JPH089591A - ファンモータ - Google Patents
ファンモータInfo
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- JPH089591A JPH089591A JP6137701A JP13770194A JPH089591A JP H089591 A JPH089591 A JP H089591A JP 6137701 A JP6137701 A JP 6137701A JP 13770194 A JP13770194 A JP 13770194A JP H089591 A JPH089591 A JP H089591A
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- impeller
- electromagnet
- relative
- fan motor
- permanent magnet
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04D—NON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04D25/00—Pumping installations or systems
- F04D25/02—Units comprising pumps and their driving means
- F04D25/06—Units comprising pumps and their driving means the pump being electrically driven
- F04D25/0606—Units comprising pumps and their driving means the pump being electrically driven the electric motor being specially adapted for integration in the pump
- F04D25/066—Linear Motors
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K29/00—Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices
- H02K29/03—Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with a magnetic circuit specially adapted for avoiding torque ripples or self-starting problems
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K7/00—Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
- H02K7/14—Structural association with mechanical loads, e.g. with hand-held machine tools or fans
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K21/00—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets
- H02K21/12—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets
- H02K21/14—Synchronous motors having permanent magnets; Synchronous generators having permanent magnets with stationary armatures and rotating magnets with magnets rotating within the armatures
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K29/00—Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices
- H02K29/06—Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices with position sensing devices
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Brushless Motors (AREA)
- Motor Or Generator Frames (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ファンモータの風切音による騒音を防止し、
送風方向を簡単に変更できるようにし、界磁コイル５ｂ
の逆起電力による弊害を解消する。 【構成】 羽根車３に永久磁石４を付設した回転子２
と、ケーシング１１の内周部に電磁石５と磁性体６を配
置した固定子１０とから成る。羽根車３に周縁リング３
ｃを設け、ファンモータの風切音による騒音を防止す
る。電磁石５の界磁コイル５ｂに導電回路２０を接続
し、磁性体６を電磁石５に対して相対進角位置Ｐ1 又は
相対遅角位置Ｐ2 に選択可能に配置する。導電回路２０
に界磁コイル５ｂの逆起電力によるサージ電圧を解消す
るダイオードＤ2 を設ける。
送風方向を簡単に変更できるようにし、界磁コイル５ｂ
の逆起電力による弊害を解消する。 【構成】 羽根車３に永久磁石４を付設した回転子２
と、ケーシング１１の内周部に電磁石５と磁性体６を配
置した固定子１０とから成る。羽根車３に周縁リング３
ｃを設け、ファンモータの風切音による騒音を防止す
る。電磁石５の界磁コイル５ｂに導電回路２０を接続
し、磁性体６を電磁石５に対して相対進角位置Ｐ1 又は
相対遅角位置Ｐ2 に選択可能に配置する。導電回路２０
に界磁コイル５ｂの逆起電力によるサージ電圧を解消す
るダイオードＤ2 を設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、各種電子機器等に用
いられるファンモータに関し、さらに詳しくは放熱性の
電子部品等を冷却するのに適するファンモータに関す
る。
いられるファンモータに関し、さらに詳しくは放熱性の
電子部品等を冷却するのに適するファンモータに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来より例えば放熱性の電子部品等に
は、放熱フィンを有する放熱板を密接させて当該電子部
品等の過熱を防止していた。しかし、放熱板は自然放熱
によるものであるため放熱効率が劣る。しかも、放熱効
率を一定レベルまで維持するためには、放熱フィンの背
丈を高くする必要があるため、放熱板はかさばり大きな
付設容積を占めることになる。そこで、放熱板よりも放
熱効率に優れ、小型化が可能で、しかも、安価に製作で
きるものとして、本出願人は先に図６(Ａ)(Ｂ)に示すよ
うなファンモータを提案した。このファンモータは特公
平５−１０９０５号公報に開示されたもので、以下のよ
うに構成されている。
は、放熱フィンを有する放熱板を密接させて当該電子部
品等の過熱を防止していた。しかし、放熱板は自然放熱
によるものであるため放熱効率が劣る。しかも、放熱効
率を一定レベルまで維持するためには、放熱フィンの背
丈を高くする必要があるため、放熱板はかさばり大きな
付設容積を占めることになる。そこで、放熱板よりも放
熱効率に優れ、小型化が可能で、しかも、安価に製作で
きるものとして、本出願人は先に図６(Ａ)(Ｂ)に示すよ
うなファンモータを提案した。このファンモータは特公
平５−１０９０５号公報に開示されたもので、以下のよ
うに構成されている。
【０００３】即ち、羽根車３の周縁部に複数個の永久磁
石４を所要の相対角度で配置して構成した回転子２と、
ケーシング１１の内周部に１個以上の電磁石５及び少な
くとも１個の磁性体６を配置して構成した固定子１０と
から成り、電磁石５の界磁コイル５ｂに導電回路２０を
接続し、磁性体６を電磁石５に対して所要の相対偏角位
置Ｐに配置するとともに、羽根車３の永久磁石４が相対
偏角位置Ｐの近傍にあることを検知して導電回路２０を
導通させる検知器７をケーシング１１の内周部に付設
し、導電回路２０がオフ状態では羽根車３の永久磁石４
の磁力が電磁石５のコア５ａと磁性体６にそれぞれ作用
して羽根車３を電磁石５に対して相対偏角位置Ｐ側へ偏
位させ、導電状態では電磁石５の反発力が永久磁石４に
作用して羽根車３を回転させるように構成されている。
石４を所要の相対角度で配置して構成した回転子２と、
ケーシング１１の内周部に１個以上の電磁石５及び少な
くとも１個の磁性体６を配置して構成した固定子１０と
から成り、電磁石５の界磁コイル５ｂに導電回路２０を
接続し、磁性体６を電磁石５に対して所要の相対偏角位
置Ｐに配置するとともに、羽根車３の永久磁石４が相対
偏角位置Ｐの近傍にあることを検知して導電回路２０を
導通させる検知器７をケーシング１１の内周部に付設
し、導電回路２０がオフ状態では羽根車３の永久磁石４
の磁力が電磁石５のコア５ａと磁性体６にそれぞれ作用
して羽根車３を電磁石５に対して相対偏角位置Ｐ側へ偏
位させ、導電状態では電磁石５の反発力が永久磁石４に
作用して羽根車３を回転させるように構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記ファンモータは、
羽根車３に永久磁石４を設けて回転子を構成し、ケーシ
ングに電磁石と磁性体及び検知器とを装着して固定子を
構成した簡素な構造であるから、小型化と大幅なコスト
ダウンが可能で、送風効率も向上し、消費電力の大幅な
低減を図ることができる等の優れた効果を奏するもので
あるが、なを、下記の点で改良の余地がある。
羽根車３に永久磁石４を設けて回転子を構成し、ケーシ
ングに電磁石と磁性体及び検知器とを装着して固定子を
構成した簡素な構造であるから、小型化と大幅なコスト
ダウンが可能で、送風効率も向上し、消費電力の大幅な
低減を図ることができる等の優れた効果を奏するもので
あるが、なを、下記の点で改良の余地がある。
【０００５】上記ファンモータは極めて高い音質が要求
されるオーディオ機器の電子部品等に装着される場合が
あるが、このような場合には、当該ファンモータが発生
する微弱な風切音さえも耳障りな騒音となる場合があ
る。また、電子部品等に当該ファンモータを装着した後
で、送風方向を変更する必要が生じることがある。この
ような場合には、ファンモータの組付け方向を変更し直
すか、導電回路２０の配線を変更し直す必要がある。さ
らに、上記ファンモータは、羽根車３の永久磁石４が相
対偏角位置Ｐの近傍にあることを検知器７で検知し、そ
の間だけ導電回路２０を導通させる構成であるから、界
磁コイル５ｂがオフ作動するたびに、界磁コイル５ｂの
逆起電力によるサージ電圧が発生する。このサージ電圧
は電子機器に障害を与えるおそれがある。
されるオーディオ機器の電子部品等に装着される場合が
あるが、このような場合には、当該ファンモータが発生
する微弱な風切音さえも耳障りな騒音となる場合があ
る。また、電子部品等に当該ファンモータを装着した後
で、送風方向を変更する必要が生じることがある。この
ような場合には、ファンモータの組付け方向を変更し直
すか、導電回路２０の配線を変更し直す必要がある。さ
らに、上記ファンモータは、羽根車３の永久磁石４が相
対偏角位置Ｐの近傍にあることを検知器７で検知し、そ
の間だけ導電回路２０を導通させる構成であるから、界
磁コイル５ｂがオフ作動するたびに、界磁コイル５ｂの
逆起電力によるサージ電圧が発生する。このサージ電圧
は電子機器に障害を与えるおそれがある。
【０００６】本発明はこのような事情を考慮したもの
で、以下の点を技術課題とする。 極めて高い音質が要求されるオーディオ機器等にお
いても、ファンモータの風切音が耳障りな騒音となるの
を防止する。 電子部品等にファンモータを装着した後で、送風方
向を変更する必要が生じる場合においても、ファンモー
タの組付け方向や導電回路２０の配線を変更しなくて済
むようにする。 界磁コイル５ｂの逆起電力によるサージ電圧を解消
して、電子機器に障害を与えないようにする。
で、以下の点を技術課題とする。 極めて高い音質が要求されるオーディオ機器等にお
いても、ファンモータの風切音が耳障りな騒音となるの
を防止する。 電子部品等にファンモータを装着した後で、送風方
向を変更する必要が生じる場合においても、ファンモー
タの組付け方向や導電回路２０の配線を変更しなくて済
むようにする。 界磁コイル５ｂの逆起電力によるサージ電圧を解消
して、電子機器に障害を与えないようにする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は前記ファンモータを以下のように改良した
ものである。即ち、請求項１の発明は、前記ファンモー
タにおいて、羽根車３の羽根３ａの周縁部をその羽根３
ａの軸方向の全幅に亙り周縁リング３ｃで連接して構成
したことを特徴とする。
に、本発明は前記ファンモータを以下のように改良した
ものである。即ち、請求項１の発明は、前記ファンモー
タにおいて、羽根車３の羽根３ａの周縁部をその羽根３
ａの軸方向の全幅に亙り周縁リング３ｃで連接して構成
したことを特徴とする。
【０００８】請求項２の発明は、前記ファンモータにお
いて、磁性体６の相対偏角位置Ｐを、電磁石５に対する
相対進角位置Ｐ1 と相対遅角位置Ｐ2 とに選択可能に設
定して構成したことを特徴とする。
いて、磁性体６の相対偏角位置Ｐを、電磁石５に対する
相対進角位置Ｐ1 と相対遅角位置Ｐ2 とに選択可能に設
定して構成したことを特徴とする。
【０００９】請求項３の発明は、請求項２のファンモー
タにおいて、電磁石５に対する相対進角位置Ｐ1 及び相
対遅角位置Ｐ2 を導電停止状態における羽根車３の隣り
あう永久磁石４ｃ・４ｄからそれぞれ等しい角度位置θ
に設定するとともに、磁性体６に永久磁石を用いて羽根
車３の永久磁石４と反発させるように構成したものであ
る。
タにおいて、電磁石５に対する相対進角位置Ｐ1 及び相
対遅角位置Ｐ2 を導電停止状態における羽根車３の隣り
あう永久磁石４ｃ・４ｄからそれぞれ等しい角度位置θ
に設定するとともに、磁性体６に永久磁石を用いて羽根
車３の永久磁石４と反発させるように構成したものであ
る。
【００１０】請求項４の発明は、上記請求項１ないし請
求項３のいずれかに記載のファンモータにおいて、導電
回路２０の導電停止時に界磁コイル５ｂと閉回路をな
し、サージ電圧を吸収するダイオードＤ2 を設けて構成
したものである。
求項３のいずれかに記載のファンモータにおいて、導電
回路２０の導電停止時に界磁コイル５ｂと閉回路をな
し、サージ電圧を吸収するダイオードＤ2 を設けて構成
したものである。
【００１１】
【発明の作用・効果】上記周縁リング３ｃが無い場合に
は、羽根３ａにより遠心方向へ振り向けられる風は固定
子１０の内周面に衝突し、耳障りな風切音を発生し拡散
する。しかし、請求項１の発明では、羽根車３の羽根３
ａの周縁部をその羽根３ａの軸方向の全幅に亙り周縁リ
ング３ｃで連接したことから、羽根３ａにより遠心方向
へ振り向けられる風は、羽根３ａと一体回転する周縁リ
ング３ｃにより案内されて正規の送風方向に向かうこと
になり、耳障りな風切音は解消する。
は、羽根３ａにより遠心方向へ振り向けられる風は固定
子１０の内周面に衝突し、耳障りな風切音を発生し拡散
する。しかし、請求項１の発明では、羽根車３の羽根３
ａの周縁部をその羽根３ａの軸方向の全幅に亙り周縁リ
ング３ｃで連接したことから、羽根３ａにより遠心方向
へ振り向けられる風は、羽根３ａと一体回転する周縁リ
ング３ｃにより案内されて正規の送風方向に向かうこと
になり、耳障りな風切音は解消する。
【００１２】請求項２の発明では、磁性体６の相対偏角
位置Ｐを電磁石５に対する相対進角位置Ｐ1 と相対遅角
位置Ｐ2 とに選択可能に設定したことから、磁性体６を
相対進角位置Ｐ1 又は相対遅角位置Ｐ2 に装填し直すだ
けで簡単にファンモータの回転方向を変更することがで
きる。つまり、送風方向を変更する必要が生じる場合に
おいて、ファンモータの組付け方向や導電回路の配線を
変更しなくて済む。
位置Ｐを電磁石５に対する相対進角位置Ｐ1 と相対遅角
位置Ｐ2 とに選択可能に設定したことから、磁性体６を
相対進角位置Ｐ1 又は相対遅角位置Ｐ2 に装填し直すだ
けで簡単にファンモータの回転方向を変更することがで
きる。つまり、送風方向を変更する必要が生じる場合に
おいて、ファンモータの組付け方向や導電回路の配線を
変更しなくて済む。
【００１３】請求項３の発明では、図４に示すように、
相対進角位置Ｐ1 及び相対遅角位置Ｐ2 を導電停止状態
における羽根車３の隣りあう永久磁石４・４からそれぞ
れ等しい角度位置θに設定するとともに、磁性体６に永
久磁石を用いて羽根車３の永久磁石４と反発させるよう
に構成したことから、例えば相対進角位置Ｐ1 に永久磁
石を用いた磁性体６を装着した場合には、導電停止状態
において、羽根車３の一つの永久磁石４ｂと電磁石５の
コア５ａとの吸引力が作用し、羽根車３の隣りあう永久
磁石４ｃ・４ｄと磁性体（永久磁石）６との間に弱い反
発力が作用し、羽根車３を電磁石５に対して僅かに相対
進角位置Ｐ1 側へ偏位させる。
相対進角位置Ｐ1 及び相対遅角位置Ｐ2 を導電停止状態
における羽根車３の隣りあう永久磁石４・４からそれぞ
れ等しい角度位置θに設定するとともに、磁性体６に永
久磁石を用いて羽根車３の永久磁石４と反発させるよう
に構成したことから、例えば相対進角位置Ｐ1 に永久磁
石を用いた磁性体６を装着した場合には、導電停止状態
において、羽根車３の一つの永久磁石４ｂと電磁石５の
コア５ａとの吸引力が作用し、羽根車３の隣りあう永久
磁石４ｃ・４ｄと磁性体（永久磁石）６との間に弱い反
発力が作用し、羽根車３を電磁石５に対して僅かに相対
進角位置Ｐ1 側へ偏位させる。
【００１４】この状態で通電すると、羽根車３の永久磁
石４ｂが電磁石５の反発力を受けて時計回り（矢印Ｆ）
方向へ始動回転する。このとき、羽根車３の永久磁石４
ｃ・４ｄと磁性体（永久磁石）６との間の弱い反発力
は、始動回転力の抵抗にはならないので、スローアップ
によりスムースに始動回転する。
石４ｂが電磁石５の反発力を受けて時計回り（矢印Ｆ）
方向へ始動回転する。このとき、羽根車３の永久磁石４
ｃ・４ｄと磁性体（永久磁石）６との間の弱い反発力
は、始動回転力の抵抗にはならないので、スローアップ
によりスムースに始動回転する。
【００１５】また、永久磁石を用いた磁性体６は、接近
する永久磁石４ｃの相互反発力（負の力）を受けるが、
これに打ち勝つだけの回転力を電磁石５により付与され
るため、当該永久磁石４ｃが相対進角位置Ｐ1 を通過し
た後は、当該永久磁石４ｃと磁性体（永久磁石）６との
間に強力な相互反発力（正の力）が作用し、羽根車３を
時計回り（矢印Ｆ）方向に強力に加速する。これによ
り、請求項３の発明では、単に磁性体を用いた場合に比
較して、スローアップが可能であるから始動回転がスム
ースになるという利点がある。また、上記負の力と正の
力は、全体としてみれば零になり、始動回転後は付与す
るパワーに無駄を生じないという利点がある。
する永久磁石４ｃの相互反発力（負の力）を受けるが、
これに打ち勝つだけの回転力を電磁石５により付与され
るため、当該永久磁石４ｃが相対進角位置Ｐ1 を通過し
た後は、当該永久磁石４ｃと磁性体（永久磁石）６との
間に強力な相互反発力（正の力）が作用し、羽根車３を
時計回り（矢印Ｆ）方向に強力に加速する。これによ
り、請求項３の発明では、単に磁性体を用いた場合に比
較して、スローアップが可能であるから始動回転がスム
ースになるという利点がある。また、上記負の力と正の
力は、全体としてみれば零になり、始動回転後は付与す
るパワーに無駄を生じないという利点がある。
【００１６】請求項４の発明との関連で付言するなら
ば、一般のモータでは回転子に対応して設けられた固定
子側の電磁石は、その磁極Ｎ・Ｓが交互に変化するた
め、電磁石の界磁コイルと並列にダイオードを設けるこ
とは思いもよらないことである。しかし、本発明のファ
ンモータでは、固定子の電磁石５の磁極Ｎ又はＳを、回
転子に対して一定の方向に向けることが可能で、かつ、
スイッチング回路で電磁石をオンオフしているため、界
磁コイルのサージ電圧を吸収するダイオードを設けるこ
とが意味を持つ。
ば、一般のモータでは回転子に対応して設けられた固定
子側の電磁石は、その磁極Ｎ・Ｓが交互に変化するた
め、電磁石の界磁コイルと並列にダイオードを設けるこ
とは思いもよらないことである。しかし、本発明のファ
ンモータでは、固定子の電磁石５の磁極Ｎ又はＳを、回
転子に対して一定の方向に向けることが可能で、かつ、
スイッチング回路で電磁石をオンオフしているため、界
磁コイルのサージ電圧を吸収するダイオードを設けるこ
とが意味を持つ。
【００１７】即ち、請求項４の発明では、界磁コイル５
ｂと並列に接続され、導電回路２０の導電停止時に界磁
コイル５ｂのサージ電圧を吸収するダイオードＤ2 を設
けたことから、界磁コイル５ｂがオフ作動するたびに発
生するサージ電流は、界磁コイル５ｂとダイオードＤ2
とにより形成される閉回路を流れてそのエネルギーを消
費する。これにより界磁コイル５ｂの逆起電力によるサ
ージ電圧は解消され、これが電子機器に障害を与えるこ
ともない。
ｂと並列に接続され、導電回路２０の導電停止時に界磁
コイル５ｂのサージ電圧を吸収するダイオードＤ2 を設
けたことから、界磁コイル５ｂがオフ作動するたびに発
生するサージ電流は、界磁コイル５ｂとダイオードＤ2
とにより形成される閉回路を流れてそのエネルギーを消
費する。これにより界磁コイル５ｂの逆起電力によるサ
ージ電圧は解消され、これが電子機器に障害を与えるこ
ともない。
【００１８】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいてさらに
詳しく説明する。図１は本発明に係るファンモータの第
１の実施例を示し、同図(Ａ)はそのファンモータの上枠
を取り外した状態を示す平面図、同図(Ｂ)は同図(Ａ)の
II−II線矢視縦断面図、同図(Ｃ)はそのファンモータの
要部の拡大縦断面図である。これらの図において、符号
１はファンモータ全体を示し、このファンモータ１は従
来例と同様の基本構成を具備して成る。
詳しく説明する。図１は本発明に係るファンモータの第
１の実施例を示し、同図(Ａ)はそのファンモータの上枠
を取り外した状態を示す平面図、同図(Ｂ)は同図(Ａ)の
II−II線矢視縦断面図、同図(Ｃ)はそのファンモータの
要部の拡大縦断面図である。これらの図において、符号
１はファンモータ全体を示し、このファンモータ１は従
来例と同様の基本構成を具備して成る。
【００１９】即ち、このファンモータ１は、羽根車３の
周縁部にそれぞれ永久磁石４を配置固定した回転子２
と、ケーシング１１の内周部にそれぞれ１個の検知器７
と１個の電磁石５と１個の磁性体６を所要の相対進角位
置Ｐ1 又は相対遅角位置Ｐ2 （以下、これらを相対偏角
位置Ｐと総称することもある）に配置して構成した固定
子１０とから成る。
周縁部にそれぞれ永久磁石４を配置固定した回転子２
と、ケーシング１１の内周部にそれぞれ１個の検知器７
と１個の電磁石５と１個の磁性体６を所要の相対進角位
置Ｐ1 又は相対遅角位置Ｐ2 （以下、これらを相対偏角
位置Ｐと総称することもある）に配置して構成した固定
子１０とから成る。
【００２０】ケーシング１１は、図１(Ａ)(Ｂ)に示すよ
うに、ケース枠本体１１Ａの３つのコーナにあけた組付
孔１１ａに上枠１１Ｂに形成した組付凸部１１ｂを密嵌
固定して成り、中央部に形成した通風路８内に羽根車３
を配置し、ケース枠本体１１Ａの１辺には通風路８の内
周面へ臨ませて検知器７を装着するとともに、１つのコ
ーナには当該内周面へ臨ませて凹部１２を形成し、この
凹部１２に電磁石５を装着し、相対進角位置Ｐ1 又は相
対遅角位置Ｐ2 に磁性体６を選択して装填するように構
成されている。そして、ケース枠本体１１Ａ及び上枠１
１Ｂには、それぞれ通風口中央部へ向けた４本の羽根車
支持用アーム１５及び支軸用ボス１６が一対に形成さ
れ、羽根車３は一対のボス１６・１６で支持した支軸１
７により回転自在に支持されている。
うに、ケース枠本体１１Ａの３つのコーナにあけた組付
孔１１ａに上枠１１Ｂに形成した組付凸部１１ｂを密嵌
固定して成り、中央部に形成した通風路８内に羽根車３
を配置し、ケース枠本体１１Ａの１辺には通風路８の内
周面へ臨ませて検知器７を装着するとともに、１つのコ
ーナには当該内周面へ臨ませて凹部１２を形成し、この
凹部１２に電磁石５を装着し、相対進角位置Ｐ1 又は相
対遅角位置Ｐ2 に磁性体６を選択して装填するように構
成されている。そして、ケース枠本体１１Ａ及び上枠１
１Ｂには、それぞれ通風口中央部へ向けた４本の羽根車
支持用アーム１５及び支軸用ボス１６が一対に形成さ
れ、羽根車３は一対のボス１６・１６で支持した支軸１
７により回転自在に支持されている。
【００２１】上記羽根車３は、８枚の羽根３ａと、各羽
根３ａの基部を一体に固定した車ボス部３ｂと、各羽根
３ａの周縁部をその羽根３ａの軸方向の全幅に亙り連接
した周縁リング３ｃと、支軸１７と車ボス部３ｂとの間
に密嵌された軸支部材１８と、当該支軸１７とから成
り、上記周縁リング３ｃは、羽根３ａにより遠心方向へ
振り向けられる風を当該羽根３ａと一体回転する周縁リ
ング３ｃにより案内して正規の送風方向に向かわせるよ
うに構成されている。上記周縁リング３ｃを付設するこ
とにより、耳障りな風切音が解消する
根３ａの基部を一体に固定した車ボス部３ｂと、各羽根
３ａの周縁部をその羽根３ａの軸方向の全幅に亙り連接
した周縁リング３ｃと、支軸１７と車ボス部３ｂとの間
に密嵌された軸支部材１８と、当該支軸１７とから成
り、上記周縁リング３ｃは、羽根３ａにより遠心方向へ
振り向けられる風を当該羽根３ａと一体回転する周縁リ
ング３ｃにより案内して正規の送風方向に向かわせるよ
うに構成されている。上記周縁リング３ｃを付設するこ
とにより、耳障りな風切音が解消する
【００２２】上記電磁石５はコア(鉄芯)５ａに界磁コイ
ル５ｂを巻き付けて構成されており、当該界磁コイル５
ｂは後述する導電回路２０に接続されている。一方、磁
性体６は鉄片等の強磁性材料で形成され、２カ所に近接
配置した凹入部２５ａ・２５ｂに選択可能に装填され、
詰め込み部材２６で固定される。図２は上記第１の実施
例に係るファンモータの概略構成を示し、羽根車３に設
けられた永久磁石４ａ〜４ｄと、固定子１０に設けられ
た検知器７、電磁石５、及び磁性体６の配置関係を分か
り易く示すための説明図である。
ル５ｂを巻き付けて構成されており、当該界磁コイル５
ｂは後述する導電回路２０に接続されている。一方、磁
性体６は鉄片等の強磁性材料で形成され、２カ所に近接
配置した凹入部２５ａ・２５ｂに選択可能に装填され、
詰め込み部材２６で固定される。図２は上記第１の実施
例に係るファンモータの概略構成を示し、羽根車３に設
けられた永久磁石４ａ〜４ｄと、固定子１０に設けられ
た検知器７、電磁石５、及び磁性体６の配置関係を分か
り易く示すための説明図である。
【００２３】図２において、固定子１０側に付記された
符号Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄと羽根車３の軸心Ｏとを結ぶ一点鎖
線は、それぞれ電磁石５に対して相対的に同一位置を示
している。図２に示すように、上記凹入部２５ａ・２５
ｂは、Ｄ点に対して、つまり電磁石５に対して、時計回
り（矢印Ｆ）方向へ偏角約２．５゜だけ遍位させた相対
進角位置Ｐ1 と、反時計回り（矢印Ｒ）方向へ偏角約
２．５゜だけ遍位させた相対遅角位置Ｐ2 とにそれぞれ
凹入形成されている。これはファンモータ１の回転方向
を自在に選択し得るようにするためである。
符号Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄと羽根車３の軸心Ｏとを結ぶ一点鎖
線は、それぞれ電磁石５に対して相対的に同一位置を示
している。図２に示すように、上記凹入部２５ａ・２５
ｂは、Ｄ点に対して、つまり電磁石５に対して、時計回
り（矢印Ｆ）方向へ偏角約２．５゜だけ遍位させた相対
進角位置Ｐ1 と、反時計回り（矢印Ｒ）方向へ偏角約
２．５゜だけ遍位させた相対遅角位置Ｐ2 とにそれぞれ
凹入形成されている。これはファンモータ１の回転方向
を自在に選択し得るようにするためである。
【００２４】この第１の実施例では後述するように、磁
性体６を相対進角位置Ｐ1 に装填すると羽根車３は時計
回り(矢印Ｆ)方向へ始動回転し、相対遅角位置Ｐ2 に装
填すると羽根車３は反時計回り(矢印Ｒ)方向へ始動回転
する。上記検知器７は、導電停止状態において、羽根車
３の永久磁石４ａが相対進角位置Ｐ1 又は相対遅角位置
Ｐ2 の近傍にあることを検知して導電回路２０を導通さ
せるものである。
性体６を相対進角位置Ｐ1 に装填すると羽根車３は時計
回り(矢印Ｆ)方向へ始動回転し、相対遅角位置Ｐ2 に装
填すると羽根車３は反時計回り(矢印Ｒ)方向へ始動回転
する。上記検知器７は、導電停止状態において、羽根車
３の永久磁石４ａが相対進角位置Ｐ1 又は相対遅角位置
Ｐ2 の近傍にあることを検知して導電回路２０を導通さ
せるものである。
【００２５】図３は上記導電回路２０の等価回路図であ
り、請求項４の発明に該当する。この導電回路２０は、
図１(Ａ)及び図３に示すように、電源Ｅと、必要に応じ
て付設される電源スイッチＳと、前記電磁石５の界磁コ
イル５ｂと、この界磁コイル５ｂと並列に接続され、導
電回路２０の導電停止時に界磁コイル５ｂと閉回路をな
すダイオードＤ2 と、前記検知器７と、当該検知器７の
検知作動に基づいて界磁コイル５ｂに導電するトランジ
スタＴＲと、メイン回路に設けられたダイオードＤ1 と
を具備して成る。
り、請求項４の発明に該当する。この導電回路２０は、
図１(Ａ)及び図３に示すように、電源Ｅと、必要に応じ
て付設される電源スイッチＳと、前記電磁石５の界磁コ
イル５ｂと、この界磁コイル５ｂと並列に接続され、導
電回路２０の導電停止時に界磁コイル５ｂと閉回路をな
すダイオードＤ2 と、前記検知器７と、当該検知器７の
検知作動に基づいて界磁コイル５ｂに導電するトランジ
スタＴＲと、メイン回路に設けられたダイオードＤ1 と
を具備して成る。
【００２６】この導電回路２０は、検知器７が検知作動
することにより界磁コイル５ｂに導電して電磁石５をオ
ン作動させるとともに、界磁コイル５ｂがオフ作動する
たびに発生するサージ電流を、界磁コイル５ｂとダイオ
ードＤ2 とにより形成される閉回路に流してそのエネル
ギーを消費するように構成されている。これにより界磁
コイル５ｂの逆起電力によるサージ電圧は解消され、こ
れが電子機器に障害を与えることもない。
することにより界磁コイル５ｂに導電して電磁石５をオ
ン作動させるとともに、界磁コイル５ｂがオフ作動する
たびに発生するサージ電流を、界磁コイル５ｂとダイオ
ードＤ2 とにより形成される閉回路に流してそのエネル
ギーを消費するように構成されている。これにより界磁
コイル５ｂの逆起電力によるサージ電圧は解消され、こ
れが電子機器に障害を与えることもない。
【００２７】なお、上記導電回路２０は、直流電源Ｅを
用いるものとして図示したが、図示のようにメイン回路
に交流検波用ダイオードＤ1 を設けた場合には、交流電
源を用いることもできる。また、上記検知器７として耐
久性、安定性、構造の簡素化等を考慮すれば、ホール素
子を使用するのが望ましいが、これに限らず、リードス
イッチや光電スイッチ等を用いることができる。つま
り、羽根車３の永久磁石４が電磁石５に対して相対進角
位置Ｐ1 又は相対遅角位置Ｐ2 の近傍へ到達したとき
に、その界磁コイル５ｂに導電させるものであればよ
い。
用いるものとして図示したが、図示のようにメイン回路
に交流検波用ダイオードＤ1 を設けた場合には、交流電
源を用いることもできる。また、上記検知器７として耐
久性、安定性、構造の簡素化等を考慮すれば、ホール素
子を使用するのが望ましいが、これに限らず、リードス
イッチや光電スイッチ等を用いることができる。つま
り、羽根車３の永久磁石４が電磁石５に対して相対進角
位置Ｐ1 又は相対遅角位置Ｐ2 の近傍へ到達したとき
に、その界磁コイル５ｂに導電させるものであればよ
い。
【００２８】上記実施例において、相対進角位置Ｐ1 へ
磁性体６を装着した場合には、電源スイッチＳがオフの
状態、つまり、導電停止状態では図１(Ａ)及び図３に示
すように、羽根車３の一つの永久磁石４ｂと電磁石５の
コア５ａとの間に、また、羽根車３の永久磁石４ｄと磁
性体６との間にそれぞれ吸引力が作用し、羽根車３を電
磁石５に対して僅かに相対進角位置Ｐ1 側へ偏位した状
態で停止している。このとき、検知器７は羽根車３の一
つの永久磁石４ａにより相対進角位置Ｐ1の近傍にある
ことを検知して導電回路２０を導電可能に閉じている。
磁性体６を装着した場合には、電源スイッチＳがオフの
状態、つまり、導電停止状態では図１(Ａ)及び図３に示
すように、羽根車３の一つの永久磁石４ｂと電磁石５の
コア５ａとの間に、また、羽根車３の永久磁石４ｄと磁
性体６との間にそれぞれ吸引力が作用し、羽根車３を電
磁石５に対して僅かに相対進角位置Ｐ1 側へ偏位した状
態で停止している。このとき、検知器７は羽根車３の一
つの永久磁石４ａにより相対進角位置Ｐ1の近傍にある
ことを検知して導電回路２０を導電可能に閉じている。
【００２９】この状態で電源スイッチＳをオンすると、
トランジスタＴＲを介して界磁コイル５ｂに電流が流
れ、電磁石５に対して相対進角位置Ｐ1 側へ偏位してい
る永久磁石４ｂが当該電磁石５により強い反発力を受
け、永久磁石４ｄと磁性体６との間に作用する吸引力に
打ち勝って羽根車３は矢印Ｆ方向へ始動回転する。羽根
車３が始動回転して永久磁石４ｄが相対進角位置Ｐ1 か
ら遠ざかると、検知器７がトランジスタＴＲを介して導
電回路２０を開き、導電停止状態となるが、羽根車３は
惰性により回転するとともに、再び、永久磁石４ａの吸
引力が電磁石５のコア５ａに、永久磁石４ｃの吸引力が
磁性体６にそれぞれ作用して、羽根車３を相対進角位置
Ｐ1 側へ回転させる。これにより羽根車３は連続回転す
ることになる。なお、前記のように磁性体６を相対遅角
位置Ｐ2 に装填した場合には、同じ原理により羽根車３
は反時計回り(矢印Ｒ)方向へ始動回転する。
トランジスタＴＲを介して界磁コイル５ｂに電流が流
れ、電磁石５に対して相対進角位置Ｐ1 側へ偏位してい
る永久磁石４ｂが当該電磁石５により強い反発力を受
け、永久磁石４ｄと磁性体６との間に作用する吸引力に
打ち勝って羽根車３は矢印Ｆ方向へ始動回転する。羽根
車３が始動回転して永久磁石４ｄが相対進角位置Ｐ1 か
ら遠ざかると、検知器７がトランジスタＴＲを介して導
電回路２０を開き、導電停止状態となるが、羽根車３は
惰性により回転するとともに、再び、永久磁石４ａの吸
引力が電磁石５のコア５ａに、永久磁石４ｃの吸引力が
磁性体６にそれぞれ作用して、羽根車３を相対進角位置
Ｐ1 側へ回転させる。これにより羽根車３は連続回転す
ることになる。なお、前記のように磁性体６を相対遅角
位置Ｐ2 に装填した場合には、同じ原理により羽根車３
は反時計回り(矢印Ｒ)方向へ始動回転する。
【００３０】前記のように界磁コイル５ｂがオフ作動す
るたびに発生するサージ電流は、界磁コイル５ｂとダイ
オードＤ2 とにより形成される閉回路を流れてそのエネ
ルギーが消費され、界磁コイル５ｂの逆起電力によるサ
ージ電圧は解消される。また、本実施例によれば、界磁
コイル５ｂに電流を流す通電角は、１枚の羽根あたり約
１０゜に、８枚羽根では８０°に設定されており、２８
０°に相当する回転角度にわたり導電停止状態になる。
つまり、導電時間は１回転当たり１/3.5になるので、消
費電力は僅かになる。
るたびに発生するサージ電流は、界磁コイル５ｂとダイ
オードＤ2 とにより形成される閉回路を流れてそのエネ
ルギーが消費され、界磁コイル５ｂの逆起電力によるサ
ージ電圧は解消される。また、本実施例によれば、界磁
コイル５ｂに電流を流す通電角は、１枚の羽根あたり約
１０゜に、８枚羽根では８０°に設定されており、２８
０°に相当する回転角度にわたり導電停止状態になる。
つまり、導電時間は１回転当たり１/3.5になるので、消
費電力は僅かになる。
【００３１】図４は、本発明に係る第２の実施例に係る
ファンモータの概略構成を示す説明図であり、請求項３
の発明に該当する。このファンモータは、図４に示すよ
うに、前記符号ＣとＤの中間角度位置Ｍを電磁石５に対
する相対的同一位置とし、この位置Ｍに対して、つまり
電磁石５に対して、矢印Ｆ方向へ２．５°の位置を相対
進角位置Ｐ1 に設定し、矢印Ｒ方向へ２．５°の位置を
相対遅角位置Ｐ2 に設定している。
ファンモータの概略構成を示す説明図であり、請求項３
の発明に該当する。このファンモータは、図４に示すよ
うに、前記符号ＣとＤの中間角度位置Ｍを電磁石５に対
する相対的同一位置とし、この位置Ｍに対して、つまり
電磁石５に対して、矢印Ｆ方向へ２．５°の位置を相対
進角位置Ｐ1 に設定し、矢印Ｒ方向へ２．５°の位置を
相対遅角位置Ｐ2 に設定している。
【００３２】即ち、相対進角位置Ｐ1 及び相対遅角位置
Ｐ2 を導電停止状態における羽根車３の隣りあう永久磁
石４ｃ・４ｄからそれぞれ等しい角度位置θ（θ＝２０
°)に設定するとともに、磁性体６に永久磁石を用いて
羽根車３の各永久磁石４と反発させるように構成されて
いる。その他の点は第１の実施例（図２）と同様に構成
されている。
Ｐ2 を導電停止状態における羽根車３の隣りあう永久磁
石４ｃ・４ｄからそれぞれ等しい角度位置θ（θ＝２０
°)に設定するとともに、磁性体６に永久磁石を用いて
羽根車３の各永久磁石４と反発させるように構成されて
いる。その他の点は第１の実施例（図２）と同様に構成
されている。
【００３３】この第２の実施例において、例えば相対進
角位置Ｐ1 に永久磁石を用いた磁性体６を装着した場合
には、導電停止状態において羽根車３の一つの永久磁石
４ｂと電磁石５のコア５ａとの吸引力が作用し、羽根車
３の隣りあう永久磁石４ｃ・４ｄと磁性体（永久磁石）
６との間に弱い反発力が作用し、羽根車３を電磁石５に
対して僅かに相対進角位置Ｐ1 側へ偏位させる。
角位置Ｐ1 に永久磁石を用いた磁性体６を装着した場合
には、導電停止状態において羽根車３の一つの永久磁石
４ｂと電磁石５のコア５ａとの吸引力が作用し、羽根車
３の隣りあう永久磁石４ｃ・４ｄと磁性体（永久磁石）
６との間に弱い反発力が作用し、羽根車３を電磁石５に
対して僅かに相対進角位置Ｐ1 側へ偏位させる。
【００３４】この状態で通電すると、羽根車３の永久磁
石４ｂが電磁石５の反発力を受けて時計回り（矢印Ｆ）
方向へ始動回転する。このとき、羽根車３の永久磁石４
ｃ・４ｄと磁性体（永久磁石）６との間の弱い反発力
は、ほとんど始動回転力の抵抗にはならないので、スロ
ーアップによりスムースに始動回転する。なお、第１の
実施例（図２）では、位置Ｄに対して相対進角位置Ｐ1
に配置した磁性体（鉄片）６と永久磁石４ｄとの間に吸
引力が作用するため、これに打ち勝つ始動回転力を必要
とする点で、第２の実施例のようなスローアップな始動
回転を期待することはできない。つまり、この第２の実
施例は、単に磁性体（鉄片）を用いた第１の実施例と比
較して優れている。
石４ｂが電磁石５の反発力を受けて時計回り（矢印Ｆ）
方向へ始動回転する。このとき、羽根車３の永久磁石４
ｃ・４ｄと磁性体（永久磁石）６との間の弱い反発力
は、ほとんど始動回転力の抵抗にはならないので、スロ
ーアップによりスムースに始動回転する。なお、第１の
実施例（図２）では、位置Ｄに対して相対進角位置Ｐ1
に配置した磁性体（鉄片）６と永久磁石４ｄとの間に吸
引力が作用するため、これに打ち勝つ始動回転力を必要
とする点で、第２の実施例のようなスローアップな始動
回転を期待することはできない。つまり、この第２の実
施例は、単に磁性体（鉄片）を用いた第１の実施例と比
較して優れている。
【００３５】また、永久磁石を用いた磁性体６は、矢印
Ｆ方向へ正転して接近する永久磁石４ｃにより相互反発
力（負の力）を受けるが、これに打ち勝つだけの回転力
を電磁石５により付与される。そして当該永久磁石４ｃ
が相対進角位置Ｐ1 を通過した後は、当該永久磁石４ｃ
と磁性体（永久磁石）６との間に強力な相互反発力（正
の力）が作用し、羽根車３を時計回り（矢印Ｆ）方向に
強力に加速する。これにより、第２の実施例では上記負
の力と正の力は、全体としてみれば零になる。なお、第
１の実施例（図２）では、永久磁石４ｃが相対進角位置
Ｐ1 を通過した後も磁性体（鉄片）６に永久磁石４ｃの
吸引力がわずかであるが回転力を弱める力として作用す
る。つまり、この第２の実施例は、単に磁性体（鉄片）
を用いた第１の実施例と比較して始動回転後は付与する
パワーに無駄が生じないという利点がある。
Ｆ方向へ正転して接近する永久磁石４ｃにより相互反発
力（負の力）を受けるが、これに打ち勝つだけの回転力
を電磁石５により付与される。そして当該永久磁石４ｃ
が相対進角位置Ｐ1 を通過した後は、当該永久磁石４ｃ
と磁性体（永久磁石）６との間に強力な相互反発力（正
の力）が作用し、羽根車３を時計回り（矢印Ｆ）方向に
強力に加速する。これにより、第２の実施例では上記負
の力と正の力は、全体としてみれば零になる。なお、第
１の実施例（図２）では、永久磁石４ｃが相対進角位置
Ｐ1 を通過した後も磁性体（鉄片）６に永久磁石４ｃの
吸引力がわずかであるが回転力を弱める力として作用す
る。つまり、この第２の実施例は、単に磁性体（鉄片）
を用いた第１の実施例と比較して始動回転後は付与する
パワーに無駄が生じないという利点がある。
【００３６】図５は、本発明の第３の実施例に係るファ
ンモータの概略構成をを示す説明図である。即ち、本実
施例は４枚の羽根３ａを有する羽根車３に４個の永久磁
石４を設けるとともに、羽根３ａと一体回転する周縁リ
ング３ｃに４個の永久磁石４を付設し、ケーシング１１
の内周部に１個の電磁石５を配置して構成したファンモ
ータであり、その他の点は、第１の実施例と同様に構成
されている。
ンモータの概略構成をを示す説明図である。即ち、本実
施例は４枚の羽根３ａを有する羽根車３に４個の永久磁
石４を設けるとともに、羽根３ａと一体回転する周縁リ
ング３ｃに４個の永久磁石４を付設し、ケーシング１１
の内周部に１個の電磁石５を配置して構成したファンモ
ータであり、その他の点は、第１の実施例と同様に構成
されている。
【００３７】上記第３の実施例では、羽根３ａと周縁リ
ング３ｃに８個の永久磁石４を付設したが、これに限る
ものではない。上記実施例のように周縁リング３ｃに永
久磁石４を付設する場合には、羽根３ａの個数により配
列する永久磁石４の個数が制限を受けることもなく、永
久磁石４を細かい配列ピッチで周縁リング３ｃに付設す
ることができるので、電磁石５で付与する反発力を細か
いピッチで与えることが可能になり、ファンモータは一
層円滑な回転力を得ることになる。
ング３ｃに８個の永久磁石４を付設したが、これに限る
ものではない。上記実施例のように周縁リング３ｃに永
久磁石４を付設する場合には、羽根３ａの個数により配
列する永久磁石４の個数が制限を受けることもなく、永
久磁石４を細かい配列ピッチで周縁リング３ｃに付設す
ることができるので、電磁石５で付与する反発力を細か
いピッチで与えることが可能になり、ファンモータは一
層円滑な回転力を得ることになる。
【００３８】また、上記実施例１〜実施例３では、いず
れも単一の電磁石５を用いるものとして例示したが、本
発明はこれに限るものではなく、前記従来例のように複
数個の電磁石５を設けることもできる。また、上記実施
例１〜実施例３では、電磁石５に対する相対進角位置Ｐ
1 及び相対遅角位置Ｐ2 を±２．５°に設定したものと
して説明したが、これに限らず回転子の直径に対応させ
て適宜変更を加えて実施することができる。
れも単一の電磁石５を用いるものとして例示したが、本
発明はこれに限るものではなく、前記従来例のように複
数個の電磁石５を設けることもできる。また、上記実施
例１〜実施例３では、電磁石５に対する相対進角位置Ｐ
1 及び相対遅角位置Ｐ2 を±２．５°に設定したものと
して説明したが、これに限らず回転子の直径に対応させ
て適宜変更を加えて実施することができる。
【図１】本発明に係るファンモータの第１の実施例を示
し、同図(Ａ)はそのファンモータの平面図、同図(Ｂ)は
(Ａ)中のII−II線矢視縦断面図、同図(Ｃ)はそのファン
モータの羽根部の拡大縦断面図である。
し、同図(Ａ)はそのファンモータの平面図、同図(Ｂ)は
(Ａ)中のII−II線矢視縦断面図、同図(Ｃ)はそのファン
モータの羽根部の拡大縦断面図である。
【図２】第１の実施例に係るファンモータの概略構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図３】ファンモータの導電回路の等価回路図である。
【図４】第２の実施例に係るファンモータの概略構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図５】第３の実施例に係るファンモータの概略構成を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図６】先行技術に係るファンモータを示し、同図(Ａ)
はそのファンモータの平面図、同図(Ｂ)は同図(Ａ)中の
II−II線矢視縦断面図である。
はそのファンモータの平面図、同図(Ｂ)は同図(Ａ)中の
II−II線矢視縦断面図である。
２…回転子、３…羽根車、３ａ…羽根、３ｃ…周縁リン
グ、４…永久磁石、４ｃ・４ｄ…隣りあう永久磁石、５
…電磁石、５ａ…コア、５ｂ…界磁コイル、６…磁性
体、７…検知器、１０…固定子、１１…ケーシング、２
０…導電回路、Ｄ2 …ダイオード、Ｐ…相対変角位置、
Ｐ1 …相対進角位置、Ｐ2 …相対遅角位置、θ…等しい
角度位置。
グ、４…永久磁石、４ｃ・４ｄ…隣りあう永久磁石、５
…電磁石、５ａ…コア、５ｂ…界磁コイル、６…磁性
体、７…検知器、１０…固定子、１１…ケーシング、２
０…導電回路、Ｄ2 …ダイオード、Ｐ…相対変角位置、
Ｐ1 …相対進角位置、Ｐ2 …相対遅角位置、θ…等しい
角度位置。
Claims (4)
- 【請求項１】 羽根車(３)の周縁部に複数個の永久磁石
(４)を所要の相対角度で配置して構成した回転子(２)
と、ケーシング(１１)の内周部に１個以上の電磁石(５)
及び少なくとも１個の磁性体(６)を配置して構成した固
定子(１０)とから成り、 電磁石(５)の界磁コイル(５ｂ)に導電回路(２０)を接続
し、磁性体(６)を電磁石(５)に対して所要の相対偏角位
置(Ｐ)に配置するとともに、羽根車(３)の永久磁石(４)
が相対偏角位置(Ｐ)の近傍にあることを検知して導電回
路(２０)を導通させる検知器(７)をケーシング(１１)の
内周部に付設し、 導電回路(２０)がオフ状態では羽根車(３)の永久磁石
(４)の磁力が電磁石(５)のコア(５ａ)及び磁性体(６)に
それぞれ作用して羽根車(３)を電磁石(５)に対して相対
偏角位置(Ｐ)側へ偏位させ、導電状態では電磁石(５)の
反発力が永久磁石(４)に作用して羽根車(３)を回転させ
るように構成したファンモータにおいて、 上記羽根車(３)の羽根(３ａ)の周縁部をその羽根(３ａ)
の軸方向の全幅に亙り周縁リング(３ｃ)で連接して構成
したことを特徴とするファンモータ。 - 【請求項２】 羽根車(３)の周縁部に複数個の永久磁石
(４)を所要の相対角度で配置して構成した回転子(２)
と、ケーシング(１１)の内周部に(１)個以上の電磁石
(５)及び少なくとも１個の磁性体(６)を配置して構成し
た固定子(１０)とから成り、 電磁石(５)の界磁コイル(５ｂ)に導電回路(２０)を接続
し、磁性体(６)を電磁石(５)に対して所要の相対偏角位
置(Ｐ)に配置するとともに、羽根車(３)の永久磁石(４)
が相対偏角位置(Ｐ)の近傍にあることを検知して導電回
路(２０)を導通させる検知器(７)をケーシング(１１)の
内周部に付設し、 導電回路(２０)がオフ状態では羽根車(３)の永久磁石
(４)の磁力が電磁石(５)のコア(５ａ)及び磁性体(６)に
それぞれ作用して羽根車(３)を電磁石(５)に対して相対
偏角位置(Ｐ)側へ位置させ、導電状態では電磁石(５)の
反発力が永久磁石(４)に作用して羽根車(３)を回転させ
るように構成したファンモータにおいて、 磁性体(６)の相対偏角位置(Ｐ)を、電磁石(５)に対する
相対進角位置(Ｐ1)と相対遅角位置(Ｐ2)とに選択可能に
設定して構成したことを特徴とするファンモータ。 - 【請求項３】 電磁石(５)に対する相対進角位置(Ｐ1)
及び相対遅角位置(Ｐ2)を導電停止状態における羽根車
(３)の隣りあう永久磁石(４ｃ)(４ｄ)からそれぞれ等し
い角度位置(θ)に設定するとともに、磁性体(６)に永久
磁石を用いて羽根車(３)の永久磁石(４)と反発させるよ
うに構成した請求項２に記載のファンモータ。 - 【請求項４】 界磁コイル(５ｂ)と並列に接続され、導
電回路(２０)の導電停止時に上記界磁コイル(５ｂ)と閉
回路をなし、サージ電圧を吸収するダイオード(Ｄ2 )を
設けて構成した請求項１ないし請求項３のいずれかに記
載のファンモータ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13770194A JP3208471B2 (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | ファンモータ |
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