JPH0899320A - ハンガーラバーの製造方法及びハンガーラバー成形金型 - Google Patents
ハンガーラバーの製造方法及びハンガーラバー成形金型Info
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- JPH0899320A JPH0899320A JP26160794A JP26160794A JPH0899320A JP H0899320 A JPH0899320 A JP H0899320A JP 26160794 A JP26160794 A JP 26160794A JP 26160794 A JP26160794 A JP 26160794A JP H0899320 A JPH0899320 A JP H0899320A
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- rubber
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Supports For Pipes And Cables (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハンガーラバーのゴム加硫成形の際に成形型
の型割り面に発生するバリの影響を少なくする。 【構成】 ハンガーラバー10は、楕円形に近似した形
状で厚みの大なゴム加硫成形体であり、長辺方向の両端
近傍に一対の円筒形の貫通孔11、12を設けている。
貫通孔間には、短辺方向に長く延びて両端が楕円状に広
げられた中間貫通孔13が設けられている。ハンガーラ
バーの一平面側の中間貫通孔の周囲には、余肉部14が
設けられている。中間貫通孔の余肉部相当部分に成形金
型の型割り面が設けられている。成形時に、中間貫通孔
では、型割り面K2位置に相当する余肉部の内側にバリ
13aが形成される。バリから成長する亀裂は余肉部内
に広がり、本体内にまではほとんど広がらない。そのた
め、バリを放置しておいてもハンガーラバーの信頼性が
損なわれない。また、煩雑なバリ除去の手間を省くこと
ができる。
の型割り面に発生するバリの影響を少なくする。 【構成】 ハンガーラバー10は、楕円形に近似した形
状で厚みの大なゴム加硫成形体であり、長辺方向の両端
近傍に一対の円筒形の貫通孔11、12を設けている。
貫通孔間には、短辺方向に長く延びて両端が楕円状に広
げられた中間貫通孔13が設けられている。ハンガーラ
バーの一平面側の中間貫通孔の周囲には、余肉部14が
設けられている。中間貫通孔の余肉部相当部分に成形金
型の型割り面が設けられている。成形時に、中間貫通孔
では、型割り面K2位置に相当する余肉部の内側にバリ
13aが形成される。バリから成長する亀裂は余肉部内
に広がり、本体内にまではほとんど広がらない。そのた
め、バリを放置しておいてもハンガーラバーの信頼性が
損なわれない。また、煩雑なバリ除去の手間を省くこと
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等に用いられるハ
ンガーラバーの製造方法及びそれに用いる成形金型に係
り、特にその改良に関する。
ンガーラバーの製造方法及びそれに用いる成形金型に係
り、特にその改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用のハンガーラバーとして
は、例えば図5に示すように、略楕円形厚板形状のゴム
成形品が用いられていた。ハンガーラバー1は、長辺方
向の両端近傍に排気管側に固定したブラケットパイプP
1及び車体側に固定したブラケットパイプP2を挿着さ
せる貫通孔2,3を設けており、貫通孔2,3の中間に
て短辺方向に細長い貫通孔4を設けていた。そして、こ
のハンガーラバー1の成形は、図6に示すような成形型
5を用いてゴムの加硫成形により行われている。成形型
5は、ハンガーラバー1の厚さ方向に型割りされる上型
5aと下型5bを有し、その型割り面Kは上下中間位置
に面一に形成されていた。
は、例えば図5に示すように、略楕円形厚板形状のゴム
成形品が用いられていた。ハンガーラバー1は、長辺方
向の両端近傍に排気管側に固定したブラケットパイプP
1及び車体側に固定したブラケットパイプP2を挿着さ
せる貫通孔2,3を設けており、貫通孔2,3の中間に
て短辺方向に細長い貫通孔4を設けていた。そして、こ
のハンガーラバー1の成形は、図6に示すような成形型
5を用いてゴムの加硫成形により行われている。成形型
5は、ハンガーラバー1の厚さ方向に型割りされる上型
5aと下型5bを有し、その型割り面Kは上下中間位置
に面一に形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記成形型を
用いた場合、金型の型合わせ精度のわずかな狂いや長期
間の使用による型ずれ等の原因により、図5に二点鎖線
で示すように、キャビティ部Cから型割り面Kの間にゴ
ムが流れ込んで、貫通孔2,3及び4の周囲にバリ2
a,3a,4aが形成される。このバリを放置すると、
ハンガーラバーに加わる引っ張り力や雰囲気温度等の影
響によりバリが硬化して微小な亀裂が発生し、亀裂部分
に応力が集中して亀裂が成長し、さらにハンガーラバー
本体内にまで亀裂が広がり、ハンガーラバーの信頼性が
損なわれるという問題がある。また、バリの除去につい
ては、ブラケットパイプ等が挿着される貫通孔2,3で
は、パイプ挿入の際に除去され易いが、貫通孔4のよう
に挿入される物がなく、また孔の間隔の狭い部分のバリ
4aを除去することは容易ではなく、除去のために多大
な手間を要するという問題がある。本発明は、上記した
問題を解決しようとするもので、ハンガーラバーのゴム
加硫成形の際に成形型の型割り面に発生するバリの影響
を少なくすることができるハンガーラバーの製造方法及
びそれに用いる成形金型を提供することを目的とする。
用いた場合、金型の型合わせ精度のわずかな狂いや長期
間の使用による型ずれ等の原因により、図5に二点鎖線
で示すように、キャビティ部Cから型割り面Kの間にゴ
ムが流れ込んで、貫通孔2,3及び4の周囲にバリ2
a,3a,4aが形成される。このバリを放置すると、
ハンガーラバーに加わる引っ張り力や雰囲気温度等の影
響によりバリが硬化して微小な亀裂が発生し、亀裂部分
に応力が集中して亀裂が成長し、さらにハンガーラバー
本体内にまで亀裂が広がり、ハンガーラバーの信頼性が
損なわれるという問題がある。また、バリの除去につい
ては、ブラケットパイプ等が挿着される貫通孔2,3で
は、パイプ挿入の際に除去され易いが、貫通孔4のよう
に挿入される物がなく、また孔の間隔の狭い部分のバリ
4aを除去することは容易ではなく、除去のために多大
な手間を要するという問題がある。本発明は、上記した
問題を解決しようとするもので、ハンガーラバーのゴム
加硫成形の際に成形型の型割り面に発生するバリの影響
を少なくすることができるハンガーラバーの製造方法及
びそれに用いる成形金型を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、所定厚
さの略楕円形状のゴム成形品であって、長辺方向の両端
近傍に厚さ方向に棒状のブラケットを嵌合させる貫通孔
を設けると共に、貫通孔間に少なくとも1個の中間貫通
孔を設けたハンガーラバーを、その厚さ方向に型割りさ
れる成形金型を用いて製造するハンガーラバーの製造方
法において、ハンガーラバーの一平面側にて中間貫通部
の周囲に平面から突出した余肉部を設け、かつ成形金型
の中間貫通部に対応する部分の型割り面を余肉部の範囲
内に設けたことにある。
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、所定厚
さの略楕円形状のゴム成形品であって、長辺方向の両端
近傍に厚さ方向に棒状のブラケットを嵌合させる貫通孔
を設けると共に、貫通孔間に少なくとも1個の中間貫通
孔を設けたハンガーラバーを、その厚さ方向に型割りさ
れる成形金型を用いて製造するハンガーラバーの製造方
法において、ハンガーラバーの一平面側にて中間貫通部
の周囲に平面から突出した余肉部を設け、かつ成形金型
の中間貫通部に対応する部分の型割り面を余肉部の範囲
内に設けたことにある。
【0005】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載のハンガーラバーの製造方
法において、余肉部外周の平面から所定高さ部分に内側
に向けてアンダーカット部を設けたことにある。
特徴は、前記請求項1に記載のハンガーラバーの製造方
法において、余肉部外周の平面から所定高さ部分に内側
に向けてアンダーカット部を設けたことにある。
【0006】また、上記請求項3に係る発明の構成上の
特徴は、所定厚さの略楕円形状のゴム成形品であって、
長辺方向の両端近傍に厚さ方向に棒状のブラケットを嵌
合させる貫通孔を設けると共に、貫通孔間に少なくとも
1個の中間貫通部を設けかつ一平面側にて中間貫通部の
周囲に平面から突出した余肉部を設けたハンガーラバー
を成形する厚さ方向に型割りされる成形金型であって、
成形金型の中間貫通部に対応する部分の型割り面を、成
形型の余肉部に対応する空間の範囲内の位置に設けたこ
とにある。
特徴は、所定厚さの略楕円形状のゴム成形品であって、
長辺方向の両端近傍に厚さ方向に棒状のブラケットを嵌
合させる貫通孔を設けると共に、貫通孔間に少なくとも
1個の中間貫通部を設けかつ一平面側にて中間貫通部の
周囲に平面から突出した余肉部を設けたハンガーラバー
を成形する厚さ方向に型割りされる成形金型であって、
成形金型の中間貫通部に対応する部分の型割り面を、成
形型の余肉部に対応する空間の範囲内の位置に設けたこ
とにある。
【0007】また、上記請求項4に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項3に記載のハンガーラバー成形金型
において、余肉部空間内に、余肉空間の外周側から内側
に向けて平面から所定高さの突出部を設けたことにあ
る。
特徴は、前記請求項3に記載のハンガーラバー成形金型
において、余肉部空間内に、余肉空間の外周側から内側
に向けて平面から所定高さの突出部を設けたことにあ
る。
【0008】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、成形金型を用いてゴム加硫成形を
行ったときに、中間貫通部周囲に突出して設けた余肉部
位置に型割り面が配置されているので、バリは余肉部の
内壁に形成される。このバリを除去せずに放置しても、
バリから成長する亀裂は余肉部に影響を与えるのみで、
ハンガーラバー本体にはほとんど広がることがない。そ
の結果、ハンガーラバーの信頼性が保証されると共に、
バリ除去の手間を省くことが可能であり、ハンガーラバ
ーの製造コストを低減させることができる。また、この
余肉部は、厚みが薄く形成されるので、製品形状や性能
に影響がなく、またブラケット等の組付け作業を妨げる
こともない。
係る発明においては、成形金型を用いてゴム加硫成形を
行ったときに、中間貫通部周囲に突出して設けた余肉部
位置に型割り面が配置されているので、バリは余肉部の
内壁に形成される。このバリを除去せずに放置しても、
バリから成長する亀裂は余肉部に影響を与えるのみで、
ハンガーラバー本体にはほとんど広がることがない。そ
の結果、ハンガーラバーの信頼性が保証されると共に、
バリ除去の手間を省くことが可能であり、ハンガーラバ
ーの製造コストを低減させることができる。また、この
余肉部は、厚みが薄く形成されるので、製品形状や性能
に影響がなく、またブラケット等の組付け作業を妨げる
こともない。
【0009】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、余肉部の本体との連結部分に内側に
向けてアンダーカット部を設けたことにより、余肉部に
形成されたバリから成長する亀裂が、アンダーカット部
で止められて、本体内に広がることがない。その結果、
ハンガーラバーの信頼性をさらに高めることができる。
る発明においては、余肉部の本体との連結部分に内側に
向けてアンダーカット部を設けたことにより、余肉部に
形成されたバリから成長する亀裂が、アンダーカット部
で止められて、本体内に広がることがない。その結果、
ハンガーラバーの信頼性をさらに高めることができる。
【0010】また、上記のように構成した請求項3に係
る発明においては、この成形金型を用いてゴム加硫成形
を行うことにより、バリは中間貫通部内ではなく余肉部
の内壁にのみ形成される。その結果、ハンガーラバーの
信頼性が保証される等、上記請求項1に係る発明と同様
の効果を得ることができる。
る発明においては、この成形金型を用いてゴム加硫成形
を行うことにより、バリは中間貫通部内ではなく余肉部
の内壁にのみ形成される。その結果、ハンガーラバーの
信頼性が保証される等、上記請求項1に係る発明と同様
の効果を得ることができる。
【0011】また、上記のように構成した請求項4に係
る発明においては、成形金型の突出部により、ハンガー
ラバーも余肉部の付け根にアンダーカット部が形成され
る。その結果、上記請求項2に係る発明と同様の効果を
得ることができる。
る発明においては、成形金型の突出部により、ハンガー
ラバーも余肉部の付け根にアンダーカット部が形成され
る。その結果、上記請求項2に係る発明と同様の効果を
得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は、同実施例に係る車両用ハンガーラバー
10を、正面図及び断面図により概略的に示したもので
ある。ハンガーラバー10は、楕円形に近似した形状で
厚みの大なゴム加硫成形体であり、長辺方向の両端近傍
に一対の円筒形の貫通孔11、12を設けている。貫通
孔11,12の間には、短辺方向に長く延びて両端が楕
円状に広げられた中間貫通孔13が設けられている。そ
して、ハンガーラバー10の一平面側の中間貫通孔13
の周囲には、高さが0.5〜1.5mm程度で一定幅の
余肉部14が設けられている。つぎに、ハンガーラバー
10の成形金型20は、図2に示すように、上下中間に
て水平に設けた型割り面K1により分割された上型21
と下型22を設けており、両型21、22にほぼ対称に
キャビティ部23を設けている。そして、中間貫通孔1
3に相当する型部分22aのみは、余肉部14に相当す
るキャビティ部23aの間に型割り面K2を設けてい
る。
すると、図1は、同実施例に係る車両用ハンガーラバー
10を、正面図及び断面図により概略的に示したもので
ある。ハンガーラバー10は、楕円形に近似した形状で
厚みの大なゴム加硫成形体であり、長辺方向の両端近傍
に一対の円筒形の貫通孔11、12を設けている。貫通
孔11,12の間には、短辺方向に長く延びて両端が楕
円状に広げられた中間貫通孔13が設けられている。そ
して、ハンガーラバー10の一平面側の中間貫通孔13
の周囲には、高さが0.5〜1.5mm程度で一定幅の
余肉部14が設けられている。つぎに、ハンガーラバー
10の成形金型20は、図2に示すように、上下中間に
て水平に設けた型割り面K1により分割された上型21
と下型22を設けており、両型21、22にほぼ対称に
キャビティ部23を設けている。そして、中間貫通孔1
3に相当する型部分22aのみは、余肉部14に相当す
るキャビティ部23aの間に型割り面K2を設けてい
る。
【0013】この成形型20を用いてハンガーラバー1
0のEPDMゴム等を用いた加硫成形を行うと、図1
(b)に示すように、貫通孔11,12には、型割り面
K1位置に相当する深さ方向の中間位置にバリ11a,
12aが形成される。また、中間貫通孔13では、型割
り面K2位置に相当する余肉部14の内側にバリ13a
が形成される。貫通孔11,12のバリ11a,12a
については、貫通孔11,12に排気管側ブラケットパ
イプ及び車体側ブラケットパイプ(図示しない)が圧入
されるが、圧入作業の際に同時にほぼ完全にバリが除去
されるので、その後に問題になることはない。また、中
間貫通孔13のバリ13aについては、バリ13aから
成長する亀裂は余肉部14内に広がり、ハンガーラバー
本体内にまではほとんど広がることがない。そのため、
バリ除去をしないで放置しておいてもハンガーラバーの
信頼性が損なわれることはない。さらに、非常に煩雑な
狭い貫通孔内のバリ除去の手間を省くことができるの
で、ハンガーラバーの製造コストを低減させることがで
きる。また、この余肉部は、厚みが1.5mm以下の程
度に薄く形成されるので、製品形状や性能に影響がな
く、またブラケット等の組付け作業を妨げることもな
い。
0のEPDMゴム等を用いた加硫成形を行うと、図1
(b)に示すように、貫通孔11,12には、型割り面
K1位置に相当する深さ方向の中間位置にバリ11a,
12aが形成される。また、中間貫通孔13では、型割
り面K2位置に相当する余肉部14の内側にバリ13a
が形成される。貫通孔11,12のバリ11a,12a
については、貫通孔11,12に排気管側ブラケットパ
イプ及び車体側ブラケットパイプ(図示しない)が圧入
されるが、圧入作業の際に同時にほぼ完全にバリが除去
されるので、その後に問題になることはない。また、中
間貫通孔13のバリ13aについては、バリ13aから
成長する亀裂は余肉部14内に広がり、ハンガーラバー
本体内にまではほとんど広がることがない。そのため、
バリ除去をしないで放置しておいてもハンガーラバーの
信頼性が損なわれることはない。さらに、非常に煩雑な
狭い貫通孔内のバリ除去の手間を省くことができるの
で、ハンガーラバーの製造コストを低減させることがで
きる。また、この余肉部は、厚みが1.5mm以下の程
度に薄く形成されるので、製品形状や性能に影響がな
く、またブラケット等の組付け作業を妨げることもな
い。
【0014】つぎに、上記実施例の変形例について図3
により説明する。変形例においては、図3(a),
(b)に示すように、ハンガーラバー10の余肉部14
に、本体との連結部分に外周側から内側に向けてアンダ
ーカット部14aを設けたものである。また、このハン
ガーラバー10の成形に用いる成形金型20は、図3
(c)に示すように、上型21に、底面から一定高さの
突起部21aを余肉部空間23aに突出させて設けてい
る。このように余肉部14の本体との連結部分に内側に
向けてアンダーカット部14aを設けたことにより、余
肉部に形成されたバリから成長する亀裂が、アンダーカ
ット部14aによって止められて、本体内にまで広がる
ことがない。そのため、ハンガーラバーの信頼性がさら
に高められる。
により説明する。変形例においては、図3(a),
(b)に示すように、ハンガーラバー10の余肉部14
に、本体との連結部分に外周側から内側に向けてアンダ
ーカット部14aを設けたものである。また、このハン
ガーラバー10の成形に用いる成形金型20は、図3
(c)に示すように、上型21に、底面から一定高さの
突起部21aを余肉部空間23aに突出させて設けてい
る。このように余肉部14の本体との連結部分に内側に
向けてアンダーカット部14aを設けたことにより、余
肉部に形成されたバリから成長する亀裂が、アンダーカ
ット部14aによって止められて、本体内にまで広がる
ことがない。そのため、ハンガーラバーの信頼性がさら
に高められる。
【0015】なお、上記実施例及び変形例においては、
ハンガーラバーとして中間貫通部が1個のものが示され
ているが、図4に示すように、中間貫通部31,32が
2個のいわゆるθタイプのハンガーラバー30について
も同様に余肉部33,34を設け、かつ余肉部33,3
4位置に型割り面を配置させることができる。このよう
に構成したハンガーラバー30についても、上記実施例
に示したと同様の効果を得ることができる。また、上記
実施例及び変形例に示したハンガーラバーの各部分の形
状等については、上記構成のものにかぎらず、用途等に
応じて適宜変更することができる。
ハンガーラバーとして中間貫通部が1個のものが示され
ているが、図4に示すように、中間貫通部31,32が
2個のいわゆるθタイプのハンガーラバー30について
も同様に余肉部33,34を設け、かつ余肉部33,3
4位置に型割り面を配置させることができる。このよう
に構成したハンガーラバー30についても、上記実施例
に示したと同様の効果を得ることができる。また、上記
実施例及び変形例に示したハンガーラバーの各部分の形
状等については、上記構成のものにかぎらず、用途等に
応じて適宜変更することができる。
【図1】本発明の第1実施例に係るハンガーラバーを概
略的に示す正面図及びIーI線方向の断面図である。
略的に示す正面図及びIーI線方向の断面図である。
【図2】同ハンガーラバーの成形に用いれる成形金型の
断面図である。
断面図である。
【図3】第1実施例の変形例に係るハンガーラバーの断
面図及び部分拡大断面図及び成形金型の部分拡大断面図
である。
面図及び部分拡大断面図及び成形金型の部分拡大断面図
である。
【図4】他の構造のハンガーラバーの正面図及びIVー
IV線方向の断面図である。
IV線方向の断面図である。
【図5】従来例に係るハンガーラバーを概略的に示す正
面図及びVーV線方向の断面図である。
面図及びVーV線方向の断面図である。
【図6】従来例に係るハンガーラバーの成形金型を示す
断面図である。
断面図である。
10…ハンガーラバー、11,12…貫通孔、13…中
間貫通孔、11a,12a,13a…バリ、14…余肉
部、14a…アンダーカット部、20…成形金型、21
…上型、21a…突起部、22…下型、23…キャビテ
ィ部、23a…余肉部空間、K1,K2…型割り面。
間貫通孔、11a,12a,13a…バリ、14…余肉
部、14a…アンダーカット部、20…成形金型、21
…上型、21a…突起部、22…下型、23…キャビテ
ィ部、23a…余肉部空間、K1,K2…型割り面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 21:00 105:24 B29L 31:30
Claims (4)
- 【請求項1】 所定厚さの略楕円形状のゴム成形品であ
って、長辺方向の両端近傍に厚さ方向に棒状のブラケッ
トを嵌合させる貫通孔を設けると共に、同貫通孔間に少
なくとも1個の中間貫通孔を設けたハンガーラバーを、
その厚さ方向に型割りされる成形金型を用いて製造する
ハンガーラバーの製造方法において、同ハンガーラバー
の一平面側にて前記中間貫通部の周囲に同平面から突出
した余肉部を設け、かつ前記成形金型の前記中間貫通部
に対応する部分の型割り面を同余肉部の範囲内に設けた
ことを特徴とするハンガーラバーの製造方法。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載のハンガーラバーの
製造方法において、 前記余肉部外周の前記平面から所定高さ部分に内側に向
けてアンダーカット部を設けたことを特徴とするハンガ
ーラバーの製造方法。 - 【請求項3】 所定厚さの略楕円形状のゴム成形品であ
って、長辺方向の両端近傍に厚さ方向に棒状のブラケッ
トを嵌合させる貫通孔を設けると共に、同貫通孔間に少
なくとも1個の中間貫通部を設けかつ一平面側にて同中
間貫通部の周囲に同平面から突出した余肉部を設けたハ
ンガーラバーを成形する厚さ方向に型割りされる成形金
型であって、 同成形金型の前記中間貫通部に対応する部分の型割り面
を、同成形型の前記余肉部に対応する空間の範囲内の位
置に設けたことを特徴とするハンガーラバー成形金型。 - 【請求項4】 前記請求項3に記載のハンガーラバー成
形金型において、 前記余肉部空間内に、同余肉空間の外周側から内側に向
けて前記平面から所定高さの突出部を設けたことを特徴
とするハンガーラバー成形金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26160794A JPH0899320A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ハンガーラバーの製造方法及びハンガーラバー成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26160794A JPH0899320A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ハンガーラバーの製造方法及びハンガーラバー成形金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0899320A true JPH0899320A (ja) | 1996-04-16 |
Family
ID=17364258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26160794A Pending JPH0899320A (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | ハンガーラバーの製造方法及びハンガーラバー成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0899320A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115214068A (zh) * | 2021-04-25 | 2022-10-21 | 广州汽车集团股份有限公司 | 一种成型孔的加工模具及加工方法 |
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1994
- 1994-09-30 JP JP26160794A patent/JPH0899320A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115214068A (zh) * | 2021-04-25 | 2022-10-21 | 广州汽车集团股份有限公司 | 一种成型孔的加工模具及加工方法 |
CN115214068B (zh) * | 2021-04-25 | 2024-01-23 | 广州汽车集团股份有限公司 | 一种成型孔的加工模具及加工方法 |
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