JPH0898508A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH0898508A
JPH0898508A JP23185694A JP23185694A JPH0898508A JP H0898508 A JPH0898508 A JP H0898508A JP 23185694 A JP23185694 A JP 23185694A JP 23185694 A JP23185694 A JP 23185694A JP H0898508 A JPH0898508 A JP H0898508A
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JP
Japan
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capacitor
power supply
voltage
load
period
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Withdrawn
Application number
JP23185694A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Onishi
雅人 大西
Shozo Kataoka
省三 片岡
Takashi Kanda
隆司 神田
Kazuo Yoshida
和雄 吉田
Masahiro Naruo
誠浩 鳴尾
Resurii Ronarudo Eeberi
レスリー ロナルド エーベリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インダクタを用いることなく電力変換を可能と
し、小型かつ低雑音の電源装置を提供する。 【構成】交流電源ACを整流回路REで全波整流して得
た脈流電源をスイッチトキャパシタSCで電力変換して
負荷Zに供給する。スイッチトキャパシタSCへの入力
電圧が基準電圧よりも高い期間には、切換スイッチング
素子S1 でA側を選択している期間に負荷Zに対して整
流回路REから給電し、コンデンサC1 とコンデンサC
2 とを交互に充電する。また、入力電圧が基準電圧より
も高い期間には、切換スイッチング素子S3 でF側を選
択し、スイッチング素子S5 をオンにしている期間に負
荷Zに対してコンデンサC2 から給電し、切換スイッチ
ング素子S3 でE側を選択するとともにスイッチング素
子S5 をオンにしている期間にも整流回路REおよびコ
ンデンサC1 によってコンデンサC2 を充電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脈流電源をスイッチト
キャパシタにより電力変換して負荷に供給する電源装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、脈流電源を電力変換して負荷
に供給する電源装置として、図15に示すようなチョッ
パ回路を用いるものが知られている。すなわち、図15
に示した電源装置は、商用交流電源などの交流電源AC
をダイオードブリッジよりなる整流回路REにより全波
整流することによって得られた脈流電源を入力とする昇
圧型のチョッパ回路により負荷Zに電力を供給するもの
であって、チョッパ回路により負荷Zへの供給電力を制
御可能としているものである。
【0003】チョッパ回路は、整流回路REの直流出力
端間にインダクタLとスイッチング素子Sとの直列回路
を接続し、ダイオードDとコンデンサCとの直列回路を
スイッチング素子Sに並列接続した構成を有し、コンデ
ンサCの両端電圧を負荷Zに供給する。この種のチョッ
パ回路の動作は周知であるが、図16に基づいて簡単に
説明する。いま、整流回路REから出力されるチョッパ
回路への入力電圧Vinが図16(a)のような脈流波形
であって、スイッチング素子Sは、図16(c)のよう
な制御信号により制御されているものとする。このと
き、スイッチング素子Sは、時刻t0 〜t1 の期間では
オンになり、時刻t1 〜t2 の期間ではオフになる。ま
た、スイッチング素子Sのスイッチング周波数は、交流
電源ACの周波数に比較して十分に高く設定してある。
スイッチング素子Sのオン期間には、インダクタLとス
イッチング素子Sとの直列回路に電流IL が流れ、イン
ダクタLにエネルギが蓄積される。次に、スイッチング
素子Sがオフになると、インダクタLの蓄積エネルギは
ダイオードDを通ってコンデンサCおよび負荷Zに供給
される。したがって、チョッパ回路への入力電流Iin
図16(b)のようであるときに、インダクタLを流れ
る電流IL は図16(d)のようになる。すなわち、ダ
イオードDの電圧降下を無視すれば、チョッパ回路の出
力電圧Vzは、入力電圧VinにインダクタLの両端電圧
を加算した電圧となり、入力電圧Vinに対して昇圧され
ることになる。
【0004】チョッパ回路の出力電圧Vz(すなわちコ
ンデンサCの両端電圧)は、図16(e)に示すよう
に、スイッチング素子Sのオン期間にはコンデンサCの
放電によって低下し、スイッチング素子Sのオフ期間に
はコンデンサCへの充電によって上昇することになる。
この種のチョッパ回路における出力電圧Vzおよび出力
電力は、スイッチング素子Sのオン期間とオフ期間との
関数であることが知られているから、スイッチング素子
Sのオン期間とオフ期間とを制御信号によって制御すれ
ば、負荷Zへの供給電力を制御することができるのであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来構成では、脈流電源に対する電力変換を行なうに際し
てチョッパ回路を用いることでインダクタLが必須にな
っている。コンデンサCは出力電圧Vzの安定化に用い
るものではないから比較的小型のものを用いることがで
きが、インダクタLは高周波用とは言え他の部品に比較
すると大型であるから全体の大きさの中でインダクタL
の占める割合が大きくなり、結局、大型化につながると
いう問題がある。しかも、インダクタLの周囲に形成さ
れる電磁界により他の機器に誘導雑音が生じるという問
題もある。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、インダクタを用いることなく電力変換を可能と
し、インダクタを用いる構成に比較して小型化が可能で
あって、かつ雑音が低減された電源装置を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、脈流
電源を電力変換部で電力変換して負荷に供給する電源装
置であって、電力変換部は、第1のコンデンサおよび第
2のコンデンサと、第1のコンデンサの各一端を脈流電
源の一端に選択的に接続させる第1のスイッチ要素と、
第1のスイッチ要素により選択された第1のコンデンサ
の一端が脈流電源の一端に接続されているときに脈流電
源の両端間に第1のコンデンサと負荷との一方を選択的
に接続させる第2のスイッチ要素と、第1のスイッチ要
素により選択された第1のコンデンサの他端が脈流電源
の一端に接続されているときに第2のコンデンサの両端
間に脈流電源と第1のコンデンサとの直列回路と負荷と
の一方を選択的に接続させる第3のスイッチ要素と、各
スイッチ要素を制御する制御回路とを備え、制御回路
は、電力変換部への入力電圧が所定の基準電圧よりも高
い期間と低い期間とでは脈流電源の一端に接続される第
1のコンデンサの端子を入れ換えるように第1のスイッ
チ要素を制御し、入力電圧が基準電圧よりも高い期間に
は脈流電源の両端間に第1のコンデンサと負荷とを脈流
電源の電圧変動よりも十分に短い周期で交互に接続する
ように第2のスイッチ要素を制御し、入力電圧が基準電
圧よりも低い期間には第2のコンデンサの両端間に第1
のコンデンサと脈流電源との直列回路と負荷とを脈流電
源の電圧変動よりも十分に短い周期で交互に接続するよ
うに第3のスイッチ要素を制御することを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、脈流電源を電力変換部
で電力変換して負荷に供給する電源装置であって、電力
変換部は、第1のコンデンサおよび第2のコンデンサ
と、第1のコンデンサの各一端を脈流電源の一端に選択
的に接続させる第1のスイッチ要素と、第1のスイッチ
要素により選択された第1のコンデンサの一端が脈流電
源の一端に接続されているときに脈流電源の両端間に第
1のコンデンサと負荷との一方を選択的に接続させる第
2のスイッチ要素と、脈流電源の両端間に第2のコンデ
ンサと負荷との一方を選択的に接続させる第3のスイッ
チ要素と、第1のスイッチ要素により選択された第1の
コンデンサの他端が脈流電源の一端に接続されていると
きに第2のコンデンサの両端間に脈流電源と第1のコン
デンサとの直列回路と負荷との一方を選択的に接続させ
る第4のスイッチ要素と、各スイッチ要素を制御する制
御回路とを備え、制御回路は、電力変換部への入力電圧
が所定の基準電圧よりも高い期間と低い期間とでは脈流
電源の一端に接続される第1のコンデンサの端子を入れ
換えるように第1のスイッチ要素を制御し、入力電圧が
基準電圧よりも高い期間には脈流電源の両端間に第1の
コンデンサと第2のコンデンサと負荷とを脈流電源の電
圧変動よりも十分に短い周期で択一的に接続するように
第2のスイッチ要素および第3のスイッチ要素を制御
し、入力電圧が基準電圧よりも低い期間には第2のコン
デンサの両端間に第1のコンデンサと脈流電源との直列
回路と負荷とを脈流電源の電圧変動よりも十分に短い周
期で交互に接続するように第4のスイッチ要素を制御す
ることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、入力電圧が基準電圧よ
りも低い期間において第2のコンデンサに負荷を接続す
る際に、第1のコンデンサと第2のコンデンサとの端子
電圧の加算電圧が負荷に印加されるように第1のコンデ
ンサを第2のコンデンサに直列接続するスイッチ要素を
付加して成ることを特徴とする。請求項4の発明は、電
力変換部の出力電圧を負荷の所定動作を維持するのに必
要な最低電圧以上に保つように電力変換部の各スイッチ
要素の切換タイミングが制御されて成ることを特徴とす
る。
【0010】請求項5の発明は、制御回路は、各コンデ
ンサの充電時にはコンデンサへの印加電圧が高いほど1
回当たりの充電時間が長くなるように充電経路に挿入さ
れたスイッチ要素を制御し、負荷への給電時には負荷へ
の印加電圧が高いほど1回当たりの負荷への給電時間が
短くなるように給電経路に挿入されたスイッチ要素を制
御することを特徴とする。
【0011】
【作用】各請求項の発明は、基本的には、2つのコンデ
ンサを備えたスイッチトキャパシタよりなる電力変換部
で脈流電源を電力変換して負荷に給電するものであっ
て、電力変換部への入力電圧が基準電圧よりも高い期間
には、少なくとも一方のコンデンサに対して脈流電源か
ら充電する状態と、負荷に給電する状態とを交互に切り
換えるようにし、入力電圧が基準電圧よりも低い期間に
は、脈流電源により充電されたコンデンサの端子電圧を
脈流電源の電圧に加算して他方のコンデンサを充電する
状態と、他方のコンデンサから負荷に給電する状態とを
交互に切り換えるようにしているのである。このような
動作によって、入力電圧の高い期間には脈流電源からは
コンデンサと負荷とに交互に給電することで入力電流を
入力電圧に追随させることが可能になり、また入力電圧
の低い期間には入力電圧の高い期間に得たエネルギの一
部を利用して負荷への印加電圧の低下を防止することが
できる。さらに、入力電圧にかかわらず入力電流をほぼ
連続的に流し続けることができ、しかもインダクタを用
いていないから、入力高調波を抑制できるのである。
【0012】請求項2の発明の構成では、入力電圧の高
い期間に両コンデンサをともに充電していることによっ
て、入力電圧の低い期間に負荷に給電する一方のコンデ
ンサに対して他方のコンデンサと脈流電源との直列回路
から給電する際に、上記一方のコンデンサの端子電圧と
給電電圧とに大きな電位差が生じないようにすることが
でき、結果的に期間の切り換え時における入力電流の不
連続性を抑制することができ、入力高調波をより一層抑
制することができる。
【0013】請求項3の発明の構成では、入力電圧の低
い期間に両コンデンサを直列接続して負荷に給電するか
ら、比較的高い電圧を印加する必要があるような負荷の
場合にも負荷への印加電圧を維持することができる。請
求項4の発明の構成では、電力変換部の出力電圧を負荷
の所定動作を維持するのに必要な最低電圧以上に保つよ
うに電力変換部の各スイッチ要素の切換タイミングを制
御するから、たとえば負荷として放電灯を用いる場合に
は、放電維持に必要な最低電圧以上に保つようにすれ
ば、立ち消えの可能性が大幅に低減するのである。
【0014】請求項5の発明の構成では、各コンデンサ
の充電時にはコンデンサへの印加電圧が高いほど1回当
たりの充電時間が長くなるように充電経路に挿入された
スイッチ要素を制御し、負荷への給電時には負荷への印
加電圧が高いほど1回当たりの負荷への給電時間が短く
なるように給電経路に挿入されたスイッチ要素を制御す
るから、脈流電源からの入力電流は入力電圧にほぼ比例
することになり、また負荷への供給電圧はほぼ一定にな
るのである。
【0015】
【実施例】
(実施例1)本実施例は、図1に示すように、商用交流
電源のような交流電源ACをダイオードブリッジよりな
る整流回路REで全波整流して得た脈流電源を電力変換
部で電力変換して負荷Zに供給する電源装置であって、
電力変換部として従来の昇圧型チョッパ回路に代えてス
イッチトキャパシタSCを用いたものである。
【0016】本実施例のスイッチトキャパシタSCは、
2個のコンデンサC1 ,C2 と、各コンデンサC1 ,C
2 にそれぞれ直列接続されたスイッチング素子S4 ,S
5 と、3個の切換スイッチング素子S1 〜S3 とを備え
る。切換スイッチング素子S 1 は、整流回路REの正極
の直流出力端を、負荷Zの一端に接続する状態(A)
と、スイッチング素子S4 とコンデンサC1 との直列回
路のスイッチング素子S 4 側の一端に接続する状態
(B)とを選択する。また、切換スイッチング素子S 2
は、整流回路REの負極の直流出力端を、スイッチング
素子S4 とコンデンサC1 との直列回路の他端に接続す
る状態(C)と、スイッチング素子S4 とコンデンサC
1 との接続点に接続する状態(D)とを選択する。さら
に、スイッチング素子S4 とコンデンサC1 との直列回
路の上記他端と、スイッチング素子S5とコンデンサC
2 との直列回路のコンデンサC2 側の一端と、負荷Zの
他端とは共通に接続される。切換スイッチング素子S3
は、スイッチング素子S5 とコンデンサC2 との直列回
路のスイッチング素子S5 側の一端を、整流回路REの
正極の直流出力端に接続する状態(E)と、負荷Zの上
記一端に接続する状態とを選択する。さらに、スイッチ
ング素子S4 をオフにし、切換スイッチング素子S 1
の状態(A)の選択と切換スイッチング素子S3 での状
態(E)の選択とを交互に行なう状態もある。
【0017】各切換スイッチング素子S1 〜S3 および
スイッチング素子S4 ,S5 は、整流回路REの出力電
圧である入力電圧Vinおよび負荷Zへの供給電力に応じ
た制御信号を発生する図示していない制御回路により制
御される。切換スイッチング素子S1 〜S3 やスイッチ
ング素子S4 ,S5 にはバイポーラトランジスタ、MO
SFET、半導体リレーなどを用いることができる。
【0018】次に、各切換スイッチング素子S1 〜S3
と各スイッチング素子S4 ,S5 との制御のタイミング
について図2を参照して説明する。スイッチトキャパシ
タSCへの入力電圧Vin、すなわち整流回路REの出力
電圧は図2のようになり、制御回路では、入力電圧Vin
を基準電圧Vthと常時比較して各切換スイッチング素子
1 〜S3 と各スイッチング素子S4 ,S5 とを制御す
る。そこで、入力電圧Vinが基準電圧Vthよりも低い期
間(時刻t0 〜t1 )をα、入力電圧Vinが基準電圧V
thよりも高い期間(時刻t1 〜t2 )をβとする。
【0019】入力電圧Vinが基準電圧Vthよりも低い期
間αには、切換スイッチング素子S 1 をB側に接続する
とともに、切換スイッチング素子S2 をD側に接続し、
さらにスイッチング素子S4 をオフに保つ。この間に、
切換スイッチング素子S3 によりE側とF側とを交互に
選択するとともに、スイッチング素子S5 をオン・オフ
させる。すなわち、切換スイッチング素子S1 がB側に
接続されているから負荷Zに対して整流回路REから直
接給電されることがないのである。切換スイッチング素
子S3 はE側とF側とを一定の時間間隔で交互に選択
し、スイッチング素子S5 は切換スイッチング素子S3
の半分の周期でオン・オフを交互に繰り返す。
【0020】期間αになった時点では切換スイッチング
素子S3 はE側であり、またスイッチング素子S5 はオ
ンであるとすると、コンデンサC1 と整流回路REの直
流出力端との直列回路がコンデンサC2 に接続される。
定常状態ではコンデンサC1は期間αになった時刻t0
ではすでに充電されており、コンデンサC2 とスイッチ
ング素子S5 との直列回路には入力電圧Vinとコンデン
サC1 の両端電圧VC1とを加算した電圧Vin+VC1が印
加される。この状態で、コンデンサC1 は放電し、コン
デンサC2 は充電されるのであって、充電および放電の
時間はコンデンサC1 ,C2 の容量と切換スイッチング
素子S2 ,S3 およびスイッチング素子S5 のオン抵抗
などによって決定される。
【0021】次に、制御回路に定められた時間が経過す
ると、スイッチング素子S5 がオンからオフに移行し、
コンデンサC1 の放電とコンデンサC2 の充電とが停止
する。さらに、定められた時間が経過すると、スイッチ
ング素子S5 が再びオンになるが、このとき切換スイッ
チング素子S3 ではF側を選択し、コンデンサC2 は負
荷Zを通して放電し、コンデンサC2 から負荷Zに給電
することになる。その後、定められた時間が経過すると
スイッチング素子S5 がオフになって負荷Zへの給電が
休止し、コンデンサC2 の放電が停止する。この動作は
期間αにおいて繰り返される。
【0022】期間αでは、整流回路REからコンデンサ
1 が充電されることはなく、コンデンサC1 は放電の
みを行なうことになる。また、コンデンサC1 の放電
は、切換スイッチング素子S3 がE側を選択するととも
に、スイッチング素子S5 がオンである期間にのみ行な
われる。したがって、コンデンサC2 の両端電圧V
C2は、期間αでは充放電によって比較的小さい範囲で変
化するだけである。
【0023】期間βにおいては、切換スイッチング素子
2 はC側に接続され、切換スイッチング素子S3 はE
側かF側に接続され、スイッチング素子S5 は切換スイ
ッチング素子S3 がF側のときオフに保たれる。また、
切換スイッチング素子S1 はA側とB側とに交互に切り
換えられ、スイッチング素子S4 は交互にオン・オフさ
れる。ただし、切換スイッチング素子S1 によりB側が
選択されている期間とスイッチング素子S4 のオン期間
とを重複させることによって、コンデンサC1への充電
を行なうようにしてある。また、スイッチング素子S1
がB側でスイッチング素子S4 がオフのとき、切換スイ
ッチング素子S3 をE側としスイッチング素子S5 をオ
ンにする。
【0024】期間βにおける動作をさらに詳しく説明す
る。時刻t1 で入力電圧Vinが基準電圧Vthよりも高く
なると、切換スイッチング素子S2 はC側を選択し、こ
の時点では切換スイッチング素子S1 はA側に接続さ
れ、スイッチング素子S4 はオフになっている。したが
って、整流回路REから負荷Zに対して直接給電され
る。その後、制御回路で定められた時間が経過すると、
切換スイッチング素子S1はB側を選択し、スイッチン
グ素子S4 はオンになり、負荷Zへの給電が停止してコ
ンデンサC1 が充電される。すなわち、切換スイッチン
グ素子S1 ,S2 やスイッチング素子S4 のオン抵抗と
コンデンサC1 などにより決まる時定数でコンデンサC
1 が充電され、コンデンサC1 の両端電圧が上昇する。
その後、スイッチング素子S4 がオフになりスイッチン
グ素子S5 がオンになって、コンデンサC2 が同様に充
電される。スイッチング素子S5 がオフになり、定めら
れた時間が経過すると切換スイッチング素子S1 が再び
A側を選択するのである。したがって、スイッチング素
子S4 のオン期間とスイッチング素子S5 のオン期間と
を調節すればコンデンサC1 ,C2 の充電量を調節する
ことができる。期間βにおいては上述した動作を繰り返
すことによって、コンデンサC1 ,C2 の両端電圧を次
第に上昇させるのである。
【0025】負荷Zへの供給電力の調節には、期間αで
は、コンデンサC2 への充電期間やコンデンサC2 の放
電期間を調節すればよく、期間βでは、負荷Zへの給電
期間を調節すればよい。上述したように、期間βにおい
ては、切換スイッチング素子S1 でA側を選択している
期間に負荷Zに対して整流回路REから給電するととも
に、スイッチング素子S4 のオン期間にコンデンサC1
を充電し、スイッチング素子S5 のオン期間にコンデン
サC2 を充電する。また、期間αにおいては、切換スイ
ッチング素子S3 でF側を選択するとともにスイッチン
グ素子S5 をオンにしている期間に負荷Zに対してコン
デンサC2 から給電し、切換スイッチング素子S3 でE
側を選択するとともにスイッチング素子S5 をオンにし
ている期間にも整流回路REおよびコンデンサC1 によ
ってコンデンサC2 を充電するのである。換言すれば、
期間βにおいて整流回路REから負荷Zへの給電期間や
コンデンサC1 ,C 2 への充電期間を調節することによ
って、交流電源ACの毎半サイクルの全域に渡ってパル
ス状の入力電流Iinを流すことができるのである。ま
た、期間αにおいてコンデンサC1 および整流回路RE
からコンデンサC2 への充電期間を調節すれば、入力電
流Iinの休止期間を短くすることができる。期間αは、
入力電圧Vinが基準電圧Vthよりも低い期間であって、
入力電流Iinに休止期間が生じても入力電流Iinの全体
としての波形には大きな影響がないのである。すなわ
ち、入力電流Iinに休止期間が少なく、入力電圧Vin
波形にほぼ一致するのであって、入力電流Iinの波形歪
が少なく、外部への雑音の影響が少ないのである。上述
の説明から明らかなように、各コンデンサC1 ,C2
整流回路REに対しては同じ形で対称的に接続されてい
ることになる。すなわち、両コンデンサC1 ,C2 のど
ちらでも期間βに充電することが可能になる。
【0026】以上説明したように、2個のコンデンサC
1 ,C2 を用い、入力電圧Vinが高い期間に一方のコン
デンサC1 ,C2 を充電して、入力電圧Vinが低い期間
にコンデンサC1 を整流回路REに直列接続するから、
入力電圧Vinが低い期間における負荷Zへの供給電圧の
最低電圧をコンデンサC1 によって確保することができ
る。また、他方のコンデンサC2 は入力電圧Vinの低い
期間において入力電圧VinとコンデンサC1 の両端電圧
c1の加算された高電圧が負荷Zに印加されるのを防止
し、ほぼ一定な両端電圧Vc2を負荷Zに印加するために
用いられるのである。負荷Zへの供給電力は、上述した
ように切換スイッチング素子S1 〜S3やスイッチング
素子S4 ,S5 のオン・オフの期間を制御することで調
節することができ、しかも入力電流Iinの波形歪を少な
くすることができる。すなわち、インダクタが不要であ
って小型化が可能であるとともに誘導雑音が発生せず、
しかも、入力電流に高調波成分の少ない電源装置を提供
することができる。
【0027】(実施例2)本実施例は、実施例1の構成
について、コンデンサC1 を図4における破線内の構成
に置き換えたものである。すなわち、コンデンサC1
代えて、それぞれスイッチング素子S7 ,S8 が直列接
続された仕様の等しい2個のコンデンサC 11,C12を用
いるとともに、両直列回路のスイッチング素子S7 ,S
8 側の一端を共通に接続し、さらにコンデンサC11を有
する一方の直列回路の他端には切換スイッチング素子S
6 を設けてある。切換スイッチング素子S6 は、コンデ
ンサC11の一端をコンデンサC12のいずれか一端に選択
的に接続するものである。したがって、スイッチング素
子S7 ,S8 をともにオンにし、切換スイッチング素子
6 でG側を選択すれば、両コンデンサC11,C12は並
列接続され、スイッチング素子S7 をオン、スイッチン
グ素子S8 をオフにし、切換スイッチング素子S6 でH
側を選択すれば、両コンデンサC11,C12は直列接続さ
れるのである。他の構成は実施例1と同様である。
【0028】コンデンサC11,C12の充電時に図5
(a)のように両コンデンサC11,C12を並列接続して
両コンデンサC11,C12を同時に充電する(スイッチン
グ素子S 7 ,S8 を同時にオンにする)か、各コンデン
サC11,C12を1つずつ交互に充電し(スイッチング素
子S7 ,S8 を交互にオンにする)、コンデンサC11
12からコンデンサC2 に充電する際には図5(b)の
ように両コンデンサC11,C12を直列接続することもで
きる。この動作では、期間βにおける入力電圧よりも高
い電圧でコンデンサC2 を充電することが可能であっ
て、放電灯を負荷Zとするような場合に、始動時に高電
圧を印加したり、調光点灯を安定させるために特定の位
相で高電圧を印加したりするために用いることができ
る。
【0029】(実施例3)本実施例は、図6に示すよう
に、スイッチング素子S61〜S67としてFETを用いた
ものであり、2個のコンデンサC1 ,C2 を備えてい
る。各コンデンサC 1 ,C2 にはそれぞれスイッチング
素子S61,S62が直列接続され、両直列回路が互いに並
列接続されている。この並列回路はスイッチング素子S
63を介して整流回路REの出力端間に接続され、コンデ
ンサC1 とスイッチング素子S61との直列回路にはスイ
ッチング素子S64が並列接続される。負荷Zの両端には
それぞれスイッチング素子S65,S66が直列接続され、
この直列回路はコンデンサC2とスイッチング素子S62
との直列回路に並列接続される。さらに、スイッチング
素子S62とコンデンサC2 との接続点と、負荷Zとスイ
ッチング素子S65との接続点との間にスイッチング素子
67が挿入される。ここに、負荷Zとしては直流点灯用
の放電灯を用いている。また、逆流阻止用のダイオード
1 〜D5 が適所に挿入される。
【0030】各スイッチング素子S61〜S67は図7に示
すようなタイミングでオン・オフされる。すなわち、交
流電源ACを整流回路REにより全波整流して得た図7
(a)のような脈流電圧である入力電圧Vinに対して適
宜の基準電圧Vthを設定し、入力電圧Vinが基準電圧V
thよりも小さい期間α(時刻t3 〜t5 )と、基準電圧
thを越えてピークに達するまでの期間β1 (時刻t1
〜t2 )と、ピークを越えて基準電圧Vthまで下がる期
間β2 (時刻t2 〜t3 )との3つの期間に分けて各ス
イッチング素子S61〜S67の制御を変化させる。実施例
1では入力電圧Vinと基準電圧Vthとの大小のみによっ
て2種類の期間を設定していたが、本実施例では基準電
圧Vthを越える期間を前後半に分けて3種類の期間を設
定しているのである。また、スイッチング素子S61〜S
67がオンになるタイミングは図7(i)に示す基クロッ
ク信号CLの立ち上がりまたは立ち下がりに同期して設
定され、オン期間はクロック信号CLがHレベルまたは
Lレベルである期間内に制限される。
【0031】期間β1 おいては、コンデンサC1 を充電
するとともに負荷Zに給電する。すなわち、図7(d)
のようにスイッチング素子S63,S65とをオンにすると
ともに、図7(e)のようにスイッチング素子S64,S
67をオフにしておき、図7(f)に示すようにスイッチ
ング素子S61をオンにしてコンデンサC1 に充電する動
作と、図7(h)に示すようにスイッチング素子S66
オンにして負荷Zに給電する動作とを交互に繰り返すの
である。スイッチング素子S61はクロック信号CLの立
ち上がりでオンになり、スイッチング素子S66はクロッ
ク信号CLの立ち下がりでオンになるのであって、スイ
ッチング素子S61のオン期間はクロック信号CLがHレ
ベルの期間に制限され、スイッチング素子S66のオン期
間はクロック信号CLがLレベルである期間に制限され
るから、両スイッチング素子S61,S66のオン期間は重
複しないのである。コンデンサC1 の充電量はスイッチ
ング素子S61のオン期間の合計に依存し、負荷Zへの電
力供給量はスイッチング素子S66のオン期間の合計に依
存する。
【0032】期間β2 においては、コンデンサC1 に代
えてコンデンサC2 を充電するとともに負荷Zに給電す
る。すなわち、期間β1 と同様に、スイッチング素子S
63,S65はオン、スイッチング素子S64,S67をオフに
しておき、図7(g)に示すようにスイッチング素子S
62をオンにしてコンデンサC2 に充電する動作と、図7
(h)に示すようにスイッチング素子S66をオンにして
負荷Zに給電する動作とを交互に繰り返すのである。こ
こでも、スイッチング素子S62,S66のオン期間は重複
しないように設定してある。また、コンデンサC2 の充
電量はスイッチング素子S62のオン期間の合計に依存す
る。
【0033】ところで、負荷Zへの整流回路REからの
給電量を安定化するために、スイッチング素子S66のオ
ン期間は、図7(h)に示すように、期間β1 ,β2
は入力電圧Vinが高くなるほど短くなるように制御して
いる。したがって、期間β1,β2 においてスイッチン
グ素子S66の1回当たりのオン期間に負荷Zに供給され
る平均電力の変化が少なくなる。また、コンデンサC1
は図7(b)に示すように端子電圧が入力電圧Vinのピ
ーク電圧Vp にほぼ等しくなり、コンデンサC 2 は図7
(c)に示すように端子電圧が基準電圧Vthにほぼ等し
くなるように充電される。ここで、コンデンサC1 ,C
2 への充電電流は入力電圧Vinが高いほど多くなるよう
に、スイッチング素子S61,S62のオン期間は入力電圧
inが高いほど長くするように制御する。
【0034】期間αでは、期間β1 において充電された
コンデンサC1 の両端電圧を整流回路REの出力電圧
(すなわち、スイッチトキャパシタへの入力電圧Vin
と加算し、この加算電圧をコンデンサC2 に印加する動
作と、コンデンサC2 から負荷Zに給電する動作とを交
互に繰り返す。すなわち、期間αでは図7(d)に示す
ようにスイッチング素子S63,S65はオフに保たれ、図
7(e)に示すようにスイッチング素子S64,S67がオ
ンに保たれる。この間に、図7(g)のようにクロック
信号CLの立ち上がりに同期してスイッチング素子S62
をオンにしてコンデンサC2 に充電する動作と、図7
(h)のようにクロック信号CLの立ち下がりに同期し
てスイッチング素子S66をオンにしてコンデンサC2
ら負荷Zに給電する動作とを交互に繰り返すのである。
また、スイッチング素子S62,S66のオン期間は互いに
重複しないように設定してある。ここで、入力電圧Vin
が高いほどコンデンサC2 の充電電流を増加させるため
に、図7(g)のように入力電圧Vinが高いほどスイッ
チング素子S62のオン期間を長くしてある。また、コン
デンサC2 から負荷Zへの給電時には、図7(h)のよ
うに、スイッチング素子S66のオン期間における負荷Z
に供給する平均電力の変化を小さくするために、入力電
圧Vinの小さい期間ほどスイッチング素子S66のオン期
間を長くしてある。
【0035】上記動作によって、入力される交流電源A
Cの周波数程度の時間で見れば、図7(j)のように負
荷Zへの印加電圧が0Vになる期間がなく(図7(j)
は負荷Zへの印加電圧の包絡線を示す)、負荷Zへの供
給電力が安定化されることになり、しかも入力電流に休
止期間が生じないから、入力の高調波を抑制することが
できるのである。ここで、図7(j)に示した負荷Zへ
の印加電圧は、本実施例のように負荷Zを放電灯とする
ときには、放電を維持できる電圧よりもつねに高くなっ
ているのが望ましい。そこで、放電を維持できる電圧よ
りも若干高い電圧Vaを設定し、この電圧Vaを基準電
圧Vthに用いるようにすれば、期間αから期間β1 に移
行する際の最低電圧が上記電圧Va以上になることを保
証することができる。また、期間β2 から期間αへの移
行時の最低電圧も上記電圧Va以上になることを保証す
ることができる。なお、期間αにおける最低電圧が上記
電圧Va以上になるのを保証するには、交流電源ACの
ゼロクロス点(時刻t4 )でのコンデンサC 1 の端子電
圧が電圧Va以上になるように、期間β1 でのコンデン
サC1 の充電量および期間β2 でのコンデンサC2 の充
電量を調節することが必要である。このような制御によ
って、負荷Zへの印加電圧を上記電圧Va以上に保持し
ておけば、負荷Zとして放電灯を用いる場合の立ち消え
のような不都合を防止することができるのである。
【0036】ところで、本実施例において、期間αでコ
ンデンサC1 の端子電圧と整流回路REの出力電圧とを
加算してコンデンサC2 印加する際に、加算電圧とコン
デンサC2 の端子電圧との差が大きいと、入力電流のピ
ーク値が大きくなって入力電流波形に歪が生じることが
ある。このような場合には、スイッチング素子S61のオ
ン期間を調節することでコンデンサC1 の端子電圧の上
昇を抑制すればよいのである。
【0037】すなわち、上記説明では、期間β1 におい
てコンデンサC1 の端子電圧を入力電圧Vinのピーク電
圧Vp に達するようにしていたが(図8(b)の一点鎖
線)、スイッチング素子S61のオン期間を短くすること
によって、図8(b)の実線で示すようにコンデンサC
61の端子電圧を引き下げることができる。また、スイッ
チング素子S61のオン期間について、入力電圧Vinが高
いほど短くするようなPWM制御を行なったり、入力電
圧Vinにかかわりなく一定にするような制御を行なうこ
とでもコンデンサC1 の端子電圧を引き下げることがで
きる。このとき、負荷Zへの印加電圧の包絡線は、図8
(c)に示すように期間αにおいて図8(c)の一点鎖
線の状態から実線の状態に引き下げられ、負荷Zへの印
加電圧がより安定化されることになる。
【0038】このようにコンデンサC1 の端子電圧を低
く設定しておけば、期間αにおけるコンデンサC1 の端
子電圧と入力電圧Vinとの加算電圧と、コンデンサC2
の端子電圧との差を小さくすることが可能であり、期間
αにおける入力電流のピーク値を抑制することが可能に
なり、入力高調波をより抑制できるのである。 (実施例14)本実施例は、図6に示した実施例3と同
じ回路構成において、各スイッチング素子S61〜S67
動作タイミングを変更したものである。すなわち、実施
例1と同様に、入力電圧Vinと基準電圧Vthとの大小の
みによって2種類の期間α,βを設けるようにし、入力
電圧Vinが基準電圧Vthよりも高い期間βにおけるコン
デンサC1 ,C2 の充電を、実施例3のように期間βの
前後半に分けて行なうのではなく、期間βの全体で交互
に行なうようにした点が実施例3との相違点である。す
なわち、図7(a)(d)〜(i)と図9(a)〜
(g)とを比較すれば明らかなように、スイッチング素
子S63〜S67のオン・オフのタイミングは実施例3と同
様であって、スイッチング素子S61,S62の動作のみが
相違する。
【0039】まず、期間βおいては、図9(b)のよう
にスイッチング素子S63,S65とをオンにするとともに
図9(c)のようにスイッチング素子S64,S67をオフ
にしておき、図9(d)に示すようにスイッチング素子
61をオンにしてコンデンサC1 に充電する動作と、図
9(e)に示すようにスイッチング素子S62をオンにし
てコンデンサC2 に充電する動作と、図9(f)に示す
ようにスイッチング素子S66をオンにして負荷Zに給電
する動作とをそれぞれ異なるタイミングで繰り返す。ス
イッチング素子S61,S62はクロック信号CLの立ち上
がりごとに交互にオンになり、スイッチング素子S66
クロック信号CLの立ち下がりごとにオンになるのであ
って、スイッチング素子S61,S62のオン期間はクロッ
ク信号CLがHレベルの期間に制限され、スイッチング
素子S66のオン期間はクロック信号CLがLレベルであ
る期間に制限されるから、スイッチング素子S61
62,S66のオン期間は重複しないのである。コンデン
サC1 ,C2 の充電量はスイッチング素子S61,S62
オン期間の合計に依存し、負荷Zへの電力供給量はスイ
ッチング素子S66のオン期間の合計に依存する。
【0040】負荷Zへの整流回路REからの給電量を安
定化するために、スイッチング素子S66のオン期間は、
図9(f)に示すように、期間βでは入力電圧Vinが高
くなるほど短くなるように制御している。したがって、
期間βにおいてスイッチング素子S66の1回当たりのオ
ン期間に負荷Zに供給される平均電力の変化が少なくな
る。ここで、コンデンサC1 ,C2 への充電電流は入力
電圧Vinが高いほど多くなるように、スイッチング素子
61,S62のオン期間は入力電圧Vinが高いほど長くす
るように制御する。
【0041】期間αでは、期間βにおいて充電されたコ
ンデンサC1 の両端電圧を整流回路REの出力電圧(す
なわち、スイッチトキャパシタへの入力電圧Vin)と加
算し、この加算電圧をコンデンサC2 に印加する動作
と、コンデンサC2 から負荷Zに給電する動作とを交互
に繰り返す。この動作は実施例3と同様であって、期間
αでは図9(b)のようにスイッチング素子S63,S65
をオフに保つとともに、図9(c)のようにスイッチン
グ素子S64,S67をオンに保つ。この間に、図9(e)
のようにクロック信号CLの立ち上がりに同期してスイ
ッチング素子S62をオンにしてコンデンサC2 に充電す
る動作と、図9(f)のようにクロック信号CLの立ち
下がりに同期してスイッチング素子S66をオンにしてコ
ンデンサC 2 から負荷Zに給電する動作とを交互に繰り
返すのである。また、スイッチング素子S62,S66のオ
ン期間は互いに重複しないように設定してある。さら
に、入力電圧Vinが高いほどコンデンサC2 の充電電流
を増加させるために、図9(e)のように入力電圧Vin
が高いほどスイッチング素子S62のオン期間を長くして
ある。また、コンデンサC2 から負荷Zへの給電時に
は、図9(f)のように、スイッチング素子S66のオン
期間における負荷Zに供給する平均電力の変化を小さく
するために、入力電圧Vinの小さい期間ほどスイッチン
グ素子S66のオン期間を長くしてある。
【0042】実施例3では入力電圧Vinがピーク電圧V
p 付近になってコンデンサC2 への充電を開始していた
から、期間β1 から期間β2 への切換時に、入力電圧V
inとコンデンサC2 の端子電圧との電圧差によって入力
電流にピークが生じていたのに対して、本実施例の動作
では、入力電圧Vinの上昇とともに各コンデンサC1
2 の端子電圧を徐々に上昇させることで、入力電流の
ピークが軽減されることになる。また、本実施例では、
時刻t3 でのコンデンサC1 の端子電圧が基準電圧Vth
以下になるようにスイッチング素子S61のオン期間を制
御してあり、期間βから期間αへの移行時に、コンデン
サC1 の端子電圧と整流回路REの出力電圧との加算電
圧と、コンデンサC2 の端子電圧との差があまり大きく
ならないようにして入力電流のピークを軽減することで
入力高調波を抑制してある。
【0043】(実施例5)本実施例は、図10に示すよ
うに、実施例3におけるコンデンサC61とコンデンサC
62とを入れ換えた構成を有する。すなわち、実施例3で
は期間αにおいてコンデンサC62から負荷Zに給電する
ようにし、このコンデンサC62を期間β2で充電した
が、本実施例では期間αにおいてコンデンサC61から負
荷Zに給電するようにし、かつこのコンデンサC61を期
間β1 で充電するのである。具体的に説明すると、コン
デンサC1 ,C2 にはそれぞれスイッチング素子S61
62が直列接続され、かつ両直列回路は互いに並列接続
されて、この並列回路はスイッチング素子S63を介して
整流回路REの出力端間に接続される。また、負荷Zの
両端にはそれぞれスイッチング素子S65,S66が直列接
続され、この直列回路はコンデンサC2 とスイッチング
素子S62との直列回路に並列接続される。ここまでの構
成は実施例3と同様である。実施例3と相違するのは、
コンデンサC2 とスイッチング素子S63との直列回路に
スイッチング素子S64を並列接続している点、およびコ
ンデンサC1 とスイッチング素子S61との接続点と、負
荷Zとスイッチング素子S65との接続点との間にスイッ
チング素子S67を挿入している点である。
【0044】各スイッチング素子S61〜S67のオン・オ
フのタイミングは実施例3と同様に、3種類の期間α,
β1 ,β2 で相違する。まず、図11(a)に示すよう
に、入力電圧Vinが基準電圧Vthよりも高い期間β1
β2 においては、図11(b)のようにスイッチング素
子S63,S65をオンに保つとともに、図11(c)のよ
うにスイッチング素子S64,S67をオフに保つ。ここ
で、入力電圧Vinが基準電圧Vthを越えてからピーク電
圧Vp に達するまでの期間β1 においては、図11
(d)のようにスイッチング素子S61をオンにしてコン
デンサC1 に充電する状態と、図11(f)のようにス
イッチング素子S66をオンにして整流回路REから負荷
Zに給電する状態とを、図11(g)に示すクロック信
号CLに同期させて交互に繰り返す。この動作は実施例
3と同様の動作である。
【0045】次に、入力電圧Vinが基準電圧Vthよりも
高くかつピーク電圧Vp を過ぎてからの期間β2 では、
スイッチング素子S61をオフにしてコンデンサC1 の充
放電を停止し、図11(e)に示すようにスイッチング
素子S62をオンにして整流回路REからコンデンサC2
に充電する状態と、図11(f)に示すようにスイッチ
ング素子S66をオンにして整流回路REから負荷Zに給
電する状態とを交互に切り換える。この動作は、コンデ
ンサC1 に代えてコンデンサC2 を充電するほかは期間
β1 と同様である。
【0046】このようにして、期間β1 ではコンデンサ
1 を充電し、期間β2 ではコンデンサC2 を充電する
のであって、その後、入力電圧Vinが基準電圧Vthより
も低い期間αになると、図11(b)のようにスイッチ
ング素子S63,S65をオフにし、図11(c)のように
スイッチング素子S64,S67をオンにする。この状態で
は、図11(d)のようにスイッチング素子S61をオン
にすればコンデンサC 2 の端子電圧と整流回路REの出
力電圧とが加算され、この加算電圧がコンデンサC1
印加される。また、図11(f)のようにスイッチング
素子S66をオンにすればコンデンサC1 から負荷Zに給
電されることになる。要するに、入力電圧Vinの高い期
間に充電しておいたコンデンサC1 ,C2 の電荷を用い
て、入力電圧Vinの低い期間にはコンデンサC2 の端子
電圧を入力電圧Vinに加算して負荷Zに印加するのであ
る。
【0047】ここにおいて、クロック信号CLの1周期
当たりに負荷Zに供給するエネルギをほぼ一定にするた
めに、図11(f)のように入力電圧Vinが高いほどス
イッング素子S66のオン期間を短くし、また入力電流が
入力電圧Vinの変化に追随するように、図11(d)
(e)のようにコンデンサC1 ,C2 に対する整流回路
REから充電電流を制御するためのスイッチング素子S
61,S62のオン期間を入力電圧Vinの高い期間ほど長く
してある。
【0048】期間β1 においてコンデンサC1 を充電す
る際のコンデンサC1 の端子電圧は入力電圧Vinのピー
ク電圧Vp とし、期間β2 においてコンデンサC2 を充
電する際のコンデンサC2 の端子電圧は基準電圧Vth
するように、スイッチング素子S61,S62を制御する。
このような電圧関係に設定しておけば、期間β2 から期
間αへの移行時において、コンデンサC2 の端子電圧と
整流回路REの出力電圧との加算値と、コンデンサC1
の端子電圧との差は、充電順序を逆にした実施例3にお
けるコンデンサC1 の端子電圧と整流回路REの出力電
圧との加算値と、コンデンサC2 の端子電圧との差より
も小さくなり、結局、入力電流のピーク値が減少して入
力高調波を抑制することができるのである。
【0049】(実施例6)本実施例では図13に示すよ
うに、2つの基準電圧Vth1 ,Vth2 (Vth1
th2 )を設定し各基準電圧Vth1 ,Vth2 と入力電圧
inとの大小関係に応じてスイッチング素子を制御する
例を示す。すなわち、基準電圧Vth2 は上述した各実施
例の基準電圧Vthとほぼ同様の役割を持つのであって、
上述した各実施例との比較を容易にするために、入力電
圧Vinが基準電圧Vth2 よりも低い期間であって基準電
圧Vth1 よりも高い期間をαとし、基準電圧Vth2 より
も高い期間をβとする。また、入力電圧Vinが基準電圧
th1 よりも低い期間をγとする。このように入力電圧
inの電圧波形の高低によって3種類の期間に分けてス
イッチング素子を制御する。また、本実施例では期間γ
において整流回路REの出力によりコンデンサC1 ,C
2 を充電し、コンデンサC1 ,C2 により放電灯DLを
予熱する。
【0050】回路構成は図12に示す通りであって、2
個のコンデンサC7 ,C8 を備え、コンデンサC7 の両
端にはスイッチング素子S81,S82がそれぞれ接続さ
れ、コンデンサC8 にはスイッチング素子S83が直列接
続され、さらに、負荷Zにもスイッチング素子S84が直
列接続されて、各直列回路が互いに並列接続される。こ
の並列回路はスイッチング素子S85を介して整流回路R
Eの出力端間に接続され、コンデンサC7 とスイッチン
グ素子S81,S85との直列回路にはスイッチング素子S
86が並列接続される。さらに、コンデンサC7 とスイッ
チング素子S82との接続点にスイッチング素子S87を介
して一方のフィラメントの一端を接続し、コンデンサC
8 とスイッチング素子S83との接続点にスイッチング素
子S88を介して他方のフィラメントの一端を接続してあ
る。
【0051】各スイッチング素子S81〜S88のオン・オ
フのタイミングは以下のように2つの基準電圧Vth1
th2 と入力電圧Vinとの大小関係に基づいて制御され
る。期間αと期間βとではスイッチング素子S87,S88
はオフに保たれる。期間βでは、スイッチング素子
82,S85をオンに保ち、スイッチング素子S83,S86
をオフに保つ。また、スイッチング素子S81とスイッチ
ング素子S84とを交互にオン・オフさせる。スイッチン
グ素子S81がオンであれば、整流回路REの出力端間に
コンデンサC7 が接続され、スイッチング素子S84がオ
ンであれば整流回路REから負荷Zに給電される。ここ
で、コンデンサC7 が期間βの開始時点までに十分に放
電されていれば、整流回路REの出力によってコンデン
サC7 が充電される。コンデンサC7 への充電時には図
12における上側の電極が整流回路REの正出力端に接
続される。
【0052】一方、期間αでは、スイッチング素子
83,S86がオンに保たれ、スイッチング素子S82,S
85がオフに保たれる。また、期間βと同様にスイッチン
グ素子S 81とスイッチング素子S84とを交互にオン・オ
フさせる。スイッチング素子S81がオンであれば、整流
回路REの出力端間にコンデンサC7 が接続されるが、
このときには図12の下側の電極が整流回路REの正出
力端に接続されるから、入力電圧VinにコンデンサC7
の端子電圧が加算され、この加算電圧がコンデンサC8
に印加される。また、スイッチング素子S84がオンにな
れば、コンデンサC 8 から負荷Zに給電されるのであ
る。すなわち、コンデンサC8 の充電と負荷Zへの給電
が交互に行なわれる。ここで、期間αでは入力電圧Vin
は期間βよりも低いが、コンデンサC7 の端子電圧を入
力電圧Vinに加算して負荷Zへの印加電圧を期間βと同
程度に保つことができるのである。
【0053】期間γでは、スイッチング素子S81はオン
に保たれ、スイッチング素子S86はオフに保たれるが、
他のスイッチング素子S82〜S85,S87,S88はオン・
オフが交互に切り換えられる。実際には、スイッチング
素子S82,S83,S85がオンでスイッチング素子S84
87,S88がオフの状態と、オン・オフを入れ換えた状
態との2状態が交互に切り換えられるのである。スイッ
チング素子S82,S83,S85がオンの状態では、負荷Z
が切り離されるとともにコンデンサC7 とコンデンサC
8 とが並列接続され、この並列回路が整流回路REの出
力端間に接続されるから、両コンデンサC7 ,C8 がと
もに充電されることになる。一方、スイッチング素子S
84,S87,S88がオンの状態では、コンデンサC7 の充
電電荷により放電灯DLの図12における上側のフィラ
メントに予熱電流が流れ、コンデンサC8 の充電電荷に
より放電灯DLの図12における下側のフィラメントに
予熱電流が流れることになる。このように、期間γでは
コンデンサC7 ,C8 に充電する状態と、コンデンサC
7 ,C8 からフィラメントに予熱電流を流す状態とを交
互に繰り返すのである。上記動作をまとめると表1のよ
うになる。なお、表において予熱を行なうのはパターン
2になる。
【0054】
【表1】
【0055】結局、本実施例の構成では、入力電圧Vin
が低く期間αのような動作では入力電圧Vinにコンデン
サC7 の端子電圧を加算した電圧でもコンデンサC8
端子電圧に達しないためにコンデンサC8 に充電電流を
流すのが難しいような場合でも、整流回路REから放電
灯DLのフィラメントに予熱電流を流すことで、入力電
圧Vinが0V付近になっても入力電流を流すことができ
て、入力高調波を抑制することができる。また、入力電
圧Vinの1周期毎に予熱を行なうから、放電灯DLを調
光点灯させる場合に点灯の維持が容易になるのである。
本実施例における各スイッチング素子S81〜S88のオン
・オフのタイミングもクロック信号CLに同期させるの
はもちろんのことである。
【0056】(実施例7)本実施例は、負荷Zが放電灯
DLであって、始動時に高電圧を印加することができる
ようにした例を示す。図14に示すように、コンデンサ
8 の両端のうちスイッチング素子S83が接続されてい
ない一端にスイッチング素子S90を直列接続し、さらに
コンデンサC7 とスイッチング素子S81との接続点と、
コンデンサC8 とスイッチング素子S90との接続点との
間にスイッチング素子S91を挿入してある。
【0057】各スイッチング素子S81〜S86,S90,S
91のオン・オフのタイミングは、基準電圧Vthに対する
入力電圧Vinとの大小関係に基づいて区分された期間
α,βごとに変化し、さらに、本実施例では始動時に放
電灯DLに高電圧を印加する始動期間を設けてある。ま
ず、期間βにおいては、スイッチング素子S82,S85
90がオンに保たれ、スイッチング素子S83,S86,S
91がオフに保たれる。この状態で、スイッチング素子S
81とスイッチング素子S84とが交互にオン・オフされ
る。スイッチング素子S81がオンであれば整流回路RE
の出力でコンデンサC7 が充電され、スイッチング素子
84がオンであれば整流回路REから負荷Zに給電され
る。
【0058】一方、期間αではスイッチング素子S83
86,S90がオンに保たれ、スイッチング素子S82,S
85,S91がオフに保たれる。この間に、スイッチング素
子S 81,S84が交互にオン・オフされることによって、
スイッチング素子S81のオン期間には入力電圧Vinとコ
ンデンサC7 の端子電圧との加算電圧でコンデンサC 8
が充電され、スイッチング素子S84のオン期間にはコン
デンサC8 から負荷Zに給電されることになる。
【0059】ところで、始動期間においてはオン・オフ
が変化しないのはスイッチング素子S83のみであり、こ
のスイッチング素子S83はオンに保たれる。他のスイッ
チング素子のうち、スイッチング素子S81,S82
85,S90をオンにしスイッチング素子S84,S86,S
91をオフにする状態から、オン・オフの状態を逆転させ
る状態に移行する。スイッチング素子S81,S82
85,S90をオンにする状態では、整流回路REの出力
により両コンデンサC7 ,C8 を充電する。一方、スイ
ッチング素子S84,S86,S91をオンにする状態では、
コンデンサC7 とコンデンサC8 との端子電圧を加算
し、この加算電圧と入力電圧Vinとの加算値を負荷Zに
印加することができるのである。ここで、コンデンサC
7 ,C8 は入力電圧Vinのピーク電圧Vp に達するまで
充電しておく。したがって、負荷Zに対して入力電圧V
inのピーク電圧Vp の3倍近い高電圧を印加することが
可能になり、放電灯DLを確実に始動させることができ
るのである。上記動作をまとめると、表2のようにな
る。表2のうちパターン2が負荷Zに高電圧を印加する
状態である。
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】請求項1の発明は、2つのコンデンサを
備えたスイッチトキャパシタよりなる電力変換部で脈流
電源を電力変換して負荷に給電するものであって、電力
変換部への入力電圧が基準電圧よりも高い期間には、少
なくとも一方のコンデンサに対して脈流電源から充電す
る状態と、負荷に給電する状態とを交互に切り換えるよ
うにし、入力電圧が基準電圧よりも低い期間には、脈流
電源により充電されたコンデンサの端子電圧を脈流電源
の電圧に加算して他方のコンデンサを充電する状態と、
他方のコンデンサから負荷に給電する状態とを交互に切
り換えるようにしているので、入力電圧の高い期間には
脈流電源からはコンデンサと負荷とに交互に給電するこ
とで入力電流を入力電圧に追随させることが可能にな
り、また入力電圧の低い期間には入力電圧の高い期間に
得たエネルギの一部を利用して負荷への印加電圧の低下
を防止することができるという利点がある。さらに、入
力電圧にかかわらず入力電流をほぼ連続的に流し続ける
ことができ、しかもインダクタを用いていないから、入
力高調波を抑制できるという利点がある。
【0062】請求項2の発明は、入力電圧の低い期間に
両コンデンサを直列接続して負荷に給電するから、比較
的高い電圧を印加する必要があるような負荷の場合にも
負荷への印加電圧を維持することができるという利点が
ある。請求項3の発明は、電力変換部の出力電圧を負荷
の所定動作を維持するのに必要な最低電圧以上に保つよ
うに電力変換部の各スイッチ要素の切換タイミングを制
御するから、たとえば負荷として放電灯を用いる場合に
は、放電維持に必要な最低電圧以上に保つようにすれ
ば、立ち消えの可能性が大幅に低減するという利点があ
る。
【0063】請求項4の発明は、各コンデンサの充電時
にはコンデンサへの印加電圧が高いほど1回当たりの充
電時間が長くなるように充電経路に挿入されたスイッチ
要素を制御し、負荷への給電時には負荷への印加電圧が
高いほど1回当たりの負荷への給電時間が短くなるよう
に給電経路に挿入されたスイッチ要素を制御するから、
脈流電源からの入力電流は入力電圧にほぼ比例すること
になり、また負荷への供給電圧はほぼ一定になるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す回路図である。
【図2】実施例1を示す動作説明図である。
【図3】実施例1の各動作状態を示す動作説明図であ
る。
【図4】実施例2を示す回路図である。
【図5】実施例2の各動作状態を示す動作説明図であ
る。
【図6】実施例3を示す回路図である。
【図7】実施例3の動作説明図である。
【図8】実施例3の動作説明図である。
【図9】実施例4の動作説明図である。
【図10】実施例5を示す回路図である。
【図11】実施例5の動作説明図である。
【図12】実施例6を示す回路図である。
【図13】実施例6の動作説明図である。
【図14】実施例7を示す回路図である。
【図15】従来例を示す回路図である。
【図16】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 電力変換部 AC 交流電源 C1 コンデンサ C2 コンデンサ RE 整流回路 S1 切換スイッチング素子 S2 切換スイッチング素子 S3 切換スイッチング素子 S4 スイッチング素子 S5 スイッチング素子 SC スイッチトキャパシタ Z 負荷
フロントページの続き (72)発明者 吉田 和雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 鳴尾 誠浩 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 エーベリ レスリー ロナルド アメリカ合衆国 ニュージャージー州 08822フレミントン キングウッド−ロッ クタウン ロード 417

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈流電源を電力変換部で電力変換して負
    荷に供給する電源装置であって、電力変換部は、第1の
    コンデンサおよび第2のコンデンサと、第1のコンデン
    サの各一端を脈流電源の一端に選択的に接続させる第1
    のスイッチ要素と、第1のスイッチ要素により選択され
    た第1のコンデンサの一端が脈流電源の一端に接続され
    ているときに脈流電源の両端間に第1のコンデンサと負
    荷との一方を選択的に接続させる第2のスイッチ要素
    と、第1のスイッチ要素により選択された第1のコンデ
    ンサの他端が脈流電源の一端に接続されているときに第
    2のコンデンサの両端間に脈流電源と第1のコンデンサ
    との直列回路と負荷との一方を選択的に接続させる第3
    のスイッチ要素と、各スイッチ要素を制御する制御回路
    とを備え、制御回路は、電力変換部への入力電圧が所定
    の基準電圧よりも高い期間と低い期間とでは脈流電源の
    一端に接続される第1のコンデンサの端子を入れ換える
    ように第1のスイッチ要素を制御し、入力電圧が基準電
    圧よりも高い期間には脈流電源の両端間に第1のコンデ
    ンサと負荷とを脈流電源の電圧変動よりも十分に短い周
    期で交互に接続するように第2のスイッチ要素を制御
    し、入力電圧が基準電圧よりも低い期間には第2のコン
    デンサの両端間に第1のコンデンサと脈流電源との直列
    回路と負荷とを脈流電源の電圧変動よりも十分に短い周
    期で交互に接続するように第3のスイッチ要素を制御す
    ることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 脈流電源を電力変換部で電力変換して負
    荷に供給する電源装置であって、電力変換部は、第1の
    コンデンサおよび第2のコンデンサと、第1のコンデン
    サの各一端を脈流電源の一端に選択的に接続させる第1
    のスイッチ要素と、第1のスイッチ要素により選択され
    た第1のコンデンサの一端が脈流電源の一端に接続され
    ているときに脈流電源の両端間に第1のコンデンサと負
    荷との一方を選択的に接続させる第2のスイッチ要素
    と、脈流電源の両端間に第2のコンデンサと負荷との一
    方を選択的に接続させる第3のスイッチ要素と、第1の
    スイッチ要素により選択された第1のコンデンサの他端
    が脈流電源の一端に接続されているときに第2のコンデ
    ンサの両端間に脈流電源と第1のコンデンサとの直列回
    路と負荷との一方を選択的に接続させる第4のスイッチ
    要素と、各スイッチ要素を制御する制御回路とを備え、
    制御回路は、電力変換部への入力電圧が所定の基準電圧
    よりも高い期間と低い期間とでは脈流電源の一端に接続
    される第1のコンデンサの端子を入れ換えるように第1
    のスイッチ要素を制御し、入力電圧が基準電圧よりも高
    い期間には脈流電源の両端間に第1のコンデンサと第2
    のコンデンサと負荷とを脈流電源の電圧変動よりも十分
    に短い周期で択一的に接続するように第2のスイッチ要
    素および第3のスイッチ要素を制御し、入力電圧が基準
    電圧よりも低い期間には第2のコンデンサの両端間に第
    1のコンデンサと脈流電源との直列回路と負荷とを脈流
    電源の電圧変動よりも十分に短い周期で交互に接続する
    ように第4のスイッチ要素を制御することを特徴とする
    電源装置。
  3. 【請求項3】 入力電圧が基準電圧よりも低い期間にお
    いて第2のコンデンサに負荷を接続する際に、第1のコ
    ンデンサと第2のコンデンサとの端子電圧の加算電圧が
    負荷に印加されるように第1のコンデンサを第2のコン
    デンサに直列接続するスイッチ要素を付加して成ること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 電力変換部の出力電圧を負荷の所定動作
    を維持するのに必要な最低電圧以上に保つように電力変
    換部の各スイッチ要素の切換タイミングが制御されて成
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電源
    装置。
  5. 【請求項5】 制御回路は、各コンデンサの充電時には
    コンデンサへの印加電圧が高いほど1回当たりの充電時
    間が長くなるように充電経路に挿入されたスイッチ要素
    を制御し、負荷への給電時には負荷への印加電圧が高い
    ほど1回当たりの負荷への給電時間が短くなるように給
    電経路に挿入されたスイッチ要素を制御することを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の電源装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101226340B1 (ko) * 2004-12-23 2013-01-24 폴리아이씨 게엠베하 운트 코. 카게 유기 정류기
KR101289958B1 (ko) * 2012-02-28 2013-07-26 고려대학교 산학협력단 스위치드-커패시터 직류-직류 변환기 및 이를 포함하는 시스템
KR101374510B1 (ko) * 2006-12-22 2014-03-13 울프손 마이크로일렉트로닉스 피엘씨 전하 펌프 회로 및 그 동작 방법
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