JP2549589Y2 - 車両用灯具 - Google Patents
車両用灯具Info
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- JP2549589Y2 JP2549589Y2 JP1991101225U JP10122591U JP2549589Y2 JP 2549589 Y2 JP2549589 Y2 JP 2549589Y2 JP 1991101225 U JP1991101225 U JP 1991101225U JP 10122591 U JP10122591 U JP 10122591U JP 2549589 Y2 JP2549589 Y2 JP 2549589Y2
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- lens
- inner lens
- light source
- outer lens
- lamp
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、アウターレンズ及びイ
ンナーレンズ及びインナーパネルにより画成された空間
が狭く空気の流れが悪い車両用灯具に係り、特に曇り易
いアウターレンズの内面及びインナーレンズの表面の曇
を防止することができる車両用灯具に関するものであ
る。
ンナーレンズ及びインナーパネルにより画成された空間
が狭く空気の流れが悪い車両用灯具に係り、特に曇り易
いアウターレンズの内面及びインナーレンズの表面の曇
を防止することができる車両用灯具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】多重レンズの車両用灯具には、例えばヘ
ッドランプやサイドランプやリヤーコンビネーションラ
ンプやターンシグナルランプ等がある。また、上述の車
両用灯具には、室内と外部とが呼吸構造により連通され
た半密閉構造形のものと、室内が完全に密閉された密閉
構造形のものとがある。
ッドランプやサイドランプやリヤーコンビネーションラ
ンプやターンシグナルランプ等がある。また、上述の車
両用灯具には、室内と外部とが呼吸構造により連通され
た半密閉構造形のものと、室内が完全に密閉された密閉
構造形のものとがある。
【0003】以下、従来の車両用灯具を図3乃至図5を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0004】この例は、半密閉構造形の車両用灯具に使
用した例について説明する。
用した例について説明する。
【0005】図において、1は例えば合成樹脂製からな
るハウジングである。このハウジング1は、前面10を
開設すると共に、このハウジング1の後部に第1取付孔
17及び第2取付孔18をそれぞれ設ける。かつこのハ
ウジング1の後部のやや上部であって、左右両側の所に
呼吸筒12を後方に一体にそれぞれ突設し、その呼吸筒
12に後述する灯室20内と外部とを連通させる呼吸孔
13をそれぞれ設けると共に、この呼吸筒12の中間部
の外周面に段部14をそれぞれ設ける。
るハウジングである。このハウジング1は、前面10を
開設すると共に、このハウジング1の後部に第1取付孔
17及び第2取付孔18をそれぞれ設ける。かつこのハ
ウジング1の後部のやや上部であって、左右両側の所に
呼吸筒12を後方に一体にそれぞれ突設し、その呼吸筒
12に後述する灯室20内と外部とを連通させる呼吸孔
13をそれぞれ設けると共に、この呼吸筒12の中間部
の外周面に段部14をそれぞれ設ける。
【0006】2はアウターレンズである。このアウター
レンズ2は、後部を開口した形状をなす。このアウター
レンズ2の後部開口部を前記ハウジング1の前面開口部
10に、例えばホットメルト等により気密状に接着シー
ルして、取り付ける。この結果、ハウジング1およびア
ウターレンズ2により画成された灯室20が形成され
る。
レンズ2は、後部を開口した形状をなす。このアウター
レンズ2の後部開口部を前記ハウジング1の前面開口部
10に、例えばホットメルト等により気密状に接着シー
ルして、取り付ける。この結果、ハウジング1およびア
ウターレンズ2により画成された灯室20が形成され
る。
【0007】21及び22は第1インナーレンズ及び第
2インナーレンズである。この第1インナーレンズ21
及び第2インナーレンズ22を、前記灯室20内であっ
て、前記アウターレンズ2と後述する第1可動リフレク
タ3及び第2可動リフレクタ4との間に配置する。
2インナーレンズである。この第1インナーレンズ21
及び第2インナーレンズ22を、前記灯室20内であっ
て、前記アウターレンズ2と後述する第1可動リフレク
タ3及び第2可動リフレクタ4との間に配置する。
【0008】23はインナーパネルである。このインナ
ーパネル23は、断面レの字形形状及びVの字形形状を
なし、かつ正面から見て日の字形形状をなす枠体であ
る。このインナーパネル23を灯室20内のアウターレ
ンズ2と第1インナーレンズ21及び第2インナーレン
ズ22との間であって、第1インナーレンズ21及び第
2インナーレンズ22の縁に設置する。このインナーパ
ネル23は、灯室20内の部分を目隠するものである。
すなわち、かかる車両用灯具を正面から見た際に、この
インナーパネル23が無い場合には、上述の第1インナ
ーレンズ21及び第2インナーレンズ22の縁から灯室
20内の部分が見えてしまうが、上述のインナーパネル
23により、灯室20内の部分を目隠することができ
る。
ーパネル23は、断面レの字形形状及びVの字形形状を
なし、かつ正面から見て日の字形形状をなす枠体であ
る。このインナーパネル23を灯室20内のアウターレ
ンズ2と第1インナーレンズ21及び第2インナーレン
ズ22との間であって、第1インナーレンズ21及び第
2インナーレンズ22の縁に設置する。このインナーパ
ネル23は、灯室20内の部分を目隠するものである。
すなわち、かかる車両用灯具を正面から見た際に、この
インナーパネル23が無い場合には、上述の第1インナ
ーレンズ21及び第2インナーレンズ22の縁から灯室
20内の部分が見えてしまうが、上述のインナーパネル
23により、灯室20内の部分を目隠することができ
る。
【0009】上述のアウターレンズ2及び第1インナー
レンズ21及び第2インナーレンズ22及びインナーパ
ネル23により画成された空間24は狭く空気の流れが
悪い。
レンズ21及び第2インナーレンズ22及びインナーパ
ネル23により画成された空間24は狭く空気の流れが
悪い。
【0010】3は第1可動リフレクタである。この第1
可動リフレクタ3は、前部を開口し、その前面側(内面
側)に例えば回転放物面及び円筒内面の反射面30を、
例えばアルミ蒸着等により設ける。また、この第1可動
リフレクタ3は、後部に透孔31を設け、その透孔31
の周縁に光源バルブ取付具(図示せず)を設ける。この
第1可動リフレクタ3を前記ハウジング1にピボット軸
受機構(図示せず)により回動可能に取り付ける。この
結果、第1可動リフレクタ3は、前記灯室20内に回動
可能に収納される。
可動リフレクタ3は、前部を開口し、その前面側(内面
側)に例えば回転放物面及び円筒内面の反射面30を、
例えばアルミ蒸着等により設ける。また、この第1可動
リフレクタ3は、後部に透孔31を設け、その透孔31
の周縁に光源バルブ取付具(図示せず)を設ける。この
第1可動リフレクタ3を前記ハウジング1にピボット軸
受機構(図示せず)により回動可能に取り付ける。この
結果、第1可動リフレクタ3は、前記灯室20内に回動
可能に収納される。
【0011】32は第1光源バルブである。この第1光
源バルブ32は、ガラス管球33と、このガラス管球3
3中に配設したフィラメント(図示せず)と、前記ガラ
ス管球33の後部から一体に設けた口金34と、その口
金34の中間部に一体に設けた鍔部35と、前記口金3
4の後部から突設したターミナル36とからなる。この
第1光源バルブ32を前記第1可動リフレクタ3の後部
透孔31から第1可動リフレクタ3の前面反射面30側
に挿入し、第1光源バルブ32の鍔部35を第1可動リ
フレクタ3の透孔31の周縁に当接させ、第1可動リフ
レクタ3の取付具により第1光源バルブ32を第1可動
リフレクタ3に着脱可能に取り付ける。この結果、第1
光源バルブ32が第1可動リフレクタ3の前面側に配設
され、かつ第1光源バルブ32フィラメントが第1可動
リフレクタ3の反射面30の焦点F近傍に位置する。
源バルブ32は、ガラス管球33と、このガラス管球3
3中に配設したフィラメント(図示せず)と、前記ガラ
ス管球33の後部から一体に設けた口金34と、その口
金34の中間部に一体に設けた鍔部35と、前記口金3
4の後部から突設したターミナル36とからなる。この
第1光源バルブ32を前記第1可動リフレクタ3の後部
透孔31から第1可動リフレクタ3の前面反射面30側
に挿入し、第1光源バルブ32の鍔部35を第1可動リ
フレクタ3の透孔31の周縁に当接させ、第1可動リフ
レクタ3の取付具により第1光源バルブ32を第1可動
リフレクタ3に着脱可能に取り付ける。この結果、第1
光源バルブ32が第1可動リフレクタ3の前面側に配設
され、かつ第1光源バルブ32フィラメントが第1可動
リフレクタ3の反射面30の焦点F近傍に位置する。
【0012】37は前記第1光源バルブ32の口金34
に密着したゴムキャップ、38は前記ゴムキャップ37
の周縁部を前記ハウジング1の第1取付孔17に密着さ
せる取付キャップである。
に密着したゴムキャップ、38は前記ゴムキャップ37
の周縁部を前記ハウジング1の第1取付孔17に密着さ
せる取付キャップである。
【0013】4は第2可動リフレクタである。この第2
可動リフレクタ4は、前部を開口し、その前面側(内面
側)に例えば回転放物面及び円筒内面の反射面40を、
例えばアルミ蒸着等により設ける。また、この第2可動
リフレクタ4は、後部に透孔41を設け、その透孔41
の周縁に光源バルブ取付具49を設ける。この第2可動
リフレクタ4を前記ハウジング1にピボット軸受機構
(図示せず)により回動可能に取り付ける。この結果、
第2可動リフレクタ4は、前記灯室20内に回動可能に
収納される。
可動リフレクタ4は、前部を開口し、その前面側(内面
側)に例えば回転放物面及び円筒内面の反射面40を、
例えばアルミ蒸着等により設ける。また、この第2可動
リフレクタ4は、後部に透孔41を設け、その透孔41
の周縁に光源バルブ取付具49を設ける。この第2可動
リフレクタ4を前記ハウジング1にピボット軸受機構
(図示せず)により回動可能に取り付ける。この結果、
第2可動リフレクタ4は、前記灯室20内に回動可能に
収納される。
【0014】42は第2光源バルブである。この第2光
源バルブ42は、ガラス管球43と、このガラス管球4
3中に配設したフィラメント(図示せず)と、前記ガラ
ス管球43の後部から一体に設けた口金44と、その口
金44の中間部に一体に設けた鍔部45と、前記口金4
4の後部から突設したターミナル46とからなる。この
第2光源バルブ42を前記第2可動リフレクタ4の後部
透孔41から第2可動リフレクタ4の前面反射面40側
に挿入し、第2光源バルブ42の鍔部45を第2可動リ
フレクタ4の透孔41の周縁に当接させ、第2可動リフ
レクタ4の取付具49により第2光源バルブ42を第2
可動リフレクタ4に着脱可能に取り付ける。この結果、
第2光源バルブ42が第2可動リフレクタ4の前面側に
配設され、かつ第2光源バルブ42フィラメントが第2
可動リフレクタ4の反射面40の焦点F近傍に位置す
る。
源バルブ42は、ガラス管球43と、このガラス管球4
3中に配設したフィラメント(図示せず)と、前記ガラ
ス管球43の後部から一体に設けた口金44と、その口
金44の中間部に一体に設けた鍔部45と、前記口金4
4の後部から突設したターミナル46とからなる。この
第2光源バルブ42を前記第2可動リフレクタ4の後部
透孔41から第2可動リフレクタ4の前面反射面40側
に挿入し、第2光源バルブ42の鍔部45を第2可動リ
フレクタ4の透孔41の周縁に当接させ、第2可動リフ
レクタ4の取付具49により第2光源バルブ42を第2
可動リフレクタ4に着脱可能に取り付ける。この結果、
第2光源バルブ42が第2可動リフレクタ4の前面側に
配設され、かつ第2光源バルブ42フィラメントが第2
可動リフレクタ4の反射面40の焦点F近傍に位置す
る。
【0015】47は前記第2光源バルブ42の口金44
に密着したゴムキャップ、48は前記ゴムキャップ47
の周縁部を前記ハウジング1の第2取付孔18に密着さ
せる取付キャップである。
に密着したゴムキャップ、48は前記ゴムキャップ47
の周縁部を前記ハウジング1の第2取付孔18に密着さ
せる取付キャップである。
【0016】5は前記灯室20内と外気との呼吸作用お
よび水の侵入防止作用を行なうゴム製のグロメットであ
って、管状のU字形をなす。このグロメット5の一端
(上端)開口51を前記ハウジング1の呼吸筒12の先
端部にそれぞれ外嵌し、呼吸筒12の段部14にグロメ
ット5の一端面を当接させ、そのグロメット5の他端
(下端)開口(図示せず)を下方に向け、そのグロメッ
ト5の他端開口を前記ハウジング1の後部壁に対向させ
る。
よび水の侵入防止作用を行なうゴム製のグロメットであ
って、管状のU字形をなす。このグロメット5の一端
(上端)開口51を前記ハウジング1の呼吸筒12の先
端部にそれぞれ外嵌し、呼吸筒12の段部14にグロメ
ット5の一端面を当接させ、そのグロメット5の他端
(下端)開口(図示せず)を下方に向け、そのグロメッ
ト5の他端開口を前記ハウジング1の後部壁に対向させ
る。
【0017】かくして、前記第1光源バルブ32及び第
2光源バルブ42を点灯すると、この第1光源バルブ3
2及び第2光源バルブ42からの光が第1リフレクタ3
及び第2リフレクタ4の反射面30及び40において反
射し、その反射光が第1インナーレンズ21及び第2イ
ンナーレンズ22とアウターレンズ2とを透過し、所定
の配光パターンで外部に照射される。
2光源バルブ42を点灯すると、この第1光源バルブ3
2及び第2光源バルブ42からの光が第1リフレクタ3
及び第2リフレクタ4の反射面30及び40において反
射し、その反射光が第1インナーレンズ21及び第2イ
ンナーレンズ22とアウターレンズ2とを透過し、所定
の配光パターンで外部に照射される。
【0018】また、かかる車両用灯具においては、灯室
20内と外部とが、ハウジング1の呼吸孔13およびグ
ロメット5を介して連通する。この結果、灯室20内と
外部との間において呼吸作用が行われ、灯室20内の圧
力変化を無くすことができる。さらに、グロメット5は
U字形に屈曲し、かつ一端開口51を呼吸筒12に外嵌
して他端開口を下にして取付けたので、グロメット5の
下端開口に水が入り、その水がグロメット5内を通って
灯室20内に侵入しようとしても、屈曲した道程のグロ
メット5内の途中で水はその自重で落下してグロメット
5の下端開口から外部に排出され、水の逆侵入を防ぐこ
とができる。
20内と外部とが、ハウジング1の呼吸孔13およびグ
ロメット5を介して連通する。この結果、灯室20内と
外部との間において呼吸作用が行われ、灯室20内の圧
力変化を無くすことができる。さらに、グロメット5は
U字形に屈曲し、かつ一端開口51を呼吸筒12に外嵌
して他端開口を下にして取付けたので、グロメット5の
下端開口に水が入り、その水がグロメット5内を通って
灯室20内に侵入しようとしても、屈曲した道程のグロ
メット5内の途中で水はその自重で落下してグロメット
5の下端開口から外部に排出され、水の逆侵入を防ぐこ
とができる。
【0019】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用灯具は、アウターレンズ2と第1インナーレン
ズ21及び第2インナーレンズ22とインナーパネル2
3とにより画成された空間24が狭く空気の流れが悪
い。このために、外部との温度差等により、主に、アウ
ターレンズ2と第1インナーレンズ21及び第2インナ
ーレンズ22とにより画成した狭い空間24に対向する
面、すなわちアウターレンズ2の灯室20側の面(内
面)と、第1インナーレンズ21及び第2インナーレン
ズ22のアウターレンズ2と対向する側の面(表面)
と、に曇6(図3及び図5中斜線にて、また図4中点々
にてそれぞれ示す。)6が発生する。そのアウターレン
ズ2の内面と第1インナーレンズ21及び第2インナー
レンズ22の表面とに曇6が発生すると、例えば上述の
車両用灯具の場合、所定の配光特性が得られなかった
り、配光光度が低下したり、見栄えが悪くなる等の問題
が生じる。
の車両用灯具は、アウターレンズ2と第1インナーレン
ズ21及び第2インナーレンズ22とインナーパネル2
3とにより画成された空間24が狭く空気の流れが悪
い。このために、外部との温度差等により、主に、アウ
ターレンズ2と第1インナーレンズ21及び第2インナ
ーレンズ22とにより画成した狭い空間24に対向する
面、すなわちアウターレンズ2の灯室20側の面(内
面)と、第1インナーレンズ21及び第2インナーレン
ズ22のアウターレンズ2と対向する側の面(表面)
と、に曇6(図3及び図5中斜線にて、また図4中点々
にてそれぞれ示す。)6が発生する。そのアウターレン
ズ2の内面と第1インナーレンズ21及び第2インナー
レンズ22の表面とに曇6が発生すると、例えば上述の
車両用灯具の場合、所定の配光特性が得られなかった
り、配光光度が低下したり、見栄えが悪くなる等の問題
が生じる。
【0020】また、密閉構造形の車両用灯具において
は、初期湿度が大きい時や光源バルブ交換時の湿気の流
入した時等に、多重レンズ構造のその多重レンズにより
画成された狭い空間内への空気の流れが悪いと、外部と
の温度差等により、上述と同様に多重レンズの上述の狭
い空間に対向する面に曇が生じる。
は、初期湿度が大きい時や光源バルブ交換時の湿気の流
入した時等に、多重レンズ構造のその多重レンズにより
画成された狭い空間内への空気の流れが悪いと、外部と
の温度差等により、上述と同様に多重レンズの上述の狭
い空間に対向する面に曇が生じる。
【0021】本考案の目的は、アウターレンズ及びイン
ナーレンズ及びインナーパネルにより画成された空間が
狭く空気の流れが悪い車両用灯具において、特に曇り易
いアウターレンズの内面及びインナーレンズの表面の曇
を防止することができる車両用灯具を提供することにあ
る。
ナーレンズ及びインナーパネルにより画成された空間が
狭く空気の流れが悪い車両用灯具において、特に曇り易
いアウターレンズの内面及びインナーレンズの表面の曇
を防止することができる車両用灯具を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の目的を
達成するために、アウターレンズ及びインナーレンズ及
びインナーパネルにより画成された空間が狭く空気の流
れが悪い車両用灯具において、前記アウターレンズの内
面及び前記インナーレンズの表面に防曇性塗料を塗布し
たことを特徴とする。
達成するために、アウターレンズ及びインナーレンズ及
びインナーパネルにより画成された空間が狭く空気の流
れが悪い車両用灯具において、前記アウターレンズの内
面及び前記インナーレンズの表面に防曇性塗料を塗布し
たことを特徴とする。
【0023】
【作用】本考案は、上記の構成により、アウターレンズ
及びインナーレンズ及びインナーパネルにより画成され
た空間であって、狭く空気の流れが悪い空間内に湿気が
侵入してこの空間と対向するアウターレンズの内面及び
インナーレンズの表面が曇り易い状態となったとして
も、アウターレンズの内面及びインナーレンズの表面に
塗付された防曇性塗料でこの空間内の湿気を吸収するこ
とができる。この結果、アウターレンズ及びインナーレ
ンズ及びインナーパネルにより画成された空間が狭く空
気の流れが悪い車両用灯具において、曇り易い前記アウ
ターレンズの内面及び前記インナーレンズの表面の曇を
確実に防止することができる。
及びインナーレンズ及びインナーパネルにより画成され
た空間であって、狭く空気の流れが悪い空間内に湿気が
侵入してこの空間と対向するアウターレンズの内面及び
インナーレンズの表面が曇り易い状態となったとして
も、アウターレンズの内面及びインナーレンズの表面に
塗付された防曇性塗料でこの空間内の湿気を吸収するこ
とができる。この結果、アウターレンズ及びインナーレ
ンズ及びインナーパネルにより画成された空間が狭く空
気の流れが悪い車両用灯具において、曇り易い前記アウ
ターレンズの内面及び前記インナーレンズの表面の曇を
確実に防止することができる。
【0024】
【実施例】以下、本考案の車両用灯具の一実施例を図1
及び図2を参照して説明する。この例は、半密閉構造形
の車両用灯具に使用した例について説明する。図中、図
3乃至及び図5と同符号は同一のものを示す。
及び図2を参照して説明する。この例は、半密閉構造形
の車両用灯具に使用した例について説明する。図中、図
3乃至及び図5と同符号は同一のものを示す。
【0025】図において、60は防曇性塗料である。こ
の防曇性塗料60を多重レンズのうち、特に曇易いアウ
ターレンズ2の内面と、第1インナーレンズ21及び第
2インナーレンズ22の表面と、にそれぞれ塗布する。
すなわち、アウターレンズ2及び第1インナーレンズ2
1及び第2インナーレンズ22のうち、アウターレンズ
2の内面と第1インナーレンズ21及び第2インナーレ
ンズ22の表面とにより、画成された空間24と対向す
る面に防曇性塗料60を塗布する。図1に示すように、
全面に亘って若しくは部分的に塗布する。なお、図1に
おいて、図面の作製上ハッチングを省略し、防曇性塗料
60の部分にハッチングを施した。また、図面の作製上
防曇性塗料60の厚さを実際の厚さ(5〜20μm)よ
り強調して厚く図示してある。また、図2において、ア
ウターレンズ2の内面側に塗布した防曇性塗料60の部
分に破線を、第1インナーレンズ21及び第2インナー
レンズ22の表面側に塗布した防曇性塗料60の部分を
斜線を施す。
の防曇性塗料60を多重レンズのうち、特に曇易いアウ
ターレンズ2の内面と、第1インナーレンズ21及び第
2インナーレンズ22の表面と、にそれぞれ塗布する。
すなわち、アウターレンズ2及び第1インナーレンズ2
1及び第2インナーレンズ22のうち、アウターレンズ
2の内面と第1インナーレンズ21及び第2インナーレ
ンズ22の表面とにより、画成された空間24と対向す
る面に防曇性塗料60を塗布する。図1に示すように、
全面に亘って若しくは部分的に塗布する。なお、図1に
おいて、図面の作製上ハッチングを省略し、防曇性塗料
60の部分にハッチングを施した。また、図面の作製上
防曇性塗料60の厚さを実際の厚さ(5〜20μm)よ
り強調して厚く図示してある。また、図2において、ア
ウターレンズ2の内面側に塗布した防曇性塗料60の部
分に破線を、第1インナーレンズ21及び第2インナー
レンズ22の表面側に塗布した防曇性塗料60の部分を
斜線を施す。
【0026】この実施例における本考案の車両用部品
は、以上の如き構成からなるので、アウターレンズ2と
第1インナーレンズ21及び第2インナーレンズ22及
びインナーパネル23とにより画成された空間24であ
って、狭く空気の流れが悪い空間24内に湿気が侵入し
てこの空間24と対向するアウターレンズ21の内面及
び第1インナーレンズ21及び第2インナーレンズ22
の表面が曇り易い状態となったとしても、アウターレン
ズ2の内面及第1インナーレンズ21及び第2びインナ
ーレンズ22の表面に塗付された防曇性塗料60でこの
空間24内の湿気を吸収することができる。この結果、
アウターレンズ2及び第1インナーレンズ21及び第2
インナーレンズ22及びインナーパネル23により画成
された空間24が狭く空気の流れが悪い車両用灯具にお
いて、曇り易いアウターレンズ2の内面及び第1インナ
ーレンズ21及び第2インナーレンズ22の表面の曇を
確実に防止することができる。
は、以上の如き構成からなるので、アウターレンズ2と
第1インナーレンズ21及び第2インナーレンズ22及
びインナーパネル23とにより画成された空間24であ
って、狭く空気の流れが悪い空間24内に湿気が侵入し
てこの空間24と対向するアウターレンズ21の内面及
び第1インナーレンズ21及び第2インナーレンズ22
の表面が曇り易い状態となったとしても、アウターレン
ズ2の内面及第1インナーレンズ21及び第2びインナ
ーレンズ22の表面に塗付された防曇性塗料60でこの
空間24内の湿気を吸収することができる。この結果、
アウターレンズ2及び第1インナーレンズ21及び第2
インナーレンズ22及びインナーパネル23により画成
された空間24が狭く空気の流れが悪い車両用灯具にお
いて、曇り易いアウターレンズ2の内面及び第1インナ
ーレンズ21及び第2インナーレンズ22の表面の曇を
確実に防止することができる。
【0027】なお、上述の実施例においては、半密閉構
造形の車両用灯具について説明したが、密閉構造形の車
両用灯具にも使用することができる。
造形の車両用灯具について説明したが、密閉構造形の車
両用灯具にも使用することができる。
【0028】さらに、上述の実施例において、アウター
レンズ2の内面や第1インナーレンズ21及び第2イン
ナーレンズ22の表面等に防曇性塗料60を全面に亘っ
て塗布すれば、防曇性塗料60の塗布量が大となり、そ
の分水の吸収量が増大してアウターレンズ2や第1イン
ナーレンズ21及び第2インナーレンズ22の曇止効果
がさらに向上される。また、第1インナーレンズ21及
び第2インナーレンズ22の内面(第1光源バルブ32
及び第2光源バルブ42に対向する側の面)にも防曇性
塗料60を塗布しても良い。
レンズ2の内面や第1インナーレンズ21及び第2イン
ナーレンズ22の表面等に防曇性塗料60を全面に亘っ
て塗布すれば、防曇性塗料60の塗布量が大となり、そ
の分水の吸収量が増大してアウターレンズ2や第1イン
ナーレンズ21及び第2インナーレンズ22の曇止効果
がさらに向上される。また、第1インナーレンズ21及
び第2インナーレンズ22の内面(第1光源バルブ32
及び第2光源バルブ42に対向する側の面)にも防曇性
塗料60を塗布しても良い。
【0029】さらに、上述の防曇性塗料60は、一般
に、防曇効果を示すときには水を吸収し、かつ灯室20
や空間24内が乾燥した場合には水を放出させるもので
あり、しかもこの放出時の水の粒子の大きさが吸収時の
水の粒子の大きさに比較して非常に小さいので、湿気を
効率良く外部に排出させることができる。
に、防曇効果を示すときには水を吸収し、かつ灯室20
や空間24内が乾燥した場合には水を放出させるもので
あり、しかもこの放出時の水の粒子の大きさが吸収時の
水の粒子の大きさに比較して非常に小さいので、湿気を
効率良く外部に排出させることができる。
【0030】さらにまた、上述の防曇性塗料60は、全
般的に、トップコート塗料と同様に、被塗布材の表面を
保護すると共に、被塗布材の表面の平滑度を出すことが
できる。このため、上述のアウターレンズ2や第1イン
ナーレンズ21及び第2インナーレンズ22が樹脂レン
ズの場合、防曇性塗料60を塗布することにより、レン
ズ2及び21及び22の面の平滑度が向上されて光透過
性が向上され、レンズ2及び21及び22が明るくな
る。一方、上述のレンズ2及び21及び22がガラスの
場合、レンズ成形金型の面の鏡面加工が不要であり、そ
の粗面のままの成形金型でレンズ2及び21及び22を
成形しても、そのレンズ2及び21及び22の面に防曇
性塗料60を塗布することにより、所定の光透過性を得
ることができる。
般的に、トップコート塗料と同様に、被塗布材の表面を
保護すると共に、被塗布材の表面の平滑度を出すことが
できる。このため、上述のアウターレンズ2や第1イン
ナーレンズ21及び第2インナーレンズ22が樹脂レン
ズの場合、防曇性塗料60を塗布することにより、レン
ズ2及び21及び22の面の平滑度が向上されて光透過
性が向上され、レンズ2及び21及び22が明るくな
る。一方、上述のレンズ2及び21及び22がガラスの
場合、レンズ成形金型の面の鏡面加工が不要であり、そ
の粗面のままの成形金型でレンズ2及び21及び22を
成形しても、そのレンズ2及び21及び22の面に防曇
性塗料60を塗布することにより、所定の光透過性を得
ることができる。
【0031】なお、上述の防曇性塗料60としては、例
えば樹脂分子中に−0H基を多量に含有させると共に樹
脂自体を水溶化塩とした耐久性,防曇性,半導体性機能
を付与したアクリル系樹脂(出願人:昭和シェル石油株
式会社、代理人:友松英爾、種別:特許、整理番号:H
P000808−1、このFD出願に係るもの)の防曇
性塗料を使用する。かかる防曇性塗料60は、吸水量が
在来の防曇性塗料と比較して大であるから、上述のレン
ズ2の内面の曇止の効果が大である。また、かかる防曇
性塗料60は、半導体の性質を有するので、レンズ2及
び21及び22の面における静電気の帯電を防止するこ
とができる。
えば樹脂分子中に−0H基を多量に含有させると共に樹
脂自体を水溶化塩とした耐久性,防曇性,半導体性機能
を付与したアクリル系樹脂(出願人:昭和シェル石油株
式会社、代理人:友松英爾、種別:特許、整理番号:H
P000808−1、このFD出願に係るもの)の防曇
性塗料を使用する。かかる防曇性塗料60は、吸水量が
在来の防曇性塗料と比較して大であるから、上述のレン
ズ2の内面の曇止の効果が大である。また、かかる防曇
性塗料60は、半導体の性質を有するので、レンズ2及
び21及び22の面における静電気の帯電を防止するこ
とができる。
【0032】
【考案の効果】以上から明らかなように、本考案の車両
用灯具は、アウターレンズ及びインナーレンズ及びイン
ナーパネルにより画成された空間が狭く空気の流れが悪
い車両用灯具において、前記アウターレンズの内面及び
前記インナーレンズの表面に防曇性塗料を塗布したもの
であるから、アウターレンズ及びインナーレンズ及びイ
ンナーパネルにより画成された空間であって、狭く空気
の流れが悪い空間内に湿気が侵入してこの空間と対向す
るアウターレンズの内面及びインナーレンズの表面が曇
り易い状態となったとしても、アウターレンズの内面及
びインナーレンズの表面に塗付された防曇性塗料でこの
空間内の湿気を吸収することができる。この結果、アウ
ターレンズ及びインナーレンズ及びインナーパネルによ
り画成された空間が狭く空気の流れが悪い車両用灯具に
おいて、曇り易い前記アウターレンズの内面及び前記イ
ンナーレンズの表面の曇を確実に防止することができ
る。
用灯具は、アウターレンズ及びインナーレンズ及びイン
ナーパネルにより画成された空間が狭く空気の流れが悪
い車両用灯具において、前記アウターレンズの内面及び
前記インナーレンズの表面に防曇性塗料を塗布したもの
であるから、アウターレンズ及びインナーレンズ及びイ
ンナーパネルにより画成された空間であって、狭く空気
の流れが悪い空間内に湿気が侵入してこの空間と対向す
るアウターレンズの内面及びインナーレンズの表面が曇
り易い状態となったとしても、アウターレンズの内面及
びインナーレンズの表面に塗付された防曇性塗料でこの
空間内の湿気を吸収することができる。この結果、アウ
ターレンズ及びインナーレンズ及びインナーパネルによ
り画成された空間が狭く空気の流れが悪い車両用灯具に
おいて、曇り易い前記アウターレンズの内面及び前記イ
ンナーレンズの表面の曇を確実に防止することができ
る。
【図1】本考案の車両用灯具の一実施例を示し、半密閉
構造形の車両用灯具に使用した例の断面図
構造形の車両用灯具に使用した例の断面図
【図2】図1の本考案の車両用灯具の要部の分解斜視図
【図3】従来の車両用灯具を示し、半密閉構造形の車両
用灯具に使用した例の正面図
用灯具に使用した例の正面図
【図4】図3におけるIV−IV線断面図
【図5】図3の従来の車両用灯具の要部の分解斜視図
1…ハウジング、13…呼吸孔、2…アウターレンズ、
21…第1インナーレンズ、22…第2インナーレン
ズ、3…第1リフレクタ、32…第1光源バルブ、4…
第2リフレクタ、42…第2光源バルブ、5…グロメッ
ト、60…防曇性塗料。
21…第1インナーレンズ、22…第2インナーレン
ズ、3…第1リフレクタ、32…第1光源バルブ、4…
第2リフレクタ、42…第2光源バルブ、5…グロメッ
ト、60…防曇性塗料。
Claims (1)
- 【請求項1】 アウターレンズ及びインナーレンズ及び
ハウジングにより灯室が画成され、この複数の灯室内に
光源バルブが配設され、前記アウターレンズと前記イン
ナーレンズとの間にインナーパネルが設置され、このア
ウターレンズ及びインナーレンズ及びインナーパネルに
より画成された空間が狭く空気の流れが悪い車両用灯具
において、前記アウターレンズの内面及び前記インナー
レンズの表面に防曇性塗料を塗布したことを特徴とする
車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991101225U JP2549589Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991101225U JP2549589Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 車両用灯具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0550607U JPH0550607U (ja) | 1993-07-02 |
JP2549589Y2 true JP2549589Y2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14294960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991101225U Expired - Lifetime JP2549589Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | 車両用灯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2549589Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2549588Y2 (ja) * | 1991-12-10 | 1997-09-30 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2549588Y2 (ja) * | 1991-12-10 | 1997-09-30 | 市光工業株式会社 | 車両用灯具 |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP1991101225U patent/JP2549589Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0550607U (ja) | 1993-07-02 |
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