JPH0898813A - 走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明する装置および方法 - Google Patents

走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明する装置および方法

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JPH0898813A JP6310979A JP31097994A JPH0898813A JP H0898813 A JPH0898813 A JP H0898813A JP 6310979 A JP6310979 A JP 6310979A JP 31097994 A JP31097994 A JP 31097994A JP H0898813 A JPH0898813 A JP H0898813A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明
する装置を提供する。 【構成】 前記装置は、走査サンプル放射ビームがサン
プルビームに曝露されているビームスキャナーから放出
する、走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明する
ものであり、ビームスキャナーの最終偏向点から放出さ
れるサンプルビームの主光線を含む、走査サンプルビー
ムからの放射を伝達するためのスキャナーレンズおよび
ビームスプリッター、および走査サンプルビームが眼に
より眼底に集束するように前記伝達された放射を集束す
るレンズからなり、スキャナーレンズがビームスキャナ
ーに対して最終偏向点が実質的にスキャナーレンズの後
焦点面に配置するように固定され、かつスキャナーレン
ズが可動である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的コヒーレンス断
層撮影法(optical coherence tomographic,OCT)
により眼底を結像するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在では、2つの反射技術が集中的に研
究され、発展的努力が行われている。この2つの技術は
光学的時間領域反射法(optical time domain reflecto
metry,OTDR)および光学的コヒーレンス領域反射
法(optical coherence domainreflectometry,OCD
R)である。OTDRはレーダーおよびソナーの光学的
類似物である。OTDRにより、ピコ秒またはフェムト
秒のパルス持続時間を有する短い光パルスが適当なレー
ザー源から放出され、サンプルに衝突する。光パルスは
サンプルからなる種々の構造から反射され、反射された
パルスは時間解像検出器により検出される。サンプルの
それぞれの反射表面と検出器との距離は光源から反射表
面へそして再び反射する光パルスの飛行時間に対するそ
の比例性によって決定される。実際には検出装置は、
“Femtosecond Optical Ranging in Biological System
s”の標題の論文、J.G.Fujimoto et al.,Optics Lette
rs,Vol.10,No.3,1986年3月、150〜152頁に
記載されているような非線形の光学的相互相関装置であ
ってよい。この論文に記載されているように、サンプル
から反射された光ビームは非線形の光学結晶内でソース
により放出された光パルス列に重ね合わせられる。参照
ビームの光路の長さは、移動台に取り付けられた参照ミ
ラーを移動させることにより変えられる。
【0003】更に、OTDR技術の分解能は、光学的コ
ヒーレンス領域反射(optical coherence domain refle
ctometry,OCDR)技術により改良することができ、
この技術はたとえば“New Measurement System for Fau
lt Location in Optical Waveguide Devices Based on
an Interferometric Technique”の標題の論文、K.Tana
ka et al.,Applied Optics,Vol.26,No.9,1987年
5月1日、1603〜1606頁に記載されている。O
CDRによれば、広い帯域の連続的な波の光源が使用さ
れる(OTDRによれば、パルスした光源が使用され
る)。“Principles of Optics,”第6版、M.Born and
E.Wolf,Pergamon Press,New York(1986)の標題の文献
の7.5.8節に記載されているように、広い帯域の連
続的な波の光源のコヒーレンス長さLは、その帯域幅B
に対して以下の方程式: L=c/B (式中、cは光の速度である)により相関する。OCD
Rによれば、光源からの出力はビームスプリッターによ
り2つのビームに分けられる。該ビームの一方は、以下
に参照ミラーと記載するミラーに入射する。他方のビー
ムは、サンプルに入射するように導かれる。サンプルか
ら反射されるビームは参照ミラーから反射されたビーム
に重ね合わせられる。重ね合わせられたビームは、2つ
のビーム間の光路差が光源のコヒーレンス長さより小さ
い場合は干渉する。更に、OCDRによれば、参照ミラ
ーは一定の速度で運動せしめられる。その結果として、
一定の速度で参照ミラーを運動させることにより導入さ
れるドップラーシフト周波数に等しい周波数を有する検
出信号の周期的な変化として干渉が検出される。該干渉
信号は、サンプルから反射されるビームと参照ミラーか
ら反射されるビームとの光路差が光源のコヒーレンス長
さより大きくなると直ちに消滅する。当業者は容易に認
識できるように、参照ミラーの変位は結像されるサンプ
ルの深さに相当する範囲内になければならない。従っ
て、OCDRは高い分解能を有する光学的レンジングを
提供する技術であって、その分解能は光源の帯域幅のみ
により制限される。
【0004】OCDRは、当該技術分野で光学的コヒー
レンス断層撮影法(optical coherence tomography,O
CT)と称される技術でヒトの眼の網膜のような半透明
の物体の三次元の結像を得るために横断走査装置と組み
合わせられた。この技術は、たとえば“Optical Cohere
nce Tomography”の標題の論文、Huang et al.,Scienc
e,254,1991年11月22日、1178〜1181
頁に記載されている。
【0005】OCTを検眼に適用するには、眼底上の被
検領域を位置決めする、すなわち網膜がOCTサンプル
ビームにより走査されるように配置することが必要であ
る。図1は、“Optical Coherence Tomography”の
標題の博士論文、David Huang,Massachusetts Institut
e of Technology,1993年5月に記載された図を示
し、この図においてOCTシステムのサンプルアームフ
ァイバーはスリットランプ・バイオ顕微鏡2000、す
なわち目の検査に一般に使用される医療機器に結合され
ている。図1に示されるように、横断走査機構がスリッ
トランプ・バイオ顕微鏡2000に取り付けられ、かつ
2つの検流計駆動モータがサンプルビームを網膜上に任
意のパターンで走査することができる。図1は、眼底を
結像するためのスリットランプ検査機構2010および
接眼レンズ2020からなるOCT結像装置2000を
示す。図1に示されるように、サンプルビーム205
0、すなわちサンプルアームファイバー2060からの
出力は、コリメータレンズ2070によりコリメートさ
れ、直交するように取り付けられた検流計駆動ミラー2
030および2040により導かれる。集束レンズ20
80およびダイクロイックミラー2090はサンプルビ
ームをスリットランプ・バイオ顕微鏡2000の像面に
導く。次いで、接眼レンズ2020が目の光学系210
0と結合して、スリットランプ・バイオ顕微鏡2000
の像面を網膜に中継する。記載のように、集束レンズ2
080および接眼レンズ2020はテレセントリックな
系を形成するので、ガルバノスキャナー2030に入射
するサンプルビームは目2100の入射瞳に結像され、
その結果として口径食が減少される。更に、赤色パイロ
ットビームがサンプルビームと共に同一直線上を移動す
るように配置されており、それによりオペレータは赤外
線サンプルビームが眼底の何処に位置するかを認識でき
る。
【0006】図1に示され、上記の論文に記載されたO
CTの検眼への適用は、いくつかの欠点を有する。第1
の欠点は、人間の眼の屈折による誤差が±20ジオプト
リーまでの範囲内で変動するという事実に由来する。従
って、人間の眼の屈折による誤差を補償するためにサン
プルビームおよびスリットランプ・バイオ顕微鏡200
0の結像光学系を集束する必要が生じる。しかしなが
ら、図1に示された装置においては、集束レンズ208
0およびスリットランプ検査光学系2010は固定され
ている。その結果として、所望の集束は接眼レンズ20
20をスリットランプ・バイオ顕微鏡2000の光軸に
沿って移動させることにより達成される。この欠点は、
接眼レンズ2020を調節する際に、検流計駆動ミラー
2030の像およびスリット照明2110の像が眼21
00の瞳孔に対して動くことにある。従って、顕微鏡2
000を移動させることにより照明2110を再集束し
なければならない。その場合には、眼底の像を再集束さ
せ、かつ照明2110およびミラー2030の両方が適
切に集束する位置を繰り返さなければならない。
【0007】第2の欠点は、眼底を結像する際に明るい
照明光源を使用する効果を克服するために典型的に行わ
れる調節から生じる。眼底を結像する際には明るい照明
の光源を使用することが必要である。それというのも、
そうでなければ眼底の低い後方散乱効率(眼底反射率は
ほぼ10〜4である)がかなり低い光レベルを有する眼
底像を生じるからである。図1に示され、上記論文に記
載されているように、スリット照明2110は接眼レン
ズ2020により目の瞳孔に結像される。目の角膜の反
射率および接眼レンズ2020の反射率[実際には接眼
レンズ2020はVolk of 7893 Enterprise Drive,Men
tor,Ohio 44060により製造されたフォークダブル非球
面・バイオレンズ(Volk double aspheric bio lens )
である]は両方共4%程度であり、これらの反射率は眼
底の反射率よりはるかに大きい。従って、角膜および接
眼レンズ2020からの後方反射をスリット・バイオ顕
微鏡2000の観察光路からそらすために調節すること
が必要である。“Volk Double Aspheric Bio Lenses”
の標題の説明書、Volk of Mentor,Ohio,3頁に記載さ
れているように、スリット照明2110を光軸に対して
傾斜させ、かつ接眼レンズ2020を傾斜させることに
より、バック反射を減少する調節が行われる。しかしな
がらこれらの調節は、非点収差および口径食を生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
事実を鑑みて、前記問題を克服するOCT眼底結像のた
めの方法および装置を提供することであった。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
るOCT眼底結像のための方法および装置により解決さ
れる。
【0010】本発明の第1の実施態様は、走査サンプル
放射ビームがサンプルビームに曝露されるビームスキャ
ナーから放出される形式の、走査サンプル放射ビームを
用いて眼底を照明する装置であり、該装置は光学的コヒ
ーレンス断層撮影法に使用するためのものであり、かつ
(a)ビームスキャナーの最終偏向点から放出されるサ
ンプルビームの主光線を含む、走査サンプルビームから
の放射を伝達する手段と、(b)走査サンプルビームが
眼により眼底に集束されるように前記伝達された放射を
集束する手段とからなる。前記伝達する手段はレンズ手
段からなり、該レンズ手段は、最終偏向点が実質的に前
記レンズ手段の後焦点面に位置するビームスキャナーを
基準として固定されており、かつ前記レンズ手段が可動
である。本発明のこの実施態様の特別の実施例において
は、集束する手段が眼底カメラの接眼レンズからなり、
かつ伝達する手段が、レンズ手段からの出力を接眼レン
ズに導くために配置されたビームスプリッタからなる。
【0011】本発明の第2の実施態様は、走査サンプル
放射ビームがサンプルビームにさらされるビームスキャ
ナーから放出される形式の、走査サンプル放射ビームを
用いて眼底を照明する装置であり、該装置は光学的コヒ
ーレンス断層撮影法に使用されるためのものであり、か
つ(a)ビームスキャナーの最終偏向点から放出される
サンプルビームの主光線を含む、走査サンプルビームか
らの放射を伝達する手段と、(b)走査サンプルビーム
が眼により眼底に集束されるように前記の伝達された放
射を集束する手段とからなる。前記伝達する手段は、最
終偏向点が実質的に前記集束手段の第1の部分の後焦点
面に位置するようにビームスキャナーおよび集束手段の
第1の部分を基準として固定されており、かつ前記集束
手段の第1の部分が可動である。本発明のこの実施態様
の特別の構成においては、集束する手段の少なくとも第
1の部分が眼底カメラの内側集束レンズからなり、かつ
伝達する手段が走査サンプルビームを内側集束レンズに
入射させるように配置されたビームスプリッタからな
る。
【0012】
【実施例】図2は代表的な眼底カメラ4000の略示構
成図を示す。図2に示されるように、接眼レンズ100
は患者の眼1000の眼底1010の中間像を生じる。
正視の場合は、接眼レンズ100により生じる眼底の中
間像は接眼レンズ100の後焦点面に位置する。リレー
レンズ110は眼底1010の別の中間像を生じる伝達
レンズである。最終的に、リレーレンズ110により生
じる眼底の中間像は、内側集束レンズ120および鏡胴
レンズ130により眼底カメラ4000のビデオポート
のCCDターゲット140に結像する。眼底1010の
照明は光源150により行われる。光源150からの出
力ビーム185はビーム180として幾何学的ビームス
プリッター170に集束され、該ビームスプリッターは
接眼レンズ100の後方に、眼1000の瞳1020の
像に配置されている。当業者に周知のように、幾何学的
ビームスプリッターは、ビームの一部を反射し、ビーム
の一部を透過するための開口を有するミラーであり、か
つ図2に示されるように、幾何学的ビームスプリッター
170は照明ビーム180を反射し、観察ビームを透過
する。図2に示されるように、光源150からの出力ビ
ーム185は、接眼レンズ100が眼1000の瞳孔1
020にビーム180の反射を“オフ・センター”配置
で集束する方式で幾何学的ビームスプリッター170に
集束する。従って、光源150からの出力ビーム185
の光路とCCD140に達する観察ビームの光路は眼1
000の前方領域内で分離される。その結果として、出
力ビーム185からの光はほとんど眼底カメラ4000
の観察路に後方散乱されない。
【0013】図2に示され、かつ代表的な眼底カメラに
認められるように、接眼レンズ100、リレーレンズ1
10および鏡胴レンズ130は固定されており、内側集
束レンズ120は可動である。実際には、眼底カメラ4
000は、光源150からの出力ビーム185が眼の瞳
1020に集束するような位置に物理的に移動せしめら
れる。この場合、眼底1010をCCD140に集束す
るために内側集束レンズ120が使用される。図2に示
されるように、幾何学的ビームスプリッター170は観
察光路の開口絞りを構成し、開口が無限に結像する(テ
レセントリック特性)ようにリレーレンズ110の焦点
面に配置されている。最終的に、内側集束レンズ120
は瞳1020を鏡胴レンズ130に結像し、該鏡胴レン
ズ130は、眼底1010の像をCCD140に集束す
るために内側集束レンズ120を移動させる際に、全部
の系の倍率が変化しないことを保証する。
【0014】更に、ビームスプリッターは付加的な観察
位置として使用するために典型的には鏡胴レンズ130
と内側集束レンズ120の間に配置されている。
【0015】図3は、図2に示された眼底カメラ400
0と接続して使用するための本発明による実施態様を示
す構成図である。接眼レンズ100は固定されているの
で、サンプルビーム200を別に集束させることが必要
である。図3に示されるように、サンプルビーム200
はビームスキャナー210に入射する。ビームスキャナ
ー210はたとえば本願の[従来の技術]の項に述べた
論文に示されたような検流計ビームスキャナーとして構
成されていてもよい。図3の1点破線は、ビームスキャ
ナー210がサンプルビーム200を移動させる方式、
およびサンプルビーム200が眼の瞳孔1020に結像
する方式を示す。サンプルビーム200の主光線は、ビ
ームスキャナー210の種々の走査位置でビームスキャ
ナー210の中心から放出するペンシルビームを形成す
る。一般に、主光線はビームスキャナー210の最終偏
向点から放出するペンシルビームを形成する。それとい
うのも、ビームスキャナー210はいくつかのデフレク
タおよび/またはミラーから構成されていてもよいから
である。本発明によれば、(a)ビームスキャナー21
0の最終偏向点は、移動可能な台213に取り付けられ
たスキャナーレンズ215のほぼ後焦点面に配置され、
かつ(b)ビームスキャナー210は、ビームスキャナ
ー210の最終偏向点がスキャナーレンズ215のほぼ
すべての集束位置のためにほぼスキャナーレンズ215
の後焦点面に位置することを保証するために、スキャナ
ーレンズ215の移動可能な台に不動に固定されてい
る。その結果として、光束はスキャナーレンズ215に
よりコリメートされる。次いで、コリメートされ光はビ
ームスプリッター220に入射し、該ビームスプリッタ
ー220はこれを接眼レンズ100に導く。接眼レンズ
100は、これに入射するコリメートされた光が眼の瞳
1020に集束するように配置されている。最終的に、
サンプルビームは眼の光学系1000により眼底101
0に集束される。従って、本発明によれば、ビームスキ
ャナー210の最終偏向点は、接眼レンズ100とスキ
ャナーレンズ215の間のコリメートされた空間に基づ
き、すべての集束位置に対して眼の瞳孔1020に結像
される。このことが行われない場合は、口径食が生じ、
それによりサンプルビーム200の走査は眼の瞳孔10
20により制限される。容易に認識できるように、図3
に示された構成を使用するためには、照明ビーム180
を集束するために物理的に眼底カメラ4000を移動さ
せ、観察光路を集束するために内側集束レンズ120を
調節し、かつサンプルビームを集束するためにスキャナ
ーレンズ215を調節しなければならない。接眼レンズ
100の焦点を眼の瞳孔1020に結像する、ビームス
キャナー210の最終偏向点は、幾何学的ビームスプリ
ッター170の面で接眼レンズ100から一定の距離に
配置された照明源の中間像と同じ面に正確には集束しな
いことに留意すべきである。しかしながらこのことは重
要でない、それというのも接眼レンズ100と幾何学的
ビームスプリッター170の距離は接眼レンズ100の
焦点距離に比べて長くすることができ、従って照明源1
50の像はビームスキャナー210の最終偏向点とほと
んど同じ面に存在するからである。もちろん当業者に
は、最終偏向点という語が単一の点に限定されず、サン
プルビームの主光線がビームスキャナーで最終的に偏向
する部分を含むということは容易に認識されるはずであ
る。
【0016】図4は本発明の1実施例を構成するために
利用されるビームスプリッター装置の一部分を示す構成
図である。ビームスプリッター220を眼底カメラ40
00に組み込むことにより、眼底カメラ4000の光軸
の平行移動が生じる。眼底カメラにおいて、照明光学
は、接眼レンズ100の頂点が照明されないように設計
されている。このことは接眼レンズ100から観察光路
への逆反射を避けるために行われる。ビームスプリッタ
ー220を使用することにより、照明円錐が移動し、光
ビームは接眼レンズ100の頂点に入射することがで
き、それにより誤った光が観察光路に反射することが生
じる。図4に示されるように、このことは補償板230
を使用することにより回避される。補償板230の厚さ
および傾斜角度は、ビームスプリッター220により引
き起こされる光軸の移動を補償するために当業者に周知
の方法により決定される。また、補償板230は傾斜し
たビームスプリッター板220により生じるコマ収差を
排除する。
【0017】図5は、図2に示された眼底カメラ400
0に接続して使用するための本発明の有利な実施例を示
す。図5に示されるように、OCTサンプルビーム20
0は内側集束レンズ120の後方で眼底カメラ4000
に結合される。また図5に示されるように、サンプルビ
ーム200はビームスキャナー210に入射し、このビ
ームスキャナーはサンプルビーム200をビームスプリ
ッター290に反射する。ビームスプリッター290は
サンプルビームを内側集束レンズ120に反射する。サ
ンプルビーム200の主光線は、ビームスキャナー21
0の種々の走査位置で、ビームスキャナー210の中心
から放出されるペンシルビームを形成する。一般に、主
光線はビームスキャナー210の最終偏向点から放出さ
れるペンシルビームを形成する。それというのも、ビー
ムスキャナー210はいくつかのデフレクタおよび/ま
たはミラーから構成されていてもよいからである。本発
明によれば、(a)ビームスキャナー210の最終偏向
点は内側集束レンズ120のほぼ後焦点面に配置されて
いる、および(b)ビームスプリッター290の支持部
材281およびビームスキャナー210の支持部材28
7はすべていっしょに運動するように内側集束レンズ1
20に固定結合されている。このことは、ビームスキャ
ナー210の最終偏向点が内側集束レンズ120のほと
んどすべての集束位置に対して内側集束レンズ120の
ほぼ後焦点面に配置されることを保証する。その結果と
して、このペンシルビームは内側集束レンズ120によ
りコリーメトされ、リレーレンズ110により幾何学的
ビームスプリッター170の平面に集束する。引き続
き、接眼レンズ100はペンシルビームを眼の瞳孔10
20に集束する。従って、コリメートされたサンプルビ
ーム200は内側集束レンズ120により、CCDター
ゲット140と共役である中間像平面111に集束され
る。リレーレンズ110は中間像111を、正視の眼の
場合接眼レンズ100の後焦点面に等しい中間像面11
3に結像する。引き続き、接眼レンズ100および眼の
光学系1000はサンプルビームを眼底1010に集束
する。ビームスプリッター290の支持部材281およ
びビームスキャナー210の支持部材287はすべてい
っしょに運動するように内側集束レンズ120に固定結
合されているので、ビームスキャナー210の最終偏向
点は、内側集束レンズ120の位置に依存して、幾何学
的ビームスプリッター170の平面に常に結像される。
従って、サンプルビームの走査は幾何学的ビームスプリ
ッター170の開口絞りにより口径食作用を受けない。
図5に示された前記の有利な実施例は以下の理由から有
利である:(a)図3の走査レンズ215の使用が回避
される、および(b)サンプルビームおよび観察光路が
いっしょに集束される。
【0018】本発明のもう1つの実施態様によれば、一
方が照明光路に、他方が眼底カメラの観察光路に存在す
る交差した偏光子を利用する。照明光路の偏光子はほぼ
線形に偏光した光を生じ、観察光路内の交差した偏光子
は、角膜または接眼レンズ100により反射される照明
光路からの光を排除する。眼底はまず散乱するので、本
来偏光されない光を生じる。その結果として、観察光路
に交差した偏光子が存在することにより、角膜または接
眼レンズ100により反射される照明光路からの光と比
較すると、眼底から反射される信号が増加する。本発明
のこの実施態様は、観察光路に入射する接眼レンズから
の反射を減少するために接眼レンズ100を傾斜させる
従来の技術水準より優れている。本発明の優れた点は、
接眼レンズ100を傾斜させることはサンプルビームの
口径食を生じるという事実に起因する。
【0019】図5に示された本発明のもう1つの実施態
様によれば、接眼レンズ100からの反射は、レンズ1
60と光源150の間にビーム185内の物理的絞り1
61を配置することにより除去される。物理的絞り16
1は接眼レンズ100に結像し、照明の中空の円錐を形
成する。その結果として、接眼レンズ100は中心部で
照明されない。
【0020】本発明のもう1つの実施態様は、眼底カメ
ラ4000の検査装置の検査領域が制限されるという事
実により惹起される問題の解決に係わるものである。こ
の問題の結果として、被検領域を眼底カメラの検査領域
の中心に移動するために患者の眼を回転させなければな
らない。このことは技術水準によれば、患者の他方の
眼、すなわち検査していない眼に外部に固定した光を照
射することにより行われる。しかしながら、本発明によ
れば、新たな被検領域が中心に位置し、OCTサンプル
ビームにより走査することができるように患者の眼を誘
導するために内部の固定ターゲットを使用する。内部の
固定眼標は、たとえば針のような物体を眼底の中間像内
に配置することにより達成される。このことを実施する
ために、たとえば物体を図5に示されている照明光路内
の、物理的絞り161および光源150の間に配置す
る。この場合、患者は観察光路を遮断することなく物体
の陰影を視覚する。物体の使用に対して選択的に、可視
の光源、たとえば可視LEDを眼底カメラのビデオポー
トの像面に配置する。本発明によれば、光源はCCDタ
ーゲット140に共役な像面に配置された台でxおよび
y方向に手動可能の板に固定されている。実際には、光
源は鏡胴レンズ130と内側集束レンズ120の間でた
とえばビームスプリッターによりカメラに結合される。
【0021】優れたOCDRを提供するためには、眼の
すばやい動きのために像捕捉時間はきわめて短くなけれ
ばならない。技術水準に記載の装置の像捕捉速度は参照
ミラーの伝達工程の最高速度によりおよび参照ミラーの
移動の振幅により制限される。OCDRによれば、この
振幅はサンプル、試料、たとえば網膜の厚さの範囲内に
なければならない。しかしながら、実際には必要な正確
さをもって眼底に集束する困難を克服するためにはより
大きな振幅を選択することが必要である。技術水準のト
ランスレーションステージはのこぎり歯状の電圧で駆動
される。しかしながら、高い周波数のために、機械的系
の応答は多かれ少なかれ正弦曲線状になる。それという
のも、のこぎり歯関数の高い振動数成分は減衰機械的系
により伝達されないからである。これはOCDRの重大
な欠点である。それというのも、ヘテロダイン信号は検
出系の1/fノイズを排除するために帯域濾波されるか
らである。参照ミラーの移動によりドップラーシフトが
正弦式に変動すると、検出系のデューティサイクルはか
なり減少する。それというのも、ドップラーシフトした
信号が帯域フィルタにフィットするミラー振動の位相で
のみ信号が帯域フィルタを通過するからである。
【0022】図6は、OCTに利用されるOCDRの有
利な実施態様を示す。図6に示されるように、光源40
1、たとえばスーパールミネセンスダイオードから放出
されるビーム500はビームスプリッター402により
参照ビーム510とサンプルビーム520に分割され
る。参照ビーム510は(a)回転ガラス板403を通
過し、(b)再帰反射プリズム404に衝突し、逆反射
し、垂直に相殺され、かつ(c)ガラス板403を再び
通過する。ガラス板403は同じ長さの4つの平面を有
し、以下に記載の方法で光光路内の周期的な変化を引き
起こす。サンプルビーム520はミラー415で反射さ
れ、ガラス板を参照ビーム510に対して45度の角度
で通過する。サンプルビームは再帰反射プリズム406
に衝突し、ガラス板403を通過して更に深い面に逆反
射し、従ってミラー415の下を通過し、ミラー417
に衝突する。ガラス板403は光光路内の周期的な変化
を引き起こし、この変化は参照ビーム510の周期と同
じ周期を有し、45度で相殺される。参照ビーム510
とサンプルビーム520との生じる光路差は線状であ
る。更にガラス板403は対称であり、参照ビーム51
0とサンプルビーム520との角度はほぼ45度に等し
いので、対称性の、のこぎり歯状の光路変化が得られ、
従って一定のドップラー振動数が得られる。ドップラー
振動数はf=2v/cで示され、式中のcは光の速度で
あり、vは以下に記載する光路長差速度である。有利に
は本発明により、ガラス板403が対称の4つの面の多
角形であるという事実により、のこぎり歯状の光路長変
化が達成されることが導かれる。更に本発明により、参
照ビーム510とサンプルビーム520の角度がほぼ4
5度に等しいという事実によりのこぎり歯が対称である
ことが導かれる。
【0023】更に図6に示されるように、サンプルビー
ム520は、図3および図5に関して説明したサンプル
ビーム200内にミラー417により偏向される。たと
えば図8は図5および図6に示された装置の組み合わせ
から構成された本発明の1実施例を示す。当業者が容易
に理解できるように、サンプルビームは光ファイバに導
入することもできる。眼底カメラ1010からの反射は
ビームスプリッター409およびミラー410によりビ
ームスプリッター411に偏向される。次いで、反射さ
れたサンプルビームはミラー412により反射される参
照ビーム510と重ね合わせられる(ミラー412は光
源401から放出されるビーム500の下に配置されて
いる)。最終的に、検出器413および414は周期的
な干渉信号を時間の関数としておよびドップラー周波数
に等しい周波数で技術水準に記載された方法で測定す
る。2つの信号の位相の差は180度であり、この差
は、信号/ノイズ比を高めるために2つの信号を加える
ことができるように、当業者に周知の方法により補償さ
れる。
【0024】図6に示しかつすでに記載した装置は、O
CT眼底結像装置に利用されるが、この装置を広い捕獲
範囲を有するオートフォーカス系のためのレンジング装
置、ミクロンの解像力を有する表面トポグラフィーの測
定のための距離センサ等に利用できることも本発明によ
る思想の範囲内である。
【0025】図7はガラス板403および再帰反射プリ
ズム404の種々の方向からの図を示す。ガラス板40
3は回転し、ガラス表面Iが入射ビーム510に対して
垂直である場合回転角φをゼロであると定義する。図7
に示されるように、入射ビーム510はガラス表面Iで
角度φ′で屈折し、この角度はスネルの法則: sinφ′=sin(φ)/n (式中のnはガラス板403の屈折率を表す)によりガ
ラス板403の回転角φに相関する。
【0026】ビーム510はガラス板403を通過し、
表面IIで再び屈折する。対称性の理由から、出射ビー
ムは入射ビームに平行である。出射ビームは、出射ビー
ムに垂直に配置された再帰反射プリズム404に衝突す
る。その結果として、出射ビームは、図7の再帰反射プ
リズム404の側面図に示されるように、オフセットs
だけ入射ビームの面よりも深い位置にある面内のガラス
板403に向かって逆反射される。従って、ビームはも
う一度ガラス板を、但し深い位置を通過する。この光路
の長さは、ビーム510が非傾斜位置のガラス板403
を通過する場合に通る光路長に匹敵すべきである。
【0027】ガラス板403の非傾斜位置および傾斜位
置の光路差は、回転角φの関数であり、以下の方程式: W(φ)=D(n−1)−nD/cosφ′+Dcos(φ−
φ′)cosφ′ (式中、Dはガラス板403の側面の長さであり、かつ
φ′= arcsin(sin(φ)/n))で表される回転
角φの関数である。光路長の差は、φの非線形関数であ
る。
【0028】しかしながら、サンプルビーム520はガ
ラス板403を参照ビーム510に対して45度の角度
で通過する。ガラス板403の回転によるサンプルビー
ム520の光路長の変化は参照ビーム510に関してす
でに述べたものと同じであるが、但しオフセットはπ/
4である。しかしながら、参照ビーム510とサンプル
ビーム520に関して生じる光路長の変化はほぼ線形で
あり、かつガラス板403の対称性および参照ビーム5
10とサンプルビーム520との角度がほぼ45度に等
しいという事実のために、対称なのこぎり歯状の光路変
化が得られる。光路長差速度は、ガラス板403の角速
度を掛けた、W(φ)−W(φ−π/4)の変化速度と
φの積に等しい。
【0029】本発明の有利な実施例においては、ビーム
スプリッター220および290は、サンプルビームの
範囲内の波長を反射し、かつほかの波長を透過するため
の当業者に周知のダイクロイックビームスプリッターで
ある。しかしながら、本発明の選択的な実施態様におい
ては、ビームスプリッター220および290は、サン
プルビームの範囲内の波長のみを反射し、ほかの波長を
透過する当業者に周知のマイナスフィルターにより代用
することができる。
【0030】当業者にとっては、前記の記載は説明およ
び記述のためにのみ行ったことは自明である。従って、
前記の記載は排他的でなく、または本発明を開示した構
成に制限するものでない。たとえば、本発明の思想の範
囲内にあるとみなされる前記の教示を考慮して変形およ
び変更が可能である。従って、特許請求の範囲は、本発
明の真の範囲および思想に包含されるすべての変形およ
び変更例を包括するものであると理解されるべきであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリットランプ・バイオ顕微鏡を利用した技術
水準のOCT装置の構成図である。
【図2】眼底カメラの構成図である。
【図3】図2に示された眼底カメラに接続して使用する
ための本発明の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明による1実施例を構成するために利用さ
れるビームスプリッター装置の一部分を示す構成図であ
る。
【図5】図2に示された眼底カメラと接続して使用する
ための本発明の有利な1実施例の構成図である。
【図6】OCTに利用されるOCDRの有利な1実施例
を示す図である。
【図7】ガラス板403および異なる側面から見た再帰
反射プリズム404を示す図である。
【図8】図5および図6に示された装置の組み合わせか
ら構成された本発明の1実施例の構成図である。
【符号の説明】
100 接眼レンズ、 110 リレーレンズ、 12
0 内側集束レンズ、130 鏡胴レンズ、 170
ビームスプリッター、 200 サンプルビーム、 2
10 ビームスキャナー、 215 スキャナーレン
ズ、 220ビームスプリッター、 1010 眼底

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査サンプル放射ビームがサンプルビー
    ムに曝露されるビームスキャナーから放出される形式
    の、走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明する装
    置において、 ビームスキャナーの最終偏向点から放出されるサンプル
    ビームの主光線を含む、走査サンプルビームからの放射
    を伝達する手段と、 走査サンプルビームが眼により眼底に集束されるように
    前記伝達された放射を集束する手段とからなり、 前記伝達する手段がレンズ手段からなり、該レンズ手段
    は、最終偏向点が実質的に前記レンズ手段の後焦点面に
    位置するビームスキャナーを基準として固定されてお
    り、かつ前記レンズ手段が可動であることを特徴とす
    る、走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明する装
    置。
  2. 【請求項2】 集束する手段が眼底カメラの接眼レンズ
    からなる請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 伝達する手段が更に、レンズ装置からの
    出力を接眼レンズに導くビームスプリッタからなる請求
    項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 更に、ビームスプリッターによる眼底カ
    メラの光軸の移動を補償するために眼底カメラに配置さ
    れた補償板からなる請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 走査サンプル放射ビームがサンプルビー
    ムに曝露されるビームスキャナーから放出される形式
    の、走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明する装
    置において、 ビームスキャナーの最終偏向点から放出されるサンプル
    ビームの主光線を含む、走査サンプルビームからの放射
    を伝達する手段と、 走査サンプルビームが眼により眼底に集束されるように
    前記の伝達された放射を集束する手段とからなり、 前記伝達する手段は、最終偏向点が実質的に前記集束手
    段の第1の部分の後焦点面に位置するようにビームスキ
    ャナーおよび集束手段の第1の部分を基準として固定さ
    れており、かつ前記集束手段の第1の部分が可動である
    ことを特徴とする、走査サンプル放射ビームを用いて眼
    底を照明する装置。
  6. 【請求項6】 集束する手段の第1の部分が眼底カメラ
    の内側集束レンズからなる請求項5記載の装置。
  7. 【請求項7】 伝達する手段が、走査サンプルビームを
    内側集束レンズに入射するように導くために配置された
    ビームスプリッターからなる請求項6記載の装置。
  8. 【請求項8】 更に、眼底カメラの接眼レンズに入射す
    る照明放射の中空円錐を提供するための、眼底カメラの
    照明光路内に配置された光絞り手段からなる請求項6記
    載の装置。
  9. 【請求項9】 更に、眼底カメラの接眼レンズに入射す
    る照明放射の中空円錐を提供するための、眼底カメラの
    照明光路内に配置された光絞り手段からなる請求項2記
    載の装置。
  10. 【請求項10】 更に、照明ビーム内の放射を実質的に
    直線偏光するために眼底カメラの照明光路に配置された
    直線偏光手段と、眼底カメラの観察光路内に配置された
    直線偏光手段とからなり、後者の直線偏光の方向が照明
    手段に配置された手段の直線偏光の方向に実質的に直交
    する請求項6記載の装置。
  11. 【請求項11】 更に、照明ビーム内の放射を実質的に
    直線偏光するために眼底カメラの照明光路に配置された
    直線偏光手段と、眼底カメラの観察光路内に配置された
    直線偏光手段とからなり、後者の直線偏光の方向が照明
    手段に配置された手段の直線偏光の方向に実質的に直交
    する請求項2記載の装置。
  12. 【請求項12】 更に、眼底カメラの照明光路内の接眼
    レンズの後方に形成された眼底の中間像に固定ターゲッ
    トを配置する手段からなる請求項6記載の装置。
  13. 【請求項13】 更に、眼底カメラの照明光路内の接眼
    レンズの後方に形成された眼底の中間像に固定ターゲッ
    トを配置する手段からなる請求項2記載の装置。
  14. 【請求項14】 更に、眼底カメラのビデオポートの像
    面に可視光源を配置する手段からなり、該可視光源が可
    動である請求項6記載の装置。
  15. 【請求項15】 ドップラーシフターを有する光学的コ
    ヒーレンス断層撮影法で使用するための装置において、
    前記ドップラーシフターが、 ビームを参照ビームとサンプルビームに分ける手段;正
    方形に形成された実質的に同じ長さの4つの辺を有する
    回転可能な、屈折性の、光を伝達するブロックと;該ブ
    ロックを回転させる手段;参照ビームを参照方向でブロ
    ックに入射させるように参照ビームを導く手段およびサ
    ンプルビームをサンプル方向でブロックに入射させるよ
    うにサンプルビームを導く手段、この場合前記参照方向
    とサンプル方向は互いに対してほぼ45度の角度で配置
    されている;および前記ブロックを通過して後方に放出
    されるサンプルビームおよび参照ビームを反射させるた
    めに該ブロックの後方に配置された第1および第2の反
    射手段からなることを特徴とする、ドップラーシフター
    を有する光学的コヒーレンス断層撮影法に使用するため
    の装置。
  16. 【請求項16】 走査サンプル放射ビームをサンプルビ
    ームに曝露されるビームスキャナーから放出することに
    より、走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明する
    方法において、 ビームスキャナーの最終偏向点から放出されるサンプル
    ビームの主光線を含む、走査サンプルビームからの放射
    を伝達し、 走査サンプルビームが眼により眼底に集束されるように
    前記伝達された放射を集束させ、 前記伝達するステップが、最終偏向点が実質的に前記レ
    ンズ手段の後焦点面に位置するようにビームスキャナー
    を基準として固定された可動レンズで伝達することより
    なることを特徴とする、走査サンプル放射ビームを用い
    て眼底を照明する方法。
  17. 【請求項17】 走査サンプル放射ビームがサンプルビ
    ームに曝露されるビームスキャナーから放出される形式
    の、走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明する装
    置において、 ビームスキャナーの最終偏向点から放出されるサンプル
    ビームの主光線を含む、走査サンプルビームからの放射
    を伝達させ、 走査サンプルビームが眼により眼底に集束されるように
    前記の伝達された放射を集束させ、 前記伝達するステップが、最終偏向点が実質的に前記収
    束レンズの後焦点面に位置するようにビームスキャナー
    および可動集束レンズを基準として固定されたビームス
    プリッタで伝達するステップよりなることを特徴とす
    る、走査サンプル放射ビームを用いて眼底を照明する方
    法。
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