JPH0898896A - いすおよび遠赤外線輻射パネル - Google Patents

いすおよび遠赤外線輻射パネル

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JPH0898896A
JPH0898896A JP23612694A JP23612694A JPH0898896A JP H0898896 A JPH0898896 A JP H0898896A JP 23612694 A JP23612694 A JP 23612694A JP 23612694 A JP23612694 A JP 23612694A JP H0898896 A JPH0898896 A JP H0898896A
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chair
sheet
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Masayasu Sato
正康 佐藤
Shinsuke Kitamura
信輔 北村
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HANWA KOGYO KK
Dairin Shoji KK
Hanwa Co Ltd
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HANWA KOGYO KK
Dairin Shoji KK
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  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患部を快適に、均一にかつ迅速に温めること
ができる温熱機能を有するいすを提供することである。 【構成】 座いすの背部2に凹部17が設けられ、凹部
17内に断熱材19および炭素繊維混抄紙からなる面状
発熱体20が取り付けられている。凹部17の開口部に
ラッセル網6が取り付けられ、面状発熱体20とラッセ
ル網6との間に空気層22が形成されている。面状発熱
体20に通電すると、面状発熱体20から遠赤外線が輻
射され、遠赤外線の輻射エネルギーが空気層22および
ラッセル網6を通過して人体に到達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温熱機能を有するいす
および遠赤外線輻射パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、腰、肩、首等の身体の部分の
凝りまたは痛みを治療するために温熱治療法が用いられ
ている。温熱治療では、例えば赤外線ランプを用いて患
部に赤外線を照射することによりその部分を温める。そ
れにより、患部の血行が良くなり、凝りまたは痛みが取
り除かれ、あるいは緩和される。
【0003】また、簡単に温熱治療を施すためには、例
えば、図18に示すように、いすの座部51上に電気座
布団53を載せてその上に座り、背中といすの背部(背
もたれ)52との間に例えばニクロム線ヒータが内蔵さ
れた腰当てヒータまたは温熱クッション54を挟み込
む。これにより、電気座布団53や温熱クッション54
から人体に直接熱が伝導し、その伝導熱により患部が温
められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
に示した従来の温熱治療方法では、伝導熱方式により患
部を温めているので、患部が常に電気座布団53や温熱
クッション54の発熱部に接触していないと温熱効果が
得られない。そのため、治療中に体を動かすことができ
ず、窮屈な思いをしなければならない。また、患部が発
熱部に長時間接触していると、汗等により患部が蒸れて
しまうことがある。
【0005】さらに、人体の凹凸により発熱面に対して
均一に圧力をかけることが困難であるため、圧力の高い
部分と低い部分とで温熱効果にムラが生じる。また、伝
導熱方式の場合、電気座布団53や温熱クッション54
に内蔵されたヒータからクッション材、表面材等を介し
て熱が人体へ伝導するので、電源投入から人体が温まる
までに時間がかかり、温度調節の際の応答時間が長いと
いう問題がある。
【0006】本発明の目的は、人体を快適に、均一にか
つ迅速に温める温熱機能を有するいすを提供することで
ある。本発明の他の目的は、人体を快適に、均一にかつ
迅速に温める温熱機能を有する遠赤外線輻射パネルを提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るいす
は、座部および背部を有するいすにおいて、座部または
背部に凹部を形成し、凹部内の底部に面状発熱体を取り
付け、凹部の開口部に通気性を有するカバー部材を取り
付けるとともに、面状発熱体に通電するための通電手段
を設けたものである。
【0008】カバー部材として、網状部材、格子状部
材、複数の棒状部材、複数の孔を有するシート状部材お
よび複数のスリットを有するシート状部材のいずれかを
用いてもよい。特に、面状発熱体が炭素繊維混抄紙から
なることが好ましい。
【0009】第2の発明に係る遠赤外線輻射パネルは、
断面凹状のパネル内の底部に遠赤外線を輻射する面状発
熱体を取り付け、パネルの開口部に通気性のカバー部材
を取り付けるとともに、面状発熱体に通電するための通
電手段を設けたものである。
【0010】カバー部材として、網状部材、格子状部
材、複数の棒状部材、複数のを有するシート状部材およ
び複数のスリットを有するシート状部材のいずれかを用
いてもよい。特に、面状発熱体が炭素繊維混抄紙からな
ることが好ましい。
【0011】
【作用】第1の発明に係るいすにおいては、いすに人が
座った状態で通電手段により面状発熱体に通電すると、
その面状発熱体の発熱面から前方に遠赤外線が輻射され
る。この遠赤外線の輻射エネルギーは面状発熱体とカバ
ー部材との間の空気層およびカバー部材を通過して人体
に到達し、人体の内部の分子運動を活発化させる。その
結果、人体の部分が効果的に温められる。
【0012】このいすにおいては、遠赤外線の輻射熱方
式により人体の部分を温めているので、人体が発熱部に
接触することなく温熱効果が得られる。そのため、体を
動かしても、輻射エネルギーの直進性により均一な温熱
効果が得られる。また、人体と発熱部との間に通気性の
よい空気層が存在するので、汗等により人体が蒸れてし
まうことがない。さらに、輻射熱を利用しているので、
人体の凹凸によるいすに対する圧力の不均一性に関係な
く、均一に人体の部分を温熱することができる。
【0013】また、面状発熱体から輻射された遠赤外線
は空気を介することなく直接人体に熱エネルギーを与え
るので、電源投入から人体が温まるまでの時間が大幅に
短縮される。さらに、面状発熱体と人体との間にクッシ
ョン材や表面材が存在しないので、発熱体としての熱容
量が小さくなり、温度調節の際の応答時間が大幅に短く
なる。
【0014】第2の発明に係る遠赤外線輻射パネルにお
いては、通電手段により面状発熱体に通電すると、その
面状発熱体の発熱面から前方に遠赤外線が輻射される。
その遠赤外線の輻射エネルギーは直進して人体に到達
し、人体の内部の分子運動を活発化させる。その結果、
人体の部分が効果的に温められる。
【0015】この遠赤外線輻射パネルにおいては、面状
発熱体とカバー部材との間に空気層が形成される。それ
により、人体が発熱部に接触することなく、遠赤外線の
輻射熱方式により人体の部分に暖房効果および温熱効果
が均一に与えられる。また、輻射熱方式により人体に熱
エネルギーが与えられるので、電源投入から人体が温ま
るまでの時間が大幅に短縮され、温度調節の際の応答時
間も大幅に短縮される。
【0016】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例による座いすの
斜視図であり、図2は図1の座いすの正面図である。
【0017】図1の座いすは座部1および背部(背もた
れ)2からなり、背部2の両側部に手すり3a,3bが
それぞれ取り付けられている。また、座部1の下部にパ
イプにより形成された支持部4が取り付けられている。
レバー5を引くことにより座部1に対する背部2の角度
を調整することができる。背部2の前面の腰部に相当す
る領域には後述するポリエステル網6が張り付けられて
いる。
【0018】また、座部1から電子コントローラ8に接
続された電気コード7aが引き出されている。電子コン
トローラ8は電気コード7bを介してプラグ9に接続さ
れている。
【0019】図3は図1の座いすの縦断面図であり、図
4は図3の主要部の拡大図である。図3に示すように、
座部1のフレーム10および背部2のフレーム11は金
具12により折り畳み自在に連結されている。フレーム
10上にはウレタンからなる芯材13が接着され、フレ
ーム11上には同様にウレタンからなる芯材14が接着
されている。フレーム10,11および芯材13,14
にはクッション材15が被せられており、クッション材
15の表面に表面生地16が被着されている。
【0020】背部2の前面の腰部に相当する領域におい
て、芯材14、クッション材15および表面生地16が
矩形状に切り抜かれ、凹部17が形成されている。図4
に示すように、凹部17内のフレーム11上に硬質ウレ
タン18、耐熱硬質ウレタンからなる断熱材19および
後述する面状発熱体20が順に積層され、面状発熱体2
0の表面および凹部17内の側面に厚さ0.3mmの防
炎加工ポリエステルからなる発熱体用化粧生地21が貼
着されている。断熱材19、面状発熱体20および発熱
体用化粧生地21は耐熱性の接着剤で接着されている。
【0021】凹部17の開口部には通気性を有するカバ
ー部材としてポリエステル網6が取り付けられている。
それにより、面状発熱体20とポリエステル網6との間
に空気層22が形成される。
【0022】図5に示すように、ポリエステル網6は、
斜線で示した縁部において表面生地16に縫い付けられ
ている。図6に面状発熱体20の模式的な平面図を示
し、図7にその面状発熱体20の端部の断面図を示す。
この面状発熱体20は、炭素繊維混抄紙100およびそ
の炭素繊維混抄紙100の両面にラミネートされた樹脂
層101,102からなる。樹脂層101,102は、
例えばガラス繊維強化エポキシ樹脂またはFRP(繊維
強化プラスチック)により形成される。この面状発熱体
20は次のようにして製造される。
【0023】和紙の原料となるコウゾ、ミツマタ、また
はガンピ等の靱皮繊維に水を加えてパルプ液を作るとと
もに、所定の寸法、例えば5mm程度にカッティングさ
れた炭素繊維をその中に混入し、分散させる。そのパル
プ液を抄紙用の網上に流し、ウエットシートを形成す
る。そのウエットシートを搾水用のロールを用いて機械
的に搾水し、乾燥させた後、所定の寸法に裁断する。こ
のようにして、厚さ0.1mm前後の炭素繊維混抄紙1
00が形成される。
【0024】そして、この炭素繊維混抄紙100の表面
に対向する2辺に沿って幅約1cmの帯状に銀ペースト
104を印刷し、銅箔テープからなる電極103a,1
03bを銀ペースト104上に貼着する。
【0025】さらに、例えば、生乾き状態の樹脂で炭素
繊維混抄紙100を挟み、ホットプレスすることにより
樹脂を熱硬化させる。この際、図7に示すように、各電
極103a,103bの端部の領域において、樹脂に導
線取付け用の穴を形成しておく。このようにして、炭素
繊維混抄紙100の両面に樹脂層101,102がラミ
ネートされる。最後に、各電極103a,103bの一
端部にはんだ付け、リベット止め等により導線105
a,105bをそれぞれ接続する。このようにして、厚
さ0.5mm前後の面状発熱体20が製造される。この
面状発熱体20は、軽量でかつ可撓性を有する。
【0026】なお、樹脂層101,102は、炭素繊維
混抄紙100の表面に絶縁性および防水性を付与し、か
つ炭素繊維混抄紙100をシート状に成形するために設
けられているので、樹脂層101,102の材料として
は、このような機能を有する種々の材料を用いることが
できる。また、炭素繊維混抄紙100に樹脂層101,
102をホットプレスする代わりに炭素繊維混抄紙10
0の表面に絶縁性および防水性を有する樹脂を塗布また
は吹き付けてもよい。
【0027】導線105a,105bを介して面状発熱
体20の一対の電極103a,103bに電圧を印加す
ると、炭素繊維混抄紙100内に分散された炭素繊維に
電流が流れ、それらの炭素繊維が発熱して炭素繊維混抄
紙100の両面からそれぞれ前方に遠赤外線が輻射され
る。
【0028】なお、面状発熱体20の発熱量および設定
温度は、炭素繊維混抄紙100に混入する炭素繊維の量
および電流量または印加電圧により調整される。この面
状発熱体20から輻射される遠赤外線は、ほとんど空気
を介することなく、直接的に人体の内部に熱エネルギー
を与えることができる。したがって、この面状発熱体2
0を用いると、迅速にかつ効率よく人体の部分を温める
ことができる。
【0029】図8の(a)に面状発熱体20の裏面の構
成を示し、図8の(b)に図8の(a)の面状発熱体2
0のA−A線断面図を示す。図8の(a)に示すよう
に、面状発熱体20の裏面には、過熱防止用の安全装置
106および温度検出用のセンサ107が取り付けられ
ている。一方の電極103aは導線105aを介して電
子コントローラ8に接続され、他方の電極103bは導
線105bを介して安全装置106の一方の端子に接続
され、安全装置106の他方の端子は導線105cを介
して電子コントローラ8に接続されている。また、セン
サ107の一方の端子および他方の端子はそれぞれ導線
105d,105eを介して電子コントローラ8に接続
されている。この電子コントローラ8により面状発熱体
20への電源の供給制御および温度制御が行われる。図
8の(b)に示すように、面状発熱体20の裏面には、
前述した断熱材19が設けられている。
【0030】本実施例の座いすによれば、図9に示すよ
うに、面状発熱体20から輻射された遠赤外線が空気層
22およびポリエステル網6を通過して人体の腰部に到
達する。それにより、腰部が遠赤外線の輻射エネルギー
により直接的に温められる。
【0031】このように、本実施例の座いすにおいて
は、遠赤外線の輻射熱方式により患部を温めるので、患
部が発熱部に接触することなく温熱効果が得られる。そ
のため、治療中に体を動かしても、輻射エネルギーの直
進性により均一な温熱効果が得られる。また、患部と発
熱部との間に通気性の良い空気層22が存在するので、
汗等により患部が蒸れてしまうことがない。
【0032】さらに、輻射熱を利用しているので、座い
すに対する人体の圧力に関係なく、均一に患部を温熱す
ることができる。また、面状発熱体20から輻射された
遠赤外線が空気を介することなく直接人体に熱エネルギ
ーを与えるので、電源投入から人体が温まるまでの時間
が大幅に短縮される。特に、面状発熱体20と人体との
間にクッション材や表面材が存在しないので、発熱体と
しての熱容量が小さくなり、温度調節の際の応答時間が
大幅に短くなる。
【0033】なお、上記実施例では、通気性を有するカ
バー部材としてポリエステル網6を用いているが、通気
性を有するカバー部材の材質および構造はこれに限定さ
れない。例えば、図10の(a)に示すように格子状部
材を用いてもよく、図10の(b)に示すように複数の
棒状部材を用いてもよい。また、図10の(c)に示す
ように複数のスリットが設けられたシート状部材を用い
てもよく、図10の(d)に示すように複数の孔が設け
られたシート状部材を用いてもよい。それらの部材の材
質は、樹脂、繊維、木材、金属等、種々のものを用いる
ことができる。
【0034】また、面状発熱体20を設ける位置は上記
実施例の位置に限定されず、例えば、図9に破線23で
示すように、背部2の首または肩に相当する部分に凹部
を設けて面状発熱体を内蔵させてもよく、破線24で示
すように、座部1に凹部を設けて面状発熱体を内蔵させ
てもよい。
【0035】本発明を図11に示すような座部1の長さ
が長い座いすに適用した場合には、座部1のふくらはぎ
に相当する部分25、座部1の大腿部に相当する部分2
6、背部2の首または肩に相当する部分27および背部
2の腰または背中に相当する部分28のいずれかあるい
は全てに凹部を設けて面状発熱体を内蔵させてもよい。
【0036】さらに、上記実施例では本発明を座いすに
適用した場合を説明したが、本発明は、座いすに限ら
ず、その他のあらゆるいすに適用することができる。例
えば、図12に示すように、脚部と一体化した座部1を
有するソファ等のいすに本発明を適用した場合、座部1
の前面部29に凹部を設けて面状発熱体を内蔵させても
よい。
【0037】上記実施例では、面状発熱体として炭素繊
維混抄紙100からなる面状発熱体20を用いている
が、遠赤外線を輻射する他の面状発熱体を用いてもよ
い。図13は本発明の第2の実施例による遠赤外線輻射
パネルの断面図である。
【0038】図13の遠赤外線輻射パネル30におい
て、矩形に構成された枠31の裏側に裏板32が取り付
けられ、枠31内の裏板32上に耐熱硬質ウレタンから
なる断熱材33および面状発熱体20が積層されてい
る。面状発熱体20の構成は、第1の実施例の座いすに
用いた面状発熱体20の構成と同様である。
【0039】枠31の開口部には板状のパンチングメタ
ル34が取り付けられ、パンチングメタル34上および
枠31の外側にポリエステル網35が被せられている。
面状発熱体20とパンチングメタル34との間に空気層
36が形成されている。
【0040】パンチングメタル34は、図14に示すよ
うに、金属板に多数の孔37が設けられたものである。
ポリエステル網35を用いることにより、金属に比べて
柔らかい温度の体感が得られる。パンチングメタル34
はポリエステル網35を補強するために用いられてい
る。なお、パンチングメタル34の代わりに、多数の孔
が設けられた樹脂板を用いてもよい。この場合には、ポ
リエステル網35を設けなくてもよい。
【0041】図15および図16はそれぞれ本実施例の
遠赤外線輻射パネル30を自動車のいすに取り付けた状
態を示す正面図および側面図である。図15および図1
6に示すいすは座部38および背部39を有し、背部3
9の上部にヘッドレスト40が設けられている。
【0042】図15および図16に示すように、遠赤外
線輻射パネル30は、いすの背部39の上部に取り付け
られている。この例では、遠赤外線輻射パネル30を取
り付けベルト41によりヘッドレスト40に取り付けて
いる。
【0043】図17に示すように、遠赤外線輻射パネル
30をヘッドレスト固定棒42に取り付け金具43を用
いて取り付けてもよい。なお、遠赤外線輻射パネル30
を背部39の腰部に相当する部分に取り付けてもよい。
【0044】本実施例の遠赤外線輻射パネル30におい
ては、所定の通電手段(図示せず)により面状発熱体2
0に通電すると、面状発熱体20から赤外線が輻射さ
れ、その輻射エネルギーが空気層36、パンチングメタ
ル34の孔およびポリエステル網35を通過して人体に
到達する。それにより、人体の部分が遠赤外線の輻射エ
ネルギーにより効果的に温められる。
【0045】本実施例の遠赤外線輻射パネル30におい
ては、輻射熱方式により人体を温めているので、人体が
発熱部に接触することなく暖房効果および温熱効果が得
られる。したがって、いすに対して均一に圧力をかけず
に、あるいは体を動かしても、人体の部分を均一に温め
ることができる。また、輻射熱方式により人体に熱エネ
ルギーを与えているので、電源投入から人体が温まるま
での時間が大幅に短縮され、温度調節の際の応答時間も
大幅に短縮される。
【0046】なお、上記実施例の遠赤外線輻射パネル3
0は、自動車のいすに限らず、その他のいすにも取り付
けることができ、さらには、いすに限らず壁、天井等、
あらゆる部分に取り付けることができる。
【0047】上記実施例では、通気性を有するカバー部
材としてポリエステル網35およびパンチングメタル3
4を用いているが、これらに限らず、第1の実施例と同
様に、網状部材、格子状部材、複数の棒状部材、複数の
スリットが設けられたシート状部材、複数の孔が設けら
れたシート状部材等を用いることができる。
【0048】また、上記実施例では、面状発熱体として
炭素繊維混抄紙100からなる面状発熱体20を用いて
いるが、遠赤外線を輻射する他の面状発熱体を用いても
よい。
【0049】
【発明の効果】第1の発明によれば、人体を快適に、均
一にかつ迅速に温める温熱機能を有するいすが得られ
る。
【0050】第2の発明によれば、人体を快適に、均一
にかつ迅速に温める温熱機能を有する遠赤外線輻射パネ
ルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による座いすの斜視図で
ある。
【図2】図1の座いすの正面図である。
【図3】図1の座いすの縦断面図である。
【図4】図3の主要部の拡大図である。
【図5】ポリエステル網の取り付け方法を示す正面図で
ある。
【図6】面状発熱体の模式的な平面図である。
【図7】図6の面状発熱体の端部の断面図である。
【図8】面状発熱体の裏面の構成を示す図および断面図
である。
【図9】図1の座いすに人が座った状態を示す概略図で
ある。
【図10】通気性を有するカバー部材の例を示す図であ
る。
【図11】本発明を他の座いすに適用した例を示す概略
図である。
【図12】本発明を他のいすに適用した例を示す概略図
である。
【図13】本発明の第2の実施例による遠赤外線輻射パ
ネルの断面図である。
【図14】パンチングメタルを示す図である。
【図15】図13の遠赤外線輻射パネルを自動車のいす
に取り付けた状態を示す正面図である。
【図16】図13の遠赤外線輻射パネルを自動車のいす
に取り付けた状態を示す側面図である。
【図17】遠赤外線輻射パネルの取り付け方法の他の例
を示す図である。
【図18】従来の温熱治療方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 座部 2 背部 6 ポリエステル網 8 電子コントローラ 10,11 フレーム 12 金具 13,14 芯材 15 クッション材 16 表面生地 17 凹部 19 断熱材 20 面状発熱体 22 空気層 100 炭素繊維混抄紙 101,102 樹脂層 103a,103b 電極 30 遠赤外線輻射パネル 31 枠 32 裏板 33 断熱材 34 パンチングメタル 35 ポリエステル網 41 取り付けベルト 43 取り付け金具 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座部および背部を有するいすにおいて、
    前記座部または前記背部に凹部を形成し、前記凹部内の
    底部に面状発熱体を取り付け、前記凹部の開口部に通気
    性を有するカバー部材を取り付けるとともに、前記面状
    発熱体に通電するための通電手段を設けたことを特徴と
    するいす。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材は、網状部材、格子状部
    材、複数の棒状部材、複数の孔を有するシート状部材お
    よび複数のスリットを有するシート状部材のいずれかか
    らなることを特徴とする請求項1記載のいす。
  3. 【請求項3】 前記面状発熱体は炭素繊維混抄紙からな
    ることを特徴とする請求項1記載のいす。
  4. 【請求項4】 断面凹状のパネル内の底部に遠赤外線を
    輻射する面状発熱体を取り付け、前記パネルの開口部に
    通気性を有するカバー部材を取り付けるとともに、前記
    面状発熱体に通電するための通電手段を設けたことを特
    徴とする遠赤外線輻射パネル。
  5. 【請求項5】 前記カバー部材は、網状部材、格子状部
    材、複数の棒状部材、複数の孔を有するシート状部材お
    よび複数のスリットを有するシート状部材のいずれかか
    らなることを特徴とする請求項4記載の遠赤外線輻射パ
    ネル。
  6. 【請求項6】 前記面状発熱体は炭素繊維混抄紙からな
    ることを特徴とする請求項4記載の遠赤外線輻射パネ
    ル。
JP6236126A 1994-09-30 1994-09-30 いすおよび遠赤外線輻射パネル Expired - Lifetime JP2635296B2 (ja)

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