JPH0898509A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

Info

Publication number
JPH0898509A
JPH0898509A JP23186094A JP23186094A JPH0898509A JP H0898509 A JPH0898509 A JP H0898509A JP 23186094 A JP23186094 A JP 23186094A JP 23186094 A JP23186094 A JP 23186094A JP H0898509 A JPH0898509 A JP H0898509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
power supply
load
switch element
switching element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23186094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Onishi
雅人 大西
Takashi Kanda
隆司 神田
Kazuo Yoshida
和雄 吉田
Masahiro Naruo
誠浩 鳴尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP23186094A priority Critical patent/JPH0898509A/ja
Publication of JPH0898509A publication Critical patent/JPH0898509A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インダクタを用いることなく電力変換を可能と
し、小型化かつ低雑音の電源装置を提供する。 【構成】交流電源ACを整流回路REで全波整流して得
た脈流電源をスイッチトキャパシタSCよりなる電力変
換部で電力変換して負荷Zに供給する。スイッチトキャ
パシタSCは、2個のコンデンサC1 ,C2 とスイッチ
ング素子S11〜S 18を備え、入力電圧が基準電圧よりも
高い期間には、整流回路REからコンデンサC1 を充電
しつつコンデンサC2 から負荷Zに放電する状態と、整
流回路REからコンデンサC2 を充電しつつコンデンサ
1 から負荷Zに放電する状態とを交互に繰り返す。入
力電圧が基準電圧よりも低い期間には、整流回路REの
出力電圧とコンデンサC1 の両端電圧との加算電圧をコ
ンデンサC2 に印加する状態と、コンデンサC2 の両端
を負荷Zに接続する状態とを交互に繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脈流電源をスイッチト
キャパシタにより電力変換して負荷に供給する電源装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、脈流電源を電力変換して負荷
に供給する電源装置として、図39に示すようなチョッ
パ回路を用いるものが知られている。すなわち、図39
に示した電源装置は、商用交流電源などの交流電源AC
をダイオードブリッジよりなる整流回路REにより全波
整流することによって得られた脈流電源を入力とする昇
圧型のチョッパ回路により負荷Zに電力を供給するもの
であって、チョッパ回路により負荷Zへの供給電力を制
御可能としているものである。
【0003】チョッパ回路は、整流回路REの直流出力
端間にインダクタLとスイッチング素子Sとの直列回路
を接続し、ダイオードDとコンデンサCとの直列回路を
スイッチング素子Sに並列接続した構成を有し、コンデ
ンサCの両端電圧を負荷Zに供給する。この種のチョッ
パ回路の動作は周知であるが、図40に基づいて簡単に
説明する。いま、整流回路REから出力されるチョッパ
回路への入力電圧Vinが図40(a)のような脈流波形
であって、スイッチング素子Sは、図40(c)のよう
な制御信号により制御されているものとする。このと
き、スイッチング素子Sは、時刻t0 〜t1 の期間では
オンになり、時刻t1 〜t2 の期間ではオフになる。ま
た、スイッチング素子Sのスイッチング周波数は、交流
電源ACの周波数に比較して十分に高く設定してある。
スイッチング素子Sのオン期間には、インダクタLとス
イッチング素子Sとの直列回路に電流IL が流れ、イン
ダクタLにエネルギが蓄積される。次に、スイッチング
素子Sがオフになると、インダクタLの蓄積エネルギは
ダイオードDを通ってコンデンサCおよび負荷Zに供給
される。したがって、チョッパ回路への入力電流Iin
図40(b)のようであるときに、インダクタLを流れ
る電流IL は図40(d)のようになる。すなわち、ダ
イオードDの電圧降下を無視すれば、チョッパ回路の出
力電圧Vzは、入力電圧VinにインダクタLの両端電圧
を加算した電圧となり、入力電圧Vinに対して昇圧され
ることになる。
【0004】チョッパ回路の出力電圧Vz(すなわちコ
ンデンサCの両端電圧)は、図40(e)に示すよう
に、スイッチング素子Sのオン期間にはコンデンサCの
放電によって低下し、スイッチング素子Sのオフ期間に
はコンデンサCへの充電によって上昇することになる。
この種のチョッパ回路における出力電圧Vzおよび出力
電力は、スイッチング素子Sのオン期間とオフ期間との
関数であることが知られているから、スイッチング素子
Sのオン期間とオフ期間とを制御信号によって制御すれ
ば、負荷Zへの供給電力を制御することができるのであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来構成では、脈流電源に対する電力変換を行なうに際し
てチョッパ回路を用いることでインダクタLが必須にな
っている。コンデンサCは出力電圧Vzの安定化に用い
るものではないから比較的小型のものを用いることがで
きが、インダクタLは高周波用とは言え他の部品に比較
すると大型であるから全体の大きさの中でインダクタL
の占める割合が大きくなり、結局、大型化につながると
いう問題がある。しかも、インダクタLの周囲に形成さ
れる電磁界により他の機器に誘導雑音が生じるという問
題もある。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、インダクタを用いることなく電力変換を可能と
し、インダクタを用いる構成に比較して小型化が可能で
あって、かつ雑音が低減された電源装置を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、脈流
電源を電力変換部で電力変換して負荷に供給する電源装
置であって、電力変換部は、第1のキャパシタおよび第
2のキャパシタと、第1のキャパシタの各一端を脈流電
源の一端に選択的に接続させる第1のスイッチ要素と、
第1のスイッチ要素により選択された第1のキャパシタ
の一端が脈流電源の一端に接続されているときに脈流電
源の両端間に第1のキャパシタと負荷との一方を選択的
に接続させる第2のスイッチ要素と、第1のスイッチ要
素により選択された第1のキャパシタの他端が脈流電源
の一端に接続されているときに第2のキャパシタの両端
間に脈流電源と第1のキャパシタとの直列回路と負荷と
の一方を選択的に接続させる第3のスイッチ要素と、各
スイッチ要素を制御する制御回路とを備え、制御回路
は、電力変換部への入力電圧が基準電圧よりも高い期間
と低い期間とでは脈流電源の一端に接続される第1のキ
ャパシタの各一端を入れ換えるように第1のスイッチ要
素を制御し、電力変換部への入力電圧が基準電圧よりも
高い期間には第1のキャパシタを複数個のコンデンサの
直列回路により構成して脈流電源の両端間に第1のキャ
パシタと負荷とを脈流電源の電圧変動よりも十分に短い
周期で交互に接続するように第2のスイッチ要素を制御
し、入力電圧が基準電圧よりも低い期間には第1のキャ
パシタを上記コンデンサの並列回路により構成して第2
のキャパシタの両端間に第1のキャパシタと脈流電源と
の直列回路と負荷とを脈流電源の電圧変動よりも十分に
短い周期で交互に接続するように第3のスイッチ要素を
制御することを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、脈流電源を電力変換部
で電力変換して負荷に供給する電源装置であって、電力
変換部は、第1のキャパシタおよび第2のキャパシタ
と、第1のキャパシタの各一端を脈流電源の一端に選択
的に接続させる第1のスイッチ要素と、第1のスイッチ
要素により選択された第1のキャパシタの一端が脈流電
源の一端に接続されているときに脈流電源の両端間に第
1のキャパシタと負荷との一方を選択的に接続させる第
2のスイッチ要素と、第1のスイッチ要素により選択さ
れた第1のキャパシタの一端が脈流電源の一端に接続さ
れているときに脈流電源の両端間に第2のキャパシタと
負荷との一方を選択的に接続させる第3のスイッチ要素
と、第1のスイッチ要素により選択された第1のキャパ
シタの他端が脈流電源の一端に接続されているときに第
2のキャパシタの両端間に脈流電源と第1のキャパシタ
との直列回路と負荷との一方を選択的に接続させる第4
のスイッチ要素と、各スイッチ要素を制御する制御回路
とを備え、制御回路は、電力変換部への入力電圧が基準
電圧よりも高い期間と低い期間とでは脈流電源の一端に
接続される第1のキャパシタの各一端を入れ換えるよう
に第1のスイッチ要素を制御し、電力変換部への入力電
圧が基準電圧よりも高い期間には第1のキャパシタを複
数個のコンデンサの直列回路により構成して脈流電源の
両端間に第1のキャパシタと第2のキャパシタと負荷と
を脈流電源の電圧変動よりも十分に短い周期で択一的に
接続するように第2のスイッチ要素および第3のスイッ
チ要素を制御し、入力電圧が基準電圧よりも低い期間に
は第1のキャパシタを上記コンデンサの並列回路により
構成して第2のキャパシタの両端間に第1のキャパシタ
と脈流電源との直列回路と負荷とを脈流電源の電圧変動
よりも十分に短い周期で交互に接続するように第4のス
イッチ要素を制御することを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、1つの脈流電源に対し
て上記電力変換部を複数個設け、各電力変換部から各別
の負荷に給電するとともに、制御回路は各電力変換部の
各スイッチ要素の切換タイミングを互いにずらして制御
することを特徴とする。請求項4の発明は、脈流電源を
電力変換部で電力変換して一対の負荷に供給する電源装
置であって、電力変換部は、第1のキャパシタおよび第
2のキャパシタと、第1のキャパシタ各一端を脈流電源
の一端に選択的に接続させる第1のスイッチ要素と、第
2のキャパシタの各一端を脈流電源の一端に選択的に接
続させる第2のスイッチ要素と、第1のスイッチ要素お
よび第2のスイッチ要素により選択された第1のキャパ
シタおよび第2のキャパシタの一端が脈流電源の一端に
接続されているときに脈流電源の両端間に第1のキャパ
シタと第2のキャパシタとの一方を選択的に接続させか
つ脈流電源に接続されていないキャパシタの両端間に負
荷を接続する第3のスイッチ要素と、第1のスイッチ要
素により選択された第1のキャパシタの他端が脈流電源
の一端に接続されているときに第2のキャパシタの両端
間に脈流電源と第1のキャパシタとの直列回路と負荷と
の一方を選択的に接続させる第4のスイッチ要素と、第
2のスイッチ要素により選択された第2のキャパシタの
他端が脈流電源の一端に接続されているときに第1のキ
ャパシタの両端間に脈流電源と第2のキャパシタとの直
列回路と負荷との一方を選択的に接続させる第5のスイ
ッチ要素と、各スイッチ要素を制御する制御回路とを備
え、制御回路は、電力変換部への入力電圧が所定の基準
電圧よりも高い期間には第1のキャパシタと第2のキャ
パシタとの一方を脈流電源の両端間に接続するとともに
他方に負荷を接続するようにして脈流電源の電圧変動よ
りも十分に短い周期で接続関係を交互に入れ換えるよう
に第3のスイッチ要素を制御し、入力電圧が基準電圧よ
りも低い期間には、第1のキャパシタの脈流電源に接続
されている一端を入力電圧が基準電圧よりも高い期間と
は入れ換え、第1のキャパシタと脈流電源との直列回路
を第2のキャパシタの両端に接続する状態と、第2のキ
ャパシタの両端間に負荷を接続する状態と、第2のキャ
パシタの脈流電源に接続されている一端を入力電圧が基
準電圧よりも高い期間とは入れ換え、第2のキャパシタ
と脈流電源との直列回路を第1のキャパシタの両端に接
続する状態と、第1のキャパシタの両端間に負荷を接続
する状態との4状態を脈流電源の電圧変動よりも十分に
短い周期で順次択一的に選択するように第1のスイッチ
要素と第2のスイッチ要素と第4のスイッチ要素と第5
のスイッチ要素とを制御することを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、脈流電源を電力変換部
で電力変換して負荷に供給する電源装置であって、電力
変換部は、第1のキャパシタおよび第2のキャパシタ
と、第1のキャパシタに直列接続された第1のスイッチ
要素と、第2のキャパシタに直列接続された第2のスイ
ッチ要素と、負荷に直列接続された第3のスイッチ要素
と、第1のキャパシタと第1のスイッチ要素との直列回
路の各一端を脈流電源の一端に選択的に接続させる第4
のスイッチ要素と、第2のキャパシタおよび第2のスイ
ッチ要素の直列回路と負荷および第3のスイッチ要素の
直列回路とを並列した並列回路の一端に第1のキャパシ
タの各一端を選択的に接続させる第5のスイッチ要素
と、各スイッチ要素を制御する制御回路とを備え、制御
回路は、電力変換部への入力電圧が第1の基準電圧以上
の期間には脈流電源の両端間に、第1のキャパシタと負
荷との直列回路と第1のキャパシタと第2のキャパシタ
との直列回路とを脈流電源の電圧変動よりも十分に短い
周期で交互に接続し、入力電圧が第1の基準電圧よりも
低く第2の基準電圧よりも高い期間には脈流電源と第1
のキャパシタとの直列回路の両端間に、第2のキャパシ
タと負荷とを脈流電圧の電圧変動よりも十分に短い周期
で交互に接続し、第2の基準電圧以下の期間には第2の
キャパシタのみを負荷に接続するように各スイッチ要素
を制御することを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、脈流電源を電力変換部
で電力変換して負荷に供給する電源装置であって、電力
変換部は、第1のキャパシタおよび第2のキャパシタ
と、第1のキャパシタに直列接続された第1のスイッチ
要素と、負荷に直列接続された第2のスイッチ要素と、
第1のキャパシタと第1のスイッチ要素との直列回路の
各一端を脈流電源の一端に選択的に接続させる第3のス
イッチ要素と、第2のキャパシタに第1のキャパシタお
よび第1のスイッチの直列回路を直列接続する状態と第
2のキャパシタの両端間に負荷および第2のスイッチ要
素の直列回路を接続する状態とを選択する第4のスイッ
チ要素と、各スイッチ要素を制御する制御回路とを備
え、制御回路は、電力変換部への入力電圧が基準電圧よ
りも高い期間には脈流電源の両端間に、第1のキャパシ
タおよび第2のキャパシタの直列回路と負荷とを脈流電
源の電圧変動よりも十分に短い周期で交互に接続し、入
力電圧が基準電圧よりも低い期間には第2のキャパシタ
の両端間に脈流電源と第1のキャパシタとの直列回路と
負荷とを脈流電源の電圧変動よりも十分に短い周期で交
互に接続するように各スイッチ要素を制御することを特
徴とする。
【0012】
【作用】各請求項の発明は、基本的には、2個のキャパ
シタを備えたスイッチトキャパシタよりなる電力変換部
で脈流電源を電力変換して負荷に給電するものであっ
て、電力変換部への入力電圧が基準電圧よりも高い期間
には、少なくとも一方のキャパシタに対して脈流電源か
ら充電する状態と、負荷に給電する状態とを交互に切り
換えるようにし、入力電圧が基準電圧よりも低い期間に
は、脈流電源により充電されたキャパシタの端子電圧を
脈流電源の電圧に加算して他方のキャパシタを充電する
状態と、他方のキャパシタから負荷に給電する状態とを
交互に切り換えるようにしているのである。このような
動作によって、入力電圧の高い期間には脈流電源からは
キャパシタと負荷とに交互に給電することで入力電流を
入力電圧に追随させることが可能になり、また入力電圧
の低い期間には入力電圧の高い期間に得たエネルギの一
部を利用して負荷への印加電圧の低下を防止することが
できる。さらに、入力電圧にかかわらず入力電流をほぼ
連続的に流し続けることができ、しかもインダクタを用
いていないから、入力高調波を抑制できるのである。
【0013】とくに、請求項1の発明の構成では、入力
電圧が基準電圧よりも高い期間に充電されるキャパシタ
を複数個のコンデンサで構成し、充電時にはコンデンサ
を直列接続し放電時にはコンデンサを並列接続するか
ら、入力電圧が基準電圧よりも低い期間に負荷に印加さ
れる電圧が高くなり過ぎるのを防止できる。また、請求
項2の発明の構成では、請求項1の構成に加えて、入力
電圧の高い期間に両キャパシタをともに充電しているこ
とによって、入力電圧の低い期間に負荷に給電する一方
のキャパシタに対して他方のキャパシタと脈流電源との
直列回路から給電する際に、上記一方のキャパシタの端
子電圧と給電電圧とに大きな電位差が生じないようにす
ることができ、結果的に期間の切り換え時における入力
電流の不連続性を抑制することができ、入力高調波をよ
り一層抑制することができる。
【0014】請求項3の発明の構成では、各別の負荷に
給電する電力変換部を複数個設け、かつ各電力変換部の
スイッチ要素の切換タイミングを互いにずらしているか
ら、脈流電源からの入力電流に休止期間が生じないよう
にすることができ、しかも入力電流の合計を入力電圧の
変化にほぼ追随させることができ、入力高調波をさらに
抑制することができる。
【0015】請求項4の発明の構成では、入力電圧の高
い期間において2つのキャパシタに対して交互に充電す
るとともに、一方が充電されている期間に他方から負荷
に給電するから、脈流電源はいずれかのキャパシタにつ
ねに充電し続けることになって、キャパシタと負荷とに
交互に給電する場合に比較すると、脈流電源の出力側の
インピーダンスの変化が少なくなり、結果的に入力高調
波の抑制につながるのである。しかも、入力電圧の高い
期間に両キャパシタに充電しているから、入力電圧の低
い期間に切り替わる際の入力電流の不連続を抑制できる
のである。
【0016】請求項5の発明の構成では、入力電圧の高
い期間には両キャパシタが直列接続されて充電され、か
つ脈流電圧から一方のキャパシタの端子電圧を減算した
電圧が負荷に印加されるから、入力電圧に対して降圧し
た電圧を負荷に印加することができる。このことによっ
て、入力電圧の高低にかかわらず負荷への印加電圧をほ
ぼ一定に保つことが可能になる。しかも、入力電圧の高
い期間に両キャパシタを充電しているから、入力電圧の
高い期間から低い期間への切り換えに伴う入力電流の変
化が少なくなる。
【0017】請求項6の発明の構成では、入力電圧の高
い期間には両キャパシタが直列接続されて充電され、入
力電圧の低い期間には一方のキャパシタと脈流電源の出
力電圧との加算値で他方のキャパシタが充電され、かつ
そのキャパシタから負荷に給電されるから、入力電圧の
高い期間から低い期間への移行時における負荷への印加
電圧の変化を少なくすることができる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)本実施例は、図1に示すように、商用交流
電源のような交流電源ACをダイオードブリッジよりな
る整流回路REで全波整流して得た脈流電源を電力変換
部で電力変換して負荷Zに供給する電源装置であって、
電力変換部としての従来の昇圧型チョッパ回路に代えて
スイッチトキャパシタSCを用いたものである。
【0019】スイッチトキャパシタSCはキャパシタと
しての2個のコンデンサC1 ,C2を備え、各コンデン
サC1 ,C2 にはそれぞれスイッチング素子S11,S12
が直列接続され、また負荷Zにもスイッチング素子S13
が直列接続される。これらの3つの直列回路はスイッチ
ング素子S11〜S13側の一端同士を接続した形で互いに
並列接続され、この並列回路はスイッチング素子S14
介して整流回路REの直流出力端に接続される。さら
に、コンデンサC1 とスイッチング素子S14との直列回
路にはスイッチング素子S15が並列接続され、コンデン
サC2 とスイッチング素子S14との直列回路にはスイッ
チング素子S16が並列接続される。また、スイッチング
素子S11とスイッチング素子S13との直列回路にはスイ
ッチング素子S17が並列接続され、スイッチング素子S
12とスイッチング素子S13との直列回路にはスイッチン
グ素子S18が並列接続される。以上の接続関係の説明か
ら明らかなように、各コンデンサC1 ,C2 は整流回路
REおよび負荷Zに対して同じ形で対称的に接続されて
いる。各スイッチング素子S11〜S18は、バイポーラト
ランジスタ,MOSFET、半導体リレーなどを用いた
ものであり、図2に示すように、規定の基準電圧Vth
対してスイッチトキャパシタSCへの入力電圧Vinが高
い期間β(時刻t1 〜t2 )と低い期間α(時刻t0
1 )とに分けて制御される。
【0020】いま、期間βにおいて整流回路REの出力
によってコンデンサC1 を充電するものとする。この場
合、期間βにおいては、スイッチング素子S11,S14
18をオンにし、他のスイッチング素子S12,S13,S
15〜S17をオフにして整流回路REからコンデンサC1
を充電するとともにコンデンサC2 から負荷Zに放電す
る状態と、スイッチング素子S12,S14,S17をオンに
し、他のスイッチング素子S11,S13,S15〜S16,S
18をオフにして整流回路REからコンデンサC 2 を充電
するとともにコンデンサC1 から負荷Zに放電する状態
とを交互に繰り返す。要するに、スイッチング素子S14
をオンに保つとともに、スイッチング素子S13,S15
16をオフに保ち、スイッチング素子S11,S18とスイ
ッチング素子S12,S17とを交互にオン・オフさせるこ
とによって、コンデンサC1 の充電およびコンデンサC
2 から負荷Zへの給電を行なう状態と、コンデンサC2
の充電およびコンデンサC1 から負荷Zへの給電を行な
う状態とを交互に繰り返すのである。
【0021】一方、期間αにおいては、コンデンサC2
の充電と放電とを交互に行なうのであって、コンデンサ
2 の充電にはスイッチング素子S12とスイッチング素
子S 15とをオンにし、他のスイッチング素子S11
13,S14,S16〜S18をオフにして整流回路REの出
力電圧とコンデンサC1 の両端電圧との加算電圧をコン
デンサC2 に印加する。また、コンデンサC2 を放電さ
せて負荷Zに給電する際には、スイッチング素子S18
オンにし、他のスイッチング素子S11〜S17をオフにし
てコンデンサC2 の両端を負荷Zに接続する。つまり、
スイッチング素子S 11,S13,S14,S16,S17をオフ
に保ち、スイッチング素子S12およびスイッチング素子
15をオンにする状態とスイッチング素子S18をオンに
する状態とを交互に選択する。なお、スイッチング素子
15はオンに保つようにしてもよく、このほうが制御対
象が少なくなって構成の簡略化につながる。
【0022】上述した動作は、期間βにおいてコンデン
サC1 に充電するとともにコンデンサC2 から負荷Zに
給電する状態とコンデンサC2 に充電するとともにコン
デンサC1 から負荷Zに給電する状態とを交互に繰り返
し、期間αにおいてコンデンサC1 の両端電圧と整流回
路REの出力電圧との加算電圧をコンデンサC2 に印加
してコンデンサC2 を充電する状態とコンデンサC2
ら負荷Zに給電する状態とを交互に繰り返す場合につい
て説明したが、コンデンサC1 とコンデンサC 2 とは上
述したように整流回路REおよび負荷Zに対して対称的
に接続されているから入れ替え可能である。すなわち、
上述の説明におけるコンデンサC1 とコンデンサC2
を読み替えるとともに、スイッチング素子S11,S15
17とスイッチング素子S12,S16,S18とを読み替え
れば、期間αにおいてコンデンサC1 の充放電を繰り返
す動作になる。
【0023】上述したように、コンデンサC1 とコンデ
ンサC2 とは、ともに整流回路REの出力によって充電
可能であるから、両コンデンサC1 ,C2 として同仕様
のものを用い、期間βにおいて両コンデンサC1 ,C2
に交互に充電することで、両コンデンサC1 ,C2 の両
端電圧をほぼ等しくすることができ、期間αと期間βと
における負荷Zへの印加電圧の差を小さくすることがで
きるとともに、入力電流が連続的になる。また、インダ
クタを用いていないから小型化が可能であって誘導雑音
がなく、しかも、入力電流の波形歪が少ない電源装置を
提供することができる。負荷Zへの供給電力を調節する
には、各コンデンサC1 ,C2 の充電時間や負荷Zへの
給電時間を調節するように、各スイッチング素子S11
18のオン・オフのタイミングを制御すればよい。
【0024】(実施例2)本実施例は、図3に示すよう
にスイッチトキャパシタSCを構成したものであって、
それぞれスイッチング素子S7 ,S8 が直列接続された
仕様の等しい2個のコンデンサC11,C12を用いるとと
もに、両直列回路のスイッチング素子S7,S8 側の一
端を共通に接続し、さらにコンデンサC11を有する一方
の直列回路の他端には切換スイッチング素子S6 を設け
てある。切換スイッチング素子S6は、コンデンサC11
の一端をコンデンサC12のいずれか一端に選択的に接続
するものである。したがって、スイッチング素子S7
8 をともにオンにし、切換スイッチング素子S6 でG
側を選択すれば、両コンデンサC11,C12は並列接続さ
れ、スイッチング素子S7 をオン、スイッチング素子S
8 をオフにし、切換スイッチング素子S6 でH側を選択
すれば、両コンデンサC11,C12は直列接続されるので
ある。つまり、コンデンサC11,C12は請求項1におけ
る第1のキャパシタとして機能し、図3におけるコンデ
ンサC2 は第2のキャパシタとして機能する。また、第
1のスイッチ要素としての切換スイッチング素子S2
第2のスイッチ要素としての切換スイッチング素子S1
およびスイッチング素子S5 、第3のスイッチ要素とし
ての切換スイッチング素子S3 およびスイッチング素子
4 を備える。
【0025】各切換スイッチング素子S1 〜S3
6 、スイッチング素子S4 ,S5 ,S 7 ,S8 は、実
施例1と同様に、期間αと期間βとに分けて制御され
る。すなわち、期間αにおいては切換スイッチング素子
1 でB側を選択するとともに、切換スイッチング素子
2 でD側を選択し、スイッチング素子S4 をオフに保
つ。また、スイッチング素子S7 ,S8 はともにオンに
し、切換スイッチング素子S 6 でG側を選択する。この
間に、切換スイッチング素子S3 ではE側とF側とを交
互に選択し、切換スイッチング素子S3 の選択状態に同
期して、スイッチング素子S5 では切換スイッチング素
子S3 の切換周期の半分の周期でオン・オフを交互に繰
り返す。
【0026】期間αになった時点では切換スイッチング
素子S3 をE側に接続し、スイッチング素子S5 をオン
にする。したがって、図4(b)のようにコンデンサC
11,C12の並列回路の両端電圧と整流回路REとの加算
電圧がコンデンサC2 に印加される。こうしてコンデン
サC11,C12は放電されコンデンサC2 は充電される。
充電および放電の程度はコンデンサC11,C12,C2
容量や切換スイッチング素子S2 ,S3 およびスイッチ
ング素子S5 のオン抵抗により決まる。
【0027】次に、切換スイッチング素子S3 でE側が
選択されている間にスイッチング素子S5 がオフになる
と、コンデンサC11,C12の放電とコンデンサC2 の充
電とが停止する。さらに、切換スイッチング素子S3
F側を選択するときにはスイッチング素子S5 が再びオ
ンになるから、コンデンサC2 は負荷Zを通して放電し
負荷Zに給電する。切換スイッチング素子S3 がF側を
選択している間にもスイッチング素子S5 はオフになっ
て、負荷Zへの給電が停止する。上述の動作が期間αに
おいて繰り返されるのである。
【0028】一方、期間βにおいては、切換スイッチン
グ素子S2 でC側を選択し、スイッッチング素子S5
オフに保する。さらに、切換スイッチング素子S6 でH
側を選択し、スイッチング素子S7 をオン、スイッチン
グ素子S8 をオフにすることで、図4(a)のようにコ
ンデンサC11,C12を直列接続する。また、切換スイッ
チング素子S1 ではA側とB側とを交互に選択し、スイ
ッチング素子S4 は切換スイッチング素子S1 がB側を
選択している期間の一部期間にオンにする。したがっ
て、切換スイッチング素子S1 でA側を選択している期
間には整流回路REから負荷Zに給電され、切換スイッ
チング素子S1 でB側を選択している一部期間にはコン
デンサC11,C12の直列回路が整流回路REから充電さ
れることになる。
【0029】上述のように、コンデンサC11,C12の充
電時に図4(a)のように両コンデンサC11,C12を直
列接続し、コンデンサC11,C12からコンデンサC2
充電する際には図4(b)のように両コンデンサC11
12を並列接続するようにスイッチング素子S7 ,S8
および切換スイッチング素子S6 の動作タイミングを制
御する。この動作では、期間βにおいてコンデンサ
11,C12の直列回路に充電した電圧の略2分の1の電
圧を入力電圧に加算してコンデンサC2 を充電すること
になるから、期間αにおける負荷Zへの印加電圧を下げ
ることができる。図3に示した回路構成では、図5に示
すように、コンデンサC2 への充電時に一方のコンデン
サC11,C12を選択してコンデンサC2 に接続すること
も可能である。この場合、期間βでの充電時においてコ
ンデンサC11,C12を直列接続していれば、コンデンサ
2 への印加電圧を下げることができ、また期間βにお
いてコンデンサC11,C12を交互に1つずつ充電するこ
とも可能である。コンデンサC11,C12への充電を交互
に行なえば、入力電流がより連続的になる。すなわち、
入力電流の波形歪を小さくすることができるのである。
【0030】本実施例の変形例として、両コンデンサC
11,C12の両端電圧を異ならせるようにして充電し、両
コンデンサC11,C12の放電時には逆直列に接続する構
成を採用してもよい。このような構成では、両コンデン
サC11,C12の両端電圧の差だけ入力電圧よりも高い電
圧や、その差だけ入力電圧よりも低い電圧を負荷Zに印
加することが可能になる。
【0031】(実施例3)本実施例は、図6に示すよう
に、実施例1の構成において、期間αにおける動作を行
なう構成はそのまま残し、期間βにおける充電用のコン
デンサC5 を別に設けた構成を有する。コンデンサC5
は期間βにおいて充電され、期間αにおいて間欠的に放
電されるものであり、スイッチング素子S4 が直列接続
されている。また、コンデンサC5 には2個のスイッチ
ング素子S14,S19の直列回路が並列接続され、スイッ
チング素子S4 とスイッチング素子S19との直列回路が
整流回路REの直流出力端間に接続された構成を有して
いる。他の構成について実施例1と同符号を付したもの
は同様に機能する。
【0032】本実施例の構成では、期間βにおいて充電
されるコンデンサC5 と、期間αにおいて充放電される
2個のコンデンサC1 ,C2 とを分離して設けているか
ら、期間αにおいてコンデンサC1 ,C2 を交互に充放
電することができる。すなわち、コンデンサC1 の充電
期間中にはコンデンサC2 から負荷Zへの放電を行な
い、逆にコンデンサC2 の充電期間中にはコンデンサC
1 から負荷Zへの放電を行なうのである。
【0033】この動作のために、期間βではスイッチン
グ素子S14をオンに保つとともに、スイッチング素子S
11,S12,S17〜S19をオフに保ち、スイッチング素子
4とスイッチング素子S13とを交互にオンにする。し
たがって、スイッチング素子S4 のオン期間にコンデン
サC5 に充電され、スイッチング素子S13のオン期間に
整流回路REから負荷Zに給電される。
【0034】期間αでは、スイッチング素子S19をオン
に保つともに、スイッチング素子S 4 ,S13,S14をオ
フに保つ。さらに、スイッチング素子S11をオンにしス
イッチング素子S17をオフにして、コンデンサC5 の両
端電圧と整流回路REの出力電圧とを加算してコンデン
サC1 に印加し、かつスイッチング素子S18をオンにし
スイッチング素子S12をオフにして、コンデンサC2
ら負荷Zに給電する状態と、スイッチング素子S12をオ
ンにしスイッチング素子S18をオフにして、コンデンサ
5 の両端電圧と整流回路REの出力電圧とを加算して
コンデンサC2に印加し、かつスイッチング素子S17
オンにしスイッチング素子S11をオフにして、コンデン
サC2 から負荷Zに給電する状態とを交互に繰り返すの
である。この動作によって、期間αにおいて負荷Zに連
続的に給電することができて負荷Zへの電圧変動が抑制
され、しかもコンデンサC5 の両端電圧と入力電圧との
加算電圧がいずれかのコンデンサC1 ,C2 に対してつ
ねに印加されるから、期間αにおいても入力電流の休止
期間がなく、入力電流の波形歪を一層低減できるのであ
る。他の構成および動作は実施例1と同様である。
【0035】(実施例4)本実施例は、図7(a)に示
すように、2個のスイッチトキャパシタSC1 ,SC2
を用いて電力変換部を構成したものであり、一方のスイ
ッチトキャパシタSC1 は、スイッチング素子S4 に直
列接続され、このスイッチトキャパシタSC1 の両端間
にはスイッチング素子S14,S19の直列回路が並列接続
される。また、スイッチング素子S4 ,S19の直列回路
が整流回路REの直流出力端間に接続される。他方のス
イッチトキャパシタSC2 は、スイッチング素子S21
直列接続され、この直列回路はスイッチング素子S4
21の一端を共通接続した形でスイッチトキャパシタS
1 とスイッチング素子S4 との直列回路に並列接続さ
れる。スイッチトキャパシタSC2 とスイッチング素子
21との直列回路には、負荷Zとスイッチング素子S13
との直列回路も並列接続され、スイッチング素子S13
スイッチング素子S21との直列回路には、スイッチング
素子S22が並列接続される。
【0036】スイッチトキャパシタSC1 ,SC2 とし
ては、たとえば図7(b)のような構成を採用すること
ができる。すなわち、2個のコンデンサCa,Cbを備
え、各コンデンサCa,Cbにスイッチング素子Sa,
Sbをそれぞれ直列接続している。コンデンサCa,C
bとスイッチング素子Sa,Sbとの各直列回路は、コ
ンデンサCa,Cb側の一端とスイッチング素子Sa,
Sb側の一端とを互いに共通接続した形で並列接続され
る。また、両直列回路におけるコンデンサCa,Cbと
スイッチング素子Sa,Sbとの接続点間には、スイッ
チング素子Scが挿入される。このようなスイッチトキ
ャパシタSC1 ,SC2 を用いれば、スイッチング素子
Sa,Sbをオンにし、スイッチング素子Scをオフに
することで両コンデンサCa,Cbを並列接続すること
ができ、スイッチング素子Sa,Sbをオフにし、スイ
ッチング素子Scをオンにすることで両コンデンサC
a,Cbを直列接続することができる。
【0037】上記構成によって、スイッチトキャパシタ
SC1 では実施例2と同様の動作を実現することがで
き、スイッチトキャパシタSC2 ではスイッチトキャパ
シタSC1 と整流回路REとからの充電時の電圧に対し
て、負荷Zに放電する際の電圧を高くしたり低くしたり
することができる。したがって、スイッチトキャパシタ
SC1 ,SC2 の充放電の際に各コンデンサCa,Cb
を並列接続するか直列接続するかに応じて負荷Zへの印
加電圧を調節することができ、各スイッチング素子
4 ,S13,S14,S19,S21,S22のオン・オフのタ
イミングのみを制御する場合に比較して、電圧の調節範
囲が広がるのである。また、スイッチトキャパシタSC
1 ,SC2 の構成としては上述のものに限定されるもの
ではないから、スイッチトキャパシタSC1 ,SC2
用いるコンデンサの個数や接続関係を変えれば、負荷Z
への印加電圧をさらに広範囲に制御することが可能にな
る。他の構成および効果は実施例3と同様である。
【0038】(実施例5)本実施例での電力変換部とし
てのスイッチトキャパシタSCは、図8に示すように、
2個のコンデンサC5 ,C6 を用い、期間βにおける充
電時は両コンデンサC5 ,C6 を直列接続して充電し、
期間αでは整流回路REの出力電圧とコンデンサC5
両端電圧とを加算してコンデンサC6 を充電することに
よって、期間βから期間αに移行する際の負荷Zへの印
加電圧の変化幅を小さくしているものである。すなわ
ち、負荷Zへの印加電圧については実施例4におけるス
イッチトキャパシタSC1 と同様に、期間βでは直列接
続した2個のコンデンサに充電し、期間αでは整流回路
REの出力電圧に1個のコンデンサの端子電圧を加算し
て他のコンデンサを充電するように機能するのであっ
て、2個のコンデンサC5,C6 を用いるだけでこの機
能を実現しているものである。
【0039】さらに詳しく説明すると、各コンデンサC
5 ,C6 にはそれぞれスイッチング素子S23,S24が直
列接続され、両直列回路は互いに直列接続されている。
コンデンサC5 とスイッチング素子S23との直列回路に
は、スイッチング素子S25とスイッチング素子S26との
直列回路が並列接続され、コンデンサC5 とスイッチン
グ素子S23とスイッチング素子S24との直列回路にはス
イッチング素子S27が並列接続されている。コンデンサ
5 ,C6 とスイッチング素子S23,S24,S 25との直
列回路は整流回路REの直流出力端間に接続される。ま
た、コンデンサC5 ,C6 とスイッチング素子S23,S
24との直列回路には、スイッチング素子S28を介して負
荷Zが並列接続される。
【0040】しかして、上述した各実施例と同様に、各
スイッチング素子S23〜S28のオン・オフの組み合わせ
には4種類のパターンがある。すなわち、整流回路RE
の出力電圧であるスイッチトキャパシタSCへの入力電
圧Vinが基準電圧Vthよりも高い期間βには、コンデン
サC5 ,C6 の直列回路に入力電圧Vinが印加されてコ
ンデンサC5 ,C6 が充電される状態と、整流回路RE
から負荷Zに給電される状態とが交互に繰り返されるの
であり、各状態をパターン1、2とすれば、パターン
1、2での各スイッチング素子S23〜S28のオン・オフ
の組み合わせは、表1のようになる。すなわち、スイッ
チング素子S24,S25をオンに保つとともに、スイッチ
ング素子S26,S27をオフに保ち、スイッチング素子S
23とスイッチング素子S28とを交互にオンにするのであ
る。このときの接続関係を示すと図9(a)のようにな
る。
【0041】また、入力電圧Vinが基準電圧Vthよりも
低い期間αには、入力電圧VinとコンデンサC5 の両端
電圧との加算電圧がコンデンサC6 に印加される状態
と、コンデンサC6 から負荷Zに給電される状態とが交
互に繰り返され、各状態をパターン3、4とすれば、パ
ターン3、4での各スイッチング素子S23〜S28のオン
・オフの組み合わせは、表1のようになる。すなわち、
スイッチング素子S24,S25をオフに保つとともに、ス
イッチング素子S26,S27をオンに保ち、スイッチング
素子S23とスイッチング素子S28とを交互にオンにする
のである。このときの接続関係を示すと図9(b)のよ
うになる。
【0042】
【表1】
【0043】上記動作によって、期間βではコンデンサ
5 とコンデンサC6 とを直列接続して充電しておき、
期間αでは整流回路REの出力電圧にコンデンサC5
両端電圧を加算してコンデンサC6 に充電した後に、コ
ンデンサC6 の両端電圧を負荷Zに印加することができ
るのである。このように、期間βから期間αへの移行時
において整流回路REの出力電圧に加算される電圧が、
コンデンサC5 の両端電圧のみであって、2個のコンデ
ンサC5 ,C6 の直列回路に印加していたときの電圧よ
りも低いから、期間βから期間αへの移行時における負
荷Zへの印加電圧の変化を少なくすることができる。本
実施例では、2個のコンデンサC5 ,C 6 のみを用い
て、期間βでの充電には両コンデンサC5 ,C6 を直列
接続し、期間αでは一方のコンデンサC6 のみの充放電
で負荷Zに給電する構成を実現しており、他の実施例と
同様に、インダクタを用いていないことによって、誘導
雑音の発生がないとともに小型化が可能であり、しかも
入力電流の波形歪が少ないのである。
【0044】(実施例6)本実施例は、図10に示すよ
うに、実施例5の構成にコンデンサC6 とスイッチング
素子S24との直列回路に並列接続されたスイッチング素
子S29を付加した構成を有し、定常状態での各スイッチ
ング素子S23〜S28のオン・オフは、スイッチング素子
24を除いては実施例5と同様に制御される。スイッチ
ング素子S 24については定常状態ではオフに保たれ、電
源投入時にのみ実施例5と同様にオンとなって両コンデ
ンサC5 ,C6 を直列接続するようになっている。電源
投入時には両コンデンサC5 ,C6 を直列接続して整流
回路REの出力により充電するように、スイッチング素
子S29をオフにして、スイッチング素子S24をオンにす
るのであり、このときにはスイッチング素子S28をオフ
にして負荷Zを切り離してある。すなわち、図11
(a)のような接続関係になる。定常状態での期間αで
は実施例5における期間αと同様の接続関係が得られる
ように、スイッチング素子S29はオフになる。したがっ
て、図11(c)のような接続関係になる。定常状態で
はスイッチング素子S24はオフに保たれているから、期
間βにおいても両コンデンサC5 ,C6 が直列接続され
ることはなく、定常状態での期間βではスイッチング素
子S29はオンになって、図11(b)のようにコンデン
サC5のみが充電される状態と整流回路REから負荷Z
に給電される状態とが交互に繰り返される。
【0045】要するに、電源投入時にはスイッチング素
子S23〜S25をオンにして他のスイッチング素子S26
29をオフにすることでコンデンサC5 ,C6 を直列接
続し、電源投入時においてコンデンサC5 ,C6 の未充
電状態からの充電により生じる突入電流を軽減するので
ある。また、定常状態では期間βにおいてスイッチング
素子S25とスイッチング素子S29とをオンにし、スイッ
チング素子S23とスイッチング素子S28とを交互にオン
にすることで、コンデンサC5 への充電と負荷Zへの給
電とを交互に行なう。定常状態の期間αでは、実施例5
と同様に、スイッチング素子S26,S27をオンにし、ス
イッチング素子S23とスイッチング素子S28とを交互に
オンにすることで、整流回路REの出力電圧とコンデン
サC5 の両端電圧を加算してコンデンサC6 に印加する
状態と、コンデンサC6 の両端電圧を負荷Zに印加する
状態とを交互に繰り返すのである。
【0046】上述したスイッチング素子S23〜S29の動
作をまとめると表2のようになる。この構成において
も、実施例5と同様にインダクタが不要であるから、誘
導雑音が発生せず、また小型化が可能になるのであり、
しかも入力電流の波形歪も少ないのである。
【0047】
【表2】
【0048】(実施例7)本実施例は、図12のように
複数個の負荷Z1 〜Zn に給電する例であって、各負荷
i ごとに図13に示す構成のスイッチトキャパシタS
i を設け、各スイッチトキャパシタSCi を整流回路
REに対して並列的に接続した構成を有する。各スイッ
チトキャパシタSCi は、2個のコンデンサC1i,C2i
を備え、各コンデンサC1i,C2iにはそれぞれスイッチ
ング素子S1i,S2iが直列接続され、両直列回路は互い
に並列接続されてスイッチング素子S3iを介して整流回
路REの出力端間に接続される。また、コンデンサC1i
とスイッチング素子S3iとの直列回路にはスイッチング
素子4iが並列接続される。負荷Zi にはスイッチング素
子S5iが直列接続され、この直列回路はスイッチング素
子S6iとの直列回路がコンデンサC1iに並列接続され、
スイッチング素子S7iとの直列回路がコンデンサC2i
並列接続される。
【0049】図13の回路構成では、期間βにおいて
は、コンデンサC1iに充電する状態と負荷Zi に充電す
る状態とを交互に繰り返し、また、期間αにおいては、
コンデンサC1iと整流回路REとの加算電圧をコンデン
サC2iに印加する状態とコンデンサC2iから負荷Zi
給電する状態とを交互に繰り返すのである。ところで、
本実施例では図13に示したスイッチトキャパシタSC
i を複数個並列的に接続したものであり、各スイッチト
キャパシタSCi に設けたスイッチング素子S1i〜S7i
は、それぞれオン・オフのタイミングを少しずつずらし
て制御される。たとえば、スイッチング素子S1iについ
て着目すれば、図14に示すように、オン・オフのタイ
ミングを各期間α,βの時間よりも十分に短い時間τず
つずらすようにし、少なくとも1つのスイッチトキャパ
シタSCi スイッチング素子S1iがつねにオンにな
るように制御するのである。このような制御を行なえ
ば、整流回路REはつねにいずれかのスイッチトキャパ
シタSCi に出力電流を流し続けることになり、結果的
に交流電源ACからの入力電流に休止期間が生じないの
である。期間βにおいては1つのスイッチトキャパシタ
SCi のみでも入力電流に休止期間が生じないようにす
ることは可能であるが、期間αにおいては1つのスイッ
チトキャパシタSCi のみでは休止期間が生じるから、
本実施例構成を採用することで、このような休止期間の
発生を防止することができる。
【0050】(実施例8)本実施例は、図15に示すよ
うに、2個の負荷Z1 ,Z2 を備え、各負荷Z1,Z2
に交互に電力供給する構成を示す。電力変換部としての
スイッチトキャパシタは2個のコンデンサC1 ,C2
備え、各コンデンサC1 ,C2 にはそれぞれスイッチン
グ素子S31,S32が直列接続され、両直列回路は並列接
続されるとともにスイッチング素子S33を介して整流回
路REの出力端間に接続される。また、コンデンサC1
とスイッチング素子S33との直列回路にはスイッチング
素子S34が並列接続される。負荷Z1 にはスイッチング
素子S35が直列接続され、負荷Z2 にはスイッチング素
子S38が直列接続され、各コンデンサC1 ,C2 と各ス
イッチング素子S31,S32との接続点と負荷Z1 におけ
るスイッチング素子S 35の接続されていない一端との間
には、それぞれスイッチング素子S36,S37が接続され
る。負荷Z2 とスイッチング素子S38との直列回路はコ
ンデンサC1 に並列接続される。さらに、スイッチング
素子S32にはスイッチング素子S39が直列接続され、こ
の直列回路は整流回路REの出力端間に接続される。要
するに、図13に示したスイッチトキャパシタSCi
対して、負荷Z2 と2個のスイッチング素子S38,S39
を加えた構成を有する。
【0051】この回路構成では、期間βにおいては、す
べてのスイッチング素子S31〜S39をオフにした状態か
らスイッチング素子S31,S33をオンにしてコンデンサ
1を充電し、同時にスイッチング素子S35,S37をオ
ンにしてコンデンサC2 から負荷Z1 に給電する。次
に、スイッチング素子S31をオフにしてコンデンサC1
への充電を停止するとともに、スイッチング素子S35
37をオフにして負荷Z 1 への給電を停止し、さらに、
スイッチング素子S32をオンにしてコンデンサC 2 を充
電し、同時にスイッチング素子S36,S38をオンにして
コンデンサC1 から負荷Z2 に給電する。要するに、コ
ンデンサC1 への充電中にコンデンサC2から負荷Z1
に給電し、コンデンサC2 の充電中にコンデンサC1
ら負荷Z2に給電するのであり、この動作の繰り返しに
よって、各負荷Z1 ,Z2 に交互に給電するのである。
【0052】一方、期間αにおいては、すべてのスイッ
チング素子S31〜S39がオフの状態から、スイッチング
素子S32,S34をオンにし、コンデンサC1 の両端電圧
と整流回路REの出力電圧とを加算してコンデンサC2
に印加する。次に、スイッチング素子S32をオフにする
とともにスイッチング素子S35,S37をオンにしてコン
デンサC2 から負荷Z1 に給電する。その後、スイッチ
ング素子S32,S33,S34,S35,S39をオフにすると
ともにスイッチング素子S31,S39をオンにしてコンデ
ンサC2 の両端電圧と整流回路REの出力電圧とを加算
してコンデンサC1 に印加する。次に、スイッチング素
子S31をオフにするとともにスイッチング素子S38をオ
ンにしてコンデンサC1 から負荷Z2 に給電するのであ
る。スイッチング素子S31〜S39について以上の4動作
を繰り返すことによって、コンデンサC2 への充電、コ
ンデンサC2 から負荷Z1 への給電、コンデンサC1
充電、コンデンサC1 から負荷Z2 への給電の4状態を
繰り返すのである。
【0053】上述のような動作によって、期間αにおい
て、コンデンサC1 ,C2 を相互に他方への充電電圧の
加算に利用しているから、一方のコンデンサC1 ,C2
の両端電圧が下がりすぎることがなく、負荷Z1 ,Z2
への供給電力の変動を少なくすることができるのであ
る。 (実施例9)本実施例は実施例8と同様に2個の負荷Z
1 ,Z2 に交互に給電するようにしたものであって、図
16に示す構成を有する。すなわち、2個のコンデンサ
1,C2 にそれぞれ2個ずつのスイッチング素子
41,S42,S43,S44を直列接続するとともに両直列
回路を互いに並列接続し、この並列回路をスイッチング
素子S45を介して整流回路REに接続してある。また、
各負荷Z1 ,Z2 にそれぞれスイッチング素子S46,S
47を直列接続し、各直列回路を各コンデンサC1 ,C2
とスイッチング素子S41,S42との各直列回路にそれぞ
れ並列接続し、さらに、各負荷Z1 ,Z2 にそれぞれス
イッチング素子S48,S49を直列接続し、各直列回路を
各スイッチング素子S43,S44に並列接続した構成を有
する。
【0054】上記構成では、すべてのスイッチング素子
41〜S49をオフにした状態から、スイッチング素子S
41,S45,S48をオンにし、整流回路REからコンデン
サC 1 を通して負荷Z1 に給電し、同時に、スイッチン
グ素子S43,S49をオンにしてコンデンサC2 を通して
負荷Z2 に給電する。このときに、コンデンサC1 ,C
2 にはともに充電されることになる。
【0055】次に、スイッチング素子S45をオフにして
整流回路REからコンデンサC1 ,C2 への充電を停止
した状態で、スイッチング素子S43,S48,S49をオフ
にするとともにスイッチング素子S46をオンにすれば、
負荷Z1 に対してコンデンサC1 から給電される。ここ
で、負荷Z1 への通電方向はコンデンサC1 の充電時と
は逆向きになる。また、スイッチング素子S43,S48
49をオフにするとともにスイッチング素子S42
44,S47をオンにすればコンデンサC1 から負荷Z2
に給電することができる。この場合も、負荷Z2 の通電
方向はコンデンサC 2 の充電時とは逆向きになる。
【0056】スイッチング素子S45をオフにした状態で
コンデンサC2 から負荷Z1 に給電する場合には、スイ
ッチング素子S41,S48,S49をオフにするとともにス
イッチング素子S42,S44,S46をオンにすればよい。
また、コンデンサC2 から負荷Z2 に給電する場合に
は、スイッチング素子S41,S48,S49をオフにすると
ともにスイッチング素子S47をオンにすればよい。
【0057】上述した4状態は少なくとも2状態を選択
すればよく、コンデンサC1 ,C2が交互に放電し、か
つ負荷Z1 ,Z2 が交互に給電されるようにすればよ
い。たとえば、コンデンサC1 とコンデンサC2 とは同
時に充電し、各負荷Z1 ,Z2に逆向きに通電する際に
は、コンデンサC1 から一方の負荷Z1 ,Z2 に給電す
る状態と、コンデンサC2 から他方の負荷Z1 ,Z2
給電する状態とを交互に切り換え、再びコンデンサ
1 ,C2 に同時に充電すればよい。また、コンデンサ
1 への充電後にコンデンサC1 から一方の負荷Z1
2 に給電し、次にコンデンサC2 への充電後にコンデ
ンサC2 から他方の負荷Z1 ,Z2 に給電することも可
能である。あるいはまた、コンデンサC1 の充電後にコ
ンデンサC1 から各負荷Z1 ,Z2 に順に給電し、その
後、コンデンサC2 を充電してコンデンサC2 から各負
荷Z1 ,Z2 に順に給電してもよい。要するに、各負荷
1 ,Z 2 に対して交番電流を供給することができるよ
うに制御すれば、どのようなタイミングでもよい。
【0058】(実施例10)本実施例も2個の負荷
1 ,Z2 に給電するものであって、図17に示すよう
に、スイッチトキャパシタSCは、2個のコンデンサC
1 ,C2 を備えている。各コンデンサC1 ,C2 にはそ
れぞれスイッチング素子S51,S52が直列接続され両直
列回路は並列接続される。また、スイッチング素子S51
にはスイッチング素子S53が直列接続され、この直列回
路は整流回路REの出力端間に接続される。また、負荷
1 の両端にはそれぞれスイッチング素子S54,S55
が直列接続され、この直列回路は整流回路REの出力端
間に接続される。さらに、上記コンデンサC1 ,C2
接続点と、負荷Z1 とスイッチング素子S55との接続点
との間には負荷Z2 が接続される。この回路構成では負
荷Z2 として交流を供給するものを用いる。
【0059】上記構成では、すべてのスイッチング素子
51〜S55がオフである状態から、スイッチング素子S
51,S55をオンにすると、コンデンサC1 と負荷Z2
を通して電流が流れ、コンデンサC1 が充電されると同
時に負荷Z2 に給電される。また同時にスイッチング素
子S54をオンにすることで負荷Z1 にも給電する。次
に、スイッチング素子S51をオフにするとともにスイッ
チング素子S52をオンにすることで、コンデンサC2
充電する。このとき、負荷Z1 ,Z2 への給電は継続し
ている。
【0060】その後、スイッチング素子S51,S55をオ
フにするとともにスイッチング素子S52,S53,S54
オンにする。このとき、コンデンサC1 の両端電圧が整
流回路REの出力電圧に加算され、この加算電圧が両負
荷Z1 ,Z2 の直列回路に印加されると同時にコンデン
サC2 に印加される。コンデンサC1 が放電するととも
にコンデンサC2 が充電されてコンデンサC1 の両端電
圧と整流回路REの出力電圧との加算電圧がコンデンサ
2 の両端電圧以下になれば、コンデンサC2からも負
荷Z1 ,Z2 に給電される。このようにコンデンサ
1 ,C2 から負荷Z1 ,Z2 に給電する状態では、負
荷Z2 にはコンデンサC1 ,C2 の充電時とは逆向きの
電流が流れる。したがって、負荷Z1 には直流用のもの
を用い、負荷Z2 には交流用のものを用いることができ
る。
【0061】上述したように、本実施例の構成では、複
数の負荷Z1 ,Z2 に電力を供給するとともに直流用の
負荷Z1 と交流用の負荷Z2 とを併用することができる
のである。また、負荷Z1 ,Z2 への印加電圧を降圧す
る際の分圧を負荷Z1 ,Z2を利用して行なっているか
ら、抵抗成分を用いる場合のような不要な発熱が生じな
いのである。
【0062】(実施例11)本実施例では、図18に示
すように、2つの負荷Za ,Zb について各負荷ごとに
スイッチトキャパシタSCa ,SCb を設けたものであ
って、各スイッチトキャパシタSCa ,SCb は、1個
ずつのコンデンサC1a,C1bを備え、整流回路REの出
力端に並列に接続される。コンデンサC1a,C1bは、ス
イッチング素子S1a,S1bと直列接続される。また、コ
ンデンサC1a,C1bには負荷Za ,Z b とスイッチング
素子S2a,S2bとの直列回路が並列接続される。さら
に、負荷Za ,Zb にはスイッチング素子S3a,S3b
直列接続され、この直列回路はコンデンサC1a,C1b
スイッチング素子S1a,S1bとの直列回路に並列接続さ
れる。上記スイッチング素子S1a,S1bにはスイッチン
グ素子S4a,S4bが直列接続されて、この直列回路は整
流回路REの出力端間に接続され、スイッチング素子S
4a,S4bにはコンデンサC1a,C1bとスイッチング素子
5a,S5bとの直列回路が並列接続される。
【0063】まず、期間βにおいては、すべてのスイッ
チング素子S1a〜S5bがオフである状態からスイッチン
グ素子S1a,S5aをオンにしてコンデンサC1aを充電す
る。このとき、スイッチング素子S1bをオフにしてお
き、コンデンサC1bから負荷Z 2 に給電する。次に、ス
イッチング素子S1aをオフにし、スイッチング素子S2a
をオンにすればコンデンサC1aから負荷Z1 に給電され
る。このときには、スイッチング素子S1b,S5bをオン
にしてコンデンサC1bを充電する。このように、各スイ
ッチトキャパシタSCa,SCb では、整流回路REの出
力によるコンデンサC1a,C1bの充電と、コンデンサC
1a,C1bから負荷Za ,Zb への給電とは交互に行なわ
れ、かつ互いに逆の動作を行なうことになる。このよう
な動作によって、期間βでは負荷Za ,Zb に交互に給
電し、かつコンデンサC1a,C1bの充電と負荷Za ,Z
b への給電とを交互に繰り返すのである。
【0064】一方、期間αにおいては、すべてのスイッ
チング素子S1a〜S5bがオフである状態からスイッチン
グ素子S3a,S4aをオンにして、コンデンサC1aの両端
電圧と整流回路REの出力電圧との加算電圧を負荷Za
に印加する。次に、スイッチング素子3a,S5aをオフに
し、スイッチング素子S3b,S5bをオンにすることで、
コンデンサC1bの両端電圧と整流回路REの出力電圧と
の加算電圧を負荷Zbに印加する。このように、期間α
においては、各コンデンサC1a,C1bの両端電圧と整流
回路REの出力電圧との加算電圧を対応する各負荷
a ,Zb に交互に供給するのである。
【0065】以上のような動作によって、各負荷Za
b には交互に給電され、かつ各スイッチトキャパシタ
SCa ,SCb は交互に動作するから、一方のスイッチ
トキャパシタSCa ,SCb への入力電流が休止してい
る期間には他方のスイッチトキャパシタSCa ,SCb
に入力電流が流れることになり、結果的に交流電源AC
からの入力電流は連続的に流れることになる。また、期
間αにおいては、整流回路REの出力電圧にコンデンサ
1a,C1bの両端電圧を加算しているから、負荷Za
b への印加電圧の変動を抑制することができる。
【0066】(実施例12)本実施例を図19に示す。
本実施例では負荷Zとして、フィラメントを有する放電
灯DLと、放電灯DLの2つのフィラメントの非電源側
の一端間に接続したスイッチング素子SSとを用いてい
る。図19の破線内の構成について説明すると、コンデ
ンサC2a,C2bの間にスイッチング素子S68を挿入し、
スイッチング素子S68とコンデンサC2bとの直列回路に
スイッチング素子S69を並列接続し、コンデンサC2a
一端をスイッチング素子S62に接続してある。スイッチ
ング素子S62とコンデンサC2aとの接続点と、負荷Zと
スイッチング素子S65との接続点との間にはスイッチン
グ素子S67aが挿入され、スイッチング素子68とコンデ
ンサC2bとの接続点には、負荷Zとスイッチング素子S
65との接続点との間にスイッチング素子S67b が挿入さ
れるのである。スイッチング素子S61〜S67のオン・オ
フのタイミングは、入力電圧Vinがピーク電圧Vp から
基準電圧Vthに達するまでの期間β2 については時刻t
6 において前半と後半とに分けて期間β21と期間β22
に分けてある。したがって、本実施例では期間α,
β1 ,β21,β22の4種類の制御が行なわれる。また、
期間αにおいてはクロック信号CLのLレベルの期間だ
けではなくHレベルの期間にも負荷Zへの給電が行なわ
れる。ここで、時刻t6 は入力電圧VinがコンデンサC
2a,C2bの直列回路の両端電圧に等しくなる時刻であ
る。
【0067】期間β1 ,β21,β22では、図20(b)
のようにスイッチング素子S63,S 65はオンに保たれ、
図20(d)のようにスイッチング素子S64,S67a
67 b はオフに保たれる。期間β1 においては、図20
(f)(h)のようにスイッチング素子S62,S69はオ
フであって、コンデンサC2a,C2bの充放電はなく、ス
イッチング素子S61がオンになってコンデンサC1 が充
電される状態と、スイッチング素子S66がオンになって
整流回路REから負荷Zの給電される状態とが交互に繰
り返される。スイッチング素子S61のオンは図20
(l)に示すクロック信号CLの立ち上がりに同期し、
スイッチング素子S66のオンはクロック信号CLの立ち
下がりに同期している。また、各スイッチング素子
61,S66のオン期間はクロック信号CLのHレベルの
期間またはLレベルの期間に制限され、両スイッチング
素子S61,S66が同時にオンにならないようにしてあ
る。
【0068】一方、期間β21では、図20(j)のよう
にスイッチング素子S68がオンになるからコンデンサC
2a,C2bが直列接続され、図20(f)のようにスイッ
チング素子S62がオンになってコンデンサC2a,C2b
直列回路に整流回路REの出力電圧が印加される状態
と、図20(g)のようにスイッチング素子S66がオン
になって負荷Zに整流回路REから給電される状態とが
交互に繰り返される。スイッチング素子S62のオン期間
はクロック信号CLの立ち上がりに同期して開始され、
スイッチング素子S66のオン期間はクロック信号CLの
立ち下がりに同期して開始される。また、スイッチング
素子S62,S66のオン期間は、クロック信号CLのHレ
ベルまたはLレベルの期間内に制限される。
【0069】さらに、期間β22では、期間β21に対して
図20(h)(j)のようにスイッチング素子S68,S
69のオン・オフを入れ換える。すなわち、スイッチング
素子S68をオフにし、スイッチング素子S69をオンにす
る。このことによって、スイッチング素子S62のオン期
間にはコンデンサC2aにのみ整流回路REの出力電圧が
印加され、コンデンサC2bは充放電されなくなる。すな
わち、コンデンサC2bの端子電圧よりもコンデンサC2a
の端子電圧のほうが高くなる。
【0070】上述のようにして両コンデンサC2a,C2b
を充電した後、期間αでは図20(b)(e)のよう
に、スイッチング素子S61,S63,S65をオフにし、図
20(d)のようにスイッチング素子S64をオンにす
る。また、期間αでは図20(h)のようにスイッチン
グ素子S69はオンに保たれ、図20(j)のようにスイ
ッチング素子S68はオフに保たれる。ここで、図20
(c)(i)のようにスイッチング素子S67a とスイッ
チング素子S67b とを交互にオン・オフさせ、かつスイ
ッチング素子S67a ,S67b の一方がオンである期間に
スイッチング素子S66をオンにすることで、各コンデン
サC2a, 2bから負荷Zに対して交互に給電することに
なる。ただし、図20(k)のように負荷Zに設けたス
イッチング素子SSをスイッチング素子S67b に同期さ
せてオンにすることで、コンデンサC2bの放電電流はフ
ィラメントに予熱電流を流すようにしてある。さらに、
図20(c)(f)に示すように、スイッチング素子S
67a とスイッチング素子S62とは交互にオン・オフさ
れ、コンデンサC2aの充電と放電とが交互に行なわれる
ようにしてある。スイッチング素子S62のオン期間では
コンデンサC1 の端子電圧と整流回路REの出力電圧と
の加算電圧がコンデンサC2aに印加されるから、スイッ
チング素子S67a がオンになってコンデンサC2aから負
荷Zに給電されるときには負荷Zに対して入力電圧Vin
よりも高い電圧を印加することができる。
【0071】上述した構成において、コンデンサC1
の充電時には入力電圧Vinが高いほどスイッチング素子
61の1回当たりのオン期間を長くすることによって充
電電流を入力電圧Vinの上昇に伴って増加させ、入力電
流を電源電圧の絶対値の増加に伴って増加させるように
してある。また、コンデンサC2a,C2bの充電時も同様
であって期間β21,β22,αで入力電圧Vinが高いほど
スイッチング素子S62のオン期間を長くしてある。一
方、負荷Zへの給電の際にはスイッチング素子S 66のオ
ン期間を変化させ、期間β1 ,β21,β22では入力電圧
inが高くなるほど1回当たりのオン期間を短くしてク
ロック信号CLの1周期当たりの整流回路REから負荷
Zへの供給エネルギの変化を小さくしている。期間αで
は入力電圧Vinが低いほどスイッチング素子S66の1回
当たりのオン期間を長くすることによってクロック信号
CLの1周期当たりの負荷Zへの供給エネルギの変化を
小さくしている。
【0072】本実施例では、上述した動作によって、入
力電流を電源電圧の絶対値に対応するように変化させる
ことができ、しかも期間β1 から期間β21への移行時に
は整流回路REの出力端とコンデンサC2aとの間にコン
デンサC2bを挿入していることにより、入力電圧Vin
コンデンサC2a,C2bの直列回路との電圧差を小さくす
ることができ、入力電流のピークを軽減することができ
る。すなわち、入力高調波を抑制することができるので
ある。また、期間β21から期間β22への移行によってコ
ンデンサC2bを切り離すことにより、整流回路REから
コンデンサC2aと負荷Zとにのみエネルギを供給するこ
とになり、このことでも入力電流歪を抑制することが可
能である。さらには、期間αにおいてコンデンサC2b
電荷を用いて放電灯DLを予熱するから、整流回路RE
の出力電圧の谷部分での放電灯DLの立ち消えを防止す
ることができる。
【0073】(実施例13)本実施例では、図21に示
すように、1個の負荷Zに対してスイッチトキャパシタ
SCi (i=1,2,……,n) を複数個並列的に接
続し、各スイッチトキャパシタSCi の動作タイミング
をずらすようにしたものである。スイッチング素子
63,S65,S66は各スイッチトキャパシタSCi で共
用されている。したがって、本実施例のスイッチトキャ
パシタSCi は図21の破線で囲んだ部分を基本構成と
した4端子〜の構成を有している。各スイッチトキ
ャパシタSCi の同種の端子〜は互いに共通接続さ
れる。
【0074】各スイッチトキャパシタSCi は図22
(a)に示すように、入力電圧Vinが基準電圧Vthより
も低い期間α(時刻t3 〜t5 )と、入力電圧Vinが基
準電圧Vthを越えてからピーク電圧Vp に達するまでの
期間β1 (t1 〜t2 )と、入力電圧Vinがピーク電圧
p に達してから基準電圧Vthを横切るまでの期間β2
(t2 〜t3 )との3種類の期間で異なる制御がなされ
る。期間β1 では、図22(b)のようにスイッチング
素子S63,S65がともにオンに保たれるとともに、図2
2(e)(f)のようにスイッチング素子S62i ,S
64i がオフに保たれる。この間に、図22(d)のよう
にスイッチング素子S61i して整流回路REからコンデ
ンサC11に充電する状態と、図22(g)のようにスイ
ッチング素子S66をオンにして整流回路REから負荷Z
に給電する状態とを交互に繰り返す。ここで、スイッチ
ング素子S61i のオン期間およびオン回数は、各スイッ
チトキャパシタSCi に設けたコンデンサC1iの端子電
圧が、iの値が大きいほど高くなるように設定される。
すなわち、図22では各スイッチング素子S61i を同数
回ずつ続けてオンにし、入力電圧Vinが上昇するに従っ
てコンデンサC1 からコンデンサCn に向かって順に充
電されるようにしている。また、コンデンサCiの端子
電圧をiの値が大きくなるほど高くなるようにするため
に、スイッチング素子S61i のオン期間はiの値が大き
くなるほど長く設定される。このようにして、期間β1
の間にすべてのスイッチトキャパシタSCi のコンデン
サC1iに充電されるようにしてある。各スイッチング素
子S61i は図22(h)に示すクロック信号CLの立ち
上がりでオンになり、スイッチング素子66はクロック信
号CLの立ち下がりでオンになるのであって、各スイッ
チング素子S61i およびスイッチング素子S66のオン期
間は、クロック信号CLの半周期内に制限されているか
ら、スイッチング素子S61i とスイッチング素子S66
のオン期間は重複することがない。
【0075】期間β2 では、図22(d)のようにスイ
ッチング素子S61i をオフにし、図22(e)のように
スイッチング素子S62i をオンにして整流回路REから
コンデンサC2iを充電する状態と、図22(g)のよう
にスイッチング素子S66をオンにして整流回路REから
負荷Zに給電する状態とを交互に繰り返す。ここでも、
コンデンサC2iのうちiの値の大きいものほど端子電圧
が高くなるように、スイッチング素子S62i のオン期間
やオン回数が設定される。ここでは、各スイッチング素
子S62i を同数回ずつ続けてオンにし、かつ入力電圧V
inが下がるに従ってコンデンサC2nからコンデンサC21
に向かって順に充電するとともに、1回当たりのオン期
間を順に短くしてある。また、スイッチング素子S62i
のオン期間と、スイッチング素子S66のオン期間とは重
複しないようにクロック信号CLに同期させてある。
【0076】上述のようにして、期間β1 ではコンデン
サC1iが充電され、期間β2 ではコンデンサC2iが充電
されるのである。また、期間β1 ,β2 では整流回路R
Eから負荷Zに給電されることになる。期間β1 ,β2
においては、入力電圧Vinが高いほどその時点で充電電
流が流れるスイッチング素子S61i ,S62i のオン期間
を長くしているから、結果的に入力電流は入力電圧に応
じて変化することになり、入力力率が向上するのであ
る。
【0077】次に期間αでは、図22(b)のようにス
イッチング素子S63,S65はオフに保たれ、また図22
(d)のようにスイッチング素子S61i もオフに保たれ
る。この間に、図22(e)(f)のように、スイッチ
ング素子S62i ,S64i を同時にオンにして、コンデン
サC1iの両端電圧と整流回路REの出力電圧との加算電
圧をコンデンサC2iに印加する状態と、図22(c)
(g)のように、スイッチング素子S67i とスイッチン
グ素子S66を同時にオンにしてコンデンサC2iから負荷
Zに給電する状態とを交互に繰り返すのである。コンデ
ンサC2iの充電開始とコンデンサC2iから負荷Zへの給
電とはクロック信号CLに同期して行なわれ、充電はク
ロック信号CLの立ち上がりに同期し、放電は立ち下が
りに同期する。また、1回当たりの充電および放電はク
ロック信号の半周期内に設定され、充電と放電とが同時
に起こらないようにしてある。また、各スイッチトキャ
パシタSCi ではiの値の大きいほうに向かって順にコ
ンデンサC62i が充電され、入力電圧Vinが0Vに達す
ると、今度は逆にiの値の小さいほうに向かって順にコ
ンデンサC62i が充電される。しかも、コンデンサC
62i の充電時間は入力電圧Vinが低いほど短くなるよう
に設定してある。これによって、整流回路REの出力電
流(すなわち、交流電源ACからの入力電流)は、入力
電圧Vinとともに増減することになり、入力力率が高く
なるのである。
【0078】また、上述した負荷Zへの給電時には、い
ずれの期間α,β1 ,β2 においても入力電圧Vinが高
いほど1回当たりの給電時間を短くすることによって、
負荷Zへの給電量がほぼ一定にしてある。本実施例で
は、複数個のスイッチトキャパシタSCi を用いて期間
β1 ,β2 では各スイッチトキャパシタSCi ごとにコ
ンデンサC1i,C2iの端子電圧を変えているのであり、
期間αでは整流回路REからの入力電圧Vinと各時点で
負荷Zに印加されている電圧との差に近い端子電圧に充
電されたコンデンサC2iから負荷Zに給電することで、
1つのスイッチトキャパシタのみで負荷Zに給電する場
合よりも入力電流の歪を低減することが可能になる。ま
た、各スイッチトキャパシタSCi では短期間ずつ充放
電を行なうから、コンデンサC1iとコンデンサC2iとの
充放電の電圧差が小さくなり、各コンデンサC1i,C2i
の充電電流による入力電流のピーク値を抑制することも
可能になる。
【0079】(実施例14)本実施例は、図23に示す
ように、整流回路REの出力電圧を2個の抵抗R1,R
2 により分圧し、分圧した電圧が各期間α,β1 ,β2
においてそれぞれ規定されている範囲を逸脱すると、異
常として制御回路1によりスイッチング素子S61,S62
のオン期間を制御するようにしたものである。すなわ
ち、コンデンサC1 を充電する期間β1 ではスイッチン
グ素子S61のオン期間を制御し、コンデンサC2 を充電
する期間α,β2 ではスイッチング素子S62のオン期間
を制御するのである。
【0080】たとえば、図24(a)のように期間β1
で入力電圧Vinが瞬間的に低下したときに、通常時より
もスイッチング素子S61のオン期間を延長することで
(図24(d)の破線が通常時、実線が延長した結
果)、期間β1 の終了時のコンデンサC1 の端子電圧を
入力電圧Vinの低下のない場合と同程度の電圧に保つの
である。ここで、コンデンサC1 の充電はスイッチング
素子S61のオン期間にのみ行なわれるから、入力電圧V
inは図24(g)に示すクロック信号CLに同期させて
検出し、スイッチング素子S61のオン期間で電圧低下が
検出されたときのみオン期間が延長される。
【0081】また、図24(a)のように期間β2 で入
力電圧Vinが瞬間的に上昇したときには、コンデンサC
2 を充電する際にオンになるスイッチングS62のオン期
間を短縮することによって(図24(e)の破線が通常
時、実線が短縮した結果)、コンデンサC2 の端子電圧
の上昇を抑制し、期間β2 の終了時点でのコンデンサC
2 の端子電圧を入力電圧Vinの上昇のない場合と同程度
に保つのである。入力電圧Vinの上昇の検出についても
低下の検出と同様に、スイッチング素子S62のオン期間
における電圧低下を検出すればよいのである。
【0082】他のスイッチング素子S63,S65は図24
(b)のように期間β1 ,β2 でオン、期間αでオフと
なり、スイッチング素子S64,S67は図24(c)のよ
うに期間β1 ,β2 でオフ、期間αでオンとなる。スイ
ッチング素子S66は図24(f)のようにクロック信号
CLの立ち下がり毎にオンになる。さらに、スイッチン
グ素子S61,S62のオン期間は入力電流が電圧に伴って
変化するように制御され、スイッチング素子S66のオン
期間は負荷Zへの供給電力がほぼ一定になるように制御
される。
【0083】上述したように、入力電圧Vinがスイッチ
ング素子S61,S62のオン期間において通常時よりも上
昇すればオン期間を短縮し、入力電圧Vinが低下すれば
オン期間を延長することによって、各スイッチング素子
61,S62を通して充電されるコンデンサC1 ,C2
端子電圧を通常時とほぼ同程度に保つことができるので
あって、入力電圧Vinの変動があっても負荷Zへの供給
電力をほぼ安定に保つことができるのである。
【0084】(実施例15)上述した各実施例では、入
力電圧Vinに対して1つの基準電圧Vthを設定し、基準
電圧Vthと入力電圧Vinの大小関係に応じてスイッチト
キャパシタのスイッチング素子を制御していたが、本実
施例では図26に示すように、2つの基準電圧Vth1
th2 (Vth1 <Vth2 )を設定し各基準電圧Vth1
th2 と入力電圧Vinとの大小関係に応じてスイッチン
グ素子を制御する例を示す。すなわち、基準電圧Vth2
は上述した各実施例の基準電圧Vthとほぼ同様の役割を
持つのであって、上述した各実施例との比較を容易にす
るために、入力電圧Vinが基準電圧Vth2 よりも低い期
間であって基準電圧Vth1 よりも高い期間をαとし、基
準電圧Vth2 よりも高い期間をβとする。また、入力電
圧Vinが基準電圧Vth1よりも低い期間をγとする。こ
のように入力電圧Vinの電圧波形の高低によって3種類
の期間に分けてスイッチング素子を制御する。
【0085】また、本実施例は、図25に示すように、
2個のコンデンサC7 ,C8 にそれぞれスイッチング素
子S71,S72を直列接続し、コンデンサC7 とスイッチ
ング素子S71との直列回路に対して、スイッチング素子
73,S74の直列回路と、スイッチング素子S75,S76
の直列回路とを並列接続し、さらに負荷Zとスイッチン
グ素子S77との直列回路をコンデンサC8 とスイッチン
グ素子S72との直列回路に並列接続し、かつスイッチン
グ素子S73,S75,S77と負荷Zとの直列回路を整流回
路REの出力端間に接続した構成を有する。
【0086】各スイッチング素子S71〜S77は以下のタ
イミングでオン・オフされる。まず期間βでは、スイッ
チング素子S71,S73,S76をオンに保ち、スイッチン
グ素子S74,S75をオフに保つ。この状態では、図25
におけるコンデンサC7 の上側の電極が整流回路REの
正出力端に接続される。ここで、スイッチング素子
72,S77を交互にオン・オフさせることによって、ス
イッチング素子S72のオン期間にはコンデンサC7 とコ
ンデンサC8 との直列回路が整流回路REの出力端間に
接続され、スイッチング素子S77のオン期間にはコンデ
ンサC7 と負荷Zとの直列回路が整流回路REの出力端
間に接続されるようにする。また、期間βまでにコンデ
ンサC7 は十分に放電されているものとする。この場合
には、整流回路REからコンデンサC8 への充電経路お
よび負荷Zへの給電経路にコンデンサC7 が挿入される
ことによって、入力電圧Vinに対してコンデンサC7
端子電圧分だけ低い電圧がコンデンサC8 および負荷Z
に印加されることになる。
【0087】一方、期間αでは、スイッチング素子
71,S74,S75をオンに保つとともに、スイッチング
素子S73,S76をオフに保つ。この状態では、図25に
おけるコンデンサC7 の下側の電極が整流回路の正出力
端に接続される。ここで、スイッチング素子S72とスイ
ッチング素子S77とを交互にオン・オフさせることによ
って、スイッチング素子S72のオン期間にはコンデンサ
7 とコンデンサC8 との直列回路が整流回路REの出
力端間に接続され、スイッチング素子S8 のオン期間に
はコンデンサC7 と負荷Zとの直列回路が整流回路RE
の出力端間に接続されることになる。ただし、コンデン
サC7 は期間βにおいて充電されているから、この期間
αではコンデンサC8 および負荷Zへの印加電圧は、入
力電圧Vinに対してコンデンサC7 の端子電圧を加算し
た電圧となって、入力電圧Vinよりも高くなる。
【0088】上述したように、期間αと期間βとではコ
ンデンサC7 の接続極性のみを逆転させるのであって、
コンデンサC8 および負荷Zへの印加電圧が、期間βで
は入力電圧Vinよりも低くなったのに対して期間αでは
入力電圧Vinよりも高くなり、結果的に負荷Zへの印加
電圧が平均化されることになる。次に、期間γでは、ス
イッチング素子S72,S74,S75,S77がオン、スイッ
チング素子S71,S73,S76がオフになる。このとき、
コンデンサC7 は充放電を停止し、コンデンサC8 から
負荷Zに給電されることになる。すなわち、期間αにお
いて入力電圧Vinよりも高い電圧で充電されていたコン
デンサC8 から負荷Zに給電することで、負荷Zへの印
加電圧の変動を抑制することができるのである。上述の
各スイッチング素子S71〜S77の動作タイミングをまと
めると表3のようになる。
【0089】
【表3】
【0090】上記動作によって、整流回路REの出力電
圧の1周期の期間における負荷Zへの印加電圧の変動を
少なくすることができるのである。また、各期間α,β
でのスイッチング素子S71〜S77のオン・オフを切り換
えるタイミングはクロック信号CLに同期させるのはも
ちろんのことである。 (実施例16)本実施例は、負荷Zとして蛍光灯のよう
にフィラメントを有する放電灯DLとフィラメントの非
電源側の一端間に接続したスイッチング素子SSとを用
いる例であって、入力電圧Vinの1周期ごとにフィラメ
ントを予熱するようにした構成を示す。すなわち、図2
7に示すように、2個のコンデンサC7 ,C8 を備え、
コンデンサC7 の両端にはスイッチング素子S81,S82
がそれぞれ接続され、コンデンサC8 にはスイッチング
素子S83が直列接続され、さらに、負荷Zにもスイッチ
ング素子S84が直列接続されて、各直列回路が互いに並
列接続される。この並列回路はスイッチング素子S85
介して整流回路REの出力端間に接続され、コンデンサ
7 とスイッチング素子S81,S85との直列回路にはス
イッチング素子S86が並列接続される。
【0091】各スイッチング素子S81〜S86,SSのオ
ン・オフのタイミングは、実施例15と同様に、2つの
基準電圧Vth1 ,Vth2 と入力電圧Vinとの大小関係に
基づいて制御される。すなわち、期間βでは、スイッチ
ング素子S82,S85をオンに保ち、スイッチング素子S
83,S86をオフに保つ。また、スイッチング素子S81
スイッチング素子S84とを交互にオン・オフさせる。ス
イッチング素子S81がオンであれば、整流回路REの出
力端間にコンデンサC7 が接続され、スイッチング素子
84がオンであれば整流回路REから負荷Zに給電され
る。ここで、コンデンサC7 が期間βの開始時点までに
十分に放電されていれば、整流回路REの出力によって
コンデンサC7 が充電される。コンデンサC7 への充電
時には図27における上側の電極が整流回路REの正出
力端に接続される。
【0092】一方、期間αでは、スイッチング素子
83,S86がオンに保たれ、スイッチング素子S82,S
85がオフに保たれる。また、期間βと同様にスイッチン
グ素子S 81とスイッチング素子S84とを交互にオン・オ
フさせる。スイッチング素子S81がオンであれば、整流
回路REの出力端間にコンデンサC7 が接続されるが、
このときには図27の下側の電極が整流回路REの正出
力端に接続されるから、入力電圧VinにコンデンサC7
の端子電圧が加算され、この加算電圧がコンデンサC8
に印加される。また、スイッチング素子S84がオンにな
れば、コンデンサC 8 から負荷Zに給電されるのであ
る。すなわち、コンデンサC8 の充電と負荷Zへの給電
が交互に行なわれる。ここで、期間αでは入力電圧Vin
は期間βよりも低いが、コンデンサC7 の端子電圧を入
力電圧Vinに加算して負荷Zへの印加電圧を期間βと同
程度に保つことができるのである。
【0093】期間γにおいては、スイッチング素子
82,S84をオンにし、スイッチング素子S81,S86
オフに保つ。この状態で、スイッチング素子S83,S85
を交互にオン・オフさせる。また、スイッチング素子S
85のオン期間には、スイッチング素子SSを同時にオン
にする。なお、スイッチング素子SSはこれ以外の期間
にはオフになる。スイッチング素子S85がスイッチング
素子SSとともにオンになれば、整流回路REから放電
灯DLのフィラメントに給電されて放電灯DLが予熱さ
れることになる。このときに、負荷Zは抵抗負荷とみな
せるから、入力電流は入力電圧Vinに比例することにな
る。一方、スイッチング素子S83がオンになれば、コン
デンサC2 から負荷Zに給電されて放電灯DLを点灯状
態に保つことになる。上記動作をまとめると表4のよう
になる。なお、表4において予熱を行なうのはパターン
1になる。
【0094】
【表4】
【0095】本実施例の構成では、入力電圧Vinが低く
入力電圧VinにコンデンサC7 の端子電圧を加算した電
圧でもコンデンサC8 の端子電圧に達しないためにコン
デンサC8 に充電電流を流すのが難しいような場合で
も、整流回路REから放電灯DLのフィラメントに予熱
電流を流すことで、入力電圧Vinが0V付近になっても
入力電流を流すことができて、入力高調波を抑制するこ
とができる。また、入力電圧Vinの1周期毎に予熱を行
なうから、放電灯DLを調光点灯させる場合に点灯の維
持が容易になるのである。本実施例における各スイッチ
ング素子S81〜S 86,SSのオン・オフのタイミングも
クロック信号CLに同期させるのはもちろんのことであ
る。
【0096】(実施例17)本実施例も負荷Zとして放
電灯DLを用いるものであって、図28に示すように、
コンデンサC7 とスイッチング素子S82との接続点と、
コンデンサC8 とスイッチング素子83との接続点との間
に、スイッチング素子S89を挿入した構成を有する。各
スイッチング素子S81〜S89のオン・オフの制御につい
ては、基準電圧Vthと入力電圧Vinとの大小関係によっ
て期間αと期間βとに分ける。両期間α,βにおいて、
スイッチング素子S49はオフに保たれる。ところで、本
実施例では放電灯DLの始動前に予熱期間を設けてい
る。以下では主として予熱期間におけるスイッチング素
子S81〜S89の動作を説明する。
【0097】予熱期間では、スイッチング素子S81はオ
ンに保たれ、スイッチング素子S82,S83,S86はオフ
に保たれる。また、スイッチング素子S85,S89がオン
でスイッチング素子S84,S87,D88がオフの状態と、
オン・オフが逆転する状態とが交互に繰り返される。ス
イッチング素子S85,S89がオンのときにはコンデンサ
7 とコンデンサC8 とが直列接続され、この直列回路
が整流回路REの出力端間に接続される。したがって、
両コンデンサC7 ,C8 の容量が等しいとすれば、各コ
ンデンサC7 ,C8 の端子電圧は入力電圧Vinの半分に
なる。次に、スイッチング素子S84,S87,D88がオン
になれば、各コンデンサC7 ,C8 から各フィラメント
に予熱電流が流れるのである。ここで、本実施例では入
力電圧V inの1周期ごとに予熱を行なうのではなく、別
に予熱期間を設けている。予熱期間に両コンデンサ
7 ,C8 を直列接続して充電することにより、各コン
デンサC7 ,C8 への印加電圧を入力電圧Vinの約2分
の1にしているのであり、予熱電流を流す際にフィラメ
ントに印加される電圧も入力電圧Vinの半分になって、
フィラメントへのストレスを軽減することができるので
ある。各スイッチング素子S81〜S89のオン・オフの制
御状態をまとめると、表5のようになる。
【0098】
【表5】
【0099】(実施例18)本実施例は、実施例17の
ように予熱期間を設けるとともに始動期間を設け、負荷
Zとしての放電灯DLの始動性を高める例を示す。した
がって、図29に示すように、基本的な構成は、図28
に示した実施例17の回路構成に始動回路を結合した構
成になる。ただし、実施例17では図示した放電灯DL
の上側のフィラメントに対してコンデンサC7 から予熱
電流を流していたが、本実施例では上側のフィラメント
に対してコンデンサC8 から予熱電流を流している点が
相違する。すなわち、予熱電流を上述のように流すため
に、コンデンサC8 とスイッチング素子S90との接続点
と図29の上側のフィラメントの一端との間にスイッチ
ング素子S92を挿入し、コンデンサC7 とスイッチング
素子S81との接続点と下側のフィラメントの一端との間
にスイッチング素子S93を挿入してある。
【0100】各スイッチング素子S81〜S86,S90〜S
93のオン・オフのタイミングは次のように制御される。
期間αおよび期間βでは、新たに追加したスイッチング
素子S92,S93をオフに保つ(本実施例に示した表6を
参照)。そこで、予熱期間および始動期間における動作
を説明する。予熱期間では、スイッチング素子S82,S
83をオンに保ち、スイッチング素子S86,S91をオフに
保つ。また、スイッチング素子S81,S85,S90をオン
にするとともにスイッチング素子S84,S92,S93をオ
フにする状態と、オン・オフを逆転した状態とを交互に
繰り返す。スイッチング素子S81,S85,S90がオン
(パターン1)であるときには、コンデンサC7 ,C8
が並列接続され、この並列回路が整流回路REの出力端
間に接続されるから、両コンデンサC7 ,C8 に入力電
圧Vinが印加される。ただし、充電時間はフィラメント
の仕様に応じて調節される。次に、スイッチング素子S
84,S92,S93がオン(パターン2)になれば、コンデ
ンサC7 から図29の下側のフィラメントに予熱電流が
流れ、コンデンサC8 から上側のフィラメントに予熱電
流が流れることになる。このような動作をフィラメント
が十分に予熱されるまで繰り返す。
【0101】このようにしてフィラメントが十分に予熱
されると、始動期間に移行し、予熱期間のパターン1の
動作によってコンデンサC7 ,C8 を入力電圧Vinのピ
ーク電圧Vp まで充電した後に、スイッチング素子
83,S84,S86,S91をオンにする動作に移行する。
このとき、コンデンサC7 ,C8 が直列接続され、放電
灯DLには入力電圧VinとコンデンサC7 ,C8 の両端
電圧との加算電圧が印加されることになる。すなわち、
入力電圧Vinのピーク電圧Vp の3倍近い電圧を放電灯
DLに印加して始動させることができるのである。以上
の制御をまとめると表6のようになる。
【0102】
【表6】
【0103】ところで、本実施例において負荷Zの有無
を検出する手段を別に設け(たとえば、負荷Zに流れる
電流の有無を検出する)、無負荷が検出されると予熱し
てから再始動するような制御を行なうこともできる。こ
の場合には、無負荷を検出したときに各スイッチング素
子S81〜S86,S90〜S93のオン・オフをパターン1の
制御状態としてコンデンサC7 ,C8 を充電しておき、
次に負荷Zが接続されたことが検出されると、ただちに
パターン2に移行して負荷Zを予熱するようにすればよ
い。その後、始動期間に移行して再始動されるのであ
る。このように、無負荷状態でコンデンサC7 ,C8
充電しておけば、負荷Zが接続されるとすぐに予熱状態
に移行できるのである。
【0104】以上説明したように、基本構成に数個のス
イッチング素子を付加し、スイッチング素子のオン・オ
フのタイミングを適宜設定すれば、予熱や始動の制御が
可能になるのである。また、負荷Zの有無を検出すれ
ば、再始動のための予熱も可能になる。 (実施例19)本実施例は、負荷Zとして交流により駆
動されるものを用いる例であって、図30に示すよう
に、スイッチトキャパシタSCの出力を、4個のスイッ
チング素子S101 〜S104 を備えるフルブリッジ方式の
インバータ回路で交流に変換し、インバータ回路から出
力された交流で負荷Zを駆動するのである。スイッチト
キャパシタSCは、2個のコンデンサC1 ,C2 を備
え、各コンデンサC1 ,C2にはそれぞれスイッチング
素子S61,S62が直列接続され、両直列回路は並列接続
される。また、この並列回路はスイッチング素子S63
介して整流回路REの出力端間に接続され、コンデンサ
1 とスイッチング素子S63との直列回路にはスイッチ
ング素子S64が並列接続される。各コンデンサC1 ,C
2 には、それぞれスイッチング素子S65a ,S65b を介
してインバータ回路が接続される。
【0105】インバータ回路は、フルブリッジ方式とし
て周知の構成を有し、スイッチング素子S101 ,S102
の直列回路と、スイッチング素子S103 ,S104 の直列
回路とを並列接続し、この並列回路に直流電源を接続す
るとともに、直列接続されたスイッチング素子S101
102 、S103 ,S104 の接続点間に負荷Zを接続した
構成を有している。また、各スイッチング素子S101
104 は、負荷Zを挟んで直列接続されたもの同士がオ
ンになる期間に負荷Zに通電し、負荷Zに対して交互に
逆向きに電流が流れるように、オンにするスイッチング
素子S101 〜S 104 の組み合わせを変えるように制御さ
れる。具体的には、スイッチング素子S 101 ,S104
同時にオンにすると図30の左から右へ電流が流れ、ス
イッチング素子S102 ,S103 を同時にすると右から左
へ電流が流れるのである。また、負荷Zを介さずに直列
接続されているスイッチング素子S101 とS102 、S
103とS104 は同時にオンにならないように制御され
る。
【0106】本実施例におけるスイッチトキャパシタS
Cの各スイッチング素子S61〜S64,S65a ,S65b
オン・オフのタイミングは、入力電圧Vinと基準電圧V
thとの大小関係により決定された2つの期間α,βで異
なるように設定されている。すなわち、入力電圧Vin
基準電圧Vthよりも大きい山部の期間βでは、すべての
スイッチング素子S61〜S64,S65a ,S65b がオフの
状態から、スイッチング素子S61,S63をオンにしてコ
ンデンサC1 を充電すると同時にスイッチング素子S
65b をオンにしてコンデンサC2 からインバータ回路に
給電する。次に、スイッチング素子S61,S65b をオフ
にし、スイッチング素子S62,S65a をオンにしてコン
デンサC2 を充電すると同時にコンデンサC1 からイン
バータ回路に給電する。このように、期間βではインバ
ータ回路に給電するコンデンサC1,C2 を交互に切り
換えるのである。ここで、インバータ回路において負荷
Zに流れる電流を反転させるタイミングは、インバータ
回路に給電するコンデンサC 1 ,C2 を切り換えるタイ
ミングと一致させてある。
【0107】一方、入力電圧Vinが基準電圧Vthよりも
低い期間αでは、すべてのスイッチング素子S61
64,S65a ,S65b がオフである状態からスイッチン
グ素子S 62とスイッチング素子S64とをオンにして入力
電圧VinにコンデンサC1 の端子電圧を加算してコンデ
ンサC2 に印加する状態と、スイッチング素子S62をオ
フにするとともにスイッチング素子S65b をオンにして
コンデンサC2 からインバータ回路に給電する状態とを
交互に繰り返す。ここに、コンデンサC2 からインバー
タ回路への給電を行なうたびに、インバータ回路から負
荷Zに与える電流を反転させるようにする。
【0108】上述のような動作によって、インバータ回
路を用いて負荷Zを交流で駆動することが可能になり、
しかも、期間βでは2つのコンデンサC1 ,C2 の充放
電を交互に行なって入力電流に休止期間が生じないよう
にし、かつ期間αでは入力電圧VinにコンデンサC1
端子電圧を加算することでインバータ回路に印加する電
圧の変動を抑制することができるのである。
【0109】(実施例20)実施例19ではコンデンサ
1 を期間βにおいてコンデンサC2 と交互に充放電さ
せているが、本実施例では、図31に示すように、コン
デンサC1 を期間βにおいて充電専用に用い、期間βに
おいて交互に充放電するための2個のコンデンサC3
4 を設けた構成を有する。
【0110】すなわち、各コンデンサC1 ,C3 ,C4
には、それぞれスイッチング素子S 61,S62a ,S62b
が直列接続され、各直列回路は互いに並列接続されると
ともに、この並列回路はスイッチング素子S63を介して
整流回路REの出力端間に接続される。また、コンデン
サC1 とスイッチング素子S63との直列回路にはスイッ
チング素子S64が並列接続される。このように本実施例
のスイッチトキャパシタSCは、コンデンサC1
3 ,C4 とスイッチング素子S61,S62a ,S62 b
63,S64とにより構成される。インバータ回路におけ
るスイッチング素子S101 ,S102 の直列回路はコンデ
ンサC4 に並列接続され、スイッチング素子S103 ,S
104 の直列回路はコンデンサC3 に並列接続される。し
たがって、スイッチング素子S101 ,S103 は共通に接
続されていないが、スイッチング素子S101 〜S104
よって実質的にはブリッジ回路を構成することになる。
【0111】各スイッチング素子S61,S62a
62b ,S63,S64の動作タイミングは、以下のように
なる。まず、期間βではすべてのスイッチング素子
61,S62a ,S62b ,S63,S64がオフである状態か
ら、スイッチング素子S61,S63をオンにしてコンデン
サC1 を整流回路REの出力で充電する。また、スイッ
チング素子S62a をオンにしてコンデンサC3 を充電す
ると同時に、インバータ回路のスイッチング素子
101 ,S103 をオンにしてコンデンサC4 から負荷Z
に給電する状態と、スイッチング素子S62b をオンにし
てコンデンサC4 を充電すると同時に、インバータ回路
のスイッチング素子S103 ,S102 をオンにしてコンデ
ンサC3 から負荷Zに給電する状態とを交互に繰り返
す。このようにコンデンサC 3 ,C4 を交互に充放電さ
せることによって、負荷Zに対して交流電力を供給する
ことができるのである。
【0112】一方、期間αでは、スイッチング素子
61,S63をオフに保ち、スイッチング素子S64をオン
にすることによって、入力電圧VinにコンデンサC1
端子電圧を加算し、この加算電圧をコンデンサC3 ,C
4 への印加電圧とする。要するに、期間βと同様に、コ
ンデンサC3 ,C4 を交互に充放電させるのであって、
充電時には入力電圧VinではなくコンデンサC1 の端子
電圧を入力電圧Vinに加算した電圧を印加する点が期間
βと相違するのである。
【0113】上述のような動作によって、負荷Zを交流
で駆動できるのはもちろんのこと、期間βにおいてコン
デンサC1 を充電専用に用いることで期間αでの放電に
備えて十分に充電しておくことができ、しかも実施例1
9に比較すると各スイッチング素子S61,S62a ,S
62b ,S63,S64が機能別に分離されていることになる
から制御が容易になるのである。
【0114】(実施例21)本実施例では、図32に示
すように、コンデンサCの両端にはそれぞれスイッチン
グ素子Sa ,Sb が直列接続され、この直列回路は整流
回路REの出力端間に接続される。また、整流回路RE
の出力端間にはスイッチング素子Sc ,Sdの直列回路
も接続される。コンデンサCとスイッチング素子Sb
の直列回路にはスイッチング素子Se が並列接続され、
コンデンサCとスイッチング素子Sbとの接続点と、ス
イッチング素子Sc ,Sd 同士の接続点との間に負荷Z
が接続される。
【0115】各スイッチング素子Sa 〜Se は次のよう
なタイミングで制御される。まず、期間βにおいては、
すべてのスイッチング素子Sa 〜Se がオフの状態か
ら、スイッチング素子Sa ,Sd をオンにして負荷Zに
給電する(図32の上から下に電流が流れる)状態と、
スイッチング素子Sa ,Sd をオフにするとともにスイ
ッチング素子Sb ,Sc をオンにして負荷Zに給電する
(図32の下から上に電流が流れる)状態とを交互に繰
り返す。したがって、期間βにおいてはコンデンサCが
充電されるとともに、負荷Zには交流電力が供給される
ことになる。
【0116】一方、期間αではすべてのスイッチング素
子Sa 〜Se がオフの状態から、スイッチング素子
c ,Se をオンにして入力電圧VinにコンデンサCの
端子電圧を加算して負荷Zに供給する。すなわち、負荷
Zへの供給電力の変動が抑制されることになる。上述の
ように、本実施例では期間αには負荷Zに対して交流電
力を供給することができないから、期間βにおいて負荷
Zへの電流の向きの切換タイミングを適宜設定すること
によって、期間αと期間βとの間の移行時に電流の向き
を反転させるようにし、このことによって負荷Zに通電
する向きを交番させるようにすればよい。
【0117】(実施例22)本実施例は、図33に示す
ように、図31に示した実施例20のスイッチトキャパ
シタSCとほぼ同様の構成を有している。ただし、コン
デンサC3 ,C4 にはそれぞれ負荷Zとの間にスイッチ
ング素子S65a ,S65b を介装してある。また、スイッ
チング素子S63はコンデンサC1 と整流回路REとの間
に挿入されるが、コンデンサC3 ,C4 と整流回路RE
との間には挿入されない点で相違している。
【0118】各スイッチング素子S61,S62a
62b ,S63,S64,S65a ,S65b のオン・オフのタ
イミングは以下のように制御される。まず、すべてのス
イッチング素子S61,S62a ,S62b ,S63,S64,S
65a ,S65b がオフの状態から、スイッチング素子
61,S62a ,S63,S65b をオンにし、コンデンサC
1 ,C3を整流回路REの出力により充電すると同時
に、コンデンサC4 から負荷Zに給電する。次に、スイ
ッチング素子S62a ,S65b をオフにし、スイッチング
素子S62b ,S65a をオンにすることで、コンデンサC
3 から負荷Zに給電し、コンデンサC4 を整流回路RE
の出力により充電する。この間、コンデンサC1 への充
電は継続する。要するに、コンデンサC1 の充電を行な
うとともに、コンデンサC3 ,C4 の充放電を交互に繰
り返すのであり、コンデンサC3 ,C4 の放電時に負荷
Zに給電するのである。
【0119】一方、負荷Zが放電灯であるときのように
始動時などに高電圧が必要である場合には、スイッチン
グ素子S61,S63をオフにしスイッチング素子S64をオ
ンにすることによって、負荷Zに給電するコンデンサC
3 ,C4 に対してコンデンサC1 を直列接続し、コンデ
ンサC1 とコンデンサC3 またはコンデンサC4 との端
子電圧を加算して負荷Zに印加することで、負荷Zに高
電圧を印加できるようにしてある。このように、負荷Z
に高電圧を印加する必要があるときには、入力電圧Vin
よりも高い電圧(最大で2Vin)を負荷Zに印加できる
のである。
【0120】(実施例23)本実施例では、図34に示
すように、図30に示した実施例19で用いたスイッチ
トキャパシタSCにおけるコンデンサC1 ,C2 を、ス
イッチトキャパシタCS1 ,CS2 に置き換えた例を示
す。また、コンデンサC3 ,C4 とスイッチング素子S
63との接続点と、負荷Zとの間にはスイッチング素子S
66を挿入してある。各スイッチトキャパシタCS1 ,C
2 は、それぞれ図35に示す構成を有する。
【0121】すなわち、スイッチトキャパシタCS1
CS2 は、多数個のコンデンサCxi(i=1,2,…
…,n)を備え、各コンデンサCxiの両端間をスイッチ
ング素子Sx(i-1),Sy(i-1)を介して順次接続し、かつ
コンデンサCxiとスイッチング素子Sx(i-1)との接続点
と、コンデンサCx(i-1)とスイッチング素子Sy(i-1)
の接続点との間にスイッチング素子Sz(i-1)を挿入した
構成を有している。このような構成のスイッチトキャパ
シタCS1 ,CS2 では、スイッチング素子Sx( i-1)
y(i-1)をオンにしスイッチング素子Sz(i-1)をオフに
すれば、コンデンサCxiが互いに並列接続され、スイッ
チング素子Sx(i-1),Sy(i-1)をオフにしスイッチング
素子Sz(i-1)をオンにすれば、コンデンサCxiが互いに
直列接続されるのである。スイッチトキャパシタC
1 ,CS2 は2端子であって、コンデンサCx1とスイ
ッチング素子Sx1との接続点と、コンデンサCxnとスイ
ッチング素子Sy(n-1)との接続点とがそれぞれ端子にな
る。
【0122】次に、スイッチトキャパシタCS1 ,CS
2 を構成する各スイッチング素子S x(i-1),Sy(i-1)
z(i-1)のオン・オフのタイミングについて説明する。
本実施例では、入力電圧Vinが基準電圧Vthよりも高い
期間βと、基準電圧Vthよりも低い期間αとで異なる制
御を行なう。まず、入力電圧Vinに対して負荷Zへの印
加電圧を昇圧する場合について説明する。この場合に
は、期間βにおいてスイッチトキャパシタCS1 ,CS
2 に充電するときにコンデンサCxiを並列接続し、スイ
ッチトキャパシタCS1 ,CS2 から放電するときにコ
ンデンサCxiを直列接続する。すなわち、スイッチング
素子S61,S63をオンにするときには、同時にスイッチ
ング素子Sx(i-1),Sy(i-1)をオンにする。また、スイ
ッチング素子S61,S63のオンに伴ってスイッチング素
子S65b ,S66をオンにし、同時にスイッチング素子S
z(i-1)をオンにする。このように、スイッチトキャパシ
タCS1 ではコンデンサCxiを並列接続して充電し、ス
イッチトキャパシタCS2 ではコンデンサCx1を直列接
続して負荷Zに高電圧を印加するのである。
【0123】その後、スイッチング素子S61,S65b
オフにし、スイッチング素子S62をオンにする。このと
き同時に、スイッチトキャパシタCS1 のスイッチング
素子スイッチング素子Sx(i-1),Sy(i-1)をオフにする
とともにスイッチング素子S z(i-1)をオンにし、スイッ
チトキャパシタCS2 のスイッチング素子Sz(i-1)をオ
フにするとともにスイッチング素子Sx(i-1),Sy(i-1)
をオンにする。要するに、スイッチトキャパシタCS2
ではコンデンサCxiを並列接続して充電し、スイッチト
キャパシタCS1 ではコンデンサCxiを直列接続して負
荷Xに高電圧を印加するのである。
【0124】上述のように、期間βでは各スイッチトキ
ャパシタCS1 ,CS2 の充放電を交互に行なうことで
入力電流に休止期間が生じないようにし、かつ充電時は
コンデンサCxiを並列接続し、放電時はコンデンサCxi
を直列接続して負荷Zに高電圧を印加することができる
のである。一方、期間αではスイッチング素子S61,S
63,S65a をオフにし、スイッチング素子S64をオンに
する。スイッチング素子S62とスイッチング素子S65b
とは交互にオン・オフされるのであって、入力電圧Vin
にスイッチトキャパシタCS1 の両端電圧を加算した電
圧で、スイッチトキャパシタCS2 を充電する状態と、
スイッチトキャパシタCS2 から負荷Zに給電する状態
とを交互に繰り返すのである。ここで、期間αにおい
て、スイッチトキャパシタCS1 についてはスイッチン
グ素子Sx(i-1),Sy(i-1)をオン、スイッチング素子S
z(i-1)をオフに保つことで、コンデンサCxiを並列接続
しておく。スイッチトキャパシタCS2については、充
電時にコンデンサCxiを並列接続し、放電時にコンデン
サCxiを直列接続する。すなわち、スイッチング素子S
62のオン時には、スイッチング素子Sx(i-1),Sy(i-1)
をオン、スイッチング素子Sz(i-1)をオフにし、スイッ
チング素子S65b のオン時には、スイッチング素子S
z(i-1)をオン、スイッチング素子Sx(i-1),Sy(i-1)
オフにするのである。
【0125】上述のように制御すれば、負荷Zに対して
入力電圧Vinよりも高い電圧(最大では入力電圧Vin
ピーク電圧Vp に対してn倍になる)を印加するのであ
るが、負荷Zに対して入力電圧Vinよりも低い電圧を印
加したい場合もある。その場合には、各スイッチトキャ
パシタCS1 ,CS2 を構成するコンデンサCxiの直列
接続と並列接続との関係を上記制御とは逆にすればよ
い。ただし、期間αにおいてスイッチトキャパシタCS
1 のコンデンサCxiを並列接続した状態に保つのは昇
圧、降圧を問わず同様である。このような制御を行なえ
ば、入力電圧Vinのピーク電圧Vp に対して1/n以下
の電圧を負荷Zに印加することが可能になるのである。
【0126】本実施例の構成によれば、スイッチトキャ
パシタCS1 ,CS2 を構成するコンデンサCxiの個数
に応じて入力電圧Vinに対する昇圧比や降圧比を適宜設
定することが可能になる。また、制御方法を変更するだ
けで回路構成を変更することなく昇圧と降圧とを選択す
ることができる。上記構成では、制御を簡単に行なうた
めにスイッチトキャパシタSC1 ,SC2 を構成する各
スイッチング素子Sx( i-1),Sy(i-1),Sz(i-1)は、す
べてのコンデンサCxiを並列接続するか直列接続するか
の選択のみを行なっているが、スイッチング素子S
x(i-1),Sy(i-1),Sz(i-1)を個別に制御すれば、コン
デンサCxiを部分的に並列接続したり直列接続したりす
ることで、昇圧比や降圧比を適宜選択することも可能に
なる。
【0127】(実施例24)本実施例は、上記各実施例
で説明したスイッチトキャパシタよりなる電力変換部2
に対する負荷Zとして、図36に示すような構成のもの
を用いる例であり、放電灯DLに周辺部品を付加して負
荷Zを構成してある。すなわち、放電灯DLにはスイッ
チング素子Sz が直列接続され、放電灯DLとスイッチ
ング素子Szとの直列回路にはコンデンサCz とダイオ
ードDz1との直列回路が接続される。ここに、スイッチ
ング素子Sz は電力変換部2の負出力端に接続され、ダ
イオードDz1はカソードが電力変換部2の正出力端に接
続される。また、スイッチング素子Sz とダイオードD
z1のアノードとの間にはダイオードDZ2が順方向に挿入
される。
【0128】上記構成の負荷Zでは、スイッチング素子
z をオンにしておけば、電力変換部2の出力電圧が放
電灯DLの点灯状態を維持する電圧よりも高い期間で
は、放電灯DLとダイオードDz2とを通してコンデンサ
z が充電され、放電灯DLの点灯状態を維持する電圧
よりも低い期間では、コンデンサCz からダイオードD
z1を通して放電灯DLに給電することになり、結果的に
放電灯DLへの印加電圧を安定に保つことができるので
ある。とくに、上述した各実施例では、期間βから期間
αへの移行時などに負荷Zへの印加電圧が不連続になる
から、このような構成の負荷Zを用いることで、放電灯
DLへの印加電圧をより安定させることが可能になり、
放電灯DLの点灯状態が安定するのである。
【0129】(実施例25)本実施例では、負荷Zへの
供給電力をより安定にするために、図37に示すよう
に、負荷Zへの給電経路にトランジスタQのコレクタ−
エミッタ間を挿入し、制御回路3によりトランジスタQ
を制御している。また、ここでは負荷Zとして放電灯D
Lを用いている。制御回路3は、負荷Zと電力変換部2
との間に電流検出用の抵抗Rs を挿入して負荷Zに流れ
る電流の大きさを抵抗Rs の端子電圧として検出し、ま
た入力電圧Vinの大きさを整流回路REの出力端間に接
続した抵抗R1 ,R2 で分圧することで検出している。
入力電圧Vinの変動に対してはフィードフォワード方式
で制御し、負荷Zに流れる電流に対してはフィードバッ
ク方式で制御する。このように、負荷Zに直列接続され
たトランジスタQを用いて負荷Zへの供給電力を調節す
ることにより、放電灯DLを一層安定に点灯させること
が可能になるのである。
【0130】(実施例26)本実施例は、負荷Zへの供
給電力を安定にするために、電力変換部2を制御する制
御回路1の動作を負荷Zに流れる電流の変化に基づいて
調節するものであって、図38に示すように、負荷Zに
流れる電流の大きさを2個のトランジスタQ 1 ,Q2
りなるカレントミラー回路CMを用いて制御回路1に入
力している。すなわち、負荷Zにコレクタ−エミッタ間
を直列接続したトランジスタQ1 と、制御回路1の検出
端にコレクタ−エミッタ間を挿入したトランジスタQ2
とを用いるのである。このような構成で負荷Zに流れる
電流を検出すると、負荷Zに抵抗を直列接続し抵抗の両
端電圧として負荷Zに流れる電流を検出する場合に比較
すれば、電圧降下を小さくすることができるのである。
要するに、本実施例の場合には電流検出のための電圧降
下はトランジスタQ1 のコレクタ−エミッタ間電圧であ
って小さいから、損失が少ないのである。なお、トラン
ジスタQ1 ,Q2に代えて、MOSFETを用いること
も可能である。
【0131】上記各実施例において用いたスイッチング
素子は、MOSFETやバイポーラトランジスタなどの
スイッチング用の半導体素子であればどのようなもので
もよく、また負荷も放電灯に限らず各種のものに適用可
能である。負荷として直流で駆動するものであれば電力
変換部から電力を直接供給すればよく、交流で駆動する
ものであればインバータ回路を介して電力お供給すれば
よい。さらに、電力変換部と負荷との間にフィルタ用に
インダクタを挿入してもよい。
【0132】
【発明の効果】各請求項の発明は、基本的には、2個の
キャパシタを備えたスイッチトキャパシタよりなる電力
変換部で脈流電源を電力変換して負荷に給電するもので
あって、電力変換部への入力電圧が基準電圧よりも高い
期間には、少なくとも一方のキャパシタに対して脈流電
源から充電する状態と、負荷に給電する状態とを交互に
切り換えるようにし、入力電圧が基準電圧よりも低い期
間には、脈流電源により充電されたキャパシタの端子電
圧を脈流電源の電圧に加算して他方のキャパシタを充電
する状態と、他方のキャパシタから負荷に給電する状態
とを交互に切り換えるようにしているので、入力電圧の
高い期間には脈流電源からはキャパシタと負荷とに交互
に給電することで入力電流を入力電圧に追随させること
が可能になり、また入力電圧の低い期間には入力電圧の
高い期間に得たエネルギの一部を利用して負荷への印加
電圧の低下を防止することができるという効果がある。
さらに、入力電圧にかかわらず入力電流をほぼ連続的に
流し続けることができ、しかもインダクタを用いていな
いから、入力高調波を抑制できるという効果を奏するこ
とになる。
【0133】とくに、請求項1の発明は、入力電圧が基
準電圧よりも高い期間に充電されるキャパシタを複数個
のコンデンサで構成し、充電時にはコンデンサを直列接
続し放電時にはコンデンサを並列接続するから、入力電
圧が基準電圧よりも低い期間に負荷に印加される電圧が
高くなり過ぎるのを防止できるという利点がある。請求
項2の発明は、請求項1の構成に加えて、入力電圧の高
い期間に両キャパシタをともに充電しているので、入力
電圧の低い期間に負荷に給電する一方のキャパシタに対
して他方のキャパシタと脈流電源との直列回路から給電
する際に、上記一方のキャパシタの端子電圧と給電電圧
とに大きな電位差が生じないようにすることができ、結
果的に期間の切り換え時における入力電流の不連続性を
抑制することができ、入力高調波をより一層抑制するこ
とができるという利点を有する。
【0134】請求項3の発明は、各別の負荷に給電する
電力変換部を複数個設け、かつ各電力変換部のスイッチ
要素の切換タイミングを互いにずらしているから、脈流
電源からの入力電流に休止期間が生じないようにするこ
とができ、しかも入力電流の合計を入力電圧の変化にほ
ぼ追随させることができ、入力高調波をさらに抑制する
ことができるという効果がある。
【0135】請求項4の発明は、入力電圧の高い期間に
おいて2つのキャパシタに対して交互に充電するととも
に、一方が充電されている期間に他方から負荷に給電す
るから、脈流電源はいずれかのキャパシタにつねに充電
し続けることになって、キャパシタと負荷とに交互に給
電する場合に比較すると、脈流電源の出力側のインピー
ダンスの変化が少なくなり、結果的に入力高調波の抑制
につながるという利点があり、しかも、入力電圧の高い
期間に両キャパシタに充電しているから、請求項2の発
明と同様に、入力電圧の低い期間に切り替わる際の入力
電流の不連続を抑制できるという効果がある。
【0136】請求項5の発明は、入力電圧の高い期間に
は両キャパシタが直列接続されて充電され、かつ脈流電
圧から一方のキャパシタの端子電圧を減算した電圧が負
荷に印加されるから、入力電圧に対して降圧した電圧を
負荷に印加することができ、結果的に、入力電圧の高低
にかかわらず負荷への印加電圧をほぼ一定に保つことが
可能になるという効果がある。しかも、入力電圧の高い
期間に両キャパシタを充電しているから、入力電圧の高
い期間から低い期間への切り換えに伴う入力電流の変化
が少なくなるという効果もある。
【0137】請求項6の発明は、入力電圧の高い期間に
は両キャパシタが直列接続されて充電され、入力電圧の
低い期間には一方のキャパシタと脈流電源の出力電圧と
の加算値で他方のキャパシタが充電され、かつそのキャ
パシタから負荷に給電されるから、入力電圧の高い期間
から低い期間への移行時における負荷への印加電圧の変
化を少なくすることができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す回路図である。
【図2】実施例1を示す動作説明図である。
【図3】実施例2を示す回路図である。
【図4】実施例2の各動作状態を示す動作説明図であ
る。
【図5】実施例2の他の動作状態を示す動作説明図であ
る。
【図6】実施例3を示す回路図である。
【図7】実施例4を示し、(a)は全体の回路図、
(b)は要部の回路図である。
【図8】実施例5を示す回路図である。
【図9】実施例5の動作説明図である。
【図10】実施例6を示す回路図である。
【図11】実施例6の動作説明図である。
【図12】実施例7を示す回路図である。
【図13】実施例7の要部の回路図である。
【図14】実施例7の動作説明図である。
【図15】実施例8を示す回路図である。
【図16】実施例9を示す回路図である。
【図17】実施例10を示す回路図である。
【図18】実施例11を示す回路図である。
【図19】実施例12を示す回路図である。
【図20】実施例12の動作説明図である。
【図21】実施例13を示す回路図である。
【図22】実施例13の動作説明図である。
【図23】実施例14を示す回路図である。
【図24】実施例14の動作説明図である。
【図25】実施例15を示す回路図である。
【図26】実施例15の動作説明図である。
【図27】実施例16を示す回路図である。
【図28】実施例17を示す回路図である。
【図29】実施例18を示す回路図である。
【図30】実施例19を示す回路図である。
【図31】実施例20を示す回路図である。
【図32】実施例21を示す回路図である。
【図33】実施例22を示す回路図である。
【図34】実施例23を示す回路図である。
【図35】実施例23の要部回路図である。
【図36】実施例24を示す回路図である。
【図37】実施例25を示す回路図である。
【図38】実施例26を示す回路図である。
【図39】従来例を示す回路図である。
【図40】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 電力変換部 AC 交流電源 C1 コンデンサ C2 コンデンサ C5 コンデンサ C6 コンデンサ C7 コンデンサ C8 コンデンサ C11 コンデンサ C12 コンデンサ RE 整流回路 S1 切換スイッチング素子 S2 切換スイッチング素子 S3 切換スイッチング素子 S4 スイッチング素子 S5 スイッチング素子 S11 切換スイッチング素子 S12 切換スイッチング素子 S13 切換スイッチング素子 S14 スイッチング素子 S15 スイッチング素子 S16 スイッチング素子 S17 スイッチング素子 S18 スイッチング素子 S23 スイッチング素子 S24 スイッチング素子 S25 スイッチング素子 S26 スイッチング素子 S27 スイッチング素子 S28 スイッチング素子 S71 スイッチング素子 S72 スイッチング素子 S73 スイッチング素子 S74 スイッチング素子 S75 スイッチング素子 S76 スイッチング素子 S77 スイッチング素子 SC スイッチトキャパシタ SC31,……,SC3n スイッチトキャパシタ Z 負荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鳴尾 誠浩 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈流電源を電力変換部で電力変換して負
    荷に供給する電源装置であって、電力変換部は、第1の
    キャパシタおよび第2のキャパシタと、第1のキャパシ
    タの各一端を脈流電源の一端に選択的に接続させる第1
    のスイッチ要素と、第1のスイッチ要素により選択され
    た第1のキャパシタの一端が脈流電源の一端に接続され
    ているときに脈流電源の両端間に第1のキャパシタと負
    荷との一方を選択的に接続させる第2のスイッチ要素
    と、第1のスイッチ要素により選択された第1のキャパ
    シタの他端が脈流電源の一端に接続されているときに第
    2のキャパシタの両端間に脈流電源と第1のキャパシタ
    との直列回路と負荷との一方を選択的に接続させる第3
    のスイッチ要素と、各スイッチ要素を制御する制御回路
    とを備え、制御回路は、電力変換部への入力電圧が基準
    電圧よりも高い期間と低い期間とでは脈流電源の一端に
    接続される第1のキャパシタの各一端を入れ換えるよう
    に第1のスイッチ要素を制御し、電力変換部への入力電
    圧が基準電圧よりも高い期間には第1のキャパシタを複
    数個のコンデンサの直列回路により構成して脈流電源の
    両端間に第1のキャパシタと負荷とを脈流電源の電圧変
    動よりも十分に短い周期で交互に接続するように第2の
    スイッチ要素を制御し、入力電圧が基準電圧よりも低い
    期間には第1のキャパシタを上記コンデンサの並列回路
    により構成して第2のキャパシタの両端間に第1のキャ
    パシタと脈流電源との直列回路と負荷とを脈流電源の電
    圧変動よりも十分に短い周期で交互に接続するように第
    3のスイッチ要素を制御することを特徴とする電源装
    置。
  2. 【請求項2】 脈流電源を電力変換部で電力変換して負
    荷に供給する電源装置であって、電力変換部は、第1の
    キャパシタおよび第2のキャパシタと、第1のキャパシ
    タの各一端を脈流電源の一端に選択的に接続させる第1
    のスイッチ要素と、第1のスイッチ要素により選択され
    た第1のキャパシタの一端が脈流電源の一端に接続され
    ているときに脈流電源の両端間に第1のキャパシタと負
    荷との一方を選択的に接続させる第2のスイッチ要素
    と、第1のスイッチ要素により選択された第1のキャパ
    シタの一端が脈流電源の一端に接続されているときに脈
    流電源の両端間に第2のキャパシタと負荷との一方を選
    択的に接続させる第3のスイッチ要素と、第1のスイッ
    チ要素により選択された第1のキャパシタの他端が脈流
    電源の一端に接続されているときに第2のキャパシタの
    両端間に脈流電源と第1のキャパシタとの直列回路と負
    荷との一方を選択的に接続させる第4のスイッチ要素
    と、各スイッチ要素を制御する制御回路とを備え、制御
    回路は、電力変換部への入力電圧が基準電圧よりも高い
    期間と低い期間とでは脈流電源の一端に接続される第1
    のキャパシタの各一端を入れ換えるように第1のスイッ
    チ要素を制御し、電力変換部への入力電圧が基準電圧よ
    りも高い期間には第1のキャパシタを複数個のコンデン
    サの直列回路により構成して脈流電源の両端間に第1の
    キャパシタと第2のキャパシタと負荷とを脈流電源の電
    圧変動よりも十分に短い周期で択一的に接続するように
    第2のスイッチ要素および第3のスイッチ要素を制御
    し、入力電圧が基準電圧よりも低い期間には第1のキャ
    パシタを上記コンデンサの並列回路により構成して第2
    のキャパシタの両端間に第1のキャパシタと脈流電源と
    の直列回路と負荷とを脈流電源の電圧変動よりも十分に
    短い周期で交互に接続するように第4のスイッチ要素を
    制御することを特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 1つの脈流電源に対して上記電力変換部
    を複数個設け、各電力変換部から各別の負荷に給電する
    とともに、制御回路は各電力変換部の各スイッチ要素の
    切換タイミングを互いにずらして制御することを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 脈流電源を電力変換部で電力変換して一
    対の負荷に供給する電源装置であって、電力変換部は、
    第1のキャパシタおよび第2のキャパシタと、第1のキ
    ャパシタ各一端を脈流電源の一端に選択的に接続させる
    第1のスイッチ要素と、第2のキャパシタの各一端を脈
    流電源の一端に選択的に接続させる第2のスイッチ要素
    と、第1のスイッチ要素および第2のスイッチ要素によ
    り選択された第1のキャパシタおよび第2のキャパシタ
    の一端が脈流電源の一端に接続されているときに脈流電
    源の両端間に第1のキャパシタと第2のキャパシタとの
    一方を選択的に接続させかつ脈流電源に接続されていな
    いキャパシタの両端間に負荷を接続する第3のスイッチ
    要素と、第1のスイッチ要素により選択された第1のキ
    ャパシタの他端が脈流電源の一端に接続されているとき
    に第2のキャパシタの両端間に脈流電源と第1のキャパ
    シタとの直列回路と負荷との一方を選択的に接続させる
    第4のスイッチ要素と、第2のスイッチ要素により選択
    された第2のキャパシタの他端が脈流電源の一端に接続
    されているときに第1のキャパシタの両端間に脈流電源
    と第2のキャパシタとの直列回路と負荷との一方を選択
    的に接続させる第5のスイッチ要素と、各スイッチ要素
    を制御する制御回路とを備え、制御回路は、電力変換部
    への入力電圧が所定の基準電圧よりも高い期間には第1
    のキャパシタと第2のキャパシタとの一方を脈流電源の
    両端間に接続するとともに他方に負荷を接続するように
    して脈流電源の電圧変動よりも十分に短い周期で接続関
    係を交互に入れ換えるように第3のスイッチ要素を制御
    し、入力電圧が基準電圧よりも低い期間には、第1のキ
    ャパシタの脈流電源に接続されている一端を入力電圧が
    基準電圧よりも高い期間とは入れ換え、第1のキャパシ
    タと脈流電源との直列回路を第2のキャパシタの両端に
    接続する状態と、第2のキャパシタの両端間に負荷を接
    続する状態と、第2のキャパシタの脈流電源に接続され
    ている一端を入力電圧が基準電圧よりも高い期間とは入
    れ換え、第2のキャパシタと脈流電源との直列回路を第
    1のキャパシタの両端に接続する状態と、第1のキャパ
    シタの両端間に負荷を接続する状態との4状態を脈流電
    源の電圧変動よりも十分に短い周期で順次択一的に選択
    するように第1のスイッチ要素と第2のスイッチ要素と
    第4のスイッチ要素と第5のスイッチ要素とを制御する
    ことを特徴とする電源装置。
  5. 【請求項5】 脈流電源を電力変換部で電力変換して負
    荷に供給する電源装置であって、電力変換部は、第1の
    キャパシタおよび第2のキャパシタと、第1のキャパシ
    タに直列接続された第1のスイッチ要素と、第2のキャ
    パシタに直列接続された第2のスイッチ要素と、負荷に
    直列接続された第3のスイッチ要素と、第1のキャパシ
    タと第1のスイッチ要素との直列回路の各一端を脈流電
    源の一端に選択的に接続させる第4のスイッチ要素と、
    第2のキャパシタおよび第2のスイッチ要素の直列回路
    と負荷および第3のスイッチ要素の直列回路とを並列し
    た並列回路の一端に第1のキャパシタの各一端を選択的
    に接続させる第5のスイッチ要素と、各スイッチ要素を
    制御する制御回路とを備え、制御回路は、電力変換部へ
    の入力電圧が第1の基準電圧以上の期間には脈流電源の
    両端間に、第1のキャパシタと負荷との直列回路と第1
    のキャパシタと第2のキャパシタとの直列回路とを脈流
    電源の電圧変動よりも十分に短い周期で交互に接続し、
    入力電圧が第1の基準電圧よりも低く第2の基準電圧よ
    りも高い期間には脈流電源と第1のキャパシタとの直列
    回路の両端間に、第2のキャパシタと負荷とを脈流電圧
    の電圧変動よりも十分に短い周期で交互に接続し、第2
    の基準電圧以下の期間には第2のキャパシタのみを負荷
    に接続するように各スイッチ要素を制御することを特徴
    とする電源装置。
  6. 【請求項6】 脈流電源を電力変換部で電力変換して負
    荷に供給する電源装置であって、電力変換部は、第1の
    キャパシタおよび第2のキャパシタと、第1のキャパシ
    タに直列接続された第1のスイッチ要素と、負荷に直列
    接続された第2のスイッチ要素と、第1のキャパシタと
    第1のスイッチ要素との直列回路の各一端を脈流電源の
    一端に選択的に接続させる第3のスイッチ要素と、第2
    のキャパシタに第1のキャパシタおよび第1のスイッチ
    の直列回路を直列接続する状態と第2のキャパシタの両
    端間に負荷および第2のスイッチ要素の直列回路を接続
    する状態とを選択する第4のスイッチ要素と、各スイッ
    チ要素を制御する制御回路とを備え、制御回路は、電力
    変換部への入力電圧が基準電圧よりも高い期間には脈流
    電源の両端間に、第1のキャパシタおよび第2のキャパ
    シタの直列回路と負荷とを脈流電源の電圧変動よりも十
    分に短い周期で交互に接続し、入力電圧が基準電圧より
    も低い期間には第2のキャパシタの両端間に脈流電源と
    第1のキャパシタとの直列回路と負荷とを脈流電源の電
    圧変動よりも十分に短い周期で交互に接続するように各
    スイッチ要素を制御することを特徴とする電源装置。
JP23186094A 1994-09-27 1994-09-27 電源装置 Withdrawn JPH0898509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23186094A JPH0898509A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23186094A JPH0898509A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0898509A true JPH0898509A (ja) 1996-04-12

Family

ID=16930160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23186094A Withdrawn JPH0898509A (ja) 1994-09-27 1994-09-27 電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0898509A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006020412A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Fumio Ueno スイッチトキャパシタ電源回路およびそのスイッチ駆動回路
JP2008071129A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Casio Comput Co Ltd 無線icタグ装置
JP2009004949A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Renesas Technology Corp 半導体集積回路、それを搭載したカードおよびその動作方法
JP2010161840A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Hitachi Ltd スイッチング電源装置、電源システム、および電子装置
JP2013526823A (ja) * 2010-05-14 2013-06-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 適応型回路
CN104682741A (zh) * 2013-11-28 2015-06-03 徐运哲 由脉动直流电供电的电源转换装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006020412A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Fumio Ueno スイッチトキャパシタ電源回路およびそのスイッチ駆動回路
JP2008071129A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Casio Comput Co Ltd 無線icタグ装置
JP2009004949A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Renesas Technology Corp 半導体集積回路、それを搭載したカードおよびその動作方法
JP2010161840A (ja) * 2009-01-06 2010-07-22 Hitachi Ltd スイッチング電源装置、電源システム、および電子装置
JP2013526823A (ja) * 2010-05-14 2013-06-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 適応型回路
CN104682741A (zh) * 2013-11-28 2015-06-03 徐运哲 由脉动直流电供电的电源转换装置
CN104682741B (zh) * 2013-11-28 2019-06-07 徐运哲 由脉动直流电供电的电源转换装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1167471A (ja) 照明装置
JPH06197558A (ja) 力率補正機能を有する電源回路
JPH08336235A (ja) 力率補正回路
US6337800B1 (en) Electronic ballast with inductive power feedback
JP4348984B2 (ja) 高圧放電灯点灯装置
US6366030B1 (en) Starter circuit configuration for a discharge lamp lighting circuit
JP3760074B2 (ja) 放電灯点灯回路
JPH0898509A (ja) 電源装置
US7193373B2 (en) Electronic ballast having a converter which can continue to operate in the event of lamp failure
JPH0588067B2 (ja)
JPH0898508A (ja) 電源装置
JP3562251B2 (ja) 電源装置
JP3339694B2 (ja) ランプ点灯装置
JP3820902B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3400592B2 (ja) 電源装置
JPH08237961A (ja) 電源装置
JPH04340334A (ja) 非常灯装置
JPH06269161A (ja) 電源装置
JPH0678553A (ja) インバータ装置
JP3177240B2 (ja) 電源回路
JP2000312472A (ja) 電源装置
JPH08167488A (ja) 放電灯点灯装置
JPH07147198A (ja) 放電灯点灯装置
JPS63249467A (ja) 電源装置
JPH10134984A (ja) 放電灯点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115