JPH089850Y2 - 車両用部品 - Google Patents

車両用部品

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JPH089850Y2
JPH089850Y2 JP10122191U JP10122191U JPH089850Y2 JP H089850 Y2 JPH089850 Y2 JP H089850Y2 JP 10122191 U JP10122191 U JP 10122191U JP 10122191 U JP10122191 U JP 10122191U JP H089850 Y2 JPH089850 Y2 JP H089850Y2
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JP
Japan
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lens
vehicle
paint
headlamp
housing
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JPH0550604U (ja
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昭 飯田
修一 岡
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レンズ及びハウジング
により室を画成した車両用部品に係り、特に構造が簡単
で、レンズの室内側の面の曇を防止することができ、し
かも室内の静電気の帯電を防止することができる車両用
部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ及びハウジングにより室を画成し
た車両用部品には、例えばヘッドランプやサイドランプ
やリヤーコンビネーションランプやターンシグナルラン
プ等の光源バルブを装備する照明,信号,標示等を目的
とする車両用灯具類、並びに例えばリヤーフィニッシャ
ー等の光源バルブを装備しないで装飾を目的とする車両
用装飾部品類、等のものがある。また、上述の車両用部
品には、室内と外部とが呼吸構造により連通された半密
閉構造形のものと、室内が完全に密閉された密閉構造形
のものとがある。以下、従来の車両用部品を図2及び図
3を参照して説明する。この例は、車両用灯具のヘッド
ランプ(車両用前照灯)であって、半密閉構造形のヘッ
ドランプに使用した例について説明する。図において、
1は例えば合成樹脂製からなるハウジングである。この
ハウジング1は、前面10と後部11とを開設する。こ
のハウジング1の後部のやや上部の所に呼吸筒12を後
方に一体に突設し、その呼吸筒12に後述する灯室20
内と外部とを連通させる呼吸孔13を設けると共に、こ
の呼吸筒12の中間部の外周面に段部14を設ける。前
記ハウジング1の後部に取付ボス部15を後方に一体に
突設し、かつその取付ボス部15に挿通孔16を設け
る。2はレンズである。このレンズ2は、後部を開口し
た形状をなす。このレンズ2の後部開口部を前記ハウジ
ング1の前面開口部10に、例えばホットメルト等によ
り気密状に接着シールして、取り付ける。この結果、ハ
ウジング1およびレンズ2により画成された灯室20が
形成される。3は可動リフレクタである。この可動リフ
レクタ3は、前部を開口し、その前面側(内面側)に例
えば回転放物面の反射面30を、例えばアルミ蒸着等に
より設ける。また、この可動リフレクタ3は、後部に透
孔31を設け、その透孔31の周縁に光源バルブ取付具
(図示せず)を設ける。この可動リフレクタ3を前記ハ
ウジング1にピボット軸受機構(図示せず)により回動
可能に取り付ける。この結果、可動リフレクタ3は、前
記灯室20内に回動可能に収納される。4は光源バルブ
で、例えばH4型のバルブである。この光源バルブ4
は、ガラス管球40と、このガラス管球40中に配設し
たメインフィラメント及びサブフィラメント(図示せ
ず)と、そのサブフィラメントの下方に配設した遮光体
(図示せず)と、前記ガラス管球40の前端に設けた遮
光膜(図示せず)と、前記ガラス管球40の後部から一
体に設けた口金41と、その口金41の中間部に一体に
設けた鍔部42と、前記口金41の後部から突設したタ
ーミナル43とからなる。この光源バルブ4を前記可動
リフレクタ3の後部透孔31から可動リフレクタ3の前
面反射面30側に挿入し、光源バルブ4の鍔部42を可
動リフレクタ3の透孔31の周縁に当接させ、可動リフ
レクタ3の取付具により光源バルブ4を可動リフレクタ
3に着脱可能に取り付ける。この結果、光源バルブ4が
可動リフレクタ3の前面側に配設され、かつ光源バルブ
4のメインフィラメント及びサブフィラメントが前記可
動リフレクタ3の反射面30の回転中心軸(光軸)と平
行に位置し、またメインフィラメントが可動リフレクタ
3の反射面30の焦点F近傍に位置する。44は前記光
源バルブ4の口金41に密着したゴムキャップ、45は
前記ゴムキャップ44の周縁部を前記ハウジング1の後
部開口部11に密着させる取付キャップである。5は前
記灯室20内と外気との呼吸作用および水の侵入防止作
用を行なうゴム製のグロメットであって、管状のU字形
をなす。このグロメット5の一端(上端)開口51を呼
吸筒12の先端部に外嵌し、呼吸筒12の段部14にグ
ロメット5の一端面を当接させ、そのグロメット5の他
端(下端)開口(図示せず)を下方に向け、そのグロメ
ット5の他端開口を前記ハウジング1の後部壁に対向さ
せる。図において、7は導電性の車体である。この車体
7に上述のヘッドランプ収納用の凹部70を設けると共
に、その凹部70の前記ヘッドランプの取付ボス部15
の挿通孔16に対応する箇所に同じく挿通孔71を設け
る。この車体7の凹部70に前記ヘッドランプを収納す
ると共に、導電性のボルト72及びナット73などによ
り、上述のヘッドランプを車体7に取り付ける。
【0003】かくして、前記光源バルブ4を点灯する
と、この光源バルブ4からの光がリフレクタ3の反射面
30において反射し、その反射光がレンズ2を透過し、
所定の配光パターンで外部に照射される。また、かかる
ヘッドランプにおいては、灯室20内と外部とが、ハウ
ジング1の呼吸孔13およびグロメット5を介して連通
する。この結果、灯室20内と外部との間において呼吸
作用が行われ、灯室20内の圧力変化を無くすことがで
きる。さらに、グロメット5はU字形に屈曲し、かつ一
端開口51を呼吸筒12に外嵌して他端開口を下にして
取付けたので、グロメット5の下端開口に水が入り、そ
の水がグロメット5内を通って灯室20内に侵入しよう
としても、屈曲した道程のグロメット5内の途中で水は
その自重で落下してグロメット5の下端開口から外部に
排出され、水の逆侵入を防ぐことができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のヘッドランプは、灯室20内と外部とが、ハウジング
1の呼吸孔13およびグロメット5を介して連通するも
のであるから、灯室20内と外部との間において呼吸作
用が行われる際に、灯室20内に湿気が侵入する。この
ために、灯室20内の温度と外気温度との差等により、
レンズ2の内面に曇(図2中斜線にて、また図3中点々
にてそれぞれ示す。)6が発生する。そのレンズ2の内
面に曇6が発生すると、例えば上述の車両用灯具の場
合、所定の配光特性が得られなかったり、配光光度が低
下したり、見栄えが悪くなる等の問題が生じる。なお、
上述のヘッドランプ以外の半密閉構造形の車両用部品に
おいても、同様にレンズの室内側の面が曇る。
【0005】また、密閉構造形の車両用部品において
は、初期湿度が大きい時や光源バルブ交換時の湿気の流
入した時等に、室内の温度と外気温度との差等により、
レンズの内面に曇が発生する。
【0006】そこで、上述のヘッドランプを始めとする
車両用部品のレンズの内面の曇を防止する技術が先に出
願された。例えば、このような技術としては、実開昭6
2−176901号がある。しかしながら、上述の技術
等は、灯体とその内部に設置した反射鏡との間に空気流
通路を形成せしめ、該空気流通路内に流通空気との接触
面積を大きくする防曇部材(例えば、反射鏡の外面又は
灯体の内面、あるいは両面をホーニング加工等により細
かい凹凸を有する粗面からなるもの、また例えば別部品
のアルミ材をハニカム構造を持った帯状にしたもの等で
あって、湿気を空気流通路内に留めておくものであ
る。)を設置するものであるから、構造が複雑である等
の問題がある。
【0007】本考案の目的は、構造が簡単で、レンズの
室内側の面の曇を防止することができ、特に室内の静電
気の帯電を防止することができる車両用部品を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】車両用部品の室内側の面
に半導体性機能を有する防曇性塗料を塗布すると共に、
その防曇性塗料を車体に電気的に接続したことを特徴と
する。
【0009】
【作用】本考案は、車両用部品の室内側の面に塗布した
防曇性塗料により、室内の湿気を吸収するので、レンズ
の室内側の面の曇を確実に防止することができる。しか
も、車両用部品の室内側の面に防曇性塗料を塗布するだ
けでレンズの防曇効果が得られるので、従来のように、
部品自体に加工等を施したり、あるは別部品を用いたり
する必要がないので、構造が簡単である。特に、本考案
においては、半導体性機能を有する防曇性塗料を使用す
るので、その防曇性塗料を車体に電気的に接続すれば、
車両用部品の室内側の面に塗布した防曇性塗料が車体と
同電位となりアースされることとなる。この結果、車両
用部品の室内側の面であって、上述の防曇性塗料を塗布
した部分には、静電気が帯電することがなく、その部分
にほこりや塵等が付着しない。
【0010】
【実施例】以下、本考案の車両用部品の一実施例を図1
参照して説明する。この例は、車両用灯具のヘッドラン
プ(車両用前照灯)であって、半密閉構造形のヘッドラ
ンプに使用した例について説明する。図中、図2及び図
3と同符号は同一のものを示す。図において、60は半
導体性機能を有する防曇性塗料である。この防曇性塗料
60をレンズ2の灯室20側の面(内面)に、全面に亘
って塗布する。図において、61は同じく半導体性機能
を有する防曇性塗料である。この防曇性塗料61を、前
記レンズ2の側壁の内面及びハウジング1の内面であっ
て、前記レンズ2の内面に塗布した防曇性塗料60と取
付ボルト72との間に、延長塗布して、前記レンズ2の
内面に塗布した防曇性塗料60を、延長塗布した防曇性
塗料61及び取付ボルト72及びナット73を介して車
体7に電気的に接続する。上述の防曇性塗料60として
は、例えば樹脂分子中に−0H基を多量に含有させると
共に樹脂自体を水溶化塩とした耐久性,防曇性,半導体
性機能を付与したアクリル系樹脂(出願人:昭和シェル
石油株式会社、代理人:友松英爾、種別:特許、整理番
号:HP000808−1、このFD出願に係るもの)
の防曇性塗料を使用する。なお、図1において、図面の
作製上ハッチングを省略し、防曇性塗料60及び61に
ハッチングを施した。また、図面の作製上防曇性塗料6
0及び61の実際の厚さ(5〜20μm)より、厚く図
示されている。
【0011】この実施例における本考案の車両用部品
は、以上の如き構成からなるので、ハウジング1の呼吸
孔13およびグロメット5を介して、灯室20内と外部
との間において呼吸作用が行われる際に、灯室20内に
湿気が侵入したとしても、その灯室20内に侵入した湿
気を防曇性塗料60及び61により吸収するので、レン
ズ2の室内側の面の曇を確実に防止することができる。
しかも、レンズ2の室内側の面に防曇性塗料60を全面
に亘って塗布するだけでレンズ2の防曇効果が得られる
ので、従来のように、部品自体に加工等を施したり、あ
るは別部品を用いたりする必要がないので、構造が簡単
である。特に、本考案においては、レンズ2の内面に塗
布する防曇性塗料として、半導体性機能を有する防曇性
塗料60を使用するので、その防曇性塗料60を、同じ
く半導体性機能を有する防曇性塗料61及びボルト72
及びナット73を介して車体7に、電気的に接続すれ
ば、レンズ2の内面に塗布した防曇性塗料60が車体7
と同電位となりアースされることとなる。この結果、レ
ンズ2の上述の防曇性塗料60を塗布した内面には、静
電気が帯電することがなく、ほこりや塵等が付着しな
い。また、上述の実施例に使用する防曇性塗料60は、
吸水量が在来の防曇性塗料と比較して大であるから、上
述のレンズ2の内面の曇止の効果が大である。
【0012】なお、上述の実施例においては、ヘッドラ
ンプについて説明したが、その他の車両用灯具類や車両
用装飾部品類等の車両用部品にも使用することができ
る。また、上述の実施例においては、半密閉構造形のヘ
ッドランプについて説明したが、密閉構造形の車両用部
品にも使用することができる。さらに、上述の実施例に
おいては、レンズ2の内面(特に、プリズム等を刻設
し、照明や配光に関与する部分)に防曇性塗料60を全
面に亘って塗布したものであるが、レンズ2の内面のう
ち、特に曇りがちの箇所に防曇性塗料60を部分的に塗
布したものでも良い。さらに、上述の防曇性塗料60
は、一般に、防曇効果を示すときには水を吸収し、かつ
灯室20内が乾燥した場合には水を放出させるものであ
り、しかもこの放出時の水の粒子の大きさが吸収時の水
の粒子の大きさに比較して非常に小さいので、湿気を効
率良く外部に排出させることができる。さらにまた、上
述の防曇性塗料60は、全般的に、トップコート塗料と
同様に、被塗布材の表面を保護すると共に、被塗布材の
表面の平滑度を出すことができる。このため、上述のレ
ンズ2が樹脂レンズの場合、防曇性塗料60を塗布する
ことにより、レンズ2の内面の平滑度が向上されて光透
過性が向上され、レンズ2が明るくなる。一方、上述の
レンズ2がガラスの場合、レンズ成形金型の面の鏡面加
工が不要であり、その粗面のままの成形金型でレンズ2
を成形しても、そのレンズ2の内面に防曇性塗料を塗布
することにより、所定の光透過性を得ることができる。
また、上述の実施例においては、レンズ2の内面に半導
体性機能を有する防曇性塗料60を塗布した例を示した
が、この半導体性機能を有する防曇性塗料60をハウジ
ング1の内面、またはハウジング1及びレンズ2の内面
に塗布しても良い。
【0013】
【考案の効果】以上から明らかなように、本考案の車両
用部品は、レンズの室内側の面に防曇性塗料を塗布した
ものであるから、その防曇性塗料により、室内の湿気を
吸収するので、レンズの室内側の面の曇を確実に防止す
ることができる。しかも、レンズの室内側の面に防曇性
塗料を塗布するだけでレンズの防曇効果が得られるの
で、従来のように、部品自体に加工等を施したり、ある
は別部品を用いたりする必要がないので、構造が簡単で
ある。特に、本考案においては、半導体性機能を有する
防曇性塗料を使用するので、その防曇性塗料を車体に電
気的に接続すれば、車両用部品の室内側の面に塗布した
防曇性塗料が車体と同電位となりアースされることとな
る。この結果、車両用部品の室内側の面であって、上述
の防曇性塗料を塗布した部分には、静電気が帯電するこ
とがなく、その部分にほこりや塵等が付着しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用部品の一実施例を示し、半密閉
構造形のヘッドランプに使用した例の断面図
【図2】従来の車両用部品を示し、半密閉構造形のヘッ
ドランプに使用した例の正面図
【図3】図2におけるIII−III線断面図
【符号の説明】
1…ハウジング、13…呼吸孔、2…レンズ、20…灯
室、3…リフレクタ、4…光源バルブ、5…グロメッ
ト、60…防曇性塗料、61…延長塗布用の防曇性塗
料、7…車体、72…取付ボルト、73…ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−10891(JP,A) 特開 平5−159607(JP,A) 特開 昭63−62101(JP,A) 実開 平5−72004(JP,U) 実開 昭62−176901(JP,U) 実開 昭62−165602(JP,U) 実開 平2−57502(JP,U) 実開 昭60−80662(JP,U) 実開 昭55−146602(JP,U) 実開 平5−50605(JP,U) 実開 平5−50606(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ及びハウジングにより室を画成し
    た車両用部品において、前記室内側の面に半導体性機能
    を有する防曇性塗料を塗布すると共に、その防曇性塗料
    を車体に電気的に接続したことを特徴とする車両用部
    品。
JP10122191U 1991-12-10 1991-12-10 車両用部品 Expired - Lifetime JPH089850Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10122191U JPH089850Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 車両用部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10122191U JPH089850Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 車両用部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0550604U JPH0550604U (ja) 1993-07-02
JPH089850Y2 true JPH089850Y2 (ja) 1996-03-21

Family

ID=14294848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10122191U Expired - Lifetime JPH089850Y2 (ja) 1991-12-10 1991-12-10 車両用部品

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