JP2002085509A - 入浴用車椅子 - Google Patents

入浴用車椅子

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JP2002085509A
JP2002085509A JP2000274852A JP2000274852A JP2002085509A JP 2002085509 A JP2002085509 A JP 2002085509A JP 2000274852 A JP2000274852 A JP 2000274852A JP 2000274852 A JP2000274852 A JP 2000274852A JP 2002085509 A JP2002085509 A JP 2002085509A
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JP
Japan
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bathing
backrest
wheelchair
seat
reclining mechanism
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000274852A
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English (en)
Inventor
Kensho Ogasawara
憲昭 小笠原
Akira Nakamura
陽 中村
Koji Nakajima
浩二 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAICHI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
YAMAICHI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直角に曲がった通路でも方向転換が容易で、介
助者にとってはスムーズで効率的な洗浄ができ、入浴者
にとっては快適に入浴のできる入浴用車椅子を得る。 【解決手段】本発明の入浴用車椅子は、車体部10とその
下部に設けた前輪12および後輪13からなる台車部10と、
台車部に設けた昇降部20と、昇降部に固定されシート部
31と背凭れ部32と脚部33からなる座席部30と、背凭れ部
を傾倒するリクライニング機構とを備え、リクライニン
グ機構により背凭れ部をシート部と略水平に傾倒したと
きに、脚部もこれと連動して移動し、シート部と略水平
になる水平機構を設けている。また、背凭れ部の裏面に
リクライニング機構の作動時に介助者の操作荷重を軽減
するガスプリングを設けてもよいし、背凭れ部が略水平
に傾倒したとき、背凭れ部の上部を床面で支持するアウ
トリガーを設けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院や老人ホーム
の施設等で使用されている入浴用の車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病院や老人ホーム等の施設に設置
されているスロープ付の浴槽においては、入浴用の車椅
子が使用される。入浴用の車椅子は、そのままスロープ
浴槽内に入浴者を搬送することが出来るが、湯に浸から
せる為には入浴者を一旦抱え降ろさねばならなかった。
或いは別の低い姿勢の台車に乗せ変えてから浴槽に入れ
たりしていた。この作業は重労働であり、手間のかかる
ものである。この対策として浴槽内で患者を車椅子から
降ろすことなく床面近くまで降下させて湯に浸す方法が
提案されている(たとえば、特開平7−20424
6)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車椅
子では、浴槽に入る前の洗浄作業においては、入浴者が
すわったままの状態では、介助者が入浴者の身体の隅々
まで洗浄ができず時間がかかる。洗浄が終わって浴槽ま
で移動する際には、従来の大きい車椅子では、浴槽まで
の通路は狭くスロープがついて直角に曲がっている場合
もあるため、容易に方向転換ができない問題があった。
また、浴槽に入った場合でも、入浴者は座ったままなの
で身体を伸ばすことができずリラックスできないという
問題があった。そこで、本発明は狭く直角に曲がった通
路でも容易に方向転換ができ、介助者にとってはスムー
ズで効率的な洗浄が可能で、入浴者にとっても快適に入
浴できる入浴用車椅子を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は車体とその下部に設けた前輪および後輪か
らなる台車部と、前記台車部に設けた昇降部と、前記昇
降部に固定されシート部と背凭れ部と脚部とからなる座
席部と、前記背凭れ部を傾倒するリクライニング機構と
を備えた入浴用車椅子において、前記リクライニング機
構により前記背凭れ部を傾倒したときに連動して移動
し、前記脚部を前記シート部と略水平にする水平機構を
設けた構成にしている。また、前記背凭れ部の裏面に前
記リクライニング機構の作動時に介助者の操作荷重を軽
減するガスプリングを設けてもよい。また、前記背凭れ
部が略水平に傾倒したとき、前記背凭れ部の上部を床面
で支持するアウトリガーを前記背凭れ部の裏面に設け、
そのアウトリガーは長さを調整する長さ調整手段と先端
にキャスターをもつようにしてもよい。また、前記昇降
部は、昇降フレームを踏んで伸延するシザー部と、前記
シザー部にリンクし昇降時の荷重を補助するガスプリン
グとを備えてもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図を用いて詳細
に説明する。図1は本発明の入浴用車椅子を示す図で、
(a)は側面図、(b)は背面図である。図2はリクラ
イニング機構を示す側面図、図3は昇降部が下降した状
態を示す図、図4は昇降部が上昇した状態を示す図であ
る。図において、10は台車部、20は昇降部、30は
座席部、40はリクライニング機構である。台車部10
は、車体11、回転型の前輪12、固定型の後輪13、
ブレーキレバー14からなる。昇降部20は、シザー部
21、ガススプリング22、昇降レバー23、シザー部
21に連結した上昇用フレーム24および下降用フレー
ム25、ロック解除装置26、スプリング27からな
る。座席部30は、シート部31、背凭れ部32、脚部
33、肘掛け34、ハンドル35からなる。リクライニ
ング機構40は、3点リンクの水平機構41、リクライ
ニングレバー42、ガススプリング43からなる。つぎ
に、昇降部20の動作について述べる。座席部30を上
昇させる場合、昇降レバー23を把握し、上昇用フレー
ム24を下方に押し下げる。そうすると、梃子の原理に
よりシザー部21に上方の力が作用し座席部30は上昇
する。この時ガススプリング22の圧力もシザー部21
に作用し、上方の力が加わるため、軽い力で座席部30
を上昇させることができる。座席部30を下降させる場
合、下降用フレーム25を押し下げながら昇降レバー2
3を把握すると、ロック解除装置26が作動して、ガス
スプリング22の圧力も下がり座席部30は降下する。
つぎに、動作について説明する。図5は本発明のリクラ
イニングの動作状態を示す側面図で、(a)は着座状
態、(b)は傾倒した状態、(c)はアウトリガーを立
てた状態である。図において、アウトリガー50は、支
柱51、支え52、キャスター53、長さ調整手段54
からなる。なお、60は入浴者、70は介助者である。 入浴者を車椅子に乗せる(図5(c))。 昇降部20を操作して座席部30を最高位まで上昇さ
せ、リクライニング機構を動作させる。介助者70はハ
ンドル35を支えてリクライニングレバー42を引く
と、3点リンクの水平機構41が働いて背凭れ部32が
傾倒する。同時に脚部33がシート部31と水平にな
る。全体のバランスが悪い場合は、背凭れ部32の裏に
収納しているアウトリガー50を引き出して支持する。
この後、入浴者60をベッドから車椅子に乗せる。 浴室の脱衣室に移動する(図5(a))。 昇降部20を操作して、座席部30を最高位と最下位の
中間位置まで降下させる。介助者70はハンドル35を
支えてリクライニングレバー42を引き背凭れ部32を
正常位置に起こす。この時ガススプリング43が作用す
るため、介助者70は容易に操作することができる。ア
ウトリガー50を折り畳み、背凭れ部32の裏に収納す
る。通常の車椅子タイプになるので、浴室の脱衣室に移
動する。 入浴者を脱衣・洗浄する(図5(c))。 浴室の脱衣室に到着すると、と同様に昇降部20を操
作して座席部30を最高位まで上昇させる。リクライニ
ング機構を動作させ入浴者60の身体を伸ばす。アウト
リガー50が必要な場合は、これを引き出して車椅子を
支持する。脱衣後、この状態で洗い場に移動し洗浄す
る。入浴者60の身体を伸ばすことができるため、介助
者70は隅々まで素早く洗浄できる。 浴槽に移動する(図5(a))。 と同様に昇降部20を操作して、座席部30を最高位
と最下位の中間位置まで降下させ、リクライニング機構
により入浴者60を起こす。車椅子を浴槽に移動させ
る。通常の車椅子タイプにできるので、曲がった通路で
も容易に方向転換ができる。 浴槽内に入る(図5(b))。 昇降部20を操作して、座席部30を最下位の位置まで
降下させる。つぎに、リクライニング機構を動作させて
入浴者60の身体を伸ばし、水位が肩にくるまで昇降部
20を操作して調節する。必要に応じてアウトリガー5
0を用い、その長さを長さ調整手段54により調節す
る。入浴者60は身体を伸ばすことができるので、快適
に入浴できる。 脱衣室に移動する(図5(a))。 リクライニング機構を動作させ入浴者60を起こす。昇
降部20を操作して、座席部30を最高位と最下位の中
間位置まで上昇させる。通常の車椅子タイプにして脱衣
室に移動する。介助者70は、このように繰り返し座席
部30を容易に昇降でき、かつベッドのように長くでき
るので、入浴者60の洗浄時間や浴槽への移動時間が短
縮され、全体の作業が効率的になる。
【0006】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によればリク
ライニング機構により前記背凭れ部を傾倒したときに、
脚部が連動して移動しシート部と略水平にする水平機構
を設けたので、直角に曲がった通路でも容易に曲がるこ
とができ、介助者にとってはスムーズで効率的な洗浄が
可能で、入浴者にとっても快適に入浴できる入浴用車椅
子を得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入浴用台車を示す図で、(a)は側面
図、(b)は背面図である。
【図2】本発明のリクライニング機構を示す側面図であ
る。
【図3】本発明の昇降部が下降した状態を示す図で、
(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図4】本発明の昇降部が上昇した状態を示す図で、
(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明のリクライニングの動作状態を示す側面
図で、(a)は着座状態、(b)は傾倒した状態、
(c)はアウトリガーを立てた状態である。
【符号の説明】
10:台車部 40:リクラ
イニング機構 11:車体 41:水平機
構(リンク) 12:前輪 42:リクラ
イニングレバー 13:後輪 43:ガスス
プリング 14:ブレーキレバー 50:アウト
リガー 20:昇降部 51:支柱 21:シザー部 52:支え 22:ガススプリング 53:キャス
ター 23:昇降レバー 54:長さ調
整手段 24:上昇用フレーム 60:入浴者 25:下降用フレーム 70:介助者 26:ロック解除装置 30:座席部 31:シート部 32:背凭れ部 33:脚部 34:肘掛け 35:ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 陽 福岡県北九州市門司区松原3−4−2 株 式会社山一製作所内 (72)発明者 中島 浩二 福岡県北九州市小倉北区馬借1丁目7番1 号 総合保健福祉センター3階 福祉用具 研究開発センター内 Fターム(参考) 4C094 AA01 CC02 DD14 GG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体とその下部に設けた前輪および後輪か
    らなる台車部と、前記台車部に設けた昇降部と、前記昇
    降部に固定されたシート部と背凭れ部と脚部とからなる
    座席部と、前記背凭れ部を傾倒するリクライニング機構
    とを備えた入浴用車椅子において、 前記リクライニング機構により前記背凭れ部を傾倒した
    ときに連動して移動し、前記脚部を前記シート部と略水
    平にする水平機構を設けたことを特徴とする入浴用車椅
    子。
  2. 【請求項2】前記背凭れ部の裏面に前記リクライニング
    機構の作動時に介助者の操作荷重を軽減するガスプリン
    グを設けたことを特徴とする請求項1記載の入浴用車椅
    子。
  3. 【請求項3】前記背凭れ部が略水平に傾倒したとき、前
    記背凭れ部の上部を床面で支持するアウトリガーを前記
    背凭れ部の裏面に設けたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の入浴用車椅子。
  4. 【請求項4】前記アウトリガーはその長さを調整する長
    さ調整手段と先端にキャスターをもつことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の入浴用車椅
    子。
  5. 【請求項5】前記昇降部は、昇降フレームを踏んで伸延
    するシザー部と、前記シザー部にリンクし昇降時の荷重
    を補助するガスプリングとを有したことを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか1項に記載の入浴用車椅子。
JP2000274852A 2000-09-11 2000-09-11 入浴用車椅子 Pending JP2002085509A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007275509A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Cupid Fair 入浴用車椅子
JP2011218000A (ja) * 2010-04-12 2011-11-04 Og Giken Co Ltd 入浴用搬送車
JP2013202253A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Sakai Medical Co Ltd 入浴用車椅子

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