JP4449172B2 - スチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置 - Google Patents

スチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置に関し、さらに詳しくは、マグネットを付設した搬送体にスチールコード入り帯状材を搬入する際に起こる位置ずれを防止可能にしたスチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に空気入りラジアルタイヤのトレッド部に埋設されたベルト層には、補強材としてスチールコードが使用されている。このベルト層は、タイヤの製造工程では、多数本のスチールコードが未加硫ゴムに引き揃えられて埋設された帯状材(以下、スチールコード入り帯状材という)がベルト貼りされて形成されるが、そのスチールコード入り帯状材がベルト貼りされるまでの搬送工程でコンベヤベルト上で滑り等を生ずると、寸法精度に狂いが発生して製品タイヤの精度に悪影響を与える。
【0003】
従来、上記のようなスチールコード入り帯状材の滑り防止策として、図4に示すように、コンベヤベルト41の搬送面の裏面側に多数のマグネット43を幅方向に連結すると共に、搬送方向に間欠的に配置し、これらマグネット42のスチールコードに対する吸引力を利用してスチールコード入り帯状材Sをコンベヤベルトに吸着させて搬送するようにしていた。しかしながら、従来の搬送装置では、コンベヤベルト41で搬送したスチールコード入り帯状材Sを次のコンベヤベルト42に搬入するとき、その先端部Saが矢印A方向に位置ずれを起こすことがあり、その位置ずれ(横ずれ)が製品タイヤの品質を悪化する原因になっていた。
【0004】
本発明者らは、上記位置ずれが起こる原因について詳細を検討した結果、コンベヤベルト42の幅方向に連接した複数のマグネット43の極性が、N極とS極とを交互に異ならせるように配置していることに原因があることを突き止めた。すなわち、N極とS極とが交互に配列していると、異極同士は互いに引き合う関係にあるためスチールコード入り帯状材Sをコンベヤベルト42に吸着させやすいはずである。しかし、実際には、N極のマグネットとS極のマグネットとが交互に連続していると、図5に磁力の強さを矢印で示すように、各マグネット43の磁力がN極とS極の接点で最も弱く、幅方向中央に向かうほど強くなる傾向が発生する。
【0005】
その結果、図4に示すように、スチールコード入り帯状材Sがコンベヤベルト41からコンベヤベルト42へ侵入するとき、その先端部Saが最前列のマグネット43のN極とS極との境界付近に侵入すると、その付近の磁力は弱いため、矢印Aのように磁力が強い中央域側へ引き寄せられ、位置ずれ(横ずれ)が生ずるのである。このような横ずれは、スチールコード入り帯状材Sがスチールコードcを斜めに埋設するように形成されていて、その先端部Saが尖った形状になっている帯状材ほど顕著に現れやすくなっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来技術の問題を解消し、スチールコード入り帯状材を搬送体に搬入する時の位置ずれを防止可能にした搬送・受渡し装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、スチールコード入り帯状材を搬送・受渡すように前後一対の搬送体を設け、少なくとも後方側の搬送体にマグネットを該搬送体の幅方向に配列すると共に、搬送方向に沿って間欠的に配置した搬送・受渡し装置において、前記搬送体の幅方向に配列したマグネットを、複数本の両面着磁1ポール型の棒状マグネットの端部同士を連接して構成すると共に、該マグネットを吸着面側に同一極性を向けて全長に連続するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
このように搬送体幅方向のマグネットの配列を吸着面側を同一極性にして全長に連続するようにしたことにより、マグネットから生ずる磁力を長手方向全長にわたり実質的同じ強さにし、強さムラがなくなるため、スチールコード入り帯状材を後方側の搬送体に搬入させたとき、搬送体先端部に横方向に吸引力が作用しなくなり、横ずれの発生を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明に係るスチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置の一例を示す。
【0011】
1は搬送側コンベヤベルト、2は搬入側コンベヤベルトである。これらコンベヤベルト1,2は、それぞれ前後に配置したプーリ11,11;21,21にエンドレスに巻回され、往路側の搬送面にスチールコード入り帯状材Sを載せて搬送するようになっている。図1は、搬送側コンベヤベルト1により搬送されるスチールコード入り帯状材Sが、その先端部Saを搬入側コンベヤベルト2に搬入したときの状態を示している。そのスチールコード入り帯状材Sは、未加硫ゴムにスチールコードcを斜めに配列するように埋設し、前縁が斜めに切り欠かれた状態になって先端部Saが尖った形状になっている。
【0012】
搬入側コンベヤベルト2の往路側搬送面には、その裏面側に僅少の隙間を介して、コンベヤベルトの幅方向に複数本(図1では3本)のマグネット3が連続するように連結され、かつ搬送方向にも間欠的に一定間隔に配列されている。これらマグネット3の支持部材は図では省略されている。
【0013】
上記マグネット3は、厚さ方向に極性が異なるように設定された両面着磁1ポール型の棒状マグネットからなる。複数本の両面着磁1ポール型棒状マグネット3が、全て同一の極性(N極かS極)を吸着面側に向けるようにして連結され、かつ配列方向の全長がスチールコード入り帯状材Sの全幅よりも長くなっている。このように搬入側コンベヤベルト2の幅方向に配列したマグネット3の全部が同じ極性を吸着面側に向けていることにより、これらマグネット3から発生する磁力が、図2に示すように全長に渡り同じ強さになっている。
【0014】
また、上記のようにコンベヤベルト2の幅方向に配列したマグネット3は、同一列では同一極性を吸着面側に向けているが、コンベヤベルト2の搬送方向には、その極性をN極とS極とに交互に入れ替えるように配列されている。
【0015】
上記構成からなる搬送・受渡し装置によると、スチールコード入り帯状材Sを搬送側コンベヤベルト1から搬入側コンベヤベルト2に搬入すると、搬入側コンベヤベルト2の幅方向に配列したマグネット3が、図2のように磁力の強さを長手方向にほぼ同一にしているので、スチールコード入り帯状材Sの先端部Saには横方向の吸引力がが作用することはなく、位置ずれは発生しない。
【0016】
図3(A),(B)は、本発明の他の実施形態からなるスチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置を示す。
【0017】
図3において、1は搬送側コンベヤベルト、20は空気入りタイヤのベルト層を積層する成形ドラムであり、搬送側コンベヤベルト1により搬送したスチールコード入り帯状材Sが成形ドラム20に巻き付けられるようにしたものである。成形ドラム20は複数の円弧状セクション20aを周方向に配置して構成され、これら円弧状セクション20aが半径方向に移動して成形ドラム20の径を拡縮させるようになっている。スチールコード入り帯状材Sは、図3のように径を拡大したときの成形ドラム20に巻き付けられるようになっている。
【0018】
上記成形ドラム20の各円弧状セクション20aには、複数本のマグネット30がドラムの幅方向に連接するように埋設されており、さらにドラム周方向にも一定間隔に埋設されている。マグネット30は、図1の場合と同様に、両面着磁1ポール型の棒状マグネットからなり、かつ各列において複数本の棒状マグネット30が同じ極性(N極かS極)をドラム表面側(吸着面側)に向けるようにしている。かつ、ドラム幅方向に配列長さはスチールコード入り帯状材Sの全幅よりも長くなるように形成されている。このようにドラム幅方向に配列する全マグネット30が同じ極性(N極かS極)をドラム表面側(吸着面側)に向けていることにより、図2の場合と同様に、その磁力の強さが配列方向の全長に渡り均一になっている。
【0019】
したがって、図3の搬送・受渡し装置において、スチールコード入り帯状材Sを搬送側コンベヤベルト1から成形ドラム20に搬入すると、幅方向に配列したマグネット30の磁力の強さが全幅に均一であるので、スチールコード入り帯状材Sの先端部Saに横方向の磁力は作用せず、位置ずれを起こすことはない。
【0020】
本発明において、マグネットとしては、両面着磁1ポール型の棒状マグネットを使用し、これらの端部同士を連接するように形成したものが好ましい。このようなマグネットにより全長にわたる磁力の強さの均一性を向上し、スチールコード入り帯状材の搬送・受渡しを一層安定化させることができる。
【0021】
また、マグネットの配列方向長さは、スチールコード入り帯状材の全幅以上にわたることが好ましい。このようにマグネットの配列方向長さをスチールコード入り帯状材の全幅以上にすることにより、スチールコード入り帯状材の横ずれ防止を一層向上することができる。
【0022】
また、搬送体の幅方向に配列したマグネットの極性は、同一列内において同一極性を吸着面側にすることが必須であるが、搬送体の搬送方向には交互に極性を異ならせるように配置することが好ましい。このように極性を交互に替えることによりスチールコード入り帯状材の吸着保持性を安定化することができる。また、スチールコード入り帯状材の吸着保持を可能にする範囲で、各列のマグネットの極性は交互の入れ替えにせず、2本置き或いは3本以上置きに替えるようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、搬送体幅方向のマグネットの配列を吸着面側を同一極性にして全長に連続するようにしたので、マグネットから生ずる磁力を長手方向全長にわたり実質的同じ強さにしてムラがないため、スチールコード入り帯状材を後方側の搬送体に搬入させたとき、搬送体先端部に横方向の吸引力が作用することがなくなり、横ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる装置を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の装置に設置されるマグネットから発生する磁力の説明図である。
【図3】本発明の他の実施形態からなる装置を示し、(A)は平面図、(B)は縦断面図である。
【図4】従来の装置を平面図である。
【図5】従来の装置におけるマグネットから発生する磁力の説明図である。
【符号の説明】
1 搬送側コンベヤベルト(搬送体)
2 搬入側コンベヤベルト(搬送体)
20 成形ドラム(搬送体)
3,30 マグネット
S スチールコード入り帯状体
Sa(スチールコード入り帯状体の)先端部
c スチールコード

Claims (4)

  1. スチールコード入り帯状材を搬送・受渡すように前後一対の搬送体を設け、少なくとも後方側の搬送体にマグネットを該搬送体の幅方向に配列すると共に、搬送方向に沿って間欠的に配置した搬送・受渡し装置において、
    前記搬送体の幅方向に配列したマグネットを、複数本の両面着磁1ポール型の棒状マグネットの端部同士を連接して構成すると共に、該マグネットを吸着面側に同一極性を向けて全長に連続するようにしたスチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置。
  2. 前記マグネットの搬送体幅方向の配列長さを前記スチールコード入り帯状材の全幅以上にした請求項1に記載のスチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置。
  3. 前記搬送体の幅方向に配列したマグネットの極性を該搬送体の搬送方向に交互に異ならせた請求項1又は2に記載のスチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置。
  4. 前記後方側の搬送体がコンベヤベルト又は成形ドラムである請求項1,2又は3に記載のスチールコード入り帯状材の搬送・受渡し装置。
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