JPH0899705A - 磁石入りベルト - Google Patents

磁石入りベルト

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JPH0899705A
JPH0899705A JP25974694A JP25974694A JPH0899705A JP H0899705 A JPH0899705 A JP H0899705A JP 25974694 A JP25974694 A JP 25974694A JP 25974694 A JP25974694 A JP 25974694A JP H0899705 A JPH0899705 A JP H0899705A
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JP
Japan
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belt
magnet
magnets
longitudinal direction
built
Prior art date
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Pending
Application number
JP25974694A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Yaginuma
孝雄 柳沼
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Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁力によるベルトへの搬送物の吸着搬送にお
いて、磁石を組み込んだアタッチメントを取り付けた方
法にみられるような問題点を解消させ、またベルトの駆
動面側に磁石レールを設けて用いる方法にみられる欠点
を解消させた磁石入りベルトを提供する。 【構成】 ベルト本体に、ベルト搬送面に凹凸を形成さ
せることなく、磁石を埋没またはその一部分を表面に露
出させた状態で一体化させた磁石入りベルトによって達
成される。このようにして一体化される磁石は、ベルト
長手方向に、断続的または連続的に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁石入りベルトに関す
る。更に詳しくは、磁力によるベルトへの搬送物の吸着
搬送において、搬送機構を簡略化せしめた磁石入りベル
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁力によるベルトへの搬送物
の吸着搬送方法として、ベルト搬送面に磁石を組み込ん
だアタッチメントを取り付けて使用する方法や搬送機構
中に磁石レールを設けて用いる方法などが一般的に知ら
れている。しかしながら、これらの方法においては、磁
石がベルトに一体化されていないため、次のような欠点
がみられる。
【0003】前者の場合には、 (1)取り付けられたアタッチメントによりベルト搬送面
が段付き形状となるため、搬送物の形状に制限を受ける
ことになる。 (2)仮りに、アタッチメントの配列を密にして、搬送面
に段がつかないようにしても、プーリ部で屈曲したと
き、アタッチメント相互間に隙間が生ずるため、そこに
搬送物を挾み込んでしまう可能性があり、その後のベル
トの円滑な送りの障害となる。 (3)アタッチメントがベルト搬送面から欠落し、その結
果紛失してしまったり、あるいは搬送物にくっ付いたま
ま次工程に進んでしまうなどのトラブルが発生する可能
性を有している。 (4)磁石入りのアタッチメントをベルト本体の背面に取
り付けることも考えれるが、その取り付けを溶着、接着
等の手段で行った場合には、プーリに巻き付く際の屈曲
や磁石による吸着などにより、溶着面、接着面において
剥離を生ずる可能性が高い。また、ボルト、ナット等に
より取り付ける場合には、ベルト本体に穿孔、切欠き等
の加工を施す必要があり、これらの加工部分が起点とな
ってベルトが損傷する可能性がある。
【0004】また、後者の場合には、 (1)ベルトの駆動面側に磁石レールが設けられるため、
搬送機構そのものが複雑となるのを避けることができな
い。 (2)ベルトを介して搬送面側の搬送物を吸着させるた
め、強力な磁力による吸着圧によってベルトが摩耗して
しまうおそれがある。 (3)例えば、変形癖を有するスチールコードを埋設させ
たゴム製シートの如く、変形を伴うシート状の搬送物
を、変形の影響を受けないように吸着して搬送しようと
する場合、搬送面には約1〜2g/cm2の吸着力を必要とす
る。このような吸着力が搬送物重量の他に常にベルトに
作用するため、ベルト本体の摩耗もさることながら、ベ
ルトを駆動するモータの容量も大きくしなければならな
くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、磁力
によるベルトへの搬送物の吸着搬送において、磁石を組
み込んだアタッチメントを取り付けた方法にみられるよ
うな問題点を解消させ、またベルトの駆動面側に磁石レ
ールを設けて用いる方法にみられる欠点を解消させた磁
石入りベルトを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
ベルト本体に、ベルト搬送面に凹凸を形成させることな
く、磁石を埋没またはその一部分を表面に露出させた状
態で一体化させた磁石入りベルトによって達成される。
このようにして一体化される磁石は、ベルト長手方向
に、断続的または連続的に配置される。
【0007】ベルト本体は、熱可塑性樹脂または熱硬化
性樹脂からも形成させることができるが、好ましくはポ
リウレタンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム等の
ゴム状弾性材料から形成され、その形状は歯付ベルト、
平ベルト、Vベルト等任意の形状を有するベルトであり
得る。また、これらに一体化される磁石としては、鋳造
磁石、フェライト磁石、柔軟磁石、希土類磁石等任意の
ものを使用することができ、その性状も固体状、弾性体
状等のいずれであってもよい。
【0008】一体化される磁石の配置については、プー
リ部での屈曲の点が考慮される。この点を考慮し、磁石
を断続的に配置する場合には、断続的な配置で有効な磁
力が発揮されるように、両面着磁の鋳造磁石、フェライ
ト磁石等をSN交互に配置することで、搬送面での吸着
が可能となる。
【0009】また、片面多極着磁、両面多極着磁の柔軟
磁石については、断続的な配置でも吸着力がみられ、更
に連続的な配置では、長手方向に連続した吸着力を有す
る搬送面を得ることが可能である。
【0010】鋳造磁石、フェライト磁石等の固体の磁石
では、プーリ部での屈曲の問題から、長手方向へは連続
的に配置できないが、柔軟磁石等の弾性体磁石では、厚
み方向でベルト本体に埋設された抗張体の位置と高さを
同一もしくは近付け、幅方向で抗張体のない個所に配置
することで、連続的に配置してもプーリとの巻付きに支
障のない磁石入りベルトを得ることができる。
【0011】一体化される磁石は、ベルト搬送面に凹凸
を形成させることなく、ベルトの長手方向に断続的また
は連続的に設けられるが、その幅方向の長さは、一般に
両端部分を除き目一杯の幅に連続して設けることが好ま
しいが、断続的であってもよい。また、長手方向に断続
的に設ける場合には、半幅程度の長さのものを長手方向
に交互位置に設けるなど、任意の配置をとることができ
る。
【0012】更に、磁石部分の欠落を避けるために、磁
石のベルト長手方向の幅は、それを断続的に配置する場
合、プーリ径と次のような関係にあることが好ましく、
このような範囲内では屈曲回数が107回でも欠落の問題
がないことが実験により確められている。プーリ径 固体磁石 柔軟磁石 100mm以下 >5mm >10mm 100〜200mm >8mm >20mm
【0013】
【作用】ベルトに磁石を一体化することにより、磁石部
分の欠落の可能性は皆無となり、またベルト自体に磁石
による吸着力を保持せしめているので、ベルト以外の搬
送機構であるプーリやレールに磁力を持たせる必要もな
い。
【0014】
【実施例】図1〜5に示される態様は、いずれも抗張体
1入りの歯付ベルトにおいて、ベルト本体2に磁石3が
種々の態様で一体化されている。
【0015】図1は、ベルト本体に磁石が埋没された状
態で、長手方向に断続的に配置された態様を示してい
る。
【0016】図2は、ベルト本体の表面に磁石の一部分
を露出させた状態で、長手方向に断続的に配置された態
様を示している。
【0017】図3は、ベルト本体に磁石が埋没された状
態で、長手方向に連続的に配置された態様を示してい
る。
【0018】図4は、ベルト本体の表面に磁石の一部分
を露出させた状態で、長手方向に連続的に配置された態
様を示している。
【0019】また、図5は、ベルト本体の歯部4に磁石
が埋没された状態で、長手方向に断続的に配置された態
様を示している。
【0020】ベルト本体への磁石の一体化は、次のよう
な方法で行うことができる。図1および図3に示される
磁石の埋没の場合には、加硫成形時に金型内に抗張体の
上部となる位置に磁石を配置した後、未加硫ゴムを加硫
成形し、加硫成形品中に埋没させる方法あるいは抗張体
配設面を境に、歯側部分を1層目として加硫成形し、そ
の背面側に磁石を接着した後搬送面側部分を2層目とし
て加硫成形し、そこに磁石を埋没せしめる方法などによ
って行われる。このような場合、磁石の埋没は肉厚とな
っている歯部に相当する位置に行われることが好まし
い。
【0021】図2および図4に示される磁石の一部分を
表面に露出させる場合には、それぞれ上記方法で磁石を
埋没させた後、その搬送面側を磁石の一部分が表面に露
出する迄、研磨する方法などが用いられる。
【0022】また、図5に示されるベルト本体の歯部に
磁石を埋没させる場合には、歯付ベルト成形時の金型
(型車)の歯部に磁石を配置した後、加硫成形する方法な
どが採用される。
【0023】これらの方法以外にも、ベルト本体の搬送
面側から切欠きあるいは孔あけなどの方法で磁石の入る
スペースを設け、そこに磁石をセットした後、布または
シート等を搬送面側全面に接着することにより、磁石を
埋没させるなどの方法も用いられる。
【0024】なお、ベルト本体が熱可塑性樹脂から形成
される場合には押出成形法、射出成形法等が用いられ、
また熱硬化性樹脂から形成される場合には、注型成形法
(鋳造成形法)が用いられる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る磁石入りベルトには、次の
ような効果が奏せられる。 (1)ベルト自体に磁力による吸着力を保持せしめている
ため、他に磁性体を用いた機構を設ける必要がなく、搬
送機構自体を簡略化できる。 (2)磁石がベルト本体に一体化されているため、磁石の
欠落およびそれに伴って起こるトラブルの発生がなくな
る。 (3)ベルト搬送面には凹凸が形成されていないので、搬
送物の形状制限が少なくなり、またベルトを使用した磁
力による搬送物の吸着搬送の範囲が拡大される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト本体に磁石が埋没された状態で、長手方
向に断続的に配置された磁石入りベルトの断面図であ
る。
【図2】ベルト本体の表面に磁石の一部分を露出させた
状態で、長手方向に断続的に配置された磁石入りベルト
の断面図である。
【図3】ベルト本体に磁石が埋没された状態で、長手方
向に連続的に配置された磁石入りベルトの断面図であ
る。
【図4】ベルト本体の表面に磁石の一部分を露出させた
状態で、長手方向に連続的に配置された磁石入りベルト
の断面図である。
【図5】ベルト本体の歯部に磁石が埋没された状態で、
長手方向に断続的に配置された磁石入りベルトの断面図
である。
【符号の説明】
1 抗張体 2 ベルト本体 3 磁石 4 歯部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト本体に、ベルト搬送面に凹凸を形
    成させることなく、磁石を埋没またはその一部分を表面
    に露出させた状態で一体化させた磁石入りベルト。
  2. 【請求項2】 ベルト長手方向に、断続的または連続的
    に磁石を配置した磁石入りベルト。
JP25974694A 1994-09-30 1994-09-30 磁石入りベルト Pending JPH0899705A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25974694A JPH0899705A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 磁石入りベルト

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JPH0899705A true JPH0899705A (ja) 1996-04-16

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JP25974694A Pending JPH0899705A (ja) 1994-09-30 1994-09-30 磁石入りベルト

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009222469A (ja) * 2008-03-14 2009-10-01 Bridgestone Corp コンベヤベルト及びコンベヤベルトの製造方法
CN101863364A (zh) * 2010-05-08 2010-10-20 李泽 一种带有磁性的传输带
JP6446587B1 (ja) * 2018-07-02 2018-12-26 有限会社ポリマ−商工 永久磁石入り帯の制作方法及び永久磁石入り帯と袋状カイロとの組み合わせ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54113172A (en) * 1978-02-24 1979-09-04 Furukawa Electric Co Ltd:The Magnetic belt
JPH0412009U (ja) * 1990-05-15 1992-01-31

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