JPH09100062A - テープ貼付具 - Google Patents

テープ貼付具

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JPH09100062A
JPH09100062A JP28265295A JP28265295A JPH09100062A JP H09100062 A JPH09100062 A JP H09100062A JP 28265295 A JP28265295 A JP 28265295A JP 28265295 A JP28265295 A JP 28265295A JP H09100062 A JPH09100062 A JP H09100062A
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JP
Japan
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adhesive tape
pressure
tape
roller
case
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JP28265295A
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English (en)
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Suenori Koyama
熊本県熊本市出水5丁目10番40号
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切断刃を使用時以外は内部に収容して、安全
に扱えると共に、粘着テープの切断を圧着ローラ外周面
上で行うようにして、被貼付面を傷付けずに切断でき、
また常に粘着テープを圧着ローラに密着させられ、繰返
しの貼付け作業もテープに触れることなく迅速かつ容易
に行える、テープ貼付具を提供する。 【解決手段】 テープ貼付具1は、粘着テープ7を押さ
えて貼付けていく圧着ローラ3をケース2に設け、ケー
ス2内部に粘着テープ巻を着脱自在かつ回動自在に収納
している。粘着テープ巻から引出した粘着テープ7は圧
着ローラ3に粘着面7aが外側にして巻付けている。切
断刃10は、ケース2に対し揺動可能かつスライド可能
に設けた切断アームの先端にテープ押さえ片と共に取付
け、レバー12を押すと切断刃10がケース2外に出た
後、スライドして圧着ローラ3外周の粘着テープ7の切
断を行える機構としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書類・ノートなど
の紙類、壁面、ボードなどをそれぞれつなぎ合わせたり
互いに貼り合わせたりする粘着テープを内蔵し、この粘
着テープが貼付けられる被貼付面に対し、本体を動かし
ながら内蔵した粘着テープを貼付けていくテープ貼付具
に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着テープを使用するたびに作業者が手
でテープカッターから必要長さ切取って被貼付面に貼付
ける手間を省くために導入されたテープ貼付具として
は、従来、ケース2に粘着テープ巻6を交換可能に内蔵
し、案内ローラ16および圧着ローラ3を経由して引出
した粘着テープ7を圧着ローラ3の先の切断刃10で切
離す形式のもの(図12参照)が一般的に用いられてい
る。このテープ貼付具1では、粘着面7aを被貼付面1
5に向けた粘着テープ7が圧着ローラ3と被貼付面15
の間に挟まれるように、圧着ローラ3を被貼付面15に
押付け、圧着ローラ3を被貼付面15上で転がすように
テープ貼付具1を動かすと、既に貼付いた部分に引張ら
れる形で粘着テープ7が次々に引出され、圧着ローラ3
で押さえられて被貼付面15に貼付けられていく。必要
な長さを貼付けたら、テープ貼付具1先端の切断刃10
を粘着テープ7に押し当てながらテープ貼付具1全体を
ひねり、粘着テープ7を切断していた。この従来のテー
プ貼付具では、切断刃がテープ貼付具先端で常時表面に
現れているので、手指が触れやすく危険であった。さら
にこの切断刃を粘着テープに押し当てて切る際、力を入
れ過ぎると切断刃が誤って被貼付面に達し、これを傷付
けてしまうので、操作にはある程度の慣れが必要だっ
た。また、従来のテープ貼付具においては、粘着テープ
が案内ローラと圧着ローラで張られて緊張した状態で引
出されて貼付けられるので、切断刃で切断した後も粘着
テープに緊張により生じた歪が残って、粘着テープ端部
が粘着面側に反り返りやすくなっていた。しかし、従来
のテープ貼付具では、圧着ローラ外周面と粘着テープ背
面がくっつきにくく粘着テープを圧着ローラ外周に保持
できなかったので、切断後粘着テープが圧着ローラから
離れて垂れ下がってしまっていた。このため、繰返し粘
着テープ貼付けを行う場合、垂れ下がった分の粘着テー
プを手で被貼付面上に押し付けながら貼付けを始める必
要があり、面倒であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記した問題点を解消し、切断刃を使用時
以外は内部に収容する構造として、手指の接触の危険を
なくして安全に扱えると共に、粘着テープの切断を圧着
ローラ外周面上で行うようにして、簡単な操作で被貼付
面を傷付けずに切断でき、また常に粘着テープを圧着ロ
ーラに密着させられ、繰返しの貼付け作業もテープに触
れることなく迅速かつ容易に行える、テープ貼付具を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) ケース内に粘着テープ巻を着脱可能かつ回動自在
に設けると共に、この粘着テープ巻から引出した粘着テ
ープをその粘着面を外側にして外周の一部に巻付ける圧
着ローラをケース内から外周の一部が露出するように回
動自在に取付け、粘着テープを巻付けた圧着ローラを被
貼付面に押し当てて転がすようにケースごと動かして、
粘着テープを連続して引出すと同時に被貼付面への貼付
けを行うテープ貼付具において、粘着テープの切断刃が
圧着ローラの被貼付面への圧接位置の後方で圧着ローラ
半径方向に移動して粘着テープに押付いた後圧着ローラ
から離れてケース内に退避するようにこの切断刃を動か
す可動機構を設け、圧着ローラの近くに前記切断刃の可
動機構を作動させるレバーを設けたことを特徴とする、
テープ貼付具 2) 前記圧着ローラ外周の粘着テープと粘着せずに接
触可能な上面を切断刃の刃先より高い位置に有しかつこ
の上面が刃先より下に下がるまで弾性変形可能なテープ
押さえ片を切断刃に近接させて設けた、前記1)に記載
のテープ貼付具 3) 前記テープ押さえ片として、スポンジ片の上面に
シリコン樹脂層を形成したものを使用した、前記2)に
記載のテープ貼付具 4) 前記圧着ローラの外周面と接触して同外周面を帯
電させる接触部材をケース内に設けた、前記1)〜3)
いずれか記載のテープ貼付具 5) 前記圧着ローラの外周面をシリコン樹脂面とする
と共に、この圧着ローラと軽く接触する外周面がシリコ
ン樹脂面であるローラをケース内部に回動自在に設けて
前記接触部材とした、前記4)に記載のテープ貼付具 6) 前記ケース内を、粘着テープ巻から引出した粘着
テープが前記ローラの外周の一部に巻付き圧着ローラと
同ローラの接触部を通ってから圧着ローラに巻付く配置
に構成した、前記5)に記載のテープ貼付具 7) 前記切断刃を先端に取付けた切断アームを、切断
刃がケース内から圧着ローラ圧接位置後方に達する範囲
で揺動可能かつ切断刃が圧着ローラ圧接位置後方で圧着
ローラ半径方向に移動するようスライド可能にケースに
取付けると共に、ケース内で前記切断アームとレバーそ
れぞれの端部にピン結合して双方を連動させる中間リン
クを設けて切断アームと中間リンクで前記可動機構を構
成した、前記1)〜6)いずれか記載のテープ貼付具に
ある。
【0005】
【作用】本発明のテープ貼付具では、始めにケース内の
粘着テープ巻から粘着テープを引出して、圧着ローラの
ケースから露出した外周部分の、被貼付面への圧接位置
まで巻付けておく。この状態で、被貼付面の貼付け開始
位置に、圧着ローラ外周の粘着テープが貼付くようテー
プ貼付具を押当てる。この位置から圧着ローラを被貼付
面上で転がして粘着テープが引出される向きにテープ貼
付具を動かすと、粘着テープが次々に引出されると同時
に圧着ローラで押さえられて被貼付面に貼付けられる。
粘着テープを必要な長さ分貼付けたら、テープ貼付具を
被貼付面に押当てたまま、レバーを動かす。レバーの動
きで、切断刃を動かす可動機構が作動し、切断刃をケー
ス内から圧着ローラ圧接位置後方のケース外に出し、次
に圧着ローラ半径方向に切断刃を移動させて圧着ローラ
外周の粘着テープに押付ける。これにより粘着テープが
切断されるので、テープ貼付具を被貼付面から放すと共
に、レバーを元に戻して切断刃の可動機構を逆に作動さ
せて切断刃をケース内に収容する。粘着テープ切断時以
外は切断刃が手指に触れやすい部分に現れないので安全
に貼付け作業が行え、被貼付面が傷付くこともない。
【0006】切断刃に近接させてテープ押さえ片を設け
た構成では、粘着テープを切断する際、切断刃を圧着ロ
ーラ半径方向に動かして圧着ローラ外周の粘着テープに
近付けるとまず始めにテープ押さえ片が粘着テープの粘
着面に接触する。さらに切断刃を動かしていくと、テー
プ押さえ片が押込まれて切断刃の刃先が粘着テープに達
し、粘着テープを圧着ローラ外周面上で切断する。切断
後、切断刃を逆方向に動かすと、切断刃は圧着ローラの
外周面から離れるが、テープ押さえ片が元に戻りながら
粘着テープと接触し続けて粘着テープ端部を圧着ローラ
外周面から離さないので、切断刃と粘着テープが粘着し
ていてもきれいに離すことができ、切断刃に付いて粘着
テープが圧着ローラから浮いたりしない。テープ押さえ
片が圧着ローラから離れる際も、接触した上面が粘着テ
ープの粘着面と粘着しないのできれいに離れ、粘着テー
プを動かさない。こうして粘着テープをなるべく圧着ロ
ーラ面から動かさないようにして、粘着テープの垂れ下
がりを起こりにくくし、次の粘着テープ貼付けをスムー
ズにしている。
【0007】テープ押さえ片としてシリコン樹脂層を上
面に形成したスポンジ片を用いる構成では、テープ押さ
え片であるスポンジ片のシリコン樹脂面となった上面が
粘着テープの粘着面に接触する。この後徐々にスポンジ
片が押し縮められて切断刃の刃先が粘着テープに達し、
粘着テープを切断する。切断刃を逆方向に動かすと、ス
ポンジ片が元の形に戻りながら粘着テープ端部を圧着ロ
ーラ外周面上に保つ。そして、シリコン樹脂面により、
粘着テープを動かさずに圧着ローラからスポンジ片を離
すことができる。
【0008】圧着ローラ外周面と接触してこれを帯電さ
せる接触部材を設けた構成では、粘着テープ貼付けの際
などで圧着ローラが回動すると、接触部材との接触によ
り圧着ローラ外周面が帯電する。帯電することで、圧着
ローラに巻付ける粘着テープが外周面に吸付いて離れに
くくなり、切断後の粘着テープ端部の反り返りが起こり
にくく、粘着テープが圧着ローラから離れて垂れ下がる
こともなく、連続して次の貼付け作業を行う場合でも粘
着テープに触れずにそのまま貼付けができる。
【0009】圧着ローラ外周面をシリコン樹脂面とし、
接触部材としてローラを設けた構成では、粘着テープ貼
付けの際などで圧着ローラが回動すると、接触している
ローラも共に回動する。圧着ローラとローラのそれぞれ
の外周面は、共にシリコン樹脂面であるので、回動しな
がら接触することによりそれぞれの外周面が帯電する。
圧着ローラ外周面が帯電することで、これに巻付ける粘
着テープが吸付いて離れにくくなり、切断後の粘着テー
プ端部の反り返りが起こりにくく、粘着テープの垂れ下
がりもない。また、圧着ローラとローラは転がり接触と
なるので、貼付けの際の圧着ローラの回動がスムーズと
なる。
【0010】粘着テープが圧着ローラとローラの接触部
を通って圧着ローラに巻付けられる構成では、粘着テー
プ巻から引出された粘着テープが、その粘着面側をロー
ラの外周面の一部に接触させて巻付けられ、圧着ローラ
とローラの接触部を通ってそこから圧着ローラの外周面
に背面側が接するように巻付けられる。圧着ローラが回
動すると、粘着テープが引出されると共に、粘着テープ
を介して接触しているローラも回動する。圧着ローラと
ローラのそれぞれの外周面は粘着テープを介した接触に
よっても帯電し、圧着テープに巻付ける粘着テープが離
れにくくなる。一方、ローラは粘着テープの粘着面と接
触しているが、外周面がシリコン樹脂面となっているた
め粘着が起こらず、粘着テープを圧着ローラへスムーズ
に案内できる。このローラが粘着テープ巻と圧着ローラ
の間に入ることで、粘着テープをたるみにくくして常に
一定の張力を加えることができ、貼付け状態を均一に保
てる。
【0011】切断アームと中間リンクを設けて切断刃の
可動機構とした構成では、レバーを動かすと、中間リン
クを介して切断アームがケースに対し始めは揺動して先
端の切断刃をケース内から外へ移動させる。次に圧着ロ
ーラ半径方向にスライドして先端の切断刃を圧着ローラ
外周の粘着テープに押付け、粘着テープを切断する。切
断後はレバーを元に戻して切断アームを逆にスライドお
よび揺動させて、先端の切断刃をケース内に収容する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のテープ貼付具のケース
は、片手で持ってテープ貼付けが可能な大きさとするの
が望ましい。また、使用する粘着テープ巻を交換したり
引出した粘着テープを圧着ローラ等に巻付けたりするこ
とが可能となるよう、ケースの一部を開けられる構造
か、あるいは持つ場合に邪魔にならない程度に粘着テー
プ巻や圧着ローラ側を始めから開放させた構造として用
いる。
【0013】本発明で使用する圧着ローラは、被貼付面
に対して粘着テープを確実に圧着できるよう、ゴムや樹
脂等の弾性素材を外周部分に用いるのがよく、特に、接
触部材と接触して帯電しやすいように外周面をシリコン
樹脂面とするのが望ましい。外周面をシリコン樹脂面と
する場合は、前記の素材表面にシリコンシーラーを塗布
したものや、シリコン樹脂を外周部分の素材としたもの
などが用いられる。また、この場合圧着ローラと対にし
て使用するローラも、帯電させやすく、あるいは粘着テ
ープと粘着しにくくするため、同様の構成としてよい。
【0014】本発明で切断刃に近接させて設けるテープ
押さえ片は上面にシート状のシリコン樹脂を貼付けたり
シリコンシーラーを塗布したりしたスポンジや、シリコ
ン樹脂製スポンジの、小片を用いるのが一般的である
が、高弾性の軟かいゴムや樹脂、ばねの上側にシリコン
樹脂板を貼付けたり、シリコンシーラーを直接塗布ある
いは塗布した部材を貼付けたりしたものなどを用いても
かまわない。
【0015】本発明において粘着テープの切断刃を動か
す可動機構は、切断アームと中間リンクを用いて揺動お
よびスライドにより所要の動きを実現するものが主に用
いられるが、レバーにより直接切断刃を動かす単純なも
のや、多重にリンクを用いて軽い力で切断できるように
したものなど、他の手段で構成した機構としてもかまわ
ない。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本実施例は、シリコン樹脂製の圧着ローラおよびローラ
を備え、シリコンシーラーを塗布したスポンジ片をテー
プ押さえ片とし、切断アームと中間リンクで切断刃の可
動機構を構成した例である。図1は実施例を示す側面
図、図2は実施例のテープ交換用カバーの取外し状態を
示す説明図、図3は実施例を示す正面図、図4は実施例
を示す底面図、図5は実施例を示す左側面図、図6は図
3のA−A断面図、図7は実施例の内部構造を示す説明
図、図8は実施例の切断アームの作動機構を示す説明
図、図9は実施例による粘着テープ貼付手順を示す説明
図、図10は実施例の切断動作を示す説明図、図11は
実施例の切断刃の切断後の戻り動作を示す説明図であ
る。
【0017】本実施例のテープ貼付具1は、粘着テープ
7を転がりながら次々と押さえて被貼付面15に貼付け
ていく、シリコン樹脂製の圧着ローラ3をケース2に外
周の一部が露出した形で回動自在に設け、これと軽く接
触する同じシリコン樹脂製で粘着テープ7が粘着しない
ようにしているローラ4をケース2内部に回動自在に設
け、さらにケース2内部に、粘着テープ巻6を着脱自在
に取付けるテープ支持軸5を回動自在に設けている。テ
ープ支持軸5に取付けた粘着テープ巻6から引出した粘
着テープ7は、ローラ4外周の一部に粘着面7aが接す
るように巻付け、ローラ4と圧着ローラ3の接触部3a
を通し、ここから圧着ローラ3外周に背面7bが接し粘
着面7aが外側に向いた状態に巻付けて、被貼付面15
へ貼付ける仕組みである。
【0018】必要な長さで被貼付面15に貼付けた粘着
テープ7を切離す切断刃10は、切断時のみケース2の
外に出て圧着ローラ3外周の粘着テープ7を切断できる
ように、可動な切断アーム8に取付けている。この切断
アーム8は、中央部に長穴8aを設けた細長い板状で、
ケース2に設けた軸支部2bに、切断アーム8の長穴8
aを合わせて、切断アーム8がケース2に対し揺動自在
かつスライド自在となるように取付ける。一方、切断ア
ーム8を動かして切断刃10を使用するためのレバー1
2を、一端がケース2外に出た状態で揺動自在にケース
2に取付ける。レバー12のケース2内側の端部と、切
断アーム8の切断刃10とは反対端部分とをそれぞれと
ピン結合する中間リンク11で連結して、切断時にレバ
ー12のケース2外側部分を押すと、レバー12、中間
リンク11、切断アーム8のリンクにより、切断アーム
8が揺動しながらケース2外に出ると共に、圧着ローラ
3回転中心の向きにスライドして、先端の切断刃10を
圧着ローラ3外周の粘着テープ7に押当てる機構として
いる。レバー12と切断アーム8には、押したレバー1
2を放した時にレバー12を元の位置に戻し、切断アー
ム8を圧着ローラ3から離れる向きにスライドさせるよ
うに、ねじりコイルばね13の端部をそれぞれ取付けて
いる。また、切断アーム8とケース2間には、切断アー
ム8先端をケース2内に引き込む向きに付勢するばね1
4を取付けている。
【0019】切断アーム8先端には、粘着テープ7を切
断する切断刃10と共に、圧着ローラ3外周に沿わせた
粘着テープ7と接する上面を切断刃10の刃先より高い
位置にもつ、シリコンシーラーを上面に塗布したスポン
ジ製のテープ押さえ片9を近接させて取付けている。切
断刃10を粘着テープ7に押当てる際に、最初にテープ
押さえ片9の上面が粘着テープ7と接し、その後テープ
押さえ片9が押し縮められることで初めて切断刃10が
粘着テープ7に達する仕組みとなっている。
【0020】本実施例のテープ貼付具1を使用するに
は、まず、ケース2内部のテープ支持軸5に、使用目的
に合った粘着テープ巻6を取付ける。そして、粘着テー
プ7を引出し、ローラ4に粘着面7aが接触するように
してローラ4と圧着ローラ3の接触部3aに粘着テープ
7先端を差込み、ローラ4と圧着ローラ3をまわして粘
着テープ7を通過させる。接触部3aを通過した粘着テ
ープ7を一度圧着ローラ3に沿わせると、接触部3aに
おいて圧着ローラ3とローラ4が粘着テープ7を介して
互いに接触して帯電していることから、粘着テープ7が
圧着ローラ3外周に粘着面7aを外に向けた状態で吸い
付いて離れにくくなる。粘着テープ7を圧着ローラ3の
被貼付面15への圧接位置1aまで引出した状態にした
ら、被貼付面15の貼始めとなる位置に圧着ローラ3外
周の粘着テープ7がちょうど貼付くようにテープ貼付具
1を押し当てる。この状態で圧着ローラ3を被貼付面1
5上で転がすようにしてテープ貼付具1を引くと、最初
に貼付いた部分に引張られる形で粘着テープ7が次々に
引出されると同時に圧着ローラ3で押さえられて被貼付
面15に貼付けられていく。
【0021】被貼付面15上に粘着テープ7を必要な長
さに渡って貼付けたら、テープ貼付具1の圧着ローラ3
を被貼付面15に付けたまま、切断用のレバー12を押
す。押したレバー12は揺動しながら中間リンク11を
介して切断アーム8を最初は揺動させてその先端部8b
をケース2内から外側に引出し、次に圧着ローラ3回転
中心の向きにスライドさせて、切断アーム8先端部8b
を圧着ローラ3外周の粘着テープ7に押付ける。粘着テ
ープ7には、始めにテープ押さえ片9上面が接触し、そ
の後徐々にテープ押さえ片9が押し縮められて切断刃1
0の刃先が粘着テープ7に達し、粘着テープ7を圧着ロ
ーラ3上で切断する。被貼付面15で、粘着テープ7の
切断した端部を押さえて完全に貼付け、テープ貼付具1
を被貼付面15から離すと、貼付け完了となる。切断
後、テープ貼付具1のレバー12を放すと、ねじりコイ
ルばね13およびばね14の働きにより、切断アーム8
は逆向きにスライドおよび揺動して、ケース2内へ戻
る。その時、切断アーム8先端の切断刃10は、切断ア
ーム8のスライドにより圧着ローラ3の外周面から離れ
るが、テープ押さえ片9が復元しながら粘着テープ7と
の接触をしばらく保つので、切断刃10と粘着テープ7
の粘着面7aをきれいに離すことができる。テープ押さ
え片9は上面がシリコン樹脂面のため、粘着テープ7の
粘着面7aにくっつかず、切断アーム8先端部8bを戻
しても粘着テープ7は動かさずに済む。圧着ローラ3
も、接触部3aで帯電した状態で粘着テープ7と接して
いるので、粘着テープ7を吸い付けて反り返り等が起き
ず、次の貼付け作業がそのまま行える。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上記した構成を採用すること
により、粘着テープの切断時以外は切断刃をケース内に
収容して、切断刃への作業者の接触の危険をなくし、安
全な粘着テープ貼付作業が行える。また、粘着テープの
切断が圧着ローラ外周面上で行え、被貼付面を切断刃で
傷付けるおそれがなく、レバーを動かすだけで誰でも簡
単に切断操作ができ、貼付作業が能率良く行える。
【0023】切断刃に近接させてテープ押さえ片を設け
た構成を採用すると、切断刃を圧着ローラから離す際、
切断刃に粘着したまま粘着テープが圧着ローラから浮上
がるのを確実に防いで、粘着テープを圧着ローラ外周面
に保持でき、切断後の粘着テープの垂れ下がりが起きに
くく連続して次々に貼付けを行う場合も効率良く作業が
行える。
【0024】圧着ローラ外周面と接触する接触部材を設
けた構成を採用すると、帯電した圧着ローラに粘着テー
プを密着させることができ、貼付け前後の粘着テープの
垂れ下がりを防いで、連続して次々に貼付けを行う際の
作業性が大きく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す側面図である。
【図2】実施例のテープ交換用カバーの取外し状態を示
す説明図である。
【図3】実施例を示す正面図である。
【図4】実施例を示す底面図である。
【図5】実施例を示す左側面図である。
【図6】図3のA−A断面図である。
【図7】実施例の内部構造を示す説明図である。
【図8】実施例の切断アームの作動機構を示す説明図で
ある。
【図9】実施例による粘着テープ貼付手順を示す説明図
である。
【図10】実施例の切断動作を示す説明図である。
【図11】実施例の切断刃の切断後の戻り動作を示す説
明図である。
【図12】従来のテープ貼付具を示す説明図である。
【符号の説明】
1 テープ貼付具 1a 圧接位置 2 ケース 2a テープ交換用カバー 2b 軸支部 3 圧着ローラ 3a 接触部 4 ローラ 5 テープ支持軸 6 粘着テープ巻 7 粘着テープ 7a 粘着面 7b 背面 8 切断アーム 8a 長穴 8b 先端部 8c ピン 9 テープ押さえ片 10 切断刃 11 中間リンク 12 レバー 12a ピン 13 ねじりコイルばね 14 ばね 15 被貼付面 16 案内ローラ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース内に粘着テープ巻を着脱可能かつ
    回動自在に設けると共に、この粘着テープ巻から引出し
    た粘着テープをその粘着面を外側にして外周の一部に巻
    付ける圧着ローラをケース内から外周の一部が露出する
    ように回動自在に取付け、粘着テープを巻付けた圧着ロ
    ーラを被貼付面に押し当てて転がすようにケースごと動
    かして、粘着テープを連続して引出すと同時に被貼付面
    への貼付けを行うテープ貼付具において、粘着テープの
    切断刃が圧着ローラの被貼付面への圧接位置の後方で圧
    着ローラ半径方向に移動して粘着テープに押付いた後圧
    着ローラから離れてケース内に退避するようにこの切断
    刃を動かす可動機構を設け、圧着ローラの近くに前記切
    断刃の可動機構を作動させるレバーを設けたことを特徴
    とする、テープ貼付具。
  2. 【請求項2】 前記圧着ローラ外周の粘着テープと粘着
    せずに接触可能な上面を切断刃の刃先より高い位置に有
    しかつこの上面が刃先より下に下がるまで弾性変形可能
    なテープ押さえ片を切断刃に近接させて設けた、請求項
    1に記載のテープ貼付具。
  3. 【請求項3】 前記テープ押さえ片として、スポンジ片
    の上面にシリコン樹脂層を形成したものを使用した、請
    求項2に記載のテープ貼付具。
  4. 【請求項4】 前記圧着ローラの外周面と接触して同外
    周面を帯電させる接触部材をケース内に設けた、請求項
    1〜3いずれか記載のテープ貼付具。
  5. 【請求項5】 前記圧着ローラの外周面をシリコン樹脂
    面とすると共に、この圧着ローラと軽く接触する外周面
    がシリコン樹脂面であるローラをケース内部に回動自在
    に設けて前記接触部材とした、請求項4に記載のテープ
    貼付具。
  6. 【請求項6】 前記ケース内を、粘着テープ巻から引出
    した粘着テープが前記ローラの外周の一部に巻付き圧着
    ローラと同ローラの接触部を通ってから圧着ローラに巻
    付く配置に構成した、請求項5に記載のテープ貼付具。
  7. 【請求項7】 前記切断刃を先端に取付けた切断アーム
    を、切断刃がケース内から圧着ローラ圧接位置後方に達
    する範囲で揺動可能かつ切断刃が圧着ローラ圧接位置後
    方で圧着ローラ半径方向に移動するようスライド可能に
    ケースに取付けると共に、ケース内で前記切断アームと
    レバーそれぞれの端部にピン結合して双方を連動させる
    中間リンクを設けて切断アームと中間リンクで前記可動
    機構を構成した、請求項1〜6いずれか記載のテープ貼
    付具。
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