JPH0587706U - 灯 具 - Google Patents
灯 具Info
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- JPH0587706U JPH0587706U JP3433592U JP3433592U JPH0587706U JP H0587706 U JPH0587706 U JP H0587706U JP 3433592 U JP3433592 U JP 3433592U JP 3433592 U JP3433592 U JP 3433592U JP H0587706 U JPH0587706 U JP H0587706U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レンズの内面及び/又はリフレクタの反射面
に曇りが発生することが無く、曇りによる配光特性の低
下を防止する。 【構成】 レンズ13の内面13a及び反射鏡部8、
9、10の反射面8a、9a、10aに防曇膜24、2
4、・・・を塗布する。
に曇りが発生することが無く、曇りによる配光特性の低
下を防止する。 【構成】 レンズ13の内面13a及び反射鏡部8、
9、10の反射面8a、9a、10aに防曇膜24、2
4、・・・を塗布する。
Description
【0001】
本考案は新規な灯具に関する。詳しくは、レンズの内面及び/又はリフレクタ の反射面に曇りが発生することが無く曇りによる配光特性の低下を防止すること ができる新規な灯具を提供しようとするものである。
【0002】
灯具は、水分が侵入することを防ぐため略密閉状に形成されると共に、万が一 、水分が侵入した時のことを考慮して、灯具ボディの背面に通気孔等を設けたり 、乾燥剤を灯具ボディの中に配置したりして、レンズ及び/又はリフレクタに対 する曇り防止策が講じられている。
【0003】
ところが、灯具ボディの背面に通気孔を設けることは灯具ボディの形状を複雑 にし、また、乾燥剤を灯具ボディの中に配設することは、灯具本来の機能に無関 係な部材を必要とするため、コスト高の原因となるという問題があった。
【0004】
そこで、本考案灯具は、上記した課題を解決するために、レンズの内面及び/ 又はリフレクタの反射面に防曇剤を塗布したものである。
【0005】
従って、本考案灯具によれば、レンズの内面及び/又はリフレクタの反射面に 防曇剤を塗布したので、レンズの内面及び/又はリフレクタの反射面に水分が付 着しても、その水分は防曇剤に吸収されてレンズの内面及び/又はリフレクタの 反射面が曇ることがなく、また、防曇剤の含有水分が飽和状態になっても、該防 曇剤に吸収しきれないままとなった水分は水層膜を形成することになるので、い ずれにしても灯具内の水分がレンズの内面及び/又はリフレクタの反射面に曇り として生ずることは無く、レンズや反射面の曇りにより配光特性が低下するのを 防止することができる。
【0006】
以下に、本考案灯具の詳細を添付図面に示した実施例に従って説明する。
【0007】 尚、図面に示した実施例は、本考案灯具を自動車用前照灯1に適用したもので ある。
【0008】 前照灯1は、ハイビームランプ2と、ロービームランプ3と、車幅ランプ4と 非ランプ部5とから成り、前方から見て、左側からこの順序で配列されている。
【0009】 6は前照灯1のランプボディであり、該ランプボディ6は、前方から見て左右 方向に長い矩形の枠状で、上方から見て右側略1/3の部分7a(以下、「回り 込み部」と言う。)が右方へ行くに従い後方へ変位するような湾曲状をした前端 枠7と、該前端枠7の後端縁に連結され互いに隣接した状態で左右方向へ配列さ れた3つの反射鏡部8、9及び10と、該反射鏡部8、9、10のうち最も右側 の反射鏡部10の右側縁から略後方へ向かって突設されると共に上記回り込み部 7aの後端部に連結された側壁11とが合成樹脂により一体に形成されている。
【0010】 7bは前端枠7の前端部に前方及び右方に開口するように形成されたレンズ据 付溝である。
【0011】 上記3つの反射鏡部8、9及び10は略前方に向かって開口した椀状をしてお り、最も左側に位置した反射鏡部8(以下、「第1の反射鏡部」と言う。)は前 端枠7の開口面12の左端側の部分を開口面とし、中央に位置した反射鏡部9( 以下、「第2の反射鏡部」と言う。)は上記開口面12の略中央部を開口面とし 、もう一つの反射鏡部10(以下、「第3の反射鏡部」と言う。)は前端枠7の 開口面12のうち上方からみて湾曲状をした部分を開口面とすると共に、側壁1 1は前端枠7の開口面12のうち上方からみて略後方へ延びる右端部分に対応す るように形成されている。
【0012】 反射鏡部8、9及び10はその略全体が腕状をし、その内面が8a、9a、1 0aが回転放物面状で、かつ、例えば、アルミニウムを蒸着することによって高 い光反射性を有する反射面とされ、また、これら反射鏡部8、9、10のそれぞ れの後端部略中央にはバルブ取付孔8b、9b、10bが形成されている。
【0013】 13は上記ランプボディ6の前面及び右側面を覆うレンズであり、該ランプボ ディ6の前面及び右側面と略同じ形状を有する前面部14と該前面部14の周縁 から後方及び左方へ向かって突設した周壁部15とが合成樹脂、例えば、透明な アクリル又はポリカーボネート樹脂等により一体に形成される。
【0014】 レンズ13の前面部14の右端部14a(以下、「回り込み部」と言う。)及 び周壁部15の右端部15aは右方へ行くに従い後方へ変位するように湾曲して おり、回り込み部14aは上記側壁11の略右方を覆うようになっている。
【0015】 また、周壁部15の右端部15aは後方へ行くに従いその幅が小さくなるよう になっている。
【0016】 このようなレンズ13は周壁部15の後端部及び右側端部がランプボディ6の レンズ据付溝7b内にシール部材16を介して取着される。
【0017】 17、18及び19は電球であり、その口金部17a、18a、19aが反射 鏡部8、9、10のバルブ取付け孔8b、9b、10bに各別に挿通された状態 で取り付けられ、電球17、18、19のフィラメント17b、18b、19b が反射鏡部8、9、10の反射面8a、9a、10aの略焦点位置に各別に配置 される。
【0018】 しかして、レンズ13の第1の反射鏡部8に対応した部分と第1の反射鏡部8 とこれらにより画成された灯具空間20内に配置された電球17とによってハイ ビームランプ2が構成され、レンズ13の第2の反射鏡部9に対応した部分と第 2の反射鏡部9とこれらにより画成された灯具空間21内に配置された電球18 とによってロービームランプ3が構成され、レンズ13の第3の反射鏡部10に 対応した部分と第3の反射鏡部10とこれらにより画成された灯具空間22内に 配置された電球19とによって車幅ランプ4が構成される。
【0019】 また、ランプボディ6の前端枠7の回り込み部7a及び側壁11とレンズ13 の回り込み部14aとによって非ランプ部5が構成される。
【0020】 尚、このような、前照灯1は車体23(図2参照)の左前角部に配置され、そ の非ランプ部5は車体20の右側面の前端部に回り込むように位置される。
【0021】 24、24、・・・はレンズ13の内面13aの全域と反射面8a、9a、1 0aの全域に形成された防曇膜である。
【0022】 この防曇膜24、24、・・・は、吸水性に富む透明な合成樹脂からなる防曇 剤、例えば、アクリル系ブロックポリマーの液状のものをレンズ13の内面13 a及び反射面8a、9a、10aに吹き付けることによって均一に塗布した後、 加熱することで硬化させ、これにより、膜状を成すように形成する。
【0023】 尚、防曇剤24、24、・・・が硬化する際に生じる収縮等が反射面8a、9 a、10a上のアルミ蒸着膜に悪影響を及ぼさないようにするためには、防曇剤 を塗布する前に、これを塗布する部分に適度な熱、例えば、防曇剤24、24、 ・・・を硬化させるときの温度と略同じ温度にしておくと良い。
【0024】 しかして、前照灯1内に水分が侵入してレンズ13及び反射面8a、9a、1 0aに水分が付着すると、該水分は防曇膜24、24、・・・に吸収されるため 、レンズ13面及び反射面8a、9a、10aに曇りは発生せず、また、防曇膜 24、24、・・・の水分吸収が飽和状態になったときは、防曇膜24、24、 ・・・の表面に水の層ができるのでレンズ13の内面13aや反射面8a、9a 、10aが濡れることはあっても、曇りが発生することは無い。
【0025】 尚、防曇膜24、24、・・・により吸収された水分は、前照灯1内が乾燥状 態となると防曇膜24、24、・・・から放出され、防曇膜24、24、・・・ は再び水分を吸収できる状態、即ち、乾燥状態になる。
【0026】 そして、このような防曇膜24、24、・・・はランプ2、3、4が点灯した 際の非ランプ部5における曇りの発生防止に特に有効である。
【0027】 即ち、レンズ13及び反射面8a、9a、10aはランプ2、3、4が点灯さ れると、電球17、18、19からの光が照射されるのでかなり高温になり、こ れにより、これらに付着していた水分は蒸発される。
【0028】 しかし、レンズ13の非ランプ部5と対応した部分にはこのように光が照射さ れないために温度が上がらず、そのため、当該部分に生じた曇りは熱により蒸発 されることはなくいつまでも曇りが生じたままとなっていたが、本実施例におけ る前照灯1によれば、上述のように非ランプ部5に対応したレンズ13の部分に 曇りが発生することは無い。
【0029】
以上に記載したところから明らかなように、本考案灯具は、前面が開口し内面 に反射面が形成されたリフレクタと該リフレクタの開口面を覆うように配置され たレンズとを有する灯具であって、レンズの内面及び/又はリフレクタの反射面 に防曇剤を塗布したことを特徴とする。
【0030】 従って、本考案灯具によれば、レンズの内面及び/又はリフレクタの反射面に 防曇剤を塗布したので、レンズの内面及び/又はリフレクタの反射面に水分が付 着しても、その水分は防曇剤に吸収されてレンズの内面及び/又はリフレクタの 反射面が曇ることがなく、また、防曇剤の含有水分が飽和状態になっても、該防 曇剤に吸収しきれないままとなった水分は水層膜を形成することになるので、い ずれにしても灯具内の水分がレンズの内面及び/又はリフレクタの反射面に曇り として生ずることは無く、レンズや反射面の曇りにより配光特性が低下するのを 防止することができる。
【0031】 尚、上記実施例においては、本考案灯具を自動車用の前照灯に適用したが、本 考案はこのような種類の灯具に限らず、リフレクタと該リフレクタの開口面を覆 うように配置されたレンズとを有する灯具や前面が開口した灯具ボディと該灯具 ボディの開口面を覆うレンズとを有する各種の灯具に適用することができる。
【0032】 また、上記実施例においては、ランプボディの内面を反射面としたが、ランプ ボディとは別の反射鏡を設けた灯具にも適用することもでき、かかる場合、反射 鏡の反射面に防曇剤を塗布するようにすれば良い。
【0033】 更に、反射鏡部の後端部に通気孔を設けておれば灯具内に侵入した水分を有効 に灯具外に排出することができる。
【0034】 この他、上記実施例に示したランプボディ、レンズその他各部の構造ないし形 状や防曇剤の種類等は本考案を実施するに当たっての具体化のほんの一例を示し たものに過ぎず、これらによって本考案の技術的範囲が限定的に解釈されてはな らない。
【図1】本考案灯具を自動車用前照灯に適用した実施の
一例を示す正面図である。
一例を示す正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大断面図であ
る。
る。
【図4】図1のIV−IV線に沿う要部の拡大断面図で
ある。
ある。
【図5】図2のV−V線に沿う拡大断面図である。
1 灯具 8 リフレクタ 8a 反射面 9 リフレクタ 9a 反射面 10 リフレクタ 10a 反射面 12 開口面 13 レンズ 13a 内面 24 防曇剤
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F21V 7/22 Z 2113−3K
Claims (1)
- 【請求項1】 前面が開口し内面に反射面が形成された
リフレクタと該リフレクタの開口面を覆うように配置さ
れたレンズとを有する灯具であって、レンズの内面及び
/又はリフレクタの反射面に防曇剤を塗布したことを特
徴とする灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992034335U JP2596069Y2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 灯 具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992034335U JP2596069Y2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 灯 具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0587706U true JPH0587706U (ja) | 1993-11-26 |
JP2596069Y2 JP2596069Y2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=12411276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992034335U Expired - Fee Related JP2596069Y2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 灯 具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2596069Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009054348A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Nof Corp | 車両用灯具 |
JP2014146465A (ja) * | 2013-01-28 | 2014-08-14 | Koito Mfg Co Ltd | 車輌用前照灯 |
JPWO2014017274A1 (ja) * | 2012-07-24 | 2016-07-07 | 出光ライオンコンポジット株式会社 | 車両用灯具 |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP1992034335U patent/JP2596069Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009054348A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Nof Corp | 車両用灯具 |
JPWO2014017274A1 (ja) * | 2012-07-24 | 2016-07-07 | 出光ライオンコンポジット株式会社 | 車両用灯具 |
JP2014146465A (ja) * | 2013-01-28 | 2014-08-14 | Koito Mfg Co Ltd | 車輌用前照灯 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2596069Y2 (ja) | 1999-06-07 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |