JPH089818Y2 - リジエクト紙葉類等の回収装置を備えた紙葉類処理機 - Google Patents

リジエクト紙葉類等の回収装置を備えた紙葉類処理機

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JPH089818Y2
JPH089818Y2 JP1988043049U JP4304988U JPH089818Y2 JP H089818 Y2 JPH089818 Y2 JP H089818Y2 JP 1988043049 U JP1988043049 U JP 1988043049U JP 4304988 U JP4304988 U JP 4304988U JP H089818 Y2 JPH089818 Y2 JP H089818Y2
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重秋 平岡
信幸 中谷
祥文 川端
義樹 岩本
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グローリー工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は紙葉類処理機にかゝり、特に投出中の紙葉類
に含まれるリジェクト等の紙葉類を回収可能とする回収
装置を備えた紙葉類処理機に関する。
(従来の技術) 紙葉類の投出を行なう紙葉類処理機として紙幣投出機
が従来から広く用いられている。
上記の紙幣処理機においては、通常出金紙幣中に2枚
重ね紙幣があったり、折れや破れ等の出金紙幣として好
ましくない紙幣が存在した場合、これらの紙幣をリジェ
クト紙幣として回収するようになされている。
このようなリジェクト紙幣の回収の仕方としては、例
えば特開昭56−93632号公報(以下、第1従来例とい
う。)に示されるように、紙幣収納部から紙幣を1枚ず
つ繰出して紙幣保留部に保留させた後、その保留部内に
出金紙幣として好ましくない紙幣が存在した場合に紙幣
保留部に保留された紙幣の全てを一括して回収ボックス
に回収するようにしたものと、例えば特開昭61−64641
号公報(以下、第2従来例という。)に示されるよう
に、紙幣収納部から紙幣を1枚ずつ繰出して識別等を行
い、出金紙幣として好ましくない紙幣であることが判別
された時点でその紙幣のみの搬送方向を切り換えて回収
ボックスに回収するようにしたものが一般に採用されて
いた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに上記第1従来例の場合、紙幣の投出中に異常
紙幣が発生すれば直ちに繰り出しを中止して紙幣保留部
内に保留されている紙幣を回収ボックスに回収するが、
その異常紙幣より前に繰り出された正常な紙幣も一緒に
回収されてしまい、再度最初から繰出しをやり直さなけ
ればならず、処理効率が著しく低下するとともに、回収
された正常な紙幣が出金用として利用されない無駄な紙
幣になってしまうという問題がある。
一方、第2従来例の場合は、紙幣の投出中に異常紙幣
が発生すれば、その紙幣のみの搬送方向を切り換えてそ
の紙幣のみを回収ボックスに回収するので、第1従来例
の有する問題点は解消されるが、紙幣の投出中に異常紙
幣が発生せず、正常な紙幣ばかりが紙幣保留部内に保留
された場合であっても、出金をキャンセルしなければな
らないといった場合も生じることがあり、そのような場
合に保留紙幣を回収することができないので、そのよう
な出金キャンセルの可能な仕様にはできないという問題
があった。
そこで、第1従来例と第2従来例の両方の機能を持た
せるために、リジェクト紙幣回収箱を別個に2個設け、
異常紙幣が発生した場合の紙幣回収は第2従来例のよう
に搬送途中で一方の回収箱に回収するようにし、紙幣保
留部内に保留されてしまった紙幣の回収は他方の回収箱
に回収するようにする装置が考えられるが、その場合、
紙幣回収箱を2個設ける関係上、処理機本体が大型化す
るとともにコスト高になるという問題が生じる。また、
紙幣回収箱は一般的に誰でも勝手に回収紙幣を取り出せ
ないように紙幣の受入口にシャッターが設けられていた
り本体から取り出せないようにロック機能が設けられて
回収装置を構成しているので、回収紙幣の取り出し時に
は前述したようなロック機能の施解錠やシャッターの開
閉操作を行なわなければならないが、そういった操作も
2個の紙幣回収箱についてそれぞれ行なわれなければな
らないので、回収紙幣の取出し作業が煩わしくなるとい
う問題が生じる。
そこで本考案は、上記の問題点に鑑み、一時保留部か
らの紙幣の一括回収および搬送系路からのリジェクト該
当紙幣のみの回収が行えるという第1従来例と第2従来
例の双方の機能を持たせて機能の向上を図るとともに、
回収装置設置のためのスペースの節減、シャッタ開閉、
ロック機能の施解錠作業の簡易化といった第1従来例と
第2従来例の単純な組合せによって生じる新たな問題点
の解決を目的としてなされたものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記従来技術が有する課題を解決するため、本考案は
紙葉類を搬送する第1搬送路と、この第1搬送路を搬送
される紙葉類を一時集積および一括回収する一時保留部
と、前記第1搬送路から分岐して設けられ第1搬送路を
搬送される紙葉類中のリジェクト紙葉類を分離搬送する
第2搬送路と、処理機本体に対し着脱可能に設けられる
紙葉類回収装置とを有し、この紙葉類回収装置は、前記
一時保留部内の紙葉類を一括して回収部内に受入れ可能
な第1受入口と、この第1受入口とは異なる位置に設け
られ、前記第2搬送路に分離して搬送される紙葉類を前
記回収部内に受入れる第2受入口と、前記第1および第
2受入口に平行する軸線を回転軸として回転可能に設け
られ、回転により前記2つの受入口の双方を開閉し得る
一つのシャッタと、前記処理機本体への装着時には前記
シャッタの開閉動作を可能とし、処理機本体からの離脱
時にはシャッタの開閉動作を不能とする第1ロック機構
と、前記シャッタの閉状態時には前記処理機本体に対し
着脱可能とし、シャッタの開状態時には処理機本体に対
し着脱不能とする第2ロック機構と、前記シャッタの開
閉、第1ロック機構および第2ロック機構の施解錠を行
なうシャッタ開閉部材とを備えてなり、集積紙葉類の一
括回収および搬送中のリジェクト該当紙葉類の回収を1
つの回収部で行なうようにしたことを特徴とするもので
ある。
(作用) 投出のために搬送される紙葉類は第1搬送路を通って
一時保留部に集積され、確認後投出される。また一時保
留部に集積後キャンセルされた場合には、一時保留部か
ら回収装置の第1受入口を通じて収納部内に一括回収さ
れる。さらに搬送される紙葉類中にリジェクトすべき紙
葉類があった場合には、第2搬送路を通じて第2受入口
から回収部内へリジェクトされ、投出可能な紙葉類のみ
が第1搬送路を通じて搬送され一時保留部へ集積され
る。回収装置から収納部を抜き出すときは、シャッタ開
閉部材を操作してシャッタを回動させれば、第1、第2
受入口がシャッタにより閉鎖されるとともに第1ロック
機構によりシャッタがロックされ、金庫となる。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明す
る。
第6図は本考案を循環式紙幣入出金機に適用した場合
の一実施例の略示縦断面図で、その概要は、機体1の上
方部に紙幣Pの装填部2、紙幣識別部3、リジェクト紙
幣投出部4がそれぞれ設けられ、さらに出金紙幣一時保
留部5および出金時のリジェクト紙幣を回収する本考案
にかゝる回収装置6が配設されている。
中間部には、金種別紙幣一時保留室7,7…を有する一
時保留部8が設けられ、そして下方部には紙幣Pを金種
別に収納する紙幣収納部9,9…が設けられている。
機体1の一端上面に設けられた装填部2に立位姿勢で
装填される紙幣Pは、繰込み手段10により1枚ずつ繰込
まれて識別部3へ送られ、この識別部3により金種、正
損、2枚重ね、真偽等が識別されて正規の紙幣は搬送路
11を通じて一時保留部8へ取込まれ、裏面紙幣は反転機
構12により反転されて一時保留部8へ取込まれ、さらに
損券や2枚重ね紙幣等はリジェクト紙幣投出部4へ排出
されるようになっている。
一時保留部8の各一時保留室7,7…は、その底部が開
閉自在とされ、各一時保留室7,7…の入口部には紙幣の
送込み機構13,13…がそれぞれ設けられている。
収納部9,9…は、余剰紙幣収納部(第6図右端のも
の)を除く各底部に紙幣の繰出し機構14,14…がそれぞ
れ設けられており、収納部9,9…内に収納された紙幣P
を搬送路15を通じ機体1の上部の出金部16へ出金紙幣と
して搬送するようになっている。この搬送路15の途中に
は、出金紙幣の主として2枚重ねをチェックする識別部
17が設けられている。
前記搬送路15の末端部には、出金時に確認のために出
金紙幣を一旦保留する出金紙幣一時保留部5が設けら
れ、この一時保留部5の直下位置に回収装置6が位置さ
れている。そして上記搬送路15に続いて前記一時保留部
5へ出金紙幣を搬入するための第1搬送路18と、この第
1搬送路18から分岐して前記回収装置6へリジェクト紙
幣を回収するための第2搬送路19が設けられている。
第1搬送路18は、第3図に詳細例を示すように、前記
一時保留部5の上部を横切るようにプーリー20,21間に
巻回された水平方向のベルト22と、前記搬送路15に続い
て三角形配置されたプーリー23,24,25に巻回されるベル
ト26とで構成されており、前記搬送路15と第1搬送路18
との交点には図示しないソレノイド等によって切換え動
作される切換えレバー27があって、紙幣Pを搬送路15か
ら一時保留部5側へ流す経路と、一時保留部5側から送
出して出金部16側へ延びるベルト22とその下位のプーリ
ー28,29間に巻回されたベルト30との間へ流す経路とに
切換えられるようになっている。
第2搬送路19は、前記搬送路15を構成しているベルト
31,32のうち回収装置6側に位置するベルト32の末端の
プーリー33,34間のベルト部分と、プーリー35,36間に巻
回されたベルト37とで構成されており、その末端は回収
装置6の外枠38の側部上方に開口された送入口39に向け
られている。
そして前記搬送路15から上記第2搬送路19への入口部
には図示しないソレノイド等によって切換え動作される
切換えレバー40があって、搬送経路を第1搬送路18と第
2搬送路19とに選択的に切替えられるようになってお
り、この切換え動作は前記搬送路15中の識別部17からの
識別信号によって行なわれ、この識別部17からリジェク
ト信号を受けたときその紙幣の搬送経路が第2搬送路19
側へ切換えられるようになっている。
前記回収装置6は、図示実施例では機体1に対し引出
し可能とされた箱構造の回収部を有し、この回収部を構
成する回収箱41は、第1図に外観を、第2図に要部を断
面とした外観を、さらに第3図に機体1に装着した状態
の断面をそれぞれ示すように、上部に前記一時保留部5
から一括して紙幣Pを受入れ可能とする第1受入口42が
開口され、一側面上方部には前記外枠38の送入口39に正
対してリジェクト紙幣を受入れる第2受入口43が開口さ
れており、これら各受入口42,43の開口部内には紙幣P
が円滑に受入れられるようにするための誘導壁42A,43A
が設けられている。
回収箱41の両端面は端板44,44により閉鎖されてお
り、これら端板44,44間にシャッタ回転軸45が軸架さ
れ、この回転軸45にシャッタ46の両端の支持板47,47が
固着されている。
このシャッタ46は断面が凸弧状に弯曲した形状を有
し、このシャッタ46の外表面は前記第1、第2受入口4
2,43側に回動したときこれら2つの受入口42,43の内端
に可及的近接しておかれ、これら受入口42,43の双方を
閉鎖し得るようになっている(第4図参照)。
回収箱41内には、前記シャッタ46の開放時にこれが略
収納される格納室48が隔板49によって形成されている。
この隔板49は、シャッタ46の長手方向長さよりやゝ短か
い長さを有し、シャッタ46の回動時にこれが入り込む部
分の隔板50は固定の隔板49に対し軸51により回動可能に
連結されていてバネ(図示せず)の付勢により直立姿勢
におかれ、この直立時には先端が一時保留部5の下部内
に進入していてシャッタ46の閉動作時にこの隔板50を押
しながら回動することによりシャッタ46の閉回動方向先
端縁46Aが紙幣P間に入り込まないようになされてい
る。
そして上記固定の隔板49、可動の隔板50、および回収
箱41の一方の側壁41Aの内面で受入れ紙幣を重積状態に
収納する収納空間52を形成している。
第1ロック機構53は、回収箱41を機体1の外枠38内に
装着したときシャッタ46の開閉動作を可能とし、機体1
から引出したときにはシャッタ46の開閉動作を不能とす
るもので、回収箱41の端板44に一端が軸54により枢支さ
れた略T字状のロックレバー55を有し、このロックレバ
ー55の一つの端部上面側にはシャッタ46の支持板47に突
設されたピン71に係脱自在なフック部57(図示の例では
安全を考慮して2段フックとされている)が形成され、
他の一つの端部側面にはピン58が突設されており、常時
は機体1側との間に張装されるバネ55Aにより上方へ回
動する方向に付勢されている。
前記ピン58は、回収箱41の側壁41Bの下部に所要範囲
上下動可能に取付けられたロック解除部材59の水平方向
に延びる一端部59Aの下面に当接され、このロック解除
部材59は機体1の外枠38に回収箱41が挿入されたときそ
の垂直方向の他端部59Bに前記側壁41Bの下方部に開口さ
れたスリット60から入り込む機体1側の解除片61が当っ
てこれを押し下げるようになっており、この他端部59B
が押し下げられたときロックレバー55が軸54を中心に下
方へ揺動され、フック部57からシャッタ46側のピン71が
外れるようになっている。
第2ロック機構62は、シャッタ46の閉鎖状態時には回
収箱41を機体1から引出せるようにし、シャッタ46の開
放状態時には機体1から引出せないようにするもので、
回収箱41の端板44に長孔63,64とピン65,66とで水平方向
にスライド自在に支持されたロック部材67を有し、この
ロック部材67のロック端部67Aは回収箱41の側壁41Aおよ
び外枠38に形成された各ロック孔68,69に嵌脱するスト
ロークの範囲移動されるようになっており、常時はバネ
70により前記ロック端部67Aが回収箱41から突出する方
向に付勢されている。
このロック部材67の上側には立上り部67Bがあり、こ
の立上り部67Bには、シャッタ46の支持板47に突設され
た他のピン71がロック部材67をバネ70に抗して戻す方向
から当接するように、また同じく支持板47に突設された
ピン56がロック端部67Aを押出す方向から当接するよう
に配設され、シャッタ46が第1、第2受入口42,43を閉
じきる直前にこのピン71が立上り部67Bの図において左
側面に当り、この立上り部67Bを介してロック部材67を
バネ70に抗して図において右方へ移動させ、そのロック
端部67Aを外枠38および回収箱41のロック孔69,68から抜
き出し、またロック時にはピン56が立上り部67Bを図に
おいて左方へ押しつけ、ロック状態を確実に保持するよ
うになっている。
前記シャッタ46の回転軸45の一端は端板44から外部に
突出され、その突出端部に第1図示のようにシャッタ開
閉部材72が固着されており、このシャッタ開閉部材72を
手で回すことによりシャッタ46を開閉動させることがで
きるようになっている。
前記一時保留部5の底部は、下方に観音開らきする左
右の可動底板73,74で構成されている。これら可動底板7
3,74の基部は第5図示のように昇降部材75に支持ピン7
6,77で枢支され、この支持ピン76,77は機体1側に固設
された縦長の長孔からなるガイド部材78,79にそって昇
降自在に嵌合されている。
可動底板73,74の面部には、第1搬送路18を構成する
ベルト22の下部走行側に接触して紙幣Pの送入出をスム
ーズにするためのローラ80,81が軸支されており、この
ローラ80,81の周面の一部が可動底板73,74の上面側に僅
か突出しておかれている。
前記昇降部材75は、図示しないモータにより正逆回動
されるカム82の偏心位置にクランクレバー83を介して連
結され、その連結ピン84は機体1側に設けられた縦方向
のガイド孔85に嵌合されていて、カム82の回転により昇
降部材75が垂直方向に所定のストロークにわたり昇降さ
れるようになっている。
前記可動底板73,74の支持ピン76,77にはレバー86,87
が固着されており、これらレバー86,87の先端間が連結
レバー88により連結されていて、左右の可動底板73,74
が同期して開閉されるようになっている。
一方、機体1側に揺動部材89の基部が軸90により枢支
して設けられ、この揺動部材89の長孔91に前記一方のレ
バー86の他端のローラ92が嵌合されるとともに、この揺
動部材89の側面が前記カムの周面にローラ93を介して当
接され、カム82の回動により揺動レバー89に揺動が与え
られ、これによりレバー86が回動して連結レバー88を通
じ左右の可動底板73,74が水平姿勢から垂直姿勢の範囲
で同時に回動されるように構成されている。
回収箱41の一側面は紙幣取出し用の開閉板94で閉止さ
れ、この開閉板94はキー孔95から挿入するキーにより施
解錠されるようになっている。
次に上記実施例の作用を説明する。
第6図において、装填部2に紙幣Pが装填され、繰込
み指令が与えられると、繰込み手段10により1枚ずつ繰
込まれ、識別部3を通る間に、金種、正損、2枚重ね、
真偽等が識別され、その識別信号に基づいて金種別一時
保留室7,7…またはリジェクト紙幣投出部4に至る。
一時保留室7,7…に一時保留が終了した段階で機械操
作者の承認ボタン操作または入金金額を機械操作者が入
力するようにし、その金種と機械の算出金額との一致信
号、あるいは金種と枚数とを操作者が入力するように
し、機械のの算出枚数と入力枚数との一致信号に基づい
て指令部から制御部へ信号が入力され、一時保留室7,7
…の底部のシャッタ7A,7A…が開いて収納部9,9…内へ収
納される。
一方、回収装置6へは回収箱41を装填しておく。この
ときシャッタ開閉部材72を回動して第4図示のようにシ
ャッタ46で第1受入口42および第2受入口43を閉じるよ
うにすれば、シャッタ46の支持板47のピン71がロックレ
バー55のフック部57に係合してシャッタ46の戻りが阻止
されるとともに支持板47のピン71がロック部材67の立上
り部67Bの図において左側を押すので、ロック部材67が
バネ70に抗して後退し、そのロック端部67Aが回収箱41
内に引込んだ状態におかれる。
このようにしたうえ回収箱41を機体1の外枠38に装填
すると、その装填終了段階で回収箱41のスリット60内に
解除片61が進入し、その先端でロック解除部材59の端部
59Bの上端が押し下げられ、これにより他方の端部59Aが
ロックレバー55のピン58を押し下げるのでロックレバー
55のフック部57からピン56が外れ、したがってシャッタ
開閉部材72をシャッタ開方向に回動させればシャッタ46
は第3図示のように第2受入口43、第1受入口42を順次
開放してシャッタ格納室48内に格納される一方、シャッ
タ46の支持板47のピン71がロック部材67の立上り部67B
から離れるので、ロック部材67はバネ70の付勢により図
において左方へ移動し、そのロック端部67Aが回収箱41
および外枠38の各ロック孔68,69に嵌入し、さらにシャ
ッタ開閉部材72が開方向に回転されるとピン56によりロ
ック部材67の立上り部67Bの図において右側を左方へ押
しつけてロック部材67のロック端部67Aがロック孔68,69
から突出した状態に押し、回収箱41が引出し不能にロッ
クされ、第3図示の状態となる。そして一時保留部5の
可動底板73,74は最上昇位置におかれている。
こうしたのち出金指令が与えられると、図示しないセ
ンサによりシャッタ46が開いていることが確認されたこ
とを条件として出金に要する金種紙幣の収納部9,9…か
ら繰出し機構14,14…の作動により該当紙幣が1枚ずつ
繰出され、その繰出された紙幣は搬送路15を通って機体
1の上方へ搬送され、第1搬送路18を通じて出金紙幣の
一時保留部5へ送られる。
こゝに至ると、紙幣はベルト22と可動底板73,74との
間に送り込まれて集積される。
収納部9,9…内に収納されている紙幣は、収納時に識
別部3により損券や偽券等の受収不可と判断された紙幣
はリジェクトされているので出金紙幣として適正な紙幣
のみであるが、出金時に2枚重ねで繰出されたり、収納
段階で折損した紙幣が出金される場合がある。このよう
なときは、搬送路15中の識別部17により識別され、この
識別信号により切換え部材40が第3図において時計方向
に回動されて搬送経路が第2搬送路19側へ切換えられ
る。これにより2枚重ね紙幣等のリジェクトすべき紙幣
はベルト32と37との間で送られて第2受入口43から回収
箱41内へ送り込まれ、収納空間52内に収納される。この
リジェクト紙幣が切換え部材40を通過すると、切換え部
材40は再び第3図示の状態に移動する。したがって一時
保留部5側へは出金に適合する紙幣のみが送られる。
この一時保留部5の可動底板73,74上への集積紙幣の
量が増えるにつれて図示しないモータが起動してカム82
が若干量回動され、クランクレバー83を介し昇降部材75
を下降させて対処する。
所定の金額または出金希望金種紙幣枚数が、一時保留
部5の可動底板73,74上に集積され、この出金金額と機
械の算出金額との一致、あるいは入力枚数と機械の算出
枚数とが一致したとき第1搬送路8のベルト22が逆転駆
動して可動底板73,74上の紙幣を一括して出金部16へ投
出する。
上記金額あるいは枚数が不一致の場合には、図示しな
いモータによりカム82が回転してその突部で揺動部材89
を揺動させ、この揺動部材89の揺動によりレバー86がピ
ン76を中心として図において反時計方向に回動するの
で、これに固定の可動底板73が下方に垂下するよう回動
すると同時に連結レバー88を介して他側のレバー87もピ
ン77を中心として図において時計方向に回動するので、
これに固着の可動底板74も垂下状態に回動し、これによ
り可動底板73,74上に載っていた紙幣は一括して回収箱4
1の第1受入口42から回収箱41内の収納空間52内に落下
収納される。このとき左右の可動底板73,74の下端が第
1受入口42の両側にそって入り込むので、これがガイド
となって紙幣が円滑に落下収納される。
業務終了時に回収箱41を抜き出して回収された紙幣を
取出すときは、予じめシャッタ開閉部材72をシャッタ閉
方向に回動すると、シャッタ46が第3図において反時計
方向に回動し、その回動初期にその先端46Aで可動隔板5
0の背後を押し倒して収納紙幣を下方へ押しながらシャ
ッタ46が閉じられるので、シャッタ46の先端縁46Aが紙
幣間に入り込んで噛み込むことが防がれる。
シャッタ46がさらに回動すると、その支持板47のピン
56がロック部材67の立上り部67Bから離れる。さらにシ
ャッタ46を回転させると支持板47のピン71がロック部材
67の立上り部67Bを介し第3図において右向きに押さ
え、これによりロック部材67はバネ70の付勢に抗して第
3図において右方へ移動し、そのロック端部67Aが外枠3
8および回収箱41のロック孔69,68から抜け、回収箱41の
第2ロック機構62が解除される。さらに前記支持板47の
ピン71がロックレバー55のフック部57に係合し得る位置
にくる。
こうしたのち回収箱41を機体1から引抜くと、解除片
61がロック解除部材59の端部59Bから外れるので、ロッ
クレバー55はバネ55Aの付勢により上方へ回動し、その
フック部57がピン71に係合してシャッタ46を回動不能に
ロックし、第1ロック機構53が掛る。
したがって回収箱41を機体1から抜き出したのちは、
シャッタ開閉部材72を回動しようとしても、第1ロック
機構53のロックにより回動することができず、金庫の状
態となる。
その後、回収箱41内の紙幣を取出すには、キー孔95か
らキーを差込んで開閉板94の施錠を解除し、この開閉板
94を開けて紙幣を取り出す。紙幣取り出し後再び開閉板
94を施錠して次回の使用に供する。
なお、図示実施例における収納部としての回収箱41の
構造をはじめ各部の構成に関してはこれに限定されるも
のではなく、他に設計変更することは任意であり、また
第1、第2ロック機構53,62の具体的構造に関しても図
示実施例に限定されるものではなく、他に適宜設計変更
し得ることはもちろんである。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、紙幣出金機等に
おいて出金時のリジェクト紙幣と一時保留紙幣との二種
類の紙幣の回収を同一の収納部へ収納することができる
ので、回収紙幣収納のために要する装置内スペースを大
巾に節減することができる。また2箇所の受入口を開閉
するシャッタを単一構造とし、併せてシャッタの開閉と
そのロック機構の開閉、および機体とのロック機構の開
閉を連動させ、一つの開閉部材の操作によって行なえる
ので、取扱いが極めて容易になり、紙幣の取出し作業を
著しく簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案における収納部としての回収箱の一例を
示す外観斜視図、第2図は同一部切欠斜視図、第3図は
第1図の回収箱を機体に装填してシャッタを開らいた状
態を示す断面図、第4図はシャッタを閉鎖した状態を示
す回収箱の断面図、第5図(A)〜(C)は出金紙幣の
一時保留部の作動説明図、第6図は本考案を適用する循
環式紙幣入出金機の一例を示す略示内部構造図である。 1…機体、5…一時保留部、6…回収装置、18…第1搬
送路、19…第2搬送路、41…収納部としての回収箱、42
…第1受入口、43…第2受入口、46…シャッタ、53…第
1ロック機構、62…第2ロック機構、72…シャッタ開閉
部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 岩本 義樹 兵庫県姫路市下手野1丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−79593(JP,A) 実開 昭55−174673(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉類を搬送する第1搬送路と、この第1
    搬送路を搬送される紙葉類を一時集積および一括回収す
    る一時保留部と、前記第1搬送路から分岐して設けられ
    第1搬送路を搬送される紙葉類中のリジェクト紙葉類を
    分離搬送する第2搬送路と、処理機本体に対し着脱可能
    に設けられる紙葉類回収装置とを有し、この紙葉類回収
    装置は、前記一時保留部内の紙葉類を一括して回収部内
    に受入れ可能な第1受入口と、この第1受入口とは異な
    る位置に設けられ、前記第2搬送路に分離して搬送され
    る紙葉類を前記回収部内に受入れる第2受入口と、前記
    第1および第2受入口に平行する軸線を回転軸として回
    転可能に設けられ、回転により前記2つの受入口の双方
    を開閉し得る一つのシャッタと、前記処理機本体への装
    着時には前記シャッタの開閉動作を可能とし、処理機本
    体からの離脱時にはシャッタの開閉動作を不能とする第
    1ロック機構と、前記シャッタの閉状態時には前記処理
    機本体に対し着脱可能とし、シャッタの開状態時には処
    理機本体に対し着脱不能とする第2ロック機構と、前記
    シャッタの開閉、第1ロック機構および第2ロック機構
    の施解錠を行なうシャッタ開閉部材とを備えてなり、集
    積紙葉類の一括回収および搬送中のリジェクト該当紙葉
    類の回収を1つの回収部で行なうようにしたことを特徴
    とするリジェクト紙葉類等の回収装置を備えた紙葉類処
    理機。
JP1988043049U 1988-03-31 1988-03-31 リジエクト紙葉類等の回収装置を備えた紙葉類処理機 Expired - Lifetime JPH089818Y2 (ja)

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JPS55174673U (ja) * 1979-05-25 1980-12-15
JPS5779593A (en) * 1980-11-05 1982-05-18 Laurel Bank Machine Co Reject pool unit opening and closing cover unit for bank note payout machine

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