JPH0898867A - 入浴介護装置 - Google Patents

入浴介護装置

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JPH0898867A
JPH0898867A JP9375695A JP9375695A JPH0898867A JP H0898867 A JPH0898867 A JP H0898867A JP 9375695 A JP9375695 A JP 9375695A JP 9375695 A JP9375695 A JP 9375695A JP H0898867 A JPH0898867 A JP H0898867A
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JP
Japan
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auxiliary chair
bathtub
bathroom
bather
attached
Prior art date
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JP9375695A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Miyahara
延行 宮原
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NOBUYUKI KIKO KK
Original Assignee
NOBUYUKI KIKO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 病人および身障者を家庭内、病院内等で、一
人の介護者だけで、入浴させることができるようにす
る。 【構成】 浴室1の上部に設置した平行フレーム7A、
7Bからなるガイド手段と、該ガイド手段にスライド自
在に取り付けて洗い場2の上部と浴槽3の上部とを往復
移動できるようにした移動手段10と、該移動手段に取
り付けた水圧シリンダ15からなる昇降駆動手段と、水
圧シリンダの下端より垂下させてロッド25に入浴者補
助椅子26を取り付け、浴槽の上部から浴槽内部へ下降
させると共に浴槽より上昇させ、入浴者を補助椅子26
に座らせたままで入浴させる。上記水圧シリンダ15は
水道水で駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入浴介護装置に関し、
詳しくは、一人で入浴が出来ない高齢者や身障者等が人
手を余り要することなく簡単に入浴出来るようにするも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、寝たきりの病人用にベッド自体に
入浴設備を付設した装置が提供されているが、一人で入
浴できない人、例えば、上記寝たきりの老人や病人ある
いは車椅子利用の身障者が、介護者の補助を余り必要と
せずに、家庭内の浴室あるいは病院内の浴室に設置され
ている浴槽に入浴できるようにした介護装置は提供され
ていない。よって、例えば、浴槽を搭載すると共に複数
の介護者が同乗した巡回車が寝たきり老人等の家庭に訪
問して入浴させること等が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
巡回車を利用するとしても、入浴できる回数は非常に少
ない。よって、家庭内の浴槽に入浴できるようにするこ
とが好ましいが、介護者が抱きかかえて浴槽に入れ、浴
槽内で身体を洗った後に、再度、抱きかかえて浴槽から
出す必要があり、1人で介護して入浴させることは殆ど
不可能である。このような理由から、家庭内での寝たき
り老人あるいは病人に対しては、入浴させる代わりに、
身体を拭く程度のことしかなされてない状況で、その結
果、床ずれが発生し、病気を悪化させる等の問題があっ
た。病院に入院中あるいは養護施設に入居中であって
も、同様で、浴槽に入浴させるには複数の看護人の手助
けが必要となり、よって、入浴させる代わりに身体を拭
いている場合が多い。また、身障者にとって、入浴の回
数が増えるとリハビリテーションにとって良い場合で
も、入浴が簡単に出来ないことから、回復が遅れる問題
があった。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、家庭内、病院内あるいは各種施設内の設置された浴
室の浴槽に、看護者が一人であっても、容易に入浴させ
ることが出来るようにした入浴介護装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、浴室の上部に設置したガイド手段と、上
記ガイド手段にスライド自在に取り付けて、洗い場の上
部と浴槽の上部とを往復移動できるようにした移動手段
と、上記移動手段に取り付けた昇降駆動手段と、上記昇
降駆動手段に垂下させて取り付け、浴槽の上部から浴槽
内部へ下降させると共に浴槽より上昇させる入浴者用補
助椅子とを備えた入浴介護装置を提供している。(請求
項1)
【0006】上記昇降駆動手段として、上記移動手段に
水圧シリンダを垂直方向に取り付け、該水圧シリンダの
シリンダ本体に水道水を供給し、該水道水でシリンダ本
体内部のピストンを動作させ、該ピストンに連結したロ
ッドを昇降させるようにすると共に、該ロッドの下部に
上記入浴者用補助椅子を固定している。(請求項2)
【0007】上記ガイド手段は、浴室の4隅に沿って立
設した垂直フレームの上端に連結して、浴室の上部全体
にわたって軸架した一対の平行な水平フレームからな
り、上記移動手段は、上記一対の平行フレームにスライ
ド自在に嵌合するガイドローラを両端に備え、上記平行
フレームの間に装架した支持枠からなり、上記昇降駆動
手段は、上記移動手段の支持枠に固定あるいは、支持枠
に対して該支持枠の移動方向と直交する直交する方向に
摺動自在に取り付けた垂直方向の水圧シリンダからな
り、上記入浴者用補助椅子は、上記水圧シリンダの下端
より垂下したシリンダ・ロッドの下端に着脱自在に連結
され、入浴者が着座する座部と、背もたれ部と、両側ア
ーム部とを備えている。(請求項3)
【0008】上記入浴者用補助椅子は、その背もたれ部
および座部の各左右両側に、それぞれ吊下用ベルトの一
端を取り付けており、これら吊下用ベルトの上端を、上
記シリンダ・ロッドの下端に取り付けたフックに着脱自
在に引っ掛ける構成とすることが好ましい。(請求項
4)
【0009】上記入浴者用補助椅子は、樹脂製で、上記
座部、背もたれ部および両側アーム部に夫々湯水流通用
の貫通穴を設けていることが好ましい。(請求項5)
【0010】また、入浴者用補助椅子の下端に、着脱自
在に車輪を取り付けたキャスターを取付可としているこ
とが好ましい。(請求項6)
【0011】上記ガイド手段は、浴室の4隅に沿って立
設する垂直フレームと、これら垂直フレームの上端を連
結する水平フレームとからなり、少なくとも上記水平フ
レームは、その長さを調節可とした構造としていること
が好ましい。(請求項7) なお、垂直フレームも、その長さ調節を可能とする構造
としてもよい。長さ調節可能とするためには、フレーム
を両側の固定フレームと、これら固定フレームの間に連
結する調節用中間フレームとから構成し、固定フレーム
に対する調節用中間フレームの連結固定位置を変えるこ
とにより、浴室の広さに応じた長さ調節が簡単に出来る
ようにしている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の入浴介護装置によれば、浴室
内において、洗い場側で、入浴者用補助椅子(以下、補
助椅子と略称する)に入浴者を座らせ、ついで、移動手
段をガイド装置に沿って浴槽側へ上方へと移動させ、浴
槽の上部に達すると停止する。この位置で、昇降駆動手
段により椅子を下降させて浴槽内部へと浸ける。補助椅
子に座ったままで入浴者は浴槽内の湯水に浸かり、身体
を洗う。洗い終わった後、昇降駆動手段により補助椅子
を上昇させ、ついで、移動手段により浴槽より洗い場側
へ移動させて、浴槽より出す。このように、介護者は移
動手段を押して、洗い場から浴槽へ移動させ、次いで、
昇降駆動手段のスイッチ等を押して作動させれば、浴槽
内に入浴者を入れることができ、終われば、また、スイ
ッチを押して昇降駆動手段により上昇させ、ついで、移
動手段を洗い場側へ押すだけで良いため、一人で容易に
入浴させることができる。
【0013】請求項2に記載の構成とし、水道水をシリ
ンダへ供給してシリンダ内部のピストンにより押圧する
と、通常2kg/cm2の水道圧力を300〜600k
g/cm2まで上昇させることができる。よって、この
圧力でピストンロッドを昇降させるため、補助椅子に入
浴者を乗せた状態で昇降させるに十分な大きな駆動力を
生じさせることが出来る。また、水道水を利用するた
め、浴室に設置する本装置に簡単に駆動力を供給でき、
かつ、駆動源用の設置スペースを取らない。
【0014】請求項3に記載の構成として、浴室の上部
に設置するガイド手段として、浴室の四隅に沿ってフレ
ームを立設して、これらフレームの上端に平行フレーム
を連結して設けると、狭い浴室の内部にスペースを取る
ことなく本発明の介護装置を設置出来る。また、上記移
動手段は、ガイド手段の平行フレームに回転自在に嵌合
させたガイドローラを介して支持枠を取り付けた構成と
しているため、該移動手段に取り付けている昇降駆動手
段を押すだけで、補助椅子を簡単に移動させることが出
来る。さらに、昇降駆動手段を支持枠に対して摺動自在
としている場合は、昇降駆動手段を浴室内で、縦横の2
方向に自在に移動出来、昇降駆動手段の下端に取り付け
た補助椅子を任意の位置に移動できる。
【0015】請求項4に記載の構成とし、補助椅子の背
もたれ部と座部の各左右両側からの合計4カ所からベル
トにより吊り上げる構成とすると、補助椅子を安定した
状態で昇降駆動手段で吊り上げることができる。また、
上記ベルトの長さを変えることにより補助椅子の吊り上
げ姿勢を任意に調整することができる。
【0016】請求項5に記載の構成とすると、補助椅子
が樹脂製であるため軽量化することができ、かつ、補助
椅子に貫通穴をあけて湯水を流通させているため、入浴
者の湯水による洗い流しが容易にできる。
【0017】請求項6に記載の構成とすると、補助椅子
を昇降駆動手段から取り外して、入浴者の寝ている位置
まで移動させ、補助椅子に座らせて浴室まで運び、浴室
で昇降駆動手段に取り付けた後にキャスターを取り外せ
ば、補助椅子に座らせた状態のままで、寝ている位置か
ら移動させて入浴させ、入浴後は寝ている位置まで移動
させることが出来る。特に、補助椅子の昇降駆動手段へ
の取付を請求項4に記載の構成のようにベルトをフック
に取り付けるだけの簡単な構成とすると、補助椅子を昇
降駆動手段から取り外して、キャスターを簡単に取り付
けることができる。
【0018】請求項7に記載の構成とすると、設置する
浴室の広さに応じて、フレームの長さを調節でき、フレ
ームを浴室の4隅に沿って配置でき、フレームが浴室内
で邪魔になることを防止できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明する。図1乃至図6は本発明の第1実施例を示
す。図1及び図2に示す全体図において、二点鎖線は浴
室全体を示し、浴室1の前面1aの一側部に入口1bが
ある。浴室1の内部には、入口1b側の一側部に洗い場
2があり、他側部に浴槽3が設置されている。浴槽3は
洗い場2の床面より周壁3aが立ち上がっている。な
お、図中、実線で示す本発明の介護装置は既存の浴室に
設置できることは言うまでもないが、本介護装置を設置
して浴室を新築あるいは改築する場合には、浴槽3の床
面からの高さは低く設定しておく方が好ましい。
【0020】上記浴室1の四隅に沿って縦方向の垂直フ
レーム5を垂直に立設し、これら垂直フレーム5の下端
を下端水平フレーム6で連結し、かつ、上端を水平フレ
ーム7で連結し、四角枠形状に強固に組みつけている。
上端の水平フレーム7のうち、前後両側の平行な水平フ
レーム7A、7Bはガイド手段となる。
【0021】図3および図4に示すように、上記平行な
水平フレーム7A、7Bの上端の間には移動手段10を
矢印X方向にスライド自在に装架している。即ち、移動
手段10は一対の支持枠11の両端を連結板12で連結
し、両側の連結板12に夫々2個のガイドローラ13を
回転自在に軸支して挟持した状態で外面板14を連結し
ている。上記各ガイドローラ13は平行な水平フレーム
7A、7Bに夫々摺動自在に嵌合させている。
【0022】上記一対の支持枠11の間に、昇降駆動手
段となる水圧シリンダ15のシリンダ本体16を垂直に
固定した取付板17を介設し、ボルト8で支持枠11に
取付板17を締め付けて固定している。また、シリンダ
本体16の上下両端のフランジ18の四隅を取付板17
を貫通させたボルト軸19により連結し、シリンダ本体
16の取付強度を保持している。
【0023】図1に示すように上記シリンダ本体16の
上下両端には給排管20A、20Bを接続し、切換バル
ブ21を介して水道管22とドレン管23とに接続して
いる。シリンダ本体16の内部には、図3に示すように
ピストン24を摺動自在に嵌合し、ピストン24により
仕切られた上下両側への水道水の給排を切換バルブ21
で切り替えて、ピストン24に連結して、シリンダ本体
16の下端より突出させたロッド25を昇降させてい
る。その際、2kg/cm2の水道圧を300〜600
kg/cm2まで上昇させて、大きな押圧力でロッド2
5を駆動している。
【0024】上記ロッド25の下部に入浴者用の補助椅
子26を着脱自在に取り付けている。上記補助椅子26
は樹脂製であって、座部26a、背もたれ部26bおよ
び両側アーム部26cからなり、背もたれ部26bの上
下両側に一対の取付部材27を固定している。上下一対
の取付部材27は、図5に示すように、夫々背もたれ部
26bを挟んで固定する挟持板27a、27bと、背面
側の挟持板27aの両側より先端を互いに近接するよう
に突出する支持枠27c、27dと、支持枠27cと2
7dの先端に連結固定した円環状の固定部27eとから
なる。
【0025】補助椅子26のロッド25への取り付け
は、上下の固定部27eをロッド25の下端より外嵌
し、各固定部27eに穿設した位置決め孔27fとロッ
ド25に穿設した孔25aとを連通させてセットピン2
8を挿入している。かつ、図3に示すようにロッド25
の下端外周にネジ25bを形成しておき、上記固定部2
7eを嵌合させた後にナット30を締め付けて固定して
いる。
【0026】下部に補助椅子26を固定したロッド25
は、図3に実線で示す上限位置から一点鎖線で示す下限
位置へと下降し、浴槽3の内部に補助椅子26を挿入で
き、また、浴槽3より出て上限位置に達すると、浴槽3
の周壁3aを越えて洗い場側へ移動できるようにしてい
る。
【0027】上記補助椅子26は樹脂製で強度を有しな
がら、軽量としている。かつ、座部26aおよび背もた
れ部26bに夫々複数のライン状の貫通穴26dを形成
すると共に、両側アーム部26cでは座部26aと背も
たれ部26bとの間に開口26eを形成している。
【0028】上記構造からなる介護装置を用いて入浴さ
せる場合、まず、洗い場2側に補助椅子26を位置さ
せ、浴室1まで車椅子などで連れて来た入浴者Hを補助
椅子26に座らせる。この時、補助椅子26は上限位置
としておくと良いが、高すぎて入浴者を補助椅子26に
座らせにくい時は下降させておき、浴槽3側へ移動する
前に上限位置まで上昇させても良い。
【0029】補助椅子26に入浴者Hを座らせた後、シ
リンダ本体16、ロッド25あるいは補助椅子26を浴
槽3側へ介護者が押す。この時、前後でそれぞれ2個の
ガイドローラ13をガイドフレーム7A、7Bにスライ
ド自在に嵌合させているため、介護者が少しの力をかけ
て押すだけで、入浴者Hを着座させた状態で補助椅子2
6および移動手段を浴槽3の上部まで容易に移動させる
ことができる。
【0030】浴槽3の上部に達すると、切換バルブ21
を切り替えて、シリンダ本体16内のピストン24より
上部室へ水道水を供給し、ピストン24、ロッド25を
下降させる。ロッド25の下降により、補助椅子26は
図3で一点鎖線で示すと共に図6に示すように、入浴者
Hが着座したままで補助椅子26が浴槽3の内部まで下
降して湯水中に入る。
【0031】このように、入浴者Hは補助椅子26に座
ったままで湯水に浸かって身体を洗い入浴することがで
きる。其の際、補助椅子26に貫通穴26d、開口26
eがあるため、補助椅子26に接着している入浴者Hの
臀部、背中等にも湯水を循環させることができる。
【0032】入浴者Hの入浴が済んだ後は、まず、切換
バルブ21を切り替えて、ピストン24、ロッド25を
上昇させ、入浴者Hが着座したままの状態で補助椅子2
6を上昇させて浴槽3より引き上げる。ついで、シリン
ダ本体16、ロッド25あるいは補助椅子26を洗い場
2側まで引っ張って移動させる。その後、補助椅子26
より入浴者Hを降ろして、車椅子等に着座させてベッド
まで連れていくこととなる。
【0033】図7から図11は本発明の第2実施例を示
す。第2実施例が第1実施例と相違する点は、補助椅子
26を昇降駆動手段となる水圧シリンダ16のロッド2
5へワンタッチで着脱自在に取り付ける構成としている
点、補助椅子26に走行用のキャスターを着脱自在に取
り付けられる構成としている点、昇降駆動手段となる水
圧シリンダ16を洗い場から浴槽側のX方向、該X方向
と直交する方向のY方向の2方向へ移動できるようにし
ている点、ガイド手段の水平フレーム7を長さ調節自在
として浴室の広さに応じて調節できるようにした点であ
る。尚、他の構成は第1実施例と同様であるため、説明
は省略する。
【0034】第2実施例では、補助椅子26をベルト5
0を介してロッド25に着脱自在に取り付けるようにし
ている。即ち、補助椅子26には、その背もたれ部26
bの左右両側枠部26b−1、26b−2にベルト通し
枠26b−3、26b−4を設けるとともに、座部26
aの左右両側枠部26a−1、26a−2に夫々ベルト
通し枠26a−3、26a−4を設けている。
【0035】上記4カ所のベルト通し枠26b−3、2
6b−4、26a−3、26a−4にベルト50(50
A、50B、50C、50D)の一端を通して後に、先
端を輪状に固着して取り付けている。これらベルト50
の他端に大きな円環状とした係止部51を設けている。
ベルト50は樹脂糸から形成した帯状布帛からなり、防
水性および強度を有するものを用いている。
【0036】一方、ロッド25の下端に、フック取付板
52をボルト53で固定し、該フック取付板52にフッ
ク54を固着している。該フック54はU字形状とした
両側部材54a、54bの突出側縦軸部54f、54g
の上端を連結棒54cで連結した形状からなり、両側部
54aと54bの他側縦軸部54d、54eをフック取
付板52に形成した取付孔に挿入して溶接固着してい
る。上記突出側の連結棒54cから縦軸部54f、54
gにかけて形成される係止部に、上記ベルト50A、5
0B、50C、50Dの係止部51を上端より引っかけ
てワンタッチで取り付けるようにしている。
【0037】上記のように、補助椅子26を、背もたれ
部26bと座部26aの左右両側で各2カ所、合計4カ
所からベルトと吊り上げることにより、入浴者が着座し
た状態で安定して吊り上げることができるようにしてい
る。また、座部側と連結するベルトの長さを短くする
と、補助椅子26の姿勢をやや後傾した状態とできる一
方、座部側のベルトの長さを大とするとともに背もたれ
部側のベルトの長さを短くすると補助椅子26の姿勢を
やや前傾した状態とでき、補助椅子の姿勢をベルトの長
さで調節することができる。
【0038】さらに、補助椅子26に座部26aの左右
両側枠部26a−1、26a−2の前後両端より下方へ
突出した脚部55を設け、これらの4本の脚部55の下
端をキャスター56に着脱自在に取り付けるようにして
いる。キャスター56は水平方向の矩形フレーム57の
4隅に垂直方向の連結パイプ58を固定し、これら連結
パイプ58の上端開口から補助椅子26の脚部55を夫
々挿入するようにしている。また、連結パイプ58の各
下端部には車輪59を軸受60を回転自在に軸支してい
る。
【0039】図9に示すように、入浴者をベットから浴
室に移動させる時および入浴後に浴室からベットへと移
動させる時に、補助椅子26に下端にキャスター56を
取り付け、背もたれ部26bを介護者が押して移動させ
る。浴室では、補助椅子26をベルト50で吊り上げる
と、キャスター56からはずれ、キャスターを取り外し
た状態で浴槽内に入れることができる。
【0040】さらに、第1実施例では、昇降駆動手段の
水圧シリンダ16は洗い場と浴槽の間を移動できるよう
にしているが、第2実施例では、水圧シリンダ16を支
持枠11に対して移動できるようにしている。即ち、水
圧シリンダ16に固定した取付板17を左右一対の支持
枠11に固定せず、図10(A)(B)に示すように、
取付板17の左右両側にローラ62を回転自在に取り付
ける一方、左右の支持枠11を断面コ字形状としてガイ
ド溝63を設け、これらガイド溝63に上記ローラ62
を摺動自在に嵌合している。よって、水圧シリンダ16
を押すと、図1に示す浴室内において前後方向に移動で
きるようにしている。
【0041】上記のように、水圧シリンダ16が浴室内
で前後方向に移動できるとともに、支持枠11自体が第
1実施例と同様に浴室内で洗い場と浴槽との間を左右方
向に移動できるため、水圧シリンダ16で吊り下げた補
助椅子26は前後、左右のいずれの方向にも移動させる
ことができ、浴室内での介護作業をスムーズに行うこと
ができる。
【0042】さらに、第2実施例の装置では、ガイド手
段の上端および下端の水平フレーム6、7の長さ調節を
行うことができるようにし、浴室の広さに応じて調節
し、垂直フレーム5が浴室の4隅に沿って立設できるよ
うにしている。
【0043】即ち、図11に示すように、水平フレーム
7は、垂直フレーム5と連結する両側の固定フレーム7
0、71と、これら固定フレーム70と71の間に取り
付ける調節用中間フレーム72とから構成している。両
側の固定フレーム70、71の連結フレーム取付側には
間隔をあけて複数のボルト孔70a、71aを夫々予め
穿設している。これらボルト孔70a、71aの外周面
には夫々ナット73を溶接して予め固着している。
【0044】上記調節用中間フレーム72は固定フレー
ム70および71の先端開口から挿入できる径としてお
り、調節用中間フレーム72の両側を固定フレーム70
と71とに挿入した後、複数のボルト孔70a、71a
のうちから適宜なボルト孔を選択し、選択したボルト孔
70a、71aよりボルト74を挿入し、ボルト74の
先端を調節用中間フレーム72の外周面に押し付けて、
ナット73と締め付けることにより、調節用中間フレー
ム72を両側の固定フレーム70、71と固定してい
る。よって、この固定位置を調節することにより、フレ
ーム70の長さを任意の長さに調節できる。尚、床側の
下端水平フレーム6側も同一の構成としており、説明を
省略する。
【0045】第2実施例では水平方向のフレーム7、6
のみを長さ調節自在としているが、垂直フレーム5も同
様に長さ調節自在とし、浴室の天上高さが変わっても、
上端の水平フレーム7を天上面に沿って配置できるよう
にしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の入浴介護装置によれば、入浴者用補助椅子に入浴者
を座らせた状態で、洗い場から浴槽へ移動させ、浴槽の
上部から浴槽内の湯水に浸かるように下降させ、洗った
後に上昇させて洗い場へ移動させることが、極めて簡単
に、かつ、力を要することなくできるので、一人の介護
者で十分に入浴させることができる。また、本発明の入
浴介護装置は簡単な構成からなるため、家庭内、病院
内、施設内に設置した既存の浴室に簡単に付設すること
ができると共に、新築の浴室にも本装置を取り付けるこ
とができる。よって、特に、介護者が少ない家庭内にお
いて、一人で入浴ができない者を簡単かつ容易に入浴さ
せることができる。
【0047】また、請求項2の装置では、水道水を駆動
力として利用しているため、ランニングコストの大幅な
低下が図れると共に、浴室には水道管が既に配管されて
いるため、水道管との接続はチューブを取り付けるだけ
でよく、簡単に設置できる。さらに、容易に入手できる
水道水を利用しているが、シリンダにより通常2kg/
cm2の水道圧力を300〜600kg/cm2まで上昇
させているため、入浴者を着座させた状態で補助椅子を
保持する力を付与することができる。
【0048】請求項3の装置では、ガイド手段を構成す
るフレームを、浴室の四隅に立設する垂直フレームの上
端に軸架するため、ガイド手段を設置するためのフレー
ムにより狭い浴室内部にスペースを取らず、かつ、簡単
に本装置を浴室に設置することができる また、ガイド手段にスライド自在に取り付けた移動手段
は、手動で押して移動させるが、移動距離が極めて短
く、かつ、ガイドローラによりガイドフレーム上を移動
させるため、力を要することなくスムーズに移動させる
ことができる。特に、洗い場と浴槽の間の方向、および
該方向と直交する方向の2方向に移動自在とすると、狭
い浴室内での介護作業を容易に行うことができる。
【0049】請求項4の装置では、ベルトを用いて補助
椅子を昇降駆動手段にワンタッチで着脱自在に取り付け
ることができる。このように補助椅子を昇降駆動手段か
ら取り外せるようにすると、補助椅子に座らせた状態で
浴室とベットとの間を往復させることが可能となり、ベ
ットと浴室との間の移動も容易となる。また、ベルトの
長さを変えることにより昇降駆動手段により補助椅子を
吊り下げた時に、補助椅子の姿勢を任意に調節すること
が可能となる。
【0050】請求項5の装置では、補助椅子を樹脂製と
しているため、軽量化を図ることができ、かつ、補助椅
子に貫通穴をあけて湯水を流通させているため、入浴者
の湯水による洗い流しが容易にできる。
【0051】請求項6の装置では、キャスターを補助椅
子に取り付けることにより、入浴者の寝ている位置まで
移動させ、椅子に座らせて浴室まで運び、浴室で昇降駆
動手段に取り付けた後にキャスターを取り外せば、椅子
に座らせた状態のままで、寝ている位置から移動させて
入浴させ、入浴後は寝ている位置まで移動させることが
出来る。よって、介護者の労力をより軽減することが可
能となる。
【0052】請求項7の装置では、ガイド手段のフレー
ムの長さ調節ができるため、浴室の大きさに応じて長さ
調節すると、垂直フレームを浴室の4隅に配置でき、フ
レームにより浴室の利用スペースが狭くなることを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる装置の第1実施例を示す斜視
図である。
【図2】 他方向から見た第1実施例の斜視図である。
【図3】 第1実施例の作動状態を示す側面図である。
【図4】 第1実施例の一部平面図である。
【図5】 第1実施例の一部分解平面図である。
【図6】 第1実施例の装置による入浴状態を示す概略
図である。
【図7】 第2実施例の要部斜視図である。
【図8】 (A)は図7のベルトの取付状態を示す側面
図、(B)はフック取付部の拡大側面図、(C)は
(B)の底面図である。
【図9】 第2実施例のキャスター取付状態を示す概略
図である。
【図10】 (A)は第2実施例の昇降駆動手段の移動
機構を示す平面図、(B)は(A)の要部断面図であ
る。
【図11】 第2実施例のフレームの長さ調節機構を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 浴室 2 洗い場 3 浴槽 7A、7B 平行フレーム 10 移動手段 15 水圧シリンダ 21 切換バルブ 22 水道管 25 ロッド 26 補助椅子 50 ベルト 56 キャスター

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の上部に設置したガイド手段と、 上記ガイド手段にスライド自在に取り付けて、洗い場の
    上部と浴槽の上部とを往復移動できるようにした移動手
    段と、 上記移動手段に取り付けた昇降駆動手段と、 上記昇降駆動手段に垂下させて取り付け、浴槽の上部か
    ら浴槽内部へ下降させると共に浴槽より上昇させる入浴
    者用補助椅子とを備えた入浴介護装置。
  2. 【請求項2】 上記昇降駆動手段として、上記移動手段
    に水圧シリンダを垂直方向に取り付け、該水圧シリンダ
    のシリンダ本体に水道水を供給し、該水道水でシリンダ
    本体内部のピストンを動作させ、該ピストンに連結した
    ロッドを昇降させるようにすると共に、該ロッドの下部
    に上記入浴者用補助椅子を固定していることを特徴とす
    る請求項1に記載の入浴介護装置。
  3. 【請求項3】 上記ガイド手段は、浴室の4隅に沿って
    立設した垂直フレームの上端に連結して、浴室の上部全
    体にわたって軸架した一対の平行な水平フレームからな
    り、 上記移動手段は、上記一対の平行フレームの間に装架さ
    れ、その両端に平行フレームにスライド自在に嵌合する
    ガイドローラを備えた支持枠からなり、 上記昇降駆動手段は、上記移動手段の支持枠に固定ある
    いは、支持枠に対して該支持枠の移動方向と直交する直
    交する方向に摺動自在に取り付けた垂直方向の水圧シリ
    ンダからなり、 上記入浴者用補助椅子は、上記水圧シリンダの下端より
    垂下したシリンダ・ロッドの下端に着脱自在に連結さ
    れ、入浴者が着座する座部と、背もたれ部と、両側アー
    ム部とを備えていることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の入浴介護装置。
  4. 【請求項4】 上記入浴者用補助椅子は、その背もたれ
    部および座部の各左右両側に、それぞれ吊下用ベルトの
    一端を取り付けており、これら吊下用ベルトの上端を、
    上記シリンダ・ロッドの下端に取り付けたフックに着脱
    自在に引っ掛ける構成としている請求項3に記載の入浴
    介護装置。
  5. 【請求項5】 上記入浴者用補助椅子は、樹脂製で、上
    記座部、背もたれ部および両側アーム部に夫々湯水流通
    用の貫通穴を設けている前記請求項のいずれか1項に記
    載の入浴介護装置。
  6. 【請求項6】 上記入浴者用補助椅子の下端に、着脱自
    在に車輪を取り付けたキャスターを取付可としている前
    記請求項のいずれか1項に記載の入浴介護装置。
  7. 【請求項7】 上記ガイド手段は、浴室の4隅に沿って
    立設する垂直フレームと、これら垂直フレームの上端を
    連結する水平フレームとからなり、 少なくとも上記水平フレームは、その長さを調節可とし
    ている請求項1に記載の入浴介護装置。
JP9375695A 1994-08-04 1995-04-19 入浴介護装置 Withdrawn JPH0898867A (ja)

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JP6-183279 1994-08-04
JP18327994 1994-08-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115462990A (zh) * 2022-09-01 2022-12-13 宋志唯 一种妇科检查床

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