JP2903304B2 - 粘着テープカッター - Google Patents

粘着テープカッター

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JP2903304B2 JP30117396A JP30117396A JP2903304B2 JP 2903304 B2 JP2903304 B2 JP 2903304B2 JP 30117396 A JP30117396 A JP 30117396A JP 30117396 A JP30117396 A JP 30117396A JP 2903304 B2 JP2903304 B2 JP 2903304B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セロハンテープ
やガムテープなどの粘着テープをその貼着後に所望個所
からカットすると同時にテープ端末処理を実行できる粘
着テープカッターに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の粘着テープカッターとしては、
従来、例えば実開平6−73027号公報記載のものが
有った。
【0003】この従来の技術は、ロール状に巻回した粘
着テープを支持体内に回転可能に内装し、下辺隅部から
前記テープを繰り出し、切刃でテープを切断するテープ
カッターであって、一辺開放の枠状支持体の内面ほぼ中
央に粘着テープのボビンをボビン受けで枢支して粘着テ
ープを支持体に回転可能に内装するとともに、テープ粘
着面側における支持体下辺に、テープ端末付近の粘着面
を仮着けするためのテープ仮着けを設けてその上面に繰
出し途中の粘着テープを押し付けるローラとテープガイ
ドとこのガイドを経たテープを切断する切刃とを備えた
切断部と称する自己浮上の傾動片を設けた粘着テープ切
断機である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術
は、初回貼着使用後にカットしたテープ端末部は、前記
従来例公報図面中、図2のようにテープ粘着面を下に向
けテープ仮着け片からフリーな状態で若干寸法だけ食み
出していて、この食み出し部分は、上記公報図2の上位
置にあるとは限らず、僅かな外力でも動き易いので、そ
の下面である食み出し粘着面が他所に自己粘着してしま
い易く、その後処理が面倒で、咄嗟の使用に間に合わな
い事態も生じるという本質的かつ重大な第1の問題点が
有る。
【0005】また、この従来例は、その粘着開始時に、
上記のテープ食み出し部が、同上公報図面中、図2のカ
ット直後の位置から図3のテープガイド下面の位置まで
傾動片(切断部)の押し込み操作だけで急に伸びて来る
とは考えられず、従来公報図2のように仮着け片とロー
ラとの間における狭所に存在するテープ食み出し部を注
意深く手指かピンセットで摘み引き出し、この引き出し
部を同上公報図3のようにテープガイドの下方に位置さ
せることで初めて粘着テープの貼着開始態勢にできるも
のであるから、取扱い面倒で、不馴れの者は使用できな
いという第2の問題点も有る。
【0006】さらに、上記の粘着開始態勢(上記公報の
図3)から実際にテープ粘着面をテープガイドで被粘着
面に押し当てて貼着し始めようとするとき、この押し当
て部のテープ粘着力が前記仮着け片に対するテープ粘着
力よりも小さいと、折角位置決めした上記の押し当て部
が被粘着面から剥れてしまい使いものにならない場合も
多く生じるという第3の問題点も有った。
【0007】さらにまた、前記従来例とは別に、実開平
5−81160号公報記載のものも周知である。この従
来例は、傾斜した時、引き出された粘着テープに当接す
る位置に切断刃を設けた本体に、巻き状の粘着テープを
回動できるように装填すると共に、引き出される粘着テ
ープの不着面を摺動させ、かつ回転体の1端側を回動で
きるように支持する案内軸を装設し、前記回動体の他端
は、本体が被接着物の面上で前傾した時、引き出された
粘着テープの接着面が付着する付着部を先端に設けると
共に、回動体の先端が少なくとも切断刃位置を超えるよ
うに回動させ、かつ切断後復元する回動案内体を下側に
設けたことを特徴とする切断後の先端を繰り出す粘着テ
ープカッターである。
【0008】したがって、この従来例においても、前記
従来例同様、初回貼着使用後にカットしたテープ端末部
は、上記従来例公報図面中、図3のようにテープ粘着面
を下に向けテープ仮着部からフリーな状態で若干寸法だ
け食み出していて、この食み出し部分は、上記公報図3
の上位置にあるとは限らず、僅かな外力でも動き易いの
で、その下面である食み出し粘着面が他所に自己粘着し
てしまい易く、その後処理が面倒で、咄嗟の使用に間に
合わない事態も生じ易いし、複雑な構造のテープ繰出し
用回動体(公報中図4参照)を用いているので、組立て
面倒かつ使用しづらいという多くの問題点が有る。ま
た、前記各従来例は共に、所謂『使い捨て』式のもので
あるから、不経済であると共に、ゴミ公害も生じるとい
う共通した問題点も有る。
【0009】本発明は、前記した各問題点を除去するた
めに、貼着使用後にカットしたテープ端末部における粘
着面の大部分をテープ仮固定片で仮固定保護し、貼着開
始時にはテープ仮固定片の切欠から仮固定保護状態のテ
ープ端末を手指で容易に摘み引き出し貼着開始態勢にで
きるようにすることと、貼着後におけるテープの所望カ
ット部分を容易かつ迅速にカットできるようにすること
と、粘着テープの交換使用を可能とすることとを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記したこの発明の目的
は、ロール状に巻回した粘着テープを手指で握持できる
形状の支持体内に回転可能に内装し、切刃付近を経て前
記テープを繰り出し、切刃でテープを切断するテープカ
ッターを構成するに当り、プラスチックでテープ幅方向
に二つ割り形成した一辺開放の枠状支持体1の内面ほぼ
中央に粘着テープ2のボビン3を受けるボビン受け4を
設け、その周面にボビン3をテープと共に支持体合着に
より枢支して粘着テープ2を支持体1に回転可能に内装
するとともに、テープ粘着面2a側における支持体開口
縁5に、テープ端末付近の粘着面2aを仮着け固定する
ためのテープ仮固定片6を設けてその先端にテープ摘み
用の切欠6aを形成し、また、テープの非粘着面側にお
ける支持体開口縁5aにテープ切刃7が先端に有る押さ
え板8をその後端枢支部8aで開閉可能に枢支したこと
で達成できた。
【0011】
【発明の実施の形態】先ず、この発明の基本形態は、図
1、図2に示すように、ロール状に巻回した粘着テープ
を手指で握持できる形状の支持体内に回転可能に内装
し、切刃付近を経て前記テープを繰り出し、切刃でテー
プを切断するテープカッターを構成するに当り、先ず図
3のようにABS樹脂やポリプロピレンなどのプラスチ
ックでテープ幅方向に二つ割り形成した一辺開放の枠状
支持体1,1を用意する。
【0012】そして、その各内面ほぼ中央にそれぞれセ
ロハンテープのようにロール状に巻いた粘着テープ2の
ボビン3を受ける雌雄嵌着可能なテーパ付ボビン受け
4,4を設け、その周面にボビン3をテープと共に図
1、図2のように枢支するのであるが、このときには、
支持体1,1を前記ボビン受け4,4同士の合着により
合掌固定しつつ粘着テープ2を支持体1に上記各図のよ
うに回転可能に内装する。
【0013】さらに、テープ粘着面2a側における支持
体開口縁5には、テープ端末付近の粘着面2aを仮着け
固定するためのテープ仮固定片6を上記各図のように設
けて、その先端にテープ摘み用の切欠6aを形成する。
また、粘着テープ2の非粘着面側における支持体開口縁
5aには、テープ切刃7が先端に有る押さえ板8をその
後端枢支部8aで開閉可能に枢支してこの発明よりなる
粘着テープカッターを構成する。
【0014】なお、図3において、符号1a,1bで示
すものは、それぞれ支持体合着用の僅かなテーパ付の嵌
着ポストとポスト係入孔であるから、ねじ止め合着の場
合は、上記ポスト1aやポスト係入孔1bは不要とな
り、また、押さえ板8は、その枢支部8aを凹部または
孔として支持体1の内面に突設した枢支ピンPに挿入枢
支した例を示したが、この枢支手段は、他の周知の板片
枢支手段を採用できる。さらに、支持体1の形状は、粘
着テープ2の外周に応じて図2の鎖線で示すように後部
半円形としてもよい。
【0015】本発明の粘着テープカッターは、以上のよ
うな構成となしたので、これを使用するに当り、先ず、
図1のように、支持体1を手指hで握持して、予じめ用
意した封筒封かん部などの被貼着面Fの始端に図4のよ
うにテープ始端2Aを粘着した後、図5のように粘着テ
ープ2を引き出し、図6のようにテープ貼終部2Bを被
貼着面Fの終端に臨ませた後、図7のように被貼着面F
の全域に粘着テープ2の粘着面2aを押し付ける。
【0016】次いで、図7のようにテープ貼終部2Bの
上部におけるテープ粘着面2aを押さえ板8でテープ仮
固定片6の外面に押し当てて仮固定した後、押さえ板8
の先端の切刃7を同図7の矢示方向に動かして、テープ
貼終部2Bをカットする。
【0017】そして、このカット後における新しいテー
プ始端2A付近は、図8のように仮固定片6に粘着して
いて不動であり、再度引き出すには、押さえ板8をその
枢支部8aを支点として同図8のように回動してテープ
仮固定片6から遠ざけることで、支持体開口縁5,5a
間に手指hが入るようにし、次いで、テープ始端付近を
仮固定片6の切欠6a部分から手指で摘み上げること
で、仮固定片6に仮粘着している上記テープ始端2A付
近を仮固定片6から容易に剥して引き出すことができ、
図4に示す次回の貼着準備状態とすることができる。な
お、粘着テープ2の新品交換は、図3のように支持体
1,1を分離することで容易に実行できる。
【0018】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、以下に記載の効果を奏する。貼着使用後にカットし
たテープ端末付近におけるテープ粘着面2aの大部分を
テープ仮固定片6で仮固定保護することができるから、
次のテープ貼着開始時には、テープ仮固定片6の切欠6
aから上記仮固定保護状態のテープ端末を手指で容易に
摘み引き出し貼着開始態勢とすることができるから、迅
速、確実なテープ貼着作業が実行できるという第1の効
果が有る。
【0019】また、貼着終了時点でのテープ貼終部2B
のカットは、押さえ板8の先端切刃7で確実容易にカッ
トでき、このカット後における押さえ板8の回動で支持
体1の開口縁5,5a間すなわちテープ露出部が全開状
態にできるから、肝心のテープ回りの扱いが楽に素早く
実行できるという第2の効果も有る。
【0020】さらにこの発明による粘着テープカッター
の支持体1は、テープ幅方向に二つ割成形したものを、
合着して組立てるようになしたので、テープの使い終り
に伴なうユーザの粘着テープの交換が容易に実行できる
と共に、支持体1,1や押さえ板8は何度でも再利用可
能で経済的かつ、使い捨てによるゴミ公害を減少できる
という第3の効果も有る。
【0021】さらにまた、夏場における高温により粘着
テープから滲み出した粘着物の隣接物に対する付着等の
トラブル発生時においても、押さえ板8はその枢支部8
aを支点として大きく開けることができ、肝心の支持体
1の開口縁5,5a間におけるテープ露出部を全開して
トラブル処理を容易におこなえるという第4の効果も有
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による粘着テープカッターの一例を示す
斜視図
【図2】本発明による粘着テープカッターの一例を示す
拡大縦断側面図
【図3】本発明による粘着テープカッターの一例を示す
分解斜視図
【図4】本発明による粘着テープカッターの使用状態の
一例を示す説明図
【図5】本発明による粘着テープカッターの使用状態の
一例を示す説明図
【図6】本発明による粘着テープカッターの使用状態の
一例を示す説明図
【図7】本発明による粘着テープカッターの使用状態の
一例を示す説明図
【図8】本発明による粘着テープカッターの使用状態の
一例を示す説明図
【符号の説明】
1 支持体 2 粘着テープ 2a 粘着面 2A テープ始端 2B テープ貼終部 3 ボビン 4 ボビン受け 5 支持体開口縁 5a 支持体開口縁 6 テープ仮固定片 6a 切欠 7 テープ切刃 8 押さえ板 8a 枢支部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻回した粘着テープを手指で
    握持できる形状の支持体内に回転可能に内装し、切刃付
    近を経て前記テープを繰り出し、切刃でテープを切断す
    るテープカッターにおいて、プラスチックでテープ幅方
    向に二つ割り形成した一辺開放の枠状支持体1の内面ほ
    ぼ中央に粘着テープ2のボビン3を受けるボビン受け4
    を設け、その周面にボビン3をテープと共に支持体合着
    により枢支して粘着テープ2を支持体1に回転可能に内
    装するとともに、テープ粘着面2a側における支持体開
    口縁5に、テープ端末付近の粘着面2aを仮着け固定す
    るためのテープ仮固定片6を設けてその先端にテープ摘
    み用の切欠6aを形成し、また、テープの非粘着面側に
    おける支持体開口縁5aにテープ切刃7が先端に有る押
    さえ板8をその後端枢支部8aで開閉可能に枢支してな
    るる粘着テープカッター。
JP30117396A 1996-10-25 1996-10-25 粘着テープカッター Expired - Lifetime JP2903304B2 (ja)

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EP2649001A4 (en) * 2010-12-09 2016-03-09 3M Innovative Properties Co ADHESIVE TAPE FEEDER
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CN105966965A (zh) * 2016-06-24 2016-09-28 张子青 一种新型保鲜膜盒
JP2018177523A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 保信 藤原 折代を提供し、剥離部を形成するテープカッター。

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