す
ることができる。これらの可塑剤は、単独で又は2種類
以上を併用することができる。
【0027】本発明の硬化性組成物には、必要に応じ
て、更に接着性改良剤、物性調整剤、保存安定性改良
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、金属不活性化剤、オゾ
ン劣化防止剤、光安定剤、アミン系ラジカル連鎖禁止
剤、燐系過酸化物分解剤、滑剤、発泡剤等の各種添加剤
を適宜添加することもできる。
【0028】本発明の硬化性組成物を調製する方法に
は、特に限定はなく、例えば以上記の各種成分を配合し
て、ミキサー、ロール又はニーダー等を用いて常温又は
加熱下で混練したり、適当な溶剤を少量使用して各成分
を溶解し、混合する等の通常の方法を採用することがで
きる。
【0029】本発明の硬化性組成物は、多くの基材に対
して良好な接着性を示すため、接着剤、目地材、シーリ
ング材、防水材、塗料・コーティング材、ライニング
材、封止材等として使用することができる。
【0030】接着剤として使用する場合、本発明の硬化
性組成物が優れたゴム弾性と接着耐久性、剪断強度と剥
離強度とのバランス、熱間強度を有するため、汎用用途
の他、耐衝撃性が要求される精密機器部品の接着、木質
フローリングやガラス類・化粧板・鏡・意匠用パネル・
陶磁器質パネル等とコンクリート・PCコンクリート・
セメント間の接着等、熱膨脹率の違う異種基材間の接
着、石材・発泡成形体・ガラス類・鏡・無機多孔質基材
・陶磁器質タイル等の表面強度が弱い素材間及びこれら
の素材と他基材間の接着、大型パネルの接着・防水シー
ト・吸水性シートの接着等の高耐久性を要する接着・有
機発泡体等の耐溶剤性の弱い素材の接着、プラスチック
スフィルム・紙・アルミ箔・塩ビシート等を用いた包装
用・美粧用ラミネーション接着、ビニルタイル・カーペ
ット・プラスチックシート等の高い剥離強度を要する接
着、FRP・シリコンゴム・未加硫ゴム・エンジニアリ
ングプラスチック類等の難接着素材の接着、陶磁器質タ
イル・パネル用接着剤、自動車・車両のヘミング接着・
ウエルボンド用接着剤、SMC用接着剤、鋼板・アルミ
等のハニカムパネルのコア間及びパネルとコア間及び外
枠との間の接着、コンクリートの打ち継ぎ・かさ上げ用
接着剤、コンクリートの補修・補強用の鋼板の接着、コ
ンクリートへのアンカーボルトの固定用接着剤、PCブ
ロック工法用接着剤、トンネル等のセグメントコンクリ
ート間の接着、上下水用ヒューズ管・塩ビ管継手の接
着、低温断熱フォーム用接着剤、モーター・スピーカー
等のフェライトとコア及びフェライトと金属プレートの
接着、レンズ・プリズムの接着、光ファイバーの接続コ
ネクターへの接着等に用いることができる。
【0031】防水材・床材としては、塗膜防水材・舗装
材・床材・アスレチック材等で使用できる。塗料・コー
ティングとしては、弾性塗料の他に、セグメントコンク
リートの防水コート、防汚塗料、船底塗料として使用可
能である。また、コンクリートひび割れ部・崩落部補修
用パテとしても使用できる。ライニング材として、コン
クリート・鋼板・鉄筋等の防食用ライニングとしても使
用可能である。封止材としてはLSI等の回路・LED
等の封止材として使用できる。
【0032】これらの用途で使用できる基材としては、
特に限定されるものではないが、例えば、ガラス類、ア
ルミニウム・圧延鋼板・ステンレス鋼板・亜鉛処理鋼板
・クロム酸処理鋼板・燐酸処理鋼板・メッキ処理鋼板・
ブリキ板・鋳鍛造品・銅板・黄銅板・亜鉛板等の金属、
エポキシ・アクリル・ポリエステル等の有機塗料や無機
塗料で表面処理された塗装鋼板、軟質塩ビ・弗素系ポリ
マー・PET等のプラスチックシートが積層された化粧
鋼板、ホーローパネル、木工材、塩化ビニル・スチロー
ル・アクリル・ABS・ベークライト・PET・PBT
・ポリカーボネート・ナイロン・ポリイミド・ポリアリ
レート等のプラスチック類、発泡スチレン・発泡ウレタ
ン・塩ビ発泡体・無機発泡体等の発泡成形体、FRP
類、NR・NBR・Si・未加硫ゴム等のゴム類、繊維
類、紙類、PCコンクリート等のコンクリート類、自然
石材・人工大理石等の石材、ALC・モルタル・石綿ス
レート・石膏ボード・ケイカル板、セメント、繊維強化
セメント、陶磁器質タイル等の無機多孔質基材等を例示
することができる。
【0033】本発明の硬化性組成物は、無溶剤又は少量
の溶剤の添加での使用が可能であることから、溶剤臭や
引火性が問題となる場合、例えば室内・工場内・トンネ
ル内等での使用にも適している。
【0034】本発明の硬化性組成物の塗布方法について
は、特に制限はなく、一般の塗布方法が用いられるが、
特にスプレーにより塗布すると、作業が容易で、大面積
に塗布するのに適している。
【0035】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明の硬化性組成
物、及びその塗布方法を具体的に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。 合成例1 両末端をアリルエーテル基で封鎖された数平均分子量
2,500のポリオキシプロピレンジオール200g
に、塩化白金酸触媒の存在下、メチルジメトキシシラン
13.6g (1分子当たり平均珪素基数1.6個)を添
加し、80℃で10時間反応させることにより、粘度
(B型粘度計)が8ポイズの淡黄色透明液体を得た。
【0036】合成例2 数平均分子量2,500のポリオキシプロピレンジオー
ル280g と数平均分子量3,000のポリオキシプロ
ピレントリオール120g とを混合したものを、ナトリ
ウムメトキシドと塩化メチレンを用いて一部縮合させた
後、塩化アリルを反応させることにより、末端をアリル
エーテル基で封鎖された数平均分子量6,000のポリ
オキシプロピレン重合体を得た。このポリオキシプロピ
レン重合体200g に、塩化白金酸触媒の存在下、メチ
ルジメトキシシラン7.6g (1分子当たり平均珪素基
数2.2個)を添加し、80℃で10時間反応させるこ
とにより、粘度(B型粘度計)が50ポイズの淡黄色透
明液体を得た。
【0037】合成例3 数平均分子量15,000のポリオキシプロピレントリ
オール220g に、ジラウリル酸ジブチルの存在下、γ
−イソシアネートプロピルメチルジメトキシシラン8.
45g (1分子当たり平均珪素基数2.9個)を添加
し、75℃で1.5時間反応させることにより、粘度
(B型粘度計)が130ポイズの淡黄色透明液体を得
た。
【0038】比較合成例1 両末端をアリルエーテル基で封鎖された数平均分子量
2,500のポリオキシプロピレンジオール200g
に、塩化白金酸触媒の存在下、メチルジメトキシシラン
9.3g (1分子当たり平均珪素基数1.1個)を添加
し、80℃で10時間反応させることにより、粘度(B
型粘度計)が6ポイズの淡黄色透明液体を得た。
【0039】比較合成例2 数平均分子量2,500のポリオキシプロピレンジオー
ル360g と数平均分子量3,000のポリオキシプロ
ピレントリオール40g とを混合したものを、ナトリウ
ムメトキシドと塩化メチレンを用いて一部縮合させた
後、塩化アリルを反応させることにより、末端をアリル
エーテル基で封鎖された数平均分子量9,100のポリ
オキシプロピレン重合体を得た。このポリオキシプロピ
レン重合体200g に、塩化白金酸触媒の存在下、メチ
ルジメトキシシラン8.2g (1分子当たり平均珪素基
数1.8個)を添加し、80℃で10時間反応させるこ
とにより、粘度(B型粘度計)が200ポイズの淡黄色
透明液体を得た。
【0040】比較合成例3 数平均分子量2,500のポリオキシプロピレンジオー
ル400g を、ナトリウムメトキシドと塩化メチレンを
用いて一部縮合させた後、塩化アリルを反応させること
により、末端をアリルエーテル基で封鎖された数平均分
子量18,000のポリオキシプロピレン重合体を得
た。このポリオキシプロピレン重合体200g に、塩化
白金酸触媒の存在下、メチルジメトキシシラン1.8g
(1分子当たり平均珪素基数1.6個)を添加し、80
℃で10時間反応させることにより、粘度(B型粘度
計)が890ポイズの淡黄色透明液体を得た。
【0041】実施例1、2、3及び比較例1、2、3 合成例1、2、3及び比較合成例1、2、3で得られた
反応性珪素基を有するオキシアルキレン系重合体の各1
00g に、エピコート828(油化シェルエポキシ
(株)製エポキシ樹脂)50g 、ノクラックSP(大内
新興化学工業(株)製老化防止剤)1g 、2,4,6-トリス
−(ジメチルアミノメチル)フェノール(化薬アクゾ
(株)製エポキシ硬化剤)5g 、N-β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン(日本ユ
ニカ製シランカップリング剤)1g 、#918(三共有
機合成(株)製有機錫化合物)1g 、水0.4g を添加
し、よく混練した後、引張剪断強度、スプレー塗工性の
試験を行った。
【0042】引張剪断強度測定は、JIS K 685
0に基づき、JIS H 4000のアルミニウム板A
−1050P(100×25×2mm)を用い、上記の組
成物を塗布して貼合せ、手で圧着して作成した試験サン
プルを、23℃で2日間、50℃で3日間硬化させた
後、引張強度50mm/分で測定した。
【0043】スプレー塗工性試験は、エアレススプレー
を用いて、上記の組成物を50cm離した位置から鋼板に
スプレーし、スプレー可能性の有無を判断した。試験結
果は、次の表に示す通りである。なお、粘度は、東機産
業(株)製のB型粘度計で測定した値である。
【0044】 表 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 比較例3 ポリオキシアルキレン系重合体(A) 合成例1 合成例2 合成例3 比較 比較 比較 合成例1 合成例2 合成例3 数平均分子量 2,500 6,000 15,000 2,500 9,100 18,000 1分子当たり平均珪素基数 1.6 2.2 2.9 1.1 1.2 1.6 珪素基1個当りの分子量 1,562 2,727 5,172 2,273 7,583 11,250 粘度(ポイズ) 8 50 130 6 200 890 引張剪断強度(kg/cm2 ) 80 150 78 35 90 90 凝集破壊 凝集破壊 凝集破壊 凝集破壊 凝集破壊 凝集破壊 スプレー塗工性 ○ ○ ○ ○ × × これらの例から、本発明の硬化性組成物は、作業が容易
で、大面積に塗布するのに適し、スプレーにより塗布す
ることができることが分かる。
【0045】
【発明の効果】本発明の硬化性組成物は、スプレーによ
り塗布することができ、作業が容易で、大面積に塗布す
るのに適し、優れた接着剤として各種の用途に利用でき
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘度が150ポイズ以下で、1分子当り
    平均1.5個以上の反応性珪素基を有するオキシアルキ
    レン系重合体(A) 及びエポキシ樹脂(B) を含有すること
    を特徴とする硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 オキシアルキレン系重合体(A) の反応性
    珪素基1個当りの分子量が7,000以下である請求項
    1に記載の硬化性組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の硬化性組成物をスプレ
    ーにより塗布することを特徴とする塗布方法。
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