JPH0897328A - 積層電子部品 - Google Patents

積層電子部品

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Publication number
JPH0897328A
JPH0897328A JP25307794A JP25307794A JPH0897328A JP H0897328 A JPH0897328 A JP H0897328A JP 25307794 A JP25307794 A JP 25307794A JP 25307794 A JP25307794 A JP 25307794A JP H0897328 A JPH0897328 A JP H0897328A
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JP
Japan
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pattern
chip
gnd
electrode
laminated
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JP25307794A
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Hitoshi Ebihara
均 海老原
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層電子部品の小型化を図り、実装密度を向
上させる。 【構成】 側面電極34〜40の表面側の回り込み部3
4A〜40Aに対応するGNDパターン26の部分が除
去されており、切除部26Cが設けられている。このた
め、チップ形成した後の側面電極の回り込み部34A〜
40Aに対するGNDパターン26の位置関係は、図
(B)に点線で示すようになり、回り込み部34A〜4
0AとGNDパターン26とが重ならなくなって、両者
は対向しないようになる。これにより、両者の間に形成
されるコンデンサ容量は非常に小さい値に抑えられて浮
遊容量の影響が低減されるため、各層を薄型化して部品
の小型化を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数の所定パターン
が形成されたシートを積層して一体化した積層電子部品
の改良に関する。
【0002】
【背景技術と発明が解決しようとする課題】信号伝送
線,キャパシタ,インダクタなどの部品のパターンが形
成されたシート,例えば誘電体グリーンシートを複数積
層し、圧着焼成などの手法で一体化した積層電子部品と
しては、既に各種のものが知られており、実用化されて
いる。これらのうち、例えば高周波用の積層部品では、
外部に電界や磁界が漏れることがないように、部品の上
面や下面にシールド用のGND(アース)パターンが内
蔵形成されている。また、ストリップラインを形成する
ような場合にも、内部に設けられた伝送線路の上面や下
面にGNDパターンが形成される。
【0003】一方、部品の端子又は電極は、部品の側面
に導電材料を塗布して形成されるが、このとき、部品の
上下面にも導電材料の回り込みが発生する。図10に
は、その一例が示されており、積層部品のチップ900
の側面には電極902が形成されている。チップ900
の上下面(上面のみ図示)にその回り込み904が発生
している。
【0004】このような端子や電極の回り込みが発生す
ると、回り込み部分の電極がチップの上下面に設けられ
たシールド用GNDパターンと対向し、コンデンサを形
成することになる。同図で説明すると、GNDパターン
は例えば点線906で示すようになっており、これがチ
ップ900のシート材を挟んで対向することになる。こ
れによって、結果的に、側面電極902とGNDとの間
にコンデンサが形成される。
【0005】この場合において、図中に904Aで示す
ように、側面電極902の回り込み904の部分の面積
にバラツキが発生すると、側面電極902とGNDとの
間のコンデンサ容量のバラツキとなる。すると、製品間
で特性にバラツキが生ずることになってしまう。一般的
に、チップ900の厚みを薄くして部品の小型化を図る
ために、上下面に内蔵型で設けられるGNDパターンと
チップ表面との距離は、短く設定されている。このた
め、端子や電極とシールド用GNDパターンとの対向に
よって形成されるコンデンサ容量の部品特性への影響
は、相当大きなものとなる。GNDパターンとチップ表
面との距離を大きくすればよいが、それでは部品の小型
化,薄型化の要請に反することになる。
【0006】次に、積層部品の側面電極は、従来幅が同
一となっている。図11にはその一例が示されており、
チップ910には複数の同一幅WAの側面電極912が
設けられている。このような側面電極912の幅WAを
マザーボード(図示せず)へ実装するときに問題が生じ
ない程度に確保しながら、側面電極912のピッチΔb
を狭くしようとすると、隣接する側面電極の間隔が短く
なってショートが発生しやすくなる。このため、ピッチ
Δbとして、ある程度の距離を確保する必要がある。こ
れは、部品の小型化を妨げる原因となる。
【0007】次に、部品として特に2本以上のストリッ
プラインが内蔵され、それらの結合が問題となるような
高周波用の積層型部品としては、例えば図12に示すよ
うなものがある。まず、同図(A)に断面を示す部品は
チップ920の縦方向にマイクロストリップライン92
2,924を配置したもので、それらはGND層92
6,928,930に挟まれた構造となっている。
【0008】同図(B)には、積層時の様子が示されて
おり、最も下のシート932にはGND926のパター
ンが形成されており、その上のシート934にはマイク
ロストリップライン922のパターンが形成されてい
る。また、その上のシート936にはGND928のパ
ターンが形成されており、その上のシート938にはマ
イクロストリップライン924のパターンが形成されて
いる。そして、更にシート940にはGND930のパ
ターンが形成されており、その上にはパターンの保護シ
ート942が設けられている。
【0009】これらの各シートを積層して圧着し一体焼
成するとともに、電極を形成することで、ストリップラ
インの積層電子部品が得られる。ところで、このように
縦方向にマイクロストリップラインを配置した場合に
は、それらの間で不要な結合が生じないようにするた
め、相当の距離を縦方向にとる必要がある。このため、
チップ920の厚みH(同図(A)参照)がどうしても
大きくなってしまう。
【0010】これに対し、同図(C)に示すチップ95
0では、マイクロストリップライン952,954がG
ND層956,958の間で横方向に、つまり同一層内
に配置された構造となっている。従って、この場合は厚
みは低減されて約1/2となるが、逆にストリップライ
ン間の距離を横方向にとる必要があり、幅Wが大きくな
ってしまい、部品の面積が増大する。いずれにおいて
も、部品の小型化を妨げる結果となる。
【0011】この発明は、以上の点に着目したもので、
その目的は、積層電子部品の小型化を図り、実装密度を
向上させることである。他の目的は、端子電極の回り込
み部分の面積のバラツキによって端子電極とGND間に
生ずるコンデンサ容量の変動による特性への影響を低減
することである。更に他の目的は、隣接する側面電極間
の距離を確保してショートの発生を防止しつつ、部品の
小型化を図ることである。更に他の目的は、ストリップ
ラインなどの素子間に十分な距離を確保してそれら素子
間の結合を低減しつつ、部品の小型化を図ることであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段と作用】前記目的を達成す
るため、この発明では、シールド用のGNDパターンの
うち、チップ上下面へ回り込んだ端子電極と対向しない
ように、その対向する恐れがある部分を避けてGNDパ
ターンを形成したものである。これにより、端子電極の
回り込みによって発生する端子電極とシールド用GND
パターンとのコンデンサ容量が抑制され、端子電極の回
り込み部分の面積のバラツキによる端子電極とGND間
のコンデンサ容量のバラツキによる特性への影響が低減
される。
【0013】また、この発明では、内蔵素子接続用の電
極の幅が外部接続用の電極の幅よりも狭く設定される。
内蔵素子接続のための電極は、マーザンボードへの実装
時に半田付けされないので、その幅を狭くすることがで
き、隣接する側面電極との距離を良好に確保できる。
【0014】更にこの発明では、結合が問題となるスト
リップラインなどの素子が段違いとなるように形成され
る。素子はその上下がGNDパターンで挟まれ、チップ
断面のパターン位置は地層の断層のようになる。これに
よって素子間の距離が大きくなり、結合が低減される。
この発明の前記及び他の目的,特徴,利点は、次の詳細
な説明及び添付図面から明瞭になろう。
【0015】
【好ましい実施例の説明】この発明の積層電子部品には
数多くの実施例が有り得るが、ここでは適切な数の実施
例を示し、詳細に説明する。
【0016】<実施例1>最初に、図1及び図2を参照
しながら実施例1について説明する。この実施例は、図
2に示すような方向性結合器10に適用した例で、図1
(A)は各層のパターン,図1(B)は積層後のチップ1
2の様子を示す。まず、各層のパターンから説明する
と、最下層のシート14にはシールド用のGNDパター
ン16が形成されており、引出し部は16A,16Bで
ある。その上のシート18には結合器パターン20,2
2が形成されており、引出し部は20A,20B,22
A,22Bである。その上のシート24にはシールド用
のGNDパターン26が形成されており、引出し部は2
6A,26Bである。その上には、パターン保護用のシ
ート28が設けられている。
【0017】これらの各シートは、積層後加圧されて圧
着され、その後一体焼成されてチップ12が得られる。
これに、側面電極を形成すると、図1(B)に示すよう
な積層部品となる。同図中、側面電極30には同図
(A)のGNDパターン16,26の引出し部16A,
26Aが接続されており、側面電極32には引出し部1
6B,26Bが接続されている。また、側面電極34,
36には結合器パターン20の引出し部20A,20B
がそれぞれ接続されており、側面電極38,40には結
合器パターン22の引出し部22A,22Bがそれぞれ
接続されている。
【0018】以上のパターン及び電極と図2に示した方
向性結合器10との対応関係をみると、結合器パターン
20,22が破線で示すGNDパターン16,26で挟
まれた状態と考えることができる。
【0019】ところで、本実施例では、側面電極34〜
40の表面側の回り込み部34A〜40Aに対応するG
NDパターン26の部分が除去されており、切除部26
Cが設けられている。このため、チップ形成した後の側
面電極の回り込み部34A〜40Aに対するGNDパタ
ーン26の位置関係は、図1(B)に点線で示すように
なり、回り込み部34A〜40AとGNDパターン26
とが重ならなくなって、両者は対向しないようになる。
従って、両者の間に形成されるコンデンサ容量は非常に
小さい値に抑えられることとなる。そして更には、この
ような浮遊容量の影響が低減されるため、各層を薄型化
して部品の小型化を達成できる。
【0020】よって、側面電極の回り込み部分における
面積のバラツキによる側面電極とGND間のコンデンサ
容量の変動による特性への影響は、良好に低減されるよ
うになる。なお、チップ12の裏面側においても、同様
に、側面電極34〜40の裏面側の回り込み部(図示せ
ず)に対応するGNDパターン16の部分が除去されて
おり、切除部16Cが設けられている。このため、裏面
側においても、表面側と同様の作用,効果が得られる。
【0021】<実施例2>次に、図3及び図4を参照し
ながら実施例2について説明する。この実施例2は、側
面電極に、外部回路との接続を行うための外部接続用
(引出し用)の側面電極と、そのチップに内蔵された素
子同士の接続を行うための内部接続用の側面電極がある
ことに着目したものである。内蔵素子を接続するための
内部用側面電極は、実装時にマーザンボードに半田付け
する必要はない。従って、その幅を狭くしても格別な問
題は生じない。
【0022】そこで、本実施例では、(1)外部用側面
電極をできる限り隣接しないように配置する,(2)内
部用側面電極の幅を外部用側面電極よりも狭くする,よ
うにして、隣接する側面電極間の距離を確保しつつ、つ
まりショートを防止しつつ、小型化を実現している。
【0023】図3に示す実施例では、積層部品100の
チップ102の側面104に、外部用側面電極106,
108,110と、内部用側面電極112,114,1
16とが設けられている。これらのうち、外部用側面電
極106〜110の幅はWAとなっており、内部用側面
電極112〜116の幅はそれよりも狭いWB(<W
A)となっている。また、各電極の間隔はΔbとなって
いる。なお、チップ102の側面104と反対側の側面
についても同様の電極構造となっている。
【0024】このような積層部品100を基板に実装し
た状態が、図4に示されている。同図に示すように、外
部用側面電極106,108,110は、基板120上
の配線パターン122,124,126の部品ランド1
22A,124A,126Aにそれぞれ半田128で接
続固定されている。外部用側面電極106〜110の幅
は広く、また隣接していないので、半田付け作業に手数
がかかったり、あるいは作業不良が生ずるというような
不都合は生じない。
【0025】他方、各側面電極の間隔Δbを、隣接する
側面電極同士がショートしない最小限度の値としたとす
ると、本実施例では内部用側面電極112〜116の幅
がWBと狭いため、全体として側面電極形成に必要な距
離を小さくすることができる。別言すれば、側面電極の
配置ピッチを狭くすることができる。これにより、ショ
ートを防止して外部接続を良好に行いつつ、部品全体の
小型化を図ることができる。なお、本実施例では、外部
用側面電極を隣接しないように配置するとともに、内部
用側面電極の幅を狭くしたが、単に内部用側面電極の幅
を狭くするのみでも、良好な効果が得られる。
【0026】図5には、前記実施例2の変形例が示され
ている。基板に積層部品を実装する半田付けは、電気的
接続のためのみならず機械的固定も目的として行われ
る。この例では、内部用側面電極であっても、基板に対
する機械的固定が行われるものについては、その幅を所
定の大きさとした実施例である。同図中、積層部品15
0のチップ152の外部用側面電極154の幅はWAと
なっている。他方、内部用側面電極156,158,1
60の幅はWBと狭くなっている。しかし、内部用側面
電極162の幅はWAであり、外部用と同様となってい
る。この内部用側面電極162はチップ152の端に位
置しており、チップ152を基板(図示せず)に固定す
る必要性から通常の幅となっている。
【0027】<実施例3>次に、図6を参照しながら実
施例3について説明する。この実施例は、マイクロスト
リップラインの配置に関するものである。図6(A)は
積層前の各層のパターンが示されている。この例では、
2本のマイクロストリップラインが積層型複合部品とし
て内蔵されており、全体で5層の構成となっている。
【0028】同図において、最下部のシート200に
は、その左方にGNDパターン202が形成されてい
る。その上のシート204には、その左方の略中央にス
トリップラインパターン206が形成されており、右方
にはGNDパターン208が形成されている。その上の
シート210には、その左方にGNDパターン212が
形成されており、その右方の略中央にストリップライン
パターン214が形成されている。つまり、シート20
4,210では、パターンが図の左右で逆となってお
り、2つのストリップライン206,214間の距離が
大きくとれるようになっている。
【0029】次に、その上のシート216には、その右
方にGNDパターン218が形成されている。そして、
その上の最上部は、パターン保護用のシート220とな
っている。
【0030】これらの各シートを積層して圧着し、一体
焼成して積層部品を得る。同図(B)には、得られた積
層部品222の断面が示されている。同図に示すよう
に、ストリップライン206,214は上下方向に段違
いの配置,別言すれば中央部で断層が生じたような構成
となっている。このため、図12(C)に示した同一層
内にストリップラインを設けたものよりもライン間距離
が大きく取れ、ライン間の結合を少なくすることができ
る。従って、幅Wを低減することができる。
【0031】更に、段違いにより、ストリップライン間
にGND層が存在しない構成となっている。このため、
積層部品の厚みHも、図12(A)に示したストリップ
ライン間にGND層を形成した縦型構造より小さくなっ
ている。従って、ストリップライン間の結合を低減しつ
つ、全体として積層部品の小型化を図ることができる。
【0032】次に、図7を参照しながら実施例3の変形
例について説明する。図7(A)は積層前の各層のパタ
ーンが示されており、全体で6層の構成となっている。
同図において、最下部のシート250には、その全体に
GNDパターン252が形成されている。その上のシー
ト254には、その左方の略中央にストリップラインパ
ターン256が形成されている。その上のシート258
には、その左方にGNDパターン260が形成されてお
り、その右方の略中央にストリップラインパターン26
2が形成されている。つまり、シート254,258で
は、ストリップラインのパターンが図の左右で逆となっ
ており、両者の距離が大きくとれるようになっている。
【0033】次に、その上のシート264は、厚み方向
に間隔を取るためのスペーサであり、格別なパターンは
形成されていない。その上のシート266には、その右
方にGNDパターン268が形成されている。そして、
その上の最上部は、パターン保護用のシート270とな
っている。
【0034】これらの各シートを積層して圧着し、一体
焼成して積層部品を得る。同図(B)には、得られた積
層部品272の断面が示されている。同図に示すよう
に、ストリップライン256,262は、前記実施例と
同様に上下方向に段違いの配置となっている。このた
め、厚みH,幅Wのいずれも、同様に低減することがで
きる。この実施例は、図6の実施例と比較して、下側の
GND層252がストリップライン256,262で共
通に同一層として形成されている点で異なっている。な
お、スペーサとして作用するシート264は、必要に応
じて適宜挿入又は削除してよい。
【0035】<実施例4>次に、図8,図9を参照しな
がら実施例4について説明する。この実施例は、図9
(A)に示すようなコイルL1,L2,コンデンサC
1,C2,C3によるLPFを構成する積層複合部品に
対して、前記実施例1〜3を適用したものである。
【0036】まず、図8を参照して積層前の各層のパタ
ーンを説明する。最下層のシート300にはGNDパタ
ーン302が形成されている。GNDパターン302に
は、引出し部304,306,切除部308,310,
312がそれぞれ含まれている。その上のシート314
には、コイルL1,コンデンサC1,C2を含む素子パ
ターン316が形成されている。素子パターン316に
は、引出し部318,320がそれぞれ含まれている。
【0037】その上のシート322にはその右方にGN
Dパターン324が形成されており、それには引出し部
326が含まれている。その上のシート328にはその
左方にGNDパターン330が形成されており、それに
は引出し部332が含まれている。その上のシート33
4には、コイルL2,コンデンサC3を含む素子パター
ン336が形成されている。素子パターン336には、
引出し部338,340がそれぞれ含まれている。次の
シート342にはGNDパターン344が形成されてい
る。GNDパターン344には、引出し部346,34
8,切除部350,352,354がそれぞれ含まれて
いる。最上部は、パターン保護用のシート356となっ
ている。
【0038】なお、コイルL1,L2はストリップライ
ンで形成されている。コンデンサC1,C2のパターン
は対向するGNDパターン324との間でコンデンサを
形成し、コンデンサC3のパターンは対向するGNDパ
ターン330との間でコンデンサを形成する。
【0039】これらの各シートを積層して圧着し、一体
焼成して積層部品を得る。図9(B)には、得られた積
層部品360の断面が示されている。コイルL1,L2
は、前記実施例と同様に上下方向に段違いの配置となっ
ている。このため、前記実施例と同様に、チップの厚み
H,幅Wのいずれも同様に低減でき、小型化を図ること
ができる。なお、前記図6,図7の実施例と比較する
と、段違いの程度は大きくなっている。
【0040】次に、得られた積層部品360の側面電極
を示すと、図9(C)に示すようになる。チップ362
の一方の側面364には、GND電極366,入力電極
368が形成されている。また、他方の側面370に
は、GND電極372,出力電極374,内部接続用電
極376が形成されている。
【0041】これらのうち、GND電極366には、G
NDパターン302の引出し部304,GNDパターン
330の引出し部332,GNDパターン344の引出
し部346が接続されている。入力電極368には、素
子パターン316の引出し部318が接続されている。
GND電極372には、GNDパターン302の引出し
部306,GNDパターン324の引出し部326,G
NDパターン344の引出し部348が接続されてい
る。出力電極374には、素子パターン336の引出し
部338が接続されている。更に、内部接続用電極37
6には、素子パターン316の引出し部320,素子パ
ターン336の引出し部340がそれぞれ接続されてい
る。なお、入力電極368,内部接続用電極376,出
力電極374は、図9(A)に示すように対応してい
る。
【0042】ここで、内部接続用電極376の幅は、他
の外部接続用電極366,368,372,374と比
較して実施例2で示したように幅が狭く形成されてい
る。更に、入力電極368,出力電極374,内部接続
用電極376については、図9(C)に示すように回り
込み(裏面側は図示せず)が生じ、この部分と図8に示
したGNDパターン302,344との間でコンデンサ
が形成されることになる。
【0043】そこで、これを低減して特性に影響がでな
いようにするため、実施例1で示したように、GNDパ
ターン302については、切除部308,310,31
2が形成されている。また、GNDパターン344につ
いては、切除部350,352,354が形成されてい
る。このように、実施例4によれば、実施例1〜3に示
した効果が全体として得られ、積層複合部品の小型化が
促進される。
【0044】<他の実施例>この発明は、以上の開示に
基づいて多様に改変することが可能であり、例えば次の
ようなものがある。 (1)前記実施例は、方向性結合器やLPFなどに本発
明を適用したものであるが、他のものに適用することを
妨げるものではない。 (2)実施例2は高周波用以外のものにも適用可能であ
り、実施例3は結合を避けたいものであればどのような
素子にも適用でき、また更に多数の素子を複合化する場
合にも適用可能である。前記実施例1〜3のうち、いず
れか2つを組み合わしてもよい。 (3)積層数や複合化する素子数,あるいは各パターン
の形状や間隔なども、必要に応じて適宜設定してよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
次のような効果がある。 (1)GNDパターンに側面電極の回り込みに対応した
切除部を設けることとしたので、側面電極の回り込み部
分の面積のバラツキによって側面電極とGND間に生ず
るコンデンサ容量の変動による特性への影響が低減さ
れ、特性の安定した積層電子部品の製造が可能となる。 (2)内部接続用側面電極の幅を外部接続用側面電極よ
りも狭くしたので、側面電極のピッチを狭くしても必要
な電極間隔を維持し、隣接する電極同士のショートを抑
えることができる。
【0046】(3)マイクロストリップラインなどの結
合を避けたい複数の素子を断層状に配置することとした
ので、素子間に十分な距離を確保でき、逆にいえば部品
の面積や高さを適当に選ぶことが可能となる。 (4)更に、それら全体として、積層電子部品の小型化
を図るとともに、実装密度,集積度の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1の各層のパターンと積層部
品の外観を示す図である。
【図2】実施例1の素子に相当する回路図である。
【図3】実施例2の積層部品を示す斜視図である。
【図4】実施例2の部品を基板上に取り付けた状態を示
す斜視図である。
【図5】実施例2の変形例を示す斜視図である。
【図6】実施例3の各層のパターン及び部品断面を示す
図である。
【図7】実施例3の変形例の各層のパターン及び部品断
面を示す図である。
【図8】実施例4の各層のパターンを示す斜視図であ
る。
【図9】実施例4の回路,断面,側面電極構造を示す図
である。
【図10】第1の背景技術を示す斜視図である。
【図11】第2の背景技術を示す斜視図である。
【図12】第3の背景技術を示す図である。
【符号の説明】
10…方向性結合器 12,102,152…チップ 14,18,24,28,200,204,210,2
16,220,250,254,258,264,26
6,270,300,314,322,328,33
4,342,356…シート 16,26,202,208,212,218,25
2,260,268,302,324,330,344
…GNDパターン 16A,16B,20A,20B,22A,22B,2
6A,26B,304,306,318,320,32
6,332,338,340,346,348…引出し
部 16C,26C,308,310,312,350,3
52,354…切除部 20,22…結合器パターン 30,32,34,36,38,40,106,10
8,110,112,114,116,156,15
8,160,366,368,372,374,376
…側面電極 100,150,222,272,360…積層部品 104…側面 120…基板 122,124,126…配線パターン 122A,124A,126A…部品ランド 128…半田 206,214,256,262…ストリップラインパ
ターン C1,C2,C3…コンデンサ L1,L2…コイル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップに内蔵された素子;この素子をシ
    ールドするために、チップの上下に設けられたGNDパ
    ターン;前記素子の外部引出しを行うためにチップ側面
    に形成された側面電極;を備え、 この側面電極の形成時にチップの上下に生ずる回り込み
    に対応する部分を、前記GNDパターンから切除した積
    層電子部品。
  2. 【請求項2】 チップと外部との接続を行うための外部
    接続用側面電極;チップの内部の接続を行うための内部
    接続用側面電極;を備え、 前記内部接続用側面電極の幅を前記外部接続用側面電極
    の幅よりも狭くした積層電子部品。
  3. 【請求項3】 チップ内の異なる層に、上下で重ならな
    いように形成された少なくとも2つの素子パターン;前
    記各素子パターンの上下にそれぞれ形成されたGNDパ
    ターン;を備えた積層電子部品。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の積層電子部品にお
    いて、 チップ内の異なる層に、上下で重ならないように形成さ
    れた少なくとも2つの素子パターン;前記各素子パター
    ンの上下にそれぞれ形成されたGNDパターン;を備え
    た積層電子部品。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の積層電子部品において、 チップと外部との接続を行うための外部接続用側面電
    極;チップの内部の接続を行うための内部接続用側面電
    極;を備え、 前記内部接続用側面電極の幅を前記外部接続用側面電極
    の幅よりも狭くした積層電子部品。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の積層電子部品において、 チップ内の異なる層に、上下で重ならないように形成さ
    れた少なくとも2つの素子パターン;前記各素子パター
    ンの上下にそれぞれ形成されたGNDパターン;を備え
    た積層電子部品。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011054989A (ja) * 2006-09-22 2011-03-17 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 積層型チップキャパシタ
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US9019679B2 (en) 1997-04-08 2015-04-28 X2Y Attenuators, Llc Arrangement for energy conditioning
US9036319B2 (en) 1997-04-08 2015-05-19 X2Y Attenuators, Llc Arrangement for energy conditioning
US9054094B2 (en) 1997-04-08 2015-06-09 X2Y Attenuators, Llc Energy conditioning circuit arrangement for integrated circuit

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