JP2010161840A - スイッチング電源装置、電源システム、および電子装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】瞬停耐量時間の確保用のコンデンサ容量を低減化することができるスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】スイッチング電源装置1において、交流電源2を整流する整流ダイオード11と、整流ダイオード11に接続されたDC/DCコンバータ14と、整流ダイオード11の整流正極出力と整流負極出力との間に接続されたコンデンサ12、13と、コンデンサ12、13の接続状態を、並列接続または直列接続に切り替えるスイッチ素子S1、S2、S3と、スイッチ素子S1、S2、S3を制御して、交流電源2の通常時は、コンデンサ12、13間の接続状態を並列接続にし、交流電源2の瞬時停電時は、整流ダイオード11の出力側の電圧を検出し、検出した電圧が予め設定された基準電圧未満となると、コンデンサ12、13間の接続状態を直列接続にする制御回路20とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】スイッチング電源装置1において、交流電源2を整流する整流ダイオード11と、整流ダイオード11に接続されたDC/DCコンバータ14と、整流ダイオード11の整流正極出力と整流負極出力との間に接続されたコンデンサ12、13と、コンデンサ12、13の接続状態を、並列接続または直列接続に切り替えるスイッチ素子S1、S2、S3と、スイッチ素子S1、S2、S3を制御して、交流電源2の通常時は、コンデンサ12、13間の接続状態を並列接続にし、交流電源2の瞬時停電時は、整流ダイオード11の出力側の電圧を検出し、検出した電圧が予め設定された基準電圧未満となると、コンデンサ12、13間の接続状態を直列接続にする制御回路20とを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、スイッチング電源装置、スイッチング電源装置を使用した電源システム、スイッチング電源装置を使用した電子装置に関し、特に、瞬時停電(以下、瞬停という)への対策に関するものである。
電子装置には一般的にスイッチング電源装置が内蔵されている。一般的なスイッチング電源装置は、その入力電圧の瞬停発生時に一定時間に亘って電源動作を継続させる瞬停耐量が求められている。
この瞬停耐量の時間を確保する方法として、一般的にスイッチング電源装置の整流回路とDC/DCコンバータ間に大容量のコンデンサを接続して、瞬停発生時にコンデンサに蓄積されたエネルギーを放電し、DC/DCコンバータの動作を継続させる方法が一般的に用いられている。
具体的な方法については、例えば、特開2000−305641号公報(特許文献1)に記載されているような、整流ダイオードの出力とDC/DCコンバータの間にコンデンサを接続する方法が知られている。
ここで、図6により、従来技術を用いたスイッチング電源装置の構成について説明する。図6は従来技術を用いたスイッチング電源装置の構成を示す構成図である。
図6において、スイッチング電源装置301は、整流ダイオード311、コンデンサ312、DC/DCコンバータ313から構成されている。
また、交流電源302の出力を、入力端子304a、304bを介して整流ダイオード311に入力し、整流ダイオード311のDC出力をコンデンサ312に接続し、コンデンサ312の正極をDC/DCコンバータ313の正極入力313aに接続し、コンデンサ312の負極をDC/DCコンバータ313の負極入力313bに接続している。
このスイッチング電源装置301の回路動作は、まず、交流電源302の出力は整流ダイオード311により整流され、コンデンサ312で平滑され、直流電圧に変換される。平滑された直流電圧はDC/DCコンバータ313により、電圧を降圧または昇圧し、スイッチング電源装置301の出力端子305a、305bを通して負荷303に出力される。
交流電源302の停電発生時には、コンデンサ312に蓄積されたエネルギーを放電することにより、一定時間電源動作を継続させ、スイッチング電源装置の瞬停耐量の時間を確保している。
しかしながら、図6に示した従来技術を用いたスイッチング電源装置では、瞬停耐量時間を確保するため、コンデンサ312の静電容量を大きくする必要があった。
一例として、スイッチング電源装置301の入力電圧がAC200V、出力電圧がDC5V、出力電流が100A、DC/DCコンバータ313の動作下限電圧が141V、必要な瞬停耐量時間がTh=20msの場合を想定する。
交流電源302の停電が発生していない場合のコンデンサ312の両端電圧VC1は、以下の式(1)で表され、DC282Vである。
VC1=AC200V×√2 …(1)
交流電源302の停電発生時にはコンデンサ312が放電して、両端電圧は低下し、DC/DCコンバータ313の動作下限電圧以下になると、負荷303への出力電圧Voが低下する。
交流電源302の停電発生時にはコンデンサ312が放電して、両端電圧は低下し、DC/DCコンバータ313の動作下限電圧以下になると、負荷303への出力電圧Voが低下する。
瞬停耐量時間を確保するために必要なコンデンサ312のコンデンサ容量Cは、停電が発生していない場合のコンデンサ312の両端電圧VC1、DC/DCコンバータ313の動作下限電圧VC2、スイッチング電源装置301の出力電圧Vo、出力電流Io、必要な瞬停耐量時間Thから、以下の式(2)で計算され、具体的な値は、以下の式(3)より335μFである。
C=(2×Vo×Io×Th)/(VC12 −VC22 ) …(2)
C=(2×5V×100A×20ms)/(282V2 −141V2 ) …(3)
以上のように、一般的に瞬停耐量時間を確保するためにはスイッチング電源装置301に大容量のコンデンサ312を内蔵する必要があった。
C=(2×5V×100A×20ms)/(282V2 −141V2 ) …(3)
以上のように、一般的に瞬停耐量時間を確保するためにはスイッチング電源装置301に大容量のコンデンサ312を内蔵する必要があった。
スイッチング電源装置301への大容量のコンデンサ312の内蔵は、電源体積、コストの増加につながるため、スイッチング電源装置301の小型化、低コスト化のためには、瞬停耐量時間の確保のためのコンデンサ容量の低減化が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、瞬停耐量時間の確保用のコンデンサ容量を低減化することができるスイッチング電源装置、スイッチング電源装置を使用した電源システム、スイッチング電源装置を使用した電子装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
すなわち、代表的なものの概要は、スイッチ素子群を制御して、交流電源の通常時は、2つ以上のコンデンサ間の接続状態を並列接続にし、交流電源の瞬時停電時は、整流回路の出力側の電圧を検出し、検出した電圧が予め設定された基準電圧未満となると、2つ以上のコンデンサ間の接続状態を直列接続にする制御回路とを備えたものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、瞬停耐量時間の確保用のコンデンサ容量を低減化することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1により、本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の構成について説明する。図1は本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の構成を示す構成図である。
図1により、本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の構成について説明する。図1は本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置の構成を示す構成図である。
図1において、スイッチング電源装置1は、交流電源を整流する整流回路である整流ダイオード11、コンデンサ12、13、DC/DCコンバータ14、コンデンサ12、13の接続状態を並列接続または直列接続に切り替えるスイッチ素子群であるスイッチ素子S1、S2、S3、制御回路20から構成されている。
制御回路20は、電圧比較器21、基準電圧源22、論理素子23から構成されている。
また、交流電源2の出力を入力端子4a、4bを介して整流ダイオード11に入力し、整流ダイオード11の整流正極出力をコンデンサ12の正極に接続し、整流ダイオード11の整流負極出力をスイッチ素子S1の一端に接続し、スイッチ素子S1の他端とコンデンサ12の負極を接続する。
また、コンデンサ12の正極をスイッチ素子S2の一端とDC/DCコンバータ14の正極入力14aに接続し、スイッチ素子S1の一端をコンデンサ13の負極とDC/DCコンバータ14の負極入力14bに接続し、スイッチ素子S2の他端とコンデンサ13の正極を接続し、コンデンサ12の負極とコンデンサ13の正極の間にスイッチ素子S3を接続する。
また、DC/DCコンバータ14の出力をスイッチング電源の出力端子5a、5bに接続し、出力端子5a、5bを負荷3に接続し、負荷3に直流電力を供給する。
また、整流ダイオード11の整流正極出力を、制御回路20に入力させ、電圧比較器21の負入力に接続し、基準電圧源22を電圧比較器21の正入力に接続し、電圧比較器21の出力をスイッチ素子S1とスイッチ素子S2と論理素子23の入力に接続し、論理素子23の出力をスイッチ素子S3に接続し、整流ダイオード11の整流正極出力の値に基づいて、整流ダイオード11の整流正極出力が、基準電圧源22以上の場合は、スイッチ素子S1、S2を閉状態、スイッチ素子S3を開状態に駆動する制御を行い、整流ダイオード11の整流正極出力が、基準電圧源22より小さい場合は、スイッチ素子S1、S2を開状態、スイッチ素子S3を閉状態に駆動する制御を行う。
また、この電圧比較器21には、基準電圧源22よりも高い電圧を比較する場合には、出力を変化させるタイミングを、交流電源2の瞬停の可能性のある時間以上遅らせる特性を持たせている。
次に、スイッチング電源装置1の回路動作について説明する。
まず、交流電源2は整流ダイオード11により整流され、コンデンサ12とコンデンサ13で平滑され、直流電圧に変換される。この際、スイッチ素子S1とスイッチ素子S2は閉状態、スイッチ素子S3は開状態である。
平滑された直流電圧はDC/DCコンバータ14に入力され、DC/DCコンバータ14にて電圧を降圧または昇圧し、出力端子5a、5bを通して負荷3に出力される。
交流電源2の停電発生時には、コンデンサ12とコンデンサ13に蓄積されたエネルギーを放電することにより、一定時間電源動作を継続させ、スイッチング電源装置の瞬停耐量の時間を確保する。
電圧比較器21は、整流ダイオード11の整流正極出力と基準電圧源22の基準電圧Vthを比較する。具体的には、基準電圧Vthより整流ダイオード11の正極出力が高い場合は、Lレベルを出力し、スイッチ素子S1とスイッチ素子S2を閉状態に、論理素子23によりスイッチ素子S3を開状態に駆動する。
基準電圧Vthより整流ダイオード11の整流正極出力が低い場合は、Hレベルを出力し、スイッチ素子S1とスイッチ素子S2を開状態、論理素子23によりスイッチ素子S3を閉状態に駆動する制御を行う。
一例として、スイッチング電源装置1の入力電圧がAC200V、出力電圧がDC5V、出力電流が100A、DC/DCコンバータ14の動作下限電圧が141V、必要な瞬停耐量時間がTh=20msの場合を想定する。この想定は、上記の式(1)〜式(3)によるコンデンサ容量Cの計算時と同一の条件である。さらに、基準電圧源22の基準電圧がVth=141Vの場合を想定する。
交流電源2が動作時は停電が発生していない場合であり、整流ダイオード11の出力電圧は、上記の式(1)よりDC282Vである。この状態において、電圧比較器21の負入力電圧は282V、正入力電圧は141Vであるため、電圧比較器21の出力レベルはLレベルとなり、スイッチ素子S1とスイッチ素子S2が閉状態に、論理素子23によりスイッチ素子S3が開状態に駆動されるため、コンデンサ12とコンデンサ13の両端電圧は282Vであり、DC/DCコンバータ14の入力電圧Vinも282Vである。
そして、交流電源2の停電発生時には整流ダイオード11の出力が停止するが、コンデンサ12とコンデンサ13が放電し、その両端電圧が141Vに低下するまで、DC/DCコンバータ14が動作し続ける。
そして、停電が継続しコンデンサ12とコンデンサ13によるDC/DCコンバータ14の入力電圧Vinが141Vより低下した場合は、DC/DCコンバータ14の入力電圧Vinが141V未満となると、DC/DCコンバータ14の動作下限電圧以下になってしまうが、電圧比較器21の正入力の電圧より、負入力の電圧が低くなるため、電圧比較器21の出力レベルはHレベルとなり、スイッチ素子S1とスイッチ素子S2が開状態、論理素子23によりスイッチ素子S3が閉状態に駆動される。
この状態でコンデンサ12とコンデンサ13はDC/DCコンバータ14の入力に対し並列接続から直列接続状態に切り替わり、DC/DCコンバータ14の入力電圧Vinは141Vから再び282V近くの電圧になり、DC/DCコンバータ14は動作し続ける。
この場合、電圧比較器21の正入力の電圧より、負入力の電圧が高くなるが、電圧比較器21の特性により、電圧比較器21の出力は変化せず、瞬停耐量時間程度の20msの間は、Hレベルの出力を維持している。
このような制御回路20による制御をした場合の、瞬停耐量時間を確保するために必要なコンデンサ容量C(C12、C13)は、以下の式(4)となる。
(C12+C13)+((C12×C13)/(C12+C13))=(2×Vo×Io×Th)/(VC12 −VC22 ) …(4)
C12=C13=Csとすると、以下の式(5)で計算され、具体的な値は、以下の式(6)より、134μFである。
C12=C13=Csとすると、以下の式(5)で計算され、具体的な値は、以下の式(6)より、134μFである。
Cs=(2×Vo×Io×Th)/(2.5×(VC12 −VC22 )) …(5)
Cs=(2×5V×100A×20ms)
/(2.5×(282V2 −141V2 )) …(6)
これにより、瞬停耐量時間を確保するために必要なコンデンサ容量Cは、134μF×2本=268μFであり、上記の式(3)により算出された容量335μFの80%であり、必要なコンデンサ容量を20%低減することができる。
Cs=(2×5V×100A×20ms)
/(2.5×(282V2 −141V2 )) …(6)
これにより、瞬停耐量時間を確保するために必要なコンデンサ容量Cは、134μF×2本=268μFであり、上記の式(3)により算出された容量335μFの80%であり、必要なコンデンサ容量を20%低減することができる。
本実施の形態では、コンデンサ12、13の両端の直流電圧の大きさに応じてスイッチ素子S1、S2、S3を選択的に動作させるので、電源動作が可能なコンデンサの下限電圧を下げることができるため、瞬停耐量時間の確保用のコンデンサ12、13のコンデンサ容量を、低減することができる。よって、スイッチング電源装置1の小型化、コスト低減を図ることができる。
なお、スイッチ素子S1、S2、S3には、MOS−FET、バイポーラトランジスタ、IGBTなどの半導体素子を使用することができる。
また、図1に示した例では、スイッチング電源装置1の入力部に力率改善回路がない場合を説明したが、力率改善回路がある場合にも同様の効果を得ることができる。
また、以上の説明では、コンデンサをコンデンサ12、13の2個、スイッチ素子をスイッチ素子S1、S2、S3の3個の構成でコンデンサ12、13を並列接続から直列接続に切り替えるとしたが、例えば、コンデンサを3個、スイッチ素子を6個の構成や、コンデンサを4個、スイッチ素子を9個の構成にしても、必要なコンデンサ容量の低減効果が得られる。
ここで、図2および図3により、本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置においてコンデンサの個数、スイッチ素子の個数を増やした場合の構成について説明する。図2および図3は本発明の実施の形態1に係るスイッチング電源装置においてコンデンサおよびスイッチ素子を増やした場合の構成を示す構成図であり、図2はコンデンサを3個、スイッチ素子を6個にした構成、図3はコンデンサを4個、スイッチ素子を9個にした構成を示している。
図2において、スイッチング電源装置1は、整流ダイオード11、コンデンサ12、13、30、DC/DCコンバータ14、スイッチ素子S1、S1a、S2、S2a、S3、S3a、電圧比較器21と基準電圧源22と論理素子23を有する制御回路20から構成されている。
また、図1に示す構成に加えて、コンデンサ30を追加し、コンデンサ13の負極側にスイッチ素子S1aを接続し、コンデンサ30の正極側にスイッチ素子S2aを接続し、コンデンサ13の負極とコンデンサ30の正極の間にスイッチ素子S3aを接続している。また、電圧比較器21の出力をスイッチ素子S1、S2、S2aに接続し、論理素子23の出力をスイッチ素子S3、S3aに接続している。
他の構成は図1に示す構成と同様であり、制御回路20による制御も同様である。
このような制御回路20による制御をした場合の、瞬停耐量時間を確保するために必要なコンデンサ容量C(C12、C13、C30)は、C12=C13=C30=Cr、コンデンサの接続切り替え後の電圧をVC3とすると、以下の式(7)で計算され、具体的な値は、以下の式(8)より、86μFである。
Cr=(2×Vo×Io×Th)
/(((VC12 −VC22 )×3+(VC32 −VC22 )/3)) …(7)
Cr=(2×5V×100A×20mS)
/(((282V2 −141V2 )×3+(423V2 −1412 )/3))
=86μF …(8)
これにより、瞬停耐量時間を確保するために必要なコンデンサ容量Cは、86μF×3本=258μFであり、上記の式(3)により算出された容量335μFの77%であり、必要なコンデンサ容量を23%低減することができる。これは前述のコンデンサを2個(C12、C13)にした場合のコンデンサ容量低減率20%よりもさらに低減することができる。
/(((VC12 −VC22 )×3+(VC32 −VC22 )/3)) …(7)
Cr=(2×5V×100A×20mS)
/(((282V2 −141V2 )×3+(423V2 −1412 )/3))
=86μF …(8)
これにより、瞬停耐量時間を確保するために必要なコンデンサ容量Cは、86μF×3本=258μFであり、上記の式(3)により算出された容量335μFの77%であり、必要なコンデンサ容量を23%低減することができる。これは前述のコンデンサを2個(C12、C13)にした場合のコンデンサ容量低減率20%よりもさらに低減することができる。
図3において、スイッチング電源装置1は、整流ダイオード11、コンデンサ12、13、30、31、DC/DCコンバータ14、スイッチ素子S1、S1a、S1b、S2、S2a、S2b、S3、S3a、S3b、電圧比較器21と基準電圧源22と論理素子23を有する制御回路20から構成されている。
また、図1に示す構成に加えて、コンデンサ30、31を追加し、コンデンサ13の負極側にスイッチ素子S1aを接続し、コンデンサ30の正極側にスイッチ素子S2a、負極側にスイッチ素子S1bを接続し、コンデンサ31の正極側にスイッチ素子S2bを接続し、コンデンサ13の負極とコンデンサ30の正極の間にスイッチ素子S3aを接続し、コンデンサ30の負極とコンデンサ31の正極の間にスイッチ素子S3bを接続している。また、電圧比較器21の出力をスイッチ素子S1、S1a、S1b、2a、S2bに接続し、論理素子23の出力をスイッチ素子S3、S3a、S3bに接続している。
他の構成は図1に示す構成と同様であり、制御回路20による制御も同様である。
また、このような制御回路20による制御をした場合の、瞬停耐量時間を確保するために必要なコンデンサ容量C(C12、C13、C30、C31)も、上記のコンデンサが2個や3個の場合と同様に算出することにより、コンデンサ容量低減率をさらに低減することが確認できる。
このように、コンデンサとスイッチ素子を複数個組合せ、DC/DCコンバータ14の電源動作可能な動作下限電圧時にコンデンサの残存エネルギーを有効利用するようにコンデンサの接続を並列接続から直列接続に切り替えるようにすれば、スイッチ素子の接続形態などは、どのような構成であってもよい。
また、コンデンサが3個以上の場合では、直列に接続された場合は、その合計の電圧が定常状態でDC/DCコンバータ14に入力される電圧以上になるが、DC/DCコンバータ14の動作可能電圧の上限を高くするなどすることにより、瞬停時の動作を行うことができる。
また、コンデンサは、コンデンサの集合体で1つのコンデンサが構成されていてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1のスイッチング電源装置が複数個並列接続された電源システムとしたものである。
実施の形態2は、実施の形態1のスイッチング電源装置が複数個並列接続された電源システムとしたものである。
図4により、本発明の実施の形態2に係る電源システムの構成について説明する。図4は本発明の実施の形態2に係る電源システムの構成を示す構成図である。
図4において、電源システム101は、スイッチング電源装置104a、104b、104cが並列接続されて構成されている。スイッチング電源装置104a、104b、104cは、電源入力103a、103b、103c、電源出力105a、105b、105cを有し、電源システム入力102が、電源入力103a、103b、103cに接続され、電源出力105a、105b、105cが電源システム出力106に接続されている。
スイッチング電源装置104a、104b、104cの構成および回路動作は、実施の形態1のスイッチング電源装置1と同様である。
本実施の形態では、電源システム101内部のスイッチング電源装置104a、104b、104cに、図1に示す実施の形態1のスイッチング電源装置1を使用し、実施の形態1と同様の制御を行うことにより、電源システム101内部のスイッチング電源装置104a、104b、104cを小型化、低コスト化することができ、小型、低コストの電源システム101を提供することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1のスイッチング電源装置に電子回路が接続された電子装置としたものである。
実施の形態3は、実施の形態1のスイッチング電源装置に電子回路が接続された電子装置としたものである。
図5により、本発明の実施の形態3に係る電子装置の構成について説明する。図5は本発明の実施の形態3に係る電子装置の構成を示す構成図である。
図5において、電子装置201は、スイッチング電源装置204、電子回路206から構成されている。スイッチング電源装置204は、電源入力203、電源出力205を有し、電源システム入力202が、電源入力203に接続され、電源出力205が電子回路206に接続されている。
スイッチング電源装置204の構成および回路動作は、実施の形態1のスイッチング電源装置1と同様である。
ここで、電子回路206は、例えば電子演算回路、メモリ回路、増幅回路、発振回路、D/Aコンバータ、A/Dコンバータなどのデジタル回路、アナログ回路による電子回路である。
本実施の形態では、電子装置201内部のスイッチング電源装置204に、図1に示す実施の形態1のスイッチング電源装置1を使用し、実施の形態1と同様の制御を行うことにより、電子装置201内部のスイッチング電源装置204を小型化、低コスト化することができ、小型、低コストの電子装置201を提供することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、瞬停に対する対策が必要なAC/DC電源、DC/DC電源、UPS電源などの各種電源装置、各種電源システム、および、各種電子装置になどに広く適用可能である。
1、104a、104b、104c、204、301…スイッチング電源装置、2…交流電源、3、303…負荷、4a、4b…入力端子、5a、5b…出力端子、11…整流ダイオード、12、13、30,31、312…コンデンサ、14、313…DC/DCコンバータ、14a、313a…DC/DCコンバータの正極入力、14b、313b…DC/DCコンバータの負極入力、20…制御回路、21…電圧比較器、22…基準電圧源、23…論理素子、101…電源システム、102…電源システム入力、103a、103b、103c…電源入力、105a、105b、105c…電源出力、106…電源システム出力、201…電子装置、202…電源システム入力、203…電源入力、205…電源出力、206…電子回路、S1、S1a、S1b、S2、S2a、S2b、S3、S3a、S3b…スイッチ素子。
Claims (5)
- 交流電源を整流する整流回路と、
前記整流回路の整流正極出力および整流負極出力が接続されたDC/DCコンバータと、
前記整流回路の整流正極出力と整流負極出力との間に接続された2つ以上のコンデンサと、
前記2つ以上のコンデンサの接続状態を、並列接続または直列接続に切り替えるスイッチ素子群と、
前記スイッチ素子群を制御して、前記交流電源の通常時は、前記2つ以上のコンデンサ間の接続状態を並列接続にし、前記交流電源の瞬時停電時は、前記整流回路の出力側の電圧を検出し、検出した電圧が予め設定された基準電圧未満となると、前記2つ以上のコンデンサ間の接続状態を直列接続にする制御回路とを備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。 - 請求項1記載のスイッチング電源装置において、
前記2つ以上のコンデンサのそれぞれのコンデンサは、コンデンサの集合体で構成されたことを特徴とするスイッチング電源装置。 - 請求項1記載のスイッチング電源装置において、
前記基準電圧は、前記DC/DCコンバータの最低動作電圧以上の電圧であることを特徴とするスイッチング電源装置。 - 交流電源を整流する整流回路と、前記整流回路の整流正極出力および整流負極出力が接続されたDC/DCコンバータと、前記整流回路の整流正極出力と整流負極出力との間に接続された2つ以上のコンデンサと、前記2つ以上のコンデンサの接続状態を、並列接続または直列接続に切り替えるスイッチ素子群と、前記スイッチ素子群を制御して、前記交流電源の通常時は、前記2つ以上のコンデンサ間の接続状態を並列接続にし、前記交流電源の瞬時停電時は、前記整流回路の出力側の電圧を検出し、検出した電圧が予め設定された基準電圧未満となると、前記2つ以上のコンデンサ間の接続状態を直列接続にする制御回路とを有する複数のスイッチング電源装置を備えたことを特徴とする電源システム。
- 交流電源を整流する整流回路と、前記整流回路の整流正極出力および整流負極出力が接続されたDC/DCコンバータと、前記整流回路の整流正極出力と整流負極出力との間に接続された2つ以上のコンデンサと、前記2つ以上のコンデンサの接続状態を、並列接続または直列接続に切り替えるスイッチ素子群と、前記スイッチ素子群を制御して、前記交流電源の通常時は、前記2つ以上のコンデンサ間の接続状態を並列接続にし、前記交流電源の瞬時停電時は、前記整流回路の出力側の電圧を検出し、検出した電圧が予め設定された基準電圧未満となると、前記2つ以上のコンデンサ間の接続状態を直列接続にする制御回路とを有するスイッチング電源装置と、
前記スイッチング電源装置に接続され、前記スイッチング電源装置から電源が供給される電子回路とを備えることを特徴とする電子装置。
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