JPH09250762A - 暖房テーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放熱面積が広く、安全性の高い快適暖房する
足元用の暖房テーブルを得る。 【構成】 ４辺の外枠２と、複数本の中桟３とで構成す
るやぐら１と、前記やぐら１四隅に設置する脚４と、裏
側にコードヒーター１４あるいは面ヒーター１６を有
し、表側には繊維状の処理層６を設けた放熱板５を組み
合わせた発熱部８と、発熱部８内温度を制御する制御器
９と、異常温度時に動作する安全器１０と、発熱部８内
温度調節を可能とする操作部１１を有する暖房テーブル
において、前記操作部１１をやぐらの外枠２部に配置す
るとともに、制御器９と安全器１０とを近接して配置さ
せるものとした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭で冬期に足元
を暖める暖房テーブルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の暖房テーブルとしては、全く本発
明と同じく目的を達するものではないが、類似の電気こ
たつの場合には、例えば実公平１−１３９２４号公報に
記載の如く、図６に示すような構成のものがある。

【０００３】すなわち、セラミック板を基板とし、その
裏面に導体発熱層を設けた面ヒーターの発熱部８を、Ｖ
字型の形状を有する金属板の反射板２１の下面に取付
け、これをヒーターユニットとしてやぐら１テーブルの
裏面に組み込んでいた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成におい
て、Ｖ字型の形状を有する金属板の反射板２１を裏面に
導体発熱層を設けた面ヒーターの発熱部８を貼り付け、
やぐら１の約テーブルサイズの大きさで取り付けている
ため、安全面で例えば、異常使用時等の配慮が必要とな
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、下記構成手段とした。

【０００６】４辺の外枠と、複数本の中桟とで構成する
やぐらと、前記やぐら四隅に設置する脚と、裏側にコー
ドヒーターあるいは面ヒーターを有し、表側には繊維状
の処理層を設けた放熱板を組み合わせた発熱部と、発熱
部内温度を制御する制御器と、異常温度時に動作する安
全器と、発熱部内温度調節を設定する操作部を有する暖
房テーブルにおいて、前記操作部をやぐらの外枠部に配
置するとともに、制御器と安全器とを近接して配置させ
るものとした。

【０００７】

【作用】前記構成にすることにより、まず、通常は発熱
部の裏面に近接させた安全器の動作温度に対して裕度を
設け、安全器の誤溶断を防ぎ、暖を得る。

【０００８】また、やぐら自体が裏返しされ、放熱面に
座布団や毛布等で覆われた異常時には、安全器周辺の温
度が上昇し、動作温度に達して溶断により、回路を遮断
し通電を止める。

【０００９】さらに制御器と安全器を近接して配置する
ことにより、制御器が故障した場合や異常な使われ方を
した場合など、それらをいち早く安全器で検知し、安全
性を確保することができる。

【００１０】次に、暖房作用としては、発熱部に通電す
ると、放熱板が暖められる。

【００１１】又、暖房作用としては、コードヒーターに
接着層を介してアルミ箔でサンドイッチし、あるいは面
ヒーターを熱源とすることで放熱板へ良く熱伝導し床面
を快適空間にし、やぐら内全面に放射され効率良く暖が
えられる。

【００１２】そこで、発熱部内の温度コントロールにつ
いても、放熱板とやぐら内に設置した制御器、安全器か
らなる制御部と操作部によって調節し、暖房テーブルの
空間内外を暖める。

【００１３】この際、操作部はやぐらの外枠部に配置さ
れているため、見えにくいなどの問題が解決され、操作
性を向上させることができる。

【００１４】

【実施例】本発明の一実施例として、図１、図２、図
３、図４、図５により説明する。

【００１５】１は４辺を木材又はプラスチック成形の外
枠２で構成され、内側は、複数本の中桟３上に金具１８
を備えて構成したやぐらである。

【００１６】４は前記やぐら１の４隅に取り付けられる
木材あるいはプラスチック成形の脚である。

【００１７】５は裏側をコードヒーター１４に接着層１
７を介してアルミ箔１５を貼り付けたり、あるいは、面
状ヒーター１６を接着層１７を介して取り付けた発熱部
８を位置させ、表側は、接着層１７を介してナイロンや
レイヨン等の繊維状の処理層６や布地を接着した平板状
の放熱板であり、凸状又は凹状の加工部を有し分割可能
となっている。

【００１８】１９は放熱板５四隅部に位置する隅板であ
り、２０は操作部１１部分に位置させる操作板で、やぐ
ら１の外枠２部の見やすい位置に配置されている。

【００１９】７は、やぐら１と４隅を脚４で取り付けた
本体上に位置するテーブル板である。９は設定した温度
を一定に保つよう発熱部８内温度を制御する制御器であ
り、１０はこの制御器９に近接して配置され、異常使用
時等、暖房テーブル内温度が異常温度時に動作する安全
器であり、発熱部８裏面のアルミ箔１５上、または面状
ヒーター１６の上に近接して配置されている。

【００２０】１１は、発熱部８内温度調節を行う操作部
である。

【００２１】１２は放熱板５と約同一形状で、木材ある
いは金属板あるいは繊維の破材で形成するフェルト材等
で構成し、発熱部８上側に位置する断熱板である。

【００２２】１３は発熱部８と断熱板１２間あるいは断
熱板１２とやぐら１本体間又は、発熱部８とやぐら１本
体間に設ける断熱層であり、これらは、木材あるいは金
属板あるいは繊維状の破材で形成するフェルト材あるい
は綿等そして空気層で形成されている。

【００２３】次に、前記構成における作用について説明
する。

【００２４】まず、通常は発熱部８の裏面に近接させた
安全器１０の動作温度に対して裕度を設け、安全器１０
の誤溶断を防ぎ、暖を得る。

【００２５】次に、やぐら１自体が裏返しされ、放熱面
に座布団や毛布等で覆われた異常時には、安全器１０周
辺の温度が上昇し、動作温度に達して溶断により、回路
を遮断し、通電を止める。

【００２６】さらに制御器９が故障した場合や異常な使
われ方をした場合などは、その近傍に配置された安全器
１０でそれをすばやく検知し発熱部８への通電を遮断す
る。また、製品サイズが６０ｃｍの正方形から、縦９０
ｃｍ、横１５０ｃｍ代の長方形まで対応するため、大形
サイズの製品は重量が重くなるため発熱部８を構成する
放熱板５を分割し、重量を軽減する。

【００２７】次に、暖房作用としては、発熱部８に通電
すると、放熱板５が暖められる。

【００２８】やぐら１の中桟３の上に設けた金具１８を
介して、凸状又は凹状の加工部２１を有する放熱板５を
取り付けることで、放熱板５自体が熱膨脹作用により、
膨脹、収縮を繰り返しても、金具１８で吸収しているた
め、又放熱板５自体補強しているため、放熱板５の凹凸
状の変形を防止する。

【００２９】また、暖房作用としては、コードヒーター
１４に接着層１７を介してアルミ箔１５でサンドイッチ
し、あるいは面ヒーター１６を熱源とすることで放熱板
５へ良く熱伝導し、床面を快適空間にし、やぐら１内の
全面に放熱され効率良く暖が得られる。

【００３０】そこで、発熱部８内の温度コントロールに
ついても、放熱板５とやぐら１内に設置した制御器９、
安全器１０からなる制御部とやぐら１の外枠２部に設け
た操作部１１によって調節されて暖房テーブル内を暖め
る。

【００３１】

【発明の効果】前記構成にすることにより、通常時は正
常に通電され暖が得られ、また、異常時などは安全器が
働き、いち早く異常を検出し、安全状態となる。

【００３２】放熱板を熱源として構成することによっ
て、足を伸ばすやぐら裏の下側に出っ張りがなく使いや
すい形状であり、放熱面積を多くとれるために、放熱板
の温度を低く設定でき、このために、より暖房効果のあ
る遠赤外線を多く放射でき、中央に集中した放熱板にす
ることがないので、やぐらやテーブル板の下面全体が均
一に、かつ快適温度に加熱され、やぐら下面の周辺部に
も遠赤外線が届くことによって、近くに座った膝元まで
暖めることのできるものとなり、どこに足をのばしても
快適で、じっくり暖める暖房器になった。

【００３３】さらに、遠赤外線で床面全体を暖め、足を
伸ばせば足を効果的に暖めるので、途中の空気を暖め
ず、熱ロスも少ない暖房が得られ、このことから、こた
つ布団を掛ける必要がなくなり、こたつ布団による埃や
部屋が狭くなることもなくなり、こたつ嫌いな人のため
にも足元暖房器が提供できるようになった。

【００３４】さらに制御器と安全器とを近接して配置し
ていることにより、制御器が故障した場合や異常な使わ
れ方をした場合など、それらをいち早く検知し、安全性
を確保することができる。

【００３５】さらに発熱部の温度コントローラをやぐら
の外枠部に配置しているため、見えにくいなどの問題が
解決され、操作性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す暖房テーブルの外観裏
面図である。

【図２】本発明の一実施例を示す暖房テーブルの主要構
造の断面図である。

【図３】本発明の一実施例を示す暖房テーブルの主要構
造の断面図である。

【図４】本発明の一実施例を示す暖房テーブルの放熱板
にコードヒーターを貼付た状態の部分断面図である。

【図５】本発明の一実施例を示す暖房テーブルの放熱板
に面状ヒーターを貼付た状態の部分断面図である。

【図６】従来例の電気こたつの外観部分断面図である。

【符号の説明】

１ やぐら ２ 外枠 ３ 中桟 ４ 脚 ５ 放熱板 ６ 繊維状の処理層 ８ 発熱部 ９ 制御器 １０ 安全器 １１ 操作部 １４ コードヒーター １６ 面ヒーター １８ 金具 ２１ 凸状あるいは凹状の加工部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ４辺の外枠（２）と、複数本の中桟
   （３）とで構成するやぐら（１）と、前記やぐら（１）
   四隅に設置する脚（４）と、裏側にコードヒーター（１
   ４）あるいは面ヒーター（１６）を有し、表側には繊維
   状の処理層（６）を設けた放熱板（５）を組み合わせた
   発熱部（８）と、発熱部（８）内温度を制御する制御器
   （９）と、異常温度時に動作する安全器（１０）と、発
   熱部（８）内温度調節を設定する操作部（１１）を有す
   る暖房テーブルにおいて、前記操作部（１）をやぐら
   （１）の外枠（２）部に配置するとともに、制御器
   （９）と安全器（１０）とを近接して配置させたことを
   特徴とする暖房テーブル。