JPH0898675A - ビール泡立て機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ビールをおいしく飲むためには、ビールの上部
に存在するビール特有の泡を改良する。 【構成】圧電素子を利用し、ビールに超音波を印加する
ことにより泡を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビール泡立て機の関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】超音波による気泡発生（キャビテーショ
ン技術）は、超音波洗浄器などの分野で研究、商品化さ
れている。ビールの泡発生については、公開特許公報
（昭５５−１５７１１号）でビールサーバ用の技術とし
て発表されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ビールをおいしく飲む
ためには、ビールの上部に存在するビール特有の泡は、
味覚的、視覚的、精神的に重要である。しかし、この泡
は、ビールをコップあるいはジョッキに注ぐ際に発生
し、時間と共に減少してしまう。そこで、本発明では、
この欠点を解決すると共に家庭や居酒屋のテーブルの上
で気軽に且つ無意識に使用できるものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】超音波を発生するユニッ
トの上にビールの入ったコップやジョッキ等をのせ、超
音波を与えることにより、キャビテーション現象を引き
起こす。印加する超音波の時間、間隔をＩＣやその他の
電子回路により制御する。印加する超音波の周波数は、
２５〜１５０ｋＨｚが望ましく、パワー密度は、０．０
５〜１．０Ｗ／ｃｍ²が望ましい。また、波の方向は縦
横どちらでもかまわないが設計上、縦方向であることが
望ましい。

【０００５】

【作用】ビールに超音波の振動を与えることにより、キ
ャビテーション現象により泡を発生し常に適当な量の泡
をビール上部に有する状態にすることが出来る。ＩＣ制
御で印加時間、間隔をコントロールすれば、自動的にほ
ぼ一定量の泡を保つことが出来る。

【０００６】

【実施例】図１は、図２のＢ−Ｂ’部分で切断し、その
要部のみを示した断面図である。ＰＺＴ振動子（厚さ
３.４ｍｍ、直径 ５０ｍｍφ）（１１）を分極し、図１
のようにステンレス板（１２）に接着剤で張り付け、そ
のステンレス板（１２）は装置（１）上部に接着剤（１
６）によって固定した。振動子（１１）には共振周波数
である４６ｋＨｚ、約１８Ｗの発振回路（１３）を取付
け、振動板下方の装置底部に固定した。発振回路（１
３）には、所望によりタイマー機能を付加したタイマー
回路（１４）及び外部供給又は内部供給の電源（１５）
が接続されている。図２で示す装置（１）のＡ部にビー
ル（２２）の入ったコップ（２）を置く、この際、Ａ部
に水滴を１滴ぐらいたらして置くと、超音波の伝達が確
実に起こるのでよい。１秒弱の超音波を発振することに
より、ビール（２２）に適量な泡（２１）を一気に発生
する。約３分間隔で超音波を与えることにより、ビール
の泡を絶やすことなく、フレッシュな気分でビールを飲
むことができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す図。

【図２】本発明の実施例の動作を説明するための図。

【符号の説明】

１１ 振動子 １２ ステンレス板 １３ 発振回路 １４ タイマー回路 １５ 電源 ２１ ビールの泡 ２２ ビール

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】圧電素子を利用し、ビールに超音波を印加
   することにより泡を発生させるビール泡立て機におい
   て、印加する超音波の時間、間隔を制御することによ
   り、ビール上部の泡の量をほぼ一定に保つことを特徴と
   するビール泡立て機。
2. 【請求項２】ビールの入った容器の下部より間接的に超
   音波を印加し、印加する超音波が２５ｋＨｚ〜１５０ｋ
   Ｈｚ、０．０５〜１．０Ｗ／ｃｍ²であり、印加時間が
   １秒以下で、その間隔が１分以上であることを特徴とす
   る請求項１のビール泡立て機。