【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、発熱シートを備え、この発熱シートに電流を流すことにより当該発
熱シートを発熱させる一方、上記発熱シートに電源の負電位側を接続することに
より使用者に対して電位治療を施す医療用布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、使用者の身体へ電源の負電位側を接続することにより、身体内のナトリ
ウムイオンやカルシウムイオンを増加させ、身体内を弱アルカリ性とすることに
よって、使用者の健康状態を向上させる電位治療が一般に行われており、この電
位治療と身体を温める機能(以下、温熱治療効果と示す)とを具備する電気敷布
団が知られている。
【0003】
この種の電気敷布団は、例えば特許文献1に示すように、シート状の導電層を
備えており、この導電層に対して直流電源の負電位側を接続することにより、使
用者の身体に対して上記電位治療を施す一方、上記導電層に交流電流を流すこと
により、使用者に温熱治療効果を付与するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−26607号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の電気敷布団は、使用者に温熱治療効果を付与
する際に、上記導電層に対して交流電流を流すこととしているため、この交流電
流に起因する電磁波が発生する結果、使用者の健康状態を悪化させるおそれがあ
った。このように、上記特許文献1の電気敷布団は、電位治療を施して身体の健
康状態を向上させる一方、温熱治療効果を発揮させた場合に電磁波を発生してい
るため、使用者の身体の健康状態を向上させる電位治療の効果を充分に発揮する
ことができなかった。
【0006】
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電磁波の発生を抑制するこ
とにより、電位治療の効果を充分に発揮させることができる医療用布団を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、発熱シートを備え、この発熱シートに電
流を流すことにより当該発熱シートを発熱させる一方、上記発熱シートに電源の
負電位側を接続することにより使用者に対して電位治療を施す医療用布団におい
て、
直流電流を流すことにより上記発熱シートを発熱させる一方、直流電源の負電
位側を接続することにより使用者に対して電位治療を施すように構成されている
ことを特徴とするものである。
【0008】
この考案によれば、発熱シートに直流電流を流すことにより上記温熱治療効果
を発揮させるとともに、発熱シートに直流電源の負電位側を接続することにより
電位治療を発揮させるように構成されているため、交流電流を使用することなく
温熱治療効果及び、電位治療を発揮させることが可能となる結果、交流電流に起
因する電磁波の発生を抑制することができる。そのため、使用者の健康状態を向
上させるという電位治療の効果を充分に発揮させることができる。
【0009】
上記医療用布団において、上記発熱シートを発熱させる場合には、第一の電位
差を有する電源の直流電流を発熱シートに流す一方、上記発熱シートにより使用
者に対して電位治療を施す場合には、上記第一の電位差よりも電位差の小さい第
二の電位差を有する電源の負電位側を発熱シートに接続するように構成されてい
ることが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、温熱治療効果を発揮させる場合に付与する第一の電位差よ
りも、電位治療を施す第二の電位差が小さく設定されているため、上記第一の電
位差を有する電源の直流電流による温熱治療効果を発揮させる機能と、上記第二
の電位差を有する電源の負電位側が接続されることにより安全に電位治療を発揮
させる機能とを具備することができる。また、上記温熱治療効果と電位治療とを
比較的短い期間で交互に施すこともでき、このようにすることにより、身体に付
与された温熱治療効果を維持した状態で、電位治療を施すことができる結果、温
熱治療効果及び、電位治療の双方の効果を充分に発揮させることが可能となる。
【0011】
上記医療用布団において、上記発熱シートの表面には、カーボンを含む被覆層
が形成されていることが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、上記発熱シートの温度上昇に応じて加熱される被覆層が、
カーボンの特性を利用して2〜25μmの波長を有する遠赤外線を放射するため
、4〜25μmの波長を有する遠赤外線と共振する人体に対して、より好適な温
熱治療効果を発揮させることができる。
【0013】
上記医療用布団において、上記発熱シートには、上記被覆層を被覆する保温層
が形成されていることが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、上記発熱シートに発生する熱量が保温層により保温される
ため、上記被覆層をより長時間加熱することが可能となる結果、より多量の遠赤
外線を放射することができ、温熱治療効果を充分に発揮させることができる。
【0015】
上記医療用布団において、上記発熱シートの上面側を被覆する上側キルティン
グ部材と、上記発熱シートの下面側を被覆する下側キルティング部材とをさらに
備え、上記上側キルティング部材及び下側キルティング部材がそれぞれ周縁部で
縫着されることにより、上記発熱シートが内包されていることが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、上記発熱シートが上側キルティング部材と下側キルティン
グ部材により内包されているため、医療用布団自体を弾性のあるものとすること
ができる結果、使用者は、より快適に上記電位治療及び、温熱治療効果を享受す
ることができる。
【0017】
上記医療用布団において、上記上側キルティング部材の内部には、発熱シート
の上面側から離間する方向へ向けて順次種類の異なる繊維が積層された上側繊維
層が形成される一方、上記下側キルティング部材の内部には、発熱シートの下面
側から離間する方向へ向けて順次種類の異なる繊維が積層された下側繊維層が形
成されていることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、上側繊維層及び、下側繊維層を構成する繊維の種類を変更
することにより、上側キルティング部材及び、下側キルティング部材の弾性を調
整することができるため、使用者の健康状態に応じて上側キルティング部材及び
下側キルティング部材の弾性を調整する(例えば、腰痛持ちの人に対しては硬め
に調整する)ことができる結果、使用者は、より快適に上記電位治療及び、温熱
治療効果を享受することができる。
【0019】
上記医療用布団において、上記上側繊維層には、発熱シート側から順に第一ポ
リエステル綿層、第二ポリエステル綿層が形成される一方、上記下側繊維層には
、発熱シート側から順にポリエステル固綿層、遠赤ポリエステル綿層が形成され
ていることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、上記下側繊維層のポリエステル固綿層により発熱シートが
支持されるとともに、その下層に配設された遠赤ポリエステル綿層が発熱シート
の発熱に応じて遠赤外線を放射するため、上記温熱治療効果を充分に発揮しつつ
、より堅固な医療用布団を形成することができる。
【0021】
また、上記第二ポリエステル綿層には、トルマリン又は備長炭若しくはこれら
双方が含まれていることが好ましい。
【0022】
この構成によれば、上記第二ポリエステル綿層、すなわち、使用者に最も近い
側の層において、トルマリンのマイナスイオン発生作用及び消臭作用又は、備長
炭の消臭作用及び除湿作用の内、少なくとも一方の物質に起因する作用を享受す
ることができる結果、使用者は、消臭及び除湿の施された医療用布団において、
上記温熱治療効果及び電位治療をより快適に享受することができる。なお、上記
トルマリンから発生するマイナスイオンによって、体内を弱アルカリ性へ移行さ
せる上記電位治療の効果を助長させることも可能である。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下本考案の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本考案の実施形態に係る医療用布団の構造を概略的に示す斜視一部断
面図であり、図2は、図1の医療用布団の使用時における形態を概略的に示す平
面図であり、図3は、発熱シート、上側キルティング部材及び、下側キルティン
グ部材の構造を示す断面略図である。
【0025】
各図を参照して、医療用布団1は、導電性を有する発熱シート2と、この発熱
シート2の上下各面を被覆するように配設された上側キルティング部材3及び、
下側キルティング部材4と、これら各キルティングシート3、4の幅方向におけ
る上記発熱シート2の両端部へ予め設定された電位差を付与する電力供給部10
とを備えている。
【0026】
上記発熱シート2は、使用者の肩及び、腰に対応する位置に配設された大発熱
シート5と、使用者の脚部に対応する位置に配設された小発熱シート6とを備え
ており、本実施形態においては、大発熱シート5又は小発熱シート6若しくはこ
れら双方に対して後述の電力供給部10により所定の電位差が付与されるように
なっている。
【0027】
また、図3に示すように、上記発熱シート2には、上下各面を被覆するように
被覆層2aが形成され、この被覆層2aは、カーボンブラック等を含む塗料を上
記発熱シート2の表面に塗布することにより形成されている。さらに、上記発熱
シート2には、各被覆層2aの上下各面を被覆するように形成された保温層2b
が形成されている。
【0028】
上記上側キルティング部材3は、キルトトップ3aと裏地3bとが上側繊維層
7を含んだ状態で縫着されることによって形成されている。本実施形態において
、この上側繊維層7には、上記発熱シート2側から順にポリエステル綿層7a、
トルマリン及び備長炭入りのポリエステル綿層7b(以下、TB入りポリエステ
ル綿層7bと略す)が積層されている。
【0029】
上記下側キルティング部材4は、キルトトップ4aと裏地4bとが下側繊維層
8を含んだ状態で縫着されることによって形成されている。本実施形態において
、この下側繊維層8には、上記発熱シート2側から順にポリエステル固綿層8a
、遠赤ポリエステル綿層8bが積層されている。
【0030】
そして、上記上側キルティング部材3及び、下側キルティング部材4は、それ
ぞれ周縁部9で縫着されることによって、上記発熱シート2を内包した状態で一
体的に形成されている。なお、図3において、上記裏地3bと保温層2bとの間
及び、保温層2bと裏地4bとの間に、便宜上、隙間を空けて図示しているが、
実際には、それぞれが殆ど密着した状態で形成されている。
【0031】
上記電力供給部10は、100Vの交流電源Vにおける非活線(接地側電位線
)と接続されるラインL1と、活線(非接地側電位線)と接続されるラインL2
とを備え、これらラインL1、L2は、上記交流電源Vの電位を24Vに降圧す
る変圧器12を介してコントローラ13へ接続され、このコントローラ13から
の出力電位が上記発熱シート2の両端部へ付与されるようになっている。
【0032】
上記コントローラ13は、AC/DCコンバータ14と、このAC/DCコン
バータ14から出力される正電位側と接続されるラインL3と、上記AC/DC
コンバータ14から出力される負電位側と接続されるラインL4と、これらライ
ンL3、L4と変圧器15との接続又は解除を切り換えるスイッチ16、17と
、ラインL3を接地側又は発熱プレート2側へ切り換えるスイッチ18と、ライ
ンL4と大発熱プレート5又は小発熱プレート6若しくはこれら双方との接続を
切り換えるスイッチ19、20とを備えている。また、上記ラインL3は、上記
大発熱プレート5の一端部(図2の上端部)に接続されるとともに、当該大発熱
プレート5の一端部と小発熱プレート6の一端部(図2の上端部)とを電気的に
接続している。
【0033】
そして、上記コントローラ13は、変圧器12から供給された24Vの交流電
位差をAC/DCコンバータ14により直流24Vへ整流し、上記スイッチ16
、17がa、d側の端子と接続する場合には、上記スイッチ18をf側(発熱プ
レート2側)に接続することにより、上記AC/DCコンバータ14から出力さ
れる正電位側(ラインL3)を発熱プレート2の一端部へ接続するようになって
いる。このとき、上記AC/DCコンバータ14から出力される負電位側(ライ
ンL4)は、使用者の操作に応じて、上記スイッチ19、20により上記大発熱
プレート5又は小発熱プレート6若しくはこれらの双方と接続され、当該負電位
側が発熱プレート2の他端部(図2の下端部)に接続されるようになっている。
【0034】
一方、上記スイッチ16、17がb、c側の端子と接続する場合には、上記A
C/DCコンバータ14から出力された24Vの直流電位差が変圧器15により
9Vの直流電位差に降圧され、上記スイッチ18がe側の端子に接続されること
により、上記AC/DCコンバータ14から出力される正電位側(ラインL3)
が接地されるようになっている。このとき、上記AC/DCコンバータ14から
出力される負電位側(ラインL4)は、使用者の操作に応じて、上記スイッチ1
9、20により上記大発熱プレート5又は小発熱プレート6若しくはこれら双方
と接続され、当該負電位側が発熱プレート2の他端部に接続されるようになって
いる。
【0035】
すなわち、上記スイッチ16、17、18は、使用者の操作に応じて切換接続
されるように構成され、使用者が温熱治療効果を希望する場合には、a、d、f
側の端子と接続することにより、直流24Vの電位差を有する電源(AC/DC
コンバータ14)から出力される正電位側を発熱プレート2の一端部に接続する
一方、負電位側を発熱プレート2の他端部へ接続するようになっている。一方、
使用者が電位治療を希望する場合には、上記スイッチ16、17、18は、b、
c、e側の端子と接続することにより、直流9Vの電位差を有する電源(変圧器
15)から出力される正電位側を接地する一方、負電位側を発熱プレート2の他
端部へ接続するようになっている。
【0036】
以上のように構成された医療用布団1は、発熱シート2に直流電流を流すこと
により温熱治療効果を発揮させるとともに、発熱シートに直流電源の負電位側を
接続することにより電位治療を発揮させるように構成されているため、交流電流
を使用することなく温熱治療効果及び、電位治療を発揮させることが可能となる
結果、交流電流に起因する電磁波の発生を抑制することができる。そのため、使
用者の健康状態を向上させるという電位治療の効果を充分に発揮することができ
る。
【0037】
また、上記医療用布団1は、上記発熱シート2を発熱させる場合には、24V
の電位差を有する直流電流を発熱シートに流す一方、発熱シート2により使用者
に対して電位治療を施す場合には、上記電位差より電位差の小さい9Vの電位差
を有する電源(変圧器15)の負電位側を発熱シート2に接続するように構成さ
れているため、24Vの直流電流による温熱治療効果を発揮させる機能と、9V
の電位差を有する電源の負電位側が接続されることにより安全に電位治療を発揮
させる機能とを具備することができる。また、上記温熱治療効果と電位治療とを
比較的短い期間で交互に施すこともでき、このようにすることにより、身体に付
与された温熱治療効果を維持した状態で、電位治療を施すことができる結果、温
熱治療効果及び、電位治療の双方の効果を充分に発揮させることが可能となる。
【0038】
上記発熱シート2の表面には、カーボンを含む被覆層2aが形成されているた
め、発熱シート2の温度上昇に応じて加熱される被覆層2aが、カーボンの特性
を利用して2〜25μmの波長を有する遠赤外線を放射する結果、4〜25μm
の波長を有する遠赤外線と共振する人体に対して、より好適な温熱治療効果を発
揮させることができる。
【0039】
また、上記発熱シート2には、上記被覆層2aを被覆する保温層2bが形成さ
れ、この保温層2bが発熱シート2の熱量を保温するため、上記被覆層2aをよ
り長時間加熱することが可能となる結果、より多量の遠赤外線を放射することが
でき、温熱治療効果を充分に発揮させることができる。
【0040】
上記医療用布団1においては、上記発熱シート2が上側キルティング部材3と
下側キルティング部材4により内包されているため、医療用布団自体を弾性のあ
るものとすることができる結果、使用者は、より快適に電位治療及び、温熱治療
効果を享受することができる。
【0041】
上記上側キルティング部材3の内部には、発熱シート2の上面側から離間する
方向へ向けて順次種類の異なる繊維が積層された上側繊維層7が形成される一方
、上記下側キルティング部材4の内部には、発熱シート2の下面側から離間する
方向へ向けて順次種類の異なる繊維が積層された下側繊維層8が形成されている
ため、上側繊維層7及び、下側繊維層8を構成する繊維の種類を変更することに
より、上側キルティング部材3及び、下側キルティング部材4の弾性を調整する
ことが可能となる結果、使用者の健康状態に応じて上側キルティング部材3及び
下側キルティング部材4の弾性を調整する(例えば、腰痛持ちの人に対しては硬
めに調整する)ことができる。したがって、使用者は、より快適に電位治療及び
、温熱治療効果を享受することができる。
【0042】
上記上側繊維層7には、発熱シート2側から順にポリエステル綿層7a、TB
入りポリエステル綿層7bが形成される一方、上記下側繊維層には、発熱シート
2側から順にポリエステル固綿層8a、遠赤ポリエステル綿層8bが形成されて
いる。そのため、上記ポリエステル固綿層8aにより発熱シート2が支持される
とともに、その下層に配設された遠赤ポリエステル綿層が発熱シート2の発熱に
応じて遠赤外線を放射するため、上記温熱治療効果を充分に発揮しつつ、より堅
固な医療用布団1を形成することができる。
【0043】
また、医療用布団1の使用者に最も近い側にTB入りポリエステル綿層7bが
形成されているため、トルマリンのマイナスイオン発生作用及び消臭作用又は、
備長炭の消臭作用及び除湿作用を享受することができる結果、使用者は、消臭及
び除湿の施された医療用布団1において、上記温熱治療効果及び電位治療をより
快適に享受することができる。なお、上記トルマリンから発生するマイナスイオ
ンによって、体内を弱アルカリ性へ移行させる上記電位治療の効果を助長させる
ことも可能である。また、上記実施形態においては、トルマリン、備長炭の双方
を含むポリエステル綿層を採用しているが、これに限定されることはなく、どち
らか一方を採用するようにしてもよい。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の医療用布団は、発熱シートに直流電流を流すこと
により上記温熱治療効果を発揮させるとともに、発熱シートに直流電源の負電位
側を接続することにより電位治療を発揮させるように構成されているため、交流
電流を使用することなく温熱治療効果及び、電位治療を発揮させることが可能と
なる結果、交流電流に起因する電磁波の発生を抑制することができる。そのため
、使用者の健康状態を向上させるという電位治療の効果を充分に発揮することが
できる。
【提出日】平成15年5月7日(2003.5.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、発熱シートを備え、この発熱シートに電流を流すことにより当該発
熱シートを発熱させる一方、上記発熱シートに電源の負電位側を接続することに
より使用者に対して電位治療を施す医療用布団に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、使用者の身体へ電源の負電位側を接続することにより、身体内のナトリ
ウムイオンやカルシウムイオンを増加させ、身体内を弱アルカリ性とすることに
よって、使用者の健康状態を向上させる電位治療が一般に行われており、この電
位治療と身体を温める機能(以下、温熱治療効果と示す)とを具備する電気敷布
団が知られている。
【0003】
この種の電気敷布団は、例えば特許文献1に示すように、シート状の導電層を
備えており、この導電層に対して直流電源の負電位側を接続することにより、使
用者の身体に対して上記電位治療を施す一方、上記導電層に交流電流を流すこと
により、使用者に温熱治療効果を付与するように構成されている。
【0004】
【特許文献1】
実開平6−26607号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の電気敷布団は、使用者に温熱治療効果を付与
する際に、上記導電層に対して交流電流を流すこととしているため、この交流電
流に起因する電磁波が発生する結果、使用者の健康状態を悪化させるおそれがあ
った。このように、上記特許文献1の電気敷布団は、電位治療を施して身体の健
康状態を向上させる一方、温熱治療効果を発揮させた場合に電磁波を発生してい
るため、使用者の身体の健康状態を向上させる電位治療の効果を充分に発揮する
ことができなかった。
【0006】
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電磁波の発生を抑制するこ
とにより、電位治療の効果を充分に発揮させることができる医療用布団を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は、導電性の発熱シートを備え、この発熱シ
ートに電流を流すことにより当該発熱シートを発熱させる一方、上記発熱シート
に電源の負電位側を接続することにより使用者に対して電位治療を施す医療用布
団において、
直流電源の負電位側が上記発熱シートの一端部に電気的に接続される一方、直 流電源の正電位側が上記発熱シートの他端部に電気的に接続され、使用者に対し て温熱治療効果を付与する状態と、
上記直流電源の負電位側が上記発熱シートの一端部に電気的に接続される一方 、直流電源の正電位側が接地され、使用者に対して電位治療を施す状態との間で 切換可能な回路を備えていることを特徴とする
ものである。
【0008】
この考案によれば、直流電源の負電位側を上記発熱シートの一端部に電気的に 接続する一方、直流電源の正電位側を上記発熱シートの他端部に電気的に接続す ること
により上記温熱治療効果を発揮させるとともに、直流電源の負電位側を上 記発熱シートの一端部に電気的に接続する一方、直流電源の正電位側を接地する
ことにより電位治療を発揮させるように構成されているため、交流電流を使用す
ることなく温熱治療効果及び、電位治療を発揮させることが可能となる結果、交
流電流に起因する電磁波の発生を抑制することができる。そのため、使用者の健
康状態を向上させるという電位治療の効果を充分に発揮させることができる。
【0009】
上記医療用布団において、上記直流電源の電位差を変圧可能な変圧器をさらに 備え、
上記直流電源の負電位側が上記発熱シートの一端部に電気的に接続される一方 、直流電源の正電位側が上記発熱シートの他端部に電気的に接続され、発熱シー トに第一の電位差に応じた電流を流して、使用者に対して温熱治療効果を付与す る状態と、 上記変圧器の負電位側が上記発熱シートの一端部に電気的に接続される一方、 変圧器の正電位側が接地され、使用者に対して上記第一の電位差よりも小さい第 二の電位差に対応する電位治療を施す状態との間で切換可能な回路を備えている こと
が好ましい。
【0010】
上記構成によれば、温熱治療効果を発揮させる場合に付与する第一の電位差よ
りも、電位治療を施す第二の電位差が小さく設定されているため、上記第一の電
位差を有する直流電源による温熱治療効果を発揮させる機能と、上記第二の電位
差を有する変圧器の負電位側が接続されることにより安全に電位治療を発揮させ
る機能とを具備することができる。また、上記温熱治療効果と電位治療とを比較
的短い期間で交互に施すこともでき、このようにすることにより、身体に付与さ
れた温熱治療効果を維持した状態で、電位治療を施すことができる結果、温熱治
療効果及び、電位治療の双方の効果を充分に発揮させることが可能となる。
【0011】
上記医療用布団において、上記発熱シートの表面には、カーボンを含む被覆層
が形成されていることが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、上記発熱シートの温度上昇に応じて加熱される被覆層が、
カーボンの特性を利用して2〜25μmの波長を有する遠赤外線を放射するため
、4〜25μmの波長を有する遠赤外線と共振する人体に対して、より好適な温
熱治療効果を発揮させることができる。
【0013】
上記医療用布団において、上記発熱シートには、上記被覆層を被覆する保温層
が形成されていることが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、上記発熱シートに発生する熱量が保温層により保温される
ため、上記被覆層をより長時間加熱することが可能となる結果、より多量の遠赤
外線を放射することができ、温熱治療効果を充分に発揮させることができる。
【0015】
上記医療用布団において、上記発熱シートの上面側を被覆する上側キルティン
グ部材と、上記発熱シートの下面側を被覆する下側キルティング部材とをさらに
備え、上記上側キルティング部材及び下側キルティング部材がそれぞれ周縁部で
縫着されることにより、上記発熱シートが内包されていることが好ましい。
【0016】
上記構成によれば、上記発熱シートが上側キルティング部材と下側キルティン
グ部材により内包されているため、医療用布団自体を弾性のあるものとすること
ができる結果、使用者は、より快適に上記電位治療及び、温熱治療効果を享受す
ることができる。
【0017】
上記医療用布団において、上記上側キルティング部材の内部には、発熱シート
の上面側から離間する方向へ向けて順次種類の異なる繊維が積層された上側繊維
層が形成される一方、上記下側キルティング部材の内部には、発熱シートの下面
側から離間する方向へ向けて順次種類の異なる繊維が積層された下側繊維層が形
成されていることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、上側繊維層及び、下側繊維層を構成する繊維の種類を変更
することにより、上側キルティング部材及び、下側キルティング部材の弾性を調
整することができるため、使用者の健康状態に応じて上側キルティング部材及び
下側キルティング部材の弾性を調整する(例えば、腰痛持ちの人に対しては硬め
に調整する)ことができる結果、使用者は、より快適に上記電位治療及び、温熱
治療効果を享受することができる。
【0019】
上記医療用布団において、上記上側繊維層には、発熱シート側から順に第一ポ
リエステル綿層、第二ポリエステル綿層が形成される一方、上記下側繊維層には
、発熱シート側から順にポリエステル固綿層、遠赤ポリエステル綿層が形成され
ていることが好ましい。
【0020】
この構成によれば、上記下側繊維層のポリエステル固綿層により発熱シートが
支持されるとともに、その下層に配設された遠赤ポリエステル綿層が発熱シート
の発熱に応じて遠赤外線を放射するため、上記温熱治療効果を充分に発揮しつつ
、より堅固な医療用布団を形成することができる。
【0021】
また、上記第二ポリエステル綿層には、トルマリン又は備長炭若しくはこれら
双方が含まれていることが好ましい。
【0022】
この構成によれば、上記第二ポリエステル綿層、すなわち、使用者に最も近い
側の層において、トルマリンのマイナスイオン発生作用及び消臭作用又は、備長
炭の消臭作用及び除湿作用の内、少なくとも一方の物質に起因する作用を享受す
ることができる結果、使用者は、消臭及び除湿の施された医療用布団において、
上記温熱治療効果及び電位治療をより快適に享受することができる。なお、上記
トルマリンから発生するマイナスイオンによって、体内を弱アルカリ性へ移行さ
せる上記電位治療の効果を助長させることも可能である。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下本考案の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本考案の実施形態に係る医療用布団の構造を概略的に示す斜視一部断
面図であり、図2は、図1の医療用布団の使用時における形態を概略的に示す平
面図であり、図3は、発熱シート、上側キルティング部材及び、下側キルティン
グ部材の構造を示す断面略図である。
【0025】
各図を参照して、医療用布団1は、導電性を有する発熱シート2と、この発熱
シート2の上下各面を被覆するように配設された上側キルティング部材3及び、
下側キルティング部材4と、これら各キルティングシート3、4の幅方向におけ
る上記発熱シート2の両端部へ予め設定された電位差を付与する電力供給部10
とを備えている。
【0026】
上記発熱シート2は、使用者の肩及び、腰に対応する位置に配設された大発熱
シート5と、使用者の脚部に対応する位置に配設された小発熱シート6とを備え
ており、本実施形態においては、大発熱シート5又は小発熱シート6若しくはこ
れら双方に対して後述の電力供給部10により所定の電位差が付与されるように
なっている。
【0027】
また、図3に示すように、上記発熱シート2には、上下各面を被覆するように
被覆層2aが形成され、この被覆層2aは、カーボンブラック等を含む塗料を上
記発熱シート2の表面に塗布することにより形成されている。さらに、上記発熱
シート2には、各被覆層2aの上下各面を被覆するように形成された保温層2b
が形成されている。
【0028】
上記上側キルティング部材3は、キルトトップ3aと裏地3bとが上側繊維層
7を含んだ状態で縫着されることによって形成されている。本実施形態において
、この上側繊維層7には、上記発熱シート2側から順にポリエステル綿層7a、
トルマリン及び備長炭入りのポリエステル綿層7b(以下、TB入りポリエステ
ル綿層7bと略す)が積層されている。
【0029】
上記下側キルティング部材4は、キルトトップ4aと裏地4bとが下側繊維層
8を含んだ状態で縫着されることによって形成されている。本実施形態において
、この下側繊維層8には、上記発熱シート2側から順にポリエステル固綿層8a
、遠赤ポリエステル綿層8bが積層されている。
【0030】
そして、上記上側キルティング部材3及び、下側キルティング部材4は、それ
ぞれ周縁部9で縫着されることによって、上記発熱シート2を内包した状態で一
体的に形成されている。なお、図3において、上記裏地3bと保温層2bとの間
及び、保温層2bと裏地4bとの間に、便宜上、隙間を空けて図示しているが、
実際には、それぞれが殆ど密着した状態で形成されている。
【0031】
上記電力供給部10は、100Vの交流電源Vにおける非活線(接地側電位線
)と接続されるラインL1と、活線(非接地側電位線)と接続されるラインL2
とを備え、これらラインL1、L2は、上記交流電源Vの電位を24Vに降圧す
る変圧器12を介してコントローラ13へ接続され、このコントローラ13から
の出力電位が上記発熱シート2の両端部へ付与されるようになっている。
【0032】
上記コントローラ13は、AC/DCコンバータ14と、このAC/DCコン
バータ14から出力される正電位側と接続されるラインL3と、上記AC/DC
コンバータ14から出力される負電位側と接続されるラインL4と、これらライ
ンL3、L4と変圧器15との接続又は解除を切り換えるスイッチ16、17と
、ラインL3を接地側又は発熱プレート2側へ切り換えるスイッチ18と、ライ
ンL4と大発熱プレート5又は小発熱プレート6若しくはこれら双方との接続を
切り換えるスイッチ19、20とを備えている。また、上記ラインL3は、上記
大発熱プレート5の一端部(図2の上端部)に接続されるとともに、当該大発熱
プレート5の一端部と小発熱プレート6の一端部(図2の上端部)とを電気的に
接続している。
【0033】
そして、上記コントローラ13は、変圧器12から供給された24Vの交流電
位差をAC/DCコンバータ14により直流24Vへ整流し、上記スイッチ16
、17がa、d側の端子と接続する場合には、上記スイッチ18をf側(発熱プ
レート2側)に接続することにより、上記AC/DCコンバータ14から出力さ
れる正電位側(ラインL3)を発熱プレート2の一端部へ接続するようになって
いる。このとき、上記AC/DCコンバータ14から出力される負電位側(ライ
ンL4)は、使用者の操作に応じて、上記スイッチ19、20により上記大発熱
プレート5又は小発熱プレート6若しくはこれらの双方と接続され、当該負電位
側が発熱プレート2の他端部(図2の下端部)に接続されるようになっている。
【0034】
一方、上記スイッチ16、17がb、c側の端子と接続する場合には、上記A
C/DCコンバータ14から出力された24Vの直流電位差が変圧器15により
9Vの直流電位差に降圧され、上記スイッチ18がe側の端子に接続されること
により、上記AC/DCコンバータ14から出力される正電位側(ラインL3)
が接地されるようになっている。このとき、上記AC/DCコンバータ14から
出力される負電位側(ラインL4)は、使用者の操作に応じて、上記スイッチ1
9、20により上記大発熱プレート5又は小発熱プレート6若しくはこれら双方
と接続され、当該負電位側が発熱プレート2の他端部に接続されるようになって
いる。
【0035】
すなわち、上記スイッチ16、17、18は、使用者の操作に応じて切換接続
されるように構成され、使用者が温熱治療効果を希望する場合には、a、d、f
側の端子と接続することにより、直流24Vの電位差を有する電源(AC/DC
コンバータ14)から出力される正電位側を発熱プレート2の一端部に接続する
一方、負電位側を発熱プレート2の他端部へ接続するようになっている。一方、
使用者が電位治療を希望する場合には、上記スイッチ16、17、18は、b、
c、e側の端子と接続することにより、直流9Vの電位差を有する電源(変圧器
15)から出力される正電位側を接地する一方、負電位側を発熱プレート2の他
端部へ接続するようになっている。
【0036】
以上のように構成された医療用布団1は、AC/DCコンバータ14の負電位 側を発熱シート2の一端部に電気的に接続する一方、AC/DCコンバータ14 の正電位側を上記発熱シート2の他端部に電気的に接続すること
により温熱治療
効果を発揮させるとともに、AC/DCコンバータ14の負電位側を上記発熱シ ート2の一端部に電気的に接続する一方、AC/DCコンバータ14の正電位側 を接地する
ことにより電位治療を発揮させるように構成されているため、交流電
流を使用することなく温熱治療効果及び、電位治療を発揮させることが可能とな
る結果、交流電流に起因する電磁波の発生を抑制することができる。そのため、
使用者の健康状態を向上させるという電位治療の効果を充分に発揮することがで
きる。
【0037】
また、上記医療用布団1は、上記発熱シート2を発熱させる場合に付与する2
4Vの電位差よりも、電位治療を施す電位差(9Vの電位差)が小さく設定され ているため、
24Vの電位差を有するAC/DCコンバータ14による温熱治療
効果を発揮させる機能と、9Vの電位差を有する変圧器15の負電位側が接続さ
れることにより安全に電位治療を発揮させる機能とを具備することができる。ま
た、上記温熱治療効果と電位治療とを比較的短い期間で交互に施すこともでき、
このようにすることにより、身体に付与された温熱治療効果を維持した状態で、
電位治療を施すことができる結果、温熱治療効果及び、電位治療の双方の効果を
充分に発揮させることが可能となる。
【0038】
上記発熱シート2の表面には、カーボンを含む被覆層2aが形成されているた
め、発熱シート2の温度上昇に応じて加熱される被覆層2aが、カーボンの特性
を利用して2〜25μmの波長を有する遠赤外線を放射する結果、4〜25μm
の波長を有する遠赤外線と共振する人体に対して、より好適な温熱治療効果を発
揮させることができる。
【0039】
また、上記発熱シート2には、上記被覆層2aを被覆する保温層2bが形成さ
れ、この保温層2bが発熱シート2の熱量を保温するため、上記被覆層2aをよ
り長時間加熱することが可能となる結果、より多量の遠赤外線を放射することが
でき、温熱治療効果を充分に発揮させることができる。
【0040】
上記医療用布団1においては、上記発熱シート2が上側キルティング部材3と
下側キルティング部材4により内包されているため、医療用布団自体を弾性のあ
るものとすることができる結果、使用者は、より快適に電位治療及び、温熱治療
効果を享受することができる。
【0041】
上記上側キルティング部材3の内部には、発熱シート2の上面側から離間する
方向へ向けて順次種類の異なる繊維が積層された上側繊維層7が形成される一方
、上記下側キルティング部材4の内部には、発熱シート2の下面側から離間する
方向へ向けて順次種類の異なる繊維が積層された下側繊維層8が形成されている
ため、上側繊維層7及び、下側繊維層8を構成する繊維の種類を変更することに
より、上側キルティング部材3及び、下側キルティング部材4の弾性を調整する
ことが可能となる結果、使用者の健康状態に応じて上側キルティング部材3及び
下側キルティング部材4の弾性を調整する(例えば、腰痛持ちの人に対しては硬
めに調整する)ことができる。したがって、使用者は、より快適に電位治療及び
、温熱治療効果を享受することができる。
【0042】
上記上側繊維層7には、発熱シート2側から順にポリエステル綿層7a、TB
入りポリエステル綿層7bが形成される一方、上記下側繊維層には、発熱シート
2側から順にポリエステル固綿層8a、遠赤ポリエステル綿層8bが形成されて
いる。そのため、上記ポリエステル固綿層8aにより発熱シート2が支持される
とともに、その下層に配設された遠赤ポリエステル綿層が発熱シート2の発熱に
応じて遠赤外線を放射するため、上記温熱治療効果を充分に発揮しつつ、より堅
固な医療用布団1を形成することができる。
【0043】
また、医療用布団1の使用者に最も近い側にTB入りポリエステル綿層7bが
形成されているため、トルマリンのマイナスイオン発生作用及び消臭作用又は、
備長炭の消臭作用及び除湿作用を享受することができる結果、使用者は、消臭及
び除湿の施された医療用布団1において、上記温熱治療効果及び電位治療をより
快適に享受することができる。なお、上記トルマリンから発生するマイナスイオ
ンによって、体内を弱アルカリ性へ移行させる上記電位治療の効果を助長させる
ことも可能である。また、上記実施形態においては、トルマリン、備長炭の双方
を含むポリエステル綿層を採用しているが、これに限定されることはなく、どち
らか一方を採用するようにしてもよい。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように本考案の医療用布団は、直流電源の負電位側を上記発熱シ ートの一端部に電気的に接続する一方、直流電源の正電位側を上記発熱シートの 他端部に電気的に接続すること
により上記温熱治療効果を発揮させるとともに、 直流電源の負電位側を上記発熱シートの一端部に電気的に接続する一方、直流電 源の正電位側を接地する
ことにより電位治療を発揮させるように構成されている
ため、交流電流を使用することなく温熱治療効果及び、電位治療を発揮させるこ
とが可能となる結果、交流電流に起因する電磁波の発生を抑制することができる
。そのため、使用者の健康状態を向上させるという電位治療の効果を充分に発揮
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施形態に係る医療用布団の構造を
概略的に示す斜視一部断面図である。
【図2】 図1の医療用布団の使用時における形態を概
略的に示す平面図である。
【図3】 発熱シート、上側キルティング部材及び、下
側キルティング部材の構造を示す断面略図である。
【符号の説明】
1 医療用布団
2 発熱シート
2a 被覆層
2b 保温層
3 上側キルティング部材
4 下側キルティング部材
7 上側繊維層
8 下側繊維層
7a ポリエステル綿層
7b TB入りポリエステル綿層
8a ポリエステル固綿層
8b 遠赤ポリエステル綿層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月7日(2003.5.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 医療用布団
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施形態に係る医療用布団の構造を
概略的に示す斜視一部断面図である。
【図2】 図1の医療用布団の使用時における形態を概
略的に示す平面図である。
【図3】 発熱シート、上側キルティング部材及び、下
側キルティング部材の構造を示す断面略図である。
【符号の説明】
1 医療用布団
2 発熱シート
2a 被覆層
2b 保温層
3 上側キルティング部材
4 下側キルティング部材
7 上側繊維層
8 下側繊維層
7a ポリエステル綿層
7b TB入りポリエステル綿層
8a ポリエステル固綿層
8b 遠赤ポリエステル綿層